JP3037258B2 - 棒状食品切断装置 - Google Patents

棒状食品切断装置

Info

Publication number
JP3037258B2
JP3037258B2 JP10040746A JP4074698A JP3037258B2 JP 3037258 B2 JP3037258 B2 JP 3037258B2 JP 10040746 A JP10040746 A JP 10040746A JP 4074698 A JP4074698 A JP 4074698A JP 3037258 B2 JP3037258 B2 JP 3037258B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutter body
fulcrum
edge
center
cutter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP10040746A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10179110A (ja
Inventor
将男 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobird Co Ltd
Original Assignee
Kobird Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobird Co Ltd filed Critical Kobird Co Ltd
Priority to JP10040746A priority Critical patent/JP3037258B2/ja
Publication of JPH10179110A publication Critical patent/JPH10179110A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3037258B2 publication Critical patent/JP3037258B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Confectionery (AREA)
  • Manufacturing And Processing Devices For Dough (AREA)
  • Formation And Processing Of Food Products (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続的に押出される棒
状食品材料、特に2種類以上の材料から成る有芯棒状食
品をその芯材を表面に露出させることなく、さらに切断
表面に糸状の突起を残すことなく綺麗に切断することが
できる棒状食品切断装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、大量生産されて連続的に押出され
る食品材料を切断する方法としては、何枚かの角片状カ
ッター体を多角形の頂点位置に配し、カッター体で囲ん
だ領域内へ食品材料を棒状に押出しながら、適当なとこ
ろでカッター体を多角形の中央方向へ直線スライド運動
させて食品材料を絞り切るという方法(実公昭63-29433
号、特公平1-42652号)が知られていた。しかし、この
方法においては、各カッター体をそれぞれ異なった方向
へ直線的にスライド運動させねばならず、機械の運動伝
達機構が複雑になり、しかもカッター体同士が面接触し
て摺動運動を行なうことから、その摺動抵抗がとても大
きく、切断動作もギクシャクとしたものとなり、さらに
は、この面摺動部に食品切屑が詰まって遂にカッター体
が動かなくなってしまうという事態を生じるなど実用に
供するには種々の問題があった。
【0003】そこで、本件出願人は、各カッター体が直
線スライド運動するのではなく単純な回動運動のみ行な
って食品材料を切断する装置を開発し、これを出願して
いる(特願平4-334773号等)。この装置は、図1の(a)、
(b)、(c) に示すように、4枚の弾頭型カッター体を、各
カッター体の先端が隣りのカッター体の側辺部に接触す
るように枢設し、各カッター体がこの接触を保ちつつ一
斉に揺動させることによって各カッター体が囲んで作出
した切断領域を拡縮開閉せしめるものであり、この切断
領域が閉塞したとき(図1の(c) 参照)、其処へ押出し
供給された棒状の食品材料を所要位置で括びり切るとい
うものであった。この装置によれば、切断領域の開閉に
伴う摺動部分もカッター体先端部に限られることになる
ので、摺動抵抗を大幅に小さくすることができ、切断機
構の各部に無理な力が加わることもなく各カッター体の
円滑な切断動作が可能となる。
【0004】このように、回動式カッター体を採用した
ことで、装置の焼き付き等もなくなり、棒状食品の切断
処理を連続的に行うことが実際に可能となった。ところ
が、このように工夫した装置にも、食品材料の種類(特
に、粘りのある求肥餅生地)によっては、切断処理面の
中央部に糸を引くように小突起を生ずることが判明し
た。即ち、各カッター体の先端部が一点に会合したとき
(図1の(c) 参照)に、不可避的に生じる隙間に食品材
料が切断されずに糸状に残ってしまうのである。
【0005】従来装置の場合、各カッター体が回動して
その先端部が会合したとき(図1の(c) 参照)、理屈の
上では切断領域が完全に閉鎖して食品材料を完全切断で
きるはずであるが、実際は、カッター機構を正常に作動
させるために、先端部同士の間隙を「ゼロ」にすること
はできず、この先端部間には微量の間隙を設けなければ
ならない。この微量間隙に食品材料が残留して切断され
ず、小突起として食品切断面上に残ってしまうのであ
る。しかしながら、従前の切断思想においては、この問
題を克服することはできず、特に粘りの強い粘弾性食品
材料の場合には、この小突起も顕著なものとなり、別途
にこの切断面を整える処理を施すより他なかったのであ
る。
【0006】
【解決すべき技術的課題】そこで、本発明は、従来の切
断装置に上記のような難点があったことに鑑みて為され
たものであり、カッター体先端部に剪断動作を行う剪断
エッジを形成することにより、如何なる食品材料であっ
ても綺麗な切断面を形成しつつ連続的に切断処理できる
棒状食品切断装置を提供することを技術的課題とするも
のである。
【0007】また、本発明の他の目的は、2種以上の材
料から成る有芯棒状食品をその芯材を表面に露出させる
ことなく、綺麗な切断面を形成しつつ連続的に切断処理
できる棒状食品切断装置を提供することにある。
【0008】
【課題解決のために採用した手段】本発明は、各種食品
材料を連続的に棒状食品Fとして押し出すエクストルダ
ー8と; 中心O半径Rの円周Cを等分割した位置に支点Pを有
し、制御モータ41の駆動により自由端縁が同期的に往復
揺動する複数のカッター体1を具備し、これらカッター
体1には自由端縁に前記中心Oを越えて往復円弧揺動可
能な剪断エッジ11、この剪断エッジ11を挟む一方の側縁
に前記中心Oの周りに拡縮開閉する整形切断ゲートGを
作出する括約側縁12、ならびに前記剪断エッジ11を挟む
他方の側縁に隣りのカッター体の括約側縁12の移動を許
容する許容溝13が形成されており、(a) 前記剪断エッジ11は、それ自身の投影平面形状にお
ける輪郭が支点Pを中心 として半径Rで描かれる円弧線
によって画定されており、 (b) また 前記括約側縁12はカッター体1の上下面に形成
されており、かつ、この 括約側縁12の各々は、隣り合う
支点Pと支点Pとの間の距離kを半径として前記中心O
の周りに描かれる仮想円C1 上に求められる当該支点P
から前記距離Rの点X1 を中心として半径kで前記中心
Oから描かれる基本円弧12Aを、前記支点Pの鉛直方向
へ所要長Lだけ移動させつつ支点P周りに所要角度だけ
回転移動せしめたときに当該基本円弧12Aが描く軌跡面
形状を成して おり(c) さらに、前記許容溝13は、各カッター体1の剪断エ
ッジ11が中心Oを越えて 最大限に円弧揺動したときに通
過してきた隣りのカッター体1の括約側縁12 が当接して
停止される溝底部13bを有し、この溝底部13bは前記仮
想円C 1 上に存在する点であって、しかも当該カッター
体1の括約側縁12とは反対側 に位置する隣りのカッター
体1の支点Pを起点として半径Rの距離にある点 2
り所要の角度α°だけ前記X 1 側へ戻った点Y、又はこ
の点Yを前記 点X 2 より少し多めにX 1 側へ移動せしめ
た点を中心として、中心Oから当 該カッター体1の方向
へ前記半径kで描かれる凹円弧線によって形成されて
り、かつ、この溝底部13bを挟んで上下に位置する溝側
面13a・13aは当 該隣りのカッター体1の括約側縁12を
受け入れ可能な形状を成している、 少なくとも3つのカ
ッター体から構成される切断機構部と; 当該切断機構部にて切断処理された食品F1 を目的とす
る位置へ搬送するコンベア5と;を包含しており、前記
各カッター体1が一斉に往復揺動することにより、これ
らカッター体1の括約側縁12が前記中心Oの周りに作出
する整形切断ゲートGにて、前記エクストルダー8から
押出し供給される棒状食品Fを、当該整形切断ゲートG
の縮小過程で、各括約側縁12が挟み込んで締め括びると
共に当該棒状食品Fの締め括びり部分を揉み擦って整形
し、さらに前記剪断エッジ11が前記中心Oを越えて往復
円弧揺動する過程で、締め括びられた当該棒状食品Fを
各剪断エッジ11が互いに擦れ違いながら接触移動するこ
とにより剪断分離するという技術的手段を採用した。
【0009】また、要すれば、前記括約側縁12の略中腹
部に、基本円弧12Aを支点Pの鉛直方向へ所要長だけ移
動せしめたときに当該基本円弧12Aが描く軌跡面形状を
成す押圧部12bを含んでいるという技術的手段を採用し
た。
【0010】
【実施例】以下、本発明を添付図面に示す実施例に基づ
いて詳しく説明する。なお、図1は従来切断装置のカッ
ター体の動作を説明する概略平面図、図2は本発明に係
る第一実施例カッター体の構成を説明する斜視図、図3
は同カッター体の基本円弧を説明する押圧部における水
平断面図、図4〜図9は同カッター体の動作の様子を示
す部分斜視図、図10〜図15は同カッター体の動作段階毎
の平面図と押圧部における水平断面図と垂直断面図、図
16は同カッター体の変形例の構成を説明する斜視図、図
17は本発明に係る第二実施例カッター体の構成を説明す
る斜視図、図18は本発明に係る第三実施例カッター体の
構成を説明する斜視図、図19は本発明に係る第四実施例
カッター体の構成を説明する斜視図、図20は本発明に係
る5枚刃型カッター体が作出する整形切断ゲートを示す
平面図、図21は本発明に係る6枚刃型カッター体が作出
する整形切断ゲートを示す平面図、図22及び図23は、本
発明に係る第一実施例のカッター体変形例の動作を説明
する平面図、図24は本発明に係る棒状食品切断装置全体
の構成を示す概略説明図である。
【0011】本発明は、食品切断装置におけるカッター
体構成の改良を主とするものでありまず、図2〜図23を
もって第一実施例〜第四実施例カッター体の構成を説明
し、最後に図24をもって切断装置全体について述べる。
【0012】『第一実施例カッター体』 図2中、符号1で指示するものが第1実施例カッター体
である。このカッター体1は一定の厚みを有しており、
この厚み面には、先端部に剪断動作を行なう剪断エッジ
11、この剪断エッジ11から一方へ伸びる側面部に括びり
整形動作を行なう括約側縁12、並びに剪断エッジ11から
他方へ伸びる側面部にこの括約側縁12の移動を許容する
許容溝13が形成されている。このカッター体1が4枚、
中心O半径Rの円周C上に等間隔に位置する4つの点P
を支点とし、かつ各カッター体の剪断エッジ11が隣りの
カッター体の括約側縁12上を摺動移動する如く枢設され
る(図10参照)。このように4枚のカッター体1を配す
ることで各カッター体1の内側には、4つの括約側縁12
が中心Oの周りで取り囲む整形切断ゲートGが作出さ
れ、この整形切断ゲートGが各カッター体1が一斉に往
復揺動することにより拡縮開閉し、整形切断ゲートG内
へ押出されてくる棒状食品Fを切断するのである。
【0013】前記括約側縁12は、その中腹部において棒
状食品F側へ帯状に凸曲した押圧部12bと、この押圧部
12bを上下から挟む2つの整形捻曲面12a・12aとから
構成されている。これら構成面は何れも、図2に符号12
Aで指示する基本円弧を以下に述べる操作で移動したと
き、この基本円弧12Aが描く軌跡形状と一致する面形状
になっている。
【0014】この素線となる基本円弧12Aについて、図
3を参照しながら説明する。なお、図3はカッター体1
の押圧部12b部分で切った水平断面図である。前述した
ように、本実施例カッター体1は中心O半径Rの円周C
上に等間隔に位置する4つの支点Pに各々往復揺動自在
に枢支されるわけであるが、ある支点Pとその隣りの支
点Pとの距離をkとし、さらに図3に示すように、カッ
ター体1の先端が前記中心Oに位置した状態のとき、こ
の基本円弧12Aは、中心Oから半径kで描かれる仮想円
1 上の、支点Pから距離Rだけ離れた点X1 を中心と
して半径kで描かれる円弧(前記中心Oから支点P側へ
伸びる円弧)となるのである。また、後述する基本弧端
11Aは、基本円弧12Aの前記中心O位置と一致する端部
である。
【0015】なお、この基本円弧12Aの形状とその位置
は、上述した円弧でなければならない。一般に、円周上
を等分割した複数の支点に軸支したカッター体を、カッ
ター体先端と隣接カッター体側辺部との接触を保ったま
ま、回動角度を揃えつつ同期的に回動運動させるために
は、カッター体側辺部の形状はこの円弧形状に限定され
るのである。つまり、支点を置く円周の半径を決めれ
ば、自ずとカッター体の側辺の形状と、側辺の支点に対
する位置が唯一決定される。
【0016】本発明カッター体1の特徴は、この基本円
弧12Aを素線として扇状傾斜的に捩じるようにして、カ
ッター体厚み面を立体的に成形しているところにある。
【0017】即ち、本実施例カッター体1の上部の整形
捻曲面12aは、図2に示すように、この基本円弧12A
を、カッター体1の支点Pを通る鉛直線に沿って上方へ
距離Lだけ移動させつつ支点P周りに角度α°だけ回転
移動せしめたときの、基本円弧12Aが描く軌跡面形状と
一致するように形成されているのである。つまり、整形
捻曲面12aは、基本円弧12Aが描く一種の螺旋面を成す
のである。なお、カッター体1の下部の整形捻曲面12a
は逆の移動操作で形成され、上部の整形捻曲面12aとは
対称関係にある。
【0018】一方、カッター体1の中腹部の押圧部12b
は、この基本円弧12Aをカッター体の支点Pを通る鉛直
軸に沿って単に直線移動せしめたとき、基本円弧12Aが
描く軌跡面形状と一致するように形成されており、棒状
食品F側へ凸曲した帯状形状になっている。
【0019】このことは、カッター体先端部の剪断エッ
ジ11の形状についても同様である。つまり、剪断エッジ
11(鉛直部および斜辺部から成る)は、前記基本円弧12
Aを上記と同様の操作で平行・回転移動させたときの、
基本円弧12A端部にある基本弧端11A(図3参照)が描
く軌跡線形状と一致するのである。
【0020】カッター体1の許容溝13は、カッター体1
が組み合って一斉に往復揺動する際に、凸曲した前記括
約側縁12の移動を許容するような溝形状に形成されてお
り、溝底部分の溝底部13bと、この溝底部13bを上下か
ら挟む2つの溝側面13aとから構成されている。
【0021】この許容溝13における溝底部13bの水平面
形状は、図3に示すように、前記仮想円C1 上に隣りの
支点Pから距離R位置に求められる点X2 より中心Oを
基準点として角度α°だけ当該隣りの支点P側へ振れた
位置Yを中心とし、且つ前記距離kを半径とする円弧
(前記中心Oから支点P側へ伸びる円弧)形状に形成さ
れている。
【0022】一方、許容溝13の溝側面13aは、溝底部13
bとは異なり、次のように形成されている。即ち、この
溝側面13aは、前記整形捻曲面12a全体を、剪断エッジ
11のエッジ端11aを通る鉛直線11Bを回転軸として、支
点Pと隣りの支点Pとが中心Oで為す角度(図3に示す
如く本実施例は4枚刃型なので90°)だけ回転移動せ
しめた形状と一致するように形成されている。このよう
に90°だけ回転移動せしめれば、溝側面13aと整形捻
曲面12aとが成す水平面上での角度は、カッター体1上
下端面においては、90°となり、溝底部13b及び押圧
部12bに接するカッター体中腹部においては(90−
α)°となり(図3参照)、この他の水平面上において
は、カッター体の上下端面から中腹部へ近づくにつれ
て、90°から(90−α)°へと逓減していくことに
なるのである。
【0023】本実施例では、許容溝13をこのように形成
しているので、各カッター体1の剪断エッジ11が前記中
心Oを角度α°だけ越えたとき(図15参照)、この許容
溝13へは、隣りのカッター体の括約側縁12がピッタリと
当接することになり、この時点で各カッター体1の同期
的な回転運動が停止するのである。
【0024】本実施例カッター体1は、以上のように構
成されており、これらカッター体1が4枚組み合って前
記各括約側縁12が囲んだ整形切断ゲートGにおいて食品
材料Fを切断していく。以下、図4〜図15を参照しなが
ら、この整形切断ゲートGの動作順序と本発明食品切断
方法について説述する。なお、図4〜図9は各カッター
体1が図面に向かって反時計回りして整形切断ゲートG
が閉鎖していく様子を6段階(状態イ〜状態ヘ)毎に示
した部分斜視図であり、手前側のカッター体の一枚を特
に省略して表している。また、図10〜図15には、各状態
(状態イ〜状態ヘ)毎の各カッター体1の平面図と、各
カッター体1の押圧部12bにおける水平断面図と、各カ
ッター体1の各指示線(例えばS1 −S1 線等)での垂
直断面図とを組にして示している。この垂直断面図以外
の図面では棒状食品Fを省略してある。
【0025】『切断過程』 本実施例カッター体1は、以下に述べる二段階の異なる
切断動作により、2種類以上の食品材料から成る有芯棒
状食品Fをその芯材を表面に露出させることなく、また
切断面に小突起を残すことなく綺麗に切断処理すること
を可能にしている。その第一段階の切断動作は、図4〜
図7に示す状態イ〜状態ニ間で為される締め括びり動作
であり、第二段階の切断動作は、図7〜図9に示す状態
ニ〜状態ヘ間で為される剪断動作である。この第二段階
目の剪断動作が本発明最大の特徴なのである。
【0026】第一段階;締め括びり動作 図10(図4)に示す状態イは、整形切断ゲートGが最大
に開口した状態を表している。このとき、S1 −S1
における垂直断面図に示すように、開口した整形切断ゲ
ートG内へ有芯棒状食品Fが上方から押出し供給されて
くる。この状態イから、図13(図7)に示す状態ニに至
るまでの間に、各カッター体の剪断エッジ11が隣りのカ
ッター体の括約側縁12上を摺動移動しつつ、各カッター
体が一斉に反時計回りして整形切断ゲートGが徐々に縮
小していく。
【0027】この整形切断ゲートGの縮小過程で、主と
して各カッター体1の押圧部12bがその帯状壁面でもっ
て棒状食品Fを面押圧することにより、棒状食品Fの周
囲を四方から押し潰すように締め括びっていくのであ
る。このように本実施例カッター体1にあっては、押圧
部12bが有芯棒状食品Fを面押圧していくので、棒状食
品Fの芯材を表面に露出させることなく締め括びること
ができるのである。
【0028】さらに、この第一段階においては、押圧部
12bによる締め括びり動作と共に、前記整形捻曲面12a
による揉み擦り整形動作も行なわれる。即ち、押圧部12
bにて締め括びられた部分を、整形捻曲面12aが揉み擦
って整形していくのである。整形捻曲面12aは、前述し
たように、基本円弧12Aを支点P鉛直方向へ移動させつ
つ支点P周りに回転移動させて捻じれ面形状に形成して
いるので、この整形捻曲面12aの勾配は、当該支点Pか
ら剪断エッジ11側へ向かうに従って連続的に逓減してい
く。この整形捻曲面12aの勾配変化が締め括びり動作段
階において重要な役割を果たす。
【0029】即ち、図10〜図13の垂直断面図中に角度T
1 〜T4 で示すように、押圧部12bの面押圧が進むに従
って、この整形捻曲面12aの勾配T1 〜T4 が徐々に小
さくなっていくので、押圧部12bによって締め括びられ
た部分を、整形捻曲面12aが揉み擦りながら丸く整形し
ていくと共に、有芯棒状食品Fの鞘材を棒状食品中央部
へ引込むように作用して有芯棒状食品Fの包被切断を助
けるのである。
【0030】以上に述べた第一段階の締め括びり動作
は、図13(図7)に示すように、整形切断ゲートGが完
全に閉塞する状態ニの時点、つまり、それまで隣りのカ
ッター体の押圧部12b上を摺動移動していた各カッター
体の剪断エッジ11(鉛直部分)が前記中心Oで会合した
時点で終了する。しかし、このとき実際には、この会合
部分Zには、微量の間隙が不可避的に存在しているので
ある。先に提案した装置にあっては、カッター体先端部
が一点に会合するこの時点で切断動作が終了し、直ぐさ
ま次の開口動作に移っていた。したがって、この微量間
隙に残った細線状の食品は切断されず、切断面中央部に
小突起として残ることになったのである。本発明装置の
場合、剪断エッジ11鉛直部が会合するこの時点で、切断
動作が全て終了することはない。更にカッター体1が同
方向への回転運動を続行し、微量間隙に残る食品に対
し、以下に述べる剪断動作を行なうのである。
【0031】第二段階;剪断動作 図13(図7)に示す状態ニから各カッター体1が更に回
転することによって、符号Z部分で会合していた剪断エ
ッジ11鉛直部は離分して(図14の水平断面図参照)、代
わって今度は、整形捻曲面12aと接する剪断エッジ11斜
辺上において一点会合が行なわれるようになる。図14
(図8)に示す状態ホでは、剪断エッジ11斜辺上の符号
Wで指示する部位で一点会合することになる。この会合
点Wが前述した微量間隙に残る食品を剪断するのであ
る。つまり、各カッター体の各剪断エッジ11がカッター
体の回動に従って、互いにねじれた位置関係(図8参
照)を保ちつつ互いに擦れ違いに点接触移動しながら、
糸状に残った食品を、恰も鋭利な鋏で剪断するように剪
断分離するのである。
【0032】この剪断動作を行なう剪断エッジ11は、前
述したように、捻じり成形されているため鋭角を成して
おり、さらに、剪断エッジ11上での会合点は、各カッタ
ー体1の回転に伴って、前記中心Oを通る鉛直線に沿っ
てそれぞれ上下に移動していくことになる(図15中に
は、状態ヘにおける会合点を符号W1 で示しているが、
この会合点W1 は前記会合点Wからそれぞれ上下に移動
している)。したがって例えば大福餅の如き腰の強い高
粘弾性食品材料を切断対象とした場合でも、本実施例カ
ッター体1は綺麗な包被切断を確実に行なうことが可能
なのである。
【0033】第二段階剪断動作は、図15(図9)に示す
状態ヘの時点で、つまり各剪断エッジ11のエッジ端11a
が前記中心O(符号W1 位置)で会合した時点で終了す
る。このとき、図15の水平断面図に示すように、剪断エ
ッジ11鉛直部分は、前記中心Oを越えて角度α°だけ円
弧移動した状態にあることになる。これは、前述したよ
うに、前記整形捻曲面12aが基本弧端11Aを支点Pの鉛
直方向へ移動させつつ支点P回りに角度α°だけ回転移
動させて形成されているからである。つまり、カッター
体1の上下端面の揺動位置は、常に、押圧部12bにおけ
る水平断面の揺動位置よりも、角度α°だけ遅れること
になるのである。本発明カッター体にあっては、カッタ
ー体厚み方向の場所(各水平面)により異なる、この揺
動ズレを利用することで、剪断エッジ11の剪断動作を行
なっているのである。
【0034】また、この剪断エッジ11による剪断動作を
実現するには、前記許容溝13の形成位置にも配慮しなけ
ればならない。図13の水平断面図に示すように、前記中
心O(符号Z位置)で剪断エッジ11鉛直部が会合したと
き、許容溝13における溝底部13bと隣りのカッター体の
押圧部12bとの間には、少なくともα°以上の隙間がな
ければならないのである。本実施例カッター体において
は、前述したとおり、この溝底部13bを、前記仮想円C
1 上に隣りの支点Pから距離R位置に求められる点X2
ではなく、点X2 より前記中心Oを基準点として角度α
°だけ、隣りの支点P側へ振った位置Yを中心として半
径kの円弧形状に形成しているので、前記溝底部13bと
隣りの押圧部12bとは、角度α°だけ隙間があることに
なる。
【0035】したがって、本実施例カッター体1の場
合、図15の水平断面図に示すように、剪断エッジ11の鉛
直部分が前記中心Oを角度α°だけ越えて円弧移動した
時点にて、各カッター体の括約側縁12が許容溝13にピッ
タリと当接し、各カッター体1の同期的な回動運動が停
止するのである。
【0036】また、本実施例カッター体1にあっては、
各カッター体の回動運動が停止したとき、図15の平面図
および垂直断面図に示すように、4枚のカッター体1に
より連続した平面がカッター体の上下端面でそれぞれ形
成される。したがって、この連続平面へ切断した食品F
1 を積極的に押しつけるようにすれば、この食品F1
形状を整えたり、積極的に多様な形状に整形したりする
ことも可能となる。
【0037】例えば、図16に示すように、本実施例カッ
ター体1の厚みを増しこの付加した厚み部分を球面状に
切削することによって、凹部14を設けるようにすれば、
各カッター体の回動運動が停止したときに、カッター体
1による連続した半球面(半楕円面、放物面等)を形成
させることができ、食品F1 を各種立体形に整形するこ
とも可能になるのである。
【0038】以上、説明したように、本実施例カッター
体にあっては、成形切断ゲートG内へ押し出されてきた
有芯棒状食品Fに対し、まず、ある程度の面積をもった
鈍刃(押圧部12b)が締め括びり動作を行い、次いで、
鋭刃(剪断エッジ11)が剪断動作を行なうので、如何な
る有芯棒状食品であっても、芯材を表面に露出させるこ
となく、しかも切断面を綺麗に切断処理することが可能
になるのである。
【0039】『第二実施例カッター体』 図17に示す第二実施例カッター体1は、その許容溝13
を、支点P側に向かって大きく切削した形状に形成して
ある。即ち、前述した第一実施例カッター体1の許容溝
13(図2及び図3参照)よりも支点P側へ凹ませた形状
に形成しているのである。本実施例カッター体1の括約
側縁12、及び剪断エッジ11は、第一実施例と同様、前記
基本円弧12A及び基本弧端11Aを基に所定の移動操作を
用いることによって形成しているので、前掲した図10〜
図15の垂直断面図で説明した二段階切断動作は、本実施
例カッター体1においても同様に行なわれる。
【0040】ただ、本実施例カッター体1は、第一実施
例と同様、剪断エッジ11は許容溝13上を摺動移動するこ
とはないので、剪断エッジ11斜辺部の摩耗度の問題は解
決されない。また、第一実施例のように、カッター体1
端面による連続面も獲得できない。しかしながら、本実
施例カッター体1の場合、許容溝13の形成には、微妙な
形成技術を駆使する必要がなく簡単に加工することが可
能であるという利点を有する。
【0041】『第三実施例カッター体』 図18に示す第三実施例カッター体1は、整形切断ゲート
Gを作出する括約側縁12の形状(カッター体厚み面方向
の形状)に特徴がある。本実施例カッター体1の許容溝
13については、第一実施例で述べたように、この括約側
縁12の構成面全体を、剪断エッジ11のエッジ端11aを通
る鉛直線11Bを回転軸として支点P側へ90°だけ回転
移動せしめた形状と一致するように形成されている。
【0042】本実施例カッター体1の括約側縁12は、捻
じり成形された上下2つの整形捻曲面12aだけから構成
され、第一実施例に形成してある帯状垂直面(押圧部12
b)は設けていない。その代わり、整形捻曲面12aの形
状を変更してカッター体中腹部を丸く形成しているので
ある。
【0043】つまり、前掲した図2に示すように、第一
実施例カッター体においては、基本円弧12Aを、支点P
の鉛直方向へ移動させながら支点P周りに、一定の割合
で、回転移動せしめていたので、軌跡面として形成され
る整形捻曲面12aは、平面に近い形状を成していたので
あるが、本実施例の場合は、基本円弧12Aを、支点Pの
鉛直方向、上向きに(或いは下向きに)移動させつつ、
支点P周りに、最初はゆっくり、そして徐々に速くする
ように回転移動せしめることにより上下両面のの整形捻
曲面12aを形成しているのである。
【0044】本実施例カッター体1は、整形捻曲面12a
がこのように形成されているので、有芯棒状食品Fの種
類(鞘材の厚み、材料等)によって、前述した包被切断
に大きく貢献することになる。つまり、図10〜図12の垂
直断面図に示すように、第一実施例カッター体にあって
は、有芯棒状食品Fに対する締め括びり動作を行なう
際、垂直面形状の押圧部12bがその垂直面でもって棒状
食品Fを押圧していたのであるが、本実施例カッター体
1の場合には、丸みを帯びた面で押圧することになるの
で、締め括びり動作時に、有芯棒状食品Fの芯材の上下
への流動分離を促進させる効果を奏するのである(図11
の垂直断面図の矢印参照)。
【0045】また、本実施例カッター体1を用いれば、
第二段階剪断動作時の、剪断エッジ11斜辺上における会
合点の上下方向への移動速度も、第一実施例と異なるこ
とになる。第一実施例カッター体にあっては、図14に示
す会合点Wから、図15に示す会合点W1 への上下移動
は、カッター体回動運動と共に一定速度で行なわれてい
たのであるが、本実施例カッター体の場合、剪断動作を
行なう会合点の移動は、最初に素早く、そして徐々にゆ
っくりと為されることになる。
【0046】『第四実施例カッター体』 図19に示す第四実施例カッター体1もまた、整形切断ゲ
ートGを作出する括約側縁12の形状に特徴を有する。本
実施例カッター体1の許容溝13もまた、第一実施例で述
べたように、括約側縁12の構成面全体を、剪断エッジ11
のエッジ端11aを通る鉛直線11Bを回転軸として支点P
側へ90°だけ回転移動せしめた形状と一致するように
形成されている。
【0047】本実施例カッター体1の括約側縁12は、捻
じり成形された上下2つの整形捻曲面12aだけから構成
され、カッター体中央部は鋭くなっている。本実施例で
は、基本円弧12Aを、支点Pの鉛直方向、上向きに(或
いは下向きに)移動させつつ支点P周りに、最初早く、
そして徐々に遅くするように回転移動せしめることによ
って上下の整形捻曲面12aを形成している。
【0048】本実施例カッター体1は、整形捻曲面12a
がこのように形成されているので、有芯棒状食品Fに対
する包被切断はできない。即ち、本実施例にあっては、
カッター体中央部が鋭刃となっているので、図10〜図12
の垂直断面図に示すように、棒状食品F周囲を面押圧す
ることはないからである。しかしながら、前述した整形
捻曲面12aによる揉み擦り整形動作は確実に行なわれ
る。また、本実施例カッター体1にあっては、第二段階
剪断動作時の、剪断エッジ11斜辺上における会合点移動
は、最初にゆっくり、そして徐々に素早く為されること
になる。
【0049】このように、本実施例カッター体1は、有
芯棒状食品Fの芯材を切断表面に露出させる場合や、一
種類の材料からなる棒状食品の切断処理する場合に採用
することができる。
【0050】以上、第一実施例〜第四実施例をもって、
本発明に係るカッター体の構成について詳しく説明して
きたが、本発明カッター体は上記実施例に限定されるも
のではなく「特許請求の範囲」の記載内において種々の
変更が可能である。
【0051】例えば、上記実施例では全て、4枚のカッ
ター体を組み合わせて整形切断ゲートGを作出する4枚
刃型を例としているが、本発明は、この4枚刃型に限定
されるものではなく、3枚以上であれば何枚でも良い。
【0052】図20および図21に示すのは、5枚刃型およ
び6枚刃型カッター体である。図から分かるように、カ
ッター体の枚数を多くすれば、整形切断ゲートGを大き
くすることができ、また、ゲート形状も円形状に近づく
ので、丸棒状に押出される棒状食品の周囲を殆ど丸棒状
のまま多方向から締め括びることが可能になる。しかし
ながら、カッター体の枚数が多くなれば、カッター機構
部は複雑になりカッター体の摺動箇所も多くなって、整
形切断ゲートGの拡縮開閉に伴う摺動抵抗は増加する。
食品材料の粘弾性等に応じて、最適な枚数を選択すれば
良い。
【0053】また、第一実施例においては、図15で説明
したように、各カッター体のエッジ端11aが前記中心O
(符号W1 位置)で一点会合したとき、各カッター体の
括約側縁12が隣りのカッター体の許容溝13に突き当たっ
てカッター体の回動が停止する構成になっていたのであ
るが、本発明は勿論これに限定されるものではない。第
一実施例カッター体1の許容溝13を、前記鉛直線11Bを
回転軸として支点P側へ若干、回転移動させれば、図22
および図23に示したように、エッジ端11aが中心Oを越
えたところで、各カッター体を停止させることも可能で
ある。ただし、この場合には、図23からも明らかなよう
にカッター体端面による連続平面性は、若干犠牲にな
る。
【0054】第一実施例カッター体1の許容溝13を前記
鉛直線11Bを回転軸として支点P側へ若干、回転移動さ
せるということは、換言するならば、図3において、点
Yを点X2 から少し多めに円弧移動(α+α1 )°させ
てから溝底部13bを形成するということである。前述し
たように、本発明カッター体は、第一実施例カッター体
の許容溝13の面位置よりも支点P側に近い位置に許容溝
を形成しさえすれば、剪断エッジ11による剪断動作が実
現できるのである。
【0055】最後に、図24を参照しながらカッター体駆
動機構を含む切断装置全体について説明する。
【0056】図24中、符号8で指示するものは、食品材
料を連続棒状に押出しするエクストルダーである。図24
では、2基のエクストルダー8・8が配置され、下方に
位置したカッター体1・1…が作出する整形切断ゲート
G内へ2種類の食品材料から成る有芯棒状食品Fを押出
するようになっている。図中符号3で指示するものは制
御モータ41の駆動力を各カッター体1に伝達するリンク
部材である。このカッター体リンク機構は、前掲した図
1に示すものと同様であり、リンク部材3・3…によっ
て隣合うカッター体同士が軸支連結され、各カッター体
が同期的に往復揺動を行うのである。
【0057】前記制御モータ41には、モータ制御装置4
2、設定器43、及び検出器44が設けてある。当該設定器4
3に、制御モータ41の回転方向、回転角度、回転速度等
の設定値を入力すれば、モータ制御装置42が、この設定
信号と検出器44から出力された制御モータ41軸角度の検
出信号とを比較して、制御モータ41を制御作動させるの
である。この構成によって、本実施例切断装置は、棒状
食品を切断処理するだけでなく、前述した第一段階締め
括びり動作の途中でカッター体1を逆回転させることに
より、棒状食品をある程度押し潰して括れさせ、例えば
ダルマ型食品F1を製することも可能となる。
【0058】図24中、符号5で指示するものは、カッタ
ー体1下方に配置され、図示しないコンベアモータによ
って断続的に作動するベルトコンベアであり、このベル
トコンベア5は、切断処理された食品F1 を(紙面に対
して垂直方向に)目的とする位置まで搬送する。当該ベ
ルトコンベア5およびカッター体1を含む切断機構部
は、第二モータ71と連動する第一カム72、及び第二カム
73によって上下動される昇降ロッド61および昇降ロッド
63を介しそれぞれ適宜に上下動するように構成されてい
る。この上下運動により、棒状食品Fの押出速度とカッ
ター体1の垂直方向の移動速度とを同調させたり、棒状
食品の切断時において、棒状食品が自重で伸びたり、ち
ぎれて芯材が露出してしまうことを防止する。
【0059】さらに、このベルトコンベア5、および切
断機構部の上下運動を、そのタイミングや速度を調節し
て巧みに利用すれば、棒状食品Fの切断だけでなく、積
極的な形状成形も可能となる。つまり、カッター体の回
動停止時において連続平面や連続球面等を獲得できる第
一実施例カッター体を採用し、このカッター体へ切断し
た食品、或いは切断中の食品を押しつけるようにベルト
コンベア5を上昇させれば、食品F1 を当該カッター体
連続面の形状に合わせて成形することができるのであ
る。なお、このベルトコンベア5は、第一カム72に連繋
する昇降ロッド62に備えたアジャストボルト機構61によ
ってその高さを調整できる。
【0060】
【本発明の効果】以上、実施例をもって説明したとお
り、本発明に係る棒状食品切断装置にあっては、棒状に
押し出されてくる食品材料に対し、まず第一段階とし
て、各カッター体側辺部に設けた括約側縁が挟み込んで
締め括びると共に、この締め括びり部分を整形捻曲面が
揉み擦って整形し、次いで第二段階として、締め括びら
れた食品材料を、各カッター体先端部に設けた剪断エッ
ジが互いに擦れ違いながら接触移動することによって剪
断分離するように切断動作を行なうので、如何なる食品
材料であっても、その切断面に小突起を残すことなく綺
麗に完全切断することができるのである。
【0061】また、要すれば、各カッター体の括約側縁
の略中腹部に、棒状食品側へ凸曲する壁状の押圧部を設
け、各押圧部が棒状食品を面押圧しながら締め括びるよ
うにすることにより、二種以上の食品材料から成る有芯
棒状食品を、その芯材を表面に露出させることなく、さ
らに切断面に小突起を残すことなく綺麗に包被しながら
切断処理することができる。
【0062】さらに、要すれば、切断動作終了時にカッ
ター体の端面において連続面が形成されるカッター体を
使用し、上下動可能なコンベアによってこの連続面へ切
断食品を押しつけるようにすることによって、棒状食品
の切断処理だけでなく、切断処理面の形状を整えたり、
多様な形状に成形したりする成形処理を行なうことも可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来切断装置のカッター体の動作を説明する概
略平面図である。
【図2】本発明に係る第一実施例カッター体の構成を説
明する斜視図である。
【図3】同カッター体の基本円弧を説明する押圧部にお
ける水平断面図である。
【図4】同カッター体の動作の様子を段階的に示した部
分斜視図である。
【図5】同カッター体の動作の様子を段階的に示した部
分斜視図である。
【図6】同カッター体の動作の様子を段階的に示した部
分斜視図である。
【図7】同カッター体の動作の様子を段階的に示した部
分斜視図である。
【図8】同カッター体の動作の様子を段階的に示した部
分斜視図である。
【図9】同カッター体の動作の様子を段階的に示した部
分斜視図である。
【図10】同カッター体動作段階毎の平面図と押圧部の
水平断面図と垂直断面図である。
【図11】同カッター体動作段階毎の平面図と押圧部の
水平断面図と垂直断面図である。
【図12】同カッター体動作段階毎の平面図と押圧部の
水平断面図と垂直断面図である。
【図13】同カッター体動作段階毎の平面図と押圧部の
水平断面図と垂直断面図である。
【図14】同カッター体動作段階毎の平面図と押圧部の
水平断面図と垂直断面図である。
【図15】同カッター体動作段階毎の平面図と押圧部の
水平断面図と垂直断面図である。
【図16】同カッター体の変形例の構成を説明する斜視
図である。
【図17】本発明に係る第二実施例カッター体の構成を
説明する斜視図である。
【図18】本発明に係る第三実施例カッター体の構成を
説明する斜視図である。
【図19】本発明に係る第四実施例カッター体の構成を
説明する斜視図である。
【図20】本発明に係る5枚刃型カッター体が作出する
整形切断ゲートを示す平面図である。
【図21】本発明に係る6枚刃型カッター体が作出する
整形切断ゲートを示す平面図である。
【図22】本発明に係る第一実施例のカッター体変形例
の動作を説明する平面図である。
【図23】本発明に係る第一実施例のカッター体変形例
の動作を説明する平面図である。
【図24】本発明に係る棒状食品切断装置全体の構成を
示す概略説明図である。
【符号の説明】
1 カッター体 11 剪断エッジ 11A 基本弧端 11B 鉛直線 11a エッジ端 12 括約側縁 12A 基本円弧 12a 整形捻曲面 12b 押圧部 13 許容溝 13A 基本円弧 41 制御モータ 5 コンベア 8 エクストルダー F 棒状食品 G 整形切断ゲート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23P 1/08 A21C 11/16 A23G 3/20 A23P 1/12 A21C 11/10

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各種食品材料を連続的に棒状食品Fとし
    て押し出すエクストルダー8と; 中心O半径Rの円周Cを等分割した位置に支点Pを有
    し、制御モータ41の駆動により自由端縁が同期的に往復
    揺動する複数のカッター体1を具備し、これらカッター
    体1には自由端縁に前記中心Oを越えて往復円弧揺動可
    能な剪断エッジ11、この剪断エッジ11を挟む一方の側縁
    に前記中心Oの周りに拡縮開閉する整形切断ゲートGを
    作出する括約側縁12、ならびに前記剪断エッジ11を挟む
    他方の側縁に隣りのカッター体の括約側縁12の移動を許
    容する許容溝13が形成されており、(a) 前記剪断エッジ11は、それ自身の投影平面形状にお
    ける輪郭が支点Pを中心 として半径Rで描かれる円弧線
    によって画定されており、 (b) また、 前記括約側縁12はカッター体1の上下面に形
    成されており、かつ、こ の括約側縁12の各々は、隣り合
    う支点Pと支点Pとの間の距離kを半径として前記中心
    Oの周りに描かれる仮想円C1 上に求められる当該支点
    Pから前記距離Rの点X1 を中心として半径kで前記中
    心Oから描かれる基本円弧12Aを、前記支点Pの鉛直方
    向へ所要長Lだけ移動させつつ支点P周りに所要角度α
    °だけ回転移動せしめたときに当該基本円弧12Aが描く
    軌跡面形状を成しており(c) さらに、前記許容溝13は、各カッター体1の剪断エ
    ッジ11が中心Oを越えて 最大限に円弧揺動したときに通
    過してきた隣りのカッター体1の括約側縁12 が当接して
    停止される溝底部13bを有し、この溝底部13bは前記仮
    想円C 1 上に存在する点であって、しかも当該カッター
    体1の括約側縁12とは反対側 に位置する隣りのカッター
    体1の支点Pを起点として半径Rの距離にある点 2
    り所要の角度α°だけ前記X 1 側へ戻った点Y、又はこ
    の点Yを前記 点X 2 より少し多めにX 1 側へ移動せしめ
    た点を中心として、中心Oから当 該カッター体1の方向
    へ前記半径kで描かれる凹円弧線によって形成されて
    り、かつ、この溝底部13bを挟んで上下に位置する溝側
    面13a・13aは当 該隣りのカッター体1の括約側縁12を
    受け入れ可能な形状を成している、 少なくとも3つのカッター体から構成される切断機構部
    と; 当該切断機構部にて切断処理された食品F1 を目的とす
    る位置へ搬送するコンベア5と;を包含しており、 前記各カッター体1が一斉に往復揺動することにより、
    これらカッター体1の括約側縁12が前記中心Oの周りに
    作出する整形切断ゲートGにて、前記エクストルダー8
    から押出し供給される棒状食品Fを、当該整形切断ゲー
    トGの縮小過程で、各括約側縁12が挟み込んで締め括び
    ると共に当該棒状食品Fの締め括びり部分を揉み擦って
    整形し、さらに前記剪断エッジ11が前記中心Oを越えて
    往復円弧揺動する過程で、締め括びられた当該棒状食品
    Fを各剪断エッジ11が互いに擦れ違いながら接触移動す
    ることによって剪断分離することを特徴とした棒状食品
    切断装置。
  2. 【請求項2】 中心Oの周りに拡縮開閉する整形切断ゲ
    ートGを作出する括約側縁12の略中腹部に、基本円弧12
    Aを支点Pの鉛直方向へ所要長だけ移動せしめたときに
    当該基本円弧12Aが描く軌跡面形状を成す押圧部12bを
    含んでいることを特徴とする請求項1記載の棒状食品切
    断装置。
  3. 【請求項3】 剪断エッジ11を他方で挟む許容溝13が、 括約側縁12を、剪断エッジ11のエッジ端11aを通る鉛直
    線11Bを基準軸として隣り合う支点Pと支点Pとが中心
    Oで成す中心角だけ、或いは当該中心角より小さい角度
    だけ、支点P側へ回転移動せしめた形状に形成されてい
    ることを特徴とした請求項1または請求項2記載の棒状
    食品切断装置。
  4. 【請求項4】 切断した食品F1 を目的とする位置へ搬
    送するコンベア5をカッター体1に対して相対的に上下
    動自在に設けたことによって、切断食品F1の成形を可
    能にしたことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか
    一つに記載の棒状食品切断装置。
JP10040746A 1998-02-23 1998-02-23 棒状食品切断装置 Expired - Lifetime JP3037258B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10040746A JP3037258B2 (ja) 1998-02-23 1998-02-23 棒状食品切断装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10040746A JP3037258B2 (ja) 1998-02-23 1998-02-23 棒状食品切断装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6127987A Division JPH07114677B2 (ja) 1993-08-26 1994-05-01 棒状食品切断方法とその装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10179110A JPH10179110A (ja) 1998-07-07
JP3037258B2 true JP3037258B2 (ja) 2000-04-24

Family

ID=12589208

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10040746A Expired - Lifetime JP3037258B2 (ja) 1998-02-23 1998-02-23 棒状食品切断装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3037258B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3471726B2 (ja) * 2000-08-01 2003-12-02 レオン自動機株式会社 包あん機
JP5193489B2 (ja) 2007-04-16 2013-05-08 レオン自動機株式会社 包あん機
DE102008052209B4 (de) * 2008-10-17 2016-05-12 British American Tobacco (Germany) Gmbh Modulare Tabakvorbereitung mit Extrusion

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10179110A (ja) 1998-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO1995005755A1 (fr) Procede et dispositif de coupe des aliments en barre
US5967025A (en) Apparatus for cutting and shaping a spherical body
RU2297912C2 (ru) Усовершенствованные способ и устройство для производства спиралеобразного пористого продукта путем экструзии
KR0127657B1 (ko) 가소성 봉형상 식품 절단기
JP3037258B2 (ja) 棒状食品切断装置
JPH02283235A (ja) 食物製品の製造装置
JP2860937B2 (ja) フチ付き製品の製造方法および装置
US5820890A (en) Apparatus for cutting plastic bar-shaped food
JP3003519U (ja) 食品製造装置
JP2691391B2 (ja) 棒状食品を球状切断する方法、および同方法を用いるカッター体組合せ式切断装置
JPH09168379A (ja) 棒状食品切断方法とこの方法を利用した切断装置
JPH07114677B2 (ja) 棒状食品切断方法とその装置
JP2597990Y2 (ja) 成形カッター
JP3436739B2 (ja) 食品切断機構
JP3485310B2 (ja) 食品切断機構
JP3813933B2 (ja) 麺食品成形装置
JP2641033B2 (ja) 多層包被食品の製造方法
JP2691390B2 (ja) 半開包被食品製造方法とその装置
KR101833369B1 (ko) 쌀어묵 제조장치 및 이에 의해 생산된 쌀어묵
JP3004905B2 (ja) 外皮で覆われた球状食品の成形装置
JPH06217675A (ja) 成形食品製造方法とそのための装置
JP3031757U (ja) 野菜型取機
JP2002153199A (ja) 食品素材に対する襞成形方法および装置
JP2754178B2 (ja) 食品切断用多連式シャッター機構
KR102188145B1 (ko) 치즈 절단기

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110225

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130225

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130225

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150225

Year of fee payment: 15

EXPY Cancellation because of completion of term