JP3040033U - 冷蔵庫 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱臭剤や抗菌剤等の化学剤を交換し易い位置
に配し、しかも内部の空気を流動循環させることで、そ
の化学剤の効用をより一層増すことができることとした
冷蔵庫とする。 【解決手段】 冷蔵庫本体の扉を含めた壁体の一部に内
部と連通可能な出入室を形成し、その出入室は少なくと
も二室に仕切られ、その二室の奥方は脱臭剤、殺菌、滅
菌、抗菌剤等の化学剤収容室とするとともに、前記した
仕切りには内部空気を循環させ得るファンを備えている
こととする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、冷蔵庫、それも動力源として電気をはじめガス等を使用し、特に 民生用を対象とした冷蔵庫に関する。

【０００２】

【考案の背景】

一般的に、民生用冷蔵庫には種々の食品や飲み物が貯蔵されるが、その貯蔵 物のなかには生鮮食品も含まれ、ラッピング等を施しても独特の異臭が籠ってし まうことが多く、また、内部に雑菌が入り繁殖することで例え冷気をもって保存 していても腐敗を招いてしまうことがあった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

そこで、従来は脱臭剤や殺菌、滅菌、抗菌等の化学剤を冷蔵庫本体内に配備 することが多いが、その配備は物の出入の邪魔とならないように、奥隅へなされ ることが多く、使用期限が切れたりしても気が付かず、実際上は全くその用を果 たしていないことが実情であった。

【０００４】

【考案の目的】

本考案は上記した従来の実情、問題点に着目してなされたもので、かかる問 題点を解消して、脱臭剤や抗菌剤等の化学剤を交換し易い位置に配し、しかも内 部の空気を流動循環させることで、その化学剤の効用をより一層増すことができ ることとした冷蔵庫を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この目的を達成するために、本考案に係る冷蔵庫は冷蔵庫本体の扉を含めた 壁体の一部に内部と連通可能な出入室を形成し、その出入室は少なくとも二室に 仕切られ、その二室の奥方は脱臭剤、殺菌、滅菌、抗菌剤等の化学剤収容室とす るとともに、前記した仕切りには内部空気を循環させ得るファンを備えているこ とを特徴としている。

【０００６】

【作用】

かかる構成としたことにより、扉を開けることなく、出入室のみを操作して 、簡単にその出入室の一部に収容された脱臭剤、抗菌剤等の化学剤を交換でき、 しかも、その作用にあって外気の流入は最小限に抑えることができることとなる 。

【０００７】

【考案の実施の形態】

次に、本考案の実施の形態を図面を参照して説明する。図１は本考案を実施 した冷蔵庫の全体斜視図、図２は同じく出入室を示す斜視図、図３は同じく出入 室の他の例を示す斜視図である。

【０００８】 これらの図にあって１は本考案を実施した冷蔵庫本体を示している。この冷 蔵庫本体１は通例のように、前面に収納室の開閉扉２が設けられ、その上部には 冷凍室の開閉扉３が、また、下部には野菜や果実等の収容室となる引き出し４が 設けられている。

【０００９】 この実施の形態にあっては、前記した収納室の開閉扉２の一部に、その開閉 扉２を開けることなく内部と連通可能な出入室５が設けられている。

【００１０】 この出入室５は上面を開口させた矩形のボックス状のものとされ、その外側 面にスライドガイドとなる溝６が備えられて前後方向への動きを可能とされてい る。そして、この出入室５は内部に仕切板７が形成され、この出入室５を奥室８ と前室９とに仕切ってある。なお、１０はこの出入室５を可動のための指もしく は爪等の掛け部である。

【００１１】 この出入室５にあっては、さらに仕切板７の略中央に小型のファン１１が、 その仕切板７に形成されている透孔部分に取り付けられており、この実施の形態 にあって、前記したファン１１は乾電池等をはじめとするバッテリー１２により モータを作動させることで回転するものとなっている。

【００１２】 この実施の形態にあって、予定する脱臭剤、殺菌剤、滅菌剤、抗菌剤等の化 学剤は奥室８内に収用されることとなる。そして、冷蔵庫本体１内へこの出入室 ５が挿し込まれると、ファン１１の作用で内部空気をその化学剤を通すように吸 い、前室９へ入れることとなるので、冷蔵庫本体１内を効率よくその処理済の空 気を循環させることができるものとなっている。

【００１３】 一方、図３において示すのは第二の実施の形態となる出入室１３である。こ の第二の実施の形態に係る出入室１３は縦側断面が略扇状に形成されているもの で、上面が開口され、その下端寄りを軸支されることで枢動可能なものとなって いる。なお、１４はその枢動をガイドする溝であり、１５はこの出入室１３を可 動させるための指もしくは爪等の掛け部である。

【００１４】 この第二の実施の形態に係る出入室１３にも仕切板１６が設けられ、奥室１ ７と前室１８とに仕切ってあるもので、この仕切板１６に形成されている透孔部 分に小型のファン１１を取り付け、乾電池等をはじめとするバッテリー１２でこ のファンを稼動させることは第一の実施の形態と同様であり、この場合も奥室１ ７に脱臭剤、殺菌剤、滅菌剤、抗菌剤等の化学剤を収用することも同旨となる。

【００１５】

【考案の効果】

本考案に係る冷蔵庫は上述のように構成されている。そのため、脱臭剤をは じめとする化学剤が冷蔵庫本体の奥隅に置き忘れてしまうことがなく、容易に交 換でき、しかも、その化学剤に強制的にファンによって内部の空気を流通させ接 触させることができるので、その化学剤の設置の効果もより大きなものとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案を実施した冷蔵庫の全体斜視図である。

【図２】出入室を示す斜視図である。

【図３】出入室の他の例を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 冷蔵庫本体 ２ 開閉扉 ３ 開閉扉 ４ 引き出し ５ 出入室 ６ 溝 ７ 仕切板 ８ 奥室 ９ 前室 １０ 掛け部 １１ ファン １２ バッテリー １３ 出入室 １４ 溝 １５ 掛け部 １６ 仕切板 １７ 奥室 １８ 前室

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 冷蔵庫本体の扉を含めた壁体の一部に内
   部と連通可能な出入室を形成し、その出入室は少なくと
   も二室に仕切られ、その二室の奥方は脱臭剤、殺菌、滅
   菌、抗菌剤等の化学剤収容室とするとともに、前記した
   仕切りには内部空気を循環させ得るファンを備えている
   ことを特徴とする冷蔵庫。