JP3045251U - 中間分岐装置 - Google Patents

中間分岐装置

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JP3045251U
JP3045251U JP1997005493U JP549397U JP3045251U JP 3045251 U JP3045251 U JP 3045251U JP 1997005493 U JP1997005493 U JP 1997005493U JP 549397 U JP549397 U JP 549397U JP 3045251 U JP3045251 U JP 3045251U
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吉男 大城
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二幸電気工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 本体ケース1から蓋2を取り外すと、同
軸ケーブル8の中心導体を接続する一対の中継ピン14
の間が電気的に切り離される。そこで、ブリッジ29が
中継ピン14に弾力で押し付けられ、一対の中継ピン1
4の間を短絡する。蓋3を本体ケース1に装着したとき
は、ポスト26がブリッジ29を押して中継ピン14か
らブリッジ29を切り離す。 【効果】 蓋3を本体ケース1から取り外したときも同
軸ケーブル8の中心導体回路の導通を確保するため、保
守点検中にも下流に電気信号及び中継機器用の電源をそ
のまま流すことができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、テレビジョン共同受信システム等において、信号を伝送する同軸ケ ーブルの中間で、加入者宅に信号の分岐を行う際に使用される中間分岐装置に関 する。
【0002】
【従来の技術】
テレビジョン共同受信システム(以下CATVシステムという)においては、 ヘッドエンドにおいてテレビ放送を受信し、これを同軸ケーブルを用いて加入者 宅まで伝送し、多数の加入者にテレビジョン信号を分配している。この場合、幹 線系から引込線ケーブルに分岐する箇所へ挿入された中間分岐装置を介して信号 が供給される。
【0003】 図11に、従来の中間分岐装置60の上面図と同軸ケーブル61の端末分解側 面図を示す。 この装置は、一般にタップオフと呼ばれているが、同軸ケーブル61の端末に 装着した雄型コネクタ62を、本体ケース65に取り付けた受口66に、コネク タ本体68を介してねじ込み接続する。本体ケース65の内部には、同軸ケーブ ル61に接続される分岐回路を収容している。同軸ケーブル61の端末に装着さ れる雄型コネクタ62は、同軸ケーブル61の中心導体64を左方に突出させ、 締め付け金具63で包囲して構成される。
【0004】 また、中間分岐装置60の本体ケース65に取り付けられる受口66は、雄型 コネクタ本体68を受け入れる筒状に構成される。この受口66上にはコネクタ 本体68の中心コンタクト67を受け入れる図示しない貫通孔が設けられている 。従って、このような中間分岐装置60の組み立てにあたっては、本体ケース6 5に対してコネクタ本体68をねじ込み、その後同軸ケーブル61の締め付け金 具63をねじ込み接続する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記のような従来の中間分岐装置には次のような解決すべき課題が あった。 この種の装置は、保守点検の際、蓋を開け、内部回路を取り出し、調整あるい は交換等の作業が行われる。しかしながら、内部回路を取り出すと、この中間分 岐装置の下流側への信号の流れを一旦止めてしまわなければならない。従って、 下流側への信号伝送を確保しようとする場合には、予めバイパスのためのケーブ ルを用意し、この中間分岐装置を迂回した回路を設けておくか、あるいは一定時 間保守点検のために信号伝送が停止するという旨の通知を下流側の利用者に案内 しておくといった対策が必要となる。
【0006】 しかしながら、バイパスのためのケーブルを別に用意したり接続をする作業に は手間がかかる。また、下流側の利用者に工事日程等の情報を完全に通知するの は容易でなく、場合によっては故障の問合せ等が集中するといった問題があった 。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は以上の点を解決するため次の構成を採用する。 〈構成1〉 蓋と本体ケースとの間に配置され、本体ケースには、中心導体回路接続用の一 対の中継ピンを配置し、蓋には、蓋を本体ケースに装着したときに上記一対の中 継ピン間を電気接続する分岐回路を設けたものにおいて、本体ケースに蓋を装着 したとき蓋に設けられたポストに押されて上記一対の中継ピンから離間し、本体 ケースから蓋を分離したとき弾力で上記一対の中継ピンに接触しこれらの中継ピ ン間を短絡するブリッジを備えたことを特徴とする中間分岐装置。
【0008】 〈構成2〉 構成1に記載の中間分岐装置において、ブリッジは、本体ケースの壁面と一対 の中継ピンとの間に配置されて、本体ケースに蓋を装着したとき蓋に設けられた 絶縁体から成るポストに押されて、上記一対の中継ピンから離間するとともに、 本体ケースの壁面とも電気的に絶縁された状態で保持されることを特徴とする中 間分岐装置。
【0009】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を具体例を用いて説明する。 〈具体例〉 図1は、本考案の中間分岐装置を示す分解斜視図である。 この図において、本体ケース1はアルミダイキャスト等により構成された箱状 のケースで、この例では、3本のボルト2を用いて蓋3を締め付け固定する構成 になっている。本体ケース1の外壁4にはその左右に貫通孔5が設けられ、この 部分にシェル6が固定されている。なお、このシェル6は、予め本体ケース1の 外壁4に対し溶接あるいは一体成型等によって固定されているものとする。シェ ル6の外周面にはスパナを使用するためのスパナかけ6Aが形成されている。こ のスパナかけは図の例では2面であるが、4面でも6面でももちろん多面体でも よい。また、このシェル6には図の右側に示すような同軸ケーブル8に装着され た締め付け金具7がねじ込みにより嵌め込まれる構成になっている。この締め付 け金具7の内部を同軸ケーブル8の中心導体が貫通し、その先端には中心コンタ クト9がかしめ等によって固定されている。この中心コンタクト9は、締め付け 金具7をシェル6に締め付けた際に本体ケース1の貫通孔5を通じてその内部に 突き出すように構成されている。
【0010】 一方、蓋3には加入者宅に接続するための図示しない同軸ケーブルの端子を受 け入れる分岐端子11がこの例では4個取り付けられている。 一方、本体ケース1の内部には図の下方に示すようなプラスチック等の絶縁体 により構成されるホルダ13が収容される。このホルダ13の両端部には中継ピ ン14が収容されている。この中継ピン14は銅等の導電性の金属を成型して構 成される。この中継ピン14は、同軸ケーブル8の中心導体に接続された中心コ ンタクト9をその側方から受け入れる一方、ピン15を分岐回路に電気接続する 。なお、ホルダ13はビス16を用いて本体ケース1の内部に設けられたビス穴 17に締め付け固定される。
【0011】 この本体ケース1には基板21上に搭載された分岐回路22が収容される。基 板21には入出力端子23が取り付けられる。この入出力端子23の接続孔24 に中継ピン14のピン15が挿入され、中心コンタクト9と分岐回路22との電 気接続が達成されるように構成されている。
【0012】 図1に示す同軸ケーブル8は、本体ケース1の両側から接続される。これらの 同軸ケーブルの中心導体間の電気接続は、一対の中継ピン14とピン15及び基 板21上の回路により達成される。ところが、蓋3を本体ケース1から取り外し た場合には、一対の中継ピン14の間の電気接続が絶たれる。このとき、一対の 中継ピン14の間の電気接続を確保し、この中間分岐装置の保守点検中にも上流 から下流に信号が流れるようにする。この目的のために、図1に示すブリッジ2 9が設けられる。
【0013】 このブリッジ29は、銅板や真鍮板のような弾性を持つ導電体により構成され る。両端には接点28が形成されている。これは、板の両側をまるめることによ り構成できる。中央にはプラスチック等の絶縁体によるベース30が設けられ、 これがホルダ13の側面に固定される。ブリッジ29は、ベース30がホルダ1 3に固定された状態で接点28を中継ピン14の側面に押し付けるような状態に される。
【0014】 一方、基板21の入出力端子23には、プラスチック等の絶縁体により形成さ れたポスト26が取り付けられている。このポスト26は蓋3を本体ケース1に 装着したとき、その先端がブリッジ29の接点28に近い部分を押して、接点2 8を中継ピン14から切り離すよう作用する。ポスト26の長さはこのような長 さに選定されている。なお、その構成や動作は、後で図12を用いて更に詳細に 説明する。
【0015】 図2には、蓋3に固定された基板21と、これに対し中継ピン14を介して同 軸ケーブル8の中心導体34を電気接続するための構成を示す。 同軸ケーブル8の外被31は所定長切除され、外部導体32が露出している。 なお、後で説明するように、外部導体32を図1に示したシェル6や締め付け金 具7等を用いて固定するために、絶縁体はこの外部導体32の内部で外部から見 えない程度まで除去されている。中心導体34の先端に圧縮接続された中心コン タクト9は、図に示すように、中継ピン14の側方から挿入される。中継ピン1 4のピン15はこの中心コンタクト9の軸方向に直交する方向に向けられている 。そして、基板21に固定された入出力端子23の接続孔24に挿入される。即 ち、図1に示す本体ケース1からボルト2を緩めて蓋3を取り外すと、これに固 定された基板21が蓋3と共に本体ケース1から切り離される。このとき、丁度 中継ピン14のピン15が入出力端子23から抜けることによりこれらの間の電 気的な接続が切り離される。なお、図2に示す基板21には、回路を保護するた めのカバー25が被せられている。
【0016】 図3には、同軸ケーブルの端部に装着される締め付け金具7や接続補助具40 の分解斜視図を示す。 図に示すように、締め付け金具7の内部には接続補助具40が収容され、これ がケーブルの各部に取り付けられる。そして、締め付け金具7をシェル6にねじ 込み、同軸ケーブルと本体ケース1との接続を行う。 この接続補助具40は、締め付け金具7の外周に嵌め込まれるOリング41と 、締め付け金具7の内部で後で説明するように同軸ケーブルの外被の外周面に密 着するように嵌め込まれるガスケット42と、カラー43、Oリング44、ワッ シャ45、テーパクランプ46、内スリーブ47及び外スリーブ48から構成さ れる。
【0017】 カラー43は、締め付け金具7の締め付けの際に、ガスケット42を圧縮して 同軸ケーブルの外被に押し付けるためのスペーサになる。ワッシャ45は締め付 け金具7の締め付けによってカラー43に押され、テーパクランプ46を内スリ ーブ47と外スリーブ48の間に押し込む役割を果たす。テーパクランプ46は 、図に示すようにすり割り46Aを持ち、内面には凹凸が形成されている。そし て、これは同軸ケーブルの外部導体の外周に嵌め込まれて、外部導体の内側に挿 入された内スリーブ47と共同して外部導体を強く圧縮しながら掴むように構成 されている。絶縁カラー49は、同軸ケーブルの中心コンタクトを支持する役割 を果たす。
【0018】 なお、これらの組立て後の断面構成は、後で図10を用いて詳細に説明する。 図4には、本考案の中間分岐装置の本体ケース1に対し同軸ケーブル8を接続 した場合の正面図を示す。 この図に示すように、本体ケース1の両側に設けたシェル6に対し同軸ケーブ ル8の端末に取り付けた締め付け金具7がねじ込まれ、同軸ケーブル8の接続が 達成されている。
【0019】 図5には、図4に示した中間分岐装置の正面図を示す。 この図に示すように、同軸ケーブル8は本体ケース1に対しその左右から直線 的に接続され、同軸ケーブル8を支持する図示しないメッセンジャーワイヤがク ランプ10によって挟まれる。このクランプ10は、本体ケース1の上面に一体 化されていて、本体ケース1をメッセンジャーワイヤに支持固定するために使用 される。本体ケース1の底面からは4本の図示しない分岐ケーブルが分岐端子1 1を介して接続されることになる。
【0020】 図6は、図4や図5に示した中間分岐装置のケーブル軸に垂直な面から見た側 面図を示す。 この図に示すように、クランプ10は板10Aをボルト10Bにより締め付け ることによって、図示しないメッセンジャーワイヤを本体ケース1と板10Aと で挟み、本体ケース1を支持するようになっている。
【0021】 図7には、分岐回路と同軸ケーブルとの接続状態を示すブロック図を示した。 この図に示すように、分岐回路22には先に説明した入出力端子23が一対設 けられている。また、分岐端子11が4個設けられている。入出力端子23には 同軸ケーブル8の中心コンタクト9が先に説明した要領でここには図示しない中 継ピンを介して電気接続される。また、分岐端子11には分岐ケーブル18がコ ネクタ19を介して接続される。
【0022】 図8には、中継ピンの具体的な側面図を示す。 図の(a)に示すように、中継ピン14はピン15の基部15Aに対しその両 側から受けスリーブ51と割りスリーブ52とをねじ込むことによって構成され る。ピン15と受けスリーブ51が一体構造の場合、割りスリーブ52をねじ込 むことにより構成することができる。受けスリーブ51は同軸ケーブルの中心コ ンタクトを受け入れるためのテーパ孔51Aを備え、筒部51Cの外周面にねじ 部51Bを形成して、ピン15の基部15Aにねじ込まれる。また、割りスリー ブ52は、コンタクト部52Aにすり割り52Bを備える。この部分がばねの作 用を持ち、同軸ケーブルの中心コンタクトを受け入れて十分な圧力で中心コンタ クトを挟み電気接続を達成させる。その外周面に設けられたねじ部52Cをピン 15の基部15Aにねじ込むと、コンタクト部52Aが受けスリーブ51の筒部 51Cに挿入される。
【0023】 図8(b)にはこうして組み立てられた中継ピン14の側面図を示す。その基 部15Aの部分は断面構造が示されている。 この図に示すように、受けスリーブ51のテーパ孔51Aの周辺部分が丁度ピ ン15の基部15Aから横方向に突き出している。図1や図2に示した中継ピン 14は、このようにして組み立てられたものである。
【0024】 図9には、中継ピンをホルダに収容した際の一部縦断面図を示す。 ホルダ13は、図1や図2を用いて説明したように、2つ割り構造の絶縁体か ら構成される。その両端に設けた収納部13Bに、中継ピン14の基部15Aが 収容される。中継ピン14の受けスリーブ51は、ホルダ13の両端に設けられ たラッパ状の開口13Aに向くように配置されている。これによって、ホルダ1 3の両側方から図1に示したようにして、同軸ケーブルの中心コンタクトが挿入 される。
【0025】 図10には、同軸ケーブルに締め付け金具を装着し、これを本体ケースのシェ ルにねじ込んだ状態の縦断面図を示す。 この図に示すように、同軸ケーブル8の外被31、外部導体32、絶縁体33 は、それぞれ所定の長さにその端部が切除されている。そして、この図に示すよ うに、同軸ケーブルの中心導体34の端には中心コンタクト9が径方向に圧縮さ れて接続されている。また、絶縁体33は、外部導体32の内部で内スリーブ4 7を挿入できる程度まで十分短く端部が切除されている。内スリーブ47の右端 には外スリーブ48が固定されている。即ち、外スリーブ48の端部48Bがか しめられて内スリーブ47と外スリーブ48を一体化するように構成されている 。外部導体32は、この内スリーブ47と外スリーブ48の間に挿入されている 。そして、外部導体32を取り囲むように配置されたテーパクランプ46が、そ の左側からカラー43やワッシャ45によって押されることにより、そのテーパ 面46Bが外スリーブ48のテーパ面48Aに押し付けられ、縮径して外部導体 32を締め付ける。
【0026】 締め付け金具7は、図に示すようにシェル6にねじ込まれる。その外周面に嵌 め込まれたOリング41を圧縮するようにして、水密を保ちながらシェル6にね じ込まれる。締め付け金具7を締め付けると、ガスケット42はカラー43方向 に押されて圧縮され、同軸ケーブル8の外被31の外周面に強く押し付けられる 。これによって、締め付け金具7と同軸ケーブル8の外被31との間の水密性が 保持される。なお、カラー43とワッシャ45に挟まれたOリング44は、圧縮 されて外部導体32に押し付けられ、これらの間の水密性を保持する。
【0027】 なお、締め付け金具7を締め付けると、ガスケット42がある程度圧縮された まま、締め付け金具7の内周面に設けられた段部7Aがカラー43の段部43A に突き当たり、カラー43を強くシェル6の方向に押す。カラー43はこれによ りワッシャ45を介してテーパクランプ46を押す。外スリーブ48と内スリー ブ47とは一体化されており、これらはシェル6の段部6Bに突き当たる。従っ て、締め付け金具7の締め付け力がテーパクランプ46に有効に力を及ぼす。
【0028】 この構成により、同軸ケーブルの外被31や外部導体32が締め付け金具7の 締め付けによって強固にシェル6側に押し付けられ固定される。しかも、一般の 同軸ケーブルを相互に接続するためのコネクタと異なり、中心導体34自身が中 心コンタクト9を図1に示した本体ケース1の内部にそのまま突き出すよう構成 している。しかも、上記のように部品点数が極めて少なく、部品管理も容易で接 続作業が簡単になり、コスト上も十分従来のものよりも低減できる。
【0029】 なお、このような締め付け金具7とシェル6との締め付けはスパナを用いて行 うが、図1に示したように、締め付け金具7及びシェル6のスパナかけ6Aにそ れぞれ1丁ずつスパナを装着して締め付け作業を行えば、高所での作業も容易に 行える。
【0030】 図12の(a)は、図1に示す中継ピン14とブリッジ29とを図1の下方か ら見たところを示す図面で、(b)は、中継ピン14とブリッジ29を(a)の 基板21の側から見たところを示す図面である。ブリッジ29の中央のベース3 0は、図1に示したホルダ13の適当な場所に固定される。なお、このベース3 0を固定する位置は任意である。中継ピン14とブリッジ29を図のような位置 関係に保持できればよい。図の(b)では、中継ピン14とブリッジ29以外の 部分は重要でないので輪郭を略記した。 図の(a)に示すように、一対の中継ピン14に設けられたピン15は、図示 しない蓋を本体ケース1に装着する際、基板21に設けられた入出力端子23に 電気接続される。この入出力端子23が内部回路を通じて短絡され、蓋を装着し た状態で上流から下流に、テレビジョン再放送用の信号や、下流側の中継増幅器 等の電源電流が通過するように構成される。なお、その入出力端子23の間に分 岐回路等が構成されている。
【0031】 一方、蓋を本体ケース1から取り外した場合には、図のように、ブリッジ29 の両端に設けられた接点28が弾性的に中継ピン14に押し付けられる。これに よって、中継ピン14に接続された図示しない同軸ケーブルの中心導体間が短絡 され、上流から下流への信号経路が確保される。なお、同軸ケーブルの外部導体 は、本体ケース1等によって相互に電気接続されていることは言うまでもない。
【0032】 一方、蓋を装着すると、基板21に取り付けられたポスト26がブリッジ29 の両端を矢印の方向に押す。そして、図の破線に示すように、ブリッジ29が押 し曲げられ、ブリッジ29の両端にある接点28が中継ピン14から電気的に切 り離される。
【0033】 これによって、蓋を装着したときは中継ピン14と基板21上の回路との電気 接続が確保され、蓋を外したときは一対の中継ピン14間がブリッジ29によっ て短絡される。こうして基板21の交換作業や保守点検作業の際に、上流から下 流への信号伝達を確保できる。
【0034】 なお、この例に示すように、絶縁体から成るポスト26によって中継ピン14 に接触しているブリッジ29を押したとき、ブリッジ29が電気的に本体ケース 1にも中継ピン14にも接触していない状態を保持する。これによって、電気的 な特性を維持することができる。即ち、例えばブリッジ29の一部が、一方の中 継ピン14に接触した状態でも、ブリッジ29といずれか一方の中継ピン14と が電気的に切り離されれば、基板21上の回路は正常に動作する。
【0035】 しかしながら、ブリッジ29がいずれかの中継ピン14に接触していると、こ のブリッジ29と本体ケース1や基板21との間に発生する静電容量によって、 信号伝送特性を悪化させる恐れがある。従って、ブリッジ29は、不要な場合に はいずれの中継ピン14とも離れた状態で保持されることが好ましい。
【0036】 同様にして、ブリッジ29を押して、本体ケース1に接触させてしまうと、や はり実効的に本体ケース1と中継ピン14や基板21との間の距離が短くなり、 両者の間の静電容量が回路の特性を低下させる。高い周波数の信号を伝送する装 置においては、こうした問題が無視できない。従って、この点から、ブリッジ2 9を本体ケース1からも中継ピン14からも電気的に切り離した状態で保持する ことが好ましい。
【0037】 なお、上記ブリッジや中継ピン等は、それぞれ蓋側に設けられていてもよいし 、本体ケース側に設けられていてもよいし、またその位置関係は自由に選定して 差し支えない。 本考案は、テレビジョン共同受信システムの信号伝送用同軸ケーブルの分岐に 適するが、この他に、同軸ケーブルを使用した信号伝送路において、その信号を 分岐するための装置に対して広く利用することが可能である。
【0038】 以上の中間分岐装置は、図1に示すように、同軸ケーブル8は、例えば、テレ ビジョン共同受信システムの加入者に対してテレビジョン信号を伝送するために 使用される。中間分岐装置は、この同軸ケーブル8の中間で加入者宅に対してテ レビジョン信号を分岐するための分岐端子11を適当な数だけ備えている。中間 分岐装置の本体ケース1の内部には、その分岐のための分岐回路22等が収容さ れている。同軸ケーブル8は、この中間分岐装置の部分で切断されて、中心導体 は直接又は中心コンタクト9を介して分岐回路22に電気接続され、外部導体は 締め付け金具7を介してシェル6に電気接続される。
【0039】 同軸ケーブル8に装着された締め付け金具7は、中間分岐装置の本体ケース1 に一体化されたシェル6に嵌まり合うので、同軸ケーブル8の端と本体ケース1 との接続機構が簡素化され、組立て作業性が良く気密性も優れている。即ち、シ ェル6と本体ケースとが一体化されており、電気抵抗が低く気密も完全になる。 中心コンタクト9が同軸ケーブル8の中心導体に直接接続されているのは、同 軸ケーブル8の中心導体を中継ピン14にコネクタ部材等を介在させないで接続 するためである。こうして、同軸ケーブル8の中心導体と分岐回路22との間に おける電気接続部分を極力少なくして、接続損失を減らす効果を得ている。なお 、中継ピン14に同軸ケーブル8の中心導体を直接挿入して接続する構成にすれ ば更に接続損失を減らす効果がある。
【0040】 中心コンタクト9を中継ピン14に対して抜き差し可能にしたのは、同軸ケー ブル8のメンテナンス等のために同軸ケーブル8と本体ケース1との間の着脱を 可能にするためである。 また、シェル6が本体ケース1に一体化されているので、従来技術で説明した ような煩雑な作業は不要である。
【0041】 一対の中継ピン14をそれぞれ本体ケース1に形成された同軸ケーブル接続用 の貫通孔5の内側に配置して、分岐回路22に接続されるピン15を分岐回路2 2の基板21方向に向ければ、分岐回路22を、本体ケース1の内部に収容して 、ピン15の向いた方向に移動させて着脱することができる。
【0042】 締め付け金具7が本体ケース1のシェル6と嵌まり合う際に、この締め付け金 具7とシェル6とその間に収容される接続補助具とにより、同軸ケーブル8の外 被と外部導体とが加圧固定される構成にすれば、締め付け金具7のシェル6への 締め付けにより、同軸ケーブル8の電気接続と機械的な固定が一挙に達成される 。 また、スパナかけ6Aを利用すればシェル6への締め付け金具7のねじ込み力 を適正化でき、作業性も良いしねじの破損等のおそれもない。
【0043】
【考案の効果】
以上説明した本考案の中間分岐装置は、蓋と本体ケースの間にブリッジを配置 し、このブリッジによって蓋を本体ケースから外した場合に、中継ピン間を電気 接続する構成にしたので、蓋を外して内部回路等の保守点検や交換作業を行う場 合に、中間分岐装置によって接続された同軸ケーブルの中心導体間の信号伝送を 確保し、下流側でテレビジョン放送等が停止したり中継増幅器等の電源電流が遮 断されるのを防止できる。また、別にバイパス用のケーブル等を接続する必要が なく、保守点検作業を容易にできる。また、中継ピン間を電気接続するブリッジ を、蓋を装着した場合に本体ケースからも中継ピンからも絶縁された状態で保持 すれば、回路の特性を損なうことなく、その機能を有効に活用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による中間分岐装置の各部を分解した斜
視図である。
【図2】本考案による中間分岐装置の同軸ケーブルと中
継ピンと分岐回路の基板との間の接続関係を示す斜視図
である。
【図3】同軸ケーブルと本体ケースとの接続のためのシ
ェルと締め付け金具及び接続補助具の分解斜視図であ
る。
【図4】本体ケースに同軸ケーブルを接続した状態の上
面図である。
【図5】本体ケースに同軸ケーブルを接続した状態の正
面図である。
【図6】本体ケースに同軸ケーブルを接続した状態の側
面図である。
【図7】同軸ケーブルと分岐回路との電気接続関係を示
す回路ブロック図である。
【図8】(a)は中継ピンを分解した一部縦断側面図
で、(b)はその組み立てた後の一部縦断側面図であ
る。
【図9】一対の中継ピンをホルダに収容した状態の一部
縦断側面図である。
【図10】同軸ケーブルとシェルとの接続状態を示す要
部縦断面図である。
【図11】従来の中間分岐装置上面図とこれに接続され
るケーブル端末分解側面図を示す。
【図12】中継ピンとブリッジとの関係を示し、(a)
は中継ピンとブリッジと基板の平面図、(b)は中継ピ
ンとブリッジの側面図である。
【符号の説明】
1 本体ケース 3 蓋 6 シェル 7 締め付け金具 8 同軸ケーブル 9 中心コンタクト 14 中継ピン 15 ピン 21 基板 22 分岐回路 26 ポスト 28 接点 29 ブリッジ 30 ベース

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓋と本体ケースとの間に配置され、 本体ケースには、中心導体回路接続用の一対の中継ピン
    を配置し、 蓋には、蓋を本体ケースに装着したときに前記一対の中
    継ピン間を電気接続する分岐回路を設けたものにおい
    て、 本体ケースに蓋を装着したとき蓋に設けられたポストに
    押されて前記一対の中継ピンから離間し、本体ケースか
    ら蓋を分離したとき弾力で前記一対の中継ピンに接触し
    これらの中継ピン間を短絡するブリッジを備えたことを
    特徴とする中間分岐装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の中間分岐装置におい
    て、 ブリッジは、本体ケースの壁面と一対の中継ピンとの間
    に配置されて、本体ケースに蓋を装着したとき蓋に設け
    られた絶縁体から成るポストに押されて、前記一対の中
    継ピンから離間するとともに、本体ケースの壁面とも電
    気的に絶縁された状態で保持されることを特徴とする中
    間分岐装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101315151B1 (ko) * 2011-10-20 2013-10-07 (주)청화테크 케이블 신호 공유장치
KR20170082932A (ko) * 2016-01-07 2017-07-17 주식회사 쏠리드 통신모듈 어셈블리

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