JP3045184B2 - 耐摩耗性硬質皮膜及びその形成方法と、耐摩耗性硬質皮膜被覆工具 - Google Patents

耐摩耗性硬質皮膜及びその形成方法と、耐摩耗性硬質皮膜被覆工具

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JP3045184B2 JP2413405A JP41340590A JP3045184B2 JP 3045184 B2 JP3045184 B2 JP 3045184B2 JP 2413405 A JP2413405 A JP 2413405A JP 41340590 A JP41340590 A JP 41340590A JP 3045184 B2 JP3045184 B2 JP 3045184B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耐摩耗性及び密着性の優
れた硬質皮膜とその形成方法、及び耐摩耗性硬質皮膜が
形成された工具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高速度工具鋼や超硬合金工具鋼等を製作
する場合は、耐摩耗性等の性能をより優れたものとする
ことを目的として、工具基材の表面にTi等の窒化物や
炭化物よりなる耐摩耗性皮膜を形成することが行なわれ
ている。
【0003】上記耐摩耗性皮膜を形成する方法として
は、従来よりCVD法(化学的蒸着法)及びPVD法
(物理的蒸着法)が知られている。但し前者の方法では
母材が高温処理に曝されて母材特性が劣化するおそれが
あることから、母材特性も重要視される工具の場合では
後者の方法が好まれており、中でも比較的低温条件でコ
ーティング処理できるイオンプレーティング法等による
TiN皮膜等の形成が汎用されている。
【0004】該TiN皮膜はTiC皮膜に比べて耐熱性
が良好であって、切削時の加工熱や摩擦熱による工具す
くい面のクレータ摩耗を抑制する機能を発揮する。しか
しながらTiN皮膜はTiC皮膜に比べると硬度が低い
為被削材と接する逃げ面に発生するフランク摩耗に対し
ては脆弱であり、フランク摩耗に対してはむしろTiC
皮膜の方が高い耐久性を示す。
【0005】そこで耐熱性や硬度が共に優れた皮膜とし
て、イオンプレーティング法やスパッタリング法等のP
VD法によるTiAlN,TiAlCまたはTiAlC
N等(以下TiAlN等ということがある)の皮膜が提
案されている[特開昭62−56565、ジャーナル・
バキューム・ソサエティ・テクノロジー(J. Vac.Sci.Te
chnol.) A第4(6)巻,1986年,第2717頁、ジャーナ
ル・オブ・ソリッド・ステート・ケミストリー(J. of S
olid State Chemistry),70,1987 年,第 318〜322
頁]。
【0006】ところで上記PVD法はイオンのエネルギ
ーを利用するコーティング法であり、低温状態で蒸着が
おこなわれることから、CVD法に見られるような母材
特性の劣化は招かないものの、母材とコーティング皮膜
との間に熱による拡散層が形成されないので、密着性に
関してはPVDコーティング膜はCVDコーティング膜
に劣るのが一般的である。
【0007】また前記TiAlN等の皮膜自体もTiN
に比べて密着性が低いので、前記TiAlN等の皮膜が
有する耐摩耗性や高硬度という本来の機能も十分発揮さ
れていない。
【0008】尚、イオンプレーティング法に関しては、
例えば特公昭59−18474号公報や特公昭59−1
8475号公報に開示されており、金属元素成分のイオ
ン化が主として金属元素蒸気自身の放電によってなされ
るタイプのものであって、反応ガスの分圧を1×10-4
9×10-4Torrの高真空度とすることによって密着性の高
い被覆鋼や被覆超硬合金を得ようとする手法が提案され
ている。
【0009】しかしながら、上記イオンプレーティング
法は高真空度を前提とするものであることから窒素導入
ガスの量も制限され、反応速度及び成膜速度が遅くなっ
て逆に膜組成の均一性の点で安定を欠くという問題を有
している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に着
目してなされたものであって、耐摩耗性及び密着性に優
れた硬質皮膜と、上記硬質皮膜が形成された工具、並び
に上記硬質皮膜を効率よく形成することのできる皮膜形
成方法を提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決する為の手段】上記目的を達成した本発明
の耐摩耗性硬質皮膜とは、基材表面に形成される硬質皮
膜であって、 (Vx Ti1-x)( Ny1-y ) 但し 0.25≦x≦0.75 0.6 ≦y≦1 で示される化学組成からなることを要旨とするものであ
り、皮膜の厚さは0.8 〜10μmであることが推奨され
る。
【0012】また上記硬質皮膜は、1×10-3〜5×10-2
Torrの真空条件下で、蒸発源としてカソードを用いるア
ーク放電方式により基材表面に形成することが望まし
く、上記基材として工具を用いれば、耐摩耗性硬質皮膜
被覆工具を得ることができ、上記基材として耐摩耗性が
要求される部材を用いれば、耐摩耗性硬質皮膜被覆部材
を得ることができる。
【0013】
【作用】本発明者らは、耐摩耗性及び密着性に優れた硬
質皮膜の開発を目的として、鋭意研究を重ねた結果、皮
膜の組成を (Vx Ti1-x)( Ny1-y ) 但し 0.25≦x≦0.75 0.6 ≦y≦1 とすることにより、耐摩耗性及び密着性を同時に優れた
ものにすることができることを見出した。尚、xの値
は、0.25≦x≦0.75であることが必要であり、0.3≦x
≦0.7 であると好ましく、0.4 ≦x≦0.6 であるとより
望ましい。
【0014】図1は超硬母材上に(Vx Ti1-x )N
[但しx=0.2 ,0.4 ,0.6 ,0.8 ]および(Al0.6
Ti0.4 )Nをイオンプレーティング法により3μm形
成したものについて、マイクロビッカースによる硬度を
測定した結果を示すグラフである。これより(Vx Ti
1-x )Nの場合は0.4 ≦x≦0.6 の範囲において従来の
(Al,Ti)Nコーティングより高硬度な膜が得られ
ることがわかる。
【0015】図2は同上コーティング膜の密着性をスク
ラッチテストにより評価した結果を示すグラフである。
上記スクラッチテストは粒径0.2mm の球状のダイヤモン
ド圧子を試料表面に押しつけ、定速で荷重を加えながら
ひっかき、膜のはがれはじめる荷重を臨界荷重として読
みとり、密着性を評価した。
【0016】これより(Vx Ti1-x )Nの場合、xが
0.8 以上の範囲では従来の(Al,Ti)Nコーティン
グより高い密着性が得られず、xは0.6 以下の範囲が好
ましいことがわかる。
【0017】切削工具等にコーティングを施して耐摩耗
性を向上させるには、コーティング膜の硬度が高くかつ
母材との密着性が良好であることが必要である。図1,
2より、従来の(Al,Ti)Nコーティングより硬度
及び密着性がいずれも優れた皮膜を得るには(Vx Ti
1-x )Nにおいて0.25≦x≦0.75とすべきであることが
わかる。
【0018】また本発明では炭窒化物を形成することに
よってTiCの高硬度性(常温硬度Hv:約3200kg
/mm2)を発揮させるものである。即ち本発明に係る組成
式におけるyの値が減少すると、それに応じて硬度は大
となり耐摩耗性が向上する。図3は、超硬チップ(WC
−10%Coを主成分とする)に(V0.6 Ti0.4
(Ny1-y )[但しy=0.4 ,0.6 ,0.8 ,1]を3
μm厚で被覆し、被削材S50C(HB :180〜20
0)を切削速度170m/min ,送り速度0.25mm/rev,切
り込み0.1mm で切削した時の15分後のクレータ摩耗量
を測定した結果を示す。この結果にみられるように、y
が0.6 未満になると耐酸化性が低下してクレータ摩耗を
起こし易くなるのでyは0.6 以上であることが必要であ
る。
【0019】尚、後述する実施例及び比較例に示す様
に、膜厚が0.8 μm未満の場合は耐摩耗性が不十分とな
り、一方10μmを超えると膜自体にクラックが入り易
く、強度が不十分となる。従って本発明に係る耐摩耗性
硬質皮膜の膜厚は0.8 μm以上10μm以下に限定し
た。
【0020】本発明の耐摩耗性皮膜は、カソードを蒸発
源とするアーク放電によって金属成分をイオン化するこ
とにより形成されるものであって、イオンプレーティン
グ法やスパッタリング法等に代表されるPVD法を採用
することが望ましい。以下では基材表面に形成すること
ができる。上記PVD法のうちイオンプレーティング法
で皮膜を形成する場合を代表的に取り上げて説明する。
【0021】まずイオンプレーティング時のガス分圧
は、皮膜を効率良く形成すると共に、硬質皮膜を結晶質
とし、耐摩耗性などの工具としての切削性能を向上させ
る上で、1×10-3〜5×10-2Torrとすることが望まし
い。上記ガス分圧が低すぎると成膜速度が遅くなって効
率よく皮膜を形成することができず、しかも結晶質の硬
質皮膜を得ることができない。一方高すぎると化学組成
中のNが増加して皮膜の靭性が劣化して望ましくない。
【0022】イオンプレーティングにより皮膜を形成す
るにあたっては、カソードを蒸発源とするアーク放電に
よってイオン化させた金属成分を、N2 雰囲気又はN2
/CH4 雰囲気中で反応させ、目的の化学組成からなる
皮膜を形成する。上記カソードとしてはV及びTiをそ
れぞれ個別に用いてもよいが、目的組成と同一組成から
なるVx Ti1-x をターゲットとすれば、下記の理由に
よって皮膜組成のコントロールが容易であり好ましい。
即ち本発明方法においては、各合金成分の蒸発が数十ア
ンペア以上の大電流域で行なわれるため、カソード物質
の組成ずれが殆んど生じないからである。さらにイオン
化効率を高くすることや反応性を高めること、基板にバ
イアス電圧を印加すること等によって一層密着性の優れ
た皮膜を得ることができる。
【0023】尚、本発明は皮膜を形成する基材を限定す
るものではなく、WC基超硬合金やサーメットあるいは
高速度鋼等、耐摩耗性が要求される工具や部材の用途に
応じて適宜選択すればよい。
【0024】
【実施例】[I] まず、超硬合金製チップへの適用例
を以下に示す。 ・実施例1 V0.6 Ti0.4 をカソード電極とするカソードアーク方
式イオンプレーティング装置の基板ホルダーに超硬合金
製チップ(WC−10%Coを主成分とする)を取付け
た。尚本装置には、耐摩耗性皮膜形成状態の均一性を確
保する為の基材回転機構及びヒータを設置した。
【0025】成膜にあたっては、ヒータによって基材温
度を400℃に加熱保持したまま、基材に−70Vのバ
イアス電圧を印加すると共に、装置内に高純度N2 ガス
を7×10-3Torrまで導入してアーク放電を行い基材表面
に膜厚4μmの皮膜を形成した。尚、膜厚は、基板ホル
ダーに同時に取り付けた基材の内の1個を破断し、膜断
面を走査型電子顕微鏡で観察して測定したものである。
また、皮膜組成の定量分析は、同じく同時に取り付けた
基材につきオージェ分光分析法により膜深さ方向の分析
を行なった。その結果、膜厚さ方向にはV,Ti,Nの
濃度変化がなく一定であり、各成分元素のピーク高さか
ら膜組成は(V0.61Ti0.39)Nと同定した。従って、
膜中の金属成分比Ti/Vはカソード成分比とずれがな
く殆んど同一といえる。
【0026】・実施例2 V0.5 Ti0.5 カソードを用いた以外は、実施例1と同
一条件で成膜を行なった。膜厚は3.5 μmであり、膜組
成は(V0.5 Ti0.5 )Nであった。
【0027】・実施例3 反応性ガスとしてN2 /CH4 混合ガスを用いた以外は
実施例2と同一条件で成膜を行なった。膜厚は4.1 μm
であり、膜組成は(V0.51Ti0.49)(N0.70.3
であった。また比較の為に次の超硬合金製チップを用意
した。
【0028】・比較例1 実施例1の超硬合金製チップに皮膜を形成しないもの。
【0029】・比較例2 Tiカソードを用いてN2 ガスを7×10-3Torrまで導入
し実施例1と同一条件で超硬合金製チップにTiNの成
膜を行なった。膜厚は4.2 μmであった。
【0030】・比較例3 Al0.6 Ti0.4 カソードを用いた以外は実施例1と同
一条件で成膜を行なった。膜厚は4.3 μmであり、膜組
成は(Al0.61Ti0.39)Nであった。
【0031】・比較例4 膜厚が0.7 μmとなるように成膜した以外は実施例1と
同様にして成膜を行った。膜組成は(V0.61Ti0.39
Nであった。
【0032】・比較例5 膜厚が12μmとなるように成膜した以外は実施例1と
同様にして成膜を行った。膜組成は(V0.6 Ti0.4
Nであった。
【0033】実施例1〜3及び比較例1〜5によって得
られた超硬合金製チップを、下記切削条件により10分
間の切削試験に供したフランク摩耗幅及びクレータ摩耗
深さを表1に示す。 切削条件: 被削材 S50C(HB:180 〜200) 切削速度 170m/min 送り速度 0.25 mm/rev 切り込み 1 mm
【0034】
【表1】
【0035】比較例1は硬質皮膜が形成されていない従
来例であり、いずれの摩耗量も多い。比較例2,3は硬
質皮膜の成分組成が本発明と異なる従来例であり、比較
例1と比べると耐摩耗性は改善されているものの、実施
例1〜3と比べると、耐摩耗性は十分でない。比較例
4,5は硬質皮膜の膜厚が薄過ぎるか、厚過ぎる場合の
比較例であり、試験中に欠損した。これに対して、実施
例1〜3は、いずれもフランク摩耗量が少なく、クレー
タ摩耗深さも浅く、非常に耐摩耗性が優れていることが
分かる。
【0036】[II] 次に超硬ドリルへの適用例を以下
に示す。 ・実施例4 6mmφの超硬ドリル(WC−8%Coを主成分とする)
に実施例1と同一条件にて成膜を行なった。膜厚は4.5
μmであり膜組成は(V0.65Ti0.35)Nであった。
【0037】・比較例6 6mmφの超硬ドリルに比較例2と同一条件でTiNを成
膜した。膜厚は4.4 μmであった。
【0038】・比較例7 6mmφの超硬ドリルに比較例3と同一条件にて成膜を行
なった。膜厚は4.3 μmであり、膜組成は(Al0.61
0.39)Nであった。
【0039】・比較例8 6mmφの超硬ドリルに実施例4と同一条件で成膜を形成
した。膜厚は0.7 μmであり、膜組成は(V0.6 Ti
0.4 )Nであった。
【0040】・比較例9 6mmφの超硬ドリルに実施例4と同一条件にて成膜を行
なった。膜厚は12μmであり、膜組成は(V0.6 Ti
0.4 )Nであった。
【0041】上記実施例4と比較例6〜9の硬質皮膜被
覆超硬ドリルに対して、下記の切削条件で行なった穴明
け個数の結果を表2に示す。 切削条件: 被削材 S50C,13mmt (貫通穴加工) 切削速度 50 m/min 送り速度 0.2 mm/rev 潤 滑 エマルジョンによる
【0042】
【表2】
【0043】表2より明らかな様に本発明方法で得られ
た工具は、比較例に比べて加工個数の大幅な増加が認め
られ、しかも耐摩耗性が良好であった。
【0044】[III ] 更にハイスドリルへの適用例を
以下に示す。 ・実施例5 6mmφハイスドリルに実施例1と同一条件にて成膜を行
った。膜厚は5.5 μmであり、膜組成は(V0.63Ti
0.37)Nであった。
【0045】・比較例10 6mmφハイスドリルに比較例2と同一条件でTiNを成
膜した。膜厚は4.2 μmであった。
【0046】・比較例11 6mmφハイスドリルに比較例3と同一条件にて成膜を行
った。膜厚を4.0 μmであり膜組成は(Al0.60Ti
0.40)Nでぁった。
【0047】・比較例12 膜厚が0.7 μmとなる様に成膜した以外は実施例1と同
様にして成膜を行った。膜組成は(V0.61Ti0.39)N
であった。
【0048】・比較例13 膜厚が12μmとなる様に成膜した以外は実施例1と同
様にして成膜を行った。膜組成は(V0.61Ti0.39)N
であった。
【0049】上記実施例5と比較例10〜13の硬質皮
膜被覆ハイスドリルに対して、下記の切削条件で行なっ
た穴明け個数の結果を表3に示す。 切削条件: 被削材 S50C,10 mmt 切削速度 30 m/min 送り速度 0.15 mm/rev 潤 滑 エマルジョンによる
【0050】
【表3】
【0051】表3より明らかな様に本発明に係る硬質皮
膜被覆工具は、比較例に比べて加工個数の大幅な増加が
みられ、しかも耐摩耗性が良好であった。
【0052】
【発明の効果】本発明は以上の様に構成されているの
で、耐摩耗性及び密着性に優れた硬質皮膜と、上記硬質
皮膜が形成された工具、並びに上記硬質皮膜を効率よく
形成する皮膜形成方法が提供できることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る(Vx Ti1-x )N組成(窒化
物で代表)と硬度の関係を示すグラフである。
【図2】 本発明に係る(Vx Ti1-x )Nと臨界荷重
の関係を示すグラフである。
【図3】 (V0.6 Ti0.4 )(Ny1-y )において
yを変化させた時の超硬チップの切削時のクレータ摩耗
量を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23C 14/00 - 14/58 B23P 15/28 C04B 35/56 - 35/58

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材表面に形成される硬質皮膜であっ
    、 (Vx Ti1-x)( Ny1-y ) 但し 0.25≦x≦0.75 0.6 ≦y≦1 で示される化学組成からなることを特徴とする耐摩耗性
    硬質皮膜。
  2. 【請求項2】 皮膜の厚さが0.8 〜10μmである請求
    項1に記載の硬質皮膜。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の硬質皮膜が、
    1×10 -3 〜5×10 -2 Torrの真空条件下で、蒸発源として
    カソードを用いるアーク放電方式により基材表面に形成
    されてなることを特徴とする耐摩耗性硬質皮膜被覆工
    具。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載の硬質皮膜を、
    1×10 -3 〜5×10 -2 Torrの真空条件下で、蒸発源として
    カソードを用いるアーク放電方式により基材表面に形成
    することを特徴とする耐摩耗性硬質皮膜の形成方法。
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