JP3042486U - トイレ用汚物袋 - Google Patents

トイレ用汚物袋

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JP3042486U
JP3042486U JP1997002534U JP253497U JP3042486U JP 3042486 U JP3042486 U JP 3042486U JP 1997002534 U JP1997002534 U JP 1997002534U JP 253497 U JP253497 U JP 253497U JP 3042486 U JP3042486 U JP 3042486U
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bag
water
toilet
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JP1997002534U
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Inventor
嘉一 小林
Original Assignee
日本ディプラント株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 取扱いが容易で、かつ汚物とともに水に溶解
させて汚水として廃棄処理すること。 【解決手段】 袋本体22の上端両側に、腰掛け部に着
脱自在な掛穴23を設けた取付部24を形成して、汚物
袋20の取扱いを容易にするとともに、昜水溶性のポリ
ビニルアルコール(PVA)からなる基材31の一方の
面に、撥水性のパラフィンなどで被覆層34を形成した
素材を用いて、被覆層34を内側にして汚物袋20を形
成し、使用後に汚物と共に水に溶かして廃棄処理できる
ようにしたもの。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、トイレ用汚物袋に関し、より詳細には室内用トイレの汚物処理技術 に関する。
【0002】
【従来の技術】
病院内で療養生活を余儀なくされている患者などのように、トイレへの移動が 困難な者は室内にポータブルトイレを持ち込んで用を足すようにしている。
【0003】 この種のポータブルトイレは、使用後に汚物の入った容器をいちいち洗浄した り、消毒をしなくてはならないといった問題がある。
【0004】 このような問題を解決するために、使い捨て可能な汚物袋を便座受台の穴に取 付け、使用後に汚物袋をゴミとして廃棄することも考えられるが、汚物袋の便座 受台への取付けが不安定であったり、また繁雑であったりするばかりでなく、使 用後の汚物袋の持ち運びが不便で、運搬中あるいは廃棄後に汚物袋から汚物が外 部に漏れたりして非衛生であるといった問題がある。
【0005】 また、汚物袋内の汚物を固化あるいはゲル化して処理することも考えられるが 、固化あるいはゲル化する装置をベッドサイドに設置するなど新たな処理手段を 付加する関係上、処理工程が複雑で介護者を必要とするなどといった問題が生じ る。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
本考案はこのような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、 自力で汚物処理できるように取扱いを容易にしたトイレ用汚物袋を提供すること にあり、また他の目的は、収容された汚物ごと水洗トイレで廃棄処理できるトイ レ用汚物袋を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本考案はこのような課題を達成するために、室内用トイレに装着し て汚物を収容する汚物袋において、一側に腰掛け部の窓に適合する大きさの開口 を有する袋体として形成され、開口の周辺に、腰掛け部に被着する掛穴を有する 取付部を袋体と一体的に形成するとともに、取付部の開口を密着可能にしたもの である。
【0008】
【作用】
患者などが自立でき得るように、汚物袋の腰掛け部への着脱や使用後の持ち運 びが容易にでき、使用時には、撥水性の内層によって昜水溶性の外層への汚物の 水分の透水を阻止するとともに、外層に袋としての形態を維持できる機械的強度 を持たせる一方、廃棄時には、外層を水に溶解させて内層の支持体としての機能 を消失させることによって内層を小片化し、汚物袋全体を水と一緒に混ぜて処理 する。
【0009】
【考案の実施の形態】
そこで以下に本考案の詳細を図示した実施例について説明する。 図1は本考案の汚物袋を使用するのに適したポータブルトイレの一実施例を示 すものであって、図中符号1は、室内用トイレで、この実施例ではベッド2の近 傍に設置される折り畳み可能な椅子型トイレとして構成されていて、常時は折り 畳んでベッド2の下方に収納し、使用時にはベッド2の脇にセットできるように 構成されている。
【0010】 トイレ1は、下部に床面と接するキャスター3を備えた椅子として構成されて いて、背もたれ部4の両側には、患者などの移動を補助する折り畳み可能な手摺 5を備え、腰掛け部6の中央には、後述する汚物袋20を装着する窓7が形成さ れている。
【0011】 腰掛け部6には、両側に汚物袋20と結合する引掛片8が設けられ、また背も たれ側に軸支されて腰掛け部6と背もたれ部4との間を回動する便座9と、便座 9を覆う蓋10が設けられている。なお、図中符号21は、汚物袋20を包み込 む外袋を示している。
【0012】 図2は汚物袋の一実施例を示すものであって、汚物袋20は、一側が腰掛け部 6の窓7に適合する大きさの開口部21を備えた袋本体22と、開口部21の両 縁側に腰掛け部6の引掛片8を挿通する掛穴23を有する取付部24を形成して 構成されている。なお、図中符号25は、開口部21の近傍両側に設けられて、 開口部21を閉塞するための接着層を示している。
【0013】 汚物袋20は、外層31が汚物を収容できる程度の機械的強度を有するポリビ ニルアルコール(PVA)のフィルムからなる昜水溶性部材で形成され、また内 側がパラフィンあるいは高級脂肪酸の蝋材などの非フィルム化の撥水剤の内層3 4として形成されている。
【0014】 次に、図3に基づいて汚物袋の素材の製造方法について説明する。 まず、昜水溶性のポリビニルアルコール(PVA)のフィルムからなる基材3 1を用意する。
【0015】 また、無水アルコールやアセトンなどの水分を含まない有機溶媒に、溶媒の揮 発後も柔軟性と撥水性を有し、かつフィルム化せず、しかも基材31に浸透しな いパラフィンや高級脂肪酸の蝋材などを溶解した防水層形成剤を用意する。
【0016】 基材31の一方の面を露出させて、図3(イ)に示したように、載置台32に セットし、回転ローラ33に防水層形成剤を含浸させて、図3(ロ)に示したよ うに、基材31の一端から回転を開始し、図3(ハ)に示したように、基材31 の他端に移動させると、基材31の片面にだけ均一に防水層形成剤を塗布するこ とができる。塗布後に溶媒を揮発させると蝋材だけが残留し、片面だけに撥水性 の被覆層34が形成された素材を得ることができる。
【0017】 この素材を所定のサイズに裁断し、撥水層34を内側として取付部となる領域 よりも他方側の三方の側縁を接着封止して袋本体22を形成する。ついで、汚物 袋20の一側の開口部21の近傍両側に開口部21のシール用の接着層25を設 け、また非接着領域には腰掛け部6への掛穴兼取手穴23を形成する。
【0018】 この実施例において、まず、ベッド2の脇に折り畳まれて収納されている椅子 型トイレ1を引き出して便座9及び蓋10を上げた状態で、図4(イ)に示した ように、腰掛け部6の引掛片8に汚物袋20の掛穴23を挿通して取付ける。排 便や排尿により汚物が注入されると、その水分は撥水層34によって基材31に 透水するのを阻止されるから、汚物袋20は機械的強度を維持して汚物を収容す ることができる。
【0019】 許容量の汚物を収容して用が済んだ段階で、図4(ロ)に示したように、汚物 袋20を腰掛け部6から取り外して、汚物袋20の開口部21側の接着層25を 露出させ、図4(ハ)に示したように、汚物袋20の長手方向端部を内側に押込 むようにしてから接着層25同士を合わせて密封する。
【0020】 掛穴23を取っ手として水洗トイレまで運び、便器の水溜め部に投棄すると、 外層である基材31が水によって溶け、これに支持されていた撥水層34が小片 となって水に離散する。この状態で排便時と同様の操作により大量の水を注入す ると、水に溶解した外層材及び小片化した内層材からなる汚物袋20の各々の構 成材は汚物と共に排水管に流される。
【0021】 このように、袋体と一体になった取付部に、腰掛け部の引掛片への着脱を容易 にするとともに、汚物袋の密封後の持ち運びを容易にする掛穴兼取手穴を設けて いるので、患者などが自分で汚物処理の作業ができ、しかも、汚物袋を水洗トイ レに廃棄するといった簡単な行為で汚物を汚水処理できるから、ボケが進んだり 、体が不自由となった者にも作業が可能で、自立やリハビリに寄与できる。
【0022】 なお、上述した実施例においては、基材としてPVAからなるフィルムを使用 した場合について説明したが、繊維をPVAや昜水溶性の材料で結合させてフィ ルム状とした昜水溶性紙を用いても同様な作用を奏することは明らかである。
【0023】 また、柔軟性を有する撥水剤は自己溶着性を有するので、図5に示したように 、撥水層34間に昜水溶性フィルム35aを挿入したり(図5(イ))、また撥 水層34の表面に粉体を塗布して第3の層35bとして形成しておくと(図5( ロ))、流通過程での張り付きを防止することができる。さらに、保水性を高め るためにゲル化剤の層を設けるなどして多層構造にすることも可能である。
【0024】 また、上述した実施例においては、取付部の開口側に接着層を設けた場合につ いて説明したが、汚物袋の開口に水溶性の外層を露出させ、水で濡らせて溶着さ せるようにしたり、また内層の溶着性を利用するようにしてもよい。
【0025】 さらに、上述した実施例においては、椅子型トイレに用いる汚物袋について説 明したが、携帯用トイレの汚物袋としても適用できることは明らかである。
【0026】
【考案の効果】
以上述べたように本考案によれば、室内用トイレに装着して汚物を収容する汚 物袋において、一側に腰掛け部の窓に適合する大きさの開口を有する袋体として 形成され、開口の周辺に、腰掛け部に被着する掛穴を有する取付部を袋体と一体 的に形成するとともに、取付部の開口を密着可能にしたので、患者などが一人で 簡単に汚物袋の着脱や持ち運びといった汚物処理ができ、自立に寄与できる。
【0027】 しかも、昜水溶性を有し、かつ汚物の重量に耐える強度を備えた外層と、非フ ィルム化性と撥水性とを有する内層との2層構造として構成されているので、腰 掛け部の窓に汚物袋をセットし、使用後に汚物袋を汚物ごと水に溶解させて汚水 として廃棄処理でき、したがって患者などによる自力での汚物処理が可能となり 、自立やリハビリに寄与できるとともに、介護者の負担を軽減することができる 。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のトイレ用汚物袋を椅子型トイレに取付
けた状態で示した斜視図である。
【図2】図(イ)は汚物袋の全体斜視図、図(ロ)は正
面図、図(ハ)は側面図である。
【図3】図(イ)乃至(ハ)は同上袋の素材の製造方法
を示す図である。
【図4】図(イ)乃至(ハ)は同上袋の着脱及び廃棄状
態を示す図である。
【図5】図(イ)及び図(ロ)は本考案の他の実施例を
示す図である。
【符号の説明】
6 腰掛け部 7 窓 20 汚物袋 21 開口 22 袋本体 23 掛穴 24 取付部 31 昜水溶性の外層 34 撥水性の内層 35a 昜水溶性フィルム 35b 第3の層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年5月21日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内用トイレに装着して汚物を収容する
    汚物袋において、一側に腰掛け部の窓に適合する大きさ
    の開口を有する袋体として形成され、前記開口の周辺
    に、前記腰掛け部に被着する掛穴を有する取付部を前記
    袋体と一体的に形成するとともに、該取付部の開口を密
    着可能にしたトイレ用汚物袋。
  2. 【請求項2】 前記袋体が、少なくとも昜水溶性を有
    し、かつ汚物の重量に耐える強度を有する外層と、非フ
    ィルム化性と撥水性とを有する内層を備えるように構成
    されている請求項1に記載のトイレ用汚物袋。
  3. 【請求項3】 前記内層がパラフィンあるいは蝋材から
    なり、前記外層がポリビニルアルコールからなる請求項
    1に記載のトイレ用汚物袋。
  4. 【請求項4】 前記内層の表面に自己溶着防止層を有す
    る請求項1に記載のトイレ用汚物袋。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0699869A (ja) * 1992-09-19 1994-04-12 Hiromi Matsushita 自転車における車輪の遠隔施錠装置
JP2009066371A (ja) * 2007-09-12 2009-04-02 Misao Hatanaka 非常トイレ用し尿採集袋
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KR200459495Y1 (ko) * 2011-08-02 2012-03-27 이재명 휴대용 배설물 봉투

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