JPS5927031Y2 - 同軸ケ−ブル用中継接栓 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、テレビ受信共聴システムの電源重畳ライン、
給電ライン等に使用する同軸ケーブル用中継接栓に関す
る。

一般にテレビ受信共聴システムの電源にはヒユーズが電
源収容ボックス内のヒユーズホルダにセットされ、機器
内蔵電源にはヒユーズが防水形ダイカストに収納されて
いる。

また、重畳方式で電源供給をうけて作動するアンプ、コ
ンバータ等にはヒユーズを内装したものも一部実施され
ているが、上記するようなヒユーズ内装形の機器は、機
器の内部を明けてヒユーズ交換をなす際、防水処理を誤
ったり、操作不備で誤操作を招く等の問題が生じ易い。

また、ヒユーズをもたない機器は、異常電源により損傷
するとか、感電や火災を起す危険があった。

そこで本考案は、テレビ受信共聴システムの電源重畳ラ
イン、給電ライン等の機器の外部に取付ける同軸ケーブ
ル用中継接栓の中心導体線路に筒ヒユーズを着脱可能に
設けて保護対象機器の安全を図ると共に、筒ヒユーズを
含む中心導体線路を一体として取出しできてヒユーズ交
換ができ、ヒユーズの付設、撤去が容易となる同軸ケー
ブル用中継接栓を提供することを目的としている。

この目的を達成するため本考案においては、外部導体で
ある筒体部の両端にそれぞれ同軸接栓を取付け、一方の
同軸接栓は筒体部にねじで着脱自在に取付けると共に、
その中心部に固定された中心コンタクトと他方の同軸接
栓の中心コンタクトとを筒ヒユーズを着脱可能に取付け
たプリント基板を介して一体的に連結してヒユーズを含
む直線状の中心導体線路を構成し、他方の同軸接栓の中
心部にはその中心コンタクトの挿脱が可能となる通孔を
形成したことを特徴とする同軸ケーブル用中継接栓であ
る。

以下本考案の一実施例を図面について説明する。

第１図において、１は例えば機器２に取付けた同軸ケー
ブル用雌形接栓座３にプラグナツト４で着脱可能に取付
ける錐形同軸接栓プラグ、５は同軸ケーブル（図示せず
）に取付けた錐形同軸接栓プラグ（図示せず）を取付け
る雌形同軸接栓座、６は一端部に錐形同軸接栓プラグ１
のプラグナツト止め７を固着し他端部に雌形同軸接栓座
５の外側ねし部材８を螺着する筒体部で、雄形同軸接栓
プラグ１のプラグナツト４、プラグナツト止め７、雌形
同軸接栓座５の外側ねし部材８とで外部導体を構成して
いる。

雌形同軸接栓座５は、外側ねし部材８に内装せる絶縁体
１９に取付けられて外側ねし部材８と同軸となる芯線ホ
ルダばね端子９を、雌形同軸接栓プラグ１の芯線ピン１
１と共に筒体部６内の長方形枠体をなすプリント基板１
０のプリント配線個所に半回２１で接続する。

プリント基板１０の窓２２のプリント配線個所には第３
図に示す如きヒユーズホルダ１２を対向配設してこの両
ヒユーズホルダ１２に筒ヒユーズ１３を着脱可能に取付
ける。

また、雌形同軸接栓プラグ１のプラグナツト止め７を芯
線ピン１１から絶縁するプラグ絶縁体１４の中心軸線に
は、雌形同軸接栓座５を筒体部６に着脱させる際芯線ピ
ン１１がプリント基板１０に伴われて移動できるような
通孔２０を形成している。

従って、雌形同軸接栓座５は第２図に示す如く芯線ホル
ダばね端子９、プリント基板１０のプリント配線、ヒユ
ーズホルダ１２、筒ヒユーズ１３、芯線ピン１１からな
る直線状の中心導体線路を伴って筒体部６に対し取付は
取外し自在となるものである。

なお、同軸ケーブル用中継接栓の同軸接栓は、共に雌形
、あるいは共に雌形であってもよい。

共に雌形では、一方の雌形同軸接栓プラグ１のプラグナ
ツト止め７を、図に示す雌形同軸接栓座５のように、プ
リント基板１０が取出せる程度のねじ部となし、又、共
に雌形では固定側中心コンタクトが図のような芯線ホル
ダばね端子９では抜は難いので、公知のもの例えば雌形
同軸接栓プラグ嵌入側を二つ割りとした中空軸を用いる
ようにしてもよい。

本実施例は前記するような構成であるから、筒ヒユーズ
１３は、外部導体の一部である筒体部６と十分に電気絶
縁されていると共に、芯線ホルダばね端子９および芯線
ピン１１とで同軸ケーブルの芯線に擬似して中心部信号
ラインを一直線状に形成するので、テレビ信号ラインと
して信号に妨害を与えることもなく、また、ラインの損
失も同軸ケーブルと同程度に少ないものとなる。

しかして、ヒユーズ交換は、筒体部６から雌形同軸接栓
座５を取外すと、筒ヒユーズ１３も一緒に出てくるから
、ヒユーズ交換が簡単且つ速やかに行える。

逆に交換した筒ヒユーズ１３を筒体部６内に挿入し雌形
同軸接栓座５を筒体部６に固定すると、芯線ピン１１は
プラグ絶縁体１４の通孔２０を貫挿して雌形同軸接栓プ
ラグ１の所定位置に位置決めされる。

以上説明した如く本考案によれば、一方の同軸接栓はそ
の中心コンタクトに接続した筒ヒユーズ及び他方の同軸
接栓の中心コンタクトを伴って筒体部に対し取付は取外
し自在となるものであるから、ヒユーズ交換が簡単且つ
速やかに行えると共に、筒ヒユーズの中心コンタクトを
接触させるための押圧ばねが不要となる利点がある。

また、筒ヒユーズの両側に同軸接栓の中心コンタクトを
接続して直線状の中心導体線路を形成しているため、テ
レビ信号ラインとして信号に妨害を与えることがなく、
また、ラインの損失も同軸ケーブルと同程度に少ないも
のとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す縦断面図、第２図はヒ
ユーズホルダ付き雌形接栓座の側面図、第３図はヒユー
ズホルダの斜面図である。 １・・・・・・雌形同軸接栓プラグ、２・・・・・・機
器、４・・・・・・プラグナツト、５・・・・・・雌形
同軸接栓座、６・・・・・・筒体部、７・・・・・・プ
ラグナツト止め、９・・・・・・芯線ホルダばね端子、
１０・・・・・・プリント基板、１１・・・・・・芯線
ピン、１２・・・・・・ヒユーズホルダ、１３・・・・
・・筒ヒユーズ、１４・・・・・・プラグ絶縁体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外部導体である筒体部の両端にそれぞれ同軸接栓を取付
   け、一方の同軸接栓は筒体部にねじで着脱自在に取付け
   ると共に、その中心部に固定された中心コンタクトと他
   方の同軸接栓の中心コンタクトとを筒ヒユーズを着脱可
   能に取付けたプリント基板を介して一体的に連結してヒ
   ユーズを含む直線状の中心導体線路を構成し、他方の同
   軸接栓の中心部にはその中心コンタクトの挿脱が可能と
   なる通孔を形成したことを特徴とする同軸ケーブル用中
   継接栓。