JP3046494B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3046494B2
JP3046494B2 JP9741094A JP9741094A JP3046494B2 JP 3046494 B2 JP3046494 B2 JP 3046494B2 JP 9741094 A JP9741094 A JP 9741094A JP 9741094 A JP9741094 A JP 9741094A JP 3046494 B2 JP3046494 B2 JP 3046494B2
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  • Color Electrophotography (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、透光性導電層を有する
像担持体に対して現像側とは反対側から露光を行う複写
機、プリンタあるいはファクシミリ等の画像形成装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機やプリンタに使用されてい
る電子写真プロセスは、高速性、高画質、かつ普通紙記
録が可能という点で他の画像形成方式よりも優れてお
り、広く一般に普及するに至っている。
【0003】一方、近年においては、上記電子写真プロ
セスのディジタル技術が進歩し、注目を浴びつつある。
この技術は、複写機の複合化およびインテリジェント化
という形で展開され、アナログ複写機では不可能であっ
たファクシミリやコンピュータとの接続、画像の編集お
よび加工を可能としている。
【0004】また、ファクシミリとしてはサーマルヘッ
ドと感熱紙とを使用する感熱記録方式が、安価かつ小型
であるという理由により、今日において圧倒的主流を占
めている。しかしながら、上記感熱記録方式は、記録紙
の保存安定性に欠けるため、一部では普通紙による記録
が可能な前記従来の電子写真プロセスが用いられ、また
この方式に上記のディジタル技術を取り入れたファクシ
ミリ・プリンタが開発されている。この装置の概略図を
図21に示す。
【0005】上記装置は、画像形成部となるプリンタ部
と、情報の入出力を制御する制御部318とを備えてい
る。上記プリンタ部は、CCD等のイメージセンサから
なる情報入力部311と、感光体312と、この感光体
312を均一に帯電する帯電部313と、感光体312
への情報の書き込みを行う露光部314と、露光により
感光体312上に形成された静電潜像を現像剤により可
視像化する現像部315と、現像された像を記録紙31
9に転写する転写部316と、感光体312表面に残留
している現像剤を取り除くクリーニング部317とを備
えている。
【0006】しかしながら、上記従来の電子写真プロセ
スにおいては、帯電および転写プロセスにコロナ帯電器
を使用しているため、オゾンの発生を伴っている。この
オゾンは人体に有害であるばかりでなく、感光体などの
寿命にも悪影響を与えている。また、電子写真プロセス
は複雑であるが故に、小型化および低価格化に限界を有
している。
【0007】そこで、これらの問題を解決する一手法と
して、電子写真学会誌、第30巻、第3号(1991年
版)の第323頁には、コロナ帯電を使用しない新しい
画像形成方法であるいわゆる光背面記録法が提案されて
いる。この方式は、露光と現像とをほぼ同時に行うこと
により、画像形成プロセスが簡略化され、装置の小型化
が可能である。以下、この方式の原理について説明す
る。
【0008】本光背面記録法では、図22に示すよう
に、ガラス等の透明支持体301a上に、透光性導電層
301bおよび光導電層301cを順次積層した感光体
301が使用される。画像形成においては、上記感光体
301の表面に導電性磁性トナー(以下、トナーと略称
する)taからなるトナー層を接触させ、現像ローラ3
02の導電性スリーブ302aに現像バイアス303を
印加すると、トナー層が現像バイアス303と同電位と
なる。即ち、光導電層301cとトナー層とが接触し始
める個所では、光導電層301cの表面電位は現像バイ
アス303よりも低くなっている。その後、光導電層3
01cには光導電層301cの表面に付着したトナーt
aを通じて電荷が注入される。また、現像ローラ302
における磁気ローラ302bの回転により連続的に搬送
されたトナーtaは光導電層301cに付着しているト
ナーtaと衝突し、付着しているトナーtaが光導電層
301cから離れる。このような動作の繰り返しによ
り、光導電層301cの表面電位は、現像バイアス30
3とほぼ同一となる。
【0009】従って、トナー層と光導電層301cとが
離れる個所においては光導電層301cの表面が既に現
像バイアス303とほぼ同電位となっている。このた
め、上記個所のトナーtaは、磁気ローラ302bの磁
気力により現像ローラ302側に引き寄せられる。一
方、トナーtaが光導電層301cから離れる寸前に透
明支持体301a側から光304を照射して露光を行う
と、光導電層301c内で発生したキャリアが光導電層
301cの表面に移動し、帯電電荷と中和する。この中
和により光導電層301cの表面電位が下がり、帯電し
ているトナーtaがその下がった電位を補うかのように
光導電層301cに付着する。この位置では、付着した
上記トナーtaが現像ローラ302から直ぐに離れるの
で、トナーtaを通じて光導電層301cが荷電される
時間がない。従って、上記位置では磁気ローラ302b
による磁気的吸引力よりも電気的吸引力の方が強くな
り、感光体301表面にトナーの可視像を得ることがで
きる。
【0010】上記の光背面記録法を使用した具体的な装
置としては、特開平4−138767号に開示されてい
るものがある。この装置は、図23あるいは図24に示
すように、透明電極と光導電層とからなる透明感光体ド
ラム331の内部に、プリントヘッド332とイメージ
センサ334とが設けられたものである。上記プリント
ヘッド332は発光ダイオードあるいはレーザを使用し
たものであり、イメージセンサ334は発光ダイオード
からの光を原稿333に照射し、その反射光を光半導体
等で読み取るものである。
【0011】また、光背面記録方式のプリンタにおいて
は、省スペース化を達成するために露光部としてアパー
チャタイプの光源を使用し、露光および除電の機能を持
たせることが特開平2−83559号において提案され
ている。その構成は、図25に示すように、光源として
蛍光灯341を使用し、露光部として液晶スイッチアレ
イパネル342および集光レンズ343を使用し、露光
部とは異なる個所の開口部344を通じて感光体345
の除電を行うものである。また、光の利用効率を上げる
ために、蛍光灯341の表面に可動反射板346が設け
られている。
【0012】また、特開平1−196076号では、光
背面記録方式において、現像剤として従来の乾式トナー
ではなく、光導電性トナーを使用した装置が提案されて
いる。この装置では、図26に示すように、従来の感光
体ではなく、透明導電性基体上に透明誘電体を積層した
像担持体351を使用し、光導電性磁性トナー352に
より画像形成を行っている。
【0013】また、特開平4−190369号では、光
導電性トナーを使用する光背面記録方式において、形成
画像のカラー化についての提案がなされている。その構
成は、図27に示すように、透光性支持体上に透光性導
電層と光導電層とを積層した像担持体361と、白色光
源362と、画像形成用シャッタ363と、波長選択フ
ィルタ364y・364m・364c・364bと、イ
エロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの各光導電性
トナーと、これら各色の光導電性トナーを個別に収容し
ている現像槽365y・365m・365c・365b
とを備え、使用する上記波長選択フィルタ364y・3
64m・364c・364bの位置へ露光部366を回
転させてカラー画像を得るものである。
【0014】上記光導電性トナーを使用する場合の画像
形成プロセスは、9th International Congress on Adv
ances in Non-Impact Print Technologies/Japan Hardc
opy1993年版の第189頁に示されている。このプ
ロセスは、持続光導電性を示す酸化亜鉛よりなる光導電
性トナーを使用しており、光背面記録法ではなく、従来
の電子写真プロセスと同様、像担持体の外部より露光を
行うものとなっている。上記プロセスを図28に基づい
て説明すると、現像層372内にてキャリアとの摩擦帯
電により負に帯電された光導電性トナーは、金属ドラム
371の表面に薄層化され、露光部373により光照射
される。これによりトナー層の露光部分は光吸収により
徐々に電荷を放出するが、非露光部分は当初の電荷を保
持した状態を維持する。ここで、転写ローラ374に負
のバイアスを印加すると、上記露光部分は、光導電性が
維持されているために抵抗が低く、金属ドラム371か
ら逆極性の電荷が注入され、用紙375に転写される。
このようにして画像画像形成が行われる。
【0015】以上の光導電性トナーを使用する画像形成
プロセスは、乾式の光導電性トナーを使用するものであ
るが、従来より絶縁性の液体に光導電性トナーを分散さ
せた湿式の画像形成プロセスが知られており、これにつ
いては、例えば、J.Appl Photo.Eng. 8(1982年
版)の第256頁に示されている。但し、このプロセス
も光背面記録方式ではない。このプロセスを図29に基
づいて説明すると、光導電性トナーは、インクユニット
381よりマイラベルト382に薄くコーティングさ
れ、前帯電としてコロトロン383により負に帯電され
る。次に上記光導電性トナーは金属ドラム384に搬送
される。ここで、上記光導電性トナーは、マイラベルト
382の内方側のコロトロン385により正の電荷が印
加されるとともに、レーザヘッド386により露光され
る。この露光による露光部分の光導電性トナーは、光吸
収による電荷注入により極性が反転し、金属ドラム38
4側に移動する。これにより、金属ドラム384にはネ
ガ像が、マイラベルト382にはポジ像が得られる。そ
の後、金属ドラム384側のトナー像は用紙387に転
写される。
【0016】上記のように、光背面記録方式の画像形成
装置では、帯電および転写プロセスにコロナ帯電器を使
用しないので、オゾンの発生を伴わない。また、画像形
成プロセスが簡単であるとともに、露光装置が、現像剤
の像を形成する像担持体に対して現像装置側とは反対側
に配されるので、スペースの有効利用ができ、装置を小
型化することができる。この点については、ドラム状あ
るいは無端ベルト状の像担持体を使用した場合に、その
内方に上記露光装置を配することができるので、特に顕
著となる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
図23あるいは図24に示した構成では、透明感光体ド
ラム331の内部に、露光用のプリントヘッド332と
イメージセンサ334とが設けられているので、装置の
小型化が図られているものの、上記プリントヘッド33
2とイメージセンサ334とが各々独立したものとなっ
ているため、それぞれに光源が必要となっている。この
ため、装置の小型化は十分に達成されていない。
【0018】また、図25に示した構成では、露光部が
感光体345の露光機能と除電機能とを備えているもの
の、原稿画像の読取り機能を備えた構成については考慮
されておらず、また装置の小型化についても十分に考慮
されていない。さらに、感光体345の露光用の開口部
および除電用の開口部344の開閉を可動反射板346
により機械的に行うものであるため、可動反射板346
の駆動制御が容易ではなく、また上記開口部においての
完全な遮光が困難である。また、可動反射板346につ
いての機械的な駆動機構が必要となるため、装置が大型
化する。
【0019】また、図26に示した構成では、装置の小
型化については考慮されていない。また、図27に示し
た構成では、図25に示した構成と同様、原稿画像の読
取り機能を備えた構成については考慮されておらず、ま
た装置の小型化についても十分に考慮されていない。
尚、露光部366を回転させてカラー画像を得るもので
あるため、露光部366について高精度の位置制御が必
要となり、この制御が困難である。また、露光部366
を回転させるための駆動機構が必要となり、装置が大型
化する。
【0020】以上のように、上記従来の構成では、画像
形成装置の小型化を十分に達成することができないとい
う問題点を有している。
【0021】従って、本発明は、光背面記録方式を採用
した構成において、十分に小型化することができる画像
形成装置の提供を目的としている。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1の発明の画像形成装置は、透光性支持体
上に少なくとも透光性導電層を積層して形成された像担
持体を介して、現像手段と露光手段とが対向配置され、
上記透光性導電層側に現像手段から現像剤が供給され、
上記供給位置付近に対して像担持体の透光性支持体側か
ら露光手段により光が照射されて、像担持体上に現像剤
の像が形成される一方、像担持体の上記透光性支持体側
に、上記透光性導電層側に配された原稿に対して光を照
射し、その反射光により原稿画像を読み取る情報読取り
手段が設けられている画像形成装置において、上記露光
手段と情報読取り手段とは、光学ヘッドユニットとして
一体化され、両手段共通の1個の光源をそれぞれの光源
とするとともに、像担持体方向への上記光源による光の
通路を開閉する液晶シャッタアレイを個々に有する一
方、露光手段の液晶シャッタアレイの開閉動作を画像信
号に応じて制御するとともに、露光手段の作動時に情報
読取り手段の液晶シャッタアレイが閉動作を行い、情報
読取り手段の作動時に露光手段の液晶シャッタアレイが
閉動作を行うように制御する制御手段を備えていること
を特徴としている。
【0023】また、請求項2の発明の画像形成装置は、
請求項1の発明の画像形成装置において、上記の光学ヘ
ッドユニットが、さらに上記像担持体に光を照射して除
電する除電手段を一体化して備えており、この除電手段
は、上記1個の光源を光源とし、像担持体方向への上記
光源による光の通路を開閉する液晶シャッタアレイを有
し、上記の制御手段は、情報読取り手段の作動時に、さ
らに除電手段の液晶シャッタアレイが閉動作を行うよう
に制御するものであることを特徴としている。
【0024】また、請求項3の発明の画像形成装置は、
請求項1または2の発明の画像形成装置において、上記
の情報読取り手段が、像担持体方向への上記光源による
光の通路に、上記の像担持体内でほとんど吸収されない
波長の光のみを通過させるフィルタを備えていることを
特徴としている。
【0025】
【0026】
【作用】請求項1の構成によれば、露光手段と情報読取
り手段とが、光学ヘッドユニットとして一体化され、両
手段共通の1個の光源をそれぞれの光源とするととも
に、像担持体方向への上記光源による光の通路を開閉す
る液晶シャッタアレイを個々に有しているので、光背面
記録方式を採用し、上記光学ヘッドユニットが露光機能
と情報読取り機能とを備えた構成において、装置の十分
な小型化が可能である。また、露光手段と情報読取り手
段とが共に、像担持体方向への上記光源による光の通路
を開閉する手段として、液晶シャッタアレイを使用して
いるので、上記光の通路の開閉制御を容易かつ確実に行
うことができる。
【0027】請求項2の構成によれば、露光手段と情報
読取り手段とに加えて、さらに除電手段も光学ヘッドユ
ニットとして一体化され、これら三者が上記1個の光源
を三者供給の光源としているので、さらに装置の小型化
が可能である。
【0028】請求項3の構成によれば、請求項1の構成
による作用に加え、上記光源から像担持体方向へ照射さ
れる光が、像担持体内でほとんど吸収されることがない
ので、情報読取り手段による情報の読取りを正確に行う
ことができる。
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【実施例】
〔実施例1〕本発明の一実施例を図1および図2に基づ
いて以下に説明する。本実施例1および後述の実施例2
ないし6は、本発明の画像形成装置をディジタル式の例
えばファクシミリに適用したものである。本画像形成装
置は、円筒状の像担持体である感光体1、この感光体1
の外周面に配置された現像装置2と転写ローラ3、およ
び感光体1の内部に配置された光学ヘッドユニット4を
備えている。
【0035】上記の感光体1は、透光性を有する円筒状
の透明支持体1aの表面に透光性導電膜1bと光導電層
1cとがこの順に積層されたものである。本実施例にお
いて、上記透光性導電膜1bとしては、500ÅのIT
O膜と500ÅのSnO2 膜とを積層したものが使用さ
れている。また光導電層1cとしては、層厚が0.2μm
で5000ppmのホウ素が添加された水素化アモルフ
ァス・シリコン(a−Si:H)膜からなるブロッキン
グ層と、層厚が約3μmで5ppmのホウ素が添加され
たa−Si:H膜および層厚が0.1μmでa−SiC:
H膜からなる表面保護層とを積層したものが使用されて
いる。
【0036】現像装置2は、感光体1の側方位置に設け
られ、現像剤として導電性磁性トナーTaを使用してい
る。この導電性磁性トナーTaは、例えば、スチレンア
クリル共重合体等からなる樹脂に鉄粉やフェライトなど
の磁性体粉、カーボンブラック等を練り合わせて粉砕
し、数μmから数十μmにした粉末で構成されている。
この導電性磁性トナーTaは、現像槽2a内に回転可能
に設けられた図示しない攪拌ローラによって攪拌され、
現像ローラ2bの現像スリーブ2c上に供給された後、
ドクターブレード2eで層厚規制され、現像位置に搬送
される。上記現像ローラ2bは、感光体1の軸方向に沿
って延びており、回転によって交番磁界を生じる磁気ロ
ーラ2dの外周に、現像スリーブ2cが設けられたもの
である。磁気ローラ2dは、円周方向にN極性とS極性
との磁石を交互に配設したものであり、現像スリーブ2
cは、非磁性の例えばアルミニウムやマルテンサイト系
のステンレス鋼で構成されている。尚、上記現像槽2a
には、感光体1表面の残留トナーを除去するクリーニン
グブレード16が設けられている。
【0037】転写ローラ3は、感光体1の下方位置に設
けられ、トナー像転写用の記録媒体である用紙13への
書込み時において、感光体1の表面に形成されたトナー
像を用紙13に転写させるものである。この用紙13
は、感光体1と転写ローラ3との間を複数の搬送ローラ
15…によって搬送される。一方、読取り用の原稿画像
が記録された記録媒体である原稿14からの情報読取り
時においては、上記用紙13に代えて、同じ位置を原稿
14が搬送される。
【0038】光学ヘッドユニット4は、円柱棒状白色光
源5、露光用シャッタアレイ6、情報読取り用シャッタ
アレイ7、除電用シャッタアレイ8、遮光板9、フィル
タ10、情報読取り装置11および光ファイバアレイ1
2を備えている。そして、本実施例においては、上記円
柱棒状白色光源5、遮光板9および露光用シャッタアレ
イ6により露光手段が構成され、円柱棒状白色光源5、
遮光板9、情報読取り用シャッタアレイ7、フィルタ1
0および情報読取り装置11により情報読取り手段が構
成され、円柱棒状白色光源5、遮光板9および除電用シ
ャッタアレイ8により除電手段が構成されている。
【0039】上記円柱棒状白色光源5は、例えばハロゲ
ンランプからなり、感光体1の軸心位置に設けられてい
る。露光用、情報読取り用および除電用シャッタアレイ
6〜8は、円柱棒状白色光源5の周りに設けられ、かつ
露光用シャッタアレイ6は上記現像ローラ2bとの対向
位置に設けられ、情報読取り用シャッタアレイ7は転写
ローラ3との対向位置に設けられ、除電用シャッタアレ
イ8は円柱棒状白色光源5に対する露光用シャッタアレ
イ6のほぼ反対位置に設けられている。これら、シャッ
タアレイ6〜8は、液晶シャッタアレイからなり、前面
にセルフォックレンズアレイ(図示せず)および防塵ガ
ラス(図示せず)を備えている。遮光板9は、円柱棒状
白色光源5の光が上記シャッタアレイ6〜8のみに照射
されるように、円柱棒状白色光源5の周りを被覆するも
のである。
【0040】フィルタ10は情報読取り用シャッタアレ
イ7における転写ローラ3側に設けられている。このフ
ィルタ10は、中心波長800nmの干渉フィルタおよ
びシャープカットフィルタ(透過限界波長;480n
m)からなる。本実施例において、上記光導電層1cと
して使用しているa−Si:H膜の光学的バンドギャッ
プは、1.75eV(波長が略710nm)であり、バン
ドギャップ以下のエネルギーの光(略710nm以上の
長波長の光)は、局在準位間の遷移により光導電層1c
で吸収されるものの、その吸収係数は非常に小さく、ほ
とんど透過する。従って、バンドギャップ以下のエネル
ギーの光を干渉フィルタを用いて選択すればよく、本実
施例では上記800nmのものを採用している。この波
長において、下記の情報読取り装置11となる密着型イ
メージセンサは、十分感度を有しており、上記フィルタ
10を採用するにあたって問題はない。
【0041】情報読取り装置11は、例えば、ロッドレ
ンズアレイおよびCCDアレイからなる密着型イメージ
センサである。情報読み取りのための原稿14への光照
射は、上記フィルタ10を透過した光を光ファイバアレ
イ12により情報読取り装置11の両側に伝搬させ、こ
の位置から原稿14に照射する方式を採用している。こ
のような構成により、原稿14の読取り位置への照射、
およびその反射光の情報読取り装置11への入射が容易
となり、原稿14からの画像情報の読み取りを良好に行
うことができる。
【0042】光学ヘッドユニット4の外面は、円柱棒状
白色光源5の光が上記シャッタアレイ6〜8以外の個所
から光学ヘッドユニット4の外部へ洩れるのを防止する
ため、即ち感光体1への不要な光照射を防止するため、
筐体4aにより覆われている。
【0043】また、本画像形成装置は、原稿14からの
画像情報読取り動作、および用紙13への画像情報書込
み動作を制御する図2に示す制御手段としてのコントロ
ーラ21を備えている。このコントローラ21は、内部
にマイクロコンピュータを備え、光学ヘッドユニット4
の円柱棒状白色光源5、露光用シャッタアレイ6、情報
読取り用シャッタアレイ7、除電用シャッタアレイ8、
主駆動部23、搬送駆動部24、現像バイアス印加部2
5、転写電圧印加部26および定着装置27等を制御す
るものである。また、コントローラ21には、光学ヘッ
ドユニット4にて読み取られた画像情報を記憶するメモ
リ22が接続されている。
【0044】上記主駆動部23は、感光体1および現像
装置2の磁気ローラ2d等を回転させる手段である。搬
送駆動部24は、上記転写ローラ3および搬送ローラ1
5…を含み、用紙13および原稿14を搬送する手段で
ある。現像バイアス印加部25は、現像スリーブ2cと
感光体1の透光性導電膜1bとの間に数10Vの現像バ
イアスを印加する手段である。転写電圧印加部26は、
感光体1表面に形成されたトナー像を用紙13の表面に
転写させるための電圧を転写ローラ3に印加する手段で
ある。また、定着装置27は、用紙13上に転写された
トナー像を用紙13に定着させる手段である。
【0045】上記の構成において、先ず、本画像形成装
置の画像情報書込みプロセスについて説明する。図示し
ない操作パネルへの入力操作等により画像情報書込みプ
ロセスが設定されると、コントローラ21は、感光体1
を回転させ、現像装置2の現像ローラ2bにおける磁気
ローラ2dを回転させ、さらに現像バイアス印加部25
を作動させる。磁気ローラ2dが回転すると、この回転
によって生じる交番磁界により、現像槽2a内の導電性
磁性トナーTaは、現像スリーブ2cの表面に保持さ
れ、感光体1表面と現像スリーブ2c表面とが対向する
現像位置に搬送される。この現像位置において、図1の
A方向に回転する感光体1表面の移動方向と導電性磁性
トナーTaの搬送方向とは同方向である。
【0046】また、コントローラ21は、円柱棒状白色
光源5を点灯させ、メモリ22に記憶されている画像情
報に基づいて、露光用シャッタアレイ6を開閉動作させ
る。この開閉動作に応じて、露光用シャッタアレイ6を
透過する円柱棒状白色光源5の光は、導電性磁性トナー
Taが接触しかつこれが離れようとする感光体1の領域
に照射される。これにより、感光体1が露光され、前述
の原理により感光体1表面にトナー像が得られる。この
トナー像は、転写電圧が印加された転写ローラ3により
用紙13に転写され、定着装置27により用紙に定着さ
れる。
【0047】上記の定着プロセス後、コントローラ21
は、感光体1の印字開始領域が除電用シャッタアレイ8
との対向位置に達すると、除電用シャッタアレイ8を開
動作させる。これにより、除電用シャッタアレイ8を通
過する円柱棒状白色光源5の光により感光体1が除電さ
れる。また、感光体1の表面に残留している導電性磁性
トナーTaは、現像槽2aに設けられたクリーニングブ
レード16により回収される。尚、以上の画像情報書込
みプロセス中において、情報読取り用シャッタアレイ7
は閉動作状態となっている。
【0048】次に、本画像形成装置の読取りプロセスに
ついて説明する。画像情報の読取りモードが設定される
と、コントローラ21は、現像バイアス印加部25およ
び転写電圧印加部26の作動を停止させ、感光体1を1
回転させて、感光体1の表面に残留している導電性磁性
トナーTaの除去を行う。このクリーニングが終了する
と、コントローラ21は、感光体1を停止させるととも
に、搬送駆動部24を制御して、搬送ローラ15および
転写ローラ3の駆動速度を情報読取り装置11による画
像情報の読み取りに適した速度に変化させる。
【0049】次に、コントローラ21は、原稿14が搬
送ローラ15により搬送されてくると、情報読取り用シ
ャッタアレイ7を開動作させる。このとき、露光用シャ
ッタアレイ6および除電用シャッタアレイ8は閉動作状
態である。これにより、円柱棒状白色光源5により原稿
14が照射され、その反射光が情報読取り装置11に入
射され、原稿14の画像が読み取られる。即ち、情報読
取り装置11に入射した上記反射光は、ロッドレンズア
レイを介してCCDアレイに入射し、画像信号に変換さ
れる。この画像信号はメモリ22に記憶される。
【0050】本画像形成装置では、上記画像情報読取り
プロセスにおいて、光導電層1c内にてほとんど吸収さ
れない光をフィルタ10により選択して原稿14に照射
しているので、情報の読み取りを正確に行うことができ
る。また、本画像形成装置では、露光手段と情報読取り
手段と除電手段とが、光学ヘッドユニット4として一体
化され、3手段共通の1個の円柱棒状白色光源5をそれ
ぞれの光源とするとともに、感光体1方向への円柱棒状
白色光源5による光の通路を開閉する液晶のシャッタア
レイ6〜8を個々に有しているので、光背面記録方式を
採用している構成において、装置の十分な小型化が可能
である。また、露光手段、情報読取り手段および除電手
段が共に、感光体1方向への円柱棒状白色光源5による
光の通路を開閉する手段として、液晶のシャッタアレイ
6〜8を使用しているので、上記光の通路の開閉制御を
容易かつ確実に行うことができる。
【0051】また、本装置により実際に原稿14の読取
り動作を行い、読み取った画像情報について用紙13上
に書き込み動作を行ったところ、元の原稿と比較して見
劣りのしない良好な画像が得られた。
【0052】〔実施例2〕本発明の他の実施例を図3に
基づいて以下に説明する。尚、説明の便宜上、前記の実
施例に示した手段と同一の機能を有する手段には同一の
符号を付記し、その説明を省略する。
【0053】本実施例の画像形成装置は、図1に示した
前記感光体1に代えて感光体31を備え、前記フィルタ
10を有する光学ヘッドユニット4に代えて、フィルタ
33を有する光学ヘッドユニット32を備えている。
尚、32aは筐体4aと同一構造の筐体である。他の構
成は図1に示した構成と同様である。
【0054】上記感光体31は、透明支持体1a上に、
透光性導電膜1bとして500ÅのITO膜と500Å
のSnO2 膜とを積層したものが使用され、その上に、
電荷発生材料としてフルオレノン系ジスアゾ顔料を使用
した電荷発生層31cを略0.3μm積層するとともに、
電荷輸送材料としてα−フェニルスチルベン化合物を使
用した電荷輸送層31dを略3μm積層したものであ
る。この感光体31の分光感度は、500〜650nm
にかけてほぼフラットであり、650nm以上で低下す
る。従って、上記フィルタ33としては、中心波長75
0nmの干渉フィルタおよびシャープカットフィルタ
(透過限界波長;480nm)を使用している。
【0055】本装置により実際に原稿14の読取り動作
を行い、読み取った画像情報について用紙13上に書き
込み動作を行ったところ、元の原稿と比較して見劣りの
しない良好な画像が得られた。
【0056】尚、上記実施例1および2の構成において
は、a−Si:H感光体1および有機感光体31を使用
した例について示したが、本発明の画像形成装置は、こ
れら感光体を使用したものに限定されることがない。即
ち、他の有機材料を使用した感光体、Se系感光体を使
用した場合においても、その感光体の光導電層内でほと
んど吸収されない波長の光のみを通過させるフィルタ3
3を選択すればよい。
【0057】〔実施例3〕本発明のさらに他の実施例を
図4および図5に基づいて以下に説明する。尚、説明の
便宜上、前記の実施例に示した手段と同一の機能を有す
る手段には同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0058】本実施例の画像形成装置は、図1に示した
感光体1に代えて、表面側に絶縁体層41cを有する像
担持体41を備え、導電性磁性トナーTaに代えて光導
電性トナーTbを使用している。この画像形成装置は、
図4に示すように、円筒状の上記像担持体41、この像
担持体41の外周面における側方位置に配された現像装
置42とクリーニング装置52と上方位置に配された転
写・定着ローラ53、および像担持体41の内部に配さ
れた光学ヘッドユニット43を備えている。
【0059】上記の像担持体41は、前記透明支持体1
aの表面に前記透光性導電膜1b、および絶縁体層41
cがこの順に積層されたものである。この絶縁体層41
cとしては、層厚が3μmのa−SiO:H膜を使用し
ている。絶縁体層41cとしては、他に、a−SiN:
H膜、a−SiC:H膜、あるいは絶縁性カーボン(i
−C:H)膜等を使用することができる。
【0060】現像装置42は、誘電体ベルト45を介し
て像担持体41と対向する対向電極44、無端状の誘電
体ベルト45、現像槽46、現像槽46内に設けられた
供給ローラ47、前帯電器48、導電性を有するクリー
ニング装置49、誘電体ベルト45が掛けられ、これを
矢印C方向へ移動させる4個の駆動ローラ50…を備え
ている。
【0061】上記対向電極44は、導電性を有する弾性
ローラからなり、誘電体ベルト45の裏面と当接し、こ
の誘電体ベルト45を介して一定の圧力で像担持体41
に圧接され、かつ像担持体41との間隔を一定に保って
いる。従って、対向電極44と像担持体41と間には広
いニップ幅が確保される。また、対向電極44として
は、導電性ブラシあるいは像担持体41と同形状に形成
された電極等も使用することができる。
【0062】誘電体ベルト45は、ポリエチレンテレフ
タレート(PET)より形成されている。誘電体ベルト
45の材料としては、上記PET以外に、ポリプロピレ
ン、あるいはポリエステル等を使用することができる。
尚、誘電体ベルト45の裏面には、電極としてAl薄膜
が蒸着されている。前帯電器48としては、オゾンの発
生量を低減するために、電極をのこぎり歯形状としたコ
ロナ帯電器が使用されている。この前帯電器48として
は、他に、固体放電素子、針電極デバイス等を使用する
ことができる。クリーニング装置49は、ウレタンゴム
にカーボンを分散させて形成された導電性を有するクリ
ーニングブレードからなる。このクリーニング装置49
は、誘電体ベルト45表面の残留トナーTbの除去を行
うと同時に、誘電体ベルト45の除電も行うため、接地
されている。クリーニング装置49の材料としては、上
記の他、カーボンを分散させたナイロン、あるいはET
FE等を使用することができる。
【0063】光導電性トナーTbは、フタロシアニン、
酸化亜鉛等の感光剤(場合によっては増感剤を付与した
もの)、着色剤および樹脂等により形成されている。感
光剤、および着色剤を選択することにより、カラーの画
像形成用のシアン、マゼンタ、イエローおよびブラック
の光導電性トナーTbも作成することができる。光導電
性トナーTbを使用する現像方式としては、光導電性ト
ナーTbを絶縁性の液体に分散させて使用する湿式方式
と、従来周知の乾式方式が知られている。本装置では、
モノクロ用の光導電性トナーTbによる湿式方式を採用
している。
【0064】光学ヘッドユニット43は、前記円柱棒状
白色光源5、前記露光用シャッタアレイ6、前記情報読
取り用シャッタアレイ7、遮光板51、前記情報読取り
装置11および前記光ファイバアレイ12を備えてい
る。露光用シャッタアレイ6は上記対向電極44との対
向位置に設けられ、情報読取り用シャッタアレイ7は転
写・定着ローラ53との対向位置に設けられている。遮
光板51は、円柱棒状白色光源5の光が上記シャッタア
レイ6・7のみに照射されるように、円柱棒状白色光源
5の周りを被覆するものである。光学ヘッドユニット4
3の外面は、前記筐体4aと同機能を有する筐体43a
にて覆われている。
【0065】クリーニング装置52は、例えばスポンジ
ローラからなり、像担持体41の表面に残留しているト
ナーを除去し、回収するものである。転写・定着ローラ
53は、像担持体41から用紙13へのトナー像の転写
を行うとともに、このトナー像を用紙13へ定着させる
ものである。従って、転写・定着ローラ53は発熱体を
内部に備えている。この転写・定着ローラ53が像担持
体41の上方位置に設けられているので、本画像形成装
置では、像担持体41の上方位置にて、画像書込み用紙
13および画像読取り用の原稿14の搬送が行われる。
この構成では、落下する光導電性トナーTbによる用紙
の汚れを防止することができる。
【0066】また、本画像形成装置では、前記感光体1
に代えて透光性の像担持体41が使用されているので、
光学ヘッドユニット43においては、図1に示した前記
のフィルタ10が必要なく、白色光により情報を読み取
ることができる。
【0067】また、本画像形成装置は、図1に示したコ
ントローラ21に代えて図5に示す制御手段としてのコ
ントローラ61を備えている。このコントローラ61
は、光学ヘッドユニット4の円柱棒状白色光源5、露光
用シャッタアレイ6、情報読取り用シャッタアレイ7、
前記主駆動部23に代わる主駆動部62、搬送駆動部2
4、前記現像バイアス印加部に代わる現像バイアス印加
部64、転写電圧印加部26、前帯電電圧印加部63お
よび転写・定着ローラ53等を制御するものである。
【0068】現像バイアス印加部64は、対向電極44
と像担持体41の透光性導電膜1bとの間に対向電極4
4側が正となる電界が生じる電圧を印加する手段であ
る。前帯電電圧印加部63は、前帯電器48に帯電電圧
を印加する手段である。
【0069】上記の構成において、先ず、本画像形成装
置の画像情報書込みプロセスについて説明する。尚、従
来の電子写真プロセスは、トナーに働く静電気力を光で
変調して画像を形成しているのに対し、光導電性トナー
Tbを使用する本方式は、トナーの電荷を光で変化させ
て画像を形成している。
【0070】画像情報書込みプロセスが設定されると、
コントローラ61は、像担持体41を回転させ、現像装
置42を作動させる。現像装置42において、現像槽4
6内で攪拌された光導電性トナーTbは、供給ローラ4
7により誘電体ベルト45の表面に薄層状にコートされ
る。この場合の層厚は20〜40μmである。誘電体ベ
ルト45上の光導電性トナーTbは、前帯電器48にて
一様に負に帯電される。これによって暗電荷が揃えられ
る。上記光導電性トナーTbは、像担持体41の絶縁体
層41cと対向電極44との間に搬送される。
【0071】ここで、コントローラ61は、現像バイア
ス印加部25を作動させる。これにより、対向電極44
側が正となる電界が生じる。また、コントローラ61
は、円柱棒状白色光源5を点灯させ、メモリ22に記憶
されている画像情報に基づいて、露光用シャッタアレイ
6を開閉動作させる。この開閉動作に応じて、露光用シ
ャッタアレイ6を透過する円柱棒状白色光源5の光が光
導電性トナーTbに照射される。光が照射された領域で
は、光吸収による電荷注入により光導電性トナーTbの
極性が反転する。従って、この光導電性トナーTbは誘
電体ベルト45から透光性導電膜1b側に移動し、像担
持体41の表面にネガ像が得られる。このトナー像は、
像担持体41の回転に伴って転写・定着ローラ53の位
置に搬送され、転写・定着ローラ53により用紙13上
に転写かつ定着される。
【0072】上記転写・定着プロセス後、像担持体41
表面の残留トナーTbは、クリーニング装置52により
除去され、回収される。一方、誘電体ベルト45表面の
残留トナーTbは、クリーニング装置49により除去さ
れる。また、このとき、クリーニング装置49によって
誘電体ベルト45が除電される。尚、以上の画像情報書
込みプロセス中において、情報読取り用シャッタアレイ
7は閉動作状態となっている。
【0073】次に、本画像形成装置の読取りプロセスに
ついて説明する。画像情報の読取りモードが設定される
と、コントローラ61は、現像バイアス印加部64、転
写電圧印加部26および前帯電電圧印加部63の作動を
停止させ、像担持体41を1回転させて、像担持体41
の表面に残留している光導電性トナーTbの除去を行
う。このクリーニングが終了すると、コントローラ61
は、像担持体41を停止させるとともに、搬送駆動部2
4を制御して、搬送ローラ15および転写・定着ローラ
53の駆動速度を情報読取り装置11による画像情報の
読み取りに適した速度に変化させる。
【0074】次に、コントローラ61は、原稿14が搬
送ローラ15により搬送されてくると、情報読取り用シ
ャッタアレイ7を開動作させる。このとき、露光用シャ
ッタアレイ6は閉動作状態である。これにより、円柱棒
状白色光源5により原稿14が照射され、その反射光が
情報読取り装置11に入射され、原稿14の画像が読み
取られる。この画像情報はメモリ22に記憶される。
【0075】本画像形成装置では、露光手段と情報読取
り手段とが、光学ヘッドユニット43として一体化さ
れ、両手段共通の1個の円柱棒状白色光源5をそれぞれ
の光源とするとともに、像担持体41方向への円柱棒状
白色光源5による光の通路を開閉する液晶のシャッタア
レイ6・7を個々に有しているので、光背面記録方式を
採用している構成において、装置の十分な小型化が可能
である。また、露光手段および情報読取り手段が液晶の
シャッタアレイ6・7を使用していることにより、光の
通路の開閉制御を容易かつ確実に行うことができること
は、前述の場合と同様である。
【0076】また、本装置により実際に原稿14の読取
り動作を行い、読み取った画像情報について用紙13上
に書き込み動作を行ったところ、元の原稿と比較して見
劣りのしない良好な画像が得られた。
【0077】〔実施例4〕本発明のさらに他の実施例を
図6および図7に基づいて以下に説明する。尚、説明の
便宜上、前記の実施例に示した手段と同一の機能を有す
る手段には同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0078】本実施例の画像形成装置は、フルカラーの
画像形成が可能なカラー画像形成装置となっている。従
って、本画像形成装置は、シアン、マゼンタおよびイエ
ローのカラー用の光導電性トナーTbを使用し、また湿
式現像方式を採用している。
【0079】本画像形成装置は、図6に示すように、円
筒状の前記像担持体41、この像担持体41の外周面に
おける側方位置に配された現像装置42とクリーニング
装置52と上方位置に配された転写・定着ローラ53、
および像担持体41の内部に配された光学ヘッドユニッ
ト71を備えている。現像装置42の現像槽46内には
シアン、マゼンタおよびイエローの光導電性トナーTb
が混ざり合った状態で収容されている。
【0080】光学ヘッドユニット71は、円柱棒状白色
光源72、3個の露光用シャッタアレイ73…、RGB
3色の各カラーフィルタ74…、前記情報読取り用シャ
ッタアレイ7、遮光板51、情報読取り装置75および
前記光ファイバアレイ12を備えている。本実施例にお
いて、円柱棒状白色光源72としては、構成の蛍光灯を
使用している。尚、ハロゲンランプに代えて蛍光灯を使
用しているのは、構成の簡略化のためである。即ち、ハ
ロゲンランプは色バランスが赤外に寄っており、情報読
取り装置75が備えるCCDカラーセンサが長波長域に
も感度を有しているので、フィルタによる補正が必要と
なる。従って、前記図1に示した構成のように、情報読
取り用シャッタアレイ7に赤外カットフィルタを設けれ
ば、ハロゲンランプも使用可能となる。
【0081】3個の露光用シャッタアレイ73…は、そ
れぞれが対向電極44と対向するように並設されてい
る。RGB3色の各カラーフィルタ74…は、各カラー
フィルタ74がそれぞれ別個の露光用シャッタアレイ7
3と対向するように、露光用シャッタアレイ73におけ
る対向電極44側位置に設けられている。情報読取り装
置75はCCDカラーセンサ(図示せず)を備えてい
る。光学ヘッドユニット71の外面は、前記筐体4aと
同機能を有する筐体71aにて覆われている。
【0082】また、本画像形成装置は、図5に示したコ
ントローラ61に代えて図7に示す制御手段としてのコ
ントローラ81を備えている。このコントローラ81
は、光学ヘッドユニット4の円柱棒状白色光源72、露
光用シャッタアレイ73…、情報読取り用シャッタアレ
イ7、主駆動部62、搬送駆動部24、前記現像バイア
ス印加部64に代わる現像バイアス印加部82、転写電
圧印加部26および前帯電電圧印加部63等を制御する
ものである。現像バイアス印加部82は、対向電極44
と像担持体41の透光性導電膜1bとの間に透光性導電
膜1b側が正となる電界が生じる電圧を印加する手段で
ある。
【0083】本画像形成装置の画像情報書込みプロセス
においては、現像槽46内のシアン、マゼンタおよびイ
エローの光導電性トナーTbが誘電体ベルト45により
像担持体41の絶縁体層41cと対向電極44との間に
搬送される。ここで、コントローラ81が現像バイアス
印加部82を作動させると、透光性導電膜1b側が正と
なる電界が生じ、誘電体ベルト45の光導電性トナーT
bが透光性導電膜1b側に引き寄せられる。
【0084】次に、コントローラ81は、円柱棒状白色
光源72を点灯させ、露光用シャッタアレイ6を開閉動
作させて像露光を行う。例えば、青色の光で露光する場
合について説明すると、青色光で露光すると、イエロー
の光導電性トナーTbが光を吸収して極性が反転し、対
向電極44側、即ち誘電体ベルト45側に移動する。こ
の結果、像担持体41側は黒から青に、誘電体ベルト4
5側は白から黄色に変化する。緑、赤で露光する場合も
各光導電性トナーTbが上記のように応答し、像担持体
41側にポジ像が形成され、誘電体ベルト45側にネガ
像が形成される。尚、以上の画像情報書込みプロセス中
において、情報読取り用シャッタアレイ7は閉動作状態
となっている。
【0085】本画像形成装置では、このようにして、各
色の画像情報を書込みのプロセス速度に応じて遅延させ
て順次露光用シャッタアレイ73に入力し、露光を行う
ことにより、カラー画像を得ることができる。尚、読取
りプロセスについては前記実施例3において説明したも
のと同様である。また、露光手段と情報読取り手段と
が、光学ヘッドユニット71として一体化され、両手段
共通の1個の円柱棒状白色光源72をそれぞれの光源と
するとともに、光の通路を開閉する液晶のシャッタアレ
イ73・7を個々に有していることにより装置の十分な
小型化が可能であり、像担持体41方向への円筒状白色
光源72による光の通路の開閉制御を容易かつ確実に行
うことができる点は、実施例3の画像形成装置と同様で
ある。
【0086】また、本装置により実際に原稿14の読取
り動作を行い、読み取った画像情報について用紙13上
に書き込み動作を行ったところ、元の原稿と比較して見
劣りのしない良好な画像が得られた。
【0087】〔実施例5〕本発明のさらに他の実施例を
図8および図9に基づいて以下に説明する。尚、説明の
便宜上、前記の実施例に示した手段と同一の機能を有す
る手段には同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0088】本実施例の画像形成装置は、光導電性トナ
ーTbを使用し、乾式現像方式を採用している。この画
像形成装置は、図8に示すように、円筒状の像担持体9
1、この像担持体91の外周面における側方位置に配さ
れた現像装置92と前記クリーニング装置52と上方位
置に配された前記転写ローラ3、および像担持体91の
内部に配された前記光学ヘッドユニット43を備えてい
る。
【0089】上記の像担持体91は、前記透明支持体1
aの表面に透光性導電膜91bが積層されたものであ
る。この透光性導電膜91bとしては、1000ÅのI
TO膜と1000ÅのSnO2 膜とを積層したものが使
用されている。
【0090】現像装置92は、現像槽92a内に光導電
性トナーTbを収容し、この光導電性トナーTbを導電
性および弾性を有する供給ローラ92bにて像担持体9
1に供給するものである。供給ローラ92bにおけるト
ナー層の層厚は導電性を有するブレード92cにて規制
される。光導電性トナーTbとしては、二成分、磁性一
成分および非磁性一成分のものを使用することが可能で
あるものの、トナー粒子が2〜3層となる薄層を供給ロ
ーラ92b表面に形成する上では、非磁性一成分トナー
が好ましい。
【0091】また、本画像形成装置は図9に示す制御手
段としてのコントローラ101を備えている。このコン
トローラ101は、光学ヘッドユニット4の円柱棒状白
色光源5、露光用シャッタアレイ6、情報読取り用シャ
ッタアレイ7、前記主駆動部23に代わる主駆動部10
2、搬送駆動部24、現像バイアス印加部103、ブレ
ード電圧印加部104および転写・定着ローラ53等を
制御するものである。現像バイアス印加部103は供給
ローラ92bと透光性導電膜91bとの間に供給ローラ
92bが負となる電圧を印加する手段である。ブレード
電圧印加部104はブレード92cに負の低電圧を印加
する手段である。
【0092】本画像形成装置の画像情報書込みプロセス
においては、光導電性トナーTbが、ブレード92cに
より負の電荷を与えられ、供給ローラ92bの表面に薄
層状に付着し、B方向へ回転する像担持体91との接触
領域に搬送される。
【0093】ここで、コントローラ101が円柱棒状白
色光源5を点灯させ、露光用シャッタアレイ6を開閉動
作させると、前述の原理により像担持体91の表面にト
ナー像が形成される。このトナー像は、転写・定着ロー
ラ53により用紙13上に転写かつ定着される。また、
像担持体91表面の残留トナーTbは、クリーニング装
置52により除去され、回収される。尚、以上の画像情
報書込みプロセス中において、情報読取り用シャッタア
レイ7は閉動作状態となっている。
【0094】一方、画像情報読取りプロセスにおいて
は、コントローラ101が現像バイアス印加部103、
ブレード電圧印加部104および転写電圧印加部26の
作動を停止させる。以降の動作については、前記実施例
3で説明したものと同様である。また、前記光学ヘッド
ユニット43を備えていることにより、装置の十分な小
型化が可能であり、像担持体91方向への円筒状白色光
源5による光の通路の開閉制御を容易かつ確実に行うこ
とができる点は、実施例3の画像形成装置と同様であ
る。
【0095】また、本装置により実際に原稿14の読取
り動作を行い、読み取った画像情報について用紙13上
に書き込み動作を行ったところ、元の原稿と比較して見
劣りのしない良好な画像が得られた。
【0096】〔実施例6〕本発明のさらに他の実施例を
図10および図11に基づいて以下に説明する。尚、説
明の便宜上、前記の実施例に示した手段と同一の機能を
有する手段には同一の符号を付記し、その説明を省略す
る。
【0097】本実施例の画像形成装置は、前記実施例5
の画像形成装置を前提とし、カラーの画像形成が可能な
ものとなっている。従って、画像形成装置は、シアン、
マゼンタおよびイエローのカラー用の光導電性トナーT
bを使用し、乾式現像方式を採用している。この画像形
成装置は、図10に示すように、前記像担持体91、前
記現像装置92、前記クリーニング装置52、前記転写
ローラ3および前記光学ヘッドユニット71を備えてい
る。
【0098】また、この画像形成装置は図11に示す制
御手段としてのコントローラ111を備えている。この
コントローラ111は、光学ヘッドユニット71の円柱
棒状白色光源72、露光用シャッタアレイ73、情報読
取り用シャッタアレイ7、主駆動部102、搬送駆動部
24、現像バイアス印加部82、ブレード電圧印加部1
04および転写・定着ローラ53等を制御するものであ
る。
【0099】上記各手段の機能は前述の通りであり、本
画像形成装置の画像情報書込みプロセスおよび画像情報
読取りプロセスは、前実施例4および5等で説明した通
りである。また、前記光学ヘッドユニット71を備えて
いることにより、装置の十分な小型化が可能であり、像
担持体91方向への円筒状白色光源72による光の通路
の開閉制御を容易かつ確実に行うことができる点は、実
施例3の画像形成装置と同様である。
【0100】本装置により実際に原稿14の読取り動作
を行い、読み取った画像情報について用紙13上に書き
込み動作を行ったところ、元の原稿と比較して見劣りの
しない良好な画像が得られた。
【0101】尚、以上の各実施例において、ドラム状の
感光体1・31あるいは像担持体41・91は、ドラム
状としているが、これに限定されることなく、例えばベ
ルト状であってもよい。
【0102】〔関連例〕 本発明に関連する構成を、関連例として図12ないし図
20に基づいて以下に説明する。尚、説明の便宜上、前
記の実施例に示した手段と同一の機能を有する手段には
同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0103】本関連にかかる画像形成装置(以下、本
画像形成装置とする)は、ディジタル式の複写機あるい
はプリンタに適用されるものである。本画像形成装置
は、図12に示すように、装置内でA方向に回転可能な
円筒状の像担持体である感光体201を備えており、こ
の感光体201の右側方には現像装置202が、感光体
201内には露光装置207が、また、感光体201の
上方には誘電体ベルト208がそれぞれ配設されてい
る。
【0104】上記感光体201は、図14に示すよう
に、光学的に透明な円筒状の透明支持体201aの表面
に、In2 3 やSnO2 等のスパッタ膜による透光性
導電層201bと、Se、ZnO、CdS、あるいはア
モルファスSi(a−Si)等の光導電性物質による光
導電層201cとが順次積層されて構成されている。
尚、本関連例では、上記の透光性導電層201bとし
て、膜厚0.5μmのIn2 3 層が形成され、また、光
導電層201cとして、膜厚3μmのa−Si層が形成
されているものである。
【0105】上記現像装置202は、現像剤としての導
電性磁性トナーTaを貯留する現像槽203と、現像槽
203内で回転可能に設けられ導電性磁性トナーTaを
攪拌する攪拌ローラ204と、現像槽203の開口部2
03aにおける感光体201との対向位置に配設された
現像ローラ205と、現像槽203の開口部203aに
おける現像ローラ205の下方位置に固設されたドクタ
ーブレード206とから構成されている。上記現像ロー
ラ205は、B方向への磁気ローラ205aの回転によ
り、導電性磁性トナーTaを現像スリーブ205b表面
に保持して、上記B方向とは逆方向のB’方向に搬送す
る。
【0106】誘電体ベルト208は、機械的な強度に優
れ、かつ、耐熱性の高いポリイミド樹脂を主体としたフ
ィルム材料を用いて無端ベルト形状に形成されている。
この誘電体ベルト208は、感光体201の上方に配設
されている転写ローラ209と、この転写ローラ209
の図において左側でやや上方位置に配設されている後述
の加熱装置210と、この加熱装置210よりもさらに
左側下方に配設されているテンションローラ211との
三者209・210・211を外側から囲むように、こ
れらに巻き掛けられており、また、感光体201と転写
ローラ209との間では、これら感光体201と転写ロ
ーラ209とにより挟装された状態となっている。
【0107】尚、上記誘電体ベルト208は、その材質
としてフィルム状のポリイミド樹脂が用いられている
が、特に、この材質に限定するものではなく、少なくと
も後述するように導電性磁性トナーTaを転写する表面
が絶縁性を有しているものであればよく、例えば、基材
としての電気鋳造ニッケルベルト等の金属ベルトにフッ
素コーティングを施したものであってもよい。また、誘
電体ベルト208は、その厚みを特に限定するものでは
ないが、熱伝導性と機械的強度を考慮すると、10μm
〜200μm程度の厚みが好ましく、画像の光沢を適度
なものとするために表面を粗面としてもよい。
【0108】上記加熱装置210は、後述するように、
誘電体ベルト208表面に転写される導電性磁性トナー
Taを加熱溶融させるためのもので、アルミナセラミッ
ク基板に面状のMo系発熱抵抗体210aを印刷し、そ
の上に、ガラスコートを印刷積層したセラミックヒータ
にて構成されている。そして、上記加熱装置210は、
発熱抵抗体210aへの通電によって、所定の加熱温度
まで迅速に昇温するようになっており、この加熱面が、
誘電体ベルト208表面に直に接するように配置されて
いる。
【0109】上記加熱装置210の上側の部位には、誘
電体ベルト208を介して加熱装置210に向かう方向
に押圧力を作用させながら回転する加圧ローラ212が
配設されており、この加圧ローラ212は、後述の記録
材搬送手段214により搬送されてくる記録材としての
用紙Pを、誘電体ベルト208との圧接部にて挟装する
ようになっている。
【0110】また、本画像形成装置には、図13に示す
ように、装置の駆動源であるステッピングモータ213
と、誘電体ベルト208と加圧ローラ212との圧接部
に用紙Pを給紙する前述の記録材搬送手段214と、装
置内から用紙Pを排出する出紙手段221とが設けられ
ている。
【0111】上記記録材搬送手段214は、前述の感光
体201、現像装置202、および誘電体ベルト208
の上方側に配設されており、その構成部材として、図示
しない用紙供給開口部から誘電体ベルト208と加圧ロ
ーラ212との圧接部までを繋ぐ搬送経路をなす搬送ガ
イド板215と、用紙供給開口部の近傍に配された入紙
検知アクチュエータ216、入紙検知スイッチ217、
および給紙ローラ218と、搬送ガイド板215の経路
途中に配されたレジストローラ219と、このレジスト
ローラ219の回転を制御するレジストソレノイド22
0とを備えている。
【0112】上記出紙手段221は、誘電体ベルト20
8と加圧ローラ212との圧接部の左側方に配設されて
おり、その構成部材として、誘電体ベルト208と加圧
ローラ212との圧接部から図示しない用紙排出開口部
までを繋ぐ出紙経路をなす出紙ガイド板222と、誘電
体ベルト208と加圧ローラ212との圧接部の近傍に
配された出紙検知アクチュエータ223および出紙検知
スイッチ224と、出紙ガイド板222の末端側に配さ
れた排紙ローラ225とを備えている。
【0113】露光装置207は、図15にも示すよう
に、円柱状光源である蛍光灯231と二次元液晶シャッ
タアレイ232とを備えている。蛍光灯231は、感光
体ドラム201の軸心位置に設けられ、その軸方向に延
びている。二次元液晶シャッタアレイ232は、蛍光灯
231と同程度の長さを有し、感光体ドラム201に近
接して設けられ、感光体ドラム201の内周面に沿う、
断面がほぼ半円の円弧状に形成されている。上記蛍光灯
231が発する光は、二次元液晶シャッタアレイ232
と、感光体ドラム201の透明支持体201aおよび透
光性導電層201bを経て、光導電層201cに集光さ
れるようになっている。
【0114】上記二次元液晶シャッタアレイ232は、
高画質の画像形成に適したものであり、これを使用すれ
ば写真が混在する画像の出力も可能である。ここで、写
真が混在する画像を出力する他の方法として、複数の画
素の組み合わせにより中間調を表現するディザ法等の疑
似中間調法が知られている。しかしながら、この方法で
は、階調数の増加に比例して解像度が低下する等の問題
を有している。これに対し、二次元液晶シャッタアレイ
を使用する方式では、解像度の低下を伴わずに高品質の
中間調記録をできることが確認されている。また、上記
の問題を解決するには、記録密度を向上することも考え
られるが、本画像形成装置では、容易に実現可能な二次
元液晶シャッタアレイ232を使用する方式を採用して
いる。
【0115】上記二次元液晶シャッタアレイ232にお
いて、そのセルの分類は、光源の光を絞る動作から、二
次元液晶シャッタアレイ232の個々の絞り動作セルの
正方形の窓に、円形の光透過部を形成する「円形絞り動
作セル」と、長方形の光透過部を形成する「角形絞り動
作セル」との2種類に大きく分類できる。さらに、角形
絞り動作セルは両絞り動作を行うものと片絞り動作を行
うものとに分類できる。これらのうちで、円形絞り動作
は1画素につき4本の配線が必要であり、かつ分割駆動
ができない。この点は、駆動回路の数が多いプリンタヘ
ッドにとってコスト面で不利となる。また、両絞り動作
は分割駆動が可能であるものの、開口率が小さい場合の
絞り動作速度が遅いという欠点を有している。これに対
し、片絞り動作は分割駆動が可能であるとともに、動作
速度を遅くすることなく、光透過部の面積を縮小可能で
ある。従って、二次元液晶シャッタアレイ232として
は、円形絞り動作セル、角形絞り動作セル、または両絞
り動作を行うもの、もしくは片絞り動作を行うものを、
それぞれ採用可能であるものの、ここでは、処理速度の
高速化に対応可能な片絞り動作を行うセルを採用するも
のとする。
【0116】まず、二次元液晶シャッタアレイ232の
絞り動作セル構造について説明する。絞り動作セルは、
図16に示すように、通常の液晶セルと基本構造は同じ
であり、2枚のパネル233・234における高抵抗お
よび低抵抗透明導電膜233a・234a間に液晶(図
示せず)が挟持された構造である。尚、同図は絞り動作
セルの分解斜視図である。この絞り動作セルは、下側の
フレキシブル基材233bの上面に高抵抗透明導電膜2
33aが設けられ、その両端部に金属製の電極233c
・233dが設けられている。一方、上側のフレキシブ
ル基材234bの下面には低抵抗透明導電膜234aが
設けられ、その周りに金属製の電極234cが設けられ
ている。
【0117】次に、上記絞り動作セルの駆動原理につい
て説明する。このセルにおける絞り動作の駆動信号の基
本駆動波形は、図17に示すものとなる。このうち、駆
動信号Cの波形は、二周波駆動の開閉動作の駆動波形と
同じである。電極233c・233dを接地し、電極2
34cに上記駆動信号Cを印加すると、絞り動作セルの
窓は、fL で示した低周波の範囲において光遮断状態に
なり、fH で示した高周波の範囲において光透過状態と
なる。一方、高周波fH の印加時に、図16に示す下側
のパネル233の電極233c・233dに、図17に
示す低周波fLを重畳して印加し、かつ両信号間に電圧
差を設けると、パネル233の高抵抗透明導電膜233
aには、図18(a)に実線で示す線形の電圧分布が形
成される。ここで、同図に示す破線は、高周波fH の重
畳に伴い形成されるしきい電圧Vthである。また、同図
は、電極233cに印加する駆動信号S1 が上記しきい
電圧Vth以上の電圧であり、電極233dの駆動信号S
2 を0Vとした例である。同図に示す横軸位置a・b
は、図16に示したパネル233における高抵抗透明導
電膜233aの両端に記した位置a・bと一致する。ま
た、図18(a)において、実線で示す低周波fL が破
線で示すしきい電圧Vthよりも高い左側では、光遮断状
態となる一方、低周波fL がしきい電圧Vthよりも低い
右側では、光透過状態となる。これにより、同一窓中に
光透過部と光遮断部とが形成され、図18(b)に示す
片絞り状態となる。
【0118】上記絞り動作における開口率は、電極23
3c・233dに印加する低周波fL の電圧により制御
することができる。この場合、低周波fL の電圧を加え
ると、図18(a)に実線で示す線形の電圧の勾配が変
化し、破線で示すしきい電圧Vthとの交点が移動する。
これにより、光透過部と光遮光部との範囲が変化し、任
意の大きさの絞り状態を形成することができる。また、
駆動信号Cが高周波fH の時に窓を開状態とするには、
電極233c・233dを接地し、一方、閉状態とする
には、電極233c・233dをしきい電圧Vth以上の
低周波fL とする。これらの組み合わせにより、上記駆
動信号Cの高周波fH の印加時に、窓を開状態、絞り状
態、または閉状態の任意の状態にすることが可能であ
る。
【0119】次に、絞り動作の光学応答について説明す
る。一例として、繰り返し数が500Hzの開閉動作の動
作限界信号を用いて、二次元液晶シャッタアレイ232
を駆動したときの窓の状態を図19(a)(b)に示
す。前記の駆動信号S1 およびS2 が0Vの場合は、同
図(a)に示すように、窓が完全に開いた状態となり、
前記の駆動信号S1 が30Vで、駆動信号S2 が0Vの
場合は、同図(b)に示すように、絞り状態となる。同
図(b)においては、絞り状態においても長方形の鮮明
な窓が描かれているものの、実際には光透過部と光非透
過部との境界付近で光量が徐々に減少している。
【0120】そして、二次元液晶シャッタアレイ232
には、図20に示すように、画像信号に基づいて、上記
の駆動制御を行う制御手段としての制御装置241が接
続されている。
【0121】上記構成の画像形成装置の動作について、
次に説明する。先ず、図示しない用紙供給手段により1
枚の用紙Pが用紙供給開口部より送り込まれると、この
用紙Pの先端部が入紙検知アクチュエータ216を押し
上げることで、入紙検知スイッチ217が用紙Pの供給
を検知して入紙検知信号をステッピングモータ213に
送信し、駆動源としてのステッピングモータ213が回
転駆動される。
【0122】次に、上記ステッピングモータ213の回
転が図示しない回転伝達機構を介して給紙ローラ218
に伝達されることで給紙ローラ218が回転され、この
給紙ローラ218の回転に伴って、用紙Pはレジストロ
ーラ219に搬送される。
【0123】上記のようにしてレジストローラ219に
搬送された用紙Pは、レジストローラ219がレジスト
ソレノイド220の制御により回転が停止されること
で、一旦搬送が停止された状態となる。このとき、各給
紙ローラ218・218は、用紙Pの後端側を挟装した
状態にあると共に、そのローラ表面の抵抗が小さいた
め、用紙Pの搬送の停止に伴い用紙Pの両面でスリップ
した状態となっているものである。
【0124】次に、現像装置202から感光体201の
表面に導電性磁性トナーTaが供給されるとともに、露
光装置207による露光が行われ、先述した画像書込み
プロセスにより、感光体201の表面に導電性磁性トナ
ーTaによるトナー像が形成される。
【0125】上記のトナー像は、このトナー像の注入電
荷と逆の極性の電圧が転写ローラ209に印加されるこ
とで、誘電体ベルト208を介した感光体201と転写
ローラ209との圧接部にて誘電体ベルト208表面に
転写される。一方、加熱装置210上の誘電体ベルト2
08と加圧ローラ212との圧接部で誘電体ベルト20
8表面のトナー像と用紙Pとが対応するように図示しな
いエンジンコントローラのCPU(Central Processing
Unit)よりレジストソレノイド220に信号が出される
ことで、前述したレジストローラ219の回転停止状態
が解除され、用紙Pが誘電体ベルト208と加圧ローラ
212との圧接部に搬送される。
【0126】そして、上記のトナー像を転写した誘電体
ベルト208と用紙Pとが、加熱装置210と加圧ロー
ラ212との間で重ね合わせて搬送されることにより、
用紙Pへのトナー像の転写と定着とが同時に行われる。
即ち、用紙Pが誘電体ベルト208と加圧ローラ212
との間で圧接されて送り出される際には、加熱装置21
0により加熱溶融された導電性磁性トナーTaに対し
て、誘電体ベルト208の表面が、用紙Pに比べて離型
性が良好なため、誘電体ベルト208表面の導電性磁性
トナーTaの殆どが用紙P上に転写・定着される。
【0127】その後は、上記のトナー像を転写・定着し
た用紙Pが、出紙検知アクチュエータ223を押し上
げ、排紙ローラ225の回転により用紙排出開口部を通
して装置から排出される。そして、入紙検知スイッチ2
17からの入紙検知信号と、出紙検知スイッチ224か
らの出紙検知信号とを検出しなくなった所定時間の後
に、加熱装置210の発熱抵抗体210aへの通電と、
ステッピングモータ213の駆動が停止されて、上記の
ような一連の動作が終了される。
【0128】以上のように、本画像形成装置は、露光装
置207が、感光体201の回転中心となる軸心位置に
設けられた円柱棒状光源である蛍光灯231と、感光体
201の内周面に沿って円弧状に湾曲し、この内周面方
向に広がった二次元液晶シャッタアレイ232とを備え
ているので、コストアップを招来することなく、画質を
向上することかできる。
【0129】即ち、上記二次元液晶シャッタアレイ23
2が仮に平坦形状である場合、円筒状の感光体201の
回転方向における二次元液晶シャッタアレイ232の中
央部から感光体201内壁部までの距離と、二次元液晶
シャッタアレイ232の端部から感光体201内壁部ま
での距離とが相違する。このため、二次元液晶シャッタ
アレイ232の上記中央部を通過した蛍光灯231の光
と上記端部を通過した蛍光灯231の光とによる感光体
201上のスポット径が互いに異なり、画質が著しく劣
化する虞がある。この不都合を解消するためには、上記
スポット径を同一とするための光学系等による補正が必
要となり、コストアップを招来する。これに対し、本画
像形成装置の構成によれば、二次元液晶シャッタアレイ
232の上記中央部から感光体201内壁部までの距離
と、二次元液晶シャッタアレイ232の端部から感光体
201内壁部までの距離とが等しくなるので、上記の問
題を生じない。従って、コストアップを招来することな
く、画質を向上することができる。
【0130】また、本画像形成装置では、露光装置20
7が二次元液晶シャッタアレイ232を備えているの
で、処理速度を大幅に向上し得るばかりでなく、副操作
方向の解像度を極めて容易に改善することができる。
【0131】即ち、仮に上記二次元液晶シャッタアレイ
232に代えて一次元液晶シャッタアレイを使用してい
る場合には、蛍光灯231の回転方向である副走査方向
に液晶セルが一列しかないので、副走査方向において良
好な解像度を得るには複雑な制御が必要となり、またこ
の解像度の改善には限界がある。これに対して、二次元
液晶シャッタアレイ232を使用している場合には、副
操作方向に複数の液晶セルが存在するので、副走査方向
において良好な解像度を得るための制御が容易となり、
また処理速度を大幅に向上することができる。
【0132】また、本画像形成装置では、図20に示す
ように、蛍光灯231における二次元液晶シャッタアレ
イ232と対向していない領域を蛍光灯231の除電エ
リアあるいは除電エリアかつクリーニングエリアとして
使用することができる。
【0133】また、本画像形成装置では、上記のように
して感光体201表面に現像されたトナー像は、加熱装
置210の加熱と加圧ローラ212の加圧とにより誘電
体ベルト208を介して記録材に同時に転写・定着され
るようになっている。
【0134】このため、トナー像を転写・定着させる記
録材の材質を特別なものに限定する必要がなくなり、環
装の変化に対しても常に安定したトナー像の転写・定着
を行うことができ、さらには、記録材へのトナー像の転
写・定着を同時に行うことにより、トナー像が未定着状
態の記録材を搬送することがなくなり、結果として、記
録材の搬送を自由に設計することができる。
【0135】さらには、上記のような感光体201と誘
電体ベルト208と加熱装置210との略同一ライフを
有する構成部材が、装置内で一体的なユニットとして配
設されているため、効率的にメンテナンス性を向上させ
ることができる。
【0136】尚、上記関連例は、本発明に関連する構成
を限定するものではなく、種々の変更が可能である。例
えば、上記関連例では、トナー像を表面に現像する感光
体として、透明支持体201aに透光性導電層201b
と光導電層201cとを順次積層してなる感光体201
が用いられているが、特に、このような形状および構成
に限定するものではなく、感光層に対して一方の側から
導電性磁性トナーTaを接触させ、反対側に露光装置2
07が配置でき、これと異なる部分でトナー像が転写で
きるような構成であればよく、その形状としては、感光
層が有機材料のものであれば板状、あるいはベルト状の
ものであってもよい。
【0137】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明の画像形
成装置は、露光手段と情報読取り手段とが、光学ヘッド
ユニットとして一体化され、両手段共通の1個の光源を
それぞれの光源とするとともに、像担持体方向への上記
光源による光の通路を開閉する液晶シャッタアレイを個
々に有する一方、露光手段の液晶シャッタアレイの開閉
動作を画像信号に応じて制御するとともに、露光手段の
作動時に情報読取り手段の液晶シャッタアレイが閉動作
を行い、情報読取り手段の作動時に露光手段の液晶シャ
ッタアレイが閉動作を行うように制御する制御手段を備
えている構成である。
【0138】これにより、本画像形成装置では、光背面
記録方式を採用し、上記光学ヘッドユニットが露光機能
と情報読取り機能とを備えた構成において、装置の十分
な小型化が可能である。また、露光手段と情報読取り手
段とが共に、像担持体方向への上記光源による光の通路
を開閉する手段として、液晶シャッタアレイを使用して
いるので、上記光の通路の開閉制御を容易かつ確実に行
うことができるという効果を奏する。
【0139】また、請求項2の発明の画像形成装置は、
請求項1の発明の画像形成装置において、上記の光学ヘ
ッドユニットが、さらに上記像担持体に光を照射して除
電する除電手段を一体化して備えており、この除電手段
は、上記1個の光源を光源とし、像担持体方向への上記
光源による光の通路を開閉する液晶シャッタアレイを有
し、上記の制御手段は、情報読取り手段の作動時に、さ
らに除電手段の液晶シャッタアレイが閉動作を行うよう
に制御する構成である。
【0140】これにより、本画像形成装置では、露光手
段と情報読取り手段と除電手段とを備えた構成におい
て、さらに装置の小型化が可能であるという効果を奏す
る。
【0141】また、請求項3の発明の画像形成装置は、
請求項1または2の発明の画像形成装置において、上記
の情報読取り手段が、像担持体方向への上記光源による
光の通路に、上記の像担持体内でほとんど吸収されない
波長の光のみを通過させるフィルタを備えている構成で
ある。
【0142】これにより、本画像形成装置では、請求項
1の発明の効果に加えて、情報読取り手段による情報の
読取りを正確に行うことができ、良好な画像形成が可能
であるという効果を奏する。
【0143】
【0144】
【0145】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における画像形成装置の構成
を示す概略の正面図である。
【図2】上記画像形成装置が備える制御系の構成を示す
概略のブロック図である。
【図3】本発明の他の実施例における画像形成装置の構
成を示す概略の正面図である。
【図4】本発明のさらに他の実施例における画像形成装
置の構成を示す概略の正面図である。
【図5】上記画像形成装置が備える制御系の構成を示す
概略のブロック図である。
【図6】本発明のさらに他の実施例における画像形成装
置の構成を示す概略の正面図である。
【図7】上記画像形成装置が備える制御系の構成を示す
概略のブロック図である。
【図8】本発明のさらに他の実施例における画像形成装
置の構成を示す概略の正面図である。
【図9】上記画像形成装置が備える制御系の構成を示す
概略のブロック図である。
【図10】本発明のさらに他の実施例における画像形成
装置の構成を示す概略の正面図である。
【図11】上記画像形成装置が備える制御系の構成を示
す概略のブロック図である。
【図12】本発明に関連する画像形成装置の感光体と現
像装置と露光装置と誘電体ベルトとを示す概略の正面図
である。
【図13】上記画像形成装置の全体構成を示す概略の正
面図である。
【図14】上記感光体の表面が導電性磁性トナーの接触
により帯電された状態を示す説明図である。
【図15】上記感光体とその内方に設けられた除電装置
とを示す斜視図である。
【図16】上記露光装置が有する絞り動作セルの構造を
示す分解斜視図である。
【図17】上記絞り動作セルに印加する各駆動信号の波
形図である。
【図18】同図(a)は、上記絞り動作セル内の電圧分
布を示す説明図、同図(b)は、同図(a)に示す電圧
分布による窓に対する絞り動作の説明図である。
【図19】同図(a)は、上記絞り動作セルにおける窓
の開状態を示す説明図、同図(b)は、上記窓の絞り状
態を示す説明図である。
【図20】上記感光体に設定される領域と露光装置の制
御装置とを示す説明図である。
【図21】従来の普通紙による記録が可能なファクシミ
リ・プリンタの構成を示す説明図である。
【図22】背面記録方式と導電性磁性トナーとを使用す
る画像形成動作の説明図である。
【図23】背面記録方式と導電性磁性トナーとを使用す
る従来の画像形成装置の概略の正面図である。
【図24】上記画像形成装置の他の例を示す概略の正面
図である。
【図25】光背面記録方式と導電性磁性トナーとを使用
する他の従来の画像形成装置の概略の正面図である。
【図26】光背面記録方式と光導電性磁性トナーとを使
用する従来の画像形成装置の概略の正面図である。
【図27】光背面記録方式と光導電性磁性トナーとを使
用し、カラー画像形成可能な従来の画像形成装置の概略
の正面図である。
【図28】上記光導電性トナーを使用する乾式の画像形
成プロセスの説明図である。
【図29】上記光導電性トナーを使用する湿式の画像形
成プロセスの説明図である。
【符号の説明】
1 感光体(像担持体) 1a 透明支持体 1b 透光性導電膜 1c 光導電層 2 現像装置(現像装置) 3 転写ローラ 4 光学ヘッドユニット 5 円柱棒状白色光源 6 露光用シャッタアレイ(液晶シャッタアレイ) 7 情報読取り用シャッタアレイ(液晶シャッタアレ
イ) 8 除電用シャッタアレイ(液晶シャッタアレイ) 10 フィルタ 11 情報読取り装置 13 用紙 14 原稿 21 コントローラ(制御手段) 31 感光体(像担持体) 32 光学ヘッドユニット 41 像担持体 42 現像装置(現像手段) 43 光学ヘッドユニット 53 転写・定着ローラ 61 コントローラ(制御手段) 71 光学ヘッドユニット 72 円柱棒状白色光源 73 露光用シャッタアレイ(液晶シャッタアレイ) 81 コントローラ(制御手段) 92 現像装置(現像手段) 111 コントローラ(制御手段) 201 感光体(像担持体) 207 露光装置(露光手段) 231 蛍光灯(円柱棒状光源) 232 二次元液晶シャッタアレイ 241 制御装置(制御手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G03G 15/04 111 H04N 1/04 107 H04N 1/04 107 107B B41J 3/21 V (72)発明者 本田 岩一 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 安藤 宏恵 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−270363(JP,A) 特開 昭64−62674(JP,A) 特開 平4−138767(JP,A) 特開 平2−83559(JP,A) 実開 平5−53348(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/05 B41J 2/445 G03G 15/04 H04N 1/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透光性支持体上に少なくとも透光性導電層
    を積層して形成された像担持体を介して、現像手段と露
    光手段とが対向配置され、上記透光性導電層側に現像手
    段から現像剤が供給され、上記供給位置付近に対して像
    担持体の透光性支持体側から露光手段により光が照射さ
    れて、像担持体上に現像剤の像が形成される一方、像担
    持体の上記透光性支持体側に、上記透光性導電層側に配
    された原稿に対して光を照射し、その反射光により原稿
    画像を読み取る情報読取り手段が設けられている画像形
    成装置において、 上記露光手段と情報読取り手段とは、光学ヘッドユニッ
    トとして一体化され、両手段共通の1個の光源をそれぞ
    れの光源とするとともに、像担持体方向への上記光源に
    よる光の通路を開閉する液晶シャッタアレイを個々に有
    する一方、露光手段の液晶シャッタアレイの開閉動作を
    画像信号に応じて制御するとともに、露光手段の作動時
    に情報読取り手段の液晶シャッタアレイが閉動作を行
    い、情報読取り手段の作動時に露光手段の液晶シャッタ
    アレイが閉動作を行うように制御する制御手段を備えて
    いることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】上記の光学ヘッドユニットは、さらに上記
    像担持体に光を照射して除電する除電手段を一体化して
    備えており、この除電手段は、上記1個の光源を光源と
    し、像担持体方向への上記光源による光の通路を開閉す
    る液晶シャッタアレイを有し、上記の制御手段は、情報
    読取り手段の作動時に、さらに除電手段の液晶シャッタ
    アレイが閉動作を行うように制御するものであることを
    特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】上記の情報読取り手段は、像担持体方向へ
    の上記光源による光の通路に、上記の像担持体内でほと
    んど吸収されない波長の光のみを通過させるフィルタを
    備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の
    画像形成装置。
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