JP2584324Y2 - 浸透貯留槽 - Google Patents
浸透貯留槽Info
- Publication number
- JP2584324Y2 JP2584324Y2 JP1992073192U JP7319292U JP2584324Y2 JP 2584324 Y2 JP2584324 Y2 JP 2584324Y2 JP 1992073192 U JP1992073192 U JP 1992073192U JP 7319292 U JP7319292 U JP 7319292U JP 2584324 Y2 JP2584324 Y2 JP 2584324Y2
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- Japan
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- permeation storage
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- Expired - Lifetime
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、浸透貯留槽に関する。
【０００２】
【従来の技術】浸透貯留槽は雨水、雑排水、浄化水等を
地中に浸透させるための槽であり、種々の様式および構
造のものが知られている。しかし一般に公知の浸透貯留
槽は、例えば家庭等の排水処理に使用される小容量のも
のから、工場等の汚水処理に使用される大容量のものま
であるが、それらの殆どが現場打ちコンクリートにより
構築されている。また、このような浸透貯留槽は大口径
で、大体高さが４〜５ｍであり、構造物としては大型な
部類に入る。このような大型の浸透貯留槽を現場で構築
するには多大の時間と労力を要し、経済的にも不利な点
が多い。
地中に浸透させるための槽であり、種々の様式および構
造のものが知られている。しかし一般に公知の浸透貯留
槽は、例えば家庭等の排水処理に使用される小容量のも
のから、工場等の汚水処理に使用される大容量のものま
であるが、それらの殆どが現場打ちコンクリートにより
構築されている。また、このような浸透貯留槽は大口径
で、大体高さが４〜５ｍであり、構造物としては大型な
部類に入る。このような大型の浸透貯留槽を現場で構築
するには多大の時間と労力を要し、経済的にも不利な点
が多い。
【０００３】そこで近年ではこの浸透貯留槽を工場にお
いて予め構築するプレキャストとする傾向にあるが、構
造物が大型であることから搬送および据え付けに、現場
打ち同様に労力と経費とを要する。しかも、分割して構
築されることことから強度部材として問題があった。
いて予め構築するプレキャストとする傾向にあるが、構
造物が大型であることから搬送および据え付けに、現場
打ち同様に労力と経費とを要する。しかも、分割して構
築されることことから強度部材として問題があった。
【０００４】
【考案が解決しようとする課題】本考案の根底をなす課
題は、上記のような欠点を有していない、容易に搬送お
よび構築だ可能であり、強度部材として満足する浸透貯
留槽を提供することにある。
題は、上記のような欠点を有していない、容易に搬送お
よび構築だ可能であり、強度部材として満足する浸透貯
留槽を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記の課題は本考案によ
り、浸透貯留槽において、側壁とから成るコ−字状の上
版と、側壁とから成りこれらの間に支持梁を備えたＨ−
字状の下版とを、ＰＣ−鋼棒で上下連結することによ
り、一体化した単個の浸透貯留槽構造物とし、この単個
の浸透貯留槽構造物をＸ−方向で多数連接して浸透貯留
槽構造体として形成したことにより解決される。
り、浸透貯留槽において、側壁とから成るコ−字状の上
版と、側壁とから成りこれらの間に支持梁を備えたＨ−
字状の下版とを、ＰＣ−鋼棒で上下連結することによ
り、一体化した単個の浸透貯留槽構造物とし、この単個
の浸透貯留槽構造物をＸ−方向で多数連接して浸透貯留
槽構造体として形成したことにより解決される。
【０００６】更に本考案により、上記の浸透貯留槽は下
方の版が支持梁を備えており、この支持梁は導水のため
の多数の導孔を備えている。本考案による浸透貯留槽
は、単個の一体に形成された浸透貯留槽構造物、即ち浸
透貯留槽の単個の構造物を多数連接して地中に埋設さ
れ、導水管を経て、浸透貯留槽内に流入した雨水は、砕
石等の浸透材を通り地中に浸透する。
方の版が支持梁を備えており、この支持梁は導水のため
の多数の導孔を備えている。本考案による浸透貯留槽
は、単個の一体に形成された浸透貯留槽構造物、即ち浸
透貯留槽の単個の構造物を多数連接して地中に埋設さ
れ、導水管を経て、浸透貯留槽内に流入した雨水は、砕
石等の浸透材を通り地中に浸透する。
【０００７】以下に添付した図面に示した実施例につき
本考案を説明する。
本考案を説明する。
【０００８】
【実施例】図１に示したように、本考案による浸透貯留
槽構造体Ｓは以下に詳しく述べるように上版１と下版２
との組合わせによる単個の浸透貯留槽構造物Ａを多数連
接したものから成る。本考案による浸透貯留槽Ｓを構成
する単個の浸透貯留槽構造物Ａは、図１に示したように
同一長さ、幅のコ−字状の上版１と支持梁３を介在させ
たＨ−字状の下版２とから成る。これらの版１，２は上
下に連結して浸透貯留槽構造物Ａとするために上版は側
壁１′．１′にＰＣ−鋼棒５を装入するシース管１１、
ＰＣ−鋼棒５を定着する切欠き部１０を有し、下版２は
側壁２′．２′にＰＣ−鋼棒５が埋設されている。
槽構造体Ｓは以下に詳しく述べるように上版１と下版２
との組合わせによる単個の浸透貯留槽構造物Ａを多数連
接したものから成る。本考案による浸透貯留槽Ｓを構成
する単個の浸透貯留槽構造物Ａは、図１に示したように
同一長さ、幅のコ−字状の上版１と支持梁３を介在させ
たＨ−字状の下版２とから成る。これらの版１，２は上
下に連結して浸透貯留槽構造物Ａとするために上版は側
壁１′．１′にＰＣ−鋼棒５を装入するシース管１１、
ＰＣ−鋼棒５を定着する切欠き部１０を有し、下版２は
側壁２′．２′にＰＣ−鋼棒５が埋設されている。
【０００９】更に、これらの版１，２は、これらの組合
わせである単個の浸透貯留槽構造物ＡをＸ−方向で多数
連接することにより浸透貯留槽構造体Ｓを構築するため
のＰＣ−鋼棒５を装入するシース管１２を適当数有して
いる。上版１と下版２の接合は、下版２に埋設されたＰ
Ｃ−鋼棒５の上部に設置してあるカップラー６に、上部
に埋設されたシース管１１を介してＰＣ−鋼棒５を取付
け、ジャッキを使用して緊張する。ＰＣ−鋼棒５の定着
は、このＰＣ−鋼棒５を切欠き部１０にアンカープレー
ト７、ワッシャー８、ナット９で固定することによって
行われる。定着が終了した後、上版１のシース管１１に
グラウト、切欠き部１０にモルタルが充填される。
わせである単個の浸透貯留槽構造物ＡをＸ−方向で多数
連接することにより浸透貯留槽構造体Ｓを構築するため
のＰＣ−鋼棒５を装入するシース管１２を適当数有して
いる。上版１と下版２の接合は、下版２に埋設されたＰ
Ｃ−鋼棒５の上部に設置してあるカップラー６に、上部
に埋設されたシース管１１を介してＰＣ−鋼棒５を取付
け、ジャッキを使用して緊張する。ＰＣ−鋼棒５の定着
は、このＰＣ−鋼棒５を切欠き部１０にアンカープレー
ト７、ワッシャー８、ナット９で固定することによって
行われる。定着が終了した後、上版１のシース管１１に
グラウト、切欠き部１０にモルタルが充填される。
【００１０】下版２の側壁２′．２′間に介在している
支持梁３は、この下版２が埋め戻しの際の土圧により、
或いはこの浸透貯留槽の上部に道路、歩道を構築した際
の荷重により座屈しないように側壁２′．２′を支持す
る。この支持梁３には雨水等の流入水を導く導孔４が形
成されている。上記のようにして一体化した単個の浸透
貯留槽構造物Ａは、図４に示すように互いにＸ−方向で
接合されて、浸透貯留槽構造体Ｓに構築される。その
際、図３に示したように、下版２′．２′の脚部は、基
礎栗石１６が敷かれ、基礎コンクリートが打設された基
礎上に構築される。
支持梁３は、この下版２が埋め戻しの際の土圧により、
或いはこの浸透貯留槽の上部に道路、歩道を構築した際
の荷重により座屈しないように側壁２′．２′を支持す
る。この支持梁３には雨水等の流入水を導く導孔４が形
成されている。上記のようにして一体化した単個の浸透
貯留槽構造物Ａは、図４に示すように互いにＸ−方向で
接合されて、浸透貯留槽構造体Ｓに構築される。その
際、図３に示したように、下版２′．２′の脚部は、基
礎栗石１６が敷かれ、基礎コンクリートが打設された基
礎上に構築される。
【００１１】上記の単個の浸透貯留槽構造物Ａを連接し
て構築された浸透貯留槽構造体Ｓは、図５に示すよう
に、その末端部に端版１３が接合され、雨水が流入する
導水管が接続される。連接した浸透貯留槽構造体Ｓの空
域１６内の底部には砕石等の浸透材が充填されている。
この浸透貯留槽に導水管１４を介して流入した雨水等
は、浸透材５を経て地中に浸透する。
て構築された浸透貯留槽構造体Ｓは、図５に示すよう
に、その末端部に端版１３が接合され、雨水が流入する
導水管が接続される。連接した浸透貯留槽構造体Ｓの空
域１６内の底部には砕石等の浸透材が充填されている。
この浸透貯留槽に導水管１４を介して流入した雨水等
は、浸透材５を経て地中に浸透する。
【００１２】上記のようにして構築された単個の浸透貯
留槽構造物ＡのＸ−方向での連接方法は、本出願人の出
願にかかわる特許願平４−１８５１２１号明細書に記載
の方法と同様に行われるのでここでは説明しなかった。
留槽構造物ＡのＸ−方向での連接方法は、本出願人の出
願にかかわる特許願平４−１８５１２１号明細書に記載
の方法と同様に行われるのでここでは説明しなかった。
【００１３】
【考案の効果】上記のように本考案による浸透貯留槽
は、上版と下版とから成るので搬送および据え付けが容
易でかつ、下版は支持梁を備えただけの底部開放型なの
で浸透効率が非常に高い。
は、上版と下版とから成るので搬送および据え付けが容
易でかつ、下版は支持梁を備えただけの底部開放型なの
で浸透効率が非常に高い。
【図１】本考案による浸透貯留槽を構成する上版と下版
の図である。
の図である。
【図２】図１に示した上版と下版との接合構造部の詳細
図である。
図である。
【図３】本考案による浸透貯留槽の基本構成単位をなす
単個の浸透貯留構造物の図である。
単個の浸透貯留構造物の図である。
【図４】本考案による浸透貯留構造物をＸ−方向で連接
した図である。
した図である。
【図５】本考案による浸透貯留槽構造体の使用状態を示
した図である。
した図である。
１ 上版 １′．１′ 上版の側壁 ２ 下版 ２′．２′ 下版の側壁 ３ 支持梁 ４ 導孔 ５ ＰＣ−鋼棒 ６ カップラー ７ アンカープレート ８ ワッシャー ９ ナット １０ 切欠き部 １１ 上下接合のためのシース管 １２ Ｘ−方向接合のためのシース管 １３ 端板 １４ 導水管 １５ 浸透材 １６ 基礎栗石 １７ 基礎コンクリート １８ 浸透貯留槽構造体内の空域 Ａ 浸透貯留槽構造物 Ｓ 浸透貯留槽構造体 Ｘ 連接方向
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−109437（ＪＰ，Ａ) 実公 昭62−15343（ＪＰ，Ｙ２) 実願 昭62−87922号（実開 昭63− 198676号）の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム （ＪＰ，Ｕ) 実願 昭61−199169号（実開 昭63− 108481号）の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム （ＪＰ，Ｕ)
Claims (2)
- 【請求項１】 浸透貯留槽において、側壁（１′１′）
とから成るコ−字状の上版（１）と、側壁（２′．
２′）とから成り、これらの間に支持梁（３）を備えた
Ｈ−字状の下版（２）とを、ＰＣ−鋼棒（５）で上下連
結することにより、一体化した単個の浸透貯留槽構造物
（Ａ）とし、この単個の浸透貯留槽構造物（Ａ）をＸ−
方向で多数連接して浸透貯留槽構造体（Ｓ）として形成
したことを特徴とする浸透貯留槽。 - 【請求項２】 支持梁（３）が導水のための多数の導孔
（４）を備えていることを特徴とする請求項１に記載の
浸透貯留槽。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992073192U JP2584324Y2 (ja) | 1992-10-20 | 1992-10-20 | 浸透貯留槽 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992073192U JP2584324Y2 (ja) | 1992-10-20 | 1992-10-20 | 浸透貯留槽 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0635383U JPH0635383U (ja) | 1994-05-10 |
| JP2584324Y2 true JP2584324Y2 (ja) | 1998-10-30 |
Family
ID=13511034
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1992073192U Expired - Lifetime JP2584324Y2 (ja) | 1992-10-20 | 1992-10-20 | 浸透貯留槽 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2584324Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4651877B2 (ja) * | 2001-07-19 | 2011-03-16 | クリオン株式会社 | 雨水貯留浸透槽 |
Family Cites Families (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63542A (ja) * | 1986-06-18 | 1988-01-05 | 高野 寅雄 | 地下埋設式透水性貯水槽構造体 |
| JPS63108481U (ja) * | 1986-12-27 | 1988-07-13 | ||
| JP2521076B2 (ja) * | 1987-02-13 | 1996-07-31 | 住友化学工業株式会社 | ピリジルトリアジン誘導体およびそれを有効成分とする植物病害防除剤 |
| JPS63198676U (ja) * | 1987-06-06 | 1988-12-21 | ||
| JP2505890B2 (ja) * | 1989-09-08 | 1996-06-12 | 株式会社東芝 | 自動販売機 |
-
1992
- 1992-10-20 JP JP1992073192U patent/JP2584324Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0635383U (ja) | 1994-05-10 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19960806 |
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| EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
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