JP3037847B2 - カラー方式判別装置 - Google Patents

カラー方式判別装置

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JP3037847B2
JP3037847B2 JP5018130A JP1813093A JP3037847B2 JP 3037847 B2 JP3037847 B2 JP 3037847B2 JP 5018130 A JP5018130 A JP 5018130A JP 1813093 A JP1813093 A JP 1813093A JP 3037847 B2 JP3037847 B2 JP 3037847B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー方式判別装置に
関し、より詳細には、カラーバースト信号の位相誤差を
用いて、カラー方式を判別する判別装置において、垂直
同期信号部より所定期間、位相誤差検出電圧をミュート
し、カラー方式の判別能力の向上を図るようにしたカラ
ー方式判別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、現在一般的に使用されいるPA
L−M/NTSC方式判別装置のブロック図で、図中、
8はバーストゲート(Burst Gate)回路、7
は自動位相制御(APC;Automatic Pha
se Contorol)検波回路、10は誤差増幅回
路、11は判別回路である。バースゲート回路8でクロ
マ信号よりバースト信号を抜き取り、APC検波回路9
でAPC検波し、位相誤差電圧を検出する。誤差増幅回
路10で位相誤差を増幅し、判別回路11でPAL−M
/NTSCを判別している。バースゲート回路8とA
PC検出回路9はコスト面よりクロマ信号処理ICを兼
用する場合が多く、以下その動作を説明する。
【0003】APC検波回路9の出力は、検波回路シス
テム(例えばPAL−M)とカラー信号が同システム
(カラー信号がPAL−M)の場合は、図2のように低
電圧となり、カラー信号が異システム(カラー信号がN
TSC)の場合は、図3のように高い電圧となる。一方
何度もダビングされたテープの再生カラー信号では、垂
直同期信号部よりある期間バースト信号の位相誤差が大
きく、検波モードとカラー信号が同システムであって
も、APC検波回路9出力は、図4のようになる。判別
回路11の出力は、図2は同システム、図3は異システ
ム、図4は異システムとなり、図4の場合は誤判別とな
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来の
カラー方式判別装置において、何度もダビングされたテ
ープの再生カラー信号のAPC検波出力は、位相誤差が
発生するために、カラーシステムの判別が誤判別しやす
いという問題点があった。
【0005】本発明はこのような実情に鑑みてなされた
もので、何度もダビングされたテープの再生カラー信号
のようにバースト信号の位相誤差の大きい信号でも正確
なカラー方式判別を可能とするカラー方式判別装置を提
供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、何度もダビングされたテープを再生して得
カラーテレビジョン信号のカラーバースト信号の位相
誤差を用いてカラー方式を判別する判別装置であって
クロマ信号よりバースト信号を抜き取るバーストゲート
回路と、該バーストゲート回路の出力信号から位相誤差
電圧を検出する自動位相制御検波回路と、該自動位相制
御検波回路の出力を垂直同期信号を期間の基準とし、そ
こから何度もダビングされたテープの再生カラーテレビ
ジョン信号におけるカラーバースト信号の位相が安定す
る期間にわたりミュートするミュート回路と、前記位相
誤差を増幅する誤差増幅回路と、該誤差増幅回路の出力
によりカラー方式を判別する判別回路とから成ることを
特徴としたものである。
【0007】
【作用】バーストゲート回路でクロマ信号よりバースト
信号を抜き取り、APC検波回路で位相誤差電圧を検出
し、ミュート回路で垂直同期信号部より所定期間ミュー
トし、誤差増幅回路で位相誤差を増幅し、判別回路でカ
ラー方式を判別する。垂直同期信号部から所定期間、バ
ースト信号に位相誤差が発生しても、カラー方式判別に
支障のないように、垂直同期信号(又は、VTRのヘッ
ドスイッチパス等)を使用し、誤差検出電圧をミュー
トすることにより、何度もダビングされたテープの再生
を、カラー信号のように位相誤差の大きい信号でも正確
に判別可能になる。
【0008】
【実施例】実施例について、図面を参照し以下に説明す
る。図1は、本発明によるカラー方式判別装置の一実施
例を説明するための構成図で、図中、1はバーストゲー
ト(Burst Gate)回路、2は自動位相制御(APC;Au
tomatic Phase Control)検波回路、3はミュート(Mut
e)回路、4は誤差増幅回路、5は判別回路、6は同期
分離回路、7は波形整形回路である。バーストゲート回
路1でクロマ信号よりバースト信号を抜き取り、APC
検波回路2で位相誤差電圧を検出し、ミュート回路3で
垂直同期信号部より所定期間ミュートし、誤差増幅回路
4で位相誤差を増幅し、判別回路5でPAL−M/NT
SCのカラー方式を判別する。同期分離回路6で垂直同
期信号を分離し、波形整形回路7でミューティングパル
スを作成し、ミュート回路3に供給している。
【0009】図7の説明と同様に、バーストゲート回路
とAPC検波回路が、クロマ信号処理ICを兼用した場
合の動作例を以下に説明する。APC検波回路2の出力
は、検波回路システムとカラー信号システムが同システ
ム時は図2のようになり、異システム時は図3のように
なる。何度もダビングされたテープの信号で同システム
であっても、APC検波回路出力は図4のようになる。
【0010】ミュート回路3では、図5のミュート信号
で図4のAPC検波回路出力のうち位相誤差の大きい部
分を除去する。つまり、位相誤差が大きく、図4に示す
ようなAPC検波回路2からの位相検出電圧出力が生じ
る部分にわたりその出力をミュートするに充分な期間、
波形整形回路7によりミュート信号を生成する必要があ
り、これは、1フィールドの数分の1(1/3程度)の
図5に示すような期間に相当する。こうして、ミュート
された期間のミュート回路出力は、図6に示す信号とな
り、判別回路5のシステム判別が正確に同システムと判
別可能になる。すなわち、判別回路5の出力は、 図2 同システム 図3 異システム 図4 同システム と、正しく判別可能となる。
【0011】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によると、以下のような効果がある。垂直同期信号(又
はヘッドスイッチパルス等)を使用し、垂直同期信号部
より所定期間すなわち、何度もダビングされたテープの
再生カラーテレビジョン信号におけるカラーバースト信
号の位相が安定する期間にわたり、位相検出電圧をミュ
ートすることにより、カラー方式の判別の精度向上を図
り、何度もダビングされたテープの再生カラーに生じる
バースト信号の位相誤差の大きい信号でも、正確なカラ
ー方式の判別が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カラー方式判別装置の一実施例を説明するため
の構成図である。
【図2】本発明及び従来のカラー方式判別装置を説明す
るためのAPC検波回路の誤差出力電圧(同システム正
常テープ時)を示す図である。
【図3】本発明及び従来のカラー方式判別装置を説明す
るためのAPC検波回路の誤差出力電圧(異システム
時)を示す図である。
【図4】本発明及び従来のカラー方式判別装置を説明す
るためのAPC検波回路の誤差出力電圧(同システムダ
ビングテープ時)を示す図である。
【図5】本発明の誤差出力電圧ミュート信号を示す図で
ある。
【図6】本発明のミュート回路誤差出力信号を示す図で
ある。
【図7】従来のカラー方式判別装置を示す図である。
【符号の説明】
1…バーストゲート(Burst Gate)回路、2…自動位相
制御(APC;Automatic Phase Control)検波回路、
3…ミュート(Mute)回路、4…誤差増幅回路、5…判
別回路、6…同期分離回路、7…波形整形回路。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 何度もダビングされたテープを再生して
    得たカラーテレビジョン信号のカラーバースト信号の位
    相誤差を用いてカラー方式を判別する判別装置であっ
    、クロマ信号よりバースト信号を抜き取るバーストゲ
    ート回路と、該バーストゲート回路の出力信号から位相
    誤差電圧を検出する自動位相制御検波回路と、該自動位
    相制御検波回路の出力を垂直同期信号を期間の基準と
    し、そこから何度もダビングされたテープの再生カラー
    テレビジョン信号におけるカラーバースト信号の位相が
    安定する期間にわたりミュートするミュート回路と、前
    記位相誤差を増幅する誤差増幅回路と、該誤差増幅回路
    の出力によりカラー方式を判別する判別回路とから成る
    ことを特徴とするカラー方式判別装置。
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