JP3042630B2 - 2サイクルv型エンジンの排気時期制御装置 - Google Patents
2サイクルv型エンジンの排気時期制御装置Info
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- JP3042630B2 JP3042630B2 JP2307948A JP30794890A JP3042630B2 JP 3042630 B2 JP3042630 B2 JP 3042630B2 JP 2307948 A JP2307948 A JP 2307948A JP 30794890 A JP30794890 A JP 30794890A JP 3042630 B2 JP3042630 B2 JP 3042630B2
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/16—Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
- F02B75/18—Multi-cylinder engines
- F02B75/22—Multi-cylinder engines with cylinders in V, fan, or star arrangement
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- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/02—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
- F02B2075/022—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
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- Combustion & Propulsion (AREA)
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は2サイクルV型エンジンの排気時期制御装置
に関し、特にVバンクの一側の気筒の排気バルブと他側
の気筒の排気バルブとの連動構造の改善に関する。
に関し、特にVバンクの一側の気筒の排気バルブと他側
の気筒の排気バルブとの連動構造の改善に関する。
最近の2サイクルエンジンには、排気通路の排気口近
傍に排気バルブを設け、該バルブで排気口の上縁位置を
実質的に変化させることによって排気開始時期を制御す
るようにした排気時期制御装置を備えたものがある。こ
のような排気時期制御装置をV型エンジンに採用する場
合、Vバンクの一側の気筒用排気バルブと、他側の気筒
用排気バルブとを共通のサーボモータで連動させて駆動
することが望ましい。この場合、各排気バルブはVバン
クの一側と他側とに離れているだけでなく、各気筒のオ
フセット量だけクランク軸方向にも離れている。従っ
て、V型エンジンの場合、上記オフセット量を吸収しな
がら各排気バルブを連結することが必要となる。
傍に排気バルブを設け、該バルブで排気口の上縁位置を
実質的に変化させることによって排気開始時期を制御す
るようにした排気時期制御装置を備えたものがある。こ
のような排気時期制御装置をV型エンジンに採用する場
合、Vバンクの一側の気筒用排気バルブと、他側の気筒
用排気バルブとを共通のサーボモータで連動させて駆動
することが望ましい。この場合、各排気バルブはVバン
クの一側と他側とに離れているだけでなく、各気筒のオ
フセット量だけクランク軸方向にも離れている。従っ
て、V型エンジンの場合、上記オフセット量を吸収しな
がら各排気バルブを連結することが必要となる。
このような2サイクルV型エンジンの排気時期制御装
置として、従来例えば特開昭63−186914号公報,又は特
開平1−177408号公報に記載されているように、上記一
側の気筒と他側の気筒との間に共通の駆動軸をクランク
軸と平行に配置することにより上記オフセット量を吸収
し、該駆動軸の一端を上記一側の排気バルブに、他端を
他側の排気バルブに、それぞれ1本又は複数本のリンク
部材によって連結するとともに、上記駆動軸をサーボモ
ータで駆動するようにしたものがある。
置として、従来例えば特開昭63−186914号公報,又は特
開平1−177408号公報に記載されているように、上記一
側の気筒と他側の気筒との間に共通の駆動軸をクランク
軸と平行に配置することにより上記オフセット量を吸収
し、該駆動軸の一端を上記一側の排気バルブに、他端を
他側の排気バルブに、それぞれ1本又は複数本のリンク
部材によって連結するとともに、上記駆動軸をサーボモ
ータで駆動するようにしたものがある。
上記公報記載の従来装置では、一側の気筒と他側の気
筒とのオフセット量を上記駆動軸で吸収するようにして
いるので、該駆動軸と各排気バルブとを別個のリンク部
材で連結する必要が生じ、その結果、連動機構の部品点
数が多くなり、構造が複雑になるという問題がある。
筒とのオフセット量を上記駆動軸で吸収するようにして
いるので、該駆動軸と各排気バルブとを別個のリンク部
材で連結する必要が生じ、その結果、連動機構の部品点
数が多くなり、構造が複雑になるという問題がある。
本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされたもので、
簡単な構造によって一側,他側の排気バルブを連動させ
ることができるようにした2サイクルV型エンジンの排
気時期制御装置を提供することを目的としている。
簡単な構造によって一側,他側の排気バルブを連動させ
ることができるようにした2サイクルV型エンジンの排
気時期制御装置を提供することを目的としている。
本発明は、クランクケースに上側,下側シリンダボデ
ィを各気筒の軸線が車両前方に向かって開くV字状をな
し、かつクランク軸方向に偏位するように配設し、上側
シリンダボディの前壁に接続された排気管を下側シリン
ダボディの側方を通るように下方に延長した2サイクル
V型エンジンにおいて、上記各気筒の排気通路に設けら
れた上側,下側排気バルブで排気口の上縁位置を実質的
に変化させることにより排気開始時期を制御するように
した排気時期制御装置であって、上記上側シリンダボデ
ィの上側排気バルブの一端にプーリを取り付けるととも
に、該プーリに上方に配置された駆動用モータを作動ケ
ーブルで連結し、該上側排気バルブの一端又は他端と下
側シリンダボディの下側排気バルブの上記上側シリンダ
ボディ側でかつ上記排気管の後方に位置する端部とを上
記上側,下側気筒のクランク軸方向偏位に対応してクラ
ンク軸方向に屈曲した棒状部材で連結し、上記クランク
ケースの上側シリンダボディ後方に形成された上側気筒
用吸気口に上側気化器を接続し、該上側気化器に該エン
ジンの上方に配置された上側エアクリーナを接続し、上
記クランクケースのVバンク中心部に形成された下側気
筒用吸気口に下側気化器を接続し、該下側気化器に該エ
ンジンのクランク軸方向で上側シリンダボディの反対側
に配置された下側エアクリーナを接続したことを特徴と
している。
ィを各気筒の軸線が車両前方に向かって開くV字状をな
し、かつクランク軸方向に偏位するように配設し、上側
シリンダボディの前壁に接続された排気管を下側シリン
ダボディの側方を通るように下方に延長した2サイクル
V型エンジンにおいて、上記各気筒の排気通路に設けら
れた上側,下側排気バルブで排気口の上縁位置を実質的
に変化させることにより排気開始時期を制御するように
した排気時期制御装置であって、上記上側シリンダボデ
ィの上側排気バルブの一端にプーリを取り付けるととも
に、該プーリに上方に配置された駆動用モータを作動ケ
ーブルで連結し、該上側排気バルブの一端又は他端と下
側シリンダボディの下側排気バルブの上記上側シリンダ
ボディ側でかつ上記排気管の後方に位置する端部とを上
記上側,下側気筒のクランク軸方向偏位に対応してクラ
ンク軸方向に屈曲した棒状部材で連結し、上記クランク
ケースの上側シリンダボディ後方に形成された上側気筒
用吸気口に上側気化器を接続し、該上側気化器に該エン
ジンの上方に配置された上側エアクリーナを接続し、上
記クランクケースのVバンク中心部に形成された下側気
筒用吸気口に下側気化器を接続し、該下側気化器に該エ
ンジンのクランク軸方向で上側シリンダボディの反対側
に配置された下側エアクリーナを接続したことを特徴と
している。
本発明に係る排気時期制御装置によれば、上側気筒用
排気バルブと下側気筒用排気バルブとをクランク軸方向
に屈曲した棒状部材で連結したので、各気筒のクランク
軸方向のオフセット量を棒状部材の屈曲量によって吸収
でき、上記従来の、両気筒間に駆動軸を設けた場合に比
較して、駆動軸が不要であるとともに棒状部材が1本で
済む分だけ構造が簡単であり、また上側気筒用排気管の
後方の空きスペースを利用して下側排気バルブとの接続
が可能となる。
排気バルブと下側気筒用排気バルブとをクランク軸方向
に屈曲した棒状部材で連結したので、各気筒のクランク
軸方向のオフセット量を棒状部材の屈曲量によって吸収
でき、上記従来の、両気筒間に駆動軸を設けた場合に比
較して、駆動軸が不要であるとともに棒状部材が1本で
済む分だけ構造が簡単であり、また上側気筒用排気管の
後方の空きスペースを利用して下側排気バルブとの接続
が可能となる。
また上側シリンダボディ後方に配置された上側気化器
に該エンジンの上方に配置された上側エアクリーナを接
続し、Vバンク中心部に配置された下側気化器に該エン
ジンの反上側シリンダボディ側に配置された下側エアク
リーナを接続したので、上側,下側気化器及び上側,下
側エアクリーナをバランスよく配置できる。
に該エンジンの上方に配置された上側エアクリーナを接
続し、Vバンク中心部に配置された下側気化器に該エン
ジンの反上側シリンダボディ側に配置された下側エアク
リーナを接続したので、上側,下側気化器及び上側,下
側エアクリーナをバランスよく配置できる。
以下、本発明の実施例を図について説明する。
第1図ないし第5図は本発明の一実施例による2サイ
クルV型エンジンの排気時期制御装置を説明するための
図であり、第1図は左側面図、第2図は断面正面図、第
3図は平面図、第4図はエアクリーナ部分の断面左側面
図、第5図は該実施例装置が採用された自動二輪車の左
側面図である。
クルV型エンジンの排気時期制御装置を説明するための
図であり、第1図は左側面図、第2図は断面正面図、第
3図は平面図、第4図はエアクリーナ部分の断面左側面
図、第5図は該実施例装置が採用された自動二輪車の左
側面図である。
図において、1は本実施例装置が採用された自動二輪
車であり、これは車体フレーム2のメインフレーム2aの
前端部で、前輪3を軸支する前フォーク4を左右に操向
自在に軸支し、メインフレーム2aの後端に固着されたリ
ヤアームブラケット2bで、後輪5を軸支するリヤアーム
6を上下に揺動自在に枢支し、上記メインフレーム2aで
エンジンユニット7を懸架支持した構成となっている。
なお、2c,2dはシートレール,シートステー、14は燃料
タンクである。
車であり、これは車体フレーム2のメインフレーム2aの
前端部で、前輪3を軸支する前フォーク4を左右に操向
自在に軸支し、メインフレーム2aの後端に固着されたリ
ヤアームブラケット2bで、後輪5を軸支するリヤアーム
6を上下に揺動自在に枢支し、上記メインフレーム2aで
エンジンユニット7を懸架支持した構成となっている。
なお、2c,2dはシートレール,シートステー、14は燃料
タンクである。
上記エンジンユニット7は、水冷式2サイクルV型2
気筒のものであり、クランクケース8の前壁に上側シリ
ンダボディ9,下側シリンダボディ10をクランク軸方向に
見てVバンクをなすようにボルト11で締結し、各シリン
ダボディ9.10上にシリンダヘッド12をボルト13で締結し
た構成となっている。
気筒のものであり、クランクケース8の前壁に上側シリ
ンダボディ9,下側シリンダボディ10をクランク軸方向に
見てVバンクをなすようにボルト11で締結し、各シリン
ダボディ9.10上にシリンダヘッド12をボルト13で締結し
た構成となっている。
また上記クランクケース8の上面に形成された吸気口
8aには上側シリンダボディ9用の気化器15aが接続され
ており、この気化器15aに接続されたエアクリーナ16aは
上記燃料タンク14の下方に位置している。このエアクリ
ーナ16aは、第4図に示すように、上側ケース17aと下側
ケース17bとからなる2分割式のもので、両ケース間に
はエレメント18が介設されており、また上記下側ケース
17bには空気ダクト19が接続されている。この空気ダク
ト19の下端部は前方に屈曲されており、その接続口19a
が上記気化器15aの吸込口に接続されている。またこの
空気ダクト19の接続口19aの少し上流側には絞り部19bが
形成されている。この絞り部19bは、気化器15aに吸引さ
れる空気の流速を高めるためのものである。
8aには上側シリンダボディ9用の気化器15aが接続され
ており、この気化器15aに接続されたエアクリーナ16aは
上記燃料タンク14の下方に位置している。このエアクリ
ーナ16aは、第4図に示すように、上側ケース17aと下側
ケース17bとからなる2分割式のもので、両ケース間に
はエレメント18が介設されており、また上記下側ケース
17bには空気ダクト19が接続されている。この空気ダク
ト19の下端部は前方に屈曲されており、その接続口19a
が上記気化器15aの吸込口に接続されている。またこの
空気ダクト19の接続口19aの少し上流側には絞り部19bが
形成されている。この絞り部19bは、気化器15aに吸引さ
れる空気の流速を高めるためのものである。
また上記クランクケース8のVバンク中心部分に形成
された吸気口8bには下側シリンダボディ10用の気化器15
bが接続されており、該気化器15bに接続されたエアクリ
ーナ16bは、該エンジンユニット7の右側を覆うように
配設されている。
された吸気口8bには下側シリンダボディ10用の気化器15
bが接続されており、該気化器15bに接続されたエアクリ
ーナ16bは、該エンジンユニット7の右側を覆うように
配設されている。
上記上側,下側シリンダボディ9,10には、それぞれシ
リンダボア9a,10aに開口する主排気口9b,10bが形成され
ており、これらに連なる主排気通路9c,10cはシリンダ外
壁に開口している。また上記各主排気口9b,10bの左右側
方には副排気口9d,10dがそれぞれ一対づつ形成されてお
り、これらに連なる副排気通路9e,10eは上記主排気通路
9c,10cの途中に連通している。
リンダボア9a,10aに開口する主排気口9b,10bが形成され
ており、これらに連なる主排気通路9c,10cはシリンダ外
壁に開口している。また上記各主排気口9b,10bの左右側
方には副排気口9d,10dがそれぞれ一対づつ形成されてお
り、これらに連なる副排気通路9e,10eは上記主排気通路
9c,10cの途中に連通している。
上記上側シリンダボディ9には、バルブ支持穴9fが上
記主,副排気通路9c,9dをシリンダボアの軸線と直角方
向に横切るように形成されており、該バルブ支持穴9fに
は上側排気バルブ20が回転自在に挿入されている。この
上側排気バルブ20は、その左,右端部20a,20bが、シリ
ンダボディ9にボルト締め固定された左,右キャップ2
2,23で軸支されている。上記左キャップ22は上記支持穴
9fを閉塞しており、また排気バルブ20の右端部20bに一
体形成された連結部20cは上記右キャップ23から外方に
突出している。また上記下側シリンダボディ10に形成さ
れた支持穴10f内には下側排気バルブ21が回転自在に挿
入されており、該下側排気バルブ21の左,右端部21a,21
bは左,右キャップ24,25で軸支され、連結部21cは外方
に突出している。
記主,副排気通路9c,9dをシリンダボアの軸線と直角方
向に横切るように形成されており、該バルブ支持穴9fに
は上側排気バルブ20が回転自在に挿入されている。この
上側排気バルブ20は、その左,右端部20a,20bが、シリ
ンダボディ9にボルト締め固定された左,右キャップ2
2,23で軸支されている。上記左キャップ22は上記支持穴
9fを閉塞しており、また排気バルブ20の右端部20bに一
体形成された連結部20cは上記右キャップ23から外方に
突出している。また上記下側シリンダボディ10に形成さ
れた支持穴10f内には下側排気バルブ21が回転自在に挿
入されており、該下側排気バルブ21の左,右端部21a,21
bは左,右キャップ24,25で軸支され、連結部21cは外方
に突出している。
上記上側排気バルブ20の連結部20cの先端部には、プ
ーリ26がボルト締め固定されており、該プーリ26には、
一対の作動ケーブル27,28の各インナケーブルの先端部2
7a,28aが係止している。上記作動ケーブル27,28は、該
上側シリンダボディ9の上方に配置されたサーボモータ
29まで延び、各インナケーブルの上端部が上記サーボモ
ータ29の駆動プーリに係止している。なお、上記サーボ
モータ29はメインフレーム2aの内側に固定されている。
ーリ26がボルト締め固定されており、該プーリ26には、
一対の作動ケーブル27,28の各インナケーブルの先端部2
7a,28aが係止している。上記作動ケーブル27,28は、該
上側シリンダボディ9の上方に配置されたサーボモータ
29まで延び、各インナケーブルの上端部が上記サーボモ
ータ29の駆動プーリに係止している。なお、上記サーボ
モータ29はメインフレーム2aの内側に固定されている。
そして上記上側排気バルブ20に固着されたプーリ26に
は、連結リンク30の上端が連結ピン30aで回動自在に連
結されており、該連結リンク30の下端は下側排気バルブ
21に固着されたアーム32に連結ピン30aで回動自在に連
結されている。また上記アーム32は排気バルブ21に対し
て取付角度を変化できるようになっており、これにより
排気バルブの回動角度を調整するアジャスト機構が構成
されている。上記連結リンク30は棒状のもので、上側シ
リンダボディ9と下側シリンダボディ10とのクランク軸
方向のオフセット量Lの分だけ折り曲げ成形されてい
る。なお、31は連結リンク30とプーリ26,又はアーム32
との連結部を囲む防塵カバーである。
は、連結リンク30の上端が連結ピン30aで回動自在に連
結されており、該連結リンク30の下端は下側排気バルブ
21に固着されたアーム32に連結ピン30aで回動自在に連
結されている。また上記アーム32は排気バルブ21に対し
て取付角度を変化できるようになっており、これにより
排気バルブの回動角度を調整するアジャスト機構が構成
されている。上記連結リンク30は棒状のもので、上側シ
リンダボディ9と下側シリンダボディ10とのクランク軸
方向のオフセット量Lの分だけ折り曲げ成形されてい
る。なお、31は連結リンク30とプーリ26,又はアーム32
との連結部を囲む防塵カバーである。
次に本実施例の作用効果を説明する。
本実施例の排気時期制御装置によれば、上側排気バル
ブ20と下側排気バルブ21とをクランク軸方向に屈曲した
連結リンク30で連結したので、該両バルブの連結機構が
非常に簡単である。
ブ20と下側排気バルブ21とをクランク軸方向に屈曲した
連結リンク30で連結したので、該両バルブの連結機構が
非常に簡単である。
また上側排気バルブ20にプーリ26を設け、これをメイ
ンフレーム2aの内側に配置したサーボモータ29で駆動す
るようにしたので、両者の距離が短くて済み、駆動用ケ
ーブル27,28の配索が容易である。またこの場合、上側
排気バルブ20と連結リンク30との連結部にプーリ26を取
り付けるとともに、該連結部と上側シリンダボディ9を
挟んだ反対側に上側気化器15bを配置したので、該気化
器15bと排気制御装置との干渉を回避できる。
ンフレーム2aの内側に配置したサーボモータ29で駆動す
るようにしたので、両者の距離が短くて済み、駆動用ケ
ーブル27,28の配索が容易である。またこの場合、上側
排気バルブ20と連結リンク30との連結部にプーリ26を取
り付けるとともに、該連結部と上側シリンダボディ9を
挟んだ反対側に上側気化器15bを配置したので、該気化
器15bと排気制御装置との干渉を回避できる。
さらにまた、上側排気バルブ20の片側だけに形成され
た連結部20cを外方に突出させるようにしたので、この
排気バルブのシールを要する部分も1個所で済み、この
点からも構造が簡単である。
た連結部20cを外方に突出させるようにしたので、この
排気バルブのシールを要する部分も1個所で済み、この
点からも構造が簡単である。
上記実施例では、上側排気バルブ20の右端にプーリ26
を取り付け、該右端と下側排気バルブ21の右端とを連結
リンク30で連結したが、このプーリ26の取り付け位置,
及び連結リンク30による連結方法は、例えば第6図〜第
8図に示すように各種の変形例が採用できる。
を取り付け、該右端と下側排気バルブ21の右端とを連結
リンク30で連結したが、このプーリ26の取り付け位置,
及び連結リンク30による連結方法は、例えば第6図〜第
8図に示すように各種の変形例が採用できる。
第6図は、上側排気バルブ20の左端にプーリ26を取り
付け、各排気バルブ20,21の右端同士を連結リンク30で
連結した例であり、この場合二点鎖線で示すように、上
側排気バルブ20の左端と下側排気バルブ21の右端とを連
結リンク30で連結することもできる。
付け、各排気バルブ20,21の右端同士を連結リンク30で
連結した例であり、この場合二点鎖線で示すように、上
側排気バルブ20の左端と下側排気バルブ21の右端とを連
結リンク30で連結することもできる。
第7図は、上側排気バルブ20の右端にプーリ26を取り
付け、上側排気バルブ20の左端と下側排気バルブ21の右
端とを連結した例である。
付け、上側排気バルブ20の左端と下側排気バルブ21の右
端とを連結した例である。
以上のように本発明に係る2サイクルV型エンジンの
排気時期制御装置によれば、上側排気バルブの一端にプ
ーリを取り付け、該上側排気バルブの一端又は他端と下
側排気バルブの上側気筒側で上側気筒用排気管の後方に
位置する端部とをクランク軸方向に屈曲した棒状部材で
連結したので、非常に簡単な構造によりクランク軸方向
のオフセット量を吸収して両バルブを連結できる効果が
あり、また上側シリンダボディ後方に配置された上側気
化器に該エンジンの上方に配置された上側エアクリーナ
を接続し、Vバンク中心部に配置された下側気化器に該
エンジンの反上側シリンダボディ側に配置された下側エ
アクリーナを接続したので、上側,下側気化器及び上
側,下側エアクリーナをバランスよく配置できる効果が
ある。
排気時期制御装置によれば、上側排気バルブの一端にプ
ーリを取り付け、該上側排気バルブの一端又は他端と下
側排気バルブの上側気筒側で上側気筒用排気管の後方に
位置する端部とをクランク軸方向に屈曲した棒状部材で
連結したので、非常に簡単な構造によりクランク軸方向
のオフセット量を吸収して両バルブを連結できる効果が
あり、また上側シリンダボディ後方に配置された上側気
化器に該エンジンの上方に配置された上側エアクリーナ
を接続し、Vバンク中心部に配置された下側気化器に該
エンジンの反上側シリンダボディ側に配置された下側エ
アクリーナを接続したので、上側,下側気化器及び上
側,下側エアクリーナをバランスよく配置できる効果が
ある。
第1図ないし第5図は本発明の一実施例による2サイク
ルV型エンジンの排気時期制御装置を説明するための図
であり、第1図は左側面図、第2図は断面正面図、第3
図は平面図、第4図はエアクリーナ部分の断面左側面
図、第5図は該実施例装置が採用された自動二輪車の左
側面図、第6図及び第7図は両排気バルブの連結構造の
変形例を示す模式図である。 図において、7は2サイクルV型エンジン、8はクラン
クケース、9,10は上側,下側シリンダボディ、9c,9e、1
0c,10eは排気通路、9b,9d,10b,10dは排気口、20,21は上
側,下側排気バルブ、26はプーリ、29は駆動用モータ、
30は連結リンク(棒状部材)である。
ルV型エンジンの排気時期制御装置を説明するための図
であり、第1図は左側面図、第2図は断面正面図、第3
図は平面図、第4図はエアクリーナ部分の断面左側面
図、第5図は該実施例装置が採用された自動二輪車の左
側面図、第6図及び第7図は両排気バルブの連結構造の
変形例を示す模式図である。 図において、7は2サイクルV型エンジン、8はクラン
クケース、9,10は上側,下側シリンダボディ、9c,9e、1
0c,10eは排気通路、9b,9d,10b,10dは排気口、20,21は上
側,下側排気バルブ、26はプーリ、29は駆動用モータ、
30は連結リンク(棒状部材)である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02B 25/00 - 25/28 F01L 1/00 - 11/06
Claims (1)
- 【請求項1】クランクケースに上側,下側シリンダボデ
ィを各気筒の軸線が車両前方に向かって開くV字状をな
し、かつクランク軸方向に偏位するように配設し、上側
シリンダボディの前壁に接続された排気管を下側シリン
ダボディの側方を通るように下方に延長した2サイクル
V型エンジンにおいて、上記各気筒の排気通路に設けら
れた上側,下側排気バルブで排気口の上縁位置を実質的
に変化させることにより排気開始時期を制御するように
した排気時期制御装置であって、上記上側シリンダボデ
ィの上側排気バルブの一端にプーリを取り付けるととも
に、該プーリに上方に配置された駆動用モータを作動ケ
ーブルで連結し、該上側排気バルブの一端又は他端と下
側シリンダボディの下側排気バルブの上記上側シリンダ
ボディ側でかつ上記排気管の後方に位置する端部とを上
記上側,下側気筒のクランク軸方向偏位に対応してクラ
ンク軸方向に屈曲した棒状部材で連結し、上記クランク
ケースの上側シリンダボディ後方に形成された上側気筒
用吸気口に上側気化器を接続し、該上側気化器に該エン
ジンの上方に配置された上側エアクリーナを接続し、上
記クランクケースのVバンク中心部に形成された下側気
筒用吸気口に下側気化器を接続し、該下側気化器に該エ
ンジンのクランク軸方向で上側シリンダボディの反対側
に配置された下側エアクリーナを接続したことを特徴と
する2サイクルV型エンジンの排気時期制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2307948A JP3042630B2 (ja) | 1990-11-13 | 1990-11-13 | 2サイクルv型エンジンの排気時期制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2307948A JP3042630B2 (ja) | 1990-11-13 | 1990-11-13 | 2サイクルv型エンジンの排気時期制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04179823A JPH04179823A (ja) | 1992-06-26 |
JP3042630B2 true JP3042630B2 (ja) | 2000-05-15 |
Family
ID=17975100
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2307948A Expired - Fee Related JP3042630B2 (ja) | 1990-11-13 | 1990-11-13 | 2サイクルv型エンジンの排気時期制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3042630B2 (ja) |
-
1990
- 1990-11-13 JP JP2307948A patent/JP3042630B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04179823A (ja) | 1992-06-26 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |