JP3043215B2 - プラズマ発生装置 - Google Patents
プラズマ発生装置Info
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- JP3043215B2 JP3043215B2 JP6023992A JP2399294A JP3043215B2 JP 3043215 B2 JP3043215 B2 JP 3043215B2 JP 6023992 A JP6023992 A JP 6023992A JP 2399294 A JP2399294 A JP 2399294A JP 3043215 B2 JP3043215 B2 JP 3043215B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、均一なプラズマを発生
させることができるプラズマ発生装置に関する。
させることができるプラズマ発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、半導体集積回路の製造におい
ては、アッシング、エッチング、CVD、スパッタリン
グ等の諸工程で、処理ガスのイオン化や化学反応等を促
進するために、プラズマが利用されている。従来より、
この種のプラズマを発生させる方法として、渦巻き状の
アンテナを用いる高周波誘電方式が知られている。
ては、アッシング、エッチング、CVD、スパッタリン
グ等の諸工程で、処理ガスのイオン化や化学反応等を促
進するために、プラズマが利用されている。従来より、
この種のプラズマを発生させる方法として、渦巻き状の
アンテナを用いる高周波誘電方式が知られている。
【0003】この高周波誘電方式は、例えば欧州特許公
開明細書第379828号に記載されているように、ウ
エハ載置台と対向するチャンバの一面(一般に上面)を
石英ガラス等の絶縁物で構成して、その外側の壁面に渦
巻き状のアンテナを固定し、これに高周波電流を流して
チャンバ内に高周波電磁場をつくり、この電磁場空間内
で流れる電子を処理ガスの中性粒子に衝突させて、ガス
を電離させ、プラズマを生成するようにしている。
開明細書第379828号に記載されているように、ウ
エハ載置台と対向するチャンバの一面(一般に上面)を
石英ガラス等の絶縁物で構成して、その外側の壁面に渦
巻き状のアンテナを固定し、これに高周波電流を流して
チャンバ内に高周波電磁場をつくり、この電磁場空間内
で流れる電子を処理ガスの中性粒子に衝突させて、ガス
を電離させ、プラズマを生成するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような高周波誘
導方式を用いるプラズマ処理装置では、渦巻き状アンテ
ナ直下のチャンバ内空間でプラズマが生成される。この
プラズマの生成密度は、各位置での電界強度に比例し、
半径方向において渦巻き状アンテナの中間部程に対応す
る位置でプラズマ密度が最も高く、それより内側および
外側に向かうほどプラズマ密度が低くなる。
導方式を用いるプラズマ処理装置では、渦巻き状アンテ
ナ直下のチャンバ内空間でプラズマが生成される。この
プラズマの生成密度は、各位置での電界強度に比例し、
半径方向において渦巻き状アンテナの中間部程に対応す
る位置でプラズマ密度が最も高く、それより内側および
外側に向かうほどプラズマ密度が低くなる。
【0005】このように半径方向において不均一な密度
分布で発生したプラズマは高密度領域から低密度領域へ
拡散するため、下方の半導体ウェハ付近ではプラズマが
かなり均一化される。
分布で発生したプラズマは高密度領域から低密度領域へ
拡散するため、下方の半導体ウェハ付近ではプラズマが
かなり均一化される。
【0006】また、プラズマが発生する発生領域を精細
かつ広範囲に制御するために、渦巻き状アンテナを2分
割し、各アンテナに高周波電力を印加するようにするこ
とが考えられている。
かつ広範囲に制御するために、渦巻き状アンテナを2分
割し、各アンテナに高周波電力を印加するようにするこ
とが考えられている。
【0007】しかし、このようにアンテナを2分割し
て、プラズマを発生させるようにした場合には、各アン
テナに印加される高周波電力が空間で相互に干渉し、負
荷であるプラズマとのインピ−ダンス整合が採れないと
いう問題が発生する。
て、プラズマを発生させるようにした場合には、各アン
テナに印加される高周波電力が空間で相互に干渉し、負
荷であるプラズマとのインピ−ダンス整合が採れないと
いう問題が発生する。
【0008】このようにインピ−ダンス整合が採れない
問題は当然のことながら、アンテナを複数に分割し、各
アンテナに独立して高周波電力を供給した場合でも発生
する。
問題は当然のことながら、アンテナを複数に分割し、各
アンテナに独立して高周波電力を供給した場合でも発生
する。
【0009】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、その目的は複数の高周波アンテナを用い、各高周波
アンテナに独立して高周波電力を供給しても、各高周波
電力の相互干渉を減少させ、負荷整合を良好に行うこと
ができるプラズマ発生装置を提供することにある。
で、その目的は複数の高周波アンテナを用い、各高周波
アンテナに独立して高周波電力を供給しても、各高周波
電力の相互干渉を減少させ、負荷整合を良好に行うこと
ができるプラズマ発生装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係わるプラズ
マ発生装置は、チャンバ内にプラズマを発生させ、チャ
ンバ内に載置された被処理体にプラズマを用いて所定の
処理を施すプラズマ発生装置において、上記チャンバ内
の上記被処理体に対向して内側に配置された少なくとも
1巻きのコイルとその外側に配置された少なくとも1巻
きのコイルとを同心円状に配置し、上記各1巻きのコイ
ルの間に軸方向にスリットが形成された電磁シ−ルド用
円筒部材を立設するようにしたことを特徴とする。
マ発生装置は、チャンバ内にプラズマを発生させ、チャ
ンバ内に載置された被処理体にプラズマを用いて所定の
処理を施すプラズマ発生装置において、上記チャンバ内
の上記被処理体に対向して内側に配置された少なくとも
1巻きのコイルとその外側に配置された少なくとも1巻
きのコイルとを同心円状に配置し、上記各1巻きのコイ
ルの間に軸方向にスリットが形成された電磁シ−ルド用
円筒部材を立設するようにしたことを特徴とする。
【0011】請求項2に係わるプラズマ発生装置は、チ
ャンバ内にプラズマを発生させ、チャンバ内に載置され
た被処理体にプラズマを用いて所定の処理を施すプラズ
マ発生装置において、上記チャンバ内の上記被処理体に
対向して内側に配置された少なくとも1巻きのコイルと
その外側に配置された少なくとも1巻きのコイルとを同
心円状に配置し、上記各1巻きコイルの間に電磁シ−ル
ド用円筒部材とを立設するようにしたことを特徴とす
る。
ャンバ内にプラズマを発生させ、チャンバ内に載置され
た被処理体にプラズマを用いて所定の処理を施すプラズ
マ発生装置において、上記チャンバ内の上記被処理体に
対向して内側に配置された少なくとも1巻きのコイルと
その外側に配置された少なくとも1巻きのコイルとを同
心円状に配置し、上記各1巻きコイルの間に電磁シ−ル
ド用円筒部材とを立設するようにしたことを特徴とす
る。
【0012】請求項3に係わるプラズマ発生装置は、チ
ャンバ内にプラズマを発生させ、チャンバ内に載置され
た被処理体にプラズマを用いて所定の処理を施すプラズ
マ発生装置において、上記チャンバ内の上記被処理体に
対向して内側に配置された少なくとも1巻きのコイルと
その外側に配置された少なくとも1巻きのコイルとを同
心円状に配置し、上記各1巻きコイルの間にメッシュ状
の電磁シ−ルド用円筒部材を立設するようにしたことを
特徴とする。
ャンバ内にプラズマを発生させ、チャンバ内に載置され
た被処理体にプラズマを用いて所定の処理を施すプラズ
マ発生装置において、上記チャンバ内の上記被処理体に
対向して内側に配置された少なくとも1巻きのコイルと
その外側に配置された少なくとも1巻きのコイルとを同
心円状に配置し、上記各1巻きコイルの間にメッシュ状
の電磁シ−ルド用円筒部材を立設するようにしたことを
特徴とする。
【0013】
【作用】請求項1において、同心円状に配置された1巻
きコイルの間に軸方向にスリットが形成された電磁シ−
ルド用円筒部材を立設するようにしたので、1巻きコイ
ルに独立して高周波電力を供給した場合でも、各高周波
電力の相互干渉を減少させ、負荷整合を良好に行うこと
ができる。
きコイルの間に軸方向にスリットが形成された電磁シ−
ルド用円筒部材を立設するようにしたので、1巻きコイ
ルに独立して高周波電力を供給した場合でも、各高周波
電力の相互干渉を減少させ、負荷整合を良好に行うこと
ができる。
【0014】請求項2において、同心円状に配置された
1巻きコイルの間に電磁シ−ルド用円筒部材を立設する
ようにしたので、1巻きコイルに独立して高周波電力を
供給した場合でも、各高周波電力の相互干渉を減少さ
せ、負荷整合を良好に行うことができる。
1巻きコイルの間に電磁シ−ルド用円筒部材を立設する
ようにしたので、1巻きコイルに独立して高周波電力を
供給した場合でも、各高周波電力の相互干渉を減少さ
せ、負荷整合を良好に行うことができる。
【0015】請求項3において、同心円状に配置された
1巻きコイルの間にメッシュ状の電磁シ−ルド用円筒部
材を立設するようにしたので、1巻きコイルに独立して
高周波電力を供給した場合でも、各高周波電力の相互干
渉を減少させ、負荷整合を良好に行うことができる。
1巻きコイルの間にメッシュ状の電磁シ−ルド用円筒部
材を立設するようにしたので、1巻きコイルに独立して
高周波電力を供給した場合でも、各高周波電力の相互干
渉を減少させ、負荷整合を良好に行うことができる。
【0016】
【実施例】以下図面を参照して本発明の一実施例につい
て説明する。図1はプラズマ発生装置の全体構成を示す
断面図、図2は高周波コイルの形状を示す平面図、図3
は静電チャックの構成を示す断面図である。
て説明する。図1はプラズマ発生装置の全体構成を示す
断面図、図2は高周波コイルの形状を示す平面図、図3
は静電チャックの構成を示す断面図である。
【0017】図1において、10はプラズマ処理装置の
チャンバである。このチャンバ10の底面及び側面はア
ルミニウムで構成され、上面は石英ガラス11よりなる
円筒状の密閉容器で構成されている。このチャンバ10
の底面中央部には円柱状のセラミックあるいは石英等の
絶縁物より構成される支持部材12が配設されている。
チャンバである。このチャンバ10の底面及び側面はア
ルミニウムで構成され、上面は石英ガラス11よりなる
円筒状の密閉容器で構成されている。このチャンバ10
の底面中央部には円柱状のセラミックあるいは石英等の
絶縁物より構成される支持部材12が配設されている。
【0018】この支持部材12の上端には例えばアルミ
ニウムよりなる円盤状の電極基台13が設置され、この
基台13の上面には石英あるいはセラミック等の絶縁部
材よりなるウェハ載置台14が設置されている。
ニウムよりなる円盤状の電極基台13が設置され、この
基台13の上面には石英あるいはセラミック等の絶縁部
材よりなるウェハ載置台14が設置されている。
【0019】上記チャンバ10の上面の石英ガラス11
の外側の壁面には、円盤状の静電シ−ルドを行うための
例えば、アルミニウムよりなる常磁性金属15が設置さ
れ、この常磁性金属15の上には、第1の1巻き高周波
コイル16と第2の1巻き高周波コイル17が何かの絶
縁物を介して設けられている。なお、この常磁性金属1
5は接地されている。
の外側の壁面には、円盤状の静電シ−ルドを行うための
例えば、アルミニウムよりなる常磁性金属15が設置さ
れ、この常磁性金属15の上には、第1の1巻き高周波
コイル16と第2の1巻き高周波コイル17が何かの絶
縁物を介して設けられている。なお、この常磁性金属1
5は接地されている。
【0020】この常磁性金属15は第1の1巻き高周波
コイル16と第2の1巻き高周波コイル17に加わる電
圧によって、プラズマとの間に寄生的に存在する容量性
結合を避けるために設置されている。
コイル16と第2の1巻き高周波コイル17に加わる電
圧によって、プラズマとの間に寄生的に存在する容量性
結合を避けるために設置されている。
【0021】第1の1巻き高周波コイル16と第2の1
巻き高周波コイル17は図2に示すような平面構成を示
している。図2に示すように、各高周波コイル16,1
7は同心円状に配設されており、第1の1巻き高周波コ
イル16は第2の1巻き高周波コイル17の内側に配置
されている。
巻き高周波コイル17は図2に示すような平面構成を示
している。図2に示すように、各高周波コイル16,1
7は同心円状に配設されており、第1の1巻き高周波コ
イル16は第2の1巻き高周波コイル17の内側に配置
されている。
【0022】チャンバ10の底部の四隅には脚31a〜
31bが取り付けられている。なお、脚31c及び31
dについては図1中には図示してない。また、基台13
には下部電源32の非接地側端子がコンデンサ33を介
して接続されている。
31bが取り付けられている。なお、脚31c及び31
dについては図1中には図示してない。また、基台13
には下部電源32の非接地側端子がコンデンサ33を介
して接続されている。
【0023】さらに、基台13とウェハ載置台14との
間には、静電チャック用電極34が埋設されている。こ
の静電チャック用電極34は図3に示すようにアルミニ
ウムあるいは銅よりなる電極層41の両面をポリイミド
絶縁層42で被覆した構成を有する。
間には、静電チャック用電極34が埋設されている。こ
の静電チャック用電極34は図3に示すようにアルミニ
ウムあるいは銅よりなる電極層41の両面をポリイミド
絶縁層42で被覆した構成を有する。
【0024】電極層41には直流電源43の非接地側端
子が接続されている。このように、電極層41に正の電
圧が印加されると、ウェハ載置台14に載置されている
ウェハ44は静電的に吸着される。
子が接続されている。このように、電極層41に正の電
圧が印加されると、ウェハ載置台14に載置されている
ウェハ44は静電的に吸着される。
【0025】チャンバ10の側面上部には、ガス導入管
45が気密に貫通され、シャワ−ヘッド46に接続され
ている。また、チャンバ10の側面下部には、ガス排出
管47が設けられている。
45が気密に貫通され、シャワ−ヘッド46に接続され
ている。また、チャンバ10の側面下部には、ガス排出
管47が設けられている。
【0026】チェンバ10の側面上部には筒状のケ−シ
ング48の下端部が固定され、その上端部にはインピ−
ダンス整合をとるためのLC回路より構成されるマッチ
ングボックス49が設置されている。
ング48の下端部が固定され、その上端部にはインピ−
ダンス整合をとるためのLC回路より構成されるマッチ
ングボックス49が設置されている。
【0027】このマッチングボックス49を介して1
3.56MHZの高周波電源51が高周波コイル16及び
17にそれぞれ供給されている。そして、第1の1巻き
高周波コイル16と第2の1巻き高周波コイル17との
間にはアルミニウム、銅よりなる円筒状の電磁シ−ルド
筒50が配設されている。
3.56MHZの高周波電源51が高周波コイル16及び
17にそれぞれ供給されている。そして、第1の1巻き
高周波コイル16と第2の1巻き高周波コイル17との
間にはアルミニウム、銅よりなる円筒状の電磁シ−ルド
筒50が配設されている。
【0028】この電磁シ−ルド筒50は第1の1巻き高
周波コイル16と第2の1巻き高周波コイル17との間
の電界の相互干渉をなくすために設けられている。な
お、この電磁シ−ルド筒50は接地されている。
周波コイル16と第2の1巻き高周波コイル17との間
の電界の相互干渉をなくすために設けられている。な
お、この電磁シ−ルド筒50は接地されている。
【0029】さらに、マッチングボックス49には高周
波電源51が接続されている。電磁シ−ルド筒50は図
4に示すように、筒の軸方向にスリット51が設けられ
ている。
波電源51が接続されている。電磁シ−ルド筒50は図
4に示すように、筒の軸方向にスリット51が設けられ
ている。
【0030】次に、上記のように構成された本発明の第
1実施例の動作について説明する。処理を受けるべき半
導体ウェハ44がウェハ載置台14に載置され、チェン
バ10内がガス排気管47を介して所定の真空度に排気
され、ガス供給管45より所定の処理ガスが所定の圧力
・流量でチャンバ10内に供給される状態を作り出す。
1実施例の動作について説明する。処理を受けるべき半
導体ウェハ44がウェハ載置台14に載置され、チェン
バ10内がガス排気管47を介して所定の真空度に排気
され、ガス供給管45より所定の処理ガスが所定の圧力
・流量でチャンバ10内に供給される状態を作り出す。
【0031】このような状況下で、発振回路21aから
出力された13.56MHZの高周波電圧はマッチングボ
ックス49を介して高周波コイル16,17にそれぞれ
供給される状態を作り出す。
出力された13.56MHZの高周波電圧はマッチングボ
ックス49を介して高周波コイル16,17にそれぞれ
供給される状態を作り出す。
【0032】この高周波電圧の印加によって高周波コイ
ル16,17に高周波電流が流れると、高周波コイル1
6,17の回りに交番磁界が発生し、その磁界の多くは
アンテナ中心部を縦方向に通って閉ル−プを形成する。
このような交番磁界によって高周波コイル16,17の
直下で概ね同心円状に円周方向の交番電界が誘起され、
この交番電界により円周方向に加速された電子が処理ガ
スの中性粒子に衝突することで、ガスが電離して、プラ
ズマpが生成される。
ル16,17に高周波電流が流れると、高周波コイル1
6,17の回りに交番磁界が発生し、その磁界の多くは
アンテナ中心部を縦方向に通って閉ル−プを形成する。
このような交番磁界によって高周波コイル16,17の
直下で概ね同心円状に円周方向の交番電界が誘起され、
この交番電界により円周方向に加速された電子が処理ガ
スの中性粒子に衝突することで、ガスが電離して、プラ
ズマpが生成される。
【0033】そして、プラズマに含まれるイオン、電子
やそれ以外の活性種が半導体ウェハ44の表面全体に均
一に供給または照射され、ウェハ44の表面全体で均一
に所定のプラズマ処理が行われる。
やそれ以外の活性種が半導体ウェハ44の表面全体に均
一に供給または照射され、ウェハ44の表面全体で均一
に所定のプラズマ処理が行われる。
【0034】たとえば、プラズマエッチングでは、プラ
ズマで活性状態に励起されたガス分子がウェハ44の表
面の被加工物質と化学反応してその固体の反応生成物が
ウェハ表面に堆積して、膜が形成される。
ズマで活性状態に励起されたガス分子がウェハ44の表
面の被加工物質と化学反応してその固体の反応生成物が
ウェハ表面に堆積して、膜が形成される。
【0035】ところで、第1の1巻き高周波コイル16
と第2の1巻き高周波コイル17との間に接地された電
磁シ−ルド筒50を設けるようにしたので、第1の1巻
き高周波コイル16と第2の1巻き高周波コイル17と
の間の電界の相互干渉をなくすことにより、高周波電力
の相互干渉を減少させ、負荷整合を良好に行うことがで
きる。また、高周波コイル16あるいは17からの反射
波を小さくし、チャンバ10に発生するプラズマを立ち
やすくすることができる。
と第2の1巻き高周波コイル17との間に接地された電
磁シ−ルド筒50を設けるようにしたので、第1の1巻
き高周波コイル16と第2の1巻き高周波コイル17と
の間の電界の相互干渉をなくすことにより、高周波電力
の相互干渉を減少させ、負荷整合を良好に行うことがで
きる。また、高周波コイル16あるいは17からの反射
波を小さくし、チャンバ10に発生するプラズマを立ち
やすくすることができる。
【0036】さらに、電磁シ−ルド筒50の軸方向にス
リット51を設けるようにしたので、電磁シ−ルド筒5
0の周方向にうず電流が発生するのを防止することがで
きる。これにより、供給する電力を無駄なくプラズマ発
生装置で消費させることができる。
リット51を設けるようにしたので、電磁シ−ルド筒5
0の周方向にうず電流が発生するのを防止することがで
きる。これにより、供給する電力を無駄なくプラズマ発
生装置で消費させることができる。
【0037】なお、上記実施例では電磁シ−ルド筒50
の軸方向にスリット51を設けるようにしたが、図5に
示すようにスリットを設けなくても良い。このようなス
リット51のない電磁シ−ルド筒50を用いることによ
り、第1の1巻き高周波コイル16と第2の1巻き高周
波コイル17との間の電界の相互干渉をなくすことによ
り、高周波電力の相互干渉を減少させ、負荷整合を良好
に行うことができる。
の軸方向にスリット51を設けるようにしたが、図5に
示すようにスリットを設けなくても良い。このようなス
リット51のない電磁シ−ルド筒50を用いることによ
り、第1の1巻き高周波コイル16と第2の1巻き高周
波コイル17との間の電界の相互干渉をなくすことによ
り、高周波電力の相互干渉を減少させ、負荷整合を良好
に行うことができる。
【0038】さらに、上記実施例の電磁シ−ルド筒50
の代わりに、図6に示すようにメッシュ状の電磁シ−ル
ド筒60を用いても良い。このようなメッシュ状の電磁
シ−ルド筒60を用いることにより、第1の1巻き高周
波コイル16と第2の1巻き高周波コイル17との間の
電界の相互干渉をなくすことにより、高周波電力の相互
干渉を減少させ、負荷整合を良好に行うことができる。
の代わりに、図6に示すようにメッシュ状の電磁シ−ル
ド筒60を用いても良い。このようなメッシュ状の電磁
シ−ルド筒60を用いることにより、第1の1巻き高周
波コイル16と第2の1巻き高周波コイル17との間の
電界の相互干渉をなくすことにより、高周波電力の相互
干渉を減少させ、負荷整合を良好に行うことができる。
【0039】上記実施例では、1巻き高周波コイルを2
つ設けた一例について説明したが、1巻き高周波コイル
を複数設けたものにおいては、各高周波コイルの間に電
磁シ−ルド筒を立設するようにしても良い。
つ設けた一例について説明したが、1巻き高周波コイル
を複数設けたものにおいては、各高周波コイルの間に電
磁シ−ルド筒を立設するようにしても良い。
【0040】なお、本発明はプラズマエッチング装置お
よびプラズマCVD装置に限定されるものではなく、プ
ラズマアッシング装置等の他のプラズマ処理装置にも適
用可能であり、被処理体も半導体ウェハに限らず、LC
D基板その他の被処理体でも可能である。
よびプラズマCVD装置に限定されるものではなく、プ
ラズマアッシング装置等の他のプラズマ処理装置にも適
用可能であり、被処理体も半導体ウェハに限らず、LC
D基板その他の被処理体でも可能である。
【0041】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、内
側に配置された少なくとも1巻きのコイルとその外側に
配置された少なくとも1巻きのコイルとを同心円状に配
置すると共に、各コイルに独立して高周波電力を供給す
る場合に、各コイル間に電磁シ−ルド筒を設けて、各高
周波電力の相互干渉を減少させるようにしたので、負荷
整合を良好に行うことができるプラズマ発生装置を提供
することができる。
側に配置された少なくとも1巻きのコイルとその外側に
配置された少なくとも1巻きのコイルとを同心円状に配
置すると共に、各コイルに独立して高周波電力を供給す
る場合に、各コイル間に電磁シ−ルド筒を設けて、各高
周波電力の相互干渉を減少させるようにしたので、負荷
整合を良好に行うことができるプラズマ発生装置を提供
することができる。
【図1】本発明の一実施例に係わるプラズマ発生装置の
全体構成を示す断面図。
全体構成を示す断面図。
【図2】同実施例の高周波アンテナの形状を示す平面
図。
図。
【図3】同実施例の静電チャックの構成を示す断面図。
【図4】同実施例の電磁シ−ルド筒の構成を示す斜視
図。
図。
【図5】電磁シ−ルド筒の変形例を示す斜視図。
【図6】電磁シ−ルド筒の他の変形例を示す斜視図。
10…チャンバ、11…石英ガラス、12…支持部材、
13…基台、14…ウェハ載置台、15…常磁性金属、
16…第1の1巻き高周波コイル、17…第2の1巻き
高周波コイル、50…電磁シ−ルド筒。
13…基台、14…ウェハ載置台、15…常磁性金属、
16…第1の1巻き高周波コイル、17…第2の1巻き
高周波コイル、50…電磁シ−ルド筒。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01L 21/31 H01Q 7/00 H01Q 7/00 H01L 21/302 B C
Claims (3)
- 【請求項1】 チャンバ内にプラズマを発生させ、チャ
ンバ内に載置された被処理体にプラズマを用いて所定の
処理を施すプラズマ発生装置において、上記チャンバ内
の上記被処理体に対向して内側に配置された少なくとも
1巻きのコイルとその外側に配置された少なくとも1巻
きのコイルとを同心円状に配置し、上記各1巻きのコイ
ルの間に軸方向にスリットが形成された電磁シ−ルド用
円筒部材を立設するようにしたことを特徴とするプラズ
マ発生装置。 - 【請求項2】 チャンバ内にプラズマを発生させ、チャ
ンバ内に載置された被処理体にプラズマを用いて所定の
処理を施すプラズマ発生装置において、上記チャンバ内
の上記被処理体に対向して内側に配置された少なくとも
1巻きのコイルとその外側に配置された少なくとも1巻
きのコイルとを同心円状に配置し、上記各1巻きコイル
の間に電磁シ−ルド用円筒部材とを立設するようにした
ことを特徴とするプラズマ発生装置。 - 【請求項3】 チャンバ内にプラズマを発生させ、チャ
ンバ内に載置された被処理体にプラズマを用いて所定の
処理を施すプラズマ発生装置において、上記チャンバ内
の上記被処理体に対向して内側に配置された少なくとも
1巻きのコイルとその外側に配置された少なくとも1巻
きのコイルとを同心円状に配置し、上記各1巻きコイル
の間にメッシュ状の電磁シ−ルド用円筒部材を立設する
ようにしたことを特徴とするプラズマ発生装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6023992A JP3043215B2 (ja) | 1994-02-22 | 1994-02-22 | プラズマ発生装置 |
TW83109725A TW273068B (ja) | 1993-10-20 | 1994-10-20 | |
KR1019940026833A KR100276736B1 (ko) | 1993-10-20 | 1994-10-20 | 플라즈마 처리장치 |
US08/327,798 US5571366A (en) | 1993-10-20 | 1994-10-20 | Plasma processing apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6023992A JP3043215B2 (ja) | 1994-02-22 | 1994-02-22 | プラズマ発生装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07235395A JPH07235395A (ja) | 1995-09-05 |
JP3043215B2 true JP3043215B2 (ja) | 2000-05-22 |
Family
ID=12126082
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6023992A Expired - Fee Related JP3043215B2 (ja) | 1993-10-20 | 1994-02-22 | プラズマ発生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3043215B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP5139029B2 (ja) * | 2007-10-24 | 2013-02-06 | ラム リサーチ コーポレーション | プラズマ処理装置 |
JP5227245B2 (ja) * | 2009-04-28 | 2013-07-03 | 東京エレクトロン株式会社 | プラズマ処理装置 |
JP5812561B2 (ja) * | 2009-10-27 | 2015-11-17 | 東京エレクトロン株式会社 | プラズマ処理装置 |
JP5894785B2 (ja) * | 2011-12-19 | 2016-03-30 | 東京エレクトロン株式会社 | 誘導結合プラズマ用アンテナユニットおよび誘導結合プラズマ処理装置 |
-
1994
- 1994-02-22 JP JP6023992A patent/JP3043215B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07235395A (ja) | 1995-09-05 |
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