JP3038102B2 - モップ用撚糸コード - Google Patents

モップ用撚糸コード

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JP3038102B2 JP5180712A JP18071293A JP3038102B2 JP 3038102 B2 JP3038102 B2 JP 3038102B2 JP 5180712 A JP5180712 A JP 5180712A JP 18071293 A JP18071293 A JP 18071293A JP 3038102 B2 JP3038102 B2 JP 3038102B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多数の紡績糸の一部を熱
融着糸の溶融によって接合させることより、長さ方向に
所定間隔毎にほつれ防止されたモップ用撚糸コードに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】モップ用撚糸コードには、一般に複数本
の綿糸や混紡糸の紡績糸(以下原糸という)を諸撚りし
てなる紐条物(以下撚糸コードという)が使用され、こ
の撚糸コードを多数本集束して固着し、自由端部を切断
し引き揃えてモップが形成されているが、このモップの
形態において、撚糸コードの末端が切断されて各原糸が
自由状態であるため、使用中において撚りコードの先端
部から撚り解け現象(ほつれ)が生じて集束状態の原糸
が個々にばらけ、原糸の構成繊維が分離して早期に摩耗
することになる。特に清掃用モップにおいては床面と摺
擦しまた使用後において洗濯されることから、撚糸コー
ドのほつれが促進して早期に使用不能な状態となる。
【0003】この不都合を改善するため、即ち上記撚糸
コードの撚り戻りを防止するため、例えば特公昭62−
35495号公報あるいは特開昭61−100223号
公報にみられるように、原糸と熱接着性合成フィラメン
ト糸とを撚り合わせ、熱処理して熱接着性合成フィラメ
ント糸を溶融させるという方法が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記の方法に
おいては、2〜3本という少数の原糸に熱接着性合成フ
ィラメント糸を撚り合わせて熱処理し、熱接着性合成フ
ィラメント糸を溶融させているため、2〜3本の原糸は
確実にしかもその長さ方向全域において接合されること
になり、ほつれ現象は効果的に防止される反面、撚り合
わせ原糸の柔軟性が阻害され、さらに各モップ糸の先端
における各原糸の先割れが生じにくいためモップ糸先端
部における繊細性が損なわれることになって、ハンドモ
ップのように家具や置物の清掃用のモップ糸としては著
しく不適性となる。
【0005】本発明は少なくとも6本以上の多数の原糸
からなる撚糸コードが、その構成原糸一部が撚糸コード
の中心部において接合され、ほつれ防止と柔軟性および
先割れ性が保持されたモップ用の撚糸コードを提供する
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は多数の原糸の撚
り合わせによって構成されてなる撚糸コードを、その
部において長さ方向に接合することによって上記課題
を解決した。即ち、多数の原糸を引き揃えて該原糸の撚
り方向と同じ方向に施撚して下撚りされたストランドを
数本、一本の熱融着糸を中心に配してこの熱融着糸の周
りに上記下撚り数より多い撚り数でもって撚り合わせて
撚糸コードを形成していると共に上記熱融着糸の溶融に
よって撚糸コードの中心部に位置した紡績糸の一部を接
合させていることを特徴としているものである。
【0007】このような撚糸コードは、まず多数の原糸
を引き揃えて原糸の撚り方向と同じ方向に施撚して下撚
りされたストランドとなし、次いでこのストランド2〜
3本に1本の熱融着糸を加えて上記下撚り数より多い撚
り数でもって諸撚りして融着糸が中心部に位置した撚糸
コードとなし、しかるのちこの撚糸コードを湿熱処理し
て上記熱融着糸を溶融し、この融着糸の溶融によって撚
糸コードの中心部に位置した数本の原糸を接合すること
によって得ることができる。
【0008】上記本発明のモップ用撚糸コードを構成す
る原糸としては、綿番手7〜14S 撚り数15〜20/インチ
の綿糸や混紡糸が好ましく適用でき、かかる原糸の多数
(6〜20本)でもって1本の撚糸コードとなすとよい。
【0009】またこれらの多数の原糸を接合するための
熱融着性の糸としては、100 〜130℃の温度で溶融する
合成繊維マルチフィラメント、例えば低融点ナイロンや
ポリエチレンのトータルデニールが80〜200 Dのマルチ
フィラメントが好ましく適用することができる。
【0010】先割れ性がよくほつれにくい好ましいモッ
プ用の撚糸コードは、まず撚糸コードとなる6〜18本の
原糸を2等分あるいは3等分し、等分した各原糸群を原
糸の撚りと同方向にそれぞれ下撚りを施してストランド
となし、しかるのちこの2本あるいは3本のストランド
1本の上記熱融着性マルチフィラメント糸の周りに配
して下撚りと反対方向に撚り合わして1本の撚糸コード
とすることによって、各原糸はその上撚り方向にスパイ
ラル状に捻転しかつ解撚しにくく、中心部分に熱融着性
マルチフィラメント糸が位置した撚糸コードとなすこと
ができる。そしてこの撚糸コードを熱融着性マルチフィ
ラメント糸の融点以上の温度で湿熱処理することにより
熱融着性マルチフィラメント糸を溶融させ、撚糸コード
中心部において原糸の一部を接合することによって得
ることができる。
【0011】
【作用】多数の原糸がスパイラル状に撚り合わされてな
る撚糸コードは、モップ糸として好ましい柔軟性を発揮
し、しかも本発明においてはその構成原糸群が撚糸コー
ドの中心部において順次接合されているから柔軟性を維
持しながらほつれを防止するとともに、撚糸コードをど
の位置で切断しても接合部から切断端に向かって延びる
外周部分の原糸群が先割れして適度な房状となり、清拭
作用を向上させる。
【0012】
【実施例】以下添付した図を参照しながら本発明の実施
例を説明する。実施例においては原糸として綿番手10s
のZ撚り綿糸を使用し、また熱融着糸としてトータルデ
ニールが200 Dの低融点ナイロンマルチフィラメント糸
を使用している。
【0013】「実施例1」12本の原糸でもって本発明の
モップ用撚糸コードを作製した。まずその12本の原糸を
2分して6本ずつとなして引き揃え、それぞれを原糸の
撚り方向と同じ方向に施撚して下撚り数30T/m の2本の
ストランドとなす。次いでこの2本のストランド間に1
本の熱融着糸を加えて上記下撚りと逆方向に撚り数125T
/mでもって撚り合わせ、図1に示したような諸撚り状の
撚糸コード(1A)となす。得られた撚糸コード(1A)は
着糸(2) が撚糸コード(1A)の中心部に位置し、この熱融
着糸(2) の周りに撚り合わせているストランドにおける
各原糸(3)(3)は周期的に撚糸コード(1A)の表層に出たり
内層(中心部)を通過したりしてスパイラル状に捻転し
ている状態となっていてそのスバイラルピッチ(撚りピ
ッチP)は平均30mmであった。
【0014】次に上記撚糸コード(1A)をカセに巻き取
り、そのカセを常圧で10分間、125 ℃の加熱蒸気にて湿
熱処理して上記熱融着糸(2) を溶融した。
【0015】かくして得られた撚糸コードは、融着糸
(2) の溶融によって12本の原糸のうち、撚糸コード(1A)
の中心部を通過している数本の原糸(3)(3)が中心部にお
いて順次接合されて拘束され、表層、即ち、撚糸コード
(1A)の外周側に位置している原糸はその部分においては
先割れ可能な状態となっている。
【0016】図2は撚糸コードを構成している各原糸の
融着糸による接合状態の概略を説明するための展開図
であり、(4) は撚糸コードの中心部位置、(5) は中心
以外の位置に存在している原糸の部分である。本発明に
おいてはこの図2から理解できるように、撚糸コードを
構成している各原糸(3)(3)は実質的に上記撚りピッチP
毎に撚糸コードの中心部において上記熱融着糸の溶融に
より順次接合され、したがって撚糸コードを切断する
と、傾斜で示した部分が先割れ可能な部分となり、先割
れ可能な最大長はほぼ撚りピッチ相当長であって、撚糸
コードをどこで切断してもこの先割れ部分の範囲は同じ
となり、モップとなして使用すると各モップ糸の先端は
同じような先割れとなる。
【0017】上記した先割れ可能な最大長は、上撚り数
を一定としたとき、下撚り数の多少によって決定され
る。表1は、上撚り数を125T/mとしたときの下撚り数と
先割れ可能な最大長(割れ長さ)の関係を表している。
【0018】
【表1】
【0019】「実施例2」次に15本の原糸でもって本発
明のモップ用撚糸コードを作製した例について説明する
と、まずその15本の原糸(3)(3)を3等分して5本ずつと
なして引き揃え、それぞれを原糸の撚り方向と同じ方向
に施撚して下撚り数40T/m の3本のストランドとなす。
次いでこの3本のストランドを1本の熱融着糸の周りに
配して上記下撚りと逆方向に撚り数125T/mでもって撚り
合わせた。得られた撚糸コードは実施例1と同様の諸撚
り状をなし、上記融着糸が撚糸コードの中心部に位置
し、各原糸は周期的に撚糸コードの表層に出たり内層
(中心部)を通過したりしてスパイラル状に捻転してい
る状態となっていて、そのスバイラルピッチ撚りピッチ
Pは平均20mmであった。
【0020】得られた撚糸コードをカセに巻き取って上
記実施例と同様に湿熱処理して熱融着糸を溶融したとこ
ろ、実施例1と同様にその撚糸コードの中心部に配して
いた融着糸の溶融によって、撚糸コードを構成し
パイラル状に捻転している15本の原糸のうち撚糸コード
の中心部を通過している数本の原糸が中心部において順
次接合されて拘束され、表層(撚糸コードの外周部側)
に位置している原糸はその部分においては先割れ可能な
状態となっていた。そして先割れ可能な最大長はほぼ撚
りピッチP相当(20mm)であって、撚糸コードをどこで
切断してもこの先割れ部分の範囲は同じとなり、モップ
となして使用すると各モップ糸の先端は同じような先割
れ状態を呈した。
【0021】
【発明の効果】このように本発明のモップ用の撚糸コー
ドは、多数の紡績糸を引き揃えて該紡績糸の撚り方向と
同じ方向に施撚して下撚りされたストランドを数本、
本の熱融着糸を中心に配してこの熱融着糸の周りに上記
下撚り数より多い撚り数でもって撚り合わせて撚糸コー
ドを形成していると共に上記熱融着糸の溶融によって撚
糸コードの中心部に位置した紡績糸の一部を接合されて
なるものであり、原糸として紡績糸を使用しているから
モップ糸として好ましい柔軟性を発揮し、しかもその紡
績糸群は撚糸コードの中心部において接合されているか
ら柔軟性を維持しながら使用時におけるほつれを防止す
ることができる。そのうえ接合されていない部分におい
ては切断された自由端の紡績糸群は切断位置に関係なく
どこを切断しても適度な房状に開き、清拭作用を向上さ
せることができる。
【0022】さらに上記した本発明のモップ用撚糸コー
ドは、多数の紡績糸を引き揃えて紡績糸の撚り方向と同
じ方向に施撚して下撚りされたストランドとなし、次い
でこのストランド2〜3本に1本の熱融着糸を加えて上
記下撚り数より多い撚り数でもって撚り合わせて融着
糸が中心部に位置した撚糸コードとなし、しかるのちこ
の撚糸コードを湿熱処理して上記熱融着糸を溶融するこ
とにより簡単に製造することができ、各原糸の撚り戻り
トルクが効果的に抑制されて湿熱処理前の状態において
も切断端部からばらけることが殆どなく、形態安定性の
優れたモップ用の撚糸コードとなすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の湿熱処理前の撚糸コードの拡大図で
ある。
【図2】撚糸コードを構成している各原糸の接合状態の
説明用展開図である。
【符号の説明】
1.撚糸コード 2.熱融着糸 3.原糸(紡績糸)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D02G 3/36 - 3/40 D02G 3/44 A47J 13/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の紡績糸を引き揃えて該紡績糸の撚
    り方向と同じ方向に施撚して下撚りされたストランド
    数本、一本の熱融着糸を中心に配してこの熱融着糸の周
    りに上記下撚り数より多い撚り数でもって撚り合わせて
    撚糸コードを形成していると共に上記熱融着糸の溶融に
    よって撚糸コードの中心部に位置した紡績糸の一部を
    させていることを特徴とするモップ用撚糸コード。
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