JP3041562B2 - 薄型時計機械体 - Google Patents

薄型時計機械体

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JP3041562B2
JP3041562B2 JP5170483A JP17048393A JP3041562B2 JP 3041562 B2 JP3041562 B2 JP 3041562B2 JP 5170483 A JP5170483 A JP 5170483A JP 17048393 A JP17048393 A JP 17048393A JP 3041562 B2 JP3041562 B2 JP 3041562B2
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嗣朗 牛田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薄型の時計機械体に関
するものであり、時計機械体を時計枠に取り付ける構造
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】クロック用の時計機械体は、ロータとス
テータからなる時計用小型モータと、時計用小型モータ
によって駆動される時計輪列を上ケースと下ケースから
なる機械体ケース内に配設することによって構成されて
いる。また、時計機械体を時計枠に取り付けることによ
って時計は完成される。
【0003】近年、時計の薄型化の傾向が進み、例えば
掛時計の場合では時計の外装枠の厚さが8mm以下のも
のが、薄型の時計機械体における時計用小型モータを駆
動制御する回路基板および電池を機械体ケースの外に配
設することによって実現されている。この薄型化の要望
はさらに強まってきており、このような要望に対応する
ためには、時計機械体自体の薄型構造化を図って実現す
るとともに、時計枠を薄くすることも時計の薄型化の実
現のために欠かせないものである。
【0004】従来までの薄型時計機械体の取付構造とし
ては、図7に示すように、薄型の時計枠101の背面中
心部に機械体収容孔101aを設け、この機械体収容孔
101aに薄型時計機械体Mを収容し、機械体収容孔1
01aの左右側部の内側に1対の支持部101bを突出
させて形成し、この支持部101bに設けた透孔101
cに時計枠101の正面側(図7においては下側)より
強度を増すための金属性のブッシュ102を装着し、薄
型時計機械体に形成してある1対の取付部103aをブ
ッシュ102に当接させて、頭部105aが時計枠10
1の背面より後方に突出しないように形成された取付ね
じ105で固定する構造が知られている。
【0005】また、実願平5−15732には、薄型時
計機械体Mに形成してある1対の取付部203aを時計
枠201に設けてある支持部201bに取付ねじ205
で固定する薄型時計機械体Mの取付構造として、支持部
201bには、取付ねじ205が取付部203aを貫通
して螺合するとともに取付部203aと対向する面にそ
の面より所定量Haだけ突出するブッシュ202が形成
してあり、取付ねじ205には、取付ねじ205をブッ
シュ202に螺合した状態で取付部203aの厚さより
も軸方向の長さを一定量Hbだけ大きくした規制軸部2
05bが形成してある構造が開示されている(図8参
照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】時計の薄型化が試みら
れ、また、材質的にもプラスチック化されている現在、
プラスチック製の薄型の時計枠である場合に、時計枠が
成形後の収縮によって反っていることがあり、この反っ
た時計枠に薄型時計機械体を当接させて取り付けると、
薄型時計機械体の強度が時計枠の取付部の強度に劣る場
合に、時計枠の反りに影響されて薄型時計機械体が反っ
てしまい、それにともなって薄型時計機械体内に収納さ
れているステータが反ってしまい、ロータの動作不良を
呼び起こし、時計用小型モータが仕様通りに機能しなく
なるという問題が発生していた。
【0007】そこで、上述の実願平5−15732のよ
うな薄型時計機械体の取付構造を採用してる場合、時計
枠に設けられている薄型時計機械体の支持部に薄型時計
機械体を取り付けた状態で、ブッシュが時計枠より突出
している所定量が取付部と規制軸部とのなす一定量の隙
間によって取付部が支持部と当接しないように大きく形
成しているため、薄型時計機械体を反っている時計枠に
取り付けても、時計枠の反りにそって薄型時計機械体が
反ってしまうことがなく、薄型時計機械体に収納されて
いるステータが曲がることがなく、時計用小型モータに
悪影響を及ぼすことはない。しかしながら、時計枠の反
りの程度は、大きい場合もあれば小さい場合もある。し
たがって、大きく反った場合を想定して隙間を形成して
いれば、反りが小さかった場合に、時計枠に薄型時計機
械体を取り付けると、逆にガタが発生してしまうことに
なり好ましいものでない。また、その逆の場合は前述の
効果を達成できないものになってしまう。このため、実
願平5−15732のような取付構造を採用している場
合、時計枠に薄型時計機械体を取り付けた後、取付ねじ
と薄型時計機械体の取付部との間にねじロック等の接着
剤を塗布してガタをなくしてやる必要があった。
【0008】よって、本発明の目的は、反りの生じてい
る時計枠に薄型時計機械体を取り付ける場合に、時計枠
の反りに影響されて薄型時計機械体が反ってしまうこと
なく、薄型時計機械体内の時計用小型モータに動作不良
が生じない薄型時計機械体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、機械体ケースの内部には、ロータとス
テータとからなりかつ時計輪列を駆動する時計用小型モ
ータが設けてあり、機械体ケースの外周部には、取付ね
じを介して時計枠の支持部に取り付けるための1対の取
付部が形成してあり、取付部の両面には、取付ねじの頭
部と支持部とにそれぞれ対接可能なリブが突出形成して
あり、リブは、ステータの長手方向と実質的に直角に延
伸している。
【0010】
【実施例】以下、本発明の詳細を図面に示した好適な実
施例にそって説明する。
【0011】図1に示すように、プラスチック製の薄型
の時計枠1の背面中心部に機械体収容孔1aが穿設して
あり、この機械体収容孔1aに薄型時計機械体Mが収容
されている。時計枠1の背面下部には、1対の電池(図
示せず)が収容される電池収納部6が設けられ、電池収
納部6の中心部に時計用小型モータmを駆動制御する回
路基板7が配設されている。回路基板7の上方は保護カ
バー8により覆われており、その両側に配設される電池
は、薄型のボタン電池(図示せず)であり、回路基板7
の保護カバー8とは独立して着脱可能な1対の電池蓋9
によって固定されている。薄型時計機械体Mの内部の端
子板15(図2参照)には、被覆リード線10の一端が
接続されていて、被覆リード線10の他端は、薄型時計
機械体Mの外方に延出して下方に位置している回路基板
7に接続されて両者の電気的接続がとられている。
【0012】時計枠1の背面上部には、壁面等に植設さ
れている掛止ねじ等に掛け止める引掛金具17が金具押
さえ板18およびねじ19により取り付けられている。
【0013】薄型時計機械体Mの背面には指針修正用の
針回しつまみ11が設けられている。
【0014】図2に本発明の薄型時計機械体Mを示す。
機械体ケースCは、上ケース3と下ケース4とからな
り、両者は各々5つずつ対向して設けられている上ケー
ス3側の座ぐり孔3d、下ケース4側のねじ穴(図示せ
ず)にねじ(図示せず)が挿置されて固着されている。
機械体ケースCの内部には、ステータ12、およびコイ
ル13が巻回されたコイルボビン14が挿置されてい
る。ステータ12は、コイルボビン14に挿置されてい
る第1のステータ片12aと、第1のステータ片12a
の両端部において上ケース3と下ケース4を貫通するね
じ(図示せず)と上ケース3に形成されているナット孔
3eに挿置されるナット(図示せず)が螺合することに
よって狭持され結合される第2のステータ片12bとで
形成されている。第2のステータ片12bにロータ16
を挿置するステータ磁極12cが設けられている。ステ
ータ12、コイル13を巻回したコイルボビン14およ
びロータ16により時計用小型モータmが形成される。
【0015】機械体ケースCの外周部には、取付ねじ5
(図3参照)を介して時計枠1の支持部に取り付けるた
めの1対の取付部3aがステータ12の長手方向と平行
な線上に設けられており、各々の取付部3aの両面に
は、取付ねじ5の頭部5aと時計枠1の支持部1bとに
それぞれ対接可能なリブ3bが突出形成されていて、リ
ブ3bはステータ12の長手方向と直角に延伸する方向
に突出形成されている。
【0016】図3に、図1に示すA−A線における内部
を一部省略した断面図を示す。そして、図4に機械体ケ
ースCの取付部3aの要部の平面図を示し、図5にその
断面図を示す。
【0017】前述のように、時計枠1の背面中心部に穿
設してある機械体収容孔1aに薄型時計機械体Mが収容
されている。機械体収容孔1aの左右側部から内部に突
出して1対の支持部1bが設けてある。支持部1bには
透孔1cが設けてあり、この透孔1cには時計枠1の正
面側(図5においては下側)から金属製の片端に鍔部2
aを有していて中心部に雌ねじが形成されているブッシ
ュ2が装着されている。ブッシュ2の鍔部2aは一部分
がカットされた直線状部を有している。時計枠1の支持
部1bの透孔1cの正面側には、ブッシュ2の鍔部2a
を嵌着可能な凹部1dが設けられており、この凹部1d
はブッシュ2の鍔部2aと対接する形状をしているた
め、ブッシュ2を透孔1cに装着した状態においては、
ブッシュ2は時計枠1に対して回転不能となっている。
【0018】薄型時計機械体Mは、時計枠1の機械体収
容孔1aに収容し、薄型時計機械体Mの外周部に形成し
てある1対の取付部3aを時計枠1の支持部1b(ブッ
シュ2)に当接させて、取付ねじ5を介して固定され
る。その際、薄型時計機械体Mの取付部3aの取付孔3
cより外周部分には、取付ねじ5の頭部5aおよび時計
枠1の支持部1bにそれぞれ対接可能なリブ3bが突出
形成されているため、取付ねじ5と薄型時計機械体Mの
取付部3a、および、薄型時計機械体Mの取付部3aと
時計枠1の支持部1b(ブッシュ2)が密着するのでは
なく、リブ3bが介在してお互いは間隙が設けられた状
態でリブ3bの線接合により固定される。
【0019】時計枠1の前面(図3においては左側)に
は、文字板20が設けてあり、この文字板20の前方に
は狭い空間を介して薄い透明な前面カバー21が位置
し、この前面カバー21はカバー押さえ22と時計枠1
に狭持され、ねじ23(図1参照)により固定されてい
る。薄型時計機械体Mの前方に突出して、文字板20の
背面より貫通して設けてある指針軸24には、指針とし
ての時針25、分針26とがそれぞれ設けてある。
【0020】図6に、反りの生じている時計枠1に本発
明の薄型時計機械体Mを取り付けた場合の薄型時計機械
体Mの取付部3aおよび時計枠1の支持部1bの要部の
断面図を示す。図示のように、取付ねじ5と薄型時計機
械体Mの取付部3a、および、薄型時計機械体Mと時計
枠1の支持部1b(ブッシュ2)との間にリブ3bが介
在していることにより間隙が設けられており、この間隙
によって、反りの生じている時計枠1に薄型時計機械体
Mを取り付けても、薄型時計機械体Mつまり薄型時計機
械体Mの内部の時計用小型モータmを構成するステータ
12は、時計枠1の反りに影響されずに時計枠1に固定
される。したがって、薄型時計機械体Mの内部の時計用
小型モータmに動作不良が生じない薄型時計機械体Mを
提供することが可能になる。
【0021】
【発明の効果】本発明の構成によれば、薄型時計機械体
の取付部にリブを設けていることによって取付ねじと薄
型時計機械体の取付部、および薄型時計機械体と時計枠
の支持部(ブッシュ)との間にリブが介在するため、反
りの生じている時計枠に薄型時計機械体を取り付けて
も、薄型時計機械体つまり薄型時計機械体の内部の時計
用小型モータを構成するステータは、時計枠の反りに影
響されずに時計枠に固定可能となり、薄型時計機械体の
内部の時計用小型モータに動作不良が生じることなく、
仕様通りの時計精度を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の薄型時計機械体を使用した掛時計の背
面図である。
【図2】本発明の薄型時計機械体における時計用小型モ
ータの配置を示す平面図である。
【図3】図2に示すA−A線における内部を一部省略し
た断面図である。
【図4】本発明の薄型時計機械体を時計枠に取り付けた
状態の要部の拡大平面図である。
【図5】本発明の薄型時計機械体を時計枠に取り付けた
状態の要部の拡大断面図である。
【図6】本発明の薄型時計機械体を反りの生じている時
計枠に取り付けた状態の機械体ケースの取付部の要部の
断面図である。
【図7】一従来例を示す要部の断面図である。
【図8】一従来例を示す要部の断面図である。
【符号の説明】
1 時計枠 1b 支持部 3a 取付部 3b リブ 5 取付ねじ 5a 頭部 12 ステータ 16 ロータ C 機械体ケース M 薄型時計機械体 m 時計用小型モータ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機械体ケース内には、ロータとステータ
    とからなりかつ時計輪列を駆動する時計用小型モータが
    設けてあり、 上記機械体ケースの外周部には、取付ねじを介して時計
    枠の支持部に取り付けるための1対の取付部が形成して
    あり、 上記取付部の両面には、上記取付ねじの頭部と上記支持
    部とにそれぞれ対接可能なリブが突出形成してあり、 上記リブは、上記ステータの長手方向と実質的に直角に
    延伸していることを特徴とする薄型時計機械体。
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