JP3043169U

JP3043169U - 糸くず散乱防止型釣り糸切断装置

Info

Publication number: JP3043169U
Application number: JP1997004965U
Authority: JP
Inventors: 恭一前川
Original assignee: 恭一前川
Priority date: 1997-05-07
Filing date: 1997-05-07
Publication date: 1997-11-11
Anticipated expiration: 2003-05-07

Abstract

(57)【要約】【課題】釣り糸を安全、簡単かつ素早く切断でき、糸
くずの散乱を防止する。【解決手段】長方形の箱状からなる密閉容器Ａは、糸
の末端を挿入すべき開口部３を、ばね９の作用によりス
ライドする刃８に遮蔽されている。従って、刃８をスラ
イドして開口部を開き、切断されるべき糸の末端を挿入
しても、切断完了時には再び開口部は閉じられ、糸くず
は散乱しない。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は釣り糸の切断および糸くずの散乱防止に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、釣り糸の切断にはハサミ、カッター、爪切り、および釣り糸用糸切り具（例えば、特公平０８−２８９７１０号広報や実公平０５−３１５７７号広報参照）が知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の技術において、前二者は刃が露出するため危なく、爪切りは操作が面倒であった。またいずれのものも切断した糸くずについては考慮されていないので、微細な糸くずが散乱し釣り場を汚す一因となって自然環境面からも好ましくなかった。本考案は従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは釣り糸を安全かつ簡単な作業により素早く切断するとともに、微細な糸くずは容器内に収納することにより糸くずの散乱を防止し、自然環境の保護に役立つべく考案されたものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案における釣り糸切断装置は糸くず取り出しのために二分することのできる長方形をした箱状の密閉容器であって、その上部には糸の末端を挿入するための開口部を設ける。

【０００６】開口部を覆うように前後にスライドする刃を設ける。この刃はスリットを通じて連結したスイッチおよびスイッチ基部と連動し、またスイッチ基部に装置したばねの作用によって開口部を遮蔽している。

【０００７】指でスイッチを後方に押すと開口部が現れ、そこへ糸の末端を挿入して指を離すと、ばねの作用により刃が前進して糸が切断され、糸くずが容器内に収納される仕組みである。

【０００８】また、末端の長い糸（例えばスプールより糸を引き出して切断するとき）は容器末端に埋め込んだ別のカッター刃を使用する。

【０００９】

【考案の実施の形態】

考案の実施の形態について図面を参照して説明する。図１、図２において、容器Ａは、例えば塩化ビニールのようなプラスチックを用い射出成形によって厚さ０．５〜１．０ｍｍ程度の肉厚を有する長方形の箱状をした密閉容器であって、その前面には凸状の溝１２が形成されている。容器Ａは容器１と容器２に二分することができる。容器１には糸の末端を挿入するための開口部３、およびスイッチ４とスイッチ基部５を連結するためのスリット６が開いており、また内面にはばね９を止めるための凸状をしたばね止め１０が設けられている。容器２には鋼材又はセラミックでできた刃７が埋め込まれている。

【００１０】スイッチ４およびスイッチ基部５はプラスチックを用いて射出成形により厚み１．０〜１．５ｍｍ程度の肉厚を有する長方形の板状に形成されている。スイッチ４は外面が中央部の高くなった台形をなし、内面にはスイッチ基部５を止めるための板状の凸部が設けられ、前部には鋼材又はプラスチックでできた刃８が埋め込まれている。スイッチ基部５には外面にスイッチ４を係止するための箱状の凹部があり、後部にはばね９を係止するための凸状のばね止め１１が設けられている。

【００１１】図１において、スイッチ４は容器１に開いたスリット６を通じてスイッチ基部５に連結され、ばね９がばね止め１０及びばね止め１１により係止されている。刃８はばね９の作用により開口部３を遮蔽している。

【００１２】今、指でスイッチ４を後方に押すと開口部３が現れる。そこに切断すべき糸の末端を挿入して指を離すと、収斂したばね９の作用により刃８が元の位置に復元し、糸を切断すると同時に開口部３を再び遮蔽し、同時に糸くずのこぼれを防ぐ。

【００１３】

【考案の効果】

指でスイッチを後方に押して放す、という簡単な作業により、糸を切断することができる。また、刃が露出しておらず安全である。

【００１４】糸を切断すると同時に開口部が閉じるので、糸くずがこぼれることがない。また、プラスチックを用いることで色や形が自由に変えられ、さまざまなデザインのものが作れるので外観上もすぐれている。

【００１５】糸くずのような小さなごみにも注意を促すことで、自然環境を考える契機となることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の要部断面図である。

【図２】本考案の要部斜視図である。

【符号の説明】

Ａ容器（容器１、容器２）１容器（上部）２容器（下部）３開口部４スイッチ５スイッチ基部６スリット７刃８刃９ばね１０ばね止め１１ばね止め１２溝

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】釣り糸切断時に開口部が閉じることによ
り，糸くずの散乱を防止する容器の付属した釣り糸切断
装置。
【請求項２】内蔵したばねの作用により、釣り糸が自
動的に切断される釣り糸切断装置。