JP2009107489A - 車両用内装部材 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両用内装部材に設けられるクッション層のクッション性を向上する。
【解決手段】車両用内装部材としてのアームレスト20には、基材22と表皮材28との間にクッション層34が設けられている。クッション層34は、基材22を被覆して設けられ、弾力性を有するスラブ体36と、このスラブ体36と表皮材28との間に設けられ、弾力性を有する流動可能な粒体40からなる粒体層38とを備えている。なお、粒体としては、発泡ビーズを用いるのが好適である。
【選択図】図1
【解決手段】車両用内装部材としてのアームレスト20には、基材22と表皮材28との間にクッション層34が設けられている。クッション層34は、基材22を被覆して設けられ、弾力性を有するスラブ体36と、このスラブ体36と表皮材28との間に設けられ、弾力性を有する流動可能な粒体40からなる粒体層38とを備えている。なお、粒体としては、発泡ビーズを用いるのが好適である。
【選択図】図1
Description
この発明は、クッション性が要求される部位に用いられる車両用内装部材に関するものである。
乗員が接触する部分に用いられる車両用内装部材には、クッション性が求められることがある。例えばアームレストでは、基材と表皮材との間に発泡ウレタンからなるクッション層を介在させることで、発泡ウレタンの弾力によりクッション性の発現が図られている。また発泡ウレタンに代えて、樹脂ビーズ発泡成形体をクッション層として用いることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。樹脂ビーズ発泡成形体は、未発泡の発泡性樹脂ビーズを加熱して発泡させると共に該樹脂ビーズ同士を溶着させるビーズ成形によって得られたブロック状物である。そして、クッション層は、基材と表皮材との間で発泡原料や発泡性樹脂ビーズを発泡成形することで得られる発泡ウレタン等の成形体で形成したり、別工程で発泡成形した発泡成形体を、基材に積層して表皮材で被覆することで形成される。すなわち、従来のクッション層は、何れもブロック状物で構成されている。
特開平10−166864号公報
ところで、クッション層を発泡ウレタン成形体により形成すると、重量が嵩む欠点がある。これに対して、樹脂ビーズ発泡成形体は、発泡ウレタン成形体と比較して軽量化することが可能であるものの、発泡ウレタン成形体よりクッション性が劣る欠点がある。すなわち、発泡ウレタン成形体や樹脂ビーズ発泡成形体は、クッション層を構成する部材として前記欠点により十分満足し得るものではなかった。
すなわち本発明は、従来の技術に係る車両用内装部材に内在する前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、よりクッション性に優れた車両用内装部材を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明の車両用内装部材は、
基材と表皮材との間にクッション層を設けた車両用内装部材において、
前記クッション層は、
前記基材を被覆して設けられ、弾力性を有するスラブ体と、
前記スラブ体と前記表皮材との間に設けられ、弾力性を有する流動可能な粒体からなる粒体層とを備えていることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、表皮材を押圧した際に、粒体自体が具備している弾力と、個々に独立した粒体が流動することとの相乗効果によって粒体層が弾性変形するので、一体物の弾性体とは異なる優れたクッション性が得られる。また、表皮材を押圧した際に、粒体層において粒体が流動しても、基材に被覆したスラブ体によって表皮材が基材に底づきすることを抑えることができる。
基材と表皮材との間にクッション層を設けた車両用内装部材において、
前記クッション層は、
前記基材を被覆して設けられ、弾力性を有するスラブ体と、
前記スラブ体と前記表皮材との間に設けられ、弾力性を有する流動可能な粒体からなる粒体層とを備えていることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、表皮材を押圧した際に、粒体自体が具備している弾力と、個々に独立した粒体が流動することとの相乗効果によって粒体層が弾性変形するので、一体物の弾性体とは異なる優れたクッション性が得られる。また、表皮材を押圧した際に、粒体層において粒体が流動しても、基材に被覆したスラブ体によって表皮材が基材に底づきすることを抑えることができる。
請求項2に係る発明では、前記表皮材が、前記粒体層に臨む面に伸縮性シートを備えていることを要旨とする。
請求項2に係る発明によれば、表皮材の粒体層に臨む面に伸縮性シートを設けることで、該伸縮性シートの伸縮により粒体層における粒体の偏りを抑制することができる。
請求項2に係る発明によれば、表皮材の粒体層に臨む面に伸縮性シートを設けることで、該伸縮性シートの伸縮により粒体層における粒体の偏りを抑制することができる。
請求項3に係る発明では、前記スラブ体は、前記粒体層に臨む面が凸凹状になっていることを要旨とする。
請求項3に係る発明によれば、スラブ体における粒体層に臨む面にある凹凸により、粒体層におけるスラブ体側の粒体の流動を抑制することで、底付き感を抑えることができる。
請求項3に係る発明によれば、スラブ体における粒体層に臨む面にある凹凸により、粒体層におけるスラブ体側の粒体の流動を抑制することで、底付き感を抑えることができる。
請求項4に係る発明では、 前記粒体として、発泡ビーズが用いられることを要旨とする。
請求項4に係る発明によれば、粒体として発泡ビーズを用いることで、より優れたクッション性が得られる。
請求項4に係る発明によれば、粒体として発泡ビーズを用いることで、より優れたクッション性が得られる。
本発明に係る車両用内装部材によれば、弾力性を有する流動可能な粒体からなる粒体層を備えたクッション層によって、優れたクッション性が得られる。
次に、本発明に係る車両用内装部材につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。
実施例では、図1に示すように、乗員室内のフロントシート間(運転席と助手席との間)のフロアに設置したフロアコンソール10に設けられるアームレスト20を、車両用内装部材の例として説明する。フロアコンソール10には、上方に開口した物品収納部14が、本体12におけるシートの側方に位置する部位に設けられ、アームレスト20が本体12に対してヒンジ16を介して回転可能に連結されている。アームレスト20は、本体12の上面に載置して物品収納部14を覆った姿勢で使用され、アームレスト20を使用姿勢からヒンジ16を支点として回転して起立した姿勢とすることで、物品収納部14が開放されるようになっている。すなわち、実施例のアームレスト20は、フロアコンソール10において物品収納部14を開閉する蓋としても兼用される。
図1または図2に示すように、アームレスト20は、該アームレスト20に加わる荷重を受ける基材22と、乗員室側に臨んで該アームレスト20の意匠面をなす表皮材28と、基材22および表皮材28の間に設けたクッション層34とから基本的に構成される。基材22は、アームレスト20の使用姿勢でフロアコンソール10における本体12の上面に臨む下板部24と、この下板部24の上側に組み付けられた上板部26とから構成されている。上板部26および下板部24は、ポリプロピレン(PP)系樹脂やABS樹脂等からなる成形品であって、アームレスト20に加わる荷重を適切に支持し得る剛性を備えている。下板部24は、平板部分24aの外周縁に上方に立ち上がった壁部分24bを有するトレー形状の部材であって、アームレスト20の使用姿勢で物品収納部14を被覆している。なお、下板部24における平板部分24aの上面には、複数のリブ24cが突設されている。
前記上板部26は、平板部分26aの外周縁に連設して上下に延出した壁部分を備えた部材であって、下板部24より大寸に形成されている。なお、上板部26の壁部分において、平板部分26aより上方に延出した部位を上壁26bと云い、平板部分26aより下方に延出した部位を下壁26cと云う。ここで、図2に示すように、上板部26において左右方向に対向する壁部分は、上から下に向かうにつれて互いに離間するように傾斜形成されている。下板部24は、上板部26の下壁26cの内側に配置され、該下板部24における壁部分24bの上端およびリブ24cの上端を上板部26における平板部分26aの下面に当接させた状態で組み付けられている。そして基材22は、上板部26の下壁26cとこの下壁26cに対向する下板部24の壁部分24bとの間に、表皮材28の端末および後述する伸縮性シート42の端末を挟み込んでいる。
前記表皮材28は、アームレスト20の外面において下面を除く前後左右および上面を構成し、アームレスト20の使用時に乗員の腕に接触する部位となる。表皮材28は、基材22における上板部26の下壁26cに巻付けた端末を該下壁26cに対して接着し、外側へ向けて展張させた状態でクッション層を被覆している。ここで、表皮材28の展張状態は、クッション層34によるクッション性の発現を妨げない範囲で適宜に調節される。表皮材28は、ポリウレタン(PU)、TPO、ポリ塩化ビニル(PVC)およびファブリック等の柔軟性を有する素材を単独またはこれらとスラブウレタンとを積層したシート状物が採用される。実施例では、スラブウレタン32をPUシート30の裏面にフレームラミネーションにより接着して一体化した表皮材28を例示している。ここで、スラブウレタン32の厚みは、2mm〜3mm程度の範囲で設定され、またスラブウレタン32の比重は、16kg/m3〜20kg/m3の範囲で設定される。なお、表皮材28は、積極的に貫通孔をあけたりまたは素材そのものが有する間隙によって通気性を具備していることが望ましい。実施例の表皮材28は、通気性を具備している。
前記表皮材28は、粒体層38に臨む面に伸縮性シート42を備えている。実施例の伸縮性シート42は、PUシート30の裏側に重ね合せて設けられている。そして、伸縮性シート42は、基材22における上板部26の下壁26cに巻付けた端末を該下壁26cに対して接着することで、外側へ向けて展張した状態で粒体層38を覆っている。伸縮性シート42としては、ポリウレタン弾性繊維等からなるファブリックが採用され、通気性を有すると共に、展張時の目幅が粒体40の粒径より小さいものが用いられる。また、伸縮性シート42は、表皮材28と比べて伸縮性が高く、伸張した状態から元に戻る復元力が強いものが採用される。
前記クッション層34は、基材22における表皮材28に臨む面を被覆して設けられたスラブ体36と、このスラブ体36および表皮材28の間に個々が独立した状態で封入された粒体40(図3参照)からなる粒体層38とを備えている。スラブ体36は、発泡ウレタン等の発泡成形体やゴム等の弾性体の弾力性を有する素材が用いられ、実施例ではスラブ体36として、2mm〜3mm程度の厚みに設定したスラブウレタンのシート状物が採用されている。なお、スラブ体36の比重は、16kg/m3〜20kg/m3の範囲に設定される。またスラブ体36は、粒体層38に臨む面36aが凸凹状に加工される。更に、スラブ体36は、基材22において上板部26における上壁26bの両側面と、下壁26cの外側面と、平板部26aの上面とに沿わせて設けられ、表皮材28と基材22との間に少なくともスラブ体36を介在させることで、外側から押圧された表皮材28が基材22に直接接触しないようになっている。なお、スラブ体36は、基材22の上板部26に対して接着剤等により接着することで固定されている。
前記粒体層38は、使用姿勢のアームレスト20の上面をなす表皮材28の下側に設けられている。粒体層38は、上板部26を被覆するスラブ体36および表皮材28で囲まれた空間39に、多数の粒体40を流動可能に封入することで設けられている。粒体層38では、表皮材28の変形に応じて、多数の粒体40自体が弾性変形すると共に、互いに独立して空間39内を流動可能となっている。なお、粒体層38の厚みは、8mm程度に設定される。ここで、粒体40としては、ポリスチレン(PS)、ポリプロピレン(PP)、ポリウレタン(PU)あるいはゴム系等の素材からなるセル構造を有する発泡ビーズを採用するのが好適である。また粒体40としては、0.5mm〜6mm程度の粒径のものが採用可能であって、好ましくは0.5mm〜2mmの範囲の粒径ものが用いられる。実施例のアームレスト20では、クッション層34全体に粒体層38を備えているのではなく、アームレスト20において乗員の上腕が載置される部位、すなわち最も乗員と接触が多い部位に粒体層38を少なくとも設ければよい。
なお、アームレスト20において、各部の厚さや粒体40の径等の条件は、前述した条件に限定されるものではなく、該アームレスト20に求められるクッション性との関係で適宜に調整される。
前記の如く構成したアームレスト20によれば、クッション層が粒体40からなる粒体層38を備えているので、表皮材28の変形に応じて、粒体40自体が弾性変形すると共に独立した粒体40が流動するので、発泡成形体等の一体物の弾性体では得られない独特の優れたクッション性が得られる。またアームレスト20では、表皮材28を介しての粒体層38の触感がよく、質感も高い。従って、アームレスト20は、クッション層34が優れたクッション性を有しているので、該アームレスト20に掛けた上腕に対し圧迫感を与えない。また、多数の粒体40からなる粒体層38は、各粒体40がセル構造を有すると共に粒体40の間に間隙があるので、発泡ウレタン等のブロック状物と比較して比重が小さく、アームレスト20を軽量化することができる。
前記アームレスト20は、表皮材28を強く押圧したとしても、粒体層38および弾力性を有するスラブ体36で複合的に表皮材28の変形を受ける。特に肘等で表皮材28の狭い範囲に強い力をかけた場合には、粒体層38の粒体40が流動性を有している故に、粒体層38だけで変形を受容できないことがあるが、粒体層38の下側にはスラブ体36が延在しているので、スラブ体36の弾力によるクッション性が発現する。すなわち、表皮材28の狭い範囲に強い力をかけた場合であっても、粒体層38と基材22との間に配置されたスラブ体36によって、基材22の硬さを感じる所謂底づき感を乗員に与えることを抑制し得る。
前記スラブ体36に用いられるスラブウレタンは、図3に示すように、原反からシート状に切断して切り出した発泡成形体であって、例えばプロファイル加工等により表面が完全に平坦ではなく凹凸状になっている。ここで、粒体層38に用いられる粒体40は粒径が小さいから、スラブ体36の表面の凸凹に移動規制されて、粒体層38のスラブ体36近傍において粒体40の流動が抑制される。すなわち、スラブ体36の表面の凸凹によって、粒体層38におけるスラブ体36側において粒体40の流動を抑えることで、表皮材28の狭い範囲に強い力をかけた場合であっても、粒体40が流動して逃げること抑制して、粒体40自体の弾力およびスラブ体36の弾力が相乗して底づき感が生じることを抑制し得る。
前記アームレスト20では、上腕を掛けると表皮材28の押圧部分が沈み込み、該表皮材28の押圧部分にあった粒体層38における粒体40の一部が左右に移動して、これに応じて表皮材28における押圧部分の周囲が移動した粒体40により押し上げられる。アームレスト20では、表面にしわが寄らないように表皮材28を展張しているから、表皮材28の押圧状態を解除すると、表皮材28に元の状態に戻ろうとする。またアームレスト20には、表皮材28と粒体層38との間に伸縮性シート42が展張した状態で設けられ、伸縮性シート42も表皮材28の押圧部分および移動した粒体40による押し上げに対応して伸張する。また、表皮材28の押圧状態が解除されると、伸張していた伸縮性シート42が収縮するので更に表皮材28を元の状態に戻すように復帰力が働く。ここで、アームレスト20では、表皮材28より伸縮性シート42の復帰力が高いので、表皮材28の復帰力が弱い場合であっても、伸縮性シート42によって表皮材28が元の状態に戻される。そして、元の状態に戻る表皮材28が、沈み込んでいた部分へ向けて粒体40を移動させるから、粒体層38において粒体40の偏りが解消され、粒体40が粒体層38全体にバランスよく配分される。このように、伸縮性シート42によって粒体層38における粒体40の偏在を抑制することができるので、乗員がアームレスト20上面の何れの部位に上腕をかけたとしても、粒体層38による好適なクッション性が発現される。
前記アームレスト20では、基材22における上板部26を被覆したスラブ体36および伸縮性シート42で粒体層38を収容する空間39が画成され、上壁26bを被覆したスラブ体36が、表皮材28を押圧した際に粒体40が流動する方向である水平方向に交差して延在している。このように、粒体層38は、基材22を覆うスラブ体36によって周囲が囲われているので、粒体40の水平方向への流動を抑制することができ、粒体40自体の弾性によるクッション性を主として作用させることができると共に、底づき感が生じることを抑制できる。アームレスト20では、該アームレスト20の角部および側部に粒体層38を設けることが難しい。実施例のアームレスト20の角部および側部には、表皮材28と基材22との間にスラブ体36が存在しているので、ある程度のクッション性を担保し得る。なお、アームレスト20において、角部および側部は上腕をかける部分ではないので、スラブ体36の弾力によるクッション性で十分足りる。
前記アームレスト20は、表皮材28および伸縮性シート42が通気性を有すると共に、粒体層38において粒体40と粒体40との隙間を介して空気が流通し得るから、表皮材28に載置した上腕が蒸れることを抑制し得る。
(変更例)
前述した実施例の構成に限定されるものではなく、以下のように変更することも可能である。
(1)実施例では、フロアコンソールに設けられる車両用内装部材としてのアームレストに本願発明を適用した例を説明したが、図4に示す車体50の如く、シート52に設けられるアームレスト56またはドア54の内側を構成するドアトリム68にも本願発明を適用し得る。また図5は、前側のシート52に設けられるアームレスト56を示す断面図である。アームレスト56には、該アームレスト56に加わる荷重を支持するシャフト状の基材58,58と、外側に臨む表皮材60との間にクッション層62が設けられている。このクッション層62のスラブ体64は、基材58,58を被覆すると共に、上部が凹設されて空間39が形成されている。そして、スラブ体64の空間39には、粒体40が充填されて粒体層66が設けられる。図6は、ドアトリム68を示す断面図である。このドアトリム68は、表皮材72に対して基材70を凹状に形成して設けた空間に、基材70に沿ってスラブ体76を設けると共に、スラブ体76と表皮材72との間に粒体40を充填することでクッション層74が設けられる。そして、図5に示すアームレスト56および図6に示すドアトリム68であっても、実施例のアームレスト20と同様の作用効果を奏する。
前述した実施例の構成に限定されるものではなく、以下のように変更することも可能である。
(1)実施例では、フロアコンソールに設けられる車両用内装部材としてのアームレストに本願発明を適用した例を説明したが、図4に示す車体50の如く、シート52に設けられるアームレスト56またはドア54の内側を構成するドアトリム68にも本願発明を適用し得る。また図5は、前側のシート52に設けられるアームレスト56を示す断面図である。アームレスト56には、該アームレスト56に加わる荷重を支持するシャフト状の基材58,58と、外側に臨む表皮材60との間にクッション層62が設けられている。このクッション層62のスラブ体64は、基材58,58を被覆すると共に、上部が凹設されて空間39が形成されている。そして、スラブ体64の空間39には、粒体40が充填されて粒体層66が設けられる。図6は、ドアトリム68を示す断面図である。このドアトリム68は、表皮材72に対して基材70を凹状に形成して設けた空間に、基材70に沿ってスラブ体76を設けると共に、スラブ体76と表皮材72との間に粒体40を充填することでクッション層74が設けられる。そして、図5に示すアームレスト56および図6に示すドアトリム68であっても、実施例のアームレスト20と同様の作用効果を奏する。
(2)実施例では、スラブ体における粒体層に臨む面を積極的に凸凹加工することで、粒体層におけるスラブ体側で粒体の流動性を調節する構成であるが、発泡成形体であるスラブ体は表面にセルが開口しているので、その表面粗さによっても粒体の流動性を調節し得る。
(3)伸縮性シートは省略することも可能である。
(4)表皮材のスラブウレタンは省略することも可能である。
(5)粒体は、伸縮性を有する袋に封入してスラブ体と表皮材との間に配置してもよい。
(3)伸縮性シートは省略することも可能である。
(4)表皮材のスラブウレタンは省略することも可能である。
(5)粒体は、伸縮性を有する袋に封入してスラブ体と表皮材との間に配置してもよい。
22,58,70 基材,28,60,72 表皮材,34,62,74 クッション層,
36,64,76 スラブ体,36a スラブ体の粒体層に臨む面,
38,66,78 粒体層,40 粒体,42 伸縮性シート
36,64,76 スラブ体,36a スラブ体の粒体層に臨む面,
38,66,78 粒体層,40 粒体,42 伸縮性シート
Claims (4)
- 基材と表皮材との間にクッション層を設けた車両用内装部材において、
前記クッション層は、
前記基材を被覆して設けられ、弾力性を有するスラブ体と、
前記スラブ体と前記表皮材との間に設けられ、弾力性を有する流動可能な粒体からなる粒体層とを備えている
ことを特徴とする車両用内装部材。 - 前記表皮材は、前記粒体層に臨む面に伸縮性シートを備えている請求項1記載の車両用内装部材。
- 前記スラブ体は、前記粒体層に臨む面が凸凹状になっている請求項1または2記載の車両用内装部材。
- 前記粒体として、発泡ビーズが用いられる請求項1〜3の何れか一項に記載の車両用内装部材。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007282097A JP2009107489A (ja) | 2007-10-30 | 2007-10-30 | 車両用内装部材 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109969054A (zh) * | 2017-11-30 | 2019-07-05 | 佛吉亚内饰系统有限责任公司 | 用于车辆内部的座椅系统 |
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2007
- 2007-10-30 JP JP2007282097A patent/JP2009107489A/ja active Pending
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CN109969054A (zh) * | 2017-11-30 | 2019-07-05 | 佛吉亚内饰系统有限责任公司 | 用于车辆内部的座椅系统 |
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