JP3045052U - 加熱調理用器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱されることで、遠赤外線に加えて鉄分も
放出することとして、味の良化とともに、欠乏しがちな
鉄分を自然に摂取することができるものとし、身体の健
全性を保つことを可能とした加熱調理用器具とする。 【解決手段】 容器本体あるいはその容器本体の開口を
閉塞する蓋体の一部であって、その内面側に加熱によっ
て遠赤外線に加え、鉄分を放出する無機材料部材を備え
ていることとし、容器本体の底面に環状陥凹部を形成
し、その環状陥凹部にリング状とした前記無機材料部材
を備えていることとし、前記した無機材料部材を円板状
とし、蓋体裏面の中央部位に備えていること、内面表面
に、プラズマ処理により、前記無機材料をコーティング
させてあることとする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は加熱調理用器具、例えば、鍋、ケトルの類に関し、湯沸かしをはじ め、煮物、炒めもの、揚げ物等を行なうための加熱調理用器具に関する。

【０００２】

【考案の背景】

近時、上記した加熱調理器具は、使用後の洗浄処理、取扱い時の軽量性、耐 久性等々の要因から、軽量で錆びず、焦げ付きのない材料によって成形されてい る。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、この上記した素材で成形されている加熱調理用器具は元来、 人体にとって必要な成分である鉄分の自然供与がなく、ただでさえ、近年の食生 活から欠乏しがちな前記鉄分の摂取が抑制されてしまい、貧血等の原因となって いる。また、従来より、我が国にはいわゆる鉄鍋の存在が知られてはいるが、こ の鉄鍋は重くて取扱いにくく、使用後の管理も面倒で、しかも生産量がさ程ない ことから価格も高いものとなっている。

【０００４】

【考案の目的】

そこで、本考案は係る実情、問題点に着目してなされたもので、かかる問題 点を解消して、加熱されることで、遠赤外線に加えて鉄分も放出することとして 、味の良化とともに、欠乏しがちな鉄分を自然に摂取することができるものとし 、身体の健全性を保つことを可能とした加熱調理用器具を提供することを目的と している。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この目的を達成するために、本考案に係る加熱調理用器具は容器本体あるい はその容器本体の開口を閉塞する蓋体の一部であって、その内面側に加熱によっ て遠赤外線に加え、鉄分を放出する無機材料部材を備えていることを特徴とし、 容器本体の底面に環状陥凹部を形成し、その環状陥凹部にリング状とした前記無 機材料部材を備えていることを特徴とし、前記した無機材料部材を円板状とし、 蓋体裏面の中央部位に備えていることを特徴とし、内面表面に、プラズマ処理に より、前記無機材料をコーティングさせてあることを特徴としている。

【０００６】

【作用】

上記した構成としたことにより、重量の負荷もそれほど増えることがなく、 加熱に伴って、味のまろやかさを増す遠赤外線に加え、鉄分が放出されることと なる。この鉄分もいわゆるミネラル成分の一つであることから、更に味を良化す るとともに、血液を増量させる効果が得られ、身体の健全性を保てるものとなる のである。

【０００７】

【考案の実施の形態】

次に、本考案の実施の形態を図面を参照して説明する。図１は本考案の第一 の実施例を示す要部縦断面図、図２は同じくリング体の斜視図、図３は同じく第 二の実施例を示す要部縦断面図、図４は同じく第三の実施例を示す斜視図、図５ は同じく円板体を示す斜視図である。

【０００８】 この実施の形態として示す図は加熱調理用器具のうち、鍋を例として示すも ので、図１、図２にあって１は鍋の容器本体を示している。この容器本体１の底 面には環状の陥凹溝２が形成されており、この陥凹溝２は外部に突出しているが 、この環状であることから載置安定性が図られている。

【０００９】 また、前記した陥凹溝２には、無機材料の一つであるセラミックで成形され たリング体３が嵌着され、具備されている。このリング体３は通常の成分に鉄分 が加味混入された状態で焼結されたものとなっている。このリング体３は前記し たセラミックのほか、鉄分を含む無機材料、または鉄そのものでもよい。そして 、このリング体３の陥凹溝２への嵌着は接着剤等により、一体化しても、あるい はビス等により、所定時間の経過により交換可能にしてもよい。

【００１０】 さらに、図３として示す第二の実施例では鍋の容器本体１ａの底部中央に、 表面を球弧凸状とし、前記と同様に鉄分を加味して焼結した無機材料の一つであ るセラミック部材４が具備されている。かかる構成は遠赤外線及び鉄分の放射方 向性が拡がり、また、使用後の洗浄作業も容易なものとなっている。この場合も 、鉄そのものを使用することができるのは勿論である。

【００１１】 また、図４、図５として示す第三の実施例は鍋の容器本体の上面開口を閉塞 する蓋体５に対してなされたもので、この蓋体５の裏面中央部位、即ち、図示し ない摘みの止着部に、前記したと同様に、鉄分を加味して焼結した無機材料の一 つであるセラミックの円板体６を備えたものである。なお、図中７は蒸気抜き孔 を示している。そして、この例の場合も鉄そのものを使用できる。

【００１２】 本実施の形態に係る加熱調理用器具はこのように構成されている。この構成 は、図示されるものに限定されるものではないことは勿論で、容器本体１、１ａ の底部にリング体３を同心円状に複数備えたり、渦巻状、放射状あるいはペレッ ト状のものを点在させること等もでき、それは容器本体１、１ａの内側面や蓋体 ５においても同様であり、係る構成はさらにマトリックスに採用実施することが できる。また、鉄や、鉄分を含む無機材を例えば微粉状としてプラズマ処理で備 えさせることもできる。

【００１３】

【考案の効果】

本考案に係る加熱調理用器具は上述のように構成されている。そのため、加 熱状態で遠赤外線とともに鉄分が放出され、味をまろやかにすることに加え、そ の鉄分が自然と摂取できることになり、特に血液の増加を促すことで、身体的な 健全性を保つことができるものとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第一の実施例を示す要部縦断面図であ
る。

【図２】リング体の斜視図である。

【図３】本考案の第二の実施例を示す要部縦断面図であ
る。

【図４】本考案の第三の実施例を示す斜視図である。

【図５】円板体の斜視図である。

【符号の説明】

１ 容器本体 １ａ 容器本体 ２ 陥凹溝 ３ リング体 ４ セラミック部材 ５ 蓋体 ６ 円板体 ７ 蒸気抜き孔

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 容器本体あるいはその容器本体の開口を
   閉塞する蓋体の一部であって、その内面側に加熱によっ
   て遠赤外線に加え、鉄分を放出する無機材料部材を備え
   ていることを特徴とする加熱調理用器具。
2. 【請求項２】 容器本体の底面に環状陥凹部を形成し、
   その環状陥凹部にリング状とした前記無機材料部材を備
   えていることを特徴とする請求項１に記載の加熱調理用
   器具。
3. 【請求項３】 前記した無機材料部材を円板状とし、蓋
   体裏面の中央部位に備えていることを特徴とする請求項
   １または請求項２に記載の加熱調理用器具。
4. 【請求項４】 内面表面に、プラズマ処理により、前記
   無機材料をコーティングさせてあることを特徴とする請
   求項１に記載の加熱調理用器具。