JP3042691U - 羊毛糸，羊毛混紡糸の波状形糸 - Google Patents
羊毛糸，羊毛混紡糸の波状形糸Info
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- JP3042691U JP3042691U JP1997000988U JP98897U JP3042691U JP 3042691 U JP3042691 U JP 3042691U JP 1997000988 U JP1997000988 U JP 1997000988U JP 98897 U JP98897 U JP 98897U JP 3042691 U JP3042691 U JP 3042691U
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- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】羊毛糸、羊毛混紡糸の波状形の糸は軽量で、伸
縮性、弾力性、保温性に富み衣料用素材として提供す
る。 【解決手段】羊毛糸、羊毛混紡糸〔１〕を編地状〔２〕
にし、還元処理によって、糸に編地の形状をつける。そ
の後酸化処理によって目地状についた形状を固定化させ
る。固定化された編地を解編すると連続的な波状形糸
〔３〕ができる。その波状形は半永久的に保持できるこ
とを特徴とする。
縮性、弾力性、保温性に富み衣料用素材として提供す
る。 【解決手段】羊毛糸、羊毛混紡糸〔１〕を編地状〔２〕
にし、還元処理によって、糸に編地の形状をつける。そ
の後酸化処理によって目地状についた形状を固定化させ
る。固定化された編地を解編すると連続的な波状形糸
〔３〕ができる。その波状形は半永久的に保持できるこ
とを特徴とする。
Description
【０００１】
この考案は羊毛糸・羊毛混紡糸に半永久的な波状形の形状をつけた伸縮性並び に弾力性、保温性に優れた糸の加工に関するものである。羊毛は蛋白質から形成 された繊維である。羊毛の成分中にアミノ酸の一種であるシスチン
【化１】 が含有されている。シスチンは羊毛の性質を左右する重要な成分であり、反発弾 性、伸縮性、強度等は羊毛中に含まれるシスチンの性質に依存するところが大で ある。シスチン中の硫黄分子は通常の状態では安定している。羊毛を還元すると 羊毛に含有されているシスチン中の琉黄結合が切断され、切断された琉黄に水素 が結合してシステイン
【化２】 になる。システインの状態で波状形の形状を与え、形状を与えた状態で酸化をす るとシステイン中の硫黄に結合している水素は酸化され元のシスチンに復元し、 形状は固定化される。羊毛糸、羊毛混紡糸の編地を還元処理によって糸に編地の 形状をつける。形状化された編地を酸化処理をすると編組織は固定化される。固 定化された編地を解編すると波状形の糸となる。
【０００２】
従来波状形の伸縮性弾力性の糸は合成繊維でつくられている。繊維を形成して いる高分子物質の軟化点を利用して編地状の生地を合成繊維に適した温度で乾熱 処理をし、冷却後解編すれば波状形の合繊糸ができる。羊毛にこの原理を応用し ても羊毛は１１０℃を限界に分解を開始し温度上昇と時間の経過と共にシスチン 中の琉黄が分解遊離して黄変し、強度は極端に低下する。 たとえ適温で固定化され波状形ができても湿度を付与すると羊毛糸の波状形はな くなる。羊毛糸、羊毛混紡糸の編地に合成樹脂を含浸、固着させ波状形糸を作る ことはできるが樹脂固着の熱処理による黄変、強度低下、樹脂によって風合いが 硬くなり本来の羊毛の風合いがなくなる。耐水性、染色性、染色堅牢度も充分で はない。
【０００３】
〔イ〕羊毛糸、羊毛混紡糸を使用した織物、編物は組織によって伸縮性をもた せていたが、糸自体の伸縮性は少なく、織物、編物にした場合充分な伸縮性、弾 力性は得られなかった。 〔ロ〕羊毛糸、羊毛混紡糸は直線的なもので織物、編物にした場合密度が高く 単位面積当たりの重量は重くなり空気の保有性が少ないため保温性に乏しい。本 考案は、これらの欠点を除くためになされたものである。
【０００４】
羊毛糸、羊毛混紡糸〔１〕を一定のループの繰り返しによって構成された編地 〔２〕を還元によって糸に編地の形状をつけた後酸化により形状を固定化させる 。編地を解編すると波状形糸〔３〕となる。本考案は羊毛糸、羊毛混紡糸の編地 を以上のように還元処理した後、酸化処理することによって波状形の糸を作るこ とができる。
【０００５】
羊毛糸、羊毛混紡糸〔１〕の編地〔２〕を還元剤を添加した還元浴に入れ温度 を上昇させて還元処理をする。その後、水洗処理をして、酸化剤によって酸化処 理をする。さらに水洗、脱水、乾燥の工程を経て編地を解編すると波状形の糸〔 ３〕ができる。
【０００６】
以下本考案の実施例について説明をする。 エタノールアミン類と酸性亜流酸塩の反応物
【化３】 ５０％を含有する還元性物質１．４ｇを３００ｃｃの水に添加、羊毛の編地〔２ 〕２０ｇを投入する。徐々に昇温する。８０℃で３０分間還元処理をする。還元 処理された編地を流水でよく水洗いをする。再び、３００ｃｃの水に過酸化水素
【化４】 ０．４ｃｃを添加、還元処理された編地を投入する。徐々に昇温６０℃で２０分 間酸化処理をする。水で酸化処理された編地をよく水洗する。脱水、乾燥後、編 地を解編すると波状形糸〔３〕ができる。
【０００７】
本案は前記実施例の処理法で処理された羊毛の編地を解編すると半永久的な波 状形の伸縮性、弾力性、保温性に富んだ糸ができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本考案の編地にする前の糸の正面図である、
【図２】 本考案の編地の正面図である。
【図３】 本考案の波状形糸の正面図である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成９年５月１７日
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】
Claims (1)
- 【請求項１】 羊毛糸，羊毛混紡糸に波状形をつける目
的で編まれた編地を還元処理する。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1997000988U JP3042691U (ja) | 1997-01-17 | 1997-01-17 | 羊毛糸，羊毛混紡糸の波状形糸 |
| JP17730197A JPH10259569A (ja) | 1997-01-17 | 1997-07-02 | 糸の加工方法および波状糸 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1997000988U JP3042691U (ja) | 1997-01-17 | 1997-01-17 | 羊毛糸，羊毛混紡糸の波状形糸 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP3042691U true JP3042691U (ja) | 1997-10-31 |
Family
ID=43177169
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1997000988U Expired - Lifetime JP3042691U (ja) | 1997-01-17 | 1997-01-17 | 羊毛糸，羊毛混紡糸の波状形糸 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3042691U (ja) |
-
1997
- 1997-01-17 JP JP1997000988U patent/JP3042691U/ja not_active Expired - Lifetime
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