JP3049685U - 人体支持装置 - Google Patents
人体支持装置Info
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- JP3049685U JP3049685U JP1997011855U JP1185597U JP3049685U JP 3049685 U JP3049685 U JP 3049685U JP 1997011855 U JP1997011855 U JP 1997011855U JP 1185597 U JP1185597 U JP 1185597U JP 3049685 U JP3049685 U JP 3049685U
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課 題】従来のポリウレタン樹脂フォーム又は流体に
よる椅子,腰掛,マット等の人体支持装置の床ずれ傷を
生じやすいという欠陥を解消する。 【解決手段】被覆体4、接触体3、緩衝体2が上方から
人体の腰の荷重を受けたときには、接触体の複数の突起
体5の下面は、平面的に支持体1の開放口7の周囲によ
って四本柱状に支持されて支持体1を圧縮するととも
に、緩衝体の下面は、二点鎖線のように支持体の開放口
に沈みこんで、全体として腰の立体形状に沿って、腰を
ハンモック状に立体的に包みこんで支持する。
よる椅子,腰掛,マット等の人体支持装置の床ずれ傷を
生じやすいという欠陥を解消する。 【解決手段】被覆体4、接触体3、緩衝体2が上方から
人体の腰の荷重を受けたときには、接触体の複数の突起
体5の下面は、平面的に支持体1の開放口7の周囲によ
って四本柱状に支持されて支持体1を圧縮するととも
に、緩衝体の下面は、二点鎖線のように支持体の開放口
に沈みこんで、全体として腰の立体形状に沿って、腰を
ハンモック状に立体的に包みこんで支持する。
Description
【0001】
この特許出願に係る考案(以下「本願考案」と略称する)は、人体の重量の圧 力を受ける静座用椅子,乗物用腰掛,寝台用マットなどの人体の支持部の構造に 関するものであり、特に体圧を支持部に広く立体的に多方向へ分散することによ り局部圧力を減少して身体への支持部反撥力を減少して疲労を軽減し、人体によ る加圧時や移動等による外部からの振動時の圧力を緩除に吸収して人体への衝撃 を緩和し、対人体への温度・湿度上昇を軽減して人体発汗と床擦れ傷を抑制する 装置に関するものである。
【0002】
従来の静座用椅子,乗物用腰掛,寝台用マットなどの人体の支持部に広く使用 されているものとしては、近時はいわゆるウレタンホームが知られている。
【0003】 しかしこのウレタンホームは、発泡体であるために、荷重とその消去による発 泡部の空気の吸排により非発泡部の伸縮による弾性はあるが、人体の重量の圧力 を受ける支持部が主として荷重方向へのみ沈んで体積減少率が大であって、荷重 方向へのみ収縮変形し荷重をその方向へ指向するのみで立体的,多方向へは荷重 を分散しない。
【0004】 またこのウレタンホームは、いわゆるモールド成形やプレス成形によるときは 表面に熱発生を伴うので、成型後は表面に硬化した被覆を生ずるから、荷重とそ の消去による発泡部の空気の吸排により非発泡部の伸縮する弾性機能がさらに低 下する。
【0005】 従って前記のウレタンホームは、人体の立体的形態には変形し難くて多方向, 立体的に荷重を分散できない上に、発泡部による空気の急激な吸排による非発泡 部の伸縮,弾性が急激で反撥力も強いから、人体が疲労し振動,衝撃を強く受け るとともに、温度・湿度も上昇して人体が発汗し湿気を帯び易いなどの欠陥を生 じていた。
【0006】 さらに、従来の人体支持装置としては、空気等の気体や水等の液体やゲル状物 等の半固体などを密閉するための硬い被覆材で包装したものがあるが、それらの 装置はいずれも内容物が流動するから人体の支持が安定感を欠き、硬い被覆材に 接触する人体の皮膚に強い抵抗感を生じ擦傷を起こすおそれもある。
【0007】
本願考案は、前記の従来の技術の欠陥――人体の荷重を立体的に多方向へ分散 できなく、荷重を受ける弾性が急激で反撥力も急激で強くて、振動の影響を受け 易く人体が疲労し衝撃を強く受け、温度・湿度が上昇して人体が発汗し易く、人 体の支持が不安定となり、皮膚に強い抵抗感を生ずる――を解消することを目的 とする。
【0008】
本願考案は、前記の目的を達成するために、下記の構成を備えたことを特徴と する。 他の構成体とは相対的に硬く、負荷とその消去により急速な縮小変形とその急 速な伸長復元を生ずる弾性を有するように、発泡ポリウレタン樹脂により平板状 に形成した支持体と、 支持体よりは軟かく、負荷とその消去により緩徐な縮小変形とその緩徐な伸長 復元を生ずる弾性を有するように、発泡ポリウレタン樹脂により平板状に形成し 支持体の表面に載置する緩衝体と、 支持体と緩衝体との中間の硬度をもち、負荷とその消去により急速な縮小変形 とその緩徐な伸長復元を生ずる弾性を有するように、ポリスチレン系樹脂とブチ ルゴムと軟化剤と粘着性付与剤と酸化防止剤とを化合した熱可塑性樹脂により平 板状に形成し、緩衝体の表面に載置する接触体と、 接触体とほぼ同一の中間硬度をもち、接触体の変形とその復元に直ちに追従す る柔軟性ある弾性を有するように、ポリウレタン樹脂の薄膜またはそれをポリウ レタン樹脂の薄板の表面に接着して形成し、接触体の全表面に接着する被覆体と 、 接触体の裏面に下向きに突出しまたは緩衝体の表面に上向きに突出し、前後左 右に間隔を保って配置する複数の突起体と、 接触体または緩衝体の突起体が嵌入するように、緩衝体または接触体の表面か ら裏面へ貫通して開口し、前後左右に間隔を保って配置する複数の連通孔と、 緩衝体または接触体の連通孔の間においてそれらの横断面積よりも広く形成し 、支持体または緩衝体の表面から裏面へ貫通して開口し、前後左右に間隔を保っ て配置する複数の開放口、 とを備えた人体支持装置。
【0009】
本願考案の実施例を各図により説明すれば、下記のとおりである。 大略の構成は、それぞれ弾性をもつプラスチックにより平板状または薄膜状に 形成した、支持体1と、支持体1の表面に載置する緩衝体2と、緩衝体2の表面 に載置する接触体3と、接触体3の表面に接着する被覆体4とを設けると共に、 接触体3の裏面に突出する突起体5と、緩衝体2の表裏面を貫通し突起体5が嵌 入する連通孔6と、支持体1の表裏面を貫通し連通孔の間でその断面より広く形 成する開放口7、とを備えるものである。
【0010】 支持体1の詳細は、例えば、他の構成体よりは相対的に硬いが、負荷をかける と急速に縮小して変形し負荷を去るとその変形が急速に伸長して復元する弾性を 有するように、発泡ポリウレタンなどのプラスチックによって平板状に形成する ものである。
【0011】 緩衝体2の詳細は、例えば、他の構成体よりは相対的に軟かいが、負荷を掛け ると緩徐に縮小して変形し負荷を去るとその変形が緩徐に伸長して復元する弾性 を有するように、発泡ポリウレタンなどのプラスチックによって平板状に形成し て、支持体1の表面に載置するものである。
【0012】 接触体3の詳細は、例えは、他の支持体1と緩衝体2との中間の硬度を有する が、負荷をかけると急速に縮小して変形し負荷を去るとその変形が緩徐に伸長し て復元する弾性を有するように、ポリエチレン系プラスチックとブチルゴムと軟 化剤と粘着性付与剤と酸化防止剤とを化合した熱可塑性プラスチックによって平 板状に形成し、緩衝体2の表面に載置するものである。
【0013】 被覆体4の詳細は、例えは、接触体3とはほぼ同一の中間の硬度を有するが、 接触体3の負荷とその消去による急速な縮小変形とその変形の緩徐な伸長復元と に直ちに追従する柔軟性ある弾性するように、ポリウレタン系プラスチックの薄 膜またはそれをポリウレタン系プラスチック薄板の表面に接着して形成し、接触 体の全表面に接着するものである。
【0014】 突起体5の詳細は、接触体3の裏面に下向きに突出し、前後左右に間隔を保っ て複数を配置するものであり、他の実施例としては、緩衝体2の表面に上向きに 突出してもよい。
【0015】 連通孔6の詳細は、接触体3の下向きの突起体5が嵌入するように、緩衝体2 にその表面から裏面へ貫通して開口し、前後左右に間隔を保って複数を配置する ものであり、他の実施例としては、緩衝体2の上向きの突起体5が嵌入するよう に接触体3にその表面から裏面へ貫通し開口して設けてもよい。
【0016】 開放口7の詳細は、緩衝体2の連通孔6の間においてそれらの横断面積よりも 広く形成し、支持体1の表面から裏面へ貫通して開口し、前後左右に間隔を保っ て複数を配置するものてあり、他の実施例としては、接触体3の連通孔6の間に おいてそれらの横断面積よりも広く形成し、表面に上向きの突起体5を設けた緩 衝体2の表面から裏面へ貫通して開口して設けてもよい。
【0017】
本願考案は、前記の構成を備えているので、例えば人体の腰の荷重を受けると きは、下記の作用を生ずる。
【0018】 作用1……被覆体4を介して前記の垂直下方への腰の荷重を受けたときの接触 体3は、図5の二点鎖線のように、その荷重のほとんどを急速に下方へ伝達する と共にその分力を急速に左右斜め下へ伝達し、圧縮されて体積を急速に縮小しな がら腰の立体形状に合致する形状に急速に変形する。
【0019】 作用2……前記の垂直下方への腰の荷重を受けたときの被覆体4は、接触体3 に接着されているので、接触体3の変形に直ちに追従し、その水平部はその中央 へ引っ張られて伸長しその垂直部は下方へ向け縮小して、接触体3と共に腰の立 体形状に合致する形状に急速に変形する。
【0020】 作用3……被覆体4と接触体3とを介して腰の荷重を受けたときの緩衝体2は 、急速に縮小変形した接触体3の変形をして緩徐に伝達して緩徐に縮小変形し、 接触体3よりも硬度が軟かいので、図5の二点鎖線のように、荷重の腰の沈み込 みを緩徐に増幅して分散する。
【0021】 作用4……緩衝体2の緩徐に縮小し変形を介して腰の荷重を受けたときの支持 体1は、急速に縮小し変形すると共に、開放口7から下方へ向けて空気を噴出し 、図5の二点鎖線のように、開放口7の上下の開口がそれとは直角方向へ拡張し て荷重の腰の沈み込みを増幅して分散する。
【0022】 作用5……前記のように、被覆体4,接触体3,緩衝体2が上方からの人体の 腰の荷重を受けたときには、接触体3の複数の突起体5の下面は、平面的に支持 体1の開放口7の周囲によって四本柱状に支持されて支持体1を圧縮すると共に 、緩衝体2の下面は、第5図の二点鎖線のように支持体1の開放口7に沈みこん で、全体として、腰の立体形状に沿って腰をハンモック状に立体的に包みこんで 支持する。
【0023】
本願考案は、前記の構成を備え作用を生ずるので下記の効果を奏する。
【0024】 効果1……接触体4は、最初に人体に接触し、接触体3の荷重による急速変形 と緩徐復元に直ちに同調追従する柔軟性を有するので、人体の皮膚とは同様の感 触となって接触する人体各部には接触抵抗がなく擦傷を生じない。
【0025】 効果2……接触体3は荷重が小さくとも人体の立体形状に沿って急速に変形し て多方向へ荷重を分散して、人体を迅速に安定して支持できる。
【0026】 効果3……接触体3の中硬度且つ急速変形及び緩徐復元と緩衝体2の軟且つ緩 徐変形及び緩徐復元と支持体1の硬且つ急速変形及び急速復元とにより、着座時 の人体荷重と装置全体の移動時や他のものとの衝突時の反撥力が弱いので、緩衝 力が高く人体の疲労を軽減できる。
【0027】 効果4……緩衝体2は、接触体3の急速変形を緩徐に伝達して変形しそれより も軟かいので、荷重の沈み込みを緩徐に増幅して分散できる。
【0028】 効果5……支持体1の開放口7は、荷重による空気を下方へ噴出すると共に、 上下の開口が直角方向へ拡張して荷重による沈み込みを増幅して分散できる。
【0029】 効果6……突起体5と開放口7とは、複数の突起体5の下面が、平面的に支持 体1の開放口7の周囲によって四本柱状に支持されて支持体1を圧縮すると共に 、緩衝体2の下面が、第5図の二点鎖線のように支持体1の開放口7に沈みこん で、全体として、腰の立体形状に沿って腰をハンモック状に立体的に包みこんで 支持できる。
【図1】 被覆体4の斜視図
【図2】 接触体3の斜視図
【図3】 緩衝体2の斜視図
【図4】 支持体1の斜視図
【図5】 装置全体の断面図
1 支持体 2 緩衝体 3 接触体 4 被覆体 5 突起体 6 連通孔 7 開放口
Claims (1)
- 【請求項1】他の構成体とは相対的に硬く、負荷とその
消去により急速な縮小変形とその急速な伸長復元を生ず
る弾性を有するように、発泡ポリウレタン樹脂により平
板状に形成した支持体と、 支持体よりは軟かく、負荷とその消去により緩徐な縮小
変形とその緩徐な伸長復元を生ずる弾性を有するよう
に、発泡ポリウレタン樹脂により平板状に形成し支持体
の表面に載置する緩衝体と、 支持体と緩衝体との中間の硬度をもち、負荷とその消去
により急速な縮小変形とその緩徐な伸長復元を生ずる弾
性を有するように、ポリスチレン系樹脂とブチルゴムと
軟化剤と粘着性付与剤と酸化防止剤とを化合した熱可塑
性樹脂により平板状に形成し、緩衝体の表面に載置する
接触体と、 接触体とほぼ同一の中間硬度をもち、接触体の変形とそ
の復元に直ちに追従する柔軟性ある弾性を有するよう
に、ポリウレタン樹脂の薄膜またはそれをポリウレタン
樹脂の薄板の表面に接着して形成し、接触体の全表面に
接着する被覆体と、 接触体の裏面に下向きに突出しまたは緩衝体の表面に上
向きに突出し、前後左右に間隔を保って配置する複数の
突起体と、 接触体または緩衝体の突起体が嵌入するように、緩衝体
または接触体の表面から裏面へ貫通して開口し、前後左
右に間隔を保って配置する複数の連通孔と、 緩衝体または接触体の連通孔の間においてそれらの横断
面積よりも広く形成し、支持体または緩衝体の表面から
裏面へ貫通して開口し、前後左右に間隔を保って配置す
る複数の開放口、 とを備えた人体支持装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997011855U JP3049685U (ja) | 1997-12-10 | 1997-12-10 | 人体支持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997011855U JP3049685U (ja) | 1997-12-10 | 1997-12-10 | 人体支持装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3049685U true JP3049685U (ja) | 1998-06-19 |
Family
ID=43183918
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1997011855U Expired - Lifetime JP3049685U (ja) | 1997-12-10 | 1997-12-10 | 人体支持装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3049685U (ja) |
-
1997
- 1997-12-10 JP JP1997011855U patent/JP3049685U/ja not_active Expired - Lifetime
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |