JP3045738U - 組立式マンホール用斜壁ブロック - Google Patents

組立式マンホール用斜壁ブロック

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JP3045738U
JP3045738U JP1997006629U JP662997U JP3045738U JP 3045738 U JP3045738 U JP 3045738U JP 1997006629 U JP1997006629 U JP 1997006629U JP 662997 U JP662997 U JP 662997U JP 3045738 U JP3045738 U JP 3045738U
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manhole
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JP1997006629U
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久芳 中西
昭 本間
直喜 山中
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Asahi Concrete Works Co Ltd
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Asahi Concrete Works Co Ltd
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  • Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】内部空間を拡大でき、なおかつ強度の大きい斜
壁ブロックを得る。 【解決手段】地面に開口する開口部分6と地中に埋設す
る直壁ブロック4との間に配設され上方に向かって徐々
にその断面積が小さくなる形状を有した組立式マンホー
ル1用の斜壁ブロック5において、側壁5を、縦断面が
外側に向かって膨出する向きに湾曲させた形状となるよ
うに設定した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、組立式マンホールを構築する場合に利用される斜壁ブロックの構造 に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近時、図13に示すように、く体ブロック503、直壁ブロック504、斜壁 ブロック505等のコンクリートブロックを積み重ねて構築する組立式のマンホ ール501が開発されている。これらのうちの斜壁ブロック505とは、蓋51 5が取り付けられ地面に開口する開口部分506と直壁ブロック504との間に 配設されるものである。そして、この斜壁ブロック505は、通常、上方に向か って徐々に断面積が小さくなる形状を有している。これは、出入口たる開口部分 506の断面積より、作業空間を形成する直壁ブロック504の断面積の方が大 きく設定されているためである。しかして従来、この種の斜壁ブロック505は 、その側壁551の縦断面が直線的に外側に向かって広がっていく形状、すなわ ち側壁551が略切頭円錐形の筒状に下方に広がる形状のものが用いられていた 。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、地中に埋め込まれたマンホールには土圧と呼ばれる周囲の土からの 圧力が作用する。この土圧とは、土の重さだけでなく自動車やトラックが上方を 通過する際に作用する鉛直方向の衝撃的な荷重をも含むものである。しかして、 斜壁ブロックは、上述したようにその側壁が地面に対し斜めに配置されるため、 その側壁には、前記鉛直方向成分の荷重が多く作用する。ところが、この側壁の 縦断面形状は直線的な形状であるため、この荷重は分散されずに作用し、しかも 、側壁の内面側においては引張応力が発生することになる。このため、従来の斜 壁ブロックにおいては、コンクリートが引張力に対して特に弱いという特性も考 慮して、このような土圧に耐えるためにその壁厚を十分大きく設定する必要があ った。
【0004】 また、マンホール内で作業する際に、この種の斜壁ブロックは、その壁厚が大 きく設定してあることに加え、その縦断面が直線的な形状であるため、昇降の際 に頭を側壁にぶつけたり、作業空間が十分とれないなどの問題点もあった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題点を一挙に解決するために、本考案は、側壁を外側に向かって膨出 する向きに湾曲させた形状にして土圧による荷重を分散できる構造にした斜壁ブ ロックであり、内部空間を拡大させつつその強度を向上させるべく図ったもので ある。
【0006】
【考案の実施の形態】
すなわち、本考案は、地面に開口する開口部と地中に埋設する直壁ブロックと の間に配設され上方に向かって徐々にその断面積が小さくなる形状を有した組立 式マンホール用斜壁ブロックにおいて、その側壁を、縦断面が外側に向かって膨 出する向きに湾曲させた形状となるように設定したことを特徴とするものである 。
【0007】 また、側壁にステップを配設するための直立部分を設け、昇降の容易性をも確 保するには、上端面と下端面とを平面視偏心させて側壁に直立部分および傾斜部 分を形成しておき、該傾斜部分における側壁を、その縦断面が外側に向かって膨 出する向きに湾曲させた形状となるように設定しているものが好ましい。 具体的な斜壁ブロックの実施の態様としては、上端面および下端面が円形状で あるものや、上端面が円形状であり下端面が長円形状であるものが考えられる。
【0008】 また、上端面が円形状であり下端面が長円形状であるもののうち、特に前記直 立部分を大きく設定するには、上端面の外周の直径と下端面の外周の幅方向の長 さとを一致させるとともに、上端面の縁部の半分を、下端面の縁部の鉛直もしく は略鉛直上方に位置させてなるものが好ましい。
【0009】
【実施例】
以下本考案の一実施例を、図1〜図4を参照して説明する。 本実施例による斜壁ブロックは、図1に示す組立式マンホールに適用されるも のである。 図1に示す組立式マンホール1は、複数のコンクリート製ブロック、つまり、 底版ブロック2と、く体ブロック3と、直壁ブロック4と、斜壁ブロック5と、 開口部6とを積み重ねて構築したものである。詳述すれば、前記底版ブロック2 は、栗石基礎7上に敷モルタル層8を介して敷設した円板状のもので、その上端 面外周縁部に環状の凹部2aを形成しており、この凹部2aの外周縁に位置決め 用の溝2bを環状に形成している。
【0010】 く体ブロック3は、下端部を底版ブロック2の凹部2aに嵌合させるとともに 、その下端面から突設した環状の突条3aを底版ブロック2の溝2bに接合させ た円筒体状のもので、その周壁の所要個所には、下水道等を構築する管9を接続 している。また、その上端面の外周縁部には、溝3bを環状に形成しており、底 部には、前記管9に連続する逆アーチ形の流路溝10aを有したインバート10 を打設している。
【0011】 直壁ブロック4は、その下端面から突設した環状の突条4aをく体ブロック3 の溝3bに接合させた円筒体状のもので、その上端面の外周縁部には、溝4bを 環状に形成している。 斜壁ブロック5は、上端面5bを開口部6に対応させた大きさの円形状とし、 下端面5cを直壁ブロック4の断面に対応した大きさの円形状としたものであり 、上方に向かって徐々にその断面積が小さくなる形状を有する。具体的には、上 端面5bの縁部の一部が、下端面5cの縁部の一部と平面視一致するように、上 端面5bと下端面5cとを平面視偏心させて形成している。そして、斜壁ブロッ クの側壁51を、前述した上端面5bの縁部の一部の下方に位置する直立部分5 Bとそれ以外の傾斜部分5Aとから構成し、昇降用のステップ16を側壁51の 内面における直立部分5B近傍に配設している。また、下端面5cには環状の突 条5aを形成しており、この突条5aを直壁ブロック4の溝4bに接合させく体 ブロック3上に載設するようにしている。上端面5bの外周縁部にはインサート ナット11を埋設しており、これに開口部6の保持用ボルト11aを螺入してい る。
【0012】 開口部6は、調整リング12、調整パッキン13、受わく14を下から順に積 層してなるもので、斜壁ブロック5の上端面に突設した前記ボルト11aにこれ らを貫通させ、ナット11bを受わく14の上面から緊締することにより、斜壁 ブロック5上に載設するものである。この受わく14上には、マンホールの蓋1 5が載設される。
【0013】 そして、本実施例では、図1〜3に示すように、斜壁ブロック5の側壁51の うち、傾斜部分5Aの形状を、その縦断面が外側に向かって膨出する向きに湾曲 させた形状となるように設定している。 このような構成のものであれば、図4に示すように、斜壁ブロック5に作用す る土圧による力fは、傾斜部分5Aの内部において発生する圧縮応力となり、最 終的にはその上下端面5b、5cに力Fとして分散されることになる。したがっ て、従来のものと同じ壁厚でも、構造上その強度を増大させることができる。ま た、昇降時に作業者が下方や上方を確認すべくふりむいたり頭を後方に傾けた際 に、傾斜部分5Aを外方へ膨出させているので、頭を傾斜部分5Aに衝突させる 可能性を低くできると同時に、作業者が受ける圧迫感を低減させることもできる 。さらには、特に深さ寸法の小さいマンホール等においては、作業空間が広がっ て作業性の向上にも寄与し得る。また、直立部分5Bを設けているので、ステッ プ16をオーバーハングのないこの直立部分5B近傍に配設でき、昇降動作の容 易性をも確保できる。
【0014】 しかも、組立式マンホール1が、プレキャストコンクリートブロックと呼ばれ る部材から構成され、工場で予め製作できるものであるため、斜壁ブロック5を このような形状にしても、その製作が格別困難になることはない。つまり、本実 施例はこのような組立式マンホール1において、初めて想到できたものであり、 特に好適に実現できる。
【0015】 なお、本考案は上述した実施例に限定されるものではなく種々の変形が可能で ある。 例えば、斜壁ブロックの上端面や下端面の形状は、開口部や、直壁ブロックの 形状に合わせて種々変形可能である。その例としては図5、6に示す斜壁ブロッ ク105のように、上端面105bと下端面105cとの大きさの比率を、実施 例に比べ下端面105cがより大きくなるように設定したものが考えられる。
【0016】 また、図7、8に示す斜壁ブロック205のように、その上端面205bが円 形状であって、下端面205cが長円形状をなすものにしてもよい。この変形例 では、上端面205bの外周の直径dと下端面205cの外周の幅方向の長さD とを一致させるとともに、上端面205bの縁部の半分を、下端面205cの縁 部の鉛直上方に位置させ、側壁251のうち、直立部分205Bが半円筒体を形 成するようにしている。このようにして、側壁251における直立部分205B の占める割合を大きく設定している。
【0017】 もちろん、この斜壁ブロックの高さ寸法を変更しても良い。例えば高さ寸法を 小さくした図9、10に示す斜壁ブロック305やあるいは、大きくした図11 、12に示す斜壁ブロック405のようなものにしてもよい。 さらに言えば、上端面の下端面に対する偏心位置を変えるなどして、側壁が直 立部分のない形状としたものでも構わない。
【0018】 その他、各部の構成は図示例に限定されるものではなく、本考案の趣旨を逸脱 しない範囲で種々変形が可能である。
【0019】
【考案の効果】
本考案は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果 を奏する。 本考案によれば、組立式マンホール用斜壁ブロックにおいて、その側壁を、縦 断面が外側に向かって膨出する向きに湾曲させた形状となるように設定している ため、従来のものと同じ壁厚でも、構造上その強度を増大させることができる。 逆に言えば、従来のものより薄い壁厚でも従来のものと同様の強度を実現するこ とができ、マンホールの軽量化に寄与し得る。また、外側に向かって膨出させた 形状としているので、薄い壁厚にできることと合わせて、内部空間を拡大するこ とができ、昇降時の安全性や作業性の向上、あるいは作業者に対する圧迫感の低 減などに寄与し得る。
【0020】 また、上端面と下端面とを平面視偏心させて側壁に直立部分および傾斜部分を 形成しておき、該傾斜部分における側壁を、その縦断面が外側に向かって膨出す る向きに湾曲させた形状となるように設定しているものであれば、側壁の直立部 分にステップを配設でき、昇降の容易性をも確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す組立式マンホールブロ
ックの全体縦断面図。
【図2】同実施例の斜壁ブロックを示す斜視図。
【図3】図2における斜壁ブロックの平面図。
【図4】同実施例の作用説明図。
【図5】他の実施例を示す斜壁ブロックの縦断面図。
【図6】図5における斜壁ブロックの平面図。
【図7】変形例を示す斜壁ブロックの縦断面図。
【図8】図7における斜壁ブロックの平面図。
【図9】他の変形例を示す斜壁ブロックの縦断面図。
【図10】図9における斜壁ブロックの平面図。
【図11】さらに他の変形例を示す斜壁ブロックの縦断
面図。
【図12】図11における斜壁ブロックの平面図。
【図13】本考案の従来例を示す組立式マンホールブロ
ックの全体縦断面図。
【符号の説明】
1・・・組立式マンホール 2・・・底版ブロック 2a・・・凹部 2b・・・位置決め用の溝 3・・・く体ブロック 3a・・・突条 3b・・・位置決め用の溝 4・・・直壁ブロック 4a・・・突条 4b・・・位置決め用の溝 5、105、205、305、405・・・斜壁ブロッ
ク 5a・・・突条 5b、105b、205b・・・上端面 5c、105c、205c・・・下端面 5A、205A・・・傾斜部分 5B、205B・・・直立部分 51、251・・・側壁 6・・・開口部 7・・・栗石基礎 8・・・敷モルタル層 9・・・管 10・・・インバート 10a・・・流路溝 11・・・インサートナット 11a・・・保持用ボルト 11b・・・ナット 12・・・調整リング 13・・・調整パッキン 14・・・受わく 15・・・マンホールの蓋 16・・・ステップ

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】地面に開口する開口部と地中に埋設する直
    壁ブロックとの間に配設され上方に向かって徐々にその
    断面積が小さくなる形状を有した組立式マンホール用斜
    壁ブロックにおいて、その側壁を、縦断面が外側に向か
    って膨出する向きに湾曲させた形状となるように設定し
    たことを特徴とする組立式マンホール用斜壁ブロック。
  2. 【請求項2】地面に開口する開口部と地中に埋設する直
    壁ブロックとの間に配設され上方に向かって徐々にその
    断面積が小さくなる形状を有した組立式マンホール用斜
    壁ブロックにおいて、上端面と下端面とを平面視偏心さ
    せて側壁に直立部分および傾斜部分を形成するととも
    に、該傾斜部分における側壁を、縦断面が外側に向かっ
    て膨出する向きに湾曲させた形状となるように設定した
    ことを特徴とする組立式マンホール用斜壁ブロック。
  3. 【請求項3】上端面および下端面が円形状であることを
    特徴とする請求項1または2記載の組立式マンホール用
    斜壁ブロック。
  4. 【請求項4】上端面が円形状であり、下端面が長円形状
    であることを特徴とする請求項1または2記載の組立式
    マンホール用斜壁ブロック。
  5. 【請求項5】上端面の外周の直径と、下端面の外周の幅
    方向の長さとを一致させるとともに、上端面の縁部の半
    分を、下端面の縁部の鉛直もしくは略鉛直上方に位置さ
    せてなることを特徴とする請求項4記載の組立式マンホ
    ール用斜壁ブロック。
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