JP3042524U - 人体支持装置 - Google Patents

人体支持装置

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JP3042524U
JP3042524U JP1997004095U JP409597U JP3042524U JP 3042524 U JP3042524 U JP 3042524U JP 1997004095 U JP1997004095 U JP 1997004095U JP 409597 U JP409597 U JP 409597U JP 3042524 U JP3042524 U JP 3042524U
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JP1997004095U
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English (en)
Inventor
國男 小川
Original Assignee
株式会社加地
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Abstract

(57)【要約】 【目 的】従来のポリウレタン樹脂による人体支持装置
の欠陥―――人体の荷重を立体的に多方向へ分散できな
く、荷重を受ける弾性が急激で反撥力も急激で強く、人
体が疲労し衝撃を受け、温度が上昇して発汗し易く、人
体の支持が不安定で皮膚に強い抵抗感を生ずる―――を
解消することを目的とする。 【構 成】人体支持装置において、機械的切断により切
削した複数の条溝6で形成した複数の突起5をもつポリ
ウレタン樹脂成形体の支持体1と、支持体1の全条溝6
上面と全突起5上表面に載置し体積縮小率極小且つ荷重
変形と復元が緩徐となる柔軟性をもつポリスチレン系樹
脂から成る化合物による平板状の載置体2と、載置体の
変形・復元に直ちに同調追従する柔軟性を有し載置体の
上表面を被覆する薄膜状の被覆体3、とを備える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この実用新案登録に係る考案(以下、本願考案、と略称する)は、人体の重量 の圧力を受ける静座用椅子,乗物用腰掛,寝台用マットなどの人体の支持部の構 造に関するものであり、特に体圧を支持部に広く立体的に多方向へ分散すること により局部圧力を減少して身体への支持部反撥力を減少して疲労を軽減し、加圧 時,振動時の圧力を緩徐に吸収して人体への衝撃を緩和し、人体の温度上昇を軽 減して発汗を抑制する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の静座用椅子,乗物用腰掛,寝台用マットなどの人体の支持部に広く使用 されているものとしては、近時はいわゆるウレタンホームが知られている。
【0003】 しかしこのウレタンホームは、発泡体であるために、発泡部の空気の吸排によ り非発泡部の伸縮による弾性はあるが、人体の重量の圧力を受ける支持部が主と して荷重方向へのみ沈んで体積減少率が大であって、荷重方向へのみ収縮変形し 荷重をその方向へ指向するのみで立体的,多方向へは荷重を分散しない。
【0004】 またこのウレタンホームは、いわゆるモールド成形やプレス成形によるときは 表面に熱発生を伴うので、成型後は表面に硬化した被覆を生ずるから、発泡部の 空気の吸排による非発泡部の伸縮による弾性機能がさらに低下する。
【0005】 従って前記のウレタンホームは、人体の立体的形態には変形し難くて多方向, 立体的に荷重を分散できない上に、発泡部による空気の急激な吸排による非発泡 部の伸縮,弾性が急激で反撥力も強いから、人体が疲労し振動,衝撃を強く受け るとともに温度も上昇して発汗し易いなどの欠陥を生じていた。
【0006】 さらに、従来の人体支持装置としては、空気等の気体や水等の液体やゲル状物 等の半固体などを密閉するための硬い被覆材で包装したものがあるが、それらの 装置はいずれも内容物が流動するから人体の支持が安定感を欠き、硬い被覆材に 接触する人体の皮膚に強い抵抗感を生じ擦傷を起すおそれもある。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
本願考案は、前記の従来の技術の欠陥―――人体の荷重を立体的に多方向へ分 散できなく、荷重を受ける弾性が急激で反発力も急激で強くて、人体が疲労し衝 撃を強く受け、温度が上昇して発汗し易く、人体の支持が不安定となり、皮膚に 強い抵抗感を生ずる―――を解消することを目的とする。
【0008】 本願考案は、前記の目的を達成するために、下記の構成を備えたことを特徴と する。 荷重により体積縮小率が大且つ弾性を有するように発泡ポリウレタン樹脂の成 形体またはポリエステル樹脂の繊維積層体により平坦状に形成した基台について 、表面に開口し前後左右に間隔を保つ複数の条溝により基台から上表面に向け突 出する複数の突起とを設けた支持体と、 荷重による体積縮小率が極小且つ変形とその復元が緩徐となる柔軟性を有する ようにポリスチレン系樹脂にブチルゴムと軟化剤と粘着性付与樹脂と酸化防止剤 との化合による熱可塑性樹脂により平板状に形成して、支持体の基台の全突起の 全上表面と全条溝の全開口上面に連続して載置した載置体と、 荷重による載置体の変形とその復元に直ちに同調する追従性を有する柔軟性あ るようにポリウレタン樹脂により薄膜状に形成して、少なくとも載置体の上表面 に接着した被服体、 とを備えた人体支持装置。
【0009】
【実施例】
実施例を図1,2により説明すれば、下記のとおりである。 本願の大略の構成は、基台となる発泡ポリウレタン樹脂成形体またはポリエス テル樹脂繊維積層体により平坦状に形成した支持体1と、支持体1の表面に載置 しポリエチレン系樹脂にブチルゴムと軟化剤と粘着性付与剤と酸化防止剤とを化 合した熱可塑性樹脂により平板状に形成した載置体2と、載置体の全表面に接着 しポリウレタン樹脂により薄膜状に形成した被覆体3とから成る。
【0010】 支持体1の詳細は、例えば発泡ポリウレタン樹脂によりモールド成形またはプ レス成形により平坦状の基台4を形成し、成形時の熱発生により生じた表面の硬 化薄膜を削除すると共に、基台4から上表面へ向けて突出する複数の突起5を形 成するように、熱を発生をしないように制御しながら機械的切断により、基台4 の直方六面体の各面の表面と共に、基台4の上表面に開口し前後左右に間隔を保 って複数の条溝6を切削して形成して、複数の突起5をも形成する。
【0011】 載置体2の詳細は、支持体1の基台4の全突起5の全上表面と全条溝6の全開 口上面に連続して載置するように、ポリエチレン系樹脂にブチルゴムと軟化剤と 粘着性付与樹脂と酸化防止剤との化合物による熱可塑性樹脂により平板状に形成 し、また荷重による体積縮小率が極小且つ変形とその復元が緩徐となる柔軟性と それらが人間生活温度域(+80℃〜−30℃)において保持できるように、前 記の化合物の各素成物質の配合量率と化合温度及び時間を採択して形成する。
【0012】 被覆体3の詳細は、載置体2の特に上表面を含めた全表面に接着し被覆するよ うに、ポリウレタン樹脂により薄膜状に形成し、また荷重による載置体2の緩徐 な変形とその復元に直ちに同調する追従性を有する柔軟性あるように素成を採択 して形成する。
【0013】 また支持すべき人体の部位の相違(腰,腕,背,頭,脚など)による荷重態様 の相違に対応し適応するように、支持体1の基台4の全体形状や突起の数,面積 ,形状や硬度と載置体2の全体形状や硬度を適宜に選択する。
【0014】
【考案の効果】
本願考案は、前記の構成を備えているので、例えば人体の腰の荷重を本装置が 受けたときは、図3のとおりに下記の作用を生じ効果を奏する。
【0015】 作用1……被覆体3と載置体2とを介して垂直下方への荷重Fを受けた支持体 1は、その荷重Fのほとんどを急速に下方へ伝達し、各突起5は下方へ圧縮され 体積を急速に、縮小し人体の腰の下部の立体的形状に合致する形状に急速に変形 して、人体の腰を安定して支持する。
【0016】 作用2……被覆体3を介して垂下下方への荷重Fを受けた載置体2は、その荷 重Fを緩徐に且つ前後左右上下方向とそれら方向の斜方向と分力方向へ多方向に 分散して伝達すると共に、体積縮小をほとんど起すことなく変形し移動制約され ない左右上方へと柔軟に円滑に膨張して膨張部7を形成し、支持体1の各突起5 の表面に沿い人体の腰の下部の立体的形状に合致する形状に緩徐に変形して、支 持体1と協同して人体の腰を安定して支持する。
【0017】 作用3……被覆体3は、荷重Fにより緩徐に変形する載置体2に直ちに同調し 柔軟に追従して斜め上方への荷重による分力を生じたときは、載置体2の膨張部 7の表面に沿って伸張し変形すると共に伸張部と非伸張部の間は収縮してしわ8 を生ずる。
【0018】 効果1……支持体1は、人体各部位の荷重を受けた際は、その立体的形状に迅 速に順応して変形し、特に機械的切断により形成した突起5により迅速に順応し て変形するので、人体を迅速に安定して支持できる。
【0019】 効果2……載置体2は、人体各部位の荷重を受けた際は、その荷重を緩徐に多 方向へと分散して伝達するので、実験によれば、体重50〜60kgの日本人弾 性の腰掛け垂直荷重1cm4〜5kgを約250gに減衰でき、体積縮小を起 さずに人体各部位の立体的形状に緩徐に順応し変形して安定して人体を支持でき 、その変形は人体荷重を取り去った起立時等の際は緩徐に復元し、迅速急激な人 体の荷重や外部からの振動,衝撃を減衰しながら吸収するので、人体各部位の疲 労を軽減し衝撃を緩和できると共に、体温による支持装置全体の温度上昇は、実 験によれば、人体接触時から17分経過時において、ポリウレタンホームのみの ものが33.7℃に達するのに対し、本願装置は30℃弱に低下できて発汗を抑 制できる。
【0020】 効果3……被覆体3は、荷重により緩徐に変形する載置体2に直ちに同調し柔 軟に追従するので、人体の皮膚感覚と同様の感覚となって、接触する人体各部に 接触抵抗がなく擦傷も生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 装置の全体の斜視図
【図2】 図1の横断面図
【図3】 作用を示す横断面図
【符号の説明】
1 支持体 2 載置体 3 被覆体 4 基台 5 突起 6 条溝 7 膨張部 8 しわ F 荷重

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】荷重により体積縮小率が大且つ弾性を有す
    るように発泡ポリウレタン樹脂の成形体またはポリエス
    テル樹脂の繊維積層体により平坦状に形成した基台につ
    いて、表面に開口し前後左右に間隔を保つ複数の条溝
    と、各条溝により基台から上表面に向け突出する複数の
    突起とを設けた支持体と、 荷重による体積縮小率が極小且つ変形とその復元が緩徐
    となる柔軟性を有するようにポリスチレン系樹脂にブチ
    ルゴムと軟化剤と粘着性付与樹脂と酸化防止剤との化合
    による熱可塑性樹脂により平板状に形成して、支持体の
    基台の全突起の全上表面と全条溝の全開口上面に連続し
    て載置した載置体、 とを備えた人体支持装置。
  2. 【請求項2】荷重により体積縮小率が大且つ弾性を有す
    るように発泡ポリウレタン樹脂の成形体またはポリエス
    テル樹脂の繊維積層体により平坦状に形成した基台につ
    いて、表面に開口し前後左右に間隔を保つ複数の条溝
    と、各条溝により基台から上表面に向け突出する複数の
    突起とを設けた支持体と、 荷重による体積縮小率が極小且つ変形とその復元が緩徐
    となる柔軟性を有するようにポリスチレン系樹脂にブチ
    ルゴムと軟化剤と粘着性付与樹脂と酸化防止剤との化合
    による熱可塑性樹脂により平板状に形成して、支持体の
    基台の全突起の全上表面と全条溝の全開口上面に連続し
    て載置した載置体と、 荷重による載置体の変形とその復元に直ちに同調する追
    従性を有する柔軟性あるようにポリウレタン樹脂により
    薄膜状に形成して、少なくとも載置体の上表面に接着し
    た被覆体、 とを備えた人体支持装置。
  3. 【請求項3】荷重により体積縮小率が大且つ弾性を有す
    るように発泡ポリウレタン樹脂の成形体またはポリエス
    テル樹脂の繊維積層体により平坦状に形成した基台につ
    いて、発熱を抑制した機械的切断により上表面に開口し
    前後左右に間隔を保つ複数の条溝と各条溝により基台か
    ら上表面に向け突出する複数の突起とを設けた支持体
    と、 荷重による体積縮小率が極小且つ変形とその復元が緩徐
    となる柔軟性を有するようにポリスチレン系樹脂にブチ
    ルゴムと軟化剤と粘着性付与樹脂と酸化防止剤との化合
    による熱可塑性樹脂により平板状に形成して、支持体の
    基台の全突起の全上表面と全条溝の全開口上面に連続し
    て載置した載置体、 とを備えた人体支持装置。
  4. 【請求項4】荷重により体積縮小率が大且つ弾性を有す
    るように発泡ポリウレタン樹脂の成形体またはポリエス
    テル樹脂の繊維積層体により平坦状に形成した基台につ
    いて、発熱を抑制した機械的切断により上表面に開口し
    前後左右に間隔を保つ複数の条溝と、各条溝により基台
    から上表面に向け突出する複数の突起とを設けた支持体
    と、 荷重による体積縮小率が極小且つ変形とその復元が緩徐
    となる柔軟性を有するようにポリスチレン系樹脂にブチ
    ルゴムと軟化剤と粘着性付与樹脂と酸化防止剤との化合
    による熱可塑性樹脂により平板状に形成して、支持体の
    基台の全突起の全上表面と全条溝の全開口上面に連続し
    て載置した載置体と、 荷重による載置体の変形とその復元に直ちに同調する追
    従性を有する柔軟性あるようにポリウレタン樹脂により
    薄膜状に形成して、少なくとも載置体の上表面に接着し
    た被服体、 とを備えた人体支持装置。
JP1997004095U 1997-04-14 1997-04-14 人体支持装置 Expired - Lifetime JP3042524U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009268710A (ja) * 2008-05-08 2009-11-19 Namba Press Works Co Ltd 座席クッション体及びその製造方法

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