JP3039587U - 炭活断熱板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 住空間に、健康で快適、且つ断熱・保温、遮
音等の環境を創り出す建築専用の炭活断熱板を提供す
る。 【解決手段】 所定厚の発砲スチロ−ル板、グラスファ
イバ−等の軟形断熱材１の表面に、活性化木炭粒２又は
／及び活性化木炭粉３を、非合成接着剤５により接着
し、さらにその表面に非合成接着剤５を介して陰イオン
活性化木炭粉４ａを付着させた補強ネット４を貼付けて
得る炭活断熱板である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案が属する技術分野】

この考案は、住空間に、健康で快適、且つ断熱・保温、遮音等の環境を創り出 す建築専用材料に関する。

【０００２】

【従来技術並びに事情】

従来、発砲スチロ−ルなどを中身とした合成断熱材は存在する。しかし、断熱 ・保温のほか、人体に健康で快適な諸条件を併合させた、いわば総合的な環境、 住空間を創出する断熱材は、これまでに見られない。

【０００３】

【考案の解決しようとする課題】

本考案は、従来のかかる実情に鑑みてなされたもので、陰イオン、脱臭、電磁 波遮断、遠赤外線放射、吸湿等の、人体の健康にふさわしい活性化木炭に着目し 、その粉粒を断熱材にふさわしい発砲スチロ−ルやグラスファイバ−等の軟形保 温材の表面に結合させて、快適な環境及び住空間を、ロ−コストで獲得しようと するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記目的を達成するため、所定厚の発砲スチロ−ル板、グラスファ イバ−等の軟形断熱材１の表面に、活性化木炭粒２又は／及び活性化木炭粉３を 、非合成接着剤５により接着して構成される炭活断熱板である。 活性化木炭粒２及び活性化木炭粉３は、陰イオン、脱臭、電磁波遮断、遠赤外 線放射、湿度調整等の人体に有益な各種効果をもたらすもので、素材としては、 大鋸屑、樹皮、もみがら、ビ−ル渣、果実飲料渣等が考えられる。

【０００５】 また、所定厚の発砲スチロ−ル板、グラスファイバ−等の軟形断熱材１の表面 に、活性化木炭粒２又は／及び活性化木炭粉３を、非合成接着剤５により接着し 、さらにその表面に非合成接着剤５を介して陰イオン活性化木炭粉を付着させた 補強ネット４を貼付して構成される炭活断熱板である。 表面に貼付される補強ネット４は、相対的に剛性を保有することが望ましいが 、合成樹脂を除けばその材質を問わない。この補強ネット４に陰イオン活性化木 炭粉を付着させることで、電磁波遮断効果を増大させることができる。

【０００６】

【考案の実施の態様１】 厚さ１０ｍｍ〜１００ｍｍの発砲スチロ−ル板の表面を、柑橘類より採取した リネモン系溶剤で溶解して瞬時に活性化木炭粒又は／及び活性化木炭粉を吹付け 接着してなる炭活断熱板である。

【０００７】

【考案の実施の態様２】 厚さ１０ｍｍ〜１００ｍｍのグラスファイバ−材の表面に、膠溶剤を混入した 活性化木炭粒又は／及び活性化木炭粉を、真空浸透接着し、後冷却乾燥してなる 炭活断熱板である。

【０００８】

【考案の実施の態様３】 厚さ１０ｍｍ〜１００ｍｍの発砲スチロ−ル板の表面を、柑橘類より採取した リネモン系溶剤で溶解して瞬時に活性化木炭粒又は／及び活性化木炭粉を吹付け 接着し、さらにその表面に膠溶剤をロ−ラ塗布して、陰イオン活性化木炭粉を一 面に付着させた補強ネットを貼付してなる炭活断熱板である。

【０００９】

【考案の効果】

本発明は、以上のように構成されるもので、断熱素材である発砲スチロ−ル板 、グラスファイバ−等の表面に、活性化木炭の粒又は／及び粉の接着層が形成さ れているので、本来の断熱・保温、吸音・遮音効果のみならず、活性化木炭の特 性である陰イオン、脱臭、電磁波遮断、遠赤外線放射、湿度調整等の各種効果の 相乗により、健康且つ快適な住空間をロ−コストにてつくりだす。 そして活性化木炭粉粒の接着あるいは補強ネットの貼付には、合成接着剤を一 切廃して非合成接着剤により行うから、従来の合成板におけるようなトルエン、 ホルムアルデビト等の人体有害物質の発生が皆無である。 流れ工程により量産できるので、生産効率による低廉化を図れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施の形態を示す一部縦断側面図

【図２】本考案の別の実施の形態を示す一部縦断側面図

【図３】本考案のもう一つ別の実施の形態を示す一部縦
断側面図

【符号の説明】

１ 軟形断熱材 ２ 活性化木炭粒 ３ 活性化木炭粉 ４ 補強ネット ５ 非合成接着剤

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ３２Ｂ 27/30 Ｂ３２Ｂ 27/30 Ｂ

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 所定厚の発砲スチロ−ル板、グラスファ
   イバ−等の軟形断熱材の表面に、活性化木炭粒又は／及
   び活性化木炭粉を、非合成接着剤を介して接着したこと
   を特徴とする炭活断熱板。
2. 【請求項２】 厚さ１０ｍｍ〜１００ｍｍの発砲スチロ
   −ル板の表面を、柑橘類より採取したリネモン系溶剤で
   溶解して瞬時に活性化木炭粒又は／及び活性化木炭粉を
   吹付け接着してなる請求項１記載の炭活断熱板。
3. 【請求項３】 厚さ１０ｍｍ〜１００ｍｍのグラスファ
   イバ−材の表面に、膠溶剤を混入した活性化木炭粒又は
   ／及び活性化木炭粉を、真空浸透接着し、後冷却乾燥し
   てなる請求項１記載の炭活断熱板。
4. 【請求項４】 所定厚の発砲スチロ−ル板、グラスファ
   イバ−等の軟形断熱材の表面に、活性化木炭粒又は／及
   び活性化木炭粉を、非合成接着剤により接着し、さらに
   その表面に非合成接着剤を介して陰イオン活性化木炭粉
   を付着させた補強ネットを貼付したことを特徴とする炭
   活断熱板。