JP3037416U - 車両用複層ガラス窓の構造 - Google Patents
車両用複層ガラス窓の構造Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本考案は、割れたガラスを取り替える際に内
側ガラスを再び使用して、無駄にしないことを目的とす
る車両用複層ガラス窓の構造を提供する。 【解決手段】 外側ガラス2と内側ガラス3とを20〜50
mmの空気層4を開けて、窓枠5に組み込む車両用ガラ
ス窓の構造1において、窓枠5が外部ガラス押え枠10と
内部ガラス押え枠20からなり、双方のガラス押え枠を分
解及び組み立て可能にしてある。外部ガラス押え枠10の
内部ガラス押え枠20側に張り出し部12を設けると共に、
内部ガラス押え枠20の外部ガラス押え枠10側に挟持部22
を設け、挟持部22にネジ孔と、張り出し部12に遊びのあ
る貫通孔13を設け、外部ガラス押え枠10と内部ガラス押
え枠20の間に防音緩衝材8を詰めてネジ40で着脱可能に
してある。こうすると、ネジ40を外して外部ガラス押え
枠10と内部ガラス押え枠20とを分解できるから内側ガラ
ス3をまた組み立てて使える。
側ガラスを再び使用して、無駄にしないことを目的とす
る車両用複層ガラス窓の構造を提供する。 【解決手段】 外側ガラス2と内側ガラス3とを20〜50
mmの空気層4を開けて、窓枠5に組み込む車両用ガラ
ス窓の構造1において、窓枠5が外部ガラス押え枠10と
内部ガラス押え枠20からなり、双方のガラス押え枠を分
解及び組み立て可能にしてある。外部ガラス押え枠10の
内部ガラス押え枠20側に張り出し部12を設けると共に、
内部ガラス押え枠20の外部ガラス押え枠10側に挟持部22
を設け、挟持部22にネジ孔と、張り出し部12に遊びのあ
る貫通孔13を設け、外部ガラス押え枠10と内部ガラス押
え枠20の間に防音緩衝材8を詰めてネジ40で着脱可能に
してある。こうすると、ネジ40を外して外部ガラス押え
枠10と内部ガラス押え枠20とを分解できるから内側ガラ
ス3をまた組み立てて使える。
Description
【0001】
本考案は、車両用複層ガラス窓の構造に係わる。
【0002】
従来から、新幹線車両のように高速走行する車両の固定窓には、安全、防音、 断熱等の観点から複層ガラス構造が採用されている。又、車両窓の取付には、取 付作業を容易にするために、窓ガラスと窓枠とが一体化された窓ユニットを窓開 口部に取り付ける方式が採用されている。
【0003】 このような、複層ガラスの窓ユニット100は、図3に示すように外側ガラス 101と内側ガラス102とを空気層103を6mmの幅をもたせて窓ガラス取 付用枠104,押え枠105に接着材等で一体に固定して窓ユニット100を組 み立ている。こうして組み立てられた窓ユニット100は取付金具等でシール材 を介して車体窓枠106に固定される(実開平7−6023号公報)。
【0004】 このような窓ユニツトを備えた新幹線は高速走行中に外側の窓ガラスが傷つい たりひび割れを起こしたする。 こうして、ひび割れた窓ガラスを取り替える場合、窓ユニットを一体で入れ替 えるため内側ガラスが無駄になる。
【0005】
そこで、本考案は、割れたガラスを取り替える際に内側ガラスを再び使用して 、無駄にしないことを目的とする車両用複層ガラス窓の構造を提供する。
【0006】
本考案は、2枚合わせの外側ガラスと、1枚の内側ガラスと、の間を所定の間 隔の空気層を開けて窓枠に組み込んである車両用複層ガラス窓の構造において、 前記窓枠は外部ガラス押え枠と、内部ガラス押え枠に分かれていて、前記外部ガ ラス押え枠と前記内部ガラス押え枠を分解可能に組み立てて前記窓枠を構成する ことを特徴とする。
【0007】 本考案によると、外部ガラス押え枠と内部ガラス押え枠とに分けることができ る。外側ガラスにひび割れが生じた際に、工場で外部ガラス押え枠と内部ガラス 押え枠を外し、外部ガラス押え枠と内部ガラス押え枠とを分離して、外側ガラス をセットしてある別の外部ガラス押え枠と上記内部ガラス押え枠とを組み立てて 再び使用できる。従って、内側ガラスを捨てないでそのまま使用できるから内側 ガラスを無駄にしないで済む。
【0008】 又、請求項1記載の車両用複層ガラス窓の構造において、前記外部ガラス押え 枠と前記内部ガラス押え枠の一方に張り出し部を設け、他方にその張り出し部を 挟む挟持部を設けると共に、前記挟持部と前記張り出し部を貫通するようにねじ 止めすることによって前記分解可能に組み立てるとよい。
【0009】 こうすると、一方に張り出し部と他方の挟持部によって入り込み構造をしてい るから外部の音がガラス間の内部に直接に入り難いから音が小さくなる。又、外 部ガラス押え枠と内部ガラス押え枠をネジを外して分割したり、ネジで止めて組 み付けができるから便利である。
【0010】 さらに、請求項2記載の車両用複層ガラス窓の構造において、前記外部ガラス 押え枠と前記内部ガラス押え枠の間に防音緩衝材を詰めると共に、前記張り出し 部に設けるネジの貫通孔にネジが窓の内外方向に相対移動できるような遊びを設 けるとよい。
【0011】 こうすると、シール性がよくなり外部ガラス押え枠と内部ガラス押え枠の間の 音がさらに小さくなるし、乾燥材を中に入れておけば内外の温度差が生じても窓 ガラスが曇ったりしない。又、張り出し部に遊びを設けたネジの貫通孔があるた め車両がトンネル通過時等に生じる空気圧差により、外側ガラスが外側に引っ張 られても外側ガラス押え枠が全体的に外側にずれてくれるから、外部ガラスを外 側に大きく膨らますことが避けられる。だから、傷の付いた外側ガラスにひび割 れを発生させたり、ひび割れしている外側ガラスのひび割れをさらに広げてしま うようなことがない。
【0012】 そして、請求項3記載の車両用複層ガラス窓の構造において、前記外側ガラス と前記内側ガラスとの間の前記空気層の幅を20〜50mmとするとよい。 こ うすると、請求項3の作用効果の他に、空気層の幅を広げたことによりさらに音 が小さくなる。尚、空気層の幅を20mm以上にすると音が小さくなるし、50 mm以上にすると車体内壁から内側に窓枠が飛び出てしまい邪魔になるからであ る。
【0013】
本考案の実施例を図に基づいて説明する。 実施例の車両用複層ガラス窓の構造1は図1に示すように、外ガラス2aと内 ガラス2bとからなる2枚合わせの外側ガラス2と1枚の内側ガラス3との間に 20〜50mm間隔の空気層4を開けてアルミ製の窓枠5に組み込ませている。
【0014】 窓枠5は、図2の分解図に示すように、外部ガラス押え枠10と、内部ガラス 押え枠20とに分かれていてネジ40で分割したり組み立てたりできるようにし てある。 外部ガラス押え枠10は、ガラス側に形成された外側ガラス受け溝11と、内 部ガラス押え枠20側に形成された張り出し部12とを備える。又、内部ガラス 押え枠20は、ガラス側に形成された内側ガラス受け溝21と、外部ガラス押え 枠10側に形成された張り出し部12を挟む挟持部22とを備えている。又、張 り出し部12と挟持部21を組立てた際に、接続するためのネジ40を挿入する ための貫通孔13を張り出し部12に設けると共に、挟持部22にはネジ孔23 を設けてある。
【0015】 尚、張り出し部12に設けてある貫通孔13は、外部ガラス押え枠10が矢印 方向に僅かに移動できるように、窓の内外方向に向けて伸びる細長い貫通孔とし 、ネジ40の径より長くして、図1に示すように、紙面左右方向に遊び13aを もたせて設けてある。
【0016】 図2において、25は、乾燥剤の収納スペースである。 このような車両用複層ガラス窓の構造1は、先ず、外部ガラス押え枠10のガ ラス受け溝11内にゴム等の緩衝材6を添えて外ガラス2a及び内ガラス2bを 合わせて外側ガラス2を固定すると共に、内部ガラス押え枠20のガラス受け溝 21内に同様にゴム等の緩衝材6を添えて内側ガラス3を固定する。
【0017】 このように固定された外部ガラス押え枠10と内部ガラス押え枠20は次のよ うにして組み立てられる。 外部ガラス押え枠10の張り出し部12を内部ガラス押え枠20の挟持部21 に差し込み、外部ガラス押え枠10と内部ガラス押え枠20との間に隙間を設け 、この隙間にゴム材,合成樹脂,発泡材,合成繊維,ガラス繊維,フェルト等の いずれかの防音緩衝材8を介在させて隙間を埋めてやる。そして、貫通孔13及 びネジ孔23にネジ40をねじ込み両者を固定して窓枠5がセットされる。
【0018】 セットされた窓枠5は、図1に示すように、車体外枠35と窓枠5の間にパッ キン7a,7b,7cを介して取り付け、最後に押え板9で車体外枠35にネジ 止めして固定する。 30は、車体外枠35と外側ガラス2との間をシールするための公知のシール 材であり、31も、車体外枠35と窓枠5との間をシールするためのシール材で ある。
【0019】 32は、乾燥剤の収納スペース25に備えられた、外側ガラス2と内側ガラス 3の曇るのを防止するための乾燥剤である。 33は、内装材34と内側ガラス3の間に備えたゴム製の緩衝材である。 このように構成してあるから、ひび割れた窓ガラスを取り替える場合は、工場 内で車体外枠35から窓枠5を取り外し、窓枠5のネジ40を外して、外部ガラ ス押え枠10と内部ガラス押え枠20とを分離する。既に外側ガラス2をセット してある新しい外部ガラス押え枠10と取り外した内部ガラス押え枠20を組み 立てて再び使用する。だから、内側ガラスを捨てないでそのまま使用できるから 内側ガラスを無駄にしないで済む。このように、ネジ止めで組み付けができるか ら簡単でしかも便利である。又、張り出し部12と挟持部22とを入り込み構造 にしたり、防音緩衝材8を隙間に詰めたからシール性がよくなり外部の音が空気 層4内に入り込み難い。
【0020】 さらに、張り出し部12の貫通孔13に遊び13aを設けると共に、車体枠3 5と外部ガラス押え枠10との間に緩衝材7aがあるから、トンネル内に車両が 差しかかって外側ガラス2が外側に引っ張られても、外部ガラス押え枠10が車 体枠35側に全体的にスライドするから外側ガラス2が大きく膨らむことがない 。従って、傷の付いた外側ガラス2に曲げ応力がかからないから、ひび割れを発 生させたり、ひび割れしている外側ガラス2のひび割れをさらに広げてしまうよ うなことがない。
【0021】 そして、空気層の幅を20〜50mmとしたから、空気層の幅を広げた分だけ 音が小さくなる。尚、空気層の幅を20mm以上にすると6mm程度の隙間しか なかった従来品に比べ十分に音が小さくなる。一方、50mm以上にすると車体 内壁から内側に窓枠が飛び出てしまい邪魔になる。これらの、事情から、本実施 例では空気層の幅を20〜50mmとしているのである。
【0022】 以上、本考案の実施例について説明したが、本考案の趣旨の範囲を越えない限 り種々の実施ができる。例えば、外部ガラス押え枠に設けてある張り出し部を内 部ガラス押え枠に設けると共に、挟持部を外部ガラス押え枠に実施例と反対にな るように設けてもよい。
【提出日】平成8年12月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【0001】
本考案は、車両用複層ガラス窓の構造に係わる。
【0002】
従来から、新幹線車両のように高速走行する車両の固定窓には、安全、防音、 断熱等の観点から複層ガラス構造が採用されている。又、車両窓の取付には、取 付作業を容易にするために、窓ガラスと窓枠とが一体化された窓ユニットを窓開 口部に取り付ける方式が採用されている。
【0003】 このような、複層ガラスの窓ユニット100は、図3に示すように外側ガラス 101と内側ガラス102とを空気層103を6mmの幅をもたせて窓ガラス取 付用枠104,押え枠105に接着材等で一体に固定して窓ユニット100を組 み立ている。こうして組み立てられた窓ユニット100は取付金具等でシール材 を介して車体窓枠106に固定される(実開平7−6023号公報)。
【0004】 このような窓ユニツトを備えた新幹線は高速走行中に外側の窓ガラスが傷つい たりひび割れを起こしたする。 こうして、ひび割れた窓ガラスを取り替える場合、窓ユニットを一体で入れ替 えるため内側ガラスが無駄になる。
【0005】
そこで、本考案は、割れたガラスを取り替える際に内側ガラスを再び使用して 、無駄にしないことを目的とする車両用複層ガラス窓の構造を提供する。
【0006】
本考案は、2枚合わせの外側ガラスと、1枚の内側ガラスと、の間を所定の間 隔の空気層を開けて窓枠に組み込んである車両用複層ガラス窓の構造において、 前記窓枠は外部ガラス押え枠と、内部ガラス押え枠に分かれていて、前記外部ガ ラス押え枠と前記内部ガラス押え枠を分解可能に組み立てて前記窓枠を構成する ことを特徴とする。
【0007】 本考案によると、外部ガラス押え枠と内部ガラス押え枠とに分けることができ る。外側ガラスにひび割れが生じた際に、工場で外部ガラス押え枠と内部ガラス 押え枠を外し、外部ガラス押え枠と内部ガラス押え枠とを分離して、外側ガラス をセットしてある別の外部ガラス押え枠と上記内部ガラス押え枠とを組み立てて 再び使用できる。従って、内側ガラスを捨てないでそのまま使用できるから内側 ガラスを無駄にしないで済む。
【0008】 又、本考案の車両用複層ガラス窓の構造において、前記外部ガラス押え枠と前 記内部ガラス押え枠の一方に張り出し部を設け、他方にその張り出し部を挟む挟 持部を設けると共に、前記挟持部と前記張り出し部を貫通するようにねじ止めす ることによって前記分解可能に組み立てるとよい。
【0009】 こうすると、一方に張り出し部と他方の挟持部によって入り込み構造をしてい るから外部の音がガラス間の内部に直接に入り難いから音が小さくなる。又、外 部ガラス押え枠と内部ガラス押え枠をネジを外して分割したり、ネジで止めて組 み付けができるから便利である。
【0010】 さらに、車両用複層ガラス窓の構造において、前記外部ガラス押え枠と前記内 部ガラス押え枠の間に防音緩衝材を詰めると共に、前記張り出し部に設けるネジ の貫通孔にネジが窓の内外方向に相対移動できるような遊びを設けるとよい。
【0011】 こうすると、シール性がよくなり外部ガラス押え枠と内部ガラス押え枠の間の 音がさらに小さくなるし、乾燥材を中に入れておけば内外の温度差が生じても窓 ガラスが曇ったりしない。又、張り出し部に遊びを設けたネジの貫通孔があるた め車両がトンネル通過時等に生じる空気圧差により、外側ガラスが外側に引っ張 られても外側ガラス押え枠が全体的に外側にずれてくれるから、外部ガラスを外 側に大きく膨らますことが避けられる。だから、傷の付いた外側ガラスにひび割 れを発生させたり、ひび割れしている外側ガラスのひび割れをさらに広げてしま うようなことがない。
【0012】 そして、車両用複層ガラス窓の構造において、前記外側ガラスと前記内側ガラ スとの間の前記空気層の幅を20〜50mmとするとよい。こうすると、空気層 の幅を広げたことによりさらに音が小さくなる。尚、空気層の幅を20mm以上 にすると音が小さくなるし、50mm以上にすると車体内壁から内側に窓枠が飛 び出てしまい邪魔になるからである。
【0013】
本考案の実施例を図に基づいて説明する。 実施例の車両用複層ガラス窓の構造1は図1に示すように、外ガラス2aと内 ガラス2bとからなる2枚合わせの外側ガラス2と1枚の内側ガラス3との間に 20〜50mm間隔の空気層4を開けてアルミ製の窓枠5に組み込ませている。
【0014】 窓枠5は、図2の分解図に示すように、外部ガラス押え枠10と、内部ガラス 押え枠20とに分かれていてネジ40で分割したり組み立てたりできるようにし てある。 外部ガラス押え枠10は、ガラス側に形成された外側ガラス受け溝11と、内 部ガラス押え枠20側に形成された張り出し部12とを備える。又、内部ガラス 押え枠20は、ガラス側に形成された内側ガラス受け溝21と、外部ガラス押え 枠10側に形成された張り出し部12を挟む挟持部22とを備えている。又、張 り出し部12と挟持部21を組立てた際に、接続するためのネジ40を挿入する ための貫通孔13を張り出し部12に設けると共に、挟持部22にはネジ孔23 を設けてある。
【0015】 尚、張り出し部12に設けてある貫通孔13は、外部ガラス押え枠10が矢印 方向に僅かに移動できるように、窓の内外方向に向けて伸びる細長い貫通孔とし 、ネジ40の径より長くして、図1に示すように、紙面左右方向に遊び13aを もたせて設けてある。
【0016】 図2において、25は、乾燥剤の収納スペースである。 このような車両用複層ガラス窓の構造1は、先ず、外部ガラス押え枠10のガ ラス受け溝11内にゴム等の緩衝材6を添えて外ガラス2a及び内ガラス2bを 合わせて外側ガラス2を固定すると共に、内部ガラス押え枠20のガラス受け溝 21内に同様にゴム等の緩衝材6を添えて内側ガラス3を固定する。
【0017】 このように固定された外部ガラス押え枠10と内部ガラス押え枠20は次のよ うにして組み立てられる。 外部ガラス押え枠10の張り出し部12を内部ガラス押え枠20の挟持部21 に差し込み、外部ガラス押え枠10と内部ガラス押え枠20との間に隙間を設け 、この隙間にゴム材,合成樹脂,発泡材,合成繊維,ガラス繊維,フェルト等の いずれかの防音緩衝材8を介在させて隙間を埋めてやる。そして、貫通孔13及 びネジ孔23にネジ40をねじ込み両者を固定して窓枠5がセットされる。
【0018】 セットされた窓枠5は、図1に示すように、車体外枠35と窓枠5の間にパッ キン7a,7b,7cを介して取り付け、最後に押え板9で車体外枠35にネジ 止めして固定する。 30は、車体外枠35と外側ガラス2との間をシールするための公知のシール 材であり、31も、車体外枠35と窓枠5との間をシールするためのシール材で ある。
【0019】 32は、乾燥剤の収納スペース25に備えられた、外側ガラス2と内側ガラス 3の曇るのを防止するための乾燥剤である。 33は、内装材34と内側ガラス3の間に備えたゴム製の緩衝材である。 このように構成してあるから、ひび割れた窓ガラスを取り替える場合は、工場 内で車体外枠35から窓枠5を取り外し、窓枠5のネジ40を外して、外部ガラ ス押え枠10と内部ガラス押え枠20とを分離する。既に外側ガラス2をセット してある新しい外部ガラス押え枠10と取り外した内部ガラス押え枠20を組み 立てて再び使用する。だから、内側ガラスを捨てないでそのまま使用できるから 内側ガラスを無駄にしないで済む。このように、ネジ止めで組み付けができるか ら簡単でしかも便利である。又、張り出し部12と挟持部22とを入り込み構造 にしたり、防音緩衝材8を隙間に詰めたからシール性がよくなり外部の音が空気 層4内に入り込み難い。
【0020】 さらに、張り出し部12の貫通孔13に遊び13aを設けると共に、車体枠3 5と外部ガラス押え枠10との間に緩衝材7aがあるから、トンネル内に車両が 差しかかって外側ガラス2が外側に引っ張られても、外部ガラス押え枠10が車 体枠35側に全体的にスライドするから外側ガラス2が大きく膨らむことがない 。従って、傷の付いた外側ガラス2に曲げ応力がかからないから、ひび割れを発 生させたり、ひび割れしている外側ガラス2のひび割れをさらに広げてしまうよ うなことがない。
【0021】 そして、空気層の幅を20〜50mmとしたから、空気層の幅を広げた分だけ 音が小さくなる。尚、空気層の幅を20mm以上にすると6mm程度の隙間しか なかった従来品に比べ十分に音が小さくなる。一方、50mm以上にすると車体 内壁から内側に窓枠が飛び出てしまい邪魔になる。これらの、事情から、本実施 例では空気層の幅を20〜50mmとしているのである。
【0022】 以上、本考案の実施例について説明したが、本考案の趣旨の範囲を越えない限 り種々の実施ができる。例えば、外部ガラス押え枠に設けてある張り出し部を内 部ガラス押え枠に設けると共に、挟持部を外部ガラス押え枠に実施例と反対にな るように設けてもよい。
【図1】 実施例の車両用複層ガラス窓の構造の要部を
表す断面図。
表す断面図。
【図2】 車両用複層ガラス窓の構造の要部を表す分解
断面図。
断面図。
【図3】 従来例の車両用複層ガラス窓の取付構造を表
す断面図。
す断面図。
1…車両用複層ガラス窓の構造、2…外側ガラス、3…
内側ガラス、4…空気層、5…窓枠、8…防音緩衝材、
10…外部ガラス押え枠、12…張り出し部、13…ネ
ジ孔、13a…遊び、20…内部ガラス押え枠、21…
挟持部、23…貫通孔、40…ネジ。
内側ガラス、4…空気層、5…窓枠、8…防音緩衝材、
10…外部ガラス押え枠、12…張り出し部、13…ネ
ジ孔、13a…遊び、20…内部ガラス押え枠、21…
挟持部、23…貫通孔、40…ネジ。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年12月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 車両用複層ガラス窓の構造
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の車両用複層ガラス窓の構造の要部を
表す断面図。
表す断面図。
【図2】 車両用複層ガラス窓の構造の要部を表す分解
断面図。
断面図。
【図3】 従来例の車両用複層ガラス窓の取付構造を表
す断面図。
す断面図。
【符号の説明】 1…車両用複層ガラス窓の構造、2…外側ガラス、3…
内側ガラス、4…空気層、5…窓枠、8…防音緩衝材、
10…外部ガラス押え枠、12…張り出し部、13…ネ
ジ孔、13a…遊び、20…内部ガラス押え枠、21…
挟持部、23…貫通孔、40…ネジ。
内側ガラス、4…空気層、5…窓枠、8…防音緩衝材、
10…外部ガラス押え枠、12…張り出し部、13…ネ
ジ孔、13a…遊び、20…内部ガラス押え枠、21…
挟持部、23…貫通孔、40…ネジ。
フロントページの続き (72)考案者 坂東 重樹 愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番4号 東海旅客鉄道株式会社内 (72)考案者 丸山 陽一郎 愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番4号 東海旅客鉄道株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 2枚合わせの外側ガラスと、1枚の内側
ガラスと、の間を所定の間隔の空気層を開けて窓枠に組
み込んである車両用複層ガラス窓の構造において、 前記窓枠は外部ガラス押え枠と、内部ガラス押え枠に分
かれていて、前記外部ガラス押え枠と前記内部ガラス押
え枠を分解可能に組み立てて前記窓枠を構成することを
特徴とする車両用複層ガラス窓の構造。 - 【請求項2】 請求項1記載の車両用複層ガラス窓の構
造において、 前記外部ガラス押え枠に張り出し部を設け、前記内部ガ
ラス押え枠にその張り出し部を挟む挟持部を設けると共
に、 前記挟持部と前記張り出し部を貫通するようにねじ止め
することによって前記分解可能な組み立てをし、 前記外部ガラス押え枠と前記内部ガラス押え枠の間にゴ
ム材,合成樹脂,発泡材,合成繊維,ガラス繊維,フェ
ルトの内のいずれかの防音緩衝材を詰めると共に、 前記張り出し部に設けるネジの貫通孔に、ネジが窓の内
外方向に相対移動できるような遊びを設け、 前記外側ガラスと前記内側ガラスとの間の前記空気層の
幅を20〜50mmとしたことを特徴とする車両用複層
ガラス窓の構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996011169U JP3037416U (ja) | 1996-11-01 | 1996-11-01 | 車両用複層ガラス窓の構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996011169U JP3037416U (ja) | 1996-11-01 | 1996-11-01 | 車両用複層ガラス窓の構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3037416U true JP3037416U (ja) | 1997-05-16 |
Family
ID=43172137
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1996011169U Expired - Lifetime JP3037416U (ja) | 1996-11-01 | 1996-11-01 | 車両用複層ガラス窓の構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3037416U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005112039A (ja) * | 2003-10-03 | 2005-04-28 | Fuso Engineering Corp | 車両用窓ガラス取付構造 |
-
1996
- 1996-11-01 JP JP1996011169U patent/JP3037416U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005112039A (ja) * | 2003-10-03 | 2005-04-28 | Fuso Engineering Corp | 車両用窓ガラス取付構造 |
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