JP3045456B2 - タンクの支承構造 - Google Patents
タンクの支承構造Info
- Publication number
- JP3045456B2 JP3045456B2 JP6340574A JP34057494A JP3045456B2 JP 3045456 B2 JP3045456 B2 JP 3045456B2 JP 6340574 A JP6340574 A JP 6340574A JP 34057494 A JP34057494 A JP 34057494A JP 3045456 B2 JP3045456 B2 JP 3045456B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- side wall
- bottom plate
- steel pipe
- concrete
- tank
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、LNGやLPG等の低
温液化ガスを貯蔵するタンクの支承構造に関するもので
ある。
温液化ガスを貯蔵するタンクの支承構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、LNGやLPG等を貯蔵するもの
として、地下式のタンクが用いられることが多い。この
地下タンクは、地盤内に底版と側壁とが設けられ、地上
部で側壁上に屋根が設けられる。
として、地下式のタンクが用いられることが多い。この
地下タンクは、地盤内に底版と側壁とが設けられ、地上
部で側壁上に屋根が設けられる。
【0003】図3は、このような地下タンクの底版と側
壁の接合部分の概略断面図である。図3に示すように、
側壁101と底版103とは分離され、側壁101と底
版103との間には、地下水の復元に伴う揚圧力を底版
103から側壁101に伝達するための支承板107が
円周方向に複数個設けられ、LNG等の重量を支持する
アンカ−鋼棒109が支承板107の間に設けられる。
このとき、底版103に作用する内圧や揚圧力の反力
は、アンカ−鋼棒109もしくは支承板107を介し
て、側壁101より突出した鉄筋コンクリ−ト製のコ−
ベル部105に伝達され、せん断力として側壁101本
体に負荷される。この作用は同時に底版103側でも同
様であり、両者はせん断力を介して回転可能な結合構造
を形成している。
壁の接合部分の概略断面図である。図3に示すように、
側壁101と底版103とは分離され、側壁101と底
版103との間には、地下水の復元に伴う揚圧力を底版
103から側壁101に伝達するための支承板107が
円周方向に複数個設けられ、LNG等の重量を支持する
アンカ−鋼棒109が支承板107の間に設けられる。
このとき、底版103に作用する内圧や揚圧力の反力
は、アンカ−鋼棒109もしくは支承板107を介し
て、側壁101より突出した鉄筋コンクリ−ト製のコ−
ベル部105に伝達され、せん断力として側壁101本
体に負荷される。この作用は同時に底版103側でも同
様であり、両者はせん断力を介して回転可能な結合構造
を形成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな地下タンクでは、コ−ベル部105に非常に複雑で
込み入った補強筋を多数配置する必要があり、又、方向
の異なる力の作用に対して、アンカ−鋼棒109と支承
板107という別々の支承構造を必要としていた。 本
発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その
目的とするところは、支承部の構造が簡単で補強筋の量
を低減できるタンクの支承構造を提供することにある。
うな地下タンクでは、コ−ベル部105に非常に複雑で
込み入った補強筋を多数配置する必要があり、又、方向
の異なる力の作用に対して、アンカ−鋼棒109と支承
板107という別々の支承構造を必要としていた。 本
発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その
目的とするところは、支承部の構造が簡単で補強筋の量
を低減できるタンクの支承構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために本発明は、コンクリ−ト製の側壁と、コンクリ−
ト製の底版を有するタンクにおいて、前記側壁と前記底
版の対向する部分にそれぞれ凹部を設け、前記凹部間に
鋼管を設け、前記鋼管によって、せん断力を伝達させつ
つ、前記側壁と、前記底版とを回転可能な構造とするこ
とを特徴とするタンクの支承構造である。
ために本発明は、コンクリ−ト製の側壁と、コンクリ−
ト製の底版を有するタンクにおいて、前記側壁と前記底
版の対向する部分にそれぞれ凹部を設け、前記凹部間に
鋼管を設け、前記鋼管によって、せん断力を伝達させつ
つ、前記側壁と、前記底版とを回転可能な構造とするこ
とを特徴とするタンクの支承構造である。
【0006】
【作用】本発明では、コンパクトな形状で、かつ、非常
に大きな耐荷性能を有する中詰鋼管をせん断キ−として
利用することで、支承部の構造を単純化するものである
に大きな耐荷性能を有する中詰鋼管をせん断キ−として
利用することで、支承部の構造を単純化するものである
【0007】。
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を詳細
に説明する。図1は、本発明の1実施例に係る地下タン
クの底版3と側壁1の接合部分の概略断面図である。側
壁1及び底版3にはそれぞれ凹部5、凹部7が設けら
れ、凹部5、凹部7の間に鋼管9が配置される。尚、1
1は側壁側補強筋、13は底版側補強筋である。
に説明する。図1は、本発明の1実施例に係る地下タン
クの底版3と側壁1の接合部分の概略断面図である。側
壁1及び底版3にはそれぞれ凹部5、凹部7が設けら
れ、凹部5、凹部7の間に鋼管9が配置される。尚、1
1は側壁側補強筋、13は底版側補強筋である。
【0008】図2は鋼管9の斜視図である。鋼管9は円
筒状の管であり、その両端には端板15、端板17が設
けられ、その上部に二つの穴19が設けられる。二つの
穴19は、コンクリ−トの充填、もしくは排気に用いら
れる。すなわち、一方の穴19からコンクリ−トを充填
し、他方の穴19から排気を行う。
筒状の管であり、その両端には端板15、端板17が設
けられ、その上部に二つの穴19が設けられる。二つの
穴19は、コンクリ−トの充填、もしくは排気に用いら
れる。すなわち、一方の穴19からコンクリ−トを充填
し、他方の穴19から排気を行う。
【0009】図1に示すように、最初に配置した鋼管9
を型枠の一部として側壁1のコンクリートを打設し、底
版3の下部のコンクリートを打設し、底版第1リフト3
aを構築し、鋼管9内にコンクリートを充填し、底版3
の上部のコンクリートを打設し、底版第2リフト3bを
構築する。なお、鋼管9は円周方向に複数個、配置され
る。図1において20は支承連結筋である。
を型枠の一部として側壁1のコンクリートを打設し、底
版3の下部のコンクリートを打設し、底版第1リフト3
aを構築し、鋼管9内にコンクリートを充填し、底版3
の上部のコンクリートを打設し、底版第2リフト3bを
構築する。なお、鋼管9は円周方向に複数個、配置され
る。図1において20は支承連結筋である。
【0010】本実施例では、中詰めされた鋼管9は、コ
ンパクトな形状で非常に大きな耐荷性能を有する。この
鋼管9をせん断キ−として利用することにより支承部の
構造を単純化できる。
ンパクトな形状で非常に大きな耐荷性能を有する。この
鋼管9をせん断キ−として利用することにより支承部の
構造を単純化できる。
【0011】尚、鋼管9表面の一部もしくは全面にアス
ファルト等の非硬化性の塗付層を設けることにより、コ
ンクリ−ト部材との相対変形を可能とし、回転やスライ
ドができる支承として機能させることができる。
ファルト等の非硬化性の塗付層を設けることにより、コ
ンクリ−ト部材との相対変形を可能とし、回転やスライ
ドができる支承として機能させることができる。
【0012】さらに、実質的にせん断力を受け渡す鋼管
9をコンパクトにできることから、この鋼管9に応力を
伝達すべきコンクリ−ト部材寸法に余裕ができ、側壁側
補強筋11や、底版側補強筋13等の配置が簡素化さ
れ、施工上も有利となる。
9をコンパクトにできることから、この鋼管9に応力を
伝達すべきコンクリ−ト部材寸法に余裕ができ、側壁側
補強筋11や、底版側補強筋13等の配置が簡素化さ
れ、施工上も有利となる。
【0013】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明によ
れば、支承部の構造が簡単で、補強筋の量を低減できる
タンクの支承構造を提供することができる。
れば、支承部の構造が簡単で、補強筋の量を低減できる
タンクの支承構造を提供することができる。
【図1】 地下タンクの側壁1と底版3の接合部分の概
略断面図
略断面図
【図2】 鋼管9の斜視図
【図3】 従来の低温液化ガスタンクの側壁101と底
版103の接合部分の概略断面図
版103の接合部分の概略断面図
1………側壁 3………底版 5………凹部 7………凹部 9………鋼管 11………側壁側補強筋 13………底版側補強筋 15、17………端板 19………穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04H 7/18 B65D 90/02 F17C 3/00
Claims (3)
- 【請求項1】 コンクリ−ト製の側壁と、コンクリ−ト
製の底版を有するタンクにおいて、 前記側壁と前記底版の対向する部分にそれぞれ凹部を設
け、 前記凹部間に鋼管を設け、 前記鋼管によって、せん断力を伝達させつつ、前記側壁
と、前記底版とを回転可能な構造とすることを特徴とす
るタンクの支承構造。 - 【請求項2】 前記鋼管は、コンクリ−トが中詰めされ
ることを特徴とする請求項1記載のタンクの支承構造。 - 【請求項3】 前記鋼管は、短い鋼管を円周方向に複数
個設けたものである請求項1または請求項2に記載され
たタンクの支承構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6340574A JP3045456B2 (ja) | 1994-12-31 | 1994-12-31 | タンクの支承構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6340574A JP3045456B2 (ja) | 1994-12-31 | 1994-12-31 | タンクの支承構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08189222A JPH08189222A (ja) | 1996-07-23 |
JP3045456B2 true JP3045456B2 (ja) | 2000-05-29 |
Family
ID=18338306
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6340574A Expired - Lifetime JP3045456B2 (ja) | 1994-12-31 | 1994-12-31 | タンクの支承構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3045456B2 (ja) |
-
1994
- 1994-12-31 JP JP6340574A patent/JP3045456B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08189222A (ja) | 1996-07-23 |
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