JP3041523U - 空缶排除堰及び鉄道車両の出入口の扉機構 - Google Patents

空缶排除堰及び鉄道車両の出入口の扉機構

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JP3041523U JP1997001790U JP179097U JP3041523U JP 3041523 U JP3041523 U JP 3041523U JP 1997001790 U JP1997001790 U JP 1997001790U JP 179097 U JP179097 U JP 179097U JP 3041523 U JP3041523 U JP 3041523U
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泰光 沖
重樹 坂東
秀憲 穂苅
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空缶等の障害物が、扉枠の戸当り部と扉の戸
先部分との間に挟まれない様にするための空缶排除堰を
提供する。 【解決手段】 この扉機構は、扉1と、下レール5と、
戸当り部7と、空缶排除堰30とを備える。空缶排除堰
30は、扉1が閉動作したときに、扉1の戸先部分3と
戸当り部7との間に空缶17等の障害物が挟まらない様
にするためのものであり、床面から扉1が閉じる方向に
昇傾斜する稜線31を備えている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、扉の開閉動作範囲に侵入した空缶等の障害物を、開閉動作範囲から 排除する空缶排除堰、及びこれを適用した鉄道車両の出入口の扉機構に関する。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】
図18に示す様に、鉄道車両の客室床面に放置された空缶17等は、走行中の 振動等のために床面を移動して、車両が駅に停止して扉1が開かれている間に、 図に示す様な位置に侵入する場合がある。
【0003】 そして、図18に示す様な状態のまま扉1を閉じると、空缶17等は、下レー ル5に沿って移動する。すると、空缶17等は、図19に示す様に、扉1の戸先 部分3と扉枠11の戸当り部7との間に挟まれる。 この様な位置に空缶17等が介在すると、扉1の戸先部分3は扉枠11の戸当 り部7に当接することができない。即ち、扉1の閉動作を完了させることができ ない。
【0004】 従って、鉄道車両の発車時刻が遅れ、ダイヤが乱れてしまう虞がある。 また、鉄道車両の出入口以外に適用される扉機構、例えばエレベータの扉機構 においても、同様に、空缶17等によって扉1の閉動作を妨げられることがある 。
【0005】 この様な事態の予防策としては、各扉にセンサを設けたり、監視のための人物 を配置したりすることも考えられるが、この様な方法では、製作費や人件費が増 加するため、得策ではない。 そこで、本考案は、空缶等の障害物が、扉枠の戸当り部と扉の戸先部分との間 に挟まれない様にするための空缶排除堰、及びこれを適用した鉄道車両の出入口 の扉機構を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び考案の効果】
この様な目的を達成するため、請求項1に記載の考案は、扉が閉動作したとき に、該扉の戸先部分と扉枠の戸当り部との間に空缶等の障害物が挟まらない様に するための空缶排除堰であって、前記戸当り部の近傍の床面の内、前記扉が往復 する開閉動作範囲を侵さない位置に設けられ、床面から前記扉が閉じる方向に昇 傾斜する稜線を備えることを特徴とする。
【0007】 この空缶排除堰によれば、図18に示す様な位置に侵入した空缶等は、次の様 にして排除される。なお、ここでは空缶についてのみ記載するが、円筒形状等の 様な回転体であれば、空き瓶等でも同様の効果を得ることができる。また、上記 以外の形状でも、同様の効果が得られるものもある。
【0008】 まず、空缶は、扉の閉動作に伴い、扉枠の戸当り部に向けて押し動かされる。 すると、空缶は、床面から扉が閉じる方向に昇傾斜する稜線に当接する。そして 、さらに戸当り部に向けて押されると、空缶は稜線に乗り上げようとする。しか し、空缶は円筒形状であるので、稜線に安定して乗り上げることはできない。こ のため、空缶は、稜線から空缶の軸線側(重心側)へ落ちる。即ち、空缶は、扉 枠の戸当り部と扉の戸先部分との間に挟まれない位置に排除される。
【0009】 この様に、この空缶排除堰は、図18に示す様な位置に空缶等の障害物が侵入 しても、戸当り部と戸先部分との間に挟まれない様にすることができるため、扉 の閉動作が空缶等により妨げられることがないという効果を発揮する。 また、請求項2に記載の考案は、請求項1に記載の空缶排除堰を鉄道車両の出 入口の扉に適用したものであって、形状が略三角錐であり、前記開閉動作範囲の 車内側の内、前記稜線を上から床面に投影した線と、前記開閉動作範囲を画する 境界線とが略一致する様な位置に設けられていることを特徴とする。
【0010】 この空缶排除堰の稜線は、扉の開閉動作を妨げない位置であり、さらに、扉寄 りの位置に設けられている。空缶には様々な大きさのものがあるが、この様な位 置に稜線が設けられているので、空缶は、稜線に乗り上げた後、扉の開閉動作範 囲から離れる方向へ確実に落ちる。
【0011】 この様に、この空缶排除堰は、空缶排除の確実性が向上するため、本考案の効 果、即ち、扉の閉動作が空缶等により妨げられることがないという効果が顕著と なる。 また、この空缶排除堰は、形状が略三角錐であるため、設置が非常に容易であ ると共に、設置後は、優れた安定性を得ることができるという効果を発揮すると 共に、複雑な形状でないため、容易に製作することができるという効果を発揮す る。
【0012】 さらに、この空缶排除堰は、鉄道車両の出入口の扉に適用されている。鉄道車 両の客室床面には、空缶等が放置されることが多々あるので、本考案の空缶排除 堰を鉄道車両の出入口の扉に適用すると、本考案の効果、即ち、扉の閉動作が空 缶等により妨げられることがないという効果が、さらに顕著に現れる。
【0013】 さらにまた、この空缶排除堰は、開閉動作範囲の車内側に設けられているため 、空缶は、稜線から車内側に排除される。従って、この空缶排除堰を適用すると 、車外、つまり線路を汚さないという有用な効果も発揮する。 なお、扉機構によっては、扉が往復する開閉動作範囲の略直下の床面に、排水 溝が設けられているものもある。この様な位置に排水溝が設けられていると、空 缶等は、扉が開いている間にこの排水溝に落ち込む虞がある。この様な位置に存 在する空缶を、請求項1及び2に記載の様な、開閉動作範囲を侵さない位置に設 けられる空缶排除堰によって排除することは、困難な場合がある。
【0014】 そこで、請求項3に記載の考案は、扉が閉動作したときに、該扉の戸先部分と 扉枠の戸当り部との間に空缶等の障害物が挟まらない様にするための空缶排除堰 を鉄道車両の出入口の扉に適用したものであって、床面の内、前記扉が往復する 開閉動作範囲に設けられる排水溝の内部に設けられ、該排水溝の底部から前記扉 が閉じる方向に対して斜め車外方向に昇傾斜する斜面を備えると共に、前記排水 溝の側面との間に隙間を生じさせ得る形状であることを特徴とする。
【0015】 この空缶排除堰によれば、排水溝内部に存在する空缶は、次の様にして排除さ れる。 まず、空缶は、扉の閉動作に伴い、扉枠の戸当り部に向けて押し動かされる。 すると、空缶は、排水溝の底部から扉が閉じる方向に対して斜め右あるいは斜め 左方向に昇傾斜する斜面に当接する。そして、さらに戸当り部に向けて押される と、空缶は斜面を昇り始める。この斜面は、扉が閉じる方向に対して斜め車外方 向に昇傾斜しているので、空缶は、排水溝の車内側の端に沿って斜面を昇る。そ して、さらに押されると、空缶は、排水溝を脱出し、斜め車外方向への傾斜に伴 って、排水溝の車内側に排除される。即ち、扉枠の戸当り部と扉の戸先部分との 間に挟まれない位置に排除される。
【0016】 この様に、この空缶排除堰は、排水溝内に空缶等の障害物が侵入しても、戸当 り部と戸先部分との間に挟まれない様にすることができるため、扉の閉動作が空 缶等により妨げられることがないという効果を発揮する。 また、この空缶排除堰は、排水溝の側面との間に隙間を生じさせ得る様に形成 されているので、水滴等はこの隙間から車外へ排除される。従って、排水溝の本 来の役割である排水作用を妨げることがないという効果も発揮する。
【0017】 さらに、この空缶排除堰は、鉄道車両の出入口の扉に適用されている。鉄道車 両の客室床面には、空缶等が放置されることが多々あるので、本考案の空缶排除 堰を鉄道車両の出入口の扉に適用すると、本考案の効果、即ち、扉の閉動作が空 缶等により妨げられることがないという効果が、さらに顕著に現れる。
【0018】 さらに、請求項4に記載の考案は、鉄道車両の出入口の扉機構に、請求項2に 記載の空缶排除堰と、請求項3に記載の空缶排除堰とを併用することを特徴とす る。 この様にすると、各空缶排除堰を単独で設ける場合に比べ、空缶排除の成功率 がさらに向上する。このため、扉の閉動作が空缶等により妨げられることがない という効果が一層顕著となる。
【0019】
【考案の実施の形態】
本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。 なお、ここでは、本考案に係る空缶排除堰を鉄道車両、具体的には300系( 新幹線のぞみ号)の車両の出入口の扉機構に適用した例について述べる。扉機構 としては、300系の車両に適用されている引戸方式とプラグドア方式とを取り 上げる。そして、実施の形態1では、本考案に係る空缶排除堰を引戸方式の扉機 構に適用した場合について、実施の形態2では、プラグドア方式の扉機構に適用 した場合について、各々説明する。
【0020】 [実施の形態1] まず、実施の形態1の空缶排除堰30及びこの空缶排除堰30が適用されてい る引戸方式の扉機構の構成について説明する。 図1はこの扉機構の平面断面図、図2は正面断面図、図3は側面断面図、図4 は空缶排除堰30の斜視図である。なお、図1、3は扉が全閉状態にある場合の 図であり、図2は扉が全開状態にある場合の図である。
【0021】 この扉機構は、扉1と、下レール5と、戸当り部7と、空缶排除堰30とを備 える。 扉1は、空気圧や電磁力等によって往復運動を行い、出入口の開閉を行うため のものである。
【0022】 下レール5は、出入口の床面に、車両の進行方向と略平行に設けられており、 扉1が開閉動作の軌道から逸脱しない様に案内するためのものである。 ここで、開閉動作とは、戸先部分3が戸当り部7と当接する全閉状態と、扉1 全体が図示しない戸袋内に収納される全開状態との間を往復する動作のことであ る。
【0023】 戸当り部7は、扉枠11の一部を構成するものであり、扉1が全閉状態である ときに戸先部分3と当接する箇所である。 空缶排除堰30は、扉1が閉動作したときに、扉1の戸先部分3と戸当り部7 との間に空缶17等の障害物が挟まらない様にするためのものである。この空缶 排除堰30は、ステンレス鋼またはアルミニウム合金で略三角錐形状に形成され ており、床面から扉1が閉じる方向に昇傾斜する稜線31を備えている。また、 この空缶排除堰30は、戸当り部7の近傍の床面の内、扉1が往復する開閉動作 範囲(本実施の形態では境界線13、15によって挟まれる範囲をいう)を侵さ ない位置、詳しくは開閉動作範囲の車内側、さらに詳しくは、稜線31を上から 床面に投影した線(本実施の形態では空缶排除堰30の底面の辺35に該当する )と境界線13とが略一致する様な位置、に設けられている。また、床面への取 り付けを容易に行うため、空缶排除堰30の底面には、平面形状の取り付け板3 3が取り付けられている。
【0024】 次に、この空缶排除堰30の作用について説明する。 図5、6、7、8、9は、空缶排除堰30によって、開閉動作範囲から空缶1 7が排除される様子を示す模式的な図であり、図5、6、8、9は斜視図、図7 は図6の平面断面図である。
【0025】 この空缶排除堰30によれば、図5に示す様な位置に侵入した空缶17は、次 の様にして排除される。なお、ここでは空缶についてのみ記載するが、円筒形状 等の様な回転体であれば、空き瓶等でも同様の効果を得ることができる。また、 上記以外の形状でも、同様の効果が得られるものもある。
【0026】 まず、空缶17は、扉1の閉動作に伴い、戸当り部7に向けて押し動かされる 。すると、図6、7に示す様に、空缶17は、空缶排除堰30の稜線31に当接 する。そして、さらに戸当り部7に向けて押されると、空缶17は稜線31に乗 り上げようとする。しかし、空缶17は円筒形状であるので、稜線31に安定し て乗り上げることはできない。このため、図8に示す様に、空缶17は、稜線3 1から車内側へ落ちる。そして、この状態からさらに押されると、図9に示す様 に、空缶17は、戸当り部7と戸先部分3との間に挟まれない位置に排除される 。
【0027】 次に、この空缶排除堰30の効果について説明する。 上記の様に、この空缶排除堰30は、図5に示す様な位置に空缶17等の障 害物が侵入しても、戸当り部7と戸先部分3との間に挟まれない様にすることが できるため、扉の閉動作が空缶17等により妨げられることがないという効果を 発揮する。
【0028】 この空缶排除堰30の稜線31は、開閉動作範囲と非常に近接して設けられ ている。この様な位置に稜線31が設けられているので、空缶17が非常に小さ い場合であっても、図7に示す様に、空缶17の軸線19(重心)は稜線31よ りも車内側に位置することになる。このため、空缶17は、稜線31に乗り上げ た後、扉1から離れる方向、即ち、車内側へ落ちる確実性が向上する。従って、 本考案の効果、即ち、扉の閉動作が空缶等により妨げられることがないという効 果が顕著となる。
【0029】 この空缶排除堰30は、形状が略三角錐であるため、設置が非常に容易であ ると共に、設置後は、優れた安定性を得ることができるという効果を発揮する。 この空缶排除堰30は、複雑な形状でないため、容易に製作することができ るという効果を発揮する。
【0030】 この空缶排除堰30は、開閉動作範囲の車内側に設けられているため、空缶 17は、稜線31から車内側に排除される。従って、車外、つまり線路を汚さな いという有用な効果を発揮する。 この空缶排除堰30は、戸当り部7の近傍に設けられているため、空缶17 が開閉動作範囲の戸当り部7近傍に侵入する確率を低くすることができるという さらに有用な効果を発揮する。
【0031】 以上の様な効果が得られるため、空缶等の障害物により扉の閉動作が妨げられ て鉄道車両の発車時刻が遅れ、ダイヤが乱れるという事態を回避することができ る。 [実施の形態2] まず、実施の形態2の空缶排除堰30、40及びこれらの空缶排除堰30、4 0が適用されているプラグドア方式の扉機構の構成について説明する。
【0032】 図10はこの扉機構の平面断面図、図11は正面断面図、図12は側面断面図 、図13は空缶排除堰40の斜視図である。なお、図10、11は扉が全開状態 にある場合の図であり、図12は全開及び全閉状態をまとめて示した図である。 この扉機構は、扉1と、排水溝9と、空缶排除堰30と、空缶排除堰40とを 備える。
【0033】 扉1は、上述の実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。 排水溝9は、利用者の雨具から床面に落ちた水滴等を、車外に排出するための 溝であり、床面の内、扉1の開閉動作範囲に設けられているものである。 空缶排除堰30は、実施の形態1と同様であり、さらに、図11に示す様に、 車外から見たときに、扉枠11に隠れる位置に設けられている。
【0034】 空缶排除堰40は、空缶排除堰30と同様に、扉1が閉動作したときに、戸先 部分3と戸当り部7との間に空缶17等の障害物が挟まらない様にするためのも のである。この空缶排除堰40は、排水溝9の内部に設けられており、排水溝9 の底部から扉1が閉じる方向に昇傾斜すると共に、車外側に昇傾斜する斜面41 を備えている。
【0035】 また、空缶排除堰40は、長手方向に直交する平面による断面の形状が略台形 となる様に形成されている。また、空缶排除堰40の上底面43の幅W1は、排 水溝9の開口幅W3よりも僅かに狭く設定されており、同様に、下底面45の幅 W2は、排水溝9の底部幅W4よりも僅かに狭く設定されている。これは、床面 の水滴等が排水溝9へ流入するための隙間を確保することによって、排水溝9の 排水効果を良好に保持するためである。
【0036】 ここで、プラグドア方式の扉機構が行う開閉動作について説明する。 まず、引戸方式と同様に、扉1は列車の進行方向あるいはその反対方向へ略直 線的に移動する。このとき、扉1は、排水溝9の略直上を通過する。そして、閉 動作の方向に沿って所定の位置まで変位すると、扉1は、閉動作の方向に沿って 移動しつつ、車内側の位置(図12にて実線で示す左側の位置)から車外側の位 置(図12にて1点鎖線で示す右側の位置)まで移動し、全閉状態に到る。なお 、このプラグドア方式は、扉1が閉じた状態で、車両の外側面と扉1の外面とが 略同一平面上に位置する様に構成することにより、走行時の空気抵抗を低下させ ると共に、車両の外観を凹凸のない整然としたものとすることを目的として適用 されている方式である。
【0037】 次に、これらの空缶排除堰30、40の作用について説明する。 図14、15、16、17は、空缶排除堰40によって、排水溝9から空缶1 7が排除される様子を示す模式的な斜視図である。 この空缶排除堰40によれば、図14に示す様な位置に侵入した空缶17は、 次の様にして排除される。なお、実施の形態1と同様に、ここでは空缶について のみ記載するが、円筒形状等の様な回転体であれば、空き瓶等でも同様の効果を 得ることができる。また、上記以外の形状でも、同様の効果が得られるものもあ る。
【0038】 まず、空缶17は、扉1の閉動作に伴い、排水溝9内を、扉1が閉じる方向に 押し動かされる。すると、空缶17は、図15に示す様に、空缶排除堰40の斜 面41に当接する。そして、さらに扉1が閉じる方向に押されると、空缶17は 斜面41を登り始める。斜面41は車外側に昇傾斜しているので、空缶17は、 重力の斜面41の下り方向成分によって車内側へ力を受ける。このため、図16 に示す様に、空缶17は、排水溝9の車内側の縁に接しながら斜面41を登る。 そして、この状態からさらに押されると、空缶17は斜面41を登りきる。そし て、それまで受けていた車内側への力によって、図17に示す様に、空缶17は 、排水溝9から車内側に排除される。
【0039】 そして、排水溝9から排除された空缶17は、排水溝9に沿って設けられてい る空缶排除堰30によって、実施の形態1と同様の作用によって、さらに車内側 へ排除される。 次に、これらの空缶排除堰30、40の効果について説明する。
【0040】 以上の空缶排除堰40によれば、上記実施の形態1と同様に、〜の効果が 得られ、ダイヤの乱れを回避することができる。さらに、実施の形態2の空缶排 除堰30は、車外から見たときに、扉枠11に隠れる位置に設けられている。従 って、目障りにならず、整然とした車両内の美観を損なう虞がないというさらに 有用な効果も発揮する。
【0041】 また、空缶排除堰30、40を併用することにより、空缶17を排除する確実 性がさらに向上するので、扉1の閉動作が空缶17により妨げられることがない という効果がより一層顕著となる。 以上、本考案の実施の形態について説明したが、本考案は、上記実施の形態に 限定されるものではなく、さらに種々なる態様において実施してもよいことはも ちろんである。
【0042】 例えば、上記実施の形態では、鉄道車両の床面に取り付ける場合を一例として 挙げたが、本考案の範囲において、鉄道車両以外の乗り物や場所に取り付けても よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1の引戸方式の扉機構の要部の平
面断面図である。
【図2】 実施の形態1の引戸方式の扉機構の要部の正
面断面図である。
【図3】 実施の形態1の引戸方式の扉機構の要部の側
面断面図である。
【図4】 実施の形態1の空缶排除堰の斜視図である。
【図5】 実施の形態1の空缶排除堰が空缶を排除する
様子の説明図である。
【図6】 実施の形態1の空缶排除堰が空缶を排除する
様子の説明図である。
【図7】 図6の平面断面図である。
【図8】 実施の形態1の空缶排除堰が空缶を排除する
様子の説明図である。
【図9】 実施の形態1の空缶排除堰が空缶を排除する
様子の説明図である。
【図10】 実施の形態2のプラグドア方式の扉機構の
要部の平面断面図である。
【図11】 実施の形態2のプラグドア方式の扉機構の
要部の正面断面図である。
【図12】 実施の形態2のプラグドア方式の扉機構の
要部の側面断面図である。
【図13】 実施の形態2の空缶排除堰の斜視図であ
る。
【図14】 実施の形態2の空缶排除堰が空缶を排除す
る様子の説明図である。
【図15】 実施の形態2の空缶排除堰が空缶を排除す
る様子の説明図である。
【図16】 実施の形態2の空缶排除堰が空缶を排除す
る様子の説明図である。
【図17】 実施の形態2の空缶排除堰が空缶を排除す
る様子の説明図である。
【図18】 空缶が扉の閉動作を妨げる様子の説明図で
ある。
【図19】 空缶が扉の閉動作を妨げる様子の説明図で
ある。
【符号の説明】
1・・・扉、3・・・戸先部分、5・・・下レール、7
・・・戸当り部、9・・・排水溝、11・・・扉枠、1
3・・・境界線、15・・・境界線、17・・・空缶、
19・・・軸線、30・・・空缶排除堰、31・・・稜
線、33・・・取り付け板、35・・・辺、40・・・
空缶排除堰、41・・・斜面、43・・・上底面、45
・・・下底面、W1・・・上底面幅、W2・・・下底面
幅、W3・・・排水溝開口幅、W4・・・排水溝底部
幅。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 坂東 重樹 愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番4号 東海旅客鉄道株式会社内 (72)考案者 穂苅 秀憲 愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番4号 東海旅客鉄道株式会社内

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扉が閉動作したときに、該扉の戸先部分
    と扉枠の戸当り部との間に空缶等の障害物が挟まらない
    様にするための空缶排除堰であって、 前記戸当り部の近傍の床面の内、前記扉が往復する開閉
    動作範囲を侵さない位置に設けられ、床面から前記扉が
    閉じる方向に昇傾斜する稜線を備えることを特徴とする
    空缶排除堰。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の空缶排除堰を鉄道車両
    の出入口の扉に適用したものであって、 形状が略三角錐であり、 前記開閉動作範囲の車内側の内、前記稜線を上から床面
    に投影した線と、前記開閉動作範囲を画する境界線とが
    略一致する様な位置に設けられていることを特徴とする
    空缶排除堰。
  3. 【請求項3】 扉が閉動作したときに、該扉の戸先部分
    と扉枠の戸当り部との間に空缶等の障害物が挟まらない
    様にするための空缶排除堰を鉄道車両の出入口の扉に適
    用したものであって、 床面の内、前記扉が往復する開閉動作範囲に設けられる
    排水溝の内部に設けられ、 該排水溝の底部から前記扉が閉じる方向に対して斜め車
    外方向に昇傾斜する斜面を備えると共に、前記排水溝の
    側面との間に隙間を生じさせ得る形状であることを特徴
    とする空缶排除堰。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の空缶排除堰と、 請求項3に記載の空缶排除堰とを併用することを特徴と
    する鉄道車両の出入口の扉機構。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0638427U (ja) * 1992-10-26 1994-05-24 株式会社共立 畑用追肥装置
WO2013187051A1 (ja) * 2012-06-13 2013-12-19 川崎重工業株式会社 鉄道車両および戸袋柱

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