JP3037651U - 台車用アウトリガー装置 - Google Patents
台車用アウトリガー装置Info
- Publication number
- JP3037651U JP3037651U JP1996011482U JP1148296U JP3037651U JP 3037651 U JP3037651 U JP 3037651U JP 1996011482 U JP1996011482 U JP 1996011482U JP 1148296 U JP1148296 U JP 1148296U JP 3037651 U JP3037651 U JP 3037651U
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- overhanging rod
- overhanging
- outrigger device
- rod
- contact surface
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- Vehicle Cleaning, Maintenance, Repair, Refitting, And Outriggers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】簡単な構造であって、構成部材の形状を複雑化
することなく装置全体を安価に製作することが可能であ
り、しかも、台車を接地面上に確実に固定し得る台車用
アウトリガー装置を提供することを目的とする。 【解決手段】張出杆5が固着されるとともに、支軸8に
回動自在に軸支される張出杆基材4と、この張出杆基材
4の回動に伴って摺接回動する従動部材3と、コイルバ
ネ6とを備え、張出杆5の先端部が接地面近傍に位置し
たときに、張出杆基材4の係合面4c及び従動部材3の
係合面3bが係合するとともに、、コイルバネ6は張出
杆5を接地面方向に付勢する付勢力を有するように配設
され、張出杆5が接地面と逆の方向に回動することを防
止する張出杆ロック機構を有するアウトリガー装置1と
した。
することなく装置全体を安価に製作することが可能であ
り、しかも、台車を接地面上に確実に固定し得る台車用
アウトリガー装置を提供することを目的とする。 【解決手段】張出杆5が固着されるとともに、支軸8に
回動自在に軸支される張出杆基材4と、この張出杆基材
4の回動に伴って摺接回動する従動部材3と、コイルバ
ネ6とを備え、張出杆5の先端部が接地面近傍に位置し
たときに、張出杆基材4の係合面4c及び従動部材3の
係合面3bが係合するとともに、、コイルバネ6は張出
杆5を接地面方向に付勢する付勢力を有するように配設
され、張出杆5が接地面と逆の方向に回動することを防
止する張出杆ロック機構を有するアウトリガー装置1と
した。
Description
【0001】
本考案は、作業機材等の重量物を載置する台車に用いられるアウトリガー装置 に関するものである。
【0002】
台車に用いられるアウトリガー装置の一従来例として実開平6−37033号 公報に開示されたものがある。図4及び図5はその説明図である。 図4において、台車フレーム21のコーナー部に支軸22が設けられ、台車の 外方に向けて末広がり状となる張出杆23がこの支軸22に回動自在に軸支され る。張出杆23には係合ピン24が突設され、張出杆23の先端が接地している 状態で、この係合ピン24に係合して張出杆23を接地面方向へ付勢する錘部材 25が支軸26に回動自在に軸支されている。錘部材25は、張出状態にある張 出杆23の係合ピン24が摺接係合する円弧状係止面25aを有した半円形状の 部材であり、円弧状係止面25aには係合ピン24を強固に係合させるための凹 溝25bが多数形成される。
【0003】 アウトリガー装置20は以上のように構成され、図5(a)に示すように張出 杆23を引き起こしてその先端部を接地面方向に向けて時計方向に回動させると 、係合ピン24は図5(b)に示すように錘部材25の摺接平面部25cを押圧 することにより、錘部材25を時計方向に回動させる。係合ピン24が摺接平面 部25cの末端に到達すると、錘部材25は偏心となるよう軸支された支軸26 を中心に反時計回りに回動する。そして図5(c)に示すように係合ピン24が 円弧状係止面25aに形成された凹溝25bに係合することにより張出杆23を 反接地方向(反時計方向)へ回動できないように固定なさしめ、台車を固定し得 るようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】 しかし、上述のアウトリガー装置20には以下に示す欠点がある。 (1)台車を接地面上に安定性良く固定させるためには、張出杆の先端部の接地 摩擦力を大きくしなければならない。上記アウトリガー装置20はそのための方 法として、係合ピン24と錘部材25の円弧状係止面25aとの間における摩擦 力を利用しているが、円弧状係止面25aが平滑では係合ピン24と円弧状係止 面25aが滑ってしまい固定できないため、どうしても円弧状係止面25aには 凹溝25bの形成が必要不可欠と成らざるを得ない。このように上記アウトリガ ー装置20は、その構成部材形状が複雑なものとなり、装置の製作コストが高く なるという欠点を有している。 (2)張出杆23の先端部が接地して張出状態にあるとき、接地面からの反発力 により張出杆23には図5(c)に示す矢印Qの方向に回動させようとする力が 働く。しかし、上記アウトリガー装置20の構成によれば、係合ピン24と凹溝 25bとの係合摩擦力によって噛み合って張出杆23の矢印Q方向への回動をロ ックしているにすぎない。そして、支軸22を有する台車が振動等で下方に少し でも移動すると、錘部材25はその偏心作用によって矢印Qと同じ方向に移動す るだけなので、このとき、偏心作用と反対方向に移動する力が作用すると、その ロックは外れてしまうことから、そのロック機構は極めて不安定なものである。 このように、上記アウトリガー装置20は、台車に振動や衝撃が加えられた場合 等、錘部材が偏心作用と反対方向に動くこともあり、台車に対するロック機構の 信頼性に欠けるという欠点を有している。
【0005】 本考案はこのような課題を解決するために創作されたものであり、簡単な構造 であって、構成部材の形状を複雑化することなく装置全体を安価に製作すること が可能であり、しかも台車を接地面上に確実に固定し得る台車用アウトリガー装 置を提供することを目的としている。
【0006】
本考案は前記の目的を達成するために次のような手段を用いた。 張出杆の先端部を接地させて台車の固定を行うアウトリガー装置において、張 出杆が固着されるとともに、台車に配設された支軸に回動自在に軸支される張出 杆基材と、前記張出杆基材の回動に伴って摺接回動する従動部材と、弾性部材と を備え、前記張出杆の先端部が接地面近傍に位置したときに、前記張出杆基材の 係合面及び前記従動部材の係合面が係合するとともに、前記弾性部材は前記張出 杆を接地面方向に付勢する付勢力を有するように配設され、張出杆が接地面と逆 の方向に回動することを防止する張出杆ロック機構を有するように構成した。
【0007】
以下、図面に沿って本考案に係る台車用アウトリガー装置の実施形態について 説明する。図1は本考案に係るアウトリガー装置を実施した台車の外観図であり 、図1(a)は平面図、図1(b)は側面図である。また、図2はアウトリガー 装置の要部斜視図、図3はアウトリガー装置の作用説明図である。
【0008】 図1において、符号Aは本考案に係るアウトリガー装置1を搭載した台車を示 す。この台車Aは、重量のある作業機材等であっても載置可能となる強度を有す る、角パイプ材等からなるフレーム2を備え、その前後左右に前輪A1,後輪A 2を備えるとともに、これら前輪、後輪の方向転換用のハンドルA3、ブレーキ (図示せず)等を有した多目的用の台車である。
【0009】 アウトリガー装置1は台車Aの四隅部、すなわちフレーム2の前後左右端面部 に搭載されており、台車Aの前方部においては後述する張出杆5が左右方向に張 出すように、また台車Aの後方部においては張出杆5が後方向に張出すように取 り付けられている。
【0010】 以下、アウトリガー装置1について詳細に説明する。 フレーム2の前後左右端面部にはそれぞれ取付板9が固着され、またこの取付 板9にはその平面部に対し鉛直に立ち上がる2つの支持板10、10が取り付け られている。また、支持板10の先端下部には後述するコイルバネ6を係止させ るためのコイルバネ係止片11が2つの支持板10、10に掛け渡されるように 固着されている。
【0011】 張出杆基材4は図2に示すように略直方体形状の部材であり、その上面部に張 出杆5が溶接等の方法で固着されている。張出杆5は、その先端部分が接地可能 なように略くの字状に曲折されている。張出杆基材4はその略中央部において、 支持板10、10にわたって配設された支軸8に回動自在に軸支されている。そ して、後述する従動部材3と摺接する面として2つの摺接平面、すなわち、摺接 側面4a及び摺接底面4bを形成するとともに、張出杆5の先端部が接地面近傍 に位置したときに従動部材3と係合する平面状の係合面4cを形成している。ま たこれら平面部にかかるコーナー部は、従動部材3と張出杆基材4との摺接回動 をスムースに行わせるために円弧面R1、R2が形成されている。 なお、張出杆5においてはその先端部の接地摩擦力を高める意味で先端部分に 合成樹脂或いはゴム等からなる滑止めキャップ等を設けても良い。
【0012】 従動部材3は張出杆基材4の回動に伴って摺接回動する部材であり、その略中 央部において、支持板10、10にわたって配設された支軸7に回動自在に軸支 されており、回動途中の張出杆基材4が摺接する摺接面3aと、張出杆5の先端 部が接地面近傍に位置したときに張出杆基材4の係合面4cと係合する係合面3 bを形成している。摺接面3aと係合面3bにかかるコーナー部3cは、張出杆 5を張出すとき、或いは収納するとき従動部材3の摺接回動をスムースに行わせ るため、円弧状に形成される。 なお、支軸7及び支軸8との位置関係は、従動部材3の摺接面3aと張出杆基 材4の各摺接面がスムースに摺接しながら回動するに足る位置寸法であることは 勿論である。
【0013】 次に、張出杆5の張出状態をロックさせるロック機構について説明する。 アウトリガー装置1は、張出杆5の先端部が接地面近傍に位置したときに、張 出杆基材4の係合面4c及び従動部材3の係合面3bが係合するとともに、弾性 部材が従動部材3を時計方向に回動させ、それによって張出杆5を接地面方向に 付勢させることにより、張出杆5が接地面と逆の方向に回動することを防止する 張出杆ロック機構を有している。 本実施形態ではこの弾性部材としてコイルバネを利用しており、従動部材3の 、支持板10と対向する一側面には、ロックを解除するための、略クランク形状 のハンドル14が固着されており、そのハンドル14の基軸部14aにコイルバ ネ6の一端を係止するとともに、他端側をコイルバネ支持片11に係止した構成 としてある。この際、基軸部14aの固着位置は、コイルバネ6による従動部材 3の時計方向の回動力を大きくするべく、すなわち、張出杆5のロックを強固に するため、支軸7の位置から適宜の距離をとることが必要である。
【0014】 また、アウトリガー装置1の未使用時には、このコイルバネ6の引張力等によ り張出杆基材4が回動しないように、各支持板10に形成されたストッパー片受 け部10aにわたって、板状部材のストッパー片12が取り付けられる。ストッ パー片12の一端側は、一方のストッパー片受け部10aの部位で支点12aを 中心に回動自在となるように軸支されており、他端側にはピン貫通用のピン孔1 2bが穿設され、もう一方側のストッパー片受け部10aに穿設される孔ととも にピンにより固定される構造となっている。 なお、支持板10、10の上部にも張出杆基材4の台車側への回動を防止する ためのストッパー片13が取り付けられる。
【0015】 次に、以上のように構成されたアウトリガー装置1の作用について図3を参照 しながら説明する。 初期の装置未使用の状態においては、張出杆5は図3(a)に示すようにスト ッパー片12及び13によって垂直方向に延出した状態で収納されている。 そして、台車Aの固定位置が決まったら、ストッパー片12からピンを外して 張出杆5を回動状態にさせ、張出杆5を図3(b)に示すような矢印P1方向に 手動で回動させていく。張出杆基材4が支軸8を中心に回動することになり、そ の摺接面である円弧面R1、摺接底面4bが順次、従動部材3の摺接面3aに摺 接していくことにより、従動部材3を支軸7を中心に矢印P2方向に回動させる 。このとき、コイルバネ6には従動部材3を矢印P2と反対の方向に回動させる 力、つまり引張力が働いている。 さらに、張出杆5を回動させ、図3(c)に示すように従動部材3のコーナー 部3cが張出杆基材4の円弧面R2を摺接し終わると、コイルバネ6の引張力に より矢印P2と反対の方向に従動部材3が回動し、図3(d)に示すように張出 杆基材4の係合面4cと従動部材3の係合面3bが重なることにより係合する。 この状態においても、コイルバネ6には引張力が働いており、従動部材3には矢 印P2と反対の方向に回動しようとする力が作用し、したがって、張出杆基材4 と係合している係合面3bを介して張出杆基材4を矢印P2と反対の方向、すな わち矢印P1の方向に押す力が作用する。つまり、張出杆5の先端部を接地面に 押さえつける力が作用することになり、接地摩擦力が大となることから台車Aを 確実に接地面に固定し得るものである。
【0016】 固定された台車Aを移動させる場合には、ハンドル14を反時計方向に回し、 従動部材3をコイルバネ6の引張力に抗して矢印P2方向に若干回動させた状態 で、張出杆5を引き起こし、再び図3(a)の状態に収納させる。
【0017】 以上、本考案に係る台車用アウトリガー装置の好適な実施形態について説明し たが、本考案においては図面に示された部材の形状又は取付け位置等に限られな いのはもちろんであり、本考案の主旨を逸脱しない範囲で様々な設計変更が可能 である。また、その搭載対象となる台車においても図面に記載されたものに限ら れることなく、取付板等を適宜変更することにより様々なタイプの台車に搭載可 能である。
【0018】
本考案に係る台車用アウトリガー装置は次のような効果を奏する。 (1)張出杆基材や従動部材等の構成部材を簡易な形状に抑えることができるの で、装置全体を安価に製作することが可能である。 (2)張出杆を接地面方向に付勢する付勢力を有する弾性部材とを備え、張出杆 の先端部が接地面近傍に位置したときに、張出杆基材の係合面及び従動部材の係 合面が係合し、常に張出杆が接地面と逆の方向に回動することを防止する張出杆 ロック機構を有するように構成したので、台車を確実に接地面に固定することが 可能となる。
【図1】本考案に係るアウトリガー装置を実施した台車
の外観図であり、図1(a)は上面図、図1(b)は側
面図である。
の外観図であり、図1(a)は上面図、図1(b)は側
面図である。
【図2】アウトリガー装置の要部斜視図である。
【図3】アウトリガー装置の作用説明図である。
【図4】アウトリガー装置の一従来例を示す説明図であ
る。
る。
【図5】アウトリガー装置の一従来例を示す説明図であ
る。
る。
A 台車 1 アウトリガー装置 2 フレーム 3 従動部材 3a 摺接面 3b 係合面 4 張出杆基材 4a 摺接側面 4b 摺接底面 4c 係合面 5 張出杆 6 コイルバネ 7、8 支軸 9 取付板 10 支持板 11 コイルバネ係止片 12、13ストッパー片 14 ハンドル 14a 基軸部
Claims (1)
- 【請求項1】 張出杆の先端部を接地させて台車の固定
を行うアウトリガー装置において、 張出杆が固着されるとともに、台車に配設された支軸に
回動自在に軸支される張出杆基材と、前記張出杆基材の
回動に伴って摺接回動する従動部材と、弾性部材とを備
え、前記張出杆の先端部が接地面近傍に位置したとき
に、前記張出杆基材の係合面及び前記従動部材の係合面
が係合するとともに、前記弾性部材は前記張出杆を接地
面方向に付勢する付勢力を有するように配設され、張出
杆が接地面と逆の方向に回動することを防止する張出杆
ロック機構を有するように構成されたことを特徴とする
台車用アウトリガー装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996011482U JP3037651U (ja) | 1996-11-11 | 1996-11-11 | 台車用アウトリガー装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996011482U JP3037651U (ja) | 1996-11-11 | 1996-11-11 | 台車用アウトリガー装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3037651U true JP3037651U (ja) | 1997-05-20 |
Family
ID=43172363
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1996011482U Expired - Lifetime JP3037651U (ja) | 1996-11-11 | 1996-11-11 | 台車用アウトリガー装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3037651U (ja) |
-
1996
- 1996-11-11 JP JP1996011482U patent/JP3037651U/ja not_active Expired - Lifetime
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