JP2006111915A - 硬質被膜、硬質被膜被覆工具、および硬質被膜のコーティング方法 - Google Patents

硬質被膜、硬質被膜被覆工具、および硬質被膜のコーティング方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 超硬合金の母材にコーティングされるWを含む硬質被膜の密着性および耐摩耗性を向上させる。
【解決手段】 超硬合金から成る工具母材12の表面には、TiWSi合金をターゲットとするアーク放電イオンプレーティング法により、そのTiWSi合金の炭化物(TiWSiC)、窒化物(TiWSiN)、或いは炭窒化物(TiWSiCN)から成る単一の組成の硬質被膜14が設けられているため、Ti、W、およびSiを別々のターゲットとして用いてコーティングする場合のようにTi化合物、W化合物、Si化合物が混在している場合に比較して、TiWSi合金とWCとの親和性により、WCを主成分とする超硬合金の工具母材12に対する密着性が一層向上する。また、Siを含んでいるため、硬さがHV0.025で3000以上となり、優れた耐摩耗性が得られるようになる。
【選択図】 図1

Description

本発明は硬質被膜に係り、特に、WCを含有している超硬合金等の母材に対して優れた密着性でコーティングされる耐摩耗性に優れた硬質被膜に関するものである。
切削工具等の超硬合金の母材の表面にコーティングする硬質被膜としてTiWCN膜を用いることが、例えば特許文献1に記載されている。超硬合金は、WC(タングステンカーバイト)を主成分として構成されているため、W(タングステン)を含むTiWCN膜とは親和性が高く、優れた密着性が得られることが期待される。
特許第3249277号公報
しかしながら、上記特許文献1では、アーク放電イオンプレーティング法によりTiのターゲットおよびWのターゲットをそれぞれ所定の出力電圧でアーク放電させて蒸発させ、窒素ガス(N2 )およびアセチレンガス(C2 2 )と反応させて、超硬合金の母材上にTiWCN膜をコーティングしているため、微視的にはTiCNとWCNとが混在した組成となり、TiCNの存在により必ずしも期待通りの密着性が得られないという問題があった。すなわち、アーク放電イオンプレーティング装置は、一般に被コーティング部材(工具母材)を回転させながらコーティングする一方、2つのターゲットは被コーティング部材を挟んで反対側に配置されるため、TiCNとWCNとが交互に積層されて混在した状態となり、TiWCNという単一の組成の硬質被膜が設けられるわけではないのである。
一方、TiWCN膜やTiWN膜、TiWC膜は、TiWが合金か否かに拘らず硬さがHV0.025で3000未満であり、上記密着性だけでなく耐摩耗性の点でも未だ改善の余地があった。
本発明は以上の事情を背景として為されたもので、その目的とするところは、超硬合金等の母材にコーティングされるWを含む硬質被膜の密着性および耐摩耗性を一層向上させることにある。
かかる目的を達成するために、第1発明は、所定の母材の表面にコーティングされる硬質被膜であって、TiWSi系合金の炭化物、窒化物、および炭窒化物の何れかにて構成されていることを特徴とする。
第2発明は、第1発明の硬質被膜において、TiWSi系合金のターゲットを用いて、アーク放電イオンプレーティング法により前記母材の表面にコーティングされることを特徴とする。
第3発明は、第1発明または第2発明の硬質被膜において、前記母材はWCを含有している超硬合金であることを特徴とする。
第4発明は、第1発明〜第3発明の何れかの硬質被膜において、(Tia b Sic )(Cx y )〔但し、a+b+c=1で0<a<1,0<b<1,0<c<1,x+y=1で0≦x≦1〕の組成を有することを特徴とする。
第5発明は硬質被膜被覆工具に関するもので、WCを含有している超硬合金の工具母材の表面に第1発明〜第4発明の何れかの硬質被膜がコーティングされていることを特徴とする。
第6発明は、所定の母材の表面に硬質被膜をコーティングする方法であって、TiWSi系合金のターゲットを用いて、炭化物、窒化物、または炭窒化物とするための所定のガス雰囲気中で、アーク放電イオンプレーティング法による成膜処理を行い、前記母材の表面にそのTiWSi系合金の炭化物、窒化物、および炭窒化物の何れかから成る硬質被膜をコーティングすることを特徴とする。
第7発明は、第6発明の硬質被膜のコーティング方法において、前記母材はWCを含有している超硬合金であることを特徴とする。
このような硬質被膜においては、TiWSi系合金の炭化物、窒化物、および炭窒化物の何れかにて構成されているため、Ti(チタン)やW(タングステン)、Si(珪素)を別々のターゲットとして用いてコーティングする場合のようにTi化合物、W化合物、Si化合物が混在している場合に比較して、TiWSi系合金とWCとの親和性により、WCを主成分とする超硬合金等に対する密着性が一層向上する。また、このTiWSi系合金の炭化物や窒化物、炭窒化物は、Siを含んでいるため硬さが例えばHV0.025で3000以上となって優れた耐摩耗性が得られるようになり、密着性および耐摩耗性が共に要求される切削工具等の硬質被膜として特に好適に用いられる。硬質被膜被覆工具やコーティング方法に関する第5発明〜第7発明についても同様の効果が得られる。
本発明は、エンドミルやフライス、ドリル、バイト等の切削工具にコーティングされる硬質被膜に好適に適用されるが、転造加工用の工具など切削加工以外の加工工具にも適用され得る。それ等の工具に着脱可能に取り付けられて使用されるスローアウェイチップにも適用され得ることは勿論で、電子部品など工具以外の部材に硬質被膜をコーティングする場合にも適用され得る。
本発明の硬質被膜は、WCを含有している超硬合金等にコーティングすることが望ましいが、WCを含んでいない材料や超硬合金以外の金属材料等にコーティングすることも可能である。本発明の硬質被膜を中間層として用いて、その上に更にダイヤモンド被膜等の他の硬質被膜を積層して設けたり、本発明の硬質被膜を多層で積層したり、他の硬質被膜と交互に積層したりするなど、少なくとも母材に接するように本発明の硬質被膜がコーティングされる種々の態様が可能である。
本発明の硬質被膜の平均膜厚は、そのまま耐摩耗性の硬質被膜として使用するか中間層(下地)として用いるかなど、その使用態様によって適宜定められるが、超硬合金の切削加工用の工具母材に本発明の硬質被膜のみを単層でコーティングする場合には、例えば1μm〜5μm程度の範囲内(特に、2μm〜4μm程度)が適当である。中間層として用いる場合には、これより薄くても良く、例えば0.01μm程度とすることもできる。
TiWSi系合金は、Ti、W、およびSiを主成分として残りが不可避的不純物から成るTiWSi合金が好適に用いられ、TiとWとSiの原子比、すなわち第4発明におけるa、b、cは、例えばa=0.67、b=0.23、c=0.10とするなど適宜定められる。
TiWSi合金の炭化物、窒化物、炭窒化物は、TiWSi合金に炭素や窒素が結合したもので、具体的にはTiWSiC、TiWSiN、TiWSiCNである。TiWSiCNにおけるCおよびNの原子比、すなわち第4発明におけるx、yは、例えばアーク放電イオンプレーティング法においてチャンバ(反応炉)内に導入するアセチレンガス(C2 2 )や窒素ガス(N2 )等の反応ガスの流量を変更することによって調整できる。
本発明の硬質被膜の形成手段としては、アーク放電イオンプレーティング法が好適に用いられるが、その他のPVD法等の成膜技術を採用することもできる。アーク放電イオンプレーティング法において、硬質被膜をコーティングすべき母材に印加するバイアス電圧は、硬質被膜の組成や成膜条件等に応じて適宜定められるが、TiWSiN膜をコーティングする場合、例えば−30V〜−300V程度の範囲内(特に−100V〜−200V程度)が適当である。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明が適用された硬質被膜被覆工具としてのスローアウェイチップ10を説明する図で、(a) は斜視図、(b) は表層部の断面図である。このスローアウェイチップ10は、ホルダ等を介して旋盤の刃物台などに取り付けられて旋削加工等に使用されるもので、平面視において略菱形形状を成しており、平行な一対の辺が切れ刃20として用いられるとともに、平面視の中央部には取付ボルトが挿通させられる取付穴22が設けられている。また、上下反転して使用できるように、反対側の面(図1(a) における裏側の面)についても、平行な一対の辺が切れ刃20として用いられるようになっている。
上記スローアウェイチップ10は、WCを主成分とする超硬合金製の工具母材12を主体として構成されており、その工具母材12の表面には、TiWSi合金をターゲットとしてアーク放電イオンプレーティング法によりコーティングされた(Tia b Sic )(Cx y )〔但し、a+b+c=1で0<a<1,0<b<1,0<c<1,x+y=1で0≦x≦1〕の硬質被膜14が設けられている。すなわち、この硬質被膜14は、TiWSi合金に炭素Cが結合したTiWSiC、TiWSi合金に窒素Nが結合したTiWSiN、或いはTiWSi合金に炭素Cおよび窒素Nが結合したTiWSiCNから成る略均一な組成にて構成されているのである。また、硬質被膜14は単層で、その平均膜厚は1μm〜5μmの範囲内である。
図2は、上記アーク放電イオンプレーティング法によって硬質被膜14を形成するアーク放電イオンプレーティング装置50の一例を説明する概略構成図(模式図)で、多数のワークすなわち工具母材12を保持しているワーク保持具52、そのワーク保持具52を略垂直な回転中心まわりに回転駆動する回転装置54、工具母材12に負のバイアス電圧を印加するバイアス電源56、工具母材12などを内部に収容している処理炉としてのチャンバ58、チャンバ58内に所定の反応ガスを供給する反応ガス供給装置60、チャンバ58内の気体を真空ポンプなどで排出して減圧する排気装置62、アーク電源64等を備えている。反応ガス供給装置60は、本実施例では炭化物、窒化物、或いは炭窒化物を形成するためにアセチレンガス(C2 2 )や窒素ガス(N2 )を供給するようになっている。また、アーク電源64は、Ti、W、およびSiを主成分として残りが不可避的不純物から成るTiWSi合金のターゲット68をカソードとして、アノード70との間に所定のアーク電流を通電してアーク放電させることにより、そのターゲット68からTiWSi合金を蒸発させるものである。ターゲット68を構成しているTiWSi合金のTiとWとSiの原子比は、本実施例では0.67:0.23:0.10である。なお、ワーク保持具52を挟んで反対側(図2の右側)など、ワーク保持具52の回りにターゲット68を複数配設し、それぞれアーク放電によりTiWSi合金を蒸発させるようにしても良い。
そして、予め排気装置62で排気しながらチャンバ58内が所定の圧力に保持されるように反応ガス供給装置60からアセチレンガスおよび窒素ガスの何れか一方或いは両方を供給しつつ、バイアス電源56により工具母材12に所定のバイアス電圧を印加し、回転装置54によりワーク保持具52を所定の回転速度で回転させながら、アーク電源64によりターゲット68からTiWSi合金を蒸発させると、蒸発したTiWSi合金は正(+)のイオンになって負(−)のバイアス電圧が印加されている工具母材12の表面に付着するとともに、上記アセチレンガスや窒素ガスの炭素Cや窒素Nと化合してTiWSiC、TiWSiN、或いはTiWSiCNとなり、前記硬質被膜14が形成される。すなわち、反応ガスとしてアセチレンガスのみを供給すればTiWSiCの硬質被膜14が形成され、窒素ガスのみを供給すればTiWSiNの硬質被膜14が形成され、アセチレンガスおよび窒素ガスの両方を供給すればTiWSiCNの硬質被膜14が形成されるのである。TiWSiCNにおけるCおよびNの原子比は、アセチレンガスおよび窒素ガスの流量を変更することによって調整できる。
このように、本実施例のスローアウェイチップ10は、超硬合金から成る工具母材12の表面に、TiWSi合金をターゲット68とするアーク放電イオンプレーティング法により、そのTiWSi合金の炭化物(TiWSiC)、窒化物(TiWSiN)、或いは炭窒化物(TiWSiCN)から成る単一の組成の硬質被膜14が設けられているため、TiやW、Siを別々のターゲットとして用いてコーティングする場合のようにTi化合物、W化合物、Si化合物が混在している硬質被膜に比較して、TiWSi系合金とWCとの親和性により、WCを主成分とする超硬合金の工具母材12に対する密着性が一層向上する。また、このTiWSi系合金の炭化物や窒化物、炭窒化物は、Siを含んでいるため硬さが例えばHV0.025で3000以上となり、優れた耐摩耗性が得られるようになる。これにより、高硬度のクロム鋼等に対してドライ加工で切削加工を行う場合でも、実用上満足できる工具寿命が得られるようになる。
図3は、7種類の試料No1〜No7を用意してスクラッチ試験および硬さ試験を行った結果である。図の「膜組成」は、工具母材の表面にコーティングされる硬質被膜の組成で、「膜厚」は、その硬質被膜の平均膜厚であり、工具母材は何れもWCを主成分とする超硬合金(K10種)である。そして、「膜組成」がTiWSiNの試料No5〜No7は前記実施例と同じ本発明品で、試料No1〜No4は比較品である。本発明品の試料No5〜No7は、アーク放電イオンプレーティング法により硬質被膜(TiWSiN)をコーティングする際に工具母材に印加するバイアス電圧が相違し、試料No5は−30Vで、試料No6は−150Vで、試料No7は−300Vである。
スクラッチ試験は、硬質被膜の密着性(付着強度)を調べるためのもので、ダイヤモンドコーンに連続的に変化する荷重(N)を加えながら試験品に押し付けて引っ掻くとともに、硬質被膜が破壊したり剥離したりする際に発生するアコースティックエミッション(AE)を検出し、その検出信号が急激に立ち上がった時の荷重を臨界荷重として測定する。したがって、その臨界荷重が大きい程付着強度が高いことを意味し、本発明品(試料No5〜No7)は何れも120N以上で、比較品(試料No1〜No4)に比べて30%以上高い付着強度が得られた。
被膜硬さは、JIS Z 2244の「ビッカース硬さ試験方法」によるもので、試験荷重として0.2452Nの圧子を用いたHV0.025の値であり、本発明品(試料No5〜No7)は何れも3500程度で、従来から多用されているTiAlN膜(試料No2)やTiVN膜(試料No4)に比べて15%以上高い被膜硬さが得られた。
また、図4〜図5は、上記試料No1〜No7のスローアウェイチップと、被膜無し(超硬合金K10種の母材のみ)のスローアウェイチップとを用いて、以下の加工条件で切削加工を行い、切削長さと最大逃げ面摩耗幅(VBmax )との関係を調べた結果である。
(加工条件)
被削材:SCr420H(クロム鋼)
切削速度:V=5.0m/s
送り速度:S=0.2mm/rev
切り込み量:a=0.1mm
潤滑方法:ドライ
切削方式:NC旋盤を用いた外周旋削加工
図4は、「膜組成」がTiWSiNでバイアス電圧が−150Vの本発明品(試料No6)と比較品(被膜無しを含む)とを比べたもので、本発明品は加工開始当初から摩耗が少なく、一般に工具寿命とされる最大逃げ面摩耗幅VBmax =0.2mmに達するまでに約15000mの切削加工が可能であり、比較品の中でも比較的耐久性に優れた試料No2(TiAlN)やNo4(TiVN)と比較しても、約2倍の工具寿命(耐久性)が得られた。
図5は、本発明品(試料No5、No6、No7)同士を比較したもので、試料No5、No7は試料No6に比較して多少摩耗が多いものの、何れも最大逃げ面摩耗幅VBmax =0.2mmに達するまでに10000m以上の切削加工が可能である。バイアス電圧が−30Vの試料No5は、加工開始当初の摩耗量が比較的大きく、最大逃げ面摩耗幅(VBmax )が0.10mm程度までは、前記比較品(試料No2、No4)とそれ程大差ないが、VBmax が0.10mmを越えても摩耗がそれ程進行せず、VBmax =0.2mmでは比較品(試料No2、No4)に比べて切削長さが1.5倍以上になり、優れた工具寿命(耐久性)が得られる。
なお、上例では本発明品としてTiWSi合金の窒化物であるTiWSiN膜についてのみ試験したが、硬質被膜において窒化物の替わりに炭窒化物としたり炭化物としたりすることは周知の技術で、TiWSiCN膜、TiWSiC膜についてもTiWSiN膜と略同等の密着力や被膜硬さ、耐久性が得られるものと推定される。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、これはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実施することができる。
本発明の硬質被膜を有するスローアウェイチップを説明する図で、(a) は斜視図、(b) は表層部の断面図である。 図1のスローアウェイチップの硬質被膜をコーティングする際に好適に用いられるアーク放電イオンプレーティング装置の一例を説明する概略構成図である。 本発明の効果を明らかにするために、本発明品(No5〜No7)および比較品(No1〜No4)を用いて密着性(臨界荷重)および被膜硬さを調べた結果を示す図である。 図3の試料を用いて切削加工を行った場合の切削長さと最大逃げ面摩耗幅との関係について、本発明品と比較品とを比較して示す図である。 図3の試料の本発明品(試料No5〜No7)について切削長さと最大逃げ面摩耗幅との関係を比較して示す図である。
符号の説明
10:スローアウェイチップ(硬質被膜被覆工具) 12:工具母材 14:硬質被膜 50:アーク放電イオンプレーティング装置 68:ターゲット

Claims (7)

  1. 所定の母材の表面にコーティングされる硬質被膜であって、
    TiWSi系合金の炭化物、窒化物、および炭窒化物の何れかにて構成されていることを特徴とする硬質被膜。
  2. TiWSi系合金のターゲットを用いて、アーク放電イオンプレーティング法により前記母材の表面にコーティングされる
    ことを特徴とする請求項1に記載の硬質被膜。
  3. 前記母材はWCを含有している超硬合金である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の硬質被膜。
  4. (Tia b Sic )(Cx y )〔但し、a+b+c=1で0<a<1,0<b<1,0<c<1,x+y=1で0≦x≦1〕の組成を有する
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の硬質被膜。
  5. WCを含有している超硬合金の工具母材の表面に請求項1〜4の何れか1項に記載の硬質被膜がコーティングされていることを特徴とする硬質被膜被覆工具。
  6. 所定の母材の表面に硬質被膜をコーティングする方法であって、
    TiWSi系合金のターゲットを用いて、炭化物、窒化物、または炭窒化物とするための所定のガス雰囲気中で、アーク放電イオンプレーティング法による成膜処理を行い、前記母材の表面に該TiWSi系合金の炭化物、窒化物、および炭窒化物の何れかから成る硬質被膜をコーティングする
    ことを特徴とする硬質被膜のコーティング方法。
  7. 前記母材はWCを含有している超硬合金である
    ことを特徴とする請求項6に記載の硬質被膜のコーティング方法。
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