JP3213007U - 冷凍冷蔵保存庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】設計の自由度が高く、収容室内の全体に冷気を容易に行き渡らせることができる冷凍冷蔵保存庫を提案する。【解決手段】収容物を冷蔵又は冷凍した状態で保存可能な冷凍冷蔵保存庫100であって、熱交換器22を備え、冷気を供給する冷却部20と、冷却部20の上に配置され、収容物が収容される箱状体を呈する本体部10と、を有し、本体部10は、底部11と、底部11の長手方向の一端側から立ち上がる一端側側壁部13と、長手方向の他端側から立ち上がる他端側側壁部14と、開口を覆う蓋部15と、を有し、本体部10の中央部から本体部10の内部に冷気が供給されるとともに、中央部から一端側及び他端側に回った空気が底部11の内部に形成された流路を通り冷却部20に戻って循環するように構成されていることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本考案は、冷凍冷蔵保存庫に関する。
遺体を冷凍又は冷蔵し、遺体が腐敗するのを防止する冷凍冷蔵保存庫が知られている(例えば、特許文献1)。当該冷凍冷蔵保存庫は、直方体を呈し、脚部側に冷却部を備えている。また、当該冷凍冷蔵保存庫の側壁部側が開閉することで、遺体を収容又は取り出す構成になっている。
実開平5−20713号公報
ところで、従来の冷凍冷蔵保存庫では、遺体を冷却する冷却部が、遺体収容室における遺体の脚部側に設けられていたため、冷気を遺体収容室内の全体に行き渡らせるためには大きな出力を要するという問題があった。また、脚部側(又は頭部側)に冷却部があると、脚部側(又は頭部側)の側壁部を開閉することができず、設計の自由度が低いという問題がある。更に、遺体以外の収容物を保存する冷凍冷蔵保存庫にも、同様の問題が想定される。
このような観点から、本考案は、設計の自由度が高く、収容室内の全体に冷気を容易に行き渡らせることができる冷凍冷蔵保存庫を提案することを課題とする。
前記課題を解決するために、本考案の冷凍冷蔵保存庫は、収容物を冷蔵又は冷凍した状態で保存可能な冷凍冷蔵保存庫であって、熱交換器を備え、冷気を供給する冷却部と、前記冷却部の上に配置され、前記収容物が収容される箱状体を呈する本体部と、を有し、前記本体部は、底部と、前記底部の長手方向の一端側から立ち上がる一端側側壁部と、長手方向の他端側から立ち上がる他端側側壁部と、開口を覆う蓋部と、を少なくとも有し、前記本体部の中央部から前記本体部の内部に冷気が供給されるとともに、前記中央部から一端側及び他端側に回った空気が前記底部の内部に形成された流路を通り前記冷却部に戻って循環するように構成されていることを特徴とする。
また、前記一端側側壁部及び前記他端側側壁部は、開閉可能又は着脱可能に形成されていることを特徴とする。
更に、前記本体部は、前記底部の短手方向から立ち上がる一対の側壁部を更に有し、前記底部及び前記一対の側壁部を通って冷気が内部に供給されるとともに、前記一端側側壁部、前記他端側側壁部及び前記底部を通って空気が戻るように構成されていることを特徴とする。
本考案の冷凍冷蔵保存庫によれば、設計の自由度が高く、収容室内の全体に冷気を容易に行き渡らせることができる。
本実施形態に係る冷凍冷蔵保存庫を模式的に示す側面図である。 本実施形態に係る冷凍冷蔵保存庫を模式的に示す平面図である。 本実施形態に係る冷凍冷蔵保存庫の図2におけるIIB−IIB線での断面図である。 本実施形態に係る冷凍冷蔵保存庫の中央部を模式的に示す斜視図である。 本実施形態に係る冷凍冷蔵保存庫の図2におけるIIC−IIC線での断面図である。 本実施形態に係る冷凍冷蔵保存庫における覗き窓部を示す拡大図であって、(a)は平面図であり、(b)は断面図である。
以下、本考案の実施形態について図面に基づいて説明する。なお、以下の説明において参照する図面は、実施形態を概略的に示したものであるため、各部材のスケールや間隔、位置関係などが誇張、あるいは、部材の一部の図示が省略されている場合がある。また、例えば平面図とその断面図において、各部材のスケールや間隔が一致しない場合もある。また、以下の説明では、同一の名称及び符号については原則として同一又は同質の部材を示しており、詳細な説明を適宜省略することとする。
≪冷凍冷蔵保存庫の構成≫
まず、図1から図6を参照して、本実施形態に係る冷凍冷蔵保存庫100の構成について説明する。図1は、本実施形態に係る冷凍冷蔵保存庫100を模式的に示す側面図であり、図2は、本実施形態に係る冷凍冷蔵保存庫100を模式的に示す平面図であり、図3は、図2におけるIIB−IIB線での断面図であり、図4は、本実施形態に係る冷凍冷蔵保存庫100の中央部を模式的に示す斜視図であり、図5は、図2におけるIIC−IIC線での断面図であり、図6は、覗き窓部を示す拡大図であって、(a)は平面図であり、(b)は断面図である。本実施形態の説明における「前後」、「左右」、「上下」は各図の矢印に従う。
また、図1から図6において、実線矢印及び点線矢印は、冷気の流れを表し、白抜き実線矢印及び白抜き点線矢印は、排気の流れを示している。
図1に示すように、冷凍冷蔵保存庫100は、収容物を冷凍状態、冷蔵状態又はパーシャルフリージング状態で保存可能な保存庫である。冷凍冷蔵保存庫100は、収容物が収容される箱状体を呈する本体部10と、本体部10に冷気を供給する冷却部20と、を主に備える。なお、本実施形態では、冷凍冷蔵保存庫100に収容される収容物が、人又は動物等の遺体である場合を一例に挙げて説明するが、収容物は、遺体に限定されるものではない。遺体以外の収容物として、例えば、魚貝類、肉、野菜、果物等の食品等が挙げられる。
実用新案登録請求の範囲の「冷蔵又は冷凍した状態」とは、パーシャルフリージング状態(半凍結・微凍結状態 約−3℃)も含む意味である。また、「冷気」とは、冷却部20から供給される冷たい空気を意味し、「排気」とは、収容物を通った後に回収される空気を意味する。
まず、本体部10について説明する。本体部10は、冷却部20の上に配置され、底部11、底部11の短手方向から立ち上がる一対の側壁部12(12a,12b)、底部11の長手方向の一端側から立ち上がる一端側側壁部13、底部11の長手方向の他端側から立ち上がる他端側側壁部14、開口を覆う蓋部15、等を備える。また、本体部10は、底部11に取り付けられる複数のキャスタ16、蓋部15に取り付けられる覗き窓部17、脱臭部18、一対のLED19等を備える。冷凍冷蔵保存庫100は、人又は動物等の遺体をそのまま収容してもよいが、棺桶30(図1の二点鎖線)ごと収容可能になっている。棺桶30は、本体部10に搬入又は搬出可能になっている。
底部11は、図1に示すように、前側付近において、一端側底部戻りダクト111aを備え、後側付近において、他端側底部戻りダクト111bを備える。一端側底部戻りダクト111aは、底部11の前端から底部排気ダクト114まで形成されている。他端側底部戻りダクト111bは、底部11の後端から遮蔽板113まで形成されている。
また、底部11は、図1又は図5に示すように、基礎床部11aと、基礎床部11aを覆う浮床部11bとを備える二重床構造を有する。基礎床部11aの中央部には、冷却部20に連通する冷気用開口部11d及び排気用開口部11eが形成されている。冷気用開口部11d及び排気用開口部11eはいずれも平面視矩形を呈し、空気が流通するように形成されている。
図5に示すように、基礎床部11aには、複数のキャスタ16が、所定間隔を空けて逆向きに配置され、浮床部11bには、複数の開口11cが形成される。キャスタ16は、本実施形態では、左右方向に一対設けられ、前後方向に5列設けられている。キャスタ16の一部が、開口11cから露出することで、棺桶30が、浮床部11bの上を滑り易くなるため、棺桶30を本体部10の内部へと搬入し易く、また、棺桶30を本体部10の外部へと搬出し易くすることができる。なお、図5では、キャスタ16が左右方向に2個配置される場合を一例に挙げて説明しているが、左右方向又は前後方向に配置されるキャスタ16の個数は特に限定されるものではない。
また、底部11は、図1又は図4に示すように、中央付近において、一対の遮蔽板113(113a,113b)、底部排気ダクト114、底部供給ダクト115、等を備える。遮蔽板113aと遮蔽板113bとの間には、案内板116、一対の戻りパイプ117(117a,117b)、等が設けられる。
遮蔽板113(113a,113b)は、底部供給ダクト115の前後方向の両端に設けられ、冷気が流れる空間と排気が流れる空間とを分離する。遮蔽板113(113a,113b)は、冷気用開口部11dの前後方向の端部に立設している。遮蔽板113は、左右方向の全長に亘って延設されている。底部排気ダクト114は、中央部から供給された空気が遺体を通過して一端側及び他端側に回り、底部11の内部に形成された流路を通って流れてきた排気を、冷却部20へと戻す流路である。底部供給ダクト115は、本体部10の中央部に冷気を供給する流路である。
案内板116は、断面形状が略三角形であり、冷却部20から供給される冷気が、本体部10の中央部へと流れる際の、冷気の吹出方向を制御する。即ち、案内板116は、冷却部20から供給される冷気の略半分が、側壁部供給ダクト121a、側壁部吹出口122aの方向へと流れるように、冷気の方向を制御し、冷却部20から供給される冷気の略半分が、側壁部供給ダクト121b、側壁部吹出口122bの方向へと流れるように、冷気の方向を制御する。なお、案内板116における断面三角形の角度は、適宜、調整することができる。また、案内板116は、底部供給ダクト115のみならず、側壁部12或いは蓋部15に設けられていてもよい。この場合、案内板116は、冷却部20から供給される冷気を遺体側に案内する位置に配置される。
戻りパイプ117(117a,117b)は、底部供給ダクト115を跨ぐように形成されており、他端側底部戻りダクト111bと底部排気ダクト114とを連通するバイパス管である。戻りパイプ117は、本実施形態では左右方向に一本ずつ形成されている。戻りパイプ117は、他端側底部戻りダクト111bを通って流れてきた排気を、冷却部20へと戻す流路である。戻りパイプ117があるので、底部供給ダクト115から供給される冷気と排気とが混ざることがない。このように、底部供給ダクト115に、排気が流れる流路を形成することで、中央部から一端側に回った排気のみならず、中央部から他端側に回った排気も、冷却部20へと戻すことができる。なお、本実施形態では、戻りパイプ117の断面形状が、円形の場合を一例に挙げて説明しているが、戻りパイプ117の断面形状は、特に限定されるものではなく、例えば、正方形、長方形、三角形、六角形、等の多角形であってもよいし、楕円形、等であってもよい。
一端側側壁部13は、開閉可能な扉として形成される。これにより、一端側側壁部13から遺体を搬入又は搬出することができる。一端側側壁部13は、図1に示すように、一端側側壁部吸込ダクト131を備え、一端側側壁部吸込ダクト131の上端には、一端側側壁部吸込口132が設けられる。一端側側壁部吸込口132は、本体部10の中央部から一端側に回った排気を吸い込み、一端側側壁部吸込ダクト131は、一端側側壁部吸込口132によって吸い込まれた排気を、一端側底部戻りダクト111aへと戻す。一端側側壁部13は、ヒンジ部を介して開閉可能としてもよいし、ボルト等の締結具を介して着脱可能としてもよい。
他端側側壁部14は、着脱可能な扉として形成される。他端側側壁部14は、図1に示すように、他端側側壁部吸込ダクト141を備え、他端側側壁部吸込ダクト141の上端には、他端側側壁部吸込口142が設けられる。他端側側壁部吸込口142は、本体部10の中央部から他端側に回った排気を吸い込み、他端側側壁部吸込ダクト141は、他端側側壁部吸込口142によって吸い込まれた排気を、他端側底部戻りダクト111bへと戻す。他端側側壁部14は、本実施形態では、ボルト等の締結具を介して着脱可能としているが、ヒンジ部を介して開閉可能としてもよい。
冷凍冷蔵保存庫100において、冷却部20が本体部10の下に配置され、本体部10の内部に冷気を供給する側壁部供給ダクト121及び側壁部吹出口122が本体部10の中央部に設けられるため、一端側側壁部13及び他端側側壁部14の両方を、開閉可能な扉とすることができ、両方から遺体の搬入又は搬出が可能となる。
上述のように、一端側側壁部13に、一端側側壁部吸込ダクト131、一端側側壁部吸込口132を設け、他端側側壁部14に、他端側側壁部吸込ダクト141、他端側側壁部吸込口142を設け、底部11に、一端側底部戻りダクト111a、他端側底部戻りダクト111b、戻りパイプ117を設けることで、側壁部から底部へと、更に底部から冷却部20へと、排気を戻すことが可能になる。つまり、排気を本体部10の内部で効率的に循環させて冷却部20へと戻すことができる。
側壁部12aは、図2に示すように、本体部10の左側に形成される側壁である。側壁部12aは、側壁部12aの幅より狭い側壁部供給ダクト121aを備え、側壁部供給ダクト121aの上端には、側壁部吹出口122aが設けられる。側壁部供給ダクト121aは、底部供給ダクト115から供給される冷気の略半分を、側壁部吹出口122aまで流し、側壁部吹出口122aは、本体部10の内部へと冷気を供給する。
側壁部12bは、図2に示すように、本体部10の右側に形成される側壁である。側壁部12bは、側壁部12bの幅より狭い側壁部供給ダクト121bを備え、側壁部供給ダクト121bの上端には、側壁部吹出口122bが設けられる。側壁部供給ダクト121bは、底部供給ダクト115から供給される冷気の略半分を、側壁部吹出口122bまで流し、側壁部吹出口122bは、本体部10の内部へと冷気を供給する。
上述のように、一対の側壁部12(12a,12b)に、側壁部供給ダクト121、側壁部吹出口122を設けることで、底部供給ダクト115から供給される冷気を、本体部10の中央部から本体部10の内部へと供給することが可能になる。つまり、本体部10の中央部から遺体の頭部側又は脚部側へ冷気を供給できるため、従来よりも低い出力で本体部10の内部全体に冷気を容易に行き渡らせることができる。また、本体部10の下部に冷却部20を設けているため、一端側側壁部13、他端側側壁部14の片方又は両方を開閉可能な扉とすることができる。これにより、設計の自由度を高めることができるとともに、遺体を一端側側壁部13及び他端側側壁部14の片方又は両方から搬出又は搬入が可能となる。また、従来のように、一端側側壁部13側又は他端側側壁部14のどちらか一方に冷却部を設ける必要がないため、前後方向における本体部10の寸法を短くすることができ、更に、本体部10の体積を小さくすることができるため、冷凍冷蔵保存庫100において、消費エネルギーを大幅に削減することが可能になる。
蓋部15は、本体部10の上部に形成される開口を覆う板状の部材である。図2に示すように、本体部10の上部を、領域A,領域B,領域Cに分けると、蓋部15のうち領域Bは、ボルト等の締結具により取り外し可能な領域である。また、蓋部15のうち領域Aは、他端側側壁部14、及び一対の側壁部12(12a,12b)の一部に固定され、取り外し不可能な領域である。また、蓋部15のうち領域Cは、一端側側壁部13、及び一対の側壁部12(12a,12b)の一部に固定され、取り外し不可能な領域である。蓋部15の一部を一対の側壁部12等に固定する(取り外し不可能とする)ことにより、本体部10の強度を高めることができる。これにより、長時間搬送したり、本体部10を上下方向に昇降移動させても、壊れにくい冷凍冷蔵保存庫100を実現できる。また、蓋部15の一部を取り外し可能とすることにより、本体部10の内部を確認したり、メンテナンスしたりすることができる。
上述の、底部11、一対の側壁部12、一端側側壁部13、他端側側壁部14、蓋部15は、図6(b)に示すように、はしご状に組まれた木材フレーム(例えば、木枠174)を骨組みとするとともに、ボンデ鋼板41、グラスウール42、ステンレス鋼板43、等で構成される三重構造を有する。本体部10の内側を、ステンレス鋼板43で構成することで、消臭性及び抗菌性が高く、清潔性に優れた冷凍冷蔵保存庫を実現できる。また、本体部10の外側を、ボンデ鋼板41で構成することで、サビにくく、塗装等の密着性を高めた冷凍冷蔵保存庫を実現できる。また、ボンデ鋼板41とステンレス鋼板43との間に、グラスウール42を挿入することで、保冷性能及び保温性能の高い冷凍冷蔵保存庫を提供できる。また、骨組みを木材フレームとすることにより、本体部10の内部が結露するのを防止することができる。また、上述の、底部11、一対の側壁部12、一端側側壁部13、他端側側壁部14は、それぞれ、接着剤等によって接着された後、ボルト等の締結具によって固定される。
覗き窓部17は、遺体の顔を視認するための小窓であって、蓋部15のうち領域Cに形成されている。覗き窓部17は、図6に示すように、三重ガラス構造を有し、各ガラス171間には、空気層172,172が形成され、空気層172,172の端部には、矩形枠状に吸湿材173が配置される。覗き窓部17の周囲は、木枠174で囲まれている。ガラス171間に吸湿材173を配置することで、断熱性を高めることができるとともに、ガラス171に発生する曇りや結露を防止することができる。なお、覗き窓部17は、二重ガラス構造等であってもよいが、ガラスの枚数が多い程、吸湿材173を多く配置することができるため、ガラス171に発生する曇りや結露を効果的に防止できる。
脱臭部18は、図2に示すように、蓋部15の裏側に取り付けられ、遺体から発生する悪臭や異臭を除去する。脱臭部18としては、例えば、分解触媒型の脱臭剤、オゾン脱臭器、或いは、光触媒脱臭装置、等が挙げられる。脱臭部18は、後述の制御装置21によって、オンオフ制御されるように構成してもよい。
LED19,19は、蓋部15の内部において、覗き窓部17付近に取り付けられている。LED19は、後述の制御装置21によって、オンオフ制御され、遺族や会葬者が遺体と面会する場合には点灯し、遺族や会葬者が遺体と面会しない場合には消灯する。
次に、図1に示すように、冷却部20について説明する。冷却部20は、制御装置21、熱交換器22、コンプレッサ23、冷却ファン24、冷却装置25、補助部26(26a,26b)、ドレン受け27、キャスタ28、等を備える。冷却部20は、ボルト29等の締結具によって、底部11の裏面に固定される。なお、冷却部20は、温度計、除霜ヒータ、ファン回転数センサ、等を備えていてもよい。
制御装置21は、脱臭部18、LED19、コンプレッサ23、冷却ファン24、冷却装置25、補助部26、等を制御する。制御装置21は、脱臭部18及びLED19等のオンオフを制御する。また、制御装置21は、コンプレッサ23、冷却ファン24、冷却装置25、等を駆動制御することで、本体部10の内部の温度を調整する。なお、制御装置21は、制御ボタンやスイッチ等によって操作されてもよいし、タッチパネル式の表示部や音声発生部等によって操作されてもよい。
熱交換器22は、冷却装置25から送られてきた液化した冷媒を蒸発させて、冷媒と空気との間で熱交換を行う。冷却ファン24は、冷却した熱交換器22に風を送り、熱交換器22から底部供給ダクト115へと、冷気を流す。コンプレッサ23は、底部排気ダクト114から冷媒を吸入し、高温高圧の冷媒に圧縮して、冷却装置25へと吐出する。冷却装置25は、コンプレッサ23から吐出される高温高圧の冷媒を凝縮し、液化した冷媒を熱交換器22へと送る。
補助部26(26a,26b)は、冷却部20を収容する筐体40の前側及び後側にそれぞれ形成されている。補助部26の下面にはキャスタ28がそれぞれ設けられている。補助部26の下面は、筐体40の下面よりも上方に位置するように形成されている。冷凍冷蔵保存庫の高さが高くなると、遺体を視認するのが困難になるが、このような段差を設けて補助部26の下面の高さを調節することにより、冷凍冷蔵保存庫100の高さを低く抑えることができる。
ドレン受け27は、冷却部20の下部に取り付けられ、熱交換器22等で発生したドレンを受け止める。ドレン受け27によって受け止められたドレンは、自然蒸発させてもよいし、回収管等によって回収させてもよい。
キャスタ28は、補助部26の下部に複数個取り付けられる。キャスタ28を設けることで、冷凍冷蔵保存庫100の設置場所を容易に変更することができる。
以上説明した本実施形態に係る冷凍冷蔵保存庫100は、本体部10の中央部から本体部10の内部に冷気が供給されるとともに、当該中央部から一端側及び他端側に回った空気(排気)が底部11の内部に形成された流路を通って冷却部20に戻って循環するように構成される。これにより、冷気を本体部10の内部全体に効率的に行き渡らせることができるため、遺体を長期間保存することができる。
≪冷気の流れ≫
図2、図3、及び図4を参照して、本実施形態に係る冷凍冷蔵保存庫100における冷気の流れについて説明する。
まず、図3又は図4に示すように、冷却部20から底部供給ダクト115へと供給される冷気は、案内板116によって方向制御されて、左右方向に略均等に分離する。
その後、図3又は図4に示すように、左方向に流れる冷気は、底部供給ダクト115から側壁部供給ダクト121aへと流れ、側壁部供給ダクト121a内部を上昇し、側壁部吹出口122aまで達する。同様に、右方向に分離された冷気は、底部供給ダクト115から側壁部供給ダクト121bへと流れ、側壁部供給ダクト121b内部を上昇し、側壁部吹出口122bまで達する。
その後、図2又は図3に示すように、側壁部吹出口122aまで達した冷気は、側壁部吹出口122aから本体部10の内部へと放出される。同様に、側壁部吹出口122bまで達した冷気は、側壁部吹出口122bから本体部10の内部へと放出される。
その後、図3に示すように、側壁部吹出口122a,122bから吹き出した冷気は、本体部10の内部を循環して遺体を冷却する。このように、冷気は、底部11及び一対の側壁部12を通って本体部10の中央部から、本体部10の内部へと供給される。これにより、冷気を本体部10の内部全体に行き渡らせることができるため、遺体を長期間保存することが可能になる。
なお、側壁部供給ダクトの幅が広すぎると、側壁部吹出口122から吹き出す冷気の勢いが弱くなるため、冷気が均等に広がらず、冷気を本体部10の内部全体に行き渡らせることができなくなってしまう。また、側壁部供給ダクトの幅が狭すぎると、側壁部吹出口122から吹き出す冷気の勢いが強くなるため、本体部10の内部の特定個所が冷え過ぎてしまう。従って、側壁部供給ダクト121の幅は、冷気の広がる速度や勢い等を考慮して適宜調整される。
≪排気の流れ≫
図1、図2、及び図4をを参照して、本実施形態に係る冷凍冷蔵保存庫100における排気の流れについて説明する。
まず、図1又は図2に示すように、本体部10の中央部から一端側(遺体の頭部側)に回った排気は、一端側側壁部吸込口132によって吸い込まれ、本体部10の中央部から他端側(遺体の脚部側)に回った排気は、他端側側壁部吸込口142によって吸い込まれる。
その後、図1に示すように、一端側側壁部吸込口132によって吸い込まれた排気は、一端側側壁部吸込ダクト131を流れて、一端側側壁部吸込ダクト131の内部を下降し、一端側底部戻りダクト111a、底部排気ダクト114を経由して冷却部20に戻る。
同様に、他端側側壁部吸込口142によって吸い込まれた排気は、他端側側壁部吸込ダクト141を流れて、他端側側壁部吸込ダクト141の内部を下降し、他端側底部戻りダクト111b、戻りパイプ117、底部排気ダクト114を経由して冷却部20に戻る。
その後、図1に示すように、冷却部20に取り込まれた排気は、冷却部20を循環して冷気となり、再び、冷却部20から底部供給ダクト115へと供給される。このように、排気は、本体部10の中央部から、一端側及び他端側に回り、一端側側壁部13、他端側側壁部14、及び底部11の内部に形成された流路を通って、冷却部20に戻る。排気を本体部10の内部で循環させて冷却部20へと戻し、冷気を本体部10の中央部から本体部10の内部へと供給して循環させることで、遺体を長期間保存することができる。
本実施形態に係る冷凍冷蔵保存庫100によれば、遺体を冷却する冷却部が本体部の下に配置され、冷気が本体部10の中央部から本体部10の内部へと供給される。これにより、従来よりも低い出力で本体部10の内部全体に冷気を容易に行き渡らせることができる。更に、ドライアイス等を使用しなくても、遺体を長期間保存することができるため、ドライアイスを棺桶に入れたまま火葬することによって、金属が炭化して火葬炉が故障する、ドライアイスの昇華によって、排ガスが多量に発生する、等の従来の冷凍冷蔵保存庫に生じていた不具合を回避することができる。
以上、本考案に係る実施形態について説明したが、本考案は前述の実施形態に限られず、前記の各構成要素については本考案の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。例えば、本実施形態では、一端側側壁部13、他端側側壁部14を排気の流路としていたが、一端側側壁部13及び他端側側壁部14を経由せず、底部11から直接排気を回収してもよい。また、例えば、遺体を棺桶30に収容した後、棺桶30を本体部10に搬入してもよいし、遺体を直接、本体部10に収容してもよい。
10 本体部
11 底部
12 一対の側壁部
13 一端側側壁部
14 他端側側壁部
15 蓋部
20 冷却部
22 熱交換器
100 冷凍冷蔵保存庫
111a 一端側底部戻りダクト(流路)
111b 他端側底部戻りダクト(流路)
114 底部排気ダクト(流路)
117 戻りパイプ(流路)

Claims (3)

  1. 収容物を冷蔵又は冷凍した状態で保存可能な冷凍冷蔵保存庫であって、
    熱交換器を備え、冷気を供給する冷却部と、
    前記冷却部の上に配置され、前記収容物が収容される箱状体を呈する本体部と、を有し、
    前記本体部は、底部と、前記底部の長手方向の一端側から立ち上がる一端側側壁部と、長手方向の他端側から立ち上がる他端側側壁部と、開口を覆う蓋部と、を少なくとも有し、
    前記本体部の中央部から前記本体部の内部に冷気が供給されるとともに、
    前記中央部から一端側及び他端側に回った空気が前記底部の内部に形成された流路を通り前記冷却部に戻って循環するように構成されていることを特徴とする冷凍冷蔵保存庫。
  2. 前記一端側側壁部及び前記他端側側壁部は、開閉可能又は着脱可能に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の冷凍冷蔵保存庫。
  3. 前記本体部は、前記底部の短手方向から立ち上がる一対の側壁部を更に有し、
    前記底部及び前記一対の側壁部を通って冷気が内部に供給されるとともに、
    前記一端側側壁部、前記他端側側壁部及び前記底部を通って空気が戻るように構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の冷凍冷蔵保存庫。
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