JP3040545B2 - 2層tabテープの製造方法 - Google Patents

2層tabテープの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体素子実装用のT
AB(Tape Automated Bondin
g)テープの製造方法に関し、より詳細には2層TAB
テープの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の半導体実装技術の進歩は著しい
が、中でもTABは、極めて高密度に導体パターンが形
成できるために、多ピン化に容易に対応でき、またボン
ディングの際にはワイヤーを用いる事なく、リード全体
を一度に半導体素子との配線接続(ギャングボンディン
グ)が可能であるため、高密度実装技術が必要とされて
いる現在、活発に開発が進められている。
【0003】TABテープとしては、2層構造と3層構
造との2種類あるが、3層構造(以下、3層TABと略
す)は一般的に銅箔等の導体箔と耐熱性の樹脂フィルム
を接着剤で張り合わせたものであり、フィルムとして耐
熱性及び耐薬品性等の優れた特性を持つポリイミドを用
いても耐熱性に劣る接着剤層を持つため、その特性を充
分に生かすことが出来なかった。
【0004】一方、一般に2層構造TAB(以下、2層
TABと略す)は、ベースフィルムに接着剤層を持たな
いためにTABとしての耐熱性に優れるが、その製造法
の困難さ故に実用に供されることが少なかった。すなわ
ち2層TABの製造法としてはポリイミド等の耐熱フィ
ルム上に、スパッタリング、蒸着、メッキ等の薄膜形成
技術を用いて導体層を設けた後、ベースフィルム及び導
体層にエッチング処理を施しデバイスホールやスプロケ
ットホールといった所定の開孔部、及び導体パターンを
形成する方法と、銅箔等の導体箔上にポリイミド等耐熱
樹脂のワニスを直接塗布、乾燥させ2層基板を形成した
後、樹脂層及び導体箔にエッチング処理を施して所定の
開孔部や導体パターンを形成する方法の2種類の方法で
製造されている。
【0005】しかし、前者では、屈曲性の優れた圧延箔
や強度の優れたFe−Ni合金箔等を使用できないとい
った問題点や、ベースフィルム開孔部の形成にエッチン
グ法を用いて開孔部を設けなくてはならないために、3
層TABの打ち抜き法と比較して生産性が著しく低下し
てしまう。一方、後者においても、カールやシワの発生
を防ぐために、用いる樹脂の線膨張係数を導体層である
銅箔と一致させる必要があるが、この様な樹脂は、一般
に剛直で耐溶剤性に優れるためアルカリエッチングが困
難なものが多く、フィルム層に開孔部を設けるためにエ
キシマレーザー等のドライエッチングを行わなくてはな
らず、生産性やコストが不利であるといった問題点を有
している。
【0006】更に、従来の様に単にデバイスホール等の
開孔部を有する形状のTABでは2層及び3層何れの方
式のTABでも、インナーリードが細くなるとリード自
身に剛性がなくなり位置合わせ精度が充分でない等の問
題点を有しており、インナーリードの細線化には限界が
あるといわれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的とすると
ころは、接着剤層のない2層TABの本来持っている耐
熱性、耐アルカリ性、耐溶剤性、電気特性を低下させる
ことなく、生産性、位置合わせ特性に優れた微細線化が
でき、高密度配線の可能な2層TABテープの製造法を
提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、導体箔上に形
成された半硬化状態の光透過性ポリアミック酸フィルム
と、離型フィルム上に形成された所定の開孔部を有する
半硬化状態のポリアミック酸フィルムとをポリアミック
酸フィルム面を合わせて加熱・圧着し、イミド化を完結
させ、次いで導体箔に所要のパターンを形成することを
特徴とする、光透過性ポリイミド層を下層に持つ部分的
にフィルム厚みの異なる支持フィルム層を有する2層T
ABテープの製造方法である。
【0009】このようにして得られた2層TABテープ
を用いれば、透明なポリイミド層の上にインナーリード
パターンが形成されているため、回路パターンを細線化
してもばらけることなく、しかもデバイスホールに相当
する部分は透明なポリイミド層のみから構成されるの
で、裏側(ポリイミド基板側)からCCDカメラ等で容
易に位置合せができ、さらに耐熱性の優れた透明ポリイ
ミド層を介して裏面からヒートバーを当てることによ
り、容易に精度よく、ギャングボンディングを行うこと
が可能となる。
【0010】ポリアミック酸フィルムに開孔部を設ける
方法としては、打ち抜き、切断、アルカリエッチング、
レーザー加工等を用いることが出来る。導体箔上に所定
のレジストパターンを形成し、導体パターンを形成した
後、導体箔上に残留するレジストを除去し、打ち抜き加
工によりスプロケットホールを形成する。
【0011】導体箔上に半硬化状態のポリアミック酸フ
ィルムを形成させる方法は、導体箔にポリアミック酸ワ
ニスを直接塗布・乾燥することにより得ることが出来
る。
【0012】また離型フィルム上に半硬化状態のポリア
ミック酸フィルムを形成させる方法は、離型フィルムに
ポリアミック酸ワニスを直接塗布・乾燥したものの他、
必要により以下のような形のものを利用することも出来
る。同一組成または異なる組成の他の離型フィルム上に
形成されたポリアミック酸フィルムをアミック酸フィル
ム面を合わせて、あるいはこの間にアミック酸フィルム
を所定の枚数挿入し2枚以上同時に加熱・圧着し、厚み
の厚いポリアミック酸フィルムとしてもかまわない。
【0013】即ち、離型フィルム上にポリアミック酸溶
液を塗布し、タックフリー状態になるまで乾燥し、ポリ
アミック酸フィルムを形成する。その後、ポリアミック
酸フィルム面を重ね合わせ、ポリアミック酸フィルム同
士を加熱・圧着し、最初に塗布・乾燥した厚みの整数倍
のポリアミック酸フィルムを作製する。このとき、必要
に応じてポリアミック酸の面同士を重ねられるように、
離型フィルムを剥離したポリアミック酸フィルムを所定
の枚数間に挿入してより厚いポリアミック酸フィルムを
得ることも出来る。また圧着後片側の離型フィルムを剥
し、同様のことを繰り返して更に厚いものを得ることも
出来る。
【0014】次に、その離型フィルムの付いたポリアミ
ック酸フィルムを通常の方法、例えば、打ち抜き、切
断、アルカリエッチング、レーザー等によって離型フィ
ルムと共に或はポリアミック酸フィルムのみを開孔させ
て孔加工を行うが、生産性、コストの面から打ち抜き加
工が好ましい。孔加工が終了した後、導体箔上のポリア
ミック酸フィルム面に開孔部を有するポリアミック酸フ
ィルムを加熱・圧着後、離型フィルムを剥離し、充分に
イミド化を行う。
【0015】本発明において、ポリアミック酸溶液を乾
燥させ、半硬化状態のポリアミック酸フィルムを形成さ
せる条件としては、80〜200℃、5〜30分が適当
である。これより温度が低く時間が短い場合、導体箔と
加熱圧着する際、流動性が大きく、開孔部でのにじみ、
しみ出しが大きく、フィルム厚のバラツキも大きくな
り、イミド化後の寸法変化が大きくなる。またこれより
温度が高く時間が長い場合、導体箔と加熱・圧着する
際、流動性が小さすぎ、ポリアミック酸フィルム面同士
のピール強度が低下し、ボイドの発生が多くなる。
【0016】導体箔上の光透過性ポリアミック酸の塗布
厚みとしては、イミド化後の厚み20μm以下が適当であ
る。これより厚い場合は、光透過率が落ちるばかりか、
ギャングボンディング時の熱伝達が不十分となり、ボン
ディング特性が低下する。また、離型フィルム上のポリ
アミック酸1枚の塗布厚みとしては、イミド化後の厚み
50μm以下が適当である。これより厚い場合は、イミド
化に伴う収縮による応力が離型フィルムの支持力を上回
り、乾燥中に大きなカールを生じさせる。またフィルム
層が厚いため溶剤の蒸発速度が遅く、生産性が著しく低
下する。ポリアミック酸フィルム同士を加熱・圧着する
条件としては、プレス形式の場合は70〜200℃、5〜100k
g/cm2、5〜30分、ロール式ラミネータの場合は70〜200
℃、1〜500kg/cm2、0.1〜50m/分の条件が適当であ
り、特に温度としてはポリアミック酸フィルムの乾燥温
度より10〜30℃低い温度で実施することが揮発物の発生
もなく望ましい。イミド化の条件は通常ポリイミドにお
いてとられる方法でよい。ポリアミック酸フィルムの状
態におけるイミド化率は10〜50%、望むべくは20〜40%
が望ましい。
【0017】光透過性ポリイミド層は、イエローネスイ
ンデックス(JISK7103)が30以下、望むべく
は20以下が好ましい。光透過性のポリイミドを得るた
めに使用できるモノマーとしては、酸二無水物では2,
2−ビス(ジカルボキシフェニル)ヘキサフルオロプロ
パン二無水物、オキシジフタル酸二無水物、ビフェニル
テトラカルボン酸二無水物などであり、ジアミンとして
は、酸二無水物との組合せにより若干変わるものの、ス
ルホン基を含有したm−置換ジアミン、エーテル結合の
m−置換ジアミン及びヘキサフルオロプロピレン基を含
有したジアミンなどが挙げられる。
【0018】離型フィルムとして用いることのできる材
料としては、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリエー
テルサルフォン、ポリイミド、ポリエチレン等のプラス
チックフィルムがあげられる。
【0019】導体層として用いることのできる材料とし
ては、銅、アルミニウム、ニッケル等の単体の金属箔に
加え、Fe−Ni合金、Fe−Cr−Al合金等の金属
箔が挙げられる。
【0020】
【作用】本発明は、導体箔上に光透過性のポリアミック
酸を直接塗布・乾燥させ、半硬化状態のポリアミック酸
フィルムを形成させた導体箔付ポリアミック酸フィルム
と、同様に離型フィルム上に形成された半硬化状態のポ
リアミック酸フィルムに孔加工を施した、所定の開孔部
を有するポリアミック酸フィルムとをポリアミック酸フ
ィルム面を合わせて加熱・圧着し、イミド化を完結さ
せ、導体配線を形成する工程をとることにより、容易に
かつ安価に、生産性・収率よく、光透過性ポリイミド層
を下層に持つ部分的にフィルム厚みの異なる支持フィル
ム層を有する2層TABテープを得ることができる。
【0021】
【実施例】(実施例1)図1に、本発明に係る2層TA
Bテープの製造工程(a)〜(j)を示す。温度計、攪
拌装置、還流コンデンサー及び乾燥窒素ガス吹込み口を
備えた4つ口セパラブルフラスコに、3,3’−ジアミ
ノジフェニルスルフォンを1モルとり、これに無水のN
−メチル−2−ピロリドン90重量%とトルエン10重
量%の混合溶剤を、全仕込原料中の固形分割合が20重
量%になるだけの量を加えて溶解した。乾燥窒素ガスは
反応の準備段階より生成物取り出しまでの全工程にわた
り流しておいた。次いで、精製した無水の3,3’,
4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物を1モ
ル攪拌しながら少量ずつ添加するが、発熱反応であるた
め、外部水槽に約15℃の冷水を循環させてこれを冷却
した。添加後、内部温度を20℃に設定し、5時間攪拌
し、反応を終了してポリアミック酸溶液(イ)を得た。
【0022】また、同様な装置及び方法を用いて、精製
した無水のパラフェニレンジアミン1モルと4,4’−
ジアミノジフェニルエーテル1モルをとり、これに無水
のN−メチル−2−ピロリドン90重量%とトルエン1
0重量%の混合溶剤を、全仕込原料中の固形分割合が2
0重量%になるだけの量を加えて溶解した。乾燥窒素ガ
スは反応の準備段階より生成物取り出しまでの全工程に
わたり流しておいた。次いで、精製した無水の3,
3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物
1モルとピロメリット酸二無水物1モルを攪拌しながら
少量ずつ添加するが、発熱反応であるため、外部水槽に
約15℃の冷水を循環させてこれを冷却した。添加後、
内部温度を20℃に設定し、5時間攪拌し、反応を終了
してポリアミック酸溶液(ロ)を得た。
【0023】35μmの圧延銅箔5上にポリアミック酸
溶液(イ)をスピンナでイミド化後の厚みが10μmに
なるように塗布し、110℃、10分乾燥を行い、銅箔
5の付いたポリアミック酸フィルム1(b)を得た。次
に市販のポリエステル離型フィルム3上に、ポリアミッ
ク酸溶液(ロ)をスピンナーでイミド化後の厚みが25
μmになるように塗布し、110℃、15分乾燥を行
い、離型フィルム3の付いたポリアミック酸フィルム2
(d)を得た。この離型フィルム付ポリアミック酸フィ
ルム2(d)に金型を用いてデバイスホール4等に相当
する部分の孔加工を行い(e)、銅箔付ポリアミック酸
フィルム1(b)とポリアミック酸フィルム面を重ね合
わせ、90℃、40kg/cm、15分加熱・圧着を
行った(f)。その後、離型フィルムを剥し、380℃
で1時間加熱を行い、イミド化を完結し、デバイスホー
ル4等に相当する孔を有するポリイミド層2’と光透過
性ポリイミド層1’を持つ2層基板(g)を得た。
【0024】得られた2層基板(g)を用い、導体箔上
に所定のレジスト6を施し、露光、現像処理を行うこと
により導体パターンを形成した(h)後、導体箔上に残
留するレジスト6を除去し(i)、打ち抜き加工により
スプロケットホール7を設けることにより2層TABテ
ープを得た(j)。
【0025】(実施例2)実施例1と同様のポリアミッ
ク酸フィルム2を用い、離型フィルム付のポリアミック
酸フィルム2面同士が向かい合うように重ね合わせ、プ
レスを用いて、100℃、20kg/cmで、10分
間、加熱・圧着を行い、ポリアミック酸積層フィルムと
した。このポリアミック酸フィルムを(d)として、実
施例1と同様にして2層TABテープを得た。
【0026】(実施例3) 市販のポリエステルフィルム上に、実施例1と同様のポ
リアミック酸溶液(ロ)をロールコーターでイミド化後
の厚みが25μmになるように塗布し、110℃、15分乾燥
を行い、離型フィルムの付いたポリアミック酸フィルム
を得た。次に、このポリアミック酸フィルム面同士を重
ね合わせ、ロール式のラミネータを用いて、90℃、15kg
/cm2で、0.2m/分で、加熱・圧着を行った後、金型を
用いて孔加工を行い、片面側の離型フィルムを剥し実施
例1と同様な銅箔付のポリアミック酸フィルムにポリア
ミック酸フィルム面を重ね合わせ、プレスを用いて90
℃、40kg/cm2、15分加熱・圧着を行った。その後、離
型フィルムを剥し、380℃で1時間加熱を行い、イミド
化を完結した。その後は、実施例1と同様の方法で2層
TABテープを得た。
【0027】(実施例4)温度計、攪拌装置、還流コン
デンサー及び乾燥窒素ガス吹込み口を備えた4つ口セパ
ラブルフラスコに、1,3−ビス(3−アミノフェノキ
シ)ベンゼンを1モルとり、これに無水のN−メチル−
2−ピロリドン90重量%とトルエン10重量%の混合
溶剤を、全仕込原料中の固形分割合が20重量%になる
だけの量を加えて溶解した。乾燥窒素ガスは反応の準備
段階より生成物取り出しまでの全工程にわたり流してお
いた。次いで、精製した無水の3,3’,4,4’−ビ
フェニルテトラカルボン酸二無水物を1モル攪拌しなが
ら少量ずつ添加するが、発熱反応であるため、外部水槽
に約15℃の冷水を循環させてこれを冷却した。添加
後、内部温度を20℃に設定し、5時間攪拌し、反応を
終了してポリアミック酸溶液(ハ)を得た。
【0028】また、同様な装置及び方法を用いて、精製
した無水のパラフェニレンジアミンを1モルとり、これ
に無水のN−メチル−2−ピロリドン90重量%とトル
エン10重量%の混合溶剤を、全仕込原料中の固形分割
合が20重量%になるだけの量を加えて溶解した。乾燥
窒素ガスは反応の準備段階より生成物取り出しまでの全
工程にわたり流しておいた。次いで、精製した無水の
3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無
水物1モルを攪拌しながら少量ずつ添加するが、発熱反
応であるため、外部水槽に約15℃の冷水を循環させて
これを冷却した。添加後、内部温度を20℃に設定し、
5時間攪拌し、反応を終了してポリアミック酸溶液
(ニ)を得た。ポリアミック酸溶液(イ)の代わりにポ
リアミック酸溶液(ハ)を用い、ポリアミック酸溶液
(ロ)の代わりにポリアミック酸溶液(ニ)を用い、実
施例1と同様の方法で2層TABテープを得た。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、生産性の優れた打ち抜
き加工によりデバイスホールに相当する部分に透明なポ
リイミド薄膜層を設けることにより、この透明薄膜層の
裏から直接ギャングボンディングを行うことが可能とな
り、位置合わせ及び細線加工が容易となり、しかもポリ
イミドのみの2層構造を採ることから、ハンドリングに
必要な剛性を保ちつつ、耐熱性、耐薬品性等に優れた2
層TABを得ることができ、さらに蒸着法等では使用す
ることの出来なかった圧延箔を用いた2層TABも作製
することが可能となった。本発明は、連続シートを用い
た連続工程にも容易に適用できるなど、工業的な2層T
ABの製造方法として好適なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の工程を示す断面図
【符号の説明】
1…ポリアミック酸フィルム11’…光透過性ポリイミ
ド層 2…ポリアミック酸フィルム2 2’…ポリイミド層 3…ポリエステル離型フィルム 4…デバイスホール 5…銅箔 6…レジスト 7…スプロケットホール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/60 311

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体箔上に形成された半硬化状態の光透
    過性ポリアミック酸フィルムと、離型フィルム上に形成
    された所定の開孔部を有する半硬化状態のポリアミック
    酸フィルムとをポリアミック酸フィルム面を合わせて加
    熱・圧着し、イミド化を完結させ、次いで導体箔に所要
    のパターンを形成することを特徴とする、光透過性ポリ
    イミド層を下層に持つ部分的にフィルム厚みの異なる支
    持フィルム層を有する2層TABテープの製造方法。
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