JP3037752U - 消磁用電流制限装置 - Google Patents

消磁用電流制限装置

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JP3037752U
JP3037752U JP1996011653U JP1165396U JP3037752U JP 3037752 U JP3037752 U JP 3037752U JP 1996011653 U JP1996011653 U JP 1996011653U JP 1165396 U JP1165396 U JP 1165396U JP 3037752 U JP3037752 U JP 3037752U
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positive temperature
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正行 佐藤
睦広 高野
徳明 平野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 消磁用コイルに大電流を流すことができ、大
電流を流した場合でも、高い耐電圧特性を確保し得る低
コストの消磁用電流制限装置を提供する 【解決手段】 ブラウン管の消磁に用いられる。第1の
消磁用正特性サーミスタ11及び第2の消磁用正特性サ
ーミスタ12は電気的に並列に接続され、並列接続され
た両端が出力端子13、14を構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、ブラウン管の消磁に用いられる電流制限装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
テレビジョン受像機や各種モニタのブラウン管の磁化を消磁する手段として、 ブラウン管に備えられた消磁コイルに、時間の経過とともに減衰する電流を流す ことは、従来より知られている。そのような手段として、従来より、正特性サー ミスタ(PTC Positive Thermal Coefficient)を内部に含む電流制限装置が用いら れている。この種の電流制限装置としては、S-PTCと称されるタイプのものと、W -PTCと称されるタイプの2種類が最もよく知られている。S-PTCタイプの電流制 限装置は、消磁用正特性サーミスタのみを有し、W-PTCと呼ばれる電流制限装置 は、消磁用正特性サーミスタと、この消磁用正特性サーミスタを加熱するための 加熱用PTC素子を備える。
【0003】 現在知られているの電流制限装置は、S-PTC、W-PTCともに、消磁用正特性サー ミスタは1個であり、この消磁用正特性サーミスタは消磁コイルに直列に接続さ れている。かかる構成の電流制限装置は、実開平1-700502号公報、実開平4-1124 40号公報等に開示されている。
【0004】 一方、テレビ等の大型化に伴い、ブラウン管の消磁性を高めると共に、更に低 コストの消磁回路構成のため、消磁コイルに大電流を流し、または、コイル巻き 数を少なくすることにより、消磁コイルの低コスト化が求められている。
【0005】 消磁回路の消磁効果は突入電流値と消磁コイルの巻き数との積に比例するため 、消磁効率をあげるために回路に大電流を流すことが要求される。このような要 求を満たすためには、消磁用正特性サーミスタの抵抗値(初期値)を低抵抗化し なければならない。しかしながら、正特性サーミスタの低抵抗化は、比抵抗の小 さな材料選択の限界、低温クラックの発生、抵抗値のばらつき等の問題を伴うの で、非常に困難である。このため、従来方式の構成、構造では、巻き数の少ない 消磁コイルに大電流を流して、消磁効果を高めるのに適した消磁用正特性サーミ スタを実現することが困難であった。
【0006】 さらに、従来から用いられている消磁用正特性サーミスタは、温度により急激 に抵抗が増大して、回路に流れる電流を急激に小さくする減流素子として働く半 導体磁器であり、比抵抗を極度に下げて低抵抗品にすると、所定の定格電圧で使 用できないばかりか、耐電圧が悪くなる。このような問題を解決するためには、 形状の大きな正特性サーミスタを用いなければならず、コストが増大する。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
本考案の課題は、消磁用コイルに大電流を流し得る消磁効果の高い電流制限装 置を提供することである。
【0008】 本考案のもう一つの課題は、大電流を流した場合でも、高い耐電圧特性を確保 し得る電流制限装置を提供することである。
【0009】 本考案の更にもう一つの課題は、低コストの電流制限装置を提供することであ る。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するため、本考案に係る電流制限装置は、少なくとも第1 の消磁用正特性サーミスタと、第2の消磁用正特性サーミスタとを含んでいる。 前記第1の消磁用正特性サーミスタ及び第2の消磁用正特性サーミスタは電気的 に並列に接続され、並列接続された両端が出力端子を構成する。
【0011】 従って、出力端子間で見た抵抗値が、第1の消磁用正特性サーミスタ及び第2 の消磁用正特性サーミスタの並列合成値で与えられる低い値になる。このため、 電流制限装置を、ブラウン管に備えられた消磁コイルに直列に接続した一般的な 使用態様において、消磁コイルに大きな突入電流を流し、消磁効果を高めること ができる。
【0012】 しかも、第1の消磁用正特性サーミスタ及び第2の消磁用正特性サーミスタの それぞれには、それほど大きな電流が流れない。例えば、第1の消磁用正特性サ ーミスタ及び第2の消磁用正特性サーミスタの初期抵抗値が互いにほぼ同じであ るとすれば、第1の消磁用正特性サーミスタ及び第2の消磁用正特性サーミスタ のそれぞれに流れる電流は、全電流の半分になる。従って、第1の消磁用正特性 サーミスタ及び第2の消磁用正特性サーミスタの比抵抗を下げて低抵抗化を図る 必要がなくなる。このため、全体として大電流を流し、消磁効果を高めながら、 高い耐電圧特性を確保し得る。
【0013】 更に、第1の消磁用正特性サーミスタ及び第2の消磁用正特性サーミスタの比 抵抗を下げる必要がないので、これらの消磁用正特性サーミスタを大型化する必 要はなく、通常の大きさの正特性サーミスタを用いることができるので、コスト ダウンが可能である。
【0014】
【考案の実施の形態】
図1は本考案に係る電流制限装置をブラウン管の消磁に用いた場合の消磁装置 の電気回路図を示している。図示された消磁装置は、本考案に係る電流制限装置 1と、消磁コイル2とを含んでいる。3は交流電源、4はスイッチである。
【0015】 本考案に係る電流制限装置1は、少なくとも、第1の消磁用正特性サーミスタ 11と、第2の消磁用正特性サーミスタ12とを含んでいる。実施例では、2個 の消磁用正特性サーミスタ11、12が示されているだけであるが、その数は任 意である。
【0016】 第1の消磁用正特性サーミスタ11及び第2の消磁用正特性サーミスタ12は 電気的に並列に接続され、並列接続された両端が出力端子13、14を構成する 。
【0017】 消磁コイル2は、電流制限装置1に直列に接続されている。即ち、消磁コイル 2の一端21が電流制限装置1の出力端子13に接続されている。更に、電流制 限装置1の出力端子14はスイッチ4を経由して、交流電源3の一端に導かれ、 また、消磁コイル2の他端22は交流電源3の他端に導かれている。
【0018】 図示された消磁装置において、出力端子13と出力端子14間で見た電流制限 装置1の抵抗値は、第1の消磁用正特性サーミスタ11及び第2の消磁用正特性 サーミスタ12の並列合成値Rで与えられる低い値になる。このため、電流制限 装置1を、ブラウン管に備えられた消磁コイル2に直列に接続した一般的な使用 態様において、消磁コイル2に大きな突入電流を流し、消磁効果を高めることが できる。
【0019】 しかも、第1の消磁用正特性サーミスタ11及び第2の消磁用正特性サーミス タ12のそれぞれには、それほど大きな電流が流れない。例えば、第1の消磁用 正特性サーミスタ及び第2の消磁用正特性サーミスタの初期抵抗値が互いにほぼ 同じ抵抗値R1であるとすれば、並列合成値RはR1/2となり、第1の消磁用 正特性サーミスタ11及び第2の消磁用正特性サーミスタ12のそれぞれに流れ る電流I1、I2は、全電流Iの半分になる。従って、第1の消磁用正特性サー ミスタ11及び第2の消磁用正特性サーミスタ12の比抵抗を下げて低抵抗化を 図る必要がなくなる。このため、消磁コイル2に大電流を流し、消磁効果を高め ながら、高い耐電圧特性を確保し得る。
【0020】 更に、第1の消磁用正特性サーミスタ11及び第2の消磁用正特性サーミスタ 12の比抵抗を下げる必要がないので、これらの消磁用正特性サーミスタ11、 12を大型化する必要はなく、通常の大きさの正特性サーミスタを用いることが できるので、コストダウンが可能である。
【0021】 図2は図1に示した電流制限装置の具体的な構造を示す部分断面図である。図 示された電流制限装置は、ケース5と、複数の端子部材61、62とを含んでい る。ケース5はプラスチックまたはセラミック等の材料によって構成できる。第 1の消磁用正特性サーミスタ11は正特性サーミスタ素体110の相対する両面 に電極111、112を有する。第2の消磁用正特性サーミスタ12は、正特性 サーミスタ素体120の相対する両面に電極121、122を有する。第1の消 磁用正特性サーミスタ11及び第2の消磁用正特性サーミスタ12は、電極11 2を設けた一面及び電極121を設けた一面が互いに接触するように重ねられて 正特性サーミスタ組立体を構成し、ケース5の内部に収納されている。
【0022】 端子部材61、62は、第1の端子部材61と、第2の端子部材61とを含む 。第1の端子部材61と第2の端子部材62は、正特性サーミスタ組立体を支持 し、ケース5の内部から外部に導出されている。第1の端子部材61は、第1の 消磁用正特性サーミスタ11及び第2の消磁用正特性サーミスタ12の重ね合わ せ側に存在する電極112、121に導通している。実施例において、第1の端 子部材は61は電極112と電極121との間に介在して設けられている。
【0023】 第2の端子部材62は、第1の消磁用正特性サーミスタ11の電極111及び 第2の消磁用正特性サーミスタ12の電極122に導通している。図示された第 2の端子部材は、電極111及び電極122と接触する部分がバネ部621、6 22となっていて、バネ部621、622を連結部623で互いに連続させてあ る。そして、バネ部621、622の端部を引き伸ばして、ケース5の外部に導 出される端子部624、625を形成してある。図示はされていないが、連結部 623を持たない独立構造とし、端子部624、625をケース5の外部で短絡 するような構造であってもよい。
【0024】 図2に示された電流制限装置は、図1に示したような回路構成で用いられる。
【0025】 図3は本考案に係る電流制限装置の別の実施例と、それを用いた消磁装置の回 路図を示している。この実施例の特徴は、電流制限装置1が、少なくとも1個の 加熱用正特性サーミスタ70を含んでいることである。この加熱用正特性サーミ スタ70は、第1の消磁用正特性サーミスタ11及び第2の消磁用正特性サーミ スタ12に熱結合されていることである。加熱用正特性サーミスタ70の役割は 、実開平1-700502号公報、実開平4-112440号公報等に開示されているように、第 1の消磁用正特性サーミスタ11及び第2の消磁用正特性サーミスタ12を加熱 して、熱平衡時の抵抗値を大きくし、残留電流を低下させることにある。加熱用 正特性サーミスタ70は交流電源3から電源供給を受けるように接続されている 。
【0026】 図4は図3に示した電流制限装置の具体的な構造を示す部分断面図である。第 1の消磁用正特性サーミスタ11は正特性サーミスタ素体110の相対する両面 に電極111、112を有する。第2の消磁用正特性サーミスタ12は、正特性 サーミスタ素体120の相対する両面に電極121、122を有する。
【0027】 加熱用正特性サーミスタ70は、正特性サーミスタ素体700の相対する両面 に電極701、702を有している。第1の消磁用正特性サーミスタ11は加熱 用正特性サーミスタ70の一面に重ねられている。第2の消磁用正特性サーミス タ12は、電気絶縁10して、加熱用正特性サーミスタ70の他面に重ねられ、 それによって、正特性サーミスタ組立体を構成している。
【0028】 図4に示された実施例では、更に、ケース5と、複数の端子部材63〜65と を含んでいる。消磁用正特性サーミスタ11、12及び加熱用正特性サーミスタ 70で構成される正特性サーミスタ組立体は、ケース5の内部に収納されている 。
【0029】 端子部材63〜65は、第1の端子部材63と、第2の端子部材64と、第3 の端子部材65とを含み、正特性サーミスタ組立体を支持し、ケース5の内部か ら外部に導出されている。第1の端子部材63は、第1の消磁用正特性サーミス タ11の一面に設けられた電極111及び第2の消磁用正特性サーミスタ12の 一面に設けられた電極121に接続されている。
【0030】 第2の端子部材64は、第1の消磁用正特性サーミスタ11の他面に設けられ た電極112、加熱用正特性サーミスタ70の一面に設けられた電極701及び 第2の消磁用正特性サーミスタ12の他面に設けられた電極122に接続されて いる。第3の端子部材65は加熱用正特性サーミスタ70の他面に設けられた電 極702に接続されている。
【0031】 上記構成により、図3に示した回路接続を有する電流制限装置が得られる。
【0032】 図5は本考案に係る電流制限装置の別の実施例と、それを用いた消磁装置の回 路図を示している。加熱用正特性サーミスタ71、72は、消磁用正特性サーミ スタ11、12と同数備えられ、それぞれが消磁用正特性サーミスタ11、12 のそれぞれに対して、個別的に熱結合されている。実施例において、消磁用正特 性サーミスタ11、12は、第1の消磁用正特性サーミスタ11と、第2の消磁 用正特性サーミスタ12とを含んでいる。加熱用正特性サーミスタ71、72は 、第1の加熱用正特性サーミスタ71と、第2の加熱用正特性サーミスタ72と を含んでいる。
【0033】 第1の加熱用正特性サーミスタ71は第1の消磁用正特性サーミスタ11に熱 結合し、第2の加熱用正特性サーミスタ72は第2の消磁用正特性サーミスタ1 2に熱結合している。かかる構成によれば、第1の消磁用正特性サーミスタ11 を第1の加熱用正特性サーミスタ71によって加熱し、第2の消磁用正特性サー ミスタ12を第2の加熱用正特性サーミスタ72によって加熱し得るので、第1 の消磁用正特性サーミスタ11及び第2の消磁用正特性サーミスタ12の熱平衡 時の抵抗値を、図3及び図4の実施例の場合よりも一層大きくし、残留電流を更 に低下させることができる。第1の加熱用正特性サーミスタ71及び第2の加熱 用正特性サーミスタ72は並列に接続され、交流電源3から共通に電力供給を受 ける。
【0034】 図6は図5に示した電流制限装置の具体的な構造を示す部分断面図である。第 1の消磁用正特性サーミスタ11は正特性サーミスタ素体110の相対する両面 に電極111、112を有する。第2の消磁用正特性サーミスタ12は、正特性 サーミスタ素体120の相対する両面に電極121、122を有する。
【0035】 第1の加熱用正特性サーミスタ71は正特性サーミスタ素体710の相対する 両面に電極711、712を有する。第2の加熱用正特性サーミスタ72は、正 特性サーミスタ素体720の相対する両面に電極721、722を有する。
【0036】 第1の加熱用正特性サーミスタ71は、一面が第1の消磁用正特性サーミスタ 11の一面に重ねられている。第2の加熱用正特性サーミスタ72は一面が第1 の加熱用正特性サーミスタ71の他面に重ねられている。第2の消磁用正特性サ ーミスタ12は一面が第2の加熱用正特性サーミスタ72の他面に重ねられてい る。これによって、加熱用正特性サーミスタ71、72及び消磁用正特性サーミ スタ11、12による正特性サーミスタ組立体が構成得られる。
【0037】 図示された電流制限装置は、更に、ケース5と、複数の端子部材66〜68と を含んでいる。加熱用正特性サーミスタ71、72及び消磁用正特性サーミスタ 11、12による正特性サーミスタ組立体はケース5の内部に収納されている。
【0038】 端子部材66〜68は、第1の端子部材66と、第2の端子部材67と、第3 の端子部材68とを含み、正特性サーミスタ組立体を支持し、ケース5の内部か ら外部に導出されている。
【0039】 第1の端子部材66は、第1の消磁用正特性サーミスタ11の一面に設けられ た電極111及び第2の消磁用正特性サーミスタ12の他面に設けられた電極1 22に接続されている。第2の端子部材67は、第1の消磁用正特性サーミスタ 11と第1の加熱用正特性サーミスタ71との重なり部分に存在する電極112 、711、及び、第2の加熱用正特性サーミスタ72と第2の消磁用正特性サー ミスタ12との重なり部分に存在する電極722、121に導通している。第3 の端子部材68は、第1の加熱用正特性サーミスタ71と、第2の加熱用正特性 サーミスタ72との重なり部分に存在する電極712、721に導通している。
【0040】 これにより、図5に示した回路構成の電流制限装置が得られる。
【0041】 図7〜図10は電流減衰特性データ例を示す図である。図面番号(a)の付され た図7(a)〜図10(a)は1個の消磁用正特性サーミスタのみを用いた従来の電流 制限装置の特性を示している。図面番号(b)の付された図7(b)〜図10(b)のデ ータは、図1に示した本考案に係る構成の消磁回路において、50Hz、AC2 20Vの交流電源3を用い、初期抵抗値4.5Ωの第1の消磁用正特性サーミス タ11及び第2の消磁用正特性サーミスタ12を用いて得られたものである。図 7〜図10は消磁コイル2(図1参照)の抵抗値を10Ω、13Ω、17Ω及び2 0Ωにした時のそれぞれのデータを示している。
【0042】 図7(a)と図7(b)との比較、図8(a)と図8(b)との比較、図9(a)と図9(b)と の比較及び図10(a)と図10(b)との比較から明らかなように、本考案によれば 、大きな突入電流を長時間にわたって流し、消磁コイル2に対する消磁作用を向 上させることができる。
【0043】
【考案の効果】
以上述べたように、本考案によれば、次のような効果を得ることができる。 (a)消磁用コイルに大電流を流し得る消磁効果の高い電流制限装置を提供する ことができる。 (b)大電流を流した場合でも、高い耐電圧特性を確保し得る電流制限装置を提 供することができる。 (c)低コストの電流制限装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る電流制限装置をブラウン管の消磁
に用いた場合の消磁装置の電気回路図を示している。
【図2】図1に示した電流制限装置の具体的な構造を示
す部分断面図である。
【図3】本考案に係る電流制限装置の別の実施例と、そ
れを用いた消磁装置の回路図を示している。
【図4】図3に示した電流制限装置の具体的な構造を示
す部分断面図である。
【図5】本考案に係る電流制限装置の更に別の実施例
と、それを用いた消磁装置の回路図を示している。
【図6】図5に示した電流制限装置の具体的な構造を示
す部分断面図である。
【図7】消磁コイルの抵抗値10Ωとした場合におい
て、本考案に係る電流制限装置の電流減衰特性データ
を、従来の電流制限装置の電流減衰特性データと比較し
て示す図である
【図8】消磁コイルの抵抗値13Ωとした場合におい
て、本考案に係る電流制限装置の電流減衰特性データ
を、従来の電流制限装置の電流減衰特性データと比較し
て示す図である
【図9】消磁コイルの抵抗値17Ωとした場合におい
て、本考案に係る電流制限装置の電流減衰特性データ
を、従来の電流制限装置の電流減衰特性データと比較し
て示す図である
【図10】消磁コイルの抵抗値20Ωとした場合におい
て、本考案に係る電流制限装置の電流減衰特性データ
を、従来の電流制限装置の電流減衰特性データと比較し
て示す図である
【符号の説明】
1 電流制限装置 2 消磁コイル 11 第1の消磁用正特性サーミスタ 12 第2の消磁用正特性サーミスタ 5 ケース 61〜68 端子部材 70 加熱用正特性サーミスタ 71 第1の加熱用正特性サーミスタ 72 第2の加熱用正特性サーミスタ

Claims (10)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラウン管の消磁に用いられる電流制限
    装置であって、 少なくとも、第1の消磁用正特性サーミスタと、第2の
    消磁用正特性サーミスタとを含んでおり、 前記第1の消磁用正特性サーミスタ及び第2の消磁用正
    特性サーミスタは電気的に並列に接続され、並列接続さ
    れた両端が出力端子を構成する電流制限装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された電流制限装置であ
    って、 更に、ケースと、複数の端子部材とを含み、 前記第1の消磁用正特性サーミスタ及び第2の消磁用正
    特性サーミスタは、正特性サーミスタ素体の相対する両
    面に電極を有し、一面が接触するように重ねられて正特
    性サーミスタ組立体を構成し、前記ケースの内部に収納
    されており、 前記端子部材は、第1の端子部材と、第2の端子部材と
    を含み、前記正特性サーミスタ組立体を支持し、前記ケ
    ースの内部から外部に導出されており、 前記第1の端子部材は、前記第1の消磁用正特性サーミ
    スタ及び第2の消磁用正特性サーミスタの重ね合わせ側
    に存在する電極に導通し、 前記第2の端子部材は、前記第1の消磁用正特性サーミ
    スタ及び第2の消磁用正特性サーミスタの他の電極に導
    通している電流制限装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載された電流制限装置であ
    って、 更に、少なくとも1個の加熱用正特性サーミスタを含
    み、前記加熱用正特性サーミスタは、前記第1の消磁用
    正特性サーミスタ及び第2の消磁用正特性サーミスタに
    熱結合されている電流制限装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載された電流制限装置であ
    って、 前記第1の消磁用正特性サーミスタ及び第2の消磁用正
    特性サーミスタは、正特性サーミスタ素体の相対する両
    面に電極を有しており、 前記加熱用正特性サーミスタは、正特性サーミスタ素体
    の相対する両面に電極を有しており、 前記第1の消磁用正特性サーミスタは前記加熱用正特性
    サーミスタの一面に重ねられ、前記第2の消磁用正特性
    サーミスタは、電気絶縁して、前記加熱用正特性サーミ
    スタの他面に重ねられ、それによって、正特性サーミス
    タ組立体を構成している
  5. 【請求項5】 請求項4に記載された電流制限装置であ
    って、 更に、ケースと、複数の端子部材とを含み、 前記正特性サーミスタ組立体は前記ケースの内部に収納
    されており、 前記端子部材は、第1の端子部材と、第2の端子部材
    と、第3の端子部材とを含み、前記正特性サーミスタ組
    立体を支持し、前記ケースの内部から外部に導出されて
    おり、 前記第1の端子部材は、前記第1の消磁用正特性サーミ
    スタの一面に設けられた電極及び前記第2の消磁用正特
    性サーミスタの一面に設けられた電極に接続され、 前記第2の端子部材は、前記第1の消磁用正特性サーミ
    スタの他面に設けられた電極、前記加熱用正特性サーミ
    スタの一面に設けられた電極及び前記第2の消磁用正特
    性サーミスタの他面に設けられた電極に接続され、 前記第3の端子部材は前記加熱用正特性サーミスタの他
    面に設けられた電極に接続されている電流制限装置。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載された電流制限装置であ
    って、 前記加熱用正特性サーミスタは、前記消磁用正特性サー
    ミスタと同数備えられ、それぞれが前記消磁用正特性サ
    ーミスタのそれぞれに対して、個別的に熱結合されてい
    る電流制限装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載された電流制限装置であ
    って、 前記消磁用正特性サーミスタは、第1の消磁用正特性サ
    ーミスタと、第2の消磁用正特性サーミスタとを含んで
    おり、 前記加熱用正特性サーミスタは、第1の加熱用正特性サ
    ーミスタと、第2の加熱用正特性サーミスタとを含んで
    おり、 前記第1の加熱用正特性サーミスタは前記第1の消磁用
    正特性サーミスタに熱結合し、前記第2の加熱用正特性
    サーミスタは前記第2の消磁用正特性サーミスタに熱結
    合している電流制限装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載された電流制限装置であ
    って、 前記第1の消磁用正特性サーミスタ及び第2の消磁用正
    特性サーミスタは、正特性サーミスタ素体の相対する両
    面に電極を有しており、 前記第1の加熱用正特性サーミスタ及び第2の加熱用正
    特性サーミスタは、正特性サーミスタ素体の相対する両
    面に電極を有しており、 前記第1の加熱用正特性サーミスタは一面が前記第1の
    消磁用正特性サーミスタの一面に重ねられ、前記第2の
    加熱用正特性サーミスタは一面が前記第1の加熱用正特
    性サーミスタの他面に重ねられ、前記第2の消磁用正特
    性サーミスタは一面が前記第2の加熱用正特性サーミス
    タの他面に重ねられ、それによって、正特性サーミスタ
    組立体を構成している電流制限装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載された電流制限装置であ
    って、 更に、ケースと、端子部材とを含み、 前記正特性サーミスタ組立体は前記ケースの内部に収納
    されており、 前記端子部材は、第1の端子部材と、第2の端子部材
    と、第3の端子部材とを含み、前記正特性サーミスタ組
    立体を支持し、前記ケースの内部から外部に導出されて
    おり、 前記第1の端子部材は、前記第1の消磁用正特性サーミ
    スタの一面に設けられた電極及び前記第2の消磁用正特
    性サーミスタの他面に設けられた電極に接続され、 前記第2の端子部材は、前記第1の消磁用正特性サーミ
    スタと前記第1の加熱用正特性サーミスタとの重なり部
    分に存在する電極、及び、前記第2の加熱用正特性サー
    ミスタと前記第2の消磁用正特性サーミスタとの重なり
    部分に存在する電極に導通し、 前記第3の端子部材は、前記第1の加熱用正特性サーミ
    スタと、前記第2の加熱用正特性サーミスタとの重なり
    部分に存在する電極に導通している電流制限装置。
  10. 【請求項10】 消磁コイルと、消磁用電流制限装置と
    を含む消磁装置であって、 前記消磁用電流制限装置は、請求項1乃至9の何れかに
    記載されたものでなり、 前記消磁コイルは、前記消磁用電流制限装置に直列に接
    続されている消磁装置。
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