JP3039250U - 展開ドアの脱離装置を備えた乗物用エアバッグ装置及び自動車パネル組体 - Google Patents

展開ドアの脱離装置を備えた乗物用エアバッグ装置及び自動車パネル組体

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JP3039250U
JP3039250U JP1996009033U JP903396U JP3039250U JP 3039250 U JP3039250 U JP 3039250U JP 1996009033 U JP1996009033 U JP 1996009033U JP 903396 U JP903396 U JP 903396U JP 3039250 U JP3039250 U JP 3039250U
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door
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cutting means
airbag
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ジェイ.レオナルト ティモシー
ダブリュ アンダーソン ダニエル
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モートン インターナショナル,インコーポレイティド
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアバッグ組体のパネルから展開ドアを脱離
する装置において、展開ドアの展開時に放出される破砕
片を低減し、かつ展開に要する力を減少させる。 【解決手段】 展開ドア30は、ドアヒンジ32でパネ
ル10に蝶着され、切目14、34、36により輪郭を
付与される。エアバッグモジュール40からエアバッグ
を展開する間に、展開ドア30をパネル10の他の部分
から脱離してドア出口を開放するために、丸形衝合カッ
ターが設けられる。丸形衝合カッターは、その外面に沿
って全体として外側に凸に、かつその内面に沿って外側
に凹に、パネル10の前面層の切目に向かって延設され
る。エアバッグの展開の間に、膨張中のエアバッグはド
アパネル基層を押圧し、それにより、丸形衝合カッター
が切目に向かって前進し、その結果、丸形衝合カッター
がフォーム心材及び前面層を切目にて切断する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、乗物のエアバッグ展開システムに関し、特に、自動車のパネルに設 けた展開ドアを膨張中のエアバッグにより脱離するための装置であって、必要な 力を低減するとともに、展開ドアをパネルから脱離する際に生じる破砕作用を減 少させる装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
多くのエアバッグ拘束システムは、例えば乗物のインストルメントパネル、ド アパネル、サイドパネル等、エアバッグ組体を乗物の内側部分に覆い隠す一体形 の展開ドアを組込んだパネルを備える。一体形の展開ドアは、エアバッグの展開 の間に開放されて、パネルを貫通するドア出口を形成し、膨張したエアバッグが このドア出口を通って乗物の乗員室内に展開される。パネルは、展開ドアの境界 部分すなわち縁として作用する切目ないし断裂領域を有し、この断裂領域を介し て、展開ドアがパネルの残りの部分に一体的に連結される。エアバッグが展開す る間に、展開ドアは断裂領域に沿ってパネルの残りの部分から脱離ないし分離さ れてドア出口を開放し、それにより膨張エアバッグが乗物の乗員室に進入して乗 員を保護する。
【0003】 展開ドアの開放動作を生じさせるために、一般にカッターや切裂き具等の切断 手段が断裂領域に整合して配置される。展開するエアバッグの膨張力により、切 断手段は断裂領域を貫通するように駆動され、それにより展開ドアがパネルの他 の部分から分離される。展開ドアは一般に、インストルメントパネル等の乗物の 内部基層にその縁に沿って蝶着されるか又は係留されて、展開ドアが完全に乗員 室内に放出されることが防止される。これは、乗員の安全のために、乗員室内で 物体や破片が飛散することを回避する必要があるからである。
【0004】 展開ドアを組込んだパネルは一般に、フォーム心材(foam core) により金属製 又は熱可塑物製の基層から分離されたビニル外層を備える。したがって切断手段 は、展開ドアを開放するために、パネルのフォーム心材及びビニル被覆面を共に 切断しなければならない。このような切断作用は大抵、フォーム材の破砕を引起 こし、その砕片が乗員室内に放出される危惧を生じる。切断手段と切目との間の 領域が広いほど、展開ドアを開放するに要する力が増し、展開過程で生じ得る破 砕片の量が増加する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
したがって本考案の目的は、エアバッグ組体の一体形パネルから展開ドアを脱 離するための新規かつ改良された装置であって、展開ドアの展開時に乗物の乗員 室内に放出される破砕片の量を低減する装置を提供することにある。 本考案の他の目的は、エアバッグ組体の一体形パネルから展開ドアを脱離する ための新規かつ改良された装置であって、展開ドアの展開に要する力を減少させ る装置を提供することにある。
【0006】 本考案のさらに他の目的は、エアバッグ組体の一体形パネルから展開ドアを脱 離するための新規かつ改良された装置であって、膨張するエアバッグが展開の間 に展開ドアに引っ掛かることを防止する装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、実用新案登録請求の範囲の請求項1に記載の本考 案によれば、乗物の乗員室に露出される前面層及び前面層との間にフォーム心材 を有する後面基層を備えたパネルを具備し、パネルの後面基層の後方にはエアバ ッグモジュールが設置され、パネルが、パネルと一体の展開ドアに関連して設け られた少なくとも1つの断裂領域を備え、展開ドアの後方に設置されたエアバッ グモジュールからエアバッグが展開される間に、展開ドアが断裂領域にてパネル の残りの部分から少なくとも部分的に脱離されて、パネルを貫通するドア出口を 形成し、以て乗員室へのエアバッグの展開の間に膨張中のエアバッグの通路が付 与されるように構成された乗物用エアバッグ装置であって、断裂領域にて展開ド アを脱離するための装置が、末端を有した少なくとも1つの切断手段を具備し、 切断手段の末端が、展開ドアの展開の前にはパネルの後面基層の延長部を成すも のとして、後面基層から延設され、切断手段の末端が、末端に丸形端部を有した カッターを備え、丸形端部が、断裂領域及びパネルの前面層に向かって、全体と して外へ凸の外面と全体として外へ凹の内面とを有して延びる丸形衝合部として 構成されること、を特徴とする乗物用エアバッグ装置が提供される。
【0008】 また請求項2に記載の本考案は、請求項1に記載の乗物用エアバッグ装置にお いて、パネルの後面基層から延設された切断手段の末端が、後面基層の展開ドア を構成する部分から延設される乗物用エアバッグ装置を提供する。 請求項3に記載の本考案は、請求項2に記載の乗物用エアバッグ装置において 、切断手段の末端の丸形衝合部が閉ループ状に構成される乗物用エアバッグ装置 を提供する。
【0009】 請求項4に記載の本考案は、請求項2に記載の乗物用エアバッグ装置において 、展開ドアが、展開ドアの1辺に沿ってパネル内に蝶着されるとともに、展開ド アの残りの3辺が断裂領域によって規定され、それにより、展開前の展開ドアが 、パネルの完全に内側に配置されてパネルに包囲される乗物用エアバッグ装置を 提供する。
【0010】 請求項5に記載の本考案は、請求項2に記載の乗物用エアバッグ装置において 、展開ドアが、展開ドアの第1辺に沿ってパネル内に蝶着されるとともに、展開 ドアの第1辺に平行に対向する第2辺におけるパネルの縁まで延設され、展開ド アの他の2つの対向辺が断裂領域によって規定され、それにより、展開前の展開 ドアが、パネルの少なくとも1つの縁に一体的に隣接する乗物用エアバッグ装置 を提供する。
【0011】 請求項6に記載の本考案は、請求項2に記載の乗物用エアバッグ装置において 、切断手段が、切断手段の末端に沿って互いに離間配置された複数のカッターを 具備する乗物用エアバッグ装置を提供する。 請求項7に記載の本考案は、請求項3に記載の乗物用エアバッグ装置において 、切断手段が、切断手段の末端に沿って互いに離間配置された複数のカッターを 具備する乗物用エアバッグ装置を提供する。
【0012】 請求項8に記載の本考案は、請求項4に記載の乗物用エアバッグ装置において 、切断手段が、切断手段の末端に沿って互いに離間配置された複数のカッターを 具備する乗物用エアバッグ装置を提供する。 請求項9に記載の本考案は、請求項2に記載の乗物用エアバッグ装置において 、切断手段の末端の丸形衝合部が、実質的に連続した丸形形状に構成される乗物 用エアバッグ装置を提供する。
【0013】 請求項10に記載の本考案は、請求項3に記載の乗物用エアバッグ装置におい て、切断手段の末端の丸形衝合部が、実質的に連続した丸形形状に構成される乗 物用エアバッグ装置を提供する。 請求項11に記載の本考案は、請求項4に記載の乗物用エアバッグ装置におい て、切断手段の末端の丸形衝合部が、実質的に連続した丸形形状に構成される乗 物用エアバッグ装置を提供する。
【0014】 請求項12に記載の本考案は、請求項2に記載の乗物用エアバッグ装置におい て、切断手段の末端の丸形衝合部が、実質的に連続した閉ループに構成される乗 物用エアバッグ装置を提供する。 請求項13に記載の本考案は、請求項3に記載の乗物用エアバッグ装置におい て、切断手段の末端の丸形衝合部が、実質的に連続した閉ループに構成される乗 物用エアバッグ装置を提供する。
【0015】 請求項14に記載の本考案は、請求項4に記載の乗物用エアバッグ装置におい て、切断手段の末端の丸形衝合部が、実質的に連続した閉ループに構成される乗 物用エアバッグ装置を提供する。 さらに、請求項15に記載の本考案によれば、自動車パネル組体の一部分に画 成される一体形のエアバッグ展開ドアを備え、展開ドアが、展開ドアに整合して パネル組体の後方に配置されたエアバッグモジュールからエアバッグを展開させ るために設けられる自動車パネル組体において、a)自動車の乗員室内に対面す るパネル前面層、b)パネル後面基層、c)パネル前面層とパネル後面基層との 間に介在するフォーム心材、d)一体形の展開ドアをエアバッグモジュールに整 合して画成するためにパネル組体に関連して設けられる断裂領域にして、エアバ ッグモジュールからのエアバッグの膨張及び展開の間に断裂可能であることによ り、展開ドアを断裂領域にてパネル組体から少なくとも部分的に脱離して、自動 車の乗員室内へのエアバッグの展開の間に膨張中のエアバッグの通路を付与する ように構成された断裂領域、及びe)フォーム心材とパネル前面層とを断裂領域 にて切断するためにパネル後面基層に設置される切断手段にして、切断手段の末 端が、パネル後面基層から断裂領域及びパネル前面層に向かって、外へ凸の外面 と外へ凹の内面とを有して延びる丸形衝合部として形成された全体として凸形状 の丸形カッターを成し、以てエアバッグの展開の間に切断されるフォーム心材の 量を低減するように構成された切断手段、を具備した自動車パネル組体が提供さ れる。
【0016】 請求項16に記載の本考案は、請求項15に記載の自動車パネル組体において 、切断手段の末端が、パネル後面基層の展開ドアを構成する部分に設置される自 動車パネル組体を提供する。 請求項17に記載の本考案は、請求項16に記載の自動車パネル組体において 、切断手段の末端の丸形衝合部が、連続した閉ループとして構成される自動車パ ネル組体を提供する。
【0017】 請求項18に記載の本考案は、請求項16に記載の自動車パネル組体において 、切断手段の末端の丸形衝合部が、切断手段の末端に沿って互いに離間配置され た複数のループ状カッターとして構成される自動車パネル組体を提供する。
【0018】
【考案の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本考案をその実施形態に基づき詳細に説明する。 全図面を通して、同一の構成要素には同一の参照符号を付す。 図1を参照すると、成形パネル10に形成された展開ドア30は、第1辺に沿 ったドアヒンジ32と、ドアヒンジ32に平行な付加的な切目34と、相互に平 行な他辺の切目14、36とにより輪郭を付与される。ドアヒンジ32は一般的 なものであり、展開ドア30を展開時にパネル10上に保持するように作用する 。図1の構成では、展開ドア30は完全にパネル10の中に形成されるが、これ は後述するように必須要件ではない。展開ドア30は、パネル10の後面基層1 6の背後に設置されたエアバッグモジュール40を備える。したがってエアバッ グモジュール40は、展開ドア30から後方に位置決めされる。
【0019】 図2を参照すると、成形パネル10は、断裂領域すなわち切目36を有した前 面層12と、後面基層16と、前面層12と後面基層16との間に挟持されたプ ラスチック製のフォーム層ないし心材18とを備える。パネルに使用される材料 の種類は、本考案の要旨ではなく、この種のパネルの形成に適したあらゆる材料 を使用できる。例えば、一般に『外被(skin)』と称される前面層12はビニル 材料から形成でき、フォーム心材18はプラスチックフォームから形成でき、後 面基層16はインストルメントパネル基層20及びドアパネル基層22から構成 できる。それらインストルメントパネル基層20及びドアパネル基層22は、金 属や熱可塑物から形成できる。
【0020】 パネル10の後面基層16は、棚部21を延長して備えたインストルメントパ ネル基層20と、末端24を棚部21上に載置したドアパネル基層22との組合 せにより形成される。 エアバッグモジュール40からエアバッグを展開する間に、パネル10を貫通 するドア出口を開放する目的で、展開ドア30(図1)をパネル10の他の部分 から脱離するために、丸形衝合カッター26の形態の切断手段が設けられる。切 断手段は、この丸形衝合カッターの頂面すなわち外面に沿って全体として外側に 凸に、かつこの丸形衝合カッターの底面すなわち内面に沿って外側に凹に、パネ ル10の前面層12の切目36に向かって延設される。前面層(外被)12は、 それを装備した自動車の乗員室に露出される。エアバッグモジュール40(図1 )からのエアバッグの展開の間に、膨張中のエアバッグ(図示せず)はドアパネ ル基層22を押圧し、それにより、ドアパネル基層22の末端24に設けられた 丸形衝合カッター26の形態の切断手段が切目36に向かって前進し、その結果 、丸形衝合カッター26がフォーム心材18及び前面層(外被)12を切目36 にて切断する。図1を参照すると、上記した作用が同様の構成により切目14、 34に沿って同時に生じ、それにより展開ドア30が、ドアヒンジ32によって パネル10の他の部分に蝶着された状態で他の部分から脱離される。このように して、エアバッグモジュール40からの膨張中のエアバッグは、パネル10内の 開放ドアを通って展開される。
【0021】 図2に示す実施形態を参照すると、丸形衝合カッター26は、それ自体が切目 36に到達するために移動しなければならない距離を削減し、それにより、フォ ーム心材18を切裂いて展開ドア30を開放するに要する力を低減する。さらに 、切断対象のフォーム心材の量が丸形衝合カッター26により削減されるので、 生成される砕片が減少する。また、丸形衝合カッター26の円滑な丸形エッジは 、展開時にフォーム心材に生じ得る破砕作用を低減する。
【0022】 図4(a)に示すように、丸形衝合カッター26は、ドアパネル基層22の末 端24に沿って相互に離間配置された複数の丸形衝合カッター26として構成で きる。或いは図4(b)に示すように、丸形衝合カッター26を1つの連続した カッター26としても構成できる。 図3は、丸形衝合カッター26が閉ループ状に形成されて閉ループカッター2 8を構成する本考案の他の実施形態を示す。閉ループカッター28は、膨張する エアバッグが展開ドア30に引っ掛かることを防止しつつ、やはりフォーム心材 18や前面槽12のビニル外被の破砕作用を低減する。
【0023】 図5(a)に示すように、閉ループカッター28は、ドアパネル基層22の末 端24に沿って相互に離間配置された複数の閉ループカッター28として構成で きる。或いは図5(b)に示すように、閉ループカッター28を、ドアパネル基 層22の末端24の全長に沿って延設された1つの連続した閉ループカッター2 6としても構成できる。
【0024】 上記したような新規でかつ改良された丸形すなわち全体として外側に凸に延び るカッター26、28は、展開ドア30が3個の切目14、34、36を有して ドアヒンジ32で蝶着される図1に示すようなドア構造において使用できる。カ ッター26又は28は、切目14、34、36に従って作用して、隣接するエア バッグモジュール40からのエアバッグ(図示せず)の展開時に、展開ドア30 を開放する。
【0025】 図6に示すドア構造では、2個の切目14、36のみが展開ドア30の一対の 短辺に沿って使用され、インストルメントパネル20の縁まで延長される。展開 ドア30の前縁31は解放されており、いかなる切断構造も要しない。図6に示 すドア構造の利点として、切目14、36により画成される展開ドアの両短辺に 沿ってのみカッターを延設すればよく、したがって図1の実施形態に比較した場 合、1つの切目を排除することにより、切断及び破砕作用が低減されるとともに 、必要となる切断構造が削減されることが挙げられる。
【0026】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、本考案に係るエアバッグ装置の展開ドアの脱 離装置は、外被及びフォーム材からなる展開ドアにおいて切断対象となる断裂領 域の厚みを低減するとともに、展開ドアを展開させるに要する力を削減し、しか もそのような展開によって生じる破砕作用を減少させる。
【0027】 特定の作動要件や環境に適合する他の変形及び修正形態は当業者にとって自明 であるので、本考案は、例示を目的として選択された上記実施形態に限定される ものではなく、実用新案登録請求の範囲の記載及びその均等物によって規定され る本考案の精神及び範囲から逸脱することなく、様々な変形及び修正を為し得る ものと理解される。
【提出日】平成9年2月27日
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、実用新案登録請求の範囲の請求項1に記載の本考 案によれば、乗物の乗員室に露出される前面層、後面基層及び前面層と後面基層 の間に介在するフォーム心材を備えたパネル、パネルの後面基層の後方に 置される エアバッグモジュールと、エアバッグモジュールに整合する位置で、少 なくとも1つの断裂領域を介してパネルの一部分に一体的に画成される展開ドア とを具備し、展開ドアが 、展開ドアの後方に設置されたエアバッグモジュールか らエアバッグが展開される間に、断裂領域で切断されてパネルの残りの部分か 分的に脱離され、それにより膨張中のエアバッグの乗員室内への展開を可能に する 通路を形成するように構成された乗物用エアバッグ装置において、パネルの フォーム心材と前面層とを 断裂領域にて切断して展開ドアを部分的に脱離する少 なくとも1つの切断手段を具備し、切断手段は、パネルの後面基層の延長部とし て形成された末端を備え、末端に、後面基層から断裂領域及び前面層に向かって 、全体として外へ凸の外面と全体として外へ凹の内面とを有して延びる丸形衝合 部として形成された丸形カッターが設けられること、を特徴とする乗物用エアバ ッグ装置が提供される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】 請求項14に記載の本考案は、請求項4に記載の乗物用エアバッグ装置におい て、切断手段の末端の丸形衝合部が、実質的に連続した閉ループに構成される乗 物用エアバッグ装置を提供する。 さらに、請求項15に記載の本考案によれば、自動車の乗員室に露出される前 面層と、後面基層と、前面層と後面基層との間に介在するフォーム心材とを具備 し、後面基層の後方に設置されるエアバッグモジュールに整合する位置に展開ド アが設けられてなる、乗物用エアバッグ装置の一部を構成す る自動車パネル組体 において、展開ドアは、少なくとも1つの断裂領域を介して自動車パネル組体の 一部分に一体的に画成され、展開ドアの後方に設置された エアバッグモジュール からエアバッグ展開される間に、断裂領域で切断されて自動車パネル組体の残 りの部分ら部分的に脱離され、それにより膨張中のエアバッグの乗員室内への 展開を可能にする 通路を形成し、自動車パネル組体は、フォーム心材と前面層と を断裂領域にて切断して展開ドアを部分的に脱離する少なくとも1つの切断手段 を具備し 、切断手段は、後面基層の延長部として形成された末端を備え、末端面基層から断裂領域及び面層に向かって、全体として外へ凸の外面と全体 として 外へ凹の内面とを有して延びる丸形衝合部として形成された丸形カッター が設けられること 、を特徴とする乗物用エアバッグ装置の自動車パネル組体が提 供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】ドア後方に配置されたエアバッグモジュールを
備えるパネル内の展開ドアを示すエアバッグ装置の上方
斜視図である。
【図2】図1の線2−2に沿った部分断面図で、一体形
の展開ドアを有したパネルと本考案の一実施形態に係る
切断手段とを示す。
【図3】図2に類似したパネルの部分断面図で、本考案
の他の実施形態による切断手段を示す。
【図4】図2の切断手段の幾つかの形態を示す部分拡大
斜視図で、(a)ドア基層の末端に沿って離間配置され
た複数のカッター、及び(b)ドア基層の末端の長手方
向に連続して延びるカッター手段、の各形態を示す。
【図5】図3の切断手段の幾つかの形態を示す部分拡大
斜視図で、(a)ドア基層の末端に沿って離間配置され
た図3に示される複数のカッター手段、及び(b)ドア
基層の末端の長手方向に連続して延びる図3に示される
カッター手段、の各形態を示す。
【図6】図1のエアバッグ装置に類似したエアバッグ装
置の一部分を示す図で、展開ドアがパネルの一縁まで延
びて、図1の実施形態に必要とされる切目の数を削減し
た装置を示す。
【符号の説明】
10…パネル 12…前面層 14、34、36…切目 16…後面基層 18…フォーム心材 20…インストルメントパネル基層 22…ドアパネル基層 24…末端 26…丸形衝合カッター 28…閉ループカッター 30…展開ドア 32…ドアヒンジ 40…エアバッグモジュール
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年2月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項15
【補正方法】変更
【補正内容】

Claims (18)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗物の乗員室に露出される前面層及び該
    前面層との間にフォーム心材を有する後面基層を備えた
    パネルを具備し、該パネルの該後面基層の後方にはエア
    バッグモジュールが設置され、該パネルが、該パネルと
    一体の展開ドアに関連して設けられた少なくとも1つの
    断裂領域を備え、該展開ドアの後方に設置された該エア
    バッグモジュールからエアバッグが展開される間に、該
    展開ドアが該断裂領域にて該パネルの残りの部分から少
    なくとも部分的に脱離されて、該パネルを貫通するドア
    出口を形成し、以て乗員室への該エアバッグの展開の間
    に膨張中のエアバッグの通路が付与されるように構成さ
    れた乗物用エアバッグ装置であって、 前記断裂領域にて前記展開ドアを脱離するための装置
    が、 末端を有した少なくとも1つの切断手段を具備し、 該切断手段の該末端が、前記展開ドアの展開の前には前
    記パネルの前記後面基層の延長部を成すものとして、該
    後面基層から延設され、 該切断手段の該末端が、該末端に丸形端部を有したカッ
    ターを備え、該丸形端部が、前記断裂領域及び前記パネ
    ルの前記前面層に向かって、全体として外へ凸の外面と
    全体として外へ凹の内面とを有して延びる丸形衝合部と
    して構成されること、を特徴とする乗物用エアバッグ装
    置。
  2. 【請求項2】 前記パネルの前記後面基層から延設され
    た前記切断手段の前記末端が、該後面基層の前記展開ド
    アを構成する部分から延設される請求項1に記載の乗物
    用エアバッグ装置。
  3. 【請求項3】 前記切断手段の前記末端の前記丸形衝合
    部が閉ループ状に構成される請求項2に記載の乗物用エ
    アバッグ装置。
  4. 【請求項4】 前記展開ドアが、該展開ドアの1辺に沿
    って前記パネル内に蝶着されるとともに、該展開ドアの
    残りの3辺が前記断裂領域によって規定され、それによ
    り、展開前の該展開ドアが、該パネルの完全に内側に配
    置されて該パネルに包囲される請求項2に記載の乗物用
    エアバッグ装置。
  5. 【請求項5】 前記展開ドアが、該展開ドアの第1辺に
    沿って前記パネル内に蝶着されるとともに、該展開ドア
    の該第1辺に平行に対向する第2辺における該パネルの
    縁まで延設され、該展開ドアの他の2つの対向辺が前記
    断裂領域によって規定され、それにより、展開前の該展
    開ドアが、該パネルの少なくとも1つの縁に一体的に隣
    接する請求項2に記載の乗物用エアバッグ装置。
  6. 【請求項6】 前記切断手段が、該切断手段の前記末端
    に沿って互いに離間配置された複数の前記カッターを具
    備する請求項2に記載の乗物用エアバッグ装置。
  7. 【請求項7】 前記切断手段が、該切断手段の前記末端
    に沿って互いに離間配置された複数の前記カッターを具
    備する請求項3に記載の乗物用エアバッグ装置。
  8. 【請求項8】 前記切断手段が、該切断手段の前記末端
    に沿って互いに離間配置された複数の前記カッターを具
    備する請求項4に記載の乗物用エアバッグ装置。
  9. 【請求項9】 前記切断手段の前記末端の前記丸形衝合
    部が、実質的に連続した丸形形状に構成される請求項2
    に記載の乗物用エアバッグ装置。
  10. 【請求項10】 前記切断手段の前記末端の前記丸形衝
    合部が、実質的に連続した丸形形状に構成される請求項
    3に記載の乗物用エアバッグ装置。
  11. 【請求項11】 前記切断手段の前記末端の前記丸形衝
    合部が、実質的に連続した丸形形状に構成される請求項
    4に記載の乗物用エアバッグ装置。
  12. 【請求項12】 前記切断手段の前記末端の前記丸形衝
    合部が、実質的に連続した閉ループに構成される請求項
    2に記載の乗物用エアバッグ装置。
  13. 【請求項13】 前記切断手段の前記末端の前記丸形衝
    合部が、実質的に連続した閉ループに構成される請求項
    3に記載の乗物用エアバッグ装置。
  14. 【請求項14】 前記切断手段の前記末端の前記丸形衝
    合部が、実質的に連続した閉ループに構成される請求項
    4に記載の乗物用エアバッグ装置。
  15. 【請求項15】 自動車パネル組体の一部分に画成され
    る一体形のエアバッグ展開ドアを備え、該展開ドアが、
    該展開ドアに整合して該パネル組体の後方に配置された
    エアバッグモジュールからエアバッグを展開させるため
    に設けられる自動車パネル組体において、 a)自動車の乗員室内に対面するパネル前面層、 b)パネル後面基層、 c)前記パネル前面層と前記パネル後面基層との間に介
    在するフォーム心材、 d)一体形の前記展開ドアを前記エアバッグモジュール
    に整合して画成するために前記パネル組体に関連して設
    けられる断裂領域にして、該エアバッグモジュールから
    の前記エアバッグの膨張及び展開の間に断裂可能である
    ことにより、該展開ドアを該断裂領域にて該パネル組体
    から少なくとも部分的に脱離して、自動車の乗員室内へ
    の該エアバッグの展開の間に膨張中のエアバッグの通路
    を付与するように構成された断裂領域、及び e)前記フォーム心材と前記パネル前面層とを前記断裂
    領域にて切断するために前記パネル後面基層に設置され
    る切断手段にして、該切断手段の末端が、該パネル後面
    基層から該断裂領域及び該パネル前面層に向かって、外
    へ凸の外面と外へ凹の内面とを有して延びる丸形衝合部
    として形成された全体として凸形状の丸形カッターを成
    し、以て前記エアバッグの展開の間に切断される前記フ
    ォーム心材の量を低減するように構成された切断手段、
    を具備した自動車パネル組体。
  16. 【請求項16】 前記切断手段の前記末端が、前記パネ
    ル後面基層の前記展開ドアを構成する部分に設置される
    請求項15に記載の自動車パネル組体。
  17. 【請求項17】 前記切断手段の前記末端の前記丸形衝
    合部が、連続した閉ループとして構成される請求項16
    に記載の自動車パネル組体。
  18. 【請求項18】 前記切断手段の前記末端の前記丸形衝
    合部が、該切断手段の該末端に沿って互いに離間配置さ
    れた複数のループ状カッターとして構成される請求項1
    6に記載の自動車パネル組体。
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