JP3043173U

JP3043173U - 水改質装置

Info

Publication number: JP3043173U
Application number: JP1997003682U
Authority: JP
Inventors: 陽介内藤
Original assignee: 陽介内藤
Priority date: 1997-05-08
Filing date: 1997-05-08
Publication date: 1997-11-11
Anticipated expiration: 2003-05-08

Abstract

(57)【要約】【課題】ミネラル原石、その他の水改質剤を、小型コ
ンパクトな専用のカートリッジに収容することで、その
洗浄や煮沸消毒等の取り扱いを簡便とする。【解決手段】水改質剤を充填したカートリッジを、水
容器の底部に脱着自在にセットする。カートリッジは、
水改質剤の容器部と、それに嵌着した上蓋部とで構成
し、その内、容器部を格子状、多孔状、網目状等のいず
れか又はその組み合わせにより形成し、上蓋部にはカー
トリッジの摘み部を形成する。また、カートリッジに設
けた係止突起により、当該カートリッジを水容器の底部
に係止固定する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、水道水や井戸水等をおいしいミネラルウオーターに改質したり、活性化し、また、カルキ臭やトリハロメタン、濁り、赤錆、更には、雑菌などを取り除くこと等により、おいしい水質の飲料水に改質することができる水改質装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、水道水や井戸水をミネラルウォーターに簡便に改質するに、ペットボトルに数個〜拾数個のミネラル原石を入れ、当該ペットボトルに水道水や井戸水を充填して数時間放置する。すると、ミネラル原石から微量のミネラル分やマグネシウム分が溶け出し、これにて水道水や井戸水をおいしいミネラルウォーターに改質している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、前記ミネラル原石をペットボトルに入れて反復繰り返し使用するには、それを定期的に洗浄したり、煮沸消毒することで、ミネラル原石の効能を保持する必要がある。その為には、ペットボトルから数個〜拾数個のミネラル原石を取り出す作業が煩わしく、それらの作業が簡易にできるものが求められている。また、前記のように製造したミネラルウォーターを飲む場合、当該ペットボトルを傾けてコップ等に注ぐことになるが、その際、ペットボトルに入れたミネラル原石が、ボトル内部の底部から出口付近まで転動するため、収容したミネラル原石同士が互いに衝突して、欠けたり、割れたり、砕けることが多々あり、それらの小片を取り除く必要があり、煩わしいことである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

そこで、本考案では、前記の課題を解決するに、ミネラル原石、その他の水改質剤を、小型コンパクトな専用のカートリッジに収容し、その動きを規制することに着眼し、その使用に好適な水容器とカートリッジを新規に開発したのである。

【０００５】具体的には、請求項１において、水改質剤を充填したカートリッジを、水容器の底部に脱着自在にセットした水改質装置を提供する。

【０００６】また、請求項２において、カートリッジを、水改質剤の容器部と、それに嵌着した上蓋部とで構成し、その内、容器部を格子状、多孔状、網目状等のいずれか又はその組み合わせにより形成し、また、上蓋部にはカートリッジの摘み部を形成したことを特徴とする。

【０００７】請求項３において、カートリッジに設けた係止突起により、当該カートリッジを水容器の底部に係止固定したことを特徴とする。

【０００８】請求項４において、水改質剤が、麦飯石、花崗岩、玄武岩等のミネラル原石やセラミックス、或いは、活性炭、備長炭、珊瑚等のいずれかであることを特徴とする。

【０００９】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態を説明するに、１は上部を広口に開口した水容器であって、その開口縁部２に上蓋３を嵌着し、当該上蓋３の注ぎ口４にはキャップ５を嵌着している。６は水容器１の側部に形成した取っ手である。

【００１０】カートリッジＣは、耐熱性のある素材により、図３〜図６に示すような形態に成形され、水改質剤Ｋの容器部８と、その上端開口鍔部９に嵌着した上蓋部１０とで構成され、その内、容器部８の前後面と左右両側面と底面部には格子状スリット１１を形成し、また、容器部８の底面部を凹成し、その両側位置を台尻部１２に形成している。他方、上蓋部９の左右両側位置には、カートリッジＣの摘み部１３が凹成され、また、上蓋部９の前記以外の部位には、格子状スリット１４を形成している。１５は容器部８の上端開口鍔部９の外側面部に突設した係止突起であって、当該係止突起１５により、カートリッジＣを水容器１の底部に押し込んだ上で係止固定される。

【００１１】カートリッジＣに収容される水改質剤Ｋとしては、麦飯石、花崗岩、玄武岩等のミネラル原石やセラミックス、或いは、活性炭、備長炭、珊瑚等のいずれかの１又は２以上が組み合わされる。

【００１２】先ず、水容器１からカートリッジＣを取り出した上で、当該カートリッジＣの上蓋部１０の摘み部１３に、親指と人差し指を臨ませることにより上蓋１０を開成する。そして、容器部８の内部に直径が１０〜２０ｍｍ程度のミネラル原石の塊や、セラミックスの成型品等の水改質剤Ｋの数個〜拾数個を入れて充填し、上蓋部１０を嵌着することで、カートリッジＣを閉成する。そして、水改質剤Ｋを収容した耐熱性のあるカートリッジＣを、水道水や井戸水等で適度に洗浄したり、また、煮沸消毒した上で、上蓋３を取り外した水容器１の中に当該カートリッジＣを押し込んでセットする。その際、カートリッジＣの上蓋部１０の摘み部１３に、親指と人差し指を臨ませてカートリッジＣを掴んだ状態で水容器１の底部へカートリッジＣを押し込む。すると、カートリッジＣに設けた係止突起１５が、水容器１の下方部の内壁面に圧設されて係止固定される。これにより、カートリッジＣが水容器１の底部に脱着自在にセットされる。後は、水容器１に水道水や井戸水等を充填し、上蓋３を嵌着して冷蔵庫等で数時間放置する。すると、カートリッジＣに収容した水改質剤Ｋからミネラル分が適度に溶け出し、また、水改質剤Ｋにカルキ臭や有害成分等が吸着され、これにておいしいミネラルウォーターが作り出される。

【００１３】図７〜図１０は、カートリッジＣの変形例を示す図であって、容器部８における前後面と左右両側面と底面部には多数の孔１６が形成され、また、上蓋部９の左右両側位置に凹成した摘み部１３以外の部位にも、多数の孔１６を形成している。その他の構成は、図３〜図６に示すスリット構造のカートリッジＣと同様であるので、同一の符号を付して、その説明を省略する。尚、前記の場合には、カートリッジＣに格子状スリット１１、１４を形成した場合と、それを多孔構造に形成した場合について説明したが、それを網目状としたり、或いは、格子構造と多孔構造等を適宜組み合わせた形態のカートリッジＣとすることもできる。

【００１４】

【考案の効果】

本考案は、前記のように水改質剤をカートリッジに収容し、このカートリッジを水容器に脱着自在にセットするので、その取付、取り外しが手軽にでき、特に、水改質剤をカートリッジごと洗浄したり、煮沸消毒するに極めて便利である。その為、充填した水改質剤の効能を損なうことなく、カートリッジを長期間に亘って繰り返し使用することができる。また、前記装置で改質したミネラルウォーターを、水容器からコップ等に注ぐ際に、当該水容器の内部を水改質剤が転がり動いたり、注ぎ口から飛び出したり、或いは、注ぎ口に詰まる等の弊害が発生しないため、頗る重宝である上に、その体裁性にも優れる等の実用的諸効果をもたらす。

【図面の簡単な説明】

【図１】水改質剤を収容したカートリッジを、水容器に
セットした状態を示す一部切り欠き斜視図である。

【図２】同、縦断正面図である。

【図３】格子状スリット形態のカートリッジを示す平面
図である

【図４】同、カートリッジの縦断正面図である。

【図５】同、カートリッジの側面図である。

【図６】同、カートリッジの底面図である。

【図７】多孔形態のカートリッジを示す平面図である。

【図８】同、カートリッジの縦断正面図である。

【図９】同、カートリッジの側面図である。

【図１０】同、カートリッジの底面図である。

【符号の説明】

ＣカートリッジＫ水改質剤１水容器２開口縁部３上蓋４注ぎ口５キャップ６取っ手８容器部９開口鍔部１０上蓋部１１格子状スリット１２台尻部１３摘み部１４格子状スリット１５係止突起１６孔

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号庁内整理番号ＦＩ技術表示箇所Ｃ０２Ｆ 1/68 ５３０Ｃ０２Ｆ 1/68 ５３０Ｆ５４０５４０Ａ 1/28 1/28 Ｇ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】水改質剤を充填したカートリッジを、水
容器の底部に脱着自在にセットしたことを特徴とする水
改質装置。
【請求項２】カートリッジを、水改質剤の容器部と、
それに嵌着した上蓋部とで構成し、その内、容器部を格
子状、多孔状、網目状等のいずれか又はその組み合わせ
により形成し、また、上蓋部にはカートリッジの摘み部
を形成してなる請求項１に記載の水改質装置。
【請求項３】カートリッジに設けた係止突起により、
当該カートリッジを水容器の底部に係止固定してなる請
求項１又は請求項２に記載の水改質装置。
【請求項４】水改質剤が、麦飯石、花崗岩、玄武岩等
のミネラル原石やセラミックス、或いは、活性炭、備長
炭、珊瑚等のいずれかである請求項１又は請求項２に記
載の水改質装置。