JPS5927553B2 - カラ−テレビジヨン受像機の色信号処理回路 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はカラーテレビジョン受像機の色信号処理回路
に関し、特に、カラーテレビジョン受像機（以下、カラ
ーテレビと称する）における自動色飽和度制御回路（以
下、ＡＣＣと称する）および色消去回路に関する。

第１図はこの発明の背景となるＡＣＣおよび色消去回路
の概略ブロック図であり、第２図は第１図の入出力波形
図である。

図において、カラーバースト信号を含む搬送色信号が入
力端子１に与えられる。搬送色信号は第１の色信号増幅
器１１および第２の色信号増幅器１２によつて増幅され
る。第２の色信号増幅器１２には、接続端子２にバイパ
ス用容量２１が接続される。前記２つの増幅器１１、１
２によつて十分増幅された搬送色信号は分離回路１３に
よつて搬送色信号とカラーバースト信号とに分離される
。搬送色信号は色飽和度制御端子３を有する色飽和度制
御器１４に与えられ、適当な振幅値に制御された後、出
力回路１５および色信号出力端子４を介して外部に導出
される。一方、搬送色信号と分離されたカラーバースト
信号はＡＣＣ、色消去、自動位相制御（ＡＰＣ）の動作
を行うために、各機能のブロックヘ導かれる。ただし、
この第１図ではＡＰＣの部分を省略している。前記カラ
ーバースト信号はその波高値を検知する波高値検出器Ｉ
Ｔに与えられる。波高値検出器ＩＴは濾波器接続端子５
を有し、この接続端子５にコンデンサ２２と抵抗２３と
によつて構成されるバースト信号波高値保持用沢波器が
接続される。波高値検出器１７によつて検出されたカラ
ーバースト信号の波高値は、増幅器１６によつて所定の
信号レベルにまで増幅された後に、第１の色信号増幅器
１１に与えられる。そして、この第１の色信号増幅器１
１の利得を制御し、カラーバースト信号の振幅が一定と
なるように動作させる。この動作を図示すれば第２図に
示すようになる。

第２図において、縦軸は出力端子４における搬送色信号
の振幅を示し、横軸は入力端子１におけるカラーバース
ト信号の振幅を示す。入力端子１に与えられる搬送色信
号の信号レベルが小さい場合は、色信号増幅器１１が最
大利得になり、その出力が入力信号に比例して増大する
。そして、入力信号が大きくなつて、カラーバースト信
号の波高値が波高値検出器１７によつて検出されるよう
になると、色信号増幅器１１の利得が減少し、出力が一
定になる。したがつて、第１図に示す回路の人出力関係
は第２図に示す実線ａのようになる。同期検波器１８は
分離回路１３から与えられるカラーバースト信号と色副
搬送波入力端子６に与えられる色副搬送波とを掛け算し
て、カラーバースト信号の振幅を検知する。この同期検
波器１８には、接続端子７にコンデンサ２４が接続され
、 二同期検波器１８はバースト信号の振幅が非常に小
さくなつたとき色飽和度制御器１４に出力を与えて、搬
送色信号の出力レベルをＯにして色消去を行う。これが
、第２図に示す実線ａの矢印部分であり、入力信号が非
常に小さくなつたときや白黒 二受信時に画面に色雑音
が現われるのを防ぐために設けられている。ここで、注
目されるべき点は、ＡＣＣおよび色消去は共にカラーバ
ースト信号の振幅を検出しているにもかかわらず、その
検出方法が異なる点で ３ある。

すなわち、ＡＣＣ部分におけるカラーバースト信号の検
出は波高値を検出しているため、実際のカラーテレビで
弱電界時にカラーバーストが小さくなつた場合には、そ
れ以上に大きな振幅の雑音が重畳されて雑音の波高値が
検出される。し ５たがつて、本来ならばＡＣＣが動作
せずに、色信号増幅器１１が最大利得となるようなカラ
ーバースト信号の振幅値でも雑音成分により、色信号増
幅器１１の利得が押さえられ、出力端子４における色信
号の振幅は雑音が無い場合よりも小さくな ４る。すな
わち、雑音の多い色信号は小さくなるため、カラーテレ
ビの画面の色雑音も小さくなり見やすい画面となる。第
２図に示す点線ｂはこの場合の雑音を含まない色信号出
力を示す。一方、色消去用のバースト信号の振幅値の検
出は、雑音による誤動作が問題となるため、雑音に強い
同期検波器が用いられることが多い。

しかしながら、第１図に示す構成では、雑音が多くなる
にしたがつて、同期検波器１８に入る本来のカラーバー
スト信号の振幅も減少してしまうため、色消去の動作が
速くなつてしまうという問題点があつた。また、ＡＣＣ
部の検波に同期検波を用いれば、第２図ａに示す本来の
特性が得られるが、色雑音もそのまま増幅されるため、
色雑音の多い非常に見にくい画面になる。それゆえに、
この発明の主たる目的は、色雑音が大きくなつても画面
上の映像を見やすくすると共に、色消去の動作点を安定
化し得るカラーテレビジヨン受像機の色信号処理回路を
提供することである。

この発明は要約すれば、カラーテレビジヨン受像機の色
信号処理回路において、色信号入力端子と、前記入力端
子に接続して雑音成分を含むバースト信号の波高値を検
出して自動色飽和度制御を行う手段と、前記入力端子に
接続して一定の利得を持つ増幅器と、前記増幅器に接続
してバースト信号の振幅を検出して色消去を行う手段と
を備えたものである。

この発明の上述の目的およびその他の目的と特徴は以下
に図面を参照して行う詳細な説明から一層明らかとなろ
う。

第３図はこの発明の一実施例の概略プロツク図である。

この第３図は以下の点を除いて前述の第１図と同じであ
る。すなわち、第１図では分離回路１３によつて搬送色
信号とカラーバースト信号とを分離し、分離したカラー
バースト信号を同期検波器１８に与えるようにしたが、
この第３図では、人力端子１に与えられるカラーバース
ト信号を増幅器１９によつて一定のレベルにまで増幅し
て同期検波器１８に与えるようにしたものである。前記
増幅器１９を設けたことによつて、カラーバースト信号
は常に一定の割合で増幅され、雑音に強い同期検波器１
８によつて振幅の検出を行うため、雑音による色消去の
動作点の変動がなくなる。また、ＡＣＣは従来と同一回
路を用いているため、色雑音が大きくなつても色信号増
幅器１１の利得が押さえられ、画面上に現われる色雑音
も小さくなり画面上の映像が非常に見やすくなる。以上
のように、この発明によれば、カラーバースト信号の振
幅を検出して色消去を行う場合に、一定の増幅度を有す
る増幅器にカラーバースト信号を与えて同期検波するよ
うにしているため、従来のように雑音成分によつてカラ
ーバースト信号が小さくなつてしまい色消去の動作が速
くなることがない。

それによつて、色消去の動作点を安定化することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の背景となる色信号処理回路を示すプ
ロツク図である。 第２図は第１図の色信号処理回路を説明するための入出
力特性を示す図である。第３図はこの発明の一実施例の
概略プロック図である。図において、１は入力端子、１
１は色信号増幅器（第１の増幅手段）、１２は色信号増
幅器、１３は分離回路、１４は色飽和度制御器、１５は
出力回路、１６は増幅器、１７は波高値検出器、１８は
同期検波器、１９は増幅器（第２の増幅手段）を示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ カラーバースト信号の信号レベルに基づいて搬送色
   信号を処理するカラーテレビジョン受像機の色信号処理
   回路であつて、前記カラーバースト信号を含む搬送色信
   号が与えられる入力端子、および前記入力端子に与えら
   れる搬送色信号を増幅する第１の増幅手段と、前記第１
   の増幅手段によつて増幅された搬送色信号からカラーバ
   ースト信号を分離する分離手段と、前記分離手段によつ
   て分離されたカラーバースト信号の波高値を検知して前
   記第１の増幅手段の増幅度を制御する波高値検知手段と
   を含む自動色飽和度制御手段を有し、さらに前記入力端
   子に与えられるカラーバースト信号を一定の利得で増幅
   する第２の増幅手段と、前記第２の増幅手段によつて増
   幅されたカラーバースト信号の振幅を検知し、振幅値が
   所定値以下であれば前記自動色飽和度制御手段から導出
   される前記搬送色信号の信号レベルを制限して色消去を
   行う色消去手段とを備えたカラーテレビジョン受像機の
   色信号処理回路。 ２ 前記色消去手段は、前記カラーバースト信号と色副
   搬送波とを比較して該カラーバースト信号の振幅を検知
   する同期検波手段を含む特許請求の範囲第１項記載のカ
   ラーテレビジョン受像機の色信号処理回路。