JP3038119B2 - トリップメータ - Google Patents
トリップメータInfo
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- JP3038119B2 JP3038119B2 JP6167819A JP16781994A JP3038119B2 JP 3038119 B2 JP3038119 B2 JP 3038119B2 JP 6167819 A JP6167819 A JP 6167819A JP 16781994 A JP16781994 A JP 16781994A JP 3038119 B2 JP3038119 B2 JP 3038119B2
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- pinion
- digit
- gear
- leaf spring
- boss
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- Measurement Of Distances Traversed On The Ground (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車など車両の走
行距離を積算表示するトリップメータに関する。
行距離を積算表示するトリップメータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、車両の速度計には、走行距離
を積算表示するオドメータのほか、積算された走行距離
の数値をリセットノブを利用者(運転者)が押すこと
で、適宜零に戻す、いわゆる帰零機構を備えたトリップ
メータを設けたものがある。
を積算表示するオドメータのほか、積算された走行距離
の数値をリセットノブを利用者(運転者)が押すこと
で、適宜零に戻す、いわゆる帰零機構を備えたトリップ
メータを設けたものがある。
【0003】図4はトリップメータの斜視図である。本
体フレーム1には複数(ここでは四つ)の数字車3(3
a,3b,3c,3d)が第1の軸5を介して回転可能
に設けられている。ここでは、数字車3aが最下位桁
で、数字車3dが最上位桁である。
体フレーム1には複数(ここでは四つ)の数字車3(3
a,3b,3c,3d)が第1の軸5を介して回転可能
に設けられている。ここでは、数字車3aが最下位桁
で、数字車3dが最上位桁である。
【0004】最下位桁の数字車3aの上位桁と反対側の
側面にはギア部7が一体に形成され、数字車3aより上
位の数字車3b,3c,3dのそれぞれ下位桁に対向す
る側面には、桁送り用ギア部9(9b,9c,9d)が
一体に形成されている。各数字車3のギア部7,9と反
対側の側面には、上位桁の数字車3を後述する桁送りピ
ニオンを介して回転させる図示しない桁送り部が一体に
形成されている。また、各数字車3のギア部7,9が形
成された側面の中心側には、図示しないハート状カムが
一体に形成されている。ハート状カムは、リセットノブ
11を図中で矢印A方向に押すことで、各数字車3に対
応して配置された戻し爪13の先端が接触して各数字車
3を回転させ、走行距離の数値を零に戻すためのもので
ある。
側面にはギア部7が一体に形成され、数字車3aより上
位の数字車3b,3c,3dのそれぞれ下位桁に対向す
る側面には、桁送り用ギア部9(9b,9c,9d)が
一体に形成されている。各数字車3のギア部7,9と反
対側の側面には、上位桁の数字車3を後述する桁送りピ
ニオンを介して回転させる図示しない桁送り部が一体に
形成されている。また、各数字車3のギア部7,9が形
成された側面の中心側には、図示しないハート状カムが
一体に形成されている。ハート状カムは、リセットノブ
11を図中で矢印A方向に押すことで、各数字車3に対
応して配置された戻し爪13の先端が接触して各数字車
3を回転させ、走行距離の数値を零に戻すためのもので
ある。
【0005】図5は、上記図4中にて本体フレーム1の
下部側に、第2の軸15を介して回動可能に設けられ、
前記戻し爪13を備えた戻し爪アセンブリを示してい
る。図5(a)は前記図4の矢視B方向から見た図であ
り、図5(b)は図5(a)の左側面図である。
下部側に、第2の軸15を介して回動可能に設けられ、
前記戻し爪13を備えた戻し爪アセンブリを示してい
る。図5(a)は前記図4の矢視B方向から見た図であ
り、図5(b)は図5(a)の左側面図である。
【0006】戻し爪アセンブリは、樹脂製の回動フレー
ム17にピニオン軸19が取り付けられ、ピニオン軸1
9には、前記最下位桁の数字車3aのギア部7に噛合す
る原動側ピニオン21と、各数字車3相互間に配置さ
れ、各数字車3の桁送り用のギア部9に噛合するととも
に、この噛合するギア部9を備えた数字車3の下位桁側
の数字車3の桁送り部に噛合可能な三つの桁送りピニオ
ン23(23b,23c,23d)とが、回転可能に装
着されている。原動側ピニオン21は、車両の走行に対
応して常時回転するものであって最下位桁の数字車3a
を常時回転させ、各桁送りピニオン23は、下位桁の数
字車3が1回転する毎に上位桁の数字車を1/10回転
させ、走行距離の桁上げを行う。
ム17にピニオン軸19が取り付けられ、ピニオン軸1
9には、前記最下位桁の数字車3aのギア部7に噛合す
る原動側ピニオン21と、各数字車3相互間に配置さ
れ、各数字車3の桁送り用のギア部9に噛合するととも
に、この噛合するギア部9を備えた数字車3の下位桁側
の数字車3の桁送り部に噛合可能な三つの桁送りピニオ
ン23(23b,23c,23d)とが、回転可能に装
着されている。原動側ピニオン21は、車両の走行に対
応して常時回転するものであって最下位桁の数字車3a
を常時回転させ、各桁送りピニオン23は、下位桁の数
字車3が1回転する毎に上位桁の数字車を1/10回転
させ、走行距離の桁上げを行う。
【0007】上記戻し爪アセンブリは、前記図4におけ
るリセットノブ11の先端が回動フレーム17の係合突
起24に係合しており、リセットノブ11を矢印A方向
に押すことで、本体フレーム1に対し第2の軸15を中
心に回動し、原動側ピニオン21および各桁送りピニオ
ン23が数字車3から離反して、数字車3のギア部7お
よび9に対する噛合が解除されるとともに、前述したよ
うに戻し爪13がハート状カムに接触して帰零させる。
るリセットノブ11の先端が回動フレーム17の係合突
起24に係合しており、リセットノブ11を矢印A方向
に押すことで、本体フレーム1に対し第2の軸15を中
心に回動し、原動側ピニオン21および各桁送りピニオ
ン23が数字車3から離反して、数字車3のギア部7お
よび9に対する噛合が解除されるとともに、前述したよ
うに戻し爪13がハート状カムに接触して帰零させる。
【0008】上記各桁送りピニオン23の下位桁側の側
部には、矩形状のボス部25が一体に形成されている。
一方、回動フレーム17には、原動側ピニオン21と桁
送りピニオン23bとの間および、各桁送りピニオン2
3b,23c,23d相互間に向けてそれぞれ延長さ
れ、先端が自由端となる板ばね27(27b,27c,
27d)が一体に形成されている。この板ばね27は、
矩形状のボス部25に弾性的に圧接しており、前述した
リセットノブ11の操作による各桁送りピニオン23の
ギア部9に対する噛合解除時での各桁送りピニオン23
の回転の規制を行っている。
部には、矩形状のボス部25が一体に形成されている。
一方、回動フレーム17には、原動側ピニオン21と桁
送りピニオン23bとの間および、各桁送りピニオン2
3b,23c,23d相互間に向けてそれぞれ延長さ
れ、先端が自由端となる板ばね27(27b,27c,
27d)が一体に形成されている。この板ばね27は、
矩形状のボス部25に弾性的に圧接しており、前述した
リセットノブ11の操作による各桁送りピニオン23の
ギア部9に対する噛合解除時での各桁送りピニオン23
の回転の規制を行っている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のトリ
ップメータにおいては、原動側ピニオン21は、車両の
走行時には常時回転するものであるため、桁送りピニオ
ン23のように板ばね27で押さえ付けておらず、しか
も軸方向に多少のガタがあることから、車両の振動など
により共振しやすく、異音が発生するという問題があ
る。
ップメータにおいては、原動側ピニオン21は、車両の
走行時には常時回転するものであるため、桁送りピニオ
ン23のように板ばね27で押さえ付けておらず、しか
も軸方向に多少のガタがあることから、車両の振動など
により共振しやすく、異音が発生するという問題があ
る。
【0010】そこで、この発明は、車両の振動などに起
因する原動側ピニオンからの異音発生を防止することを
目的としている。
因する原動側ピニオンからの異音発生を防止することを
目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、本体フレームに取付けられた第
1の軸に複数の数字車が回転可能に軸支されるととも
に、この各数字車それぞれの下位桁側の側部にギア部
が、上位桁側の側部に桁送り部がそれぞれ設けられ、前
記本体フレームに取付けられた第2の軸を中心に回動可
能な回動フレームの回動先端側に設けられたピニオン軸
に、前記複数の数字車のうち最下位桁の数字車のギア部
に噛合し、車両の走行に対応して常時回転する原動側ピ
ニオンと、最下位桁以外の数字車のギア部に噛合すると
同時に、この噛合するギア部を備えた数字車に対して下
位桁側の数字車の桁送り部に係合する桁送りピニオンと
が、それぞれ回転可能に軸支され、前記桁送りピニオン
の下位桁側の側部に矩形状のボス部が形成され、このボ
ス部に前記回動フレームに設けられた板ばねが圧接され
て桁送りピニオンが回転方向に位置決めされるトリップ
メータにおいて、前記回動フレームに、前記原動側ピニ
オンの側面に対して軸方向のガタを防止するガタ防止部
を設けた構成としてある。
に、請求項1の発明は、本体フレームに取付けられた第
1の軸に複数の数字車が回転可能に軸支されるととも
に、この各数字車それぞれの下位桁側の側部にギア部
が、上位桁側の側部に桁送り部がそれぞれ設けられ、前
記本体フレームに取付けられた第2の軸を中心に回動可
能な回動フレームの回動先端側に設けられたピニオン軸
に、前記複数の数字車のうち最下位桁の数字車のギア部
に噛合し、車両の走行に対応して常時回転する原動側ピ
ニオンと、最下位桁以外の数字車のギア部に噛合すると
同時に、この噛合するギア部を備えた数字車に対して下
位桁側の数字車の桁送り部に係合する桁送りピニオンと
が、それぞれ回転可能に軸支され、前記桁送りピニオン
の下位桁側の側部に矩形状のボス部が形成され、このボ
ス部に前記回動フレームに設けられた板ばねが圧接され
て桁送りピニオンが回転方向に位置決めされるトリップ
メータにおいて、前記回動フレームに、前記原動側ピニ
オンの側面に対して軸方向のガタを防止するガタ防止部
を設けた構成としてある。
【0012】請求項2の発明は、請求項1の発明の構成
において、ガタ防止部は、原動側ピニオンに隣接する桁
送りピニオンのボス部を圧接する板ばねの一部である構
成としてある。
において、ガタ防止部は、原動側ピニオンに隣接する桁
送りピニオンのボス部を圧接する板ばねの一部である構
成としてある。
【0013】請求項3の発明は、本体フレームに取付け
られた第1の軸に複数の数字車が回転可能に軸支される
とともに、この各数字車それぞれの下位桁側の側部にギ
ア部が、上位桁側の側部に桁送り部がそれぞれ設けら
れ、前記本体フレームに取付けられた第2の軸を中心に
回動可能な回動フレームの回動先端側に設けられたピニ
オン軸に、前記複数の数字車のうち最下位桁の数字車の
ギア部に噛合する原動側ピニオンと、最下位桁以外の数
字車のギア部に噛合すると同時に、この噛合するギア部
を備えた数字車に対して下位桁側の数字車の桁送り部に
係合する桁送りピニオンとが、それぞれ回転可能に軸支
され、前記桁送りピニオンの下位桁側の側部に矩形状の
ボス部が形成され、このボス部に前記回動フレームに設
けられた板ばねが圧接されて桁送りピニオンが回転方向
に位置決めされるトリップメータにおいて、前記原動側
ピニオンに隣接する桁送りピニオンのボス部を圧接する
板ばねの一部を、前記原動側ピニオンのガタを防止する
ガタ防止部として構成し、前記板ばねの一部は、板ばね
の先端に設けた切欠によって形成される部分としてあ
る。
られた第1の軸に複数の数字車が回転可能に軸支される
とともに、この各数字車それぞれの下位桁側の側部にギ
ア部が、上位桁側の側部に桁送り部がそれぞれ設けら
れ、前記本体フレームに取付けられた第2の軸を中心に
回動可能な回動フレームの回動先端側に設けられたピニ
オン軸に、前記複数の数字車のうち最下位桁の数字車の
ギア部に噛合する原動側ピニオンと、最下位桁以外の数
字車のギア部に噛合すると同時に、この噛合するギア部
を備えた数字車に対して下位桁側の数字車の桁送り部に
係合する桁送りピニオンとが、それぞれ回転可能に軸支
され、前記桁送りピニオンの下位桁側の側部に矩形状の
ボス部が形成され、このボス部に前記回動フレームに設
けられた板ばねが圧接されて桁送りピニオンが回転方向
に位置決めされるトリップメータにおいて、前記原動側
ピニオンに隣接する桁送りピニオンのボス部を圧接する
板ばねの一部を、前記原動側ピニオンのガタを防止する
ガタ防止部として構成し、前記板ばねの一部は、板ばね
の先端に設けた切欠によって形成される部分としてあ
る。
【0014】請求項4の発明は、本体フレームに取付け
られた第1の軸に複数の数字車が回転可能に軸支される
とともに、この各数字車それぞれの下位桁側の側部にギ
ア部が、上位桁側の側部に桁送り部がそれぞれ設けら
れ、前記本体フレームに取付けられた第2の軸を中心に
回動可能な回動フレームの回動先端側に設けられたピニ
オン軸に、前記複数の数字車のうち最下位桁の数字車の
ギア部に噛合する原動側ピニオンと、最下位桁以外の数
字車のギア部に噛合すると同時に、この噛合するギア部
を備えた数字車に対して下位桁側の数字車の桁送り部に
係合する桁送りピニオンとが、それぞれ回転可能に軸支
され、前記桁送りピニオンの下位桁側の側部に矩形状の
ボス部が形成され、このボス部に前記回動フレームに設
けられた板ばねが圧接されて桁送りピニオンが回転方向
に位置決めされるトリップメータにおいて、前記原動側
ピニオンの側部に円筒状のボス部を設け、この円筒状の
ボス部の外周面を圧接する板ばねを、前記回動フレーム
に設けて前記原動側ピニオンのガタを防止するガタ防止
部として構成してある。
られた第1の軸に複数の数字車が回転可能に軸支される
とともに、この各数字車それぞれの下位桁側の側部にギ
ア部が、上位桁側の側部に桁送り部がそれぞれ設けら
れ、前記本体フレームに取付けられた第2の軸を中心に
回動可能な回動フレームの回動先端側に設けられたピニ
オン軸に、前記複数の数字車のうち最下位桁の数字車の
ギア部に噛合する原動側ピニオンと、最下位桁以外の数
字車のギア部に噛合すると同時に、この噛合するギア部
を備えた数字車に対して下位桁側の数字車の桁送り部に
係合する桁送りピニオンとが、それぞれ回転可能に軸支
され、前記桁送りピニオンの下位桁側の側部に矩形状の
ボス部が形成され、このボス部に前記回動フレームに設
けられた板ばねが圧接されて桁送りピニオンが回転方向
に位置決めされるトリップメータにおいて、前記原動側
ピニオンの側部に円筒状のボス部を設け、この円筒状の
ボス部の外周面を圧接する板ばねを、前記回動フレーム
に設けて前記原動側ピニオンのガタを防止するガタ防止
部として構成してある。
【0015】
【0016】
【作用】このような構成のトリップメータによれば、原
動側ピニオンは、それ自体または、原動側ピニオンの側
部に設けた円筒状のボス部が、ガタ防止部によって位置
規制または押さえられることから、ガタが防止され、車
両の振動に起因する共振は発生しにくく、異音発生は回
避される。
動側ピニオンは、それ自体または、原動側ピニオンの側
部に設けた円筒状のボス部が、ガタ防止部によって位置
規制または押さえられることから、ガタが防止され、車
両の振動に起因する共振は発生しにくく、異音発生は回
避される。
【0017】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づき説明
する。
する。
【0018】図1は、この発明の一実施例を示すトリッ
プメータにおける戻し爪アセンブリの前記図5に相当す
る正面図である。ここでは、前記図5における構成要素
と同一構成要素には同一符号を付してあり、樹脂製の回
動フレーム17に一体成形された三つの板ばね27(2
7b,27c,27d)のうち、原動側ピニオン21と
これに隣接する桁送りピニオン23bとの間の板ばね2
7bの形状を、従来のものと異ならせている。その他の
構成は従来のものと同様である。
プメータにおける戻し爪アセンブリの前記図5に相当す
る正面図である。ここでは、前記図5における構成要素
と同一構成要素には同一符号を付してあり、樹脂製の回
動フレーム17に一体成形された三つの板ばね27(2
7b,27c,27d)のうち、原動側ピニオン21と
これに隣接する桁送りピニオン23bとの間の板ばね2
7bの形状を、従来のものと異ならせている。その他の
構成は従来のものと同様である。
【0019】上記板ばね27bは、矩形状のボス部25
に圧接する自由端となる先端側の部分が、他の板ばね2
7c,27dの同部分に比べ、ピニオン軸19の軸方向
に若干大きく形成されるとともに、この圧接する部分の
ほぼ中央部に先端側から基端側に向けて切欠29が形成
されている。この切欠29を境に原動側ピニオン21側
の半体31の側縁31aが、原動側ピニオン21の側面
に対し、軸方向にクリアランスを無くす如く位置規制す
るか、または弾性的に接触し、原動側ピニオン21のガ
タを防止している。つまり、この半体31がガタ防止部
を構成することになる。半体31が弾性的に接触する場
合の原動側ピニオン21に対する押し付け力は、原動側
ピニオン21の回転に支障を来たさない程度のものとす
る。
に圧接する自由端となる先端側の部分が、他の板ばね2
7c,27dの同部分に比べ、ピニオン軸19の軸方向
に若干大きく形成されるとともに、この圧接する部分の
ほぼ中央部に先端側から基端側に向けて切欠29が形成
されている。この切欠29を境に原動側ピニオン21側
の半体31の側縁31aが、原動側ピニオン21の側面
に対し、軸方向にクリアランスを無くす如く位置規制す
るか、または弾性的に接触し、原動側ピニオン21のガ
タを防止している。つまり、この半体31がガタ防止部
を構成することになる。半体31が弾性的に接触する場
合の原動側ピニオン21に対する押し付け力は、原動側
ピニオン21の回転に支障を来たさない程度のものとす
る。
【0020】このような構成のトリップメータによれ
ば、車両の走行時には常時回転する原動側ピニオン21
は、板ばね27bの先端部分における側縁31aで位置
規制するか、または押さえることにより、ガタが防止さ
れるので、車両走行時に振動などがあっても、原動側ピ
ニオン21の共振は抑制され、異音の発生は防止され
る。しかも、この板ばね27bは、原動側ピニオン21
に隣接する桁送りピニオン23bの矩形状のボス部25
を圧接するものと兼用しているので、部品点数の増加は
なく、既存の部品の形状を多少変える程度で済み、構造
の複雑化および大きなコトスアップを招くことはない。
ば、車両の走行時には常時回転する原動側ピニオン21
は、板ばね27bの先端部分における側縁31aで位置
規制するか、または押さえることにより、ガタが防止さ
れるので、車両走行時に振動などがあっても、原動側ピ
ニオン21の共振は抑制され、異音の発生は防止され
る。しかも、この板ばね27bは、原動側ピニオン21
に隣接する桁送りピニオン23bの矩形状のボス部25
を圧接するものと兼用しているので、部品点数の増加は
なく、既存の部品の形状を多少変える程度で済み、構造
の複雑化および大きなコトスアップを招くことはない。
【0021】図2は、この発明の他の実施例を示してい
る。この実施例は、原動側ピニオン21の桁送りピニオ
ン23bと反対側の側部に、円筒状のボス部33を一体
に形成し、このボス部33の外周面に弾性的に圧接する
ガタ防止部としての板ばね35を、回動フレーム17と
一体に形成したものである。その他の構成は前記図5に
示した従来のものと同様である。この例においても、板
ばね35によるボス部33への圧接力は、原動側ピニオ
ン21の回転に支障を来たさない程度のものとする。
る。この実施例は、原動側ピニオン21の桁送りピニオ
ン23bと反対側の側部に、円筒状のボス部33を一体
に形成し、このボス部33の外周面に弾性的に圧接する
ガタ防止部としての板ばね35を、回動フレーム17と
一体に形成したものである。その他の構成は前記図5に
示した従来のものと同様である。この例においても、板
ばね35によるボス部33への圧接力は、原動側ピニオ
ン21の回転に支障を来たさない程度のものとする。
【0022】上記図2の実施例においては、原動側ピニ
オン21は、一体的に形成されたボス部33が板ばね3
5により圧接されガタが防止されているので、車両振動
などに起因する共振は抑制され、異音発生は回避され
る。
オン21は、一体的に形成されたボス部33が板ばね3
5により圧接されガタが防止されているので、車両振動
などに起因する共振は抑制され、異音発生は回避され
る。
【0023】なお、上記図2の実施例では、桁送りピニ
オン23bと反対側の側部に円筒状のボス部33を一体
的に形成したが、円筒状のボス部33を桁送りピニオン
23b側に設け、このボス部33に、回動フレーム17
に一体化した板ばねを圧接するようにしてもよい。
オン23bと反対側の側部に円筒状のボス部33を一体
的に形成したが、円筒状のボス部33を桁送りピニオン
23b側に設け、このボス部33に、回動フレーム17
に一体化した板ばねを圧接するようにしてもよい。
【0024】図3は、この発明のさらに他の実施例を示
している。この実施例は、原動側ピニオン21に近接す
るピニオン軸19の軸受部37に、ガタ防止部としての
板ばね39を一体的に形成し、この板ばね39を原動側
ピニオン21と軸受部37の端面37aとの間に形成し
た隙間に入り込ませている。板ばね39は、前記図1に
示した実施例における板ばね27bと同様に切欠41を
備え、この切欠41を堺に原動側ピニオン21側の半体
43の側縁43aが、原動側ピニオン21の側面を軸方
向にクリアランスを無くす如く位置規制するか、または
回転に支障を来たさない程度の力により原動側ピニオン
21の側面に弾性的に接触し、これにより原動側ピニオ
ン21のガタを防止している。
している。この実施例は、原動側ピニオン21に近接す
るピニオン軸19の軸受部37に、ガタ防止部としての
板ばね39を一体的に形成し、この板ばね39を原動側
ピニオン21と軸受部37の端面37aとの間に形成し
た隙間に入り込ませている。板ばね39は、前記図1に
示した実施例における板ばね27bと同様に切欠41を
備え、この切欠41を堺に原動側ピニオン21側の半体
43の側縁43aが、原動側ピニオン21の側面を軸方
向にクリアランスを無くす如く位置規制するか、または
回転に支障を来たさない程度の力により原動側ピニオン
21の側面に弾性的に接触し、これにより原動側ピニオ
ン21のガタを防止している。
【0025】上記軸受部37に一体化した板ばね39
は、前記図2に示した板ばね35と同様に、原動側ピニ
オン21に設けたボス部33に圧接する機能を持たせる
ようにしても構わない。
は、前記図2に示した板ばね35と同様に、原動側ピニ
オン21に設けたボス部33に圧接する機能を持たせる
ようにしても構わない。
【0026】なお、前述した各実施例においては、板ば
ね27b,35,39は回動フレーム17と一体化して
いるが、回動フレーム17とは別体として回動フレーム
17に固定するようにしてもよい。
ね27b,35,39は回動フレーム17と一体化して
いるが、回動フレーム17とは別体として回動フレーム
17に固定するようにしてもよい。
【0027】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
れば、最下位桁の数字車を常時回転させる原動側ピニオ
ンは、それ自体または、原動側ピニオンに設けた円筒状
のボス部が、ガタ防止部により、軸方向にクリアランス
を無くす如く位置規制されるか、または押さえられて、
ガタが防止されるような構成としたので、車両の振動な
どに起因する原動側ピニオンの共振を抑制でき、異音発
生を防止することができる。
れば、最下位桁の数字車を常時回転させる原動側ピニオ
ンは、それ自体または、原動側ピニオンに設けた円筒状
のボス部が、ガタ防止部により、軸方向にクリアランス
を無くす如く位置規制されるか、または押さえられて、
ガタが防止されるような構成としたので、車両の振動な
どに起因する原動側ピニオンの共振を抑制でき、異音発
生を防止することができる。
【図1】この発明の一実施例を示すトリップメータにお
ける戻し爪アセンブリの正面図である。
ける戻し爪アセンブリの正面図である。
【図2】この発明の他の実施例を示すトリップメータに
おける要部の斜視図である。
おける要部の斜視図である。
【図3】この発明のさらに他の実施例を示すトリップメ
ータにおける要部の斜視図である。
ータにおける要部の斜視図である。
【図4】従来のトリップメータの斜視図である。
【図5】(a)は図4のトリップメータにおける戻し爪
アセンブリの正面図で、(b)は(a)の左側面図であ
る。
アセンブリの正面図で、(b)は(a)の左側面図であ
る。
1 本体フレーム 3(3a,3b,3c,3d) 数字車 5 第1の軸 7,9(9b,9c,9d) ギア部 15 第2の軸 17 回動フレーム 19 ピニオン軸 21 原動側ピニオン 23(23b,23c,23d) 桁送りピニオン 25 矩形状のボス部 27(27b,27c,27d) 板ばね 31 半体(ガタ防止部) 33 円筒状のボス部 35 板ばね(ガタ防止部)
Claims (4)
- 【請求項1】 本体フレームに取付けられた第1の軸に
複数の数字車が回転可能に軸支されるとともに、この各
数字車それぞれの下位桁側の側部にギア部が、上位桁側
の側部に桁送り部がそれぞれ設けられ、前記本体フレー
ムに取付けられた第2の軸を中心に回動可能な回動フレ
ームの回動先端側に設けられたピニオン軸に、前記複数
の数字車のうち最下位桁の数字車のギア部に噛合し、車
両の走行に対応して常時回転する原動側ピニオンと、最
下位桁以外の数字車のギア部に噛合すると同時に、この
噛合するギア部を備えた数字車に対して下位桁側の数字
車の桁送り部に係合する桁送りピニオンとが、それぞれ
回転可能に軸支され、前記桁送りピニオンの下位桁側の
側部に矩形状のボス部が形成され、このボス部に前記回
動フレームに設けられた板ばねが圧接されて桁送りピニ
オンが回転方向に位置決めされるトリップメータにおい
て、前記回動フレームに、前記原動側ピニオンの側面に
対して軸方向のガタを防止するガタ防止部を設けたこと
を特徴とするトリップメータ。 - 【請求項2】 ガタ防止部は、原動側ピニオンに隣接す
る桁送りピニオンのボス部を圧接する板ばねの一部であ
ることを特徴とする請求項1記載のトリップメータ。 - 【請求項3】 本体フレームに取付けられた第1の軸に
複数の数字車が回転可能に軸支されるとともに、この各
数字車それぞれの下位桁側の側部にギア部が、上位桁側
の側部に桁送り部がそれぞれ設けられ、前記本体フレー
ムに取付けられた第2の軸を中心に回動可能な回動フレ
ームの回動先端側に設けられたピニオン軸に、前記複数
の数字車のうち最下位桁の数字車のギア部に噛合する原
動側ピニオンと、最下位桁以外の数字車のギア部に噛合
すると同時に、この噛合するギア部を備えた数字車に対
して下位桁側の数字車の桁送り部に係合する桁送りピニ
オンとが、それぞれ回転可能に軸支され、前記桁送りピ
ニオンの下位桁側の側部に矩形状のボス部が形成され、
このボス部に前記回動フレームに設けられた板ばねが圧
接されて桁送りピニオンが回転方向に位置決めされるト
リップメータにおいて、前記原動側ピニオンに隣接する
桁送りピニオンのボス部を圧接する板ばねの一部を、前
記原動側ピニオンのガタを防止するガタ防止部として構
成し、前記板ばねの一部は、板ばねの先端に設けた切欠
によって形成される部分であることを特徴とするトリッ
プメータ。 - 【請求項4】 本体フレームに取付けられた第1の軸に
複数の数字車が回転可能に軸支されるとともに、この各
数字車それぞれの下位桁側の側部にギア部が、上位桁側
の側部に桁送り部がそれぞれ設けられ、前記本体フレー
ムに取付けられた第2の軸を中心に回動可能な回動フレ
ームの回動先端側に設けられたピニオン軸に、前記複数
の数字車のうち最下位桁の数字車のギア部に噛合する原
動側ピニオンと、最下位桁以外の数字車のギア部に噛合
すると同時に、この噛合するギア部を備えた数字車に対
して下位桁側の数字車の桁送り部に係合する桁送りピニ
オンとが、それぞれ回転可能に軸支され、前記桁送りピ
ニオンの下位桁側の側部に矩形状のボス部が形成され、
このボス部に前記回動フレームに設けられた板ばねが圧
接されて桁送りピニオンが回転方向に位置決めされるト
リップメータにおいて、前記原動側ピニオンの側部に円
筒状のボス部を設け、この円筒状のボス部の外周面を圧
接する板ばねを、前記回動フレームに設けて前記原動側
ピニオンのガタを防止するガタ防止部として構成したこ
とを特徴とするトリップメータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6167819A JP3038119B2 (ja) | 1994-07-20 | 1994-07-20 | トリップメータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6167819A JP3038119B2 (ja) | 1994-07-20 | 1994-07-20 | トリップメータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0830756A JPH0830756A (ja) | 1996-02-02 |
JP3038119B2 true JP3038119B2 (ja) | 2000-05-08 |
Family
ID=15856691
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6167819A Expired - Lifetime JP3038119B2 (ja) | 1994-07-20 | 1994-07-20 | トリップメータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3038119B2 (ja) |
-
1994
- 1994-07-20 JP JP6167819A patent/JP3038119B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0830756A (ja) | 1996-02-02 |
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