JP2641033B2 - 多層包被食品の製造方法 - Google Patents

多層包被食品の製造方法

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JP2641033B2 JP6251733A JP25173394A JP2641033B2 JP 2641033 B2 JP2641033 B2 JP 2641033B2 JP 6251733 A JP6251733 A JP 6251733A JP 25173394 A JP25173394 A JP 25173394A JP 2641033 B2 JP2641033 B2 JP 2641033B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一定速度で押し出した
二種以上の食品材料から成る多層棒状食品を連続的に包
被切断処理し、必要とする多層包被食品を次々と連続生
産することができる多層包被食品の製造方法に関するも
のであり、本発明方法によれば、各種の多層棒状食品材
料を、その粘弾性等に応じて包被食品の外皮材の皮まわ
りを調節しながら綺麗に包被切断することができ、例え
ば、冷えてしまって弾力性が増大して復元力が過大とな
った餅生地を外皮材として押し出し供給される多層棒状
食品でも、外皮材の厚みが全周面に亙って一様な包被食
品を製することが可能となる。
【0002】
【従来の技術】大福餅、餡パン、チーズ入りハンバーグ
のように、ある芯材を別の外皮材で包被して成る包被食
品は、従来では、専ら職人等の手作業によって製されて
いた。しかし、生産性向上の要請から、或いは細菌等の
混入、繁殖の防止といった衛生面から、食品業界におい
ては、予てよりこの包被食品製造の自動機械化が強く望
まれていた。
【0003】そこで、本件出願人は以前に、この多層包
被食品を、二種類以上の食品材料が断面同心円状に重な
って成る多層棒状食品から高能率に製してゆくことがで
きる包被食品製造方法とその装置を多数開発し提案した
(特願平6-127987号、特願平6-153902号等)。これら
は、押し出し供給される多層棒状食品を、複数枚の回動
式カッター体を組み合わせて作出した整形切断ゲート内
に導き、各カッター体を一斉回動し整形切断ゲートを縮
閉させることによって、整形切断ゲート内の多層棒状食
品を、その切断処理面において外皮材で芯材を包むよう
に包被切断するというものであり、この方法及び装置に
よって、棒状食品の種類を問わず、切断処理面(外皮材
表面)に如何なる突起も残さずに綺麗に多層棒状食品を
包被切断することが実際に可能となり、その後に切断処
理面を整えるための二次整形を施す必要もなくなり、包
被食品の生産能率は飛躍的に向上した。
【0004】ところが、この方法及び装置にあっては、
上述したように包被切断後の多層包被食品の表面(外皮
材表面)状態は大変綺麗になるものの、外皮材の厚みに
関しては、多層棒状食品の性質(特に外皮材の粘弾性
等)に左右されることになり、多種多様な多層包被食品
を全て、この方法及び装置を用いて製造できるわけでは
なかった。
【0005】例えば「焼物」と呼ばれる、成形後に焼成
処理を施す饅頭菓子類の場合には、ごく薄い外皮材で芯
材を包被する必要があるのであるが、従前の製造方法に
あっては、包被切断時、カッター体が外皮材を棒状食品
中央部へ引き込み移動させる際に、側面部分の外皮材が
必要以上に引き延ばされてしまい、その結果、側面部の
外皮材が破れて芯材が露出するといった事態を生ずるこ
とも多く、また、弾力性が大きいパン生地を外皮材とす
る場合には、包被切断時に、一旦、カッター体が外皮材
を棒状食品中央に移動させても、その弾性力のためすぐ
に外皮材が元の部位に復帰してしまい、切断処理面中央
部の芯材を包被できないといったこともあった。
【0006】周知のとおり、ある芯材を別の外皮材で包
被して成る多層包被食品には、数多くの種類があり、こ
れら多層包被食品に用いる食品材料も極めて多岐にわた
る。しかしながら、従前の包被食品製造方法にあって
は、せいぜい装置のカッター体を交換するより他に、こ
の食品材料の多様性に対応する手段はなく、実際には、
例えば、大福餅生地等を適度に温めたり水分を加えたり
して、その弾力性を低下させるなどして、食品材料の性
質の方を、装置の包被切断条件に合わせて調整し管理す
るといった面倒で非能率的な対応策が採られていたので
ある。
【0007】
【解決すべき技術的課題】そこで、本発明は、従来の多
層包被食品製造に上記の如き難点があったことに鑑みて
為されたものであり、製される多層包被食品の外皮材の
皮まわりを、多層棒状食品材料の粘弾性等や外皮材の厚
み等を考慮して適宜に調節することが可能な多層包被食
品の製造方法を提供するものである。
【0008】
【課題解決のために採用した手段】本発明は、二種類以
上の食品材料から成る、芯材f1 外皮材f2 の多層棒状
食品Fを一定速度で連続的に押し出す一方、先端部に剪
断エッジ11aを有し当該剪断エッジ11aから支点P側へ
は括約側縁12を備える少なくとも3つのカッター体1を
各カッター体の剪断エッジ11aが隣りのカッター体の括
約側縁12上を常に摺動移動する如く中心O半径Rの円周
Cを等分割した各点を支点Pとしてそれぞれ回動自在に
配設して切断機構部9を構成しこの切断機構部9の各カ
ッター体1が前記括約側縁12で囲んで作出する整形切断
ゲートG内へ前記多層棒状食品Fを導き、この多層棒状
食品Fが当該整形切断ゲートG内を一定速度で流れてい
るときに、各カッター体1を同期的に一斉回動させるこ
とにより、前記整形切断ゲートGを拡縮開閉せしめ、ま
ず、この整形切断ゲートGの縮小過程で、各括約側縁12
が多層棒状食品Fの周囲を締め括びると共に、当該多層
棒状食品Fの締め括びり部分を揉み擦って整形し、次い
で、前記剪断エッジ11aが前記中心Oを越えて円弧移動
する過程で、各剪断エッジ11aが互いに擦れ違いながら
接触移動することにより締め括びった多層棒状食品Fを
剪断分離すると共に、この剪断分離した多層包被食品
F′を上下動自在に配したコンベア5にて支持した状態
において、前記括約側縁12が組合って作出する、多層包
被食品F′切断処理面を丸く整形するための頭頂整形領
域Hを縮小させることによって、当該頭頂整形領域H内
に位置する前記剪断された食品材料を搾り押し出しして
当該切断処理面を丸く整形してゆくにあたって、前記整
形切断ゲートGの縮小過程で、各カッター体1が多層棒
状食品Fの周囲を締め括びる際に、この各カッター体1
を駆動する制御モータ41の回転方向、回転角度、回転開
始タイミング及び回転終了タイミングを制御器42で制御
することにより、この整形切断ゲートGの縮小速度及び
縮小開始タイミングを前記多層棒状食品Fに合わせて調
節可能とし、この多層棒状食品F周囲の締め括びり時に
おける、多層棒状食品F中心部への外皮材f2 の移動量
を任意に調節できるようにするという技術的手段を採用
することで上記課題を解決した。
【0009】また、要すれば、前記切断機構部9を全体
的に上下動させるゲート昇降手段Aの上下速度及び上下
動タイミングを制御することにより、当該整形切断ゲー
トGの下降速度と多層棒状食品Fの押出し速度との相対
速度を当該多層棒状食品Fに合わせて設定可能とし、多
層棒状食品F周囲の締め括びり時における、多層棒状食
品F押出し方向への外皮材f2 の移動量を任意に調節で
きるようにするという技術的手段を採用した。
【0010】
【実施例】以下、本発明を添付図面に示す実施例に基づ
いて説明する。なお、図1は本発明方法を実施する多層
包被食品製造装置の全体構成を示す部分断面側面図、図
2は同装置の整形切断ゲートGを含む切断機構部9の構
成を示す拡大平面図、図3は同装置のカッター体1の構
成を示す斜視図、図4は同カッター体1の基本円弧12A
を説明する押圧部における水平断面図、図5〜図10は同
カッター体の動作の様子を6段階毎に示す部分斜視図、
図11〜図16は同カッター体の動作段階毎の平面図と、同
時点での押圧部における水平断面図と、各指示線におけ
る垂直断面図とを一組にして表したものである。
【0011】また、図17は同装置の整形切断ゲートGを
ゆっくり縮小させた場合の外皮材の移動状態を説明する
部分拡大断面図、図18は同装置の整形切断ゲートGを素
早く縮小させた場合の外皮材の移動状態を説明する部分
拡大断面図、図19は同装置の整形切断ゲートGを多層棒
状食品Fの押し出し速度よりも速く下降させた場合の外
皮材の移動状態を説明する部分拡大断面図、図20は同装
置の整形切断ゲートGを多層棒状食品Fの押し出し速度
と同速度で下降させた場合の外皮材の移動状態を説明す
る部分拡大断面図、図21は同装置の整形切断ゲートGを
多層棒状食品Fの押し出し速度よりも遅く下降させた場
合の外皮材の移動状態を説明する部分拡大断面図、図22
〜図24は本発明方法により製される多層包被食品F′の
外皮材の皮まわり状態を説明する拡大断面図、図25およ
び図26は本実施例装置の整形切断ゲートG及びベルトコ
ンベア5の上下運動状態と第一段階「締め括びり動作」
とを比較説明するカム線図である。
【0012】本発明は、多層棒状食品を、その切断面に
小突起を残すことなく綺麗に、且つ切断面を丸く包被切
断処理することができ、さらに、多層棒状食品に合わせ
て、製すべき包被食品の外皮材の皮まわりを調節するこ
とを可能にした多層包被食品の製造方法に関するもので
あり、本発明方法を実施する多層包被食品製造装置は本
件出願人による先の出願(特願平6-127987号、特願平6-
153902号)に記載のものと同様である。まず、装置構成
について図1〜図4を参照しながら説明する。
【0013】図1中、符号8で指示するものは、周知の
スクリューポンプ、ベーンポンプを内蔵したエクストル
ダであり、このエクストルダ8はホッパに投入した食品
材料を一定速度で連続的に押し出しする。本実施例装置
においては、2基のエクストルダ8・8が配置され、そ
のノズル部より二種類の食品材料が断面同心円状に重な
って成る多層棒状食品F(芯材f1 ・外皮材f2 )を、
前記ベーンポンプの回転により定まる、必要な一定速度
で押し出すことが可能である。
【0014】このエクストルダ8から押し出された多層
棒状食品Fは、その下方に位置する4枚のカッター体1
・1…が作出する整形切断ゲートG内へ導入される。こ
のカッター体1は、図2及び図3に示す如く、一定の厚
みを有しており、この厚み面には、先端に剪断動作を行
なう斜めの剪断エッジ11a・11aと垂直の垂直エッジ11
bとが形成され、この剪断エッジ11a及び垂直エッジ11
bから支点P側へ伸びる一方のカッター体側縁に、括び
り整形動作を行なう括約側縁12が形成され、同じく剪断
エッジ11a及び垂直エッジ11bから支点P側へ伸びる他
方のカッター体側縁にはこの括約側縁12の移動を許容す
る許容溝13が形成されている。
【0015】このカッター体1が4枚、図2及び図4に
示す如く、中心O半径Rの円周C上に等間隔に位置する
4つの点を支点Pとして、各カッター体の剪断エッジ11
aと垂直エッジ11bとが、隣りのカッター体の括約側縁
12上を摺動移動可能なる如く枢設されることで切断機構
部9が構成され、この切断機構部9の各カッター体1内
側に4つの括約側縁12が取り囲む整形切断ゲートGを作
出する。そして、これら4枚のカッター体1は互いにリ
ンク部材3・3…により軸支連結されており、制御モー
タ41の駆動により各カッター体1が同期的に一斉回動
し、整形切断ゲートGの拡縮開閉が行なわれるのであ
る。
【0016】制御モータ41は、その駆動軸の回転方向、
回転角度、回転開始タイミング及び回転終了タイミング
を制御できるモータであり、この制御モータ41には、図
1に示す如く、モータ制御器42、設定器43、及び検出器
44が付設されており、モータ駆動軸の回転方向、回転角
度、回転開始タイミングおよび回転終了タイミングに関
する設定値を、設定器43へ入力すれば、モータ制御器42
が前記設定器43から出力される設定信号と、制御モータ
41駆動軸の軸角度を検出する検出器44から出力される検
出信号とを比較制御して、当該制御モータ41は設定値に
従って、正確に駆動されることになる。
【0017】整形切断ゲートGを作出するカッター体1
の側縁部に形成した括約側縁12は、図3に示す如く、中
腹部の垂直帯状の押圧部12bと、この押圧部12bを上下
から挟む互いに面対称関係にある2つの整形捻曲面12a
・12aとから構成されておりこの整形捻曲面12a及び押
圧部12bは何れも、図中符号12Aで指示する基本円弧を
後述の操作で移動させたときに形成される、当該基本円
弧12Aの軌跡面形状と一致する形状に形成されている。
【0018】この素線となる基本円弧12Aは、図4に示
すように、前記支点Pとその隣りの支点Pとの距離をK
とし、さらにカッター体先端(垂直エッジ11b)が中心
Oに位置した状態において、当該中心Oから半径Kで描
かれる仮想円C1 上の、支点Pから距離Rだけ離れた点
1 を、中心にして半径Kで描かれる円弧(前記中心O
から支点P側へ伸びる円弧)となっている。なお、この
基本円弧12Aの中心O位置と一致する弧端を、基本弧端
11Aとしている。
【0019】図3に示す如く、本実施例カッター体の括
約側縁12の上部整形捻曲面12aは、この基本円弧12Aを
カッター体の支点P鉛直方向へ上向きに距離Lだけ移動
させると同時に支点P周りに角度α°だけ回転移動せし
めたときの、基本円弧12Aが描く軌跡面形状と一致する
螺旋面形状に形成されている。また、カッター体先端の
上部剪断エッジ11aは、この基本円弧12Aを上記と同様
の操作で移動させたとき、基本弧端11Aが描く軌跡線形
状と一致する形状になっている。
【0020】このことで、整形捻曲面12aは、支点Pに
ついて捻曲した斜面となり、また、この整形捻曲面12a
端部の剪断エッジ11aも、カッター体回動面に対して斜
めになり、従って、剪断エッジ11a端部に在るエッジ端
11cの水平面上(カッター体回動面上)への投影位置
と、垂直エッジ11bの水平面上(カッター体回動面上)
への投影位置とは、支点Pについて角度α°だけ離れた
位置関係を有することになるのである。なお、括約側縁
12の下部の整形捻曲面12a及び下部の剪断エッジ11a
は、上述した上部整形捻曲面12a及び上部剪断エッジ11
aに対する面対称形状に形成されている。
【0021】一方、カッター体1の括約側縁12の中腹部
に形成される押圧部12bは、この基本円弧12Aをカッタ
ー体1の支点Pの鉛直方向へ単に直線移動せしめたと
き、基本円弧12Aが描く軌跡面形状と一致するように形
成されており、外側へ凸曲した帯状の円弧垂直面となっ
ている。また、カッター体先端中央の垂直エッジ11bは
基本円弧12Aを同操作で直線移動せしめたときの基本弧
端11Aが描く軌跡線形状と一致する形状となっている。
【0022】また、カッター体1の他の側縁部に形成さ
れる許容溝13は、前述した斜めの鋭刃として形成される
剪断エッジ11aが中心O位置を越えて円弧移動可能なよ
うに形成されている。即ち、前記括約側縁12とこの許容
溝13とが水平面上で成す角度を90°以下(注;4枚刃
型なので90°であって、例えば6枚刃型カッター体で
は60°以下)にして、各カッター体先端(剪断エッジ
11a)をして中心O位置を通過せしめるようにするので
ある。
【0023】図3に示す如く、本実施例カッター体1の
許容溝13は、各カッター体1が組み合った状態で一斉回
動するとき、中腹部分(押圧部12b)が突出した括約側
縁12の移動を許容できるような溝形状に形成されてお
り、溝底部分の溝底部13bと、この溝底部13bを上下か
ら挟む互いに面対称関係にある2つの溝側面13a・13a
とから構成されており、この許容溝13は、前述した括約
側縁12の構成面全体を、剪断エッジ11a端部のエッジ端
11cを通る鉛直線Qを回転軸として、支点Pと隣りの支
点Pが中心Oで成す角度(本実施例は4枚刃型なので9
0°)だけ支点P側へ回転移動せしめた形状と一致する
形状に形成されている。
【0024】このことにより、溝底部13bは、図4に示
す如く、中心Oから半径Kで描かれる仮想円C1 上の、
隣りの支点Pから距離R位置に求められる点X2 より中
心Oを基準点として前記角度α°だけ当該隣りの支点P
側へ振った位置Yを中心とし且つ前記距離Kを半径とす
る円弧形状を基に垂直帯状に形成されていることにな
り、括約側縁12(押圧部12b)と許容溝13(溝底部13
b)とが垂直エッジ11b部分で成す水平角度は(90−
α)°となる。
【0025】このため、本実施例カッター体1は、垂直
エッジ11b(及び垂直エッジ11bと接する剪断エッジ11
a端部)が、中心Oを角度α°だけ越えて円弧移動した
ときに始めて、各カッター体の押圧部12bと隣りのカッ
ター体の溝底部13bとがピッタリと隙間なく当接するこ
とになるのである(図16中の水平断面図参照)。本実施
例装置のカッター体1の構成は、以上のとおりである。
【0026】図1中、符号5で指示するものは、前記整
形切断ゲートGの下方に配置され、図示しないコンベア
モータにより断続動作を行うベルトコンベアであり、こ
のベルトコンベア5は包被切断処理した多層包被食品
F′を搬送面に載せて目的とする位置まで搬送する。
【0027】図1中、符号71で指示するものは、コンベ
ア昇降カム72、及びゲート昇降手段Aを構成するゲート
昇降カム73を回転駆動させるモータであり、コンベア昇
降カム72は、アジャストボルト機構61を備えたコンベア
ロッド62を従動させて前記ベルトコンベア5をエクスト
ルダ8に対し上下動せしめ、他方、ゲート昇降カム73
は、前記各カッター体1を動作せしめる切断機構部9全
体を支持するフレームロッド63を従動させて整形切断ゲ
ートGをエクストルダ8に対し上下動せしめる。なお、
これらのコンベア昇降カム72及びゲート昇降カム73はそ
れぞれ着脱自在になっており、必要とする各々の昇降タ
イミングや昇降速度に応じて交換することもできる。
【0028】次に、図5〜図26を参照しながら本発明に
係る多層包被食品製造方法について説明する。なお、図
5〜図10は、各カッター体が一斉に反時計回りし整形切
断ゲートGが縮小・閉塞して、続いて後述の頭頂整形領
域Hが縮小・消失する様子を6段階(状態イ〜状態ヘ)
毎に示した部分斜視図であり、手前側のカッター体の一
枚を特に省略して表している。図11〜図16は、各段階
(状態イ〜状態ヘ)毎に各カッター体の平面図と、同時
点での各カッター体押圧部12bにおける水平断面図と、
同時点での各指示線(例えばS1 −S1 線等)における
垂直断面図とを、一組に示しており、指示線垂直断面図
にのみ多層棒状食品Fを図示している。
【0029】『包被切断過程』整形切断ゲートGは、三
段階に大別される切断・整形動作によって二種以上の食
品材料から成る多層棒状食品F(芯材f1 、外皮材
2 )を、その芯材f1 を外皮材f2 表面に露出させる
ことなく、切断処理面に糸状突起を残すことなく、さら
に切断処理面を丸く整形しながら包被切断処理すること
を可能にしている。即ち、図5〜図8(図11〜図14)に
示す状態イ〜状態ニ間において、まず第一段階「締め括
びり動作」が行なわれ、次いで図8〜図10(図14〜図1
6)に示す状態ニ〜状態ヘ間において、第二段階「剪断
動作」及び第三段階「搾り押出し動作」が行なわれるの
である。
【0030】そして、この第一段階「締め括びり動作」
時に、整形切断ゲートGの縮小速度と縮小方向(各カッ
ター体が多層棒状食品Fを締め括びる角度)とを、多層
棒状食品Fの材質や形状に合わせて適宜に制御するとい
う手段を採用することで、製すべき多層包被食品F′の
外皮材f2 厚みを調節可能にしている。まず本実施例装
置の包被切断過程を一通り説明し、その後、外皮材の厚
み調整方法について詳しく説明する。
【0031】第一段階「締め括びり動作」 図11(図5)に示す状態イは、整形切断ゲートGが最大
に開口した状態を示している。このとき、整形切断ゲー
トG内へ多層棒状食品Fが導入され、そして、この状態
イから図14(図8)に示す状態ニの間で、各カッター体
の前記剪断エッジ11aと垂直エッジ11bとが隣りのカッ
ター体の括約側縁12上を摺動移動しつつ各カッター体が
一斉に反時計回りして整形切断ゲートGが徐々に縮小し
てゆき、多層棒状食品Fを締め括びる。即ち、図11〜図
14の各指示線(S1 −S1 線等)垂直断面図に示すよう
に、整形切断ゲートGの縮小過程において、主として各
カッター体の押圧部12bが、その帯状垂直面でもって多
層棒状食品Fを面押圧し、棒状食品Fの周囲を四方から
押し潰すように締め括びってゆくのである。
【0032】この第一段階(状態イ〜状態ニ)間には、
押圧部12bによる多層棒状食品Fの締め括びりの他に、
整形捻曲面12aによる「揉み擦り整形動作」も同時に行
なわれる。押圧部12bが締め括びった部分を、整形捻曲
面12aが揉み擦って整形するのである。この整形捻曲面
12aは、前述したように、基本円弧12Aを支点P鉛直方
向へ移動させつつ支点P周りに回転移動させることによ
って捻じれ斜面形状に形成しているので、整形捻曲面12
aの斜面勾配は、支点P側から剪断エッジ11a側へ向か
うに従って連続的に減少する。この整形捻曲面12aの勾
配変化が重要な役割を果たすのである。
【0033】即ち、図11〜図14中の各指示線(S1 −S
1 線等)の垂直断面図において、符号T1 〜T4 で表す
ように、多層棒状食品Fと接する整形捻曲面12aの勾配
は、押圧部12bの面押圧が進むに従って、徐々に小さく
なっていくので、押圧部12bにより締め括びった部分
を、整形捻曲面12aが揉み擦りながら丸く整形し、更に
多層棒状食品Fの外皮材f2 を棒状食品中央部へ移動さ
せるように作用して多層棒状食品Fの包被切断を助ける
のである。
【0034】この第一段階「締め括びり動作」は、図14
(図8)中の水平断面図に示す如く整形切断ゲートGが
完全閉塞する状態ニの時点、つまり、それまで隣りのカ
ッター体の押圧部12b上を摺動移動していた垂直エッジ
11bが前記中心Oで一点集合(集合部Z)した時点で終
了する。このとき、各カッター体先端間(集合部Z)に
は、どうしても微量の間隙が生じてしまうのであるが、
本実施例装置では、垂直エッジ11bが一点集合する状態
ニ時点で全ての切断動作が終了することはなく各カッタ
ー体1はさらに同方向への回転運動を続行し、微量間隙
に糸状に残ってしまう糸状突起に対し以下に述べる第二
段階の「剪断動作」を行なうのである。
【0035】第二段階「剪断動作」 図14(図8)に示す状態ニから、各カッター体がさらに
同方向ヘ回転することによって、集合部Zで一点集合し
ていた垂直エッジ11bは離れてゆき(図15中の水平断面
図参照)、代わって今度は、剪断エッジ11a上において
一点集合が行なわれることになる。例えば、図15(図
9)に示す状態ホでは、剪断エッジ11a上の符号Wで指
示する点で一点集合が為されるのである。本発明カッタ
ー体は、この剪断エッジ11a上の一点集合点(集合点W
など)で、微量間隙に残る食品を剪断するのである。即
ち、剪断エッジ11aは、前述したように、捻じり形成さ
れているため、カッター体回動面に対して斜めの鋭刃を
成しており、この4つの剪断エッジ11a・11a・11a・
11aが、カッター体の回転に従って、互いにねじれた位
置関係を保ちつつ、擦れ違いに点接触円弧移動しなが
ら、糸状に残った食品を恰も鋭利な鋏で剪断する如く剪
断分離するのである。
【0036】さらに、このように剪断動作を行なう剪断
エッジ11a上の一点集合点は、カッター体の回転に従っ
て、前記中心Oを通る鉛直線に沿ってそれぞれ上下に移
動することになる。図16(図10)中のS6 −S6 線の垂
直断面図に示す如く、状態ヘにおいては、前記エッジ端
11cにて一点集合が為されるわけであるが、このエッジ
端11cによる一点集合点は、前記集合点W位置から、中
心Oを通る鉛直線に沿ってそれぞれ上下に移動した位置
にある。この一点集合点の上下移動もまた、糸状食品の
綺麗で確実な剪断分離の一助となるのである。
【0037】この第二段階「剪断動作」は、図16(図1
0)に示す状態ヘの時点、つまり前記エッジ端11cが一
点集合した時点で終了する。図16中の水平断面図に示す
ようにこのとき、垂直エッジ11bは中心Oを角度α°だ
け越えた位置に到達しており、各カッター体の括約側縁
12と隣りのカッター体の許容溝13とがピッタリと隙間な
く当接してカッター体の回転が停止するのである。
【0038】そしてまた、この状態ヘの時点には、4枚
のカッター体の上下端面において、一枚の連続した平面
が形成される。これは、図14(図8)に示す状態ニの時
点で各カッター体の整形捻曲面12aによって作出され
る、後述の頭頂整形領域Hも、カッター体回動に伴って
徐々に縮小してゆき、この状態ヘの時点において完全に
消失しているからである。
【0039】この頭頂整形領域Hは、状態ニ〜状態ヘ間
に、各カッター体の上下端面の一点集合付近(前記中心
O付近)において、4つの整形捻曲面12aが互いに組み
合うことにより略四角錘形状の窪みとして作出される
(図8及び図9参照、但し同図には上部の頭頂整形領域
Hのみ示してある)。例えば図15(図9)に示す状態ホ
では、この頭頂整形領域Hは、前記集合点Wを頂点とす
る略四角錘形状の窪みとして作出されている。この頭頂
整形領域Hは、カッター体の回転が進むに従い、徐々に
その容積を減少させてゆく。本発明では、この頭頂整形
領域Hの容積減少を積極的に利用することによって、以
下に述べる包被切断処理面の球状整形を実現している。
【0040】第三段階「搾り押出し動作」 第三段階「搾り押出し動作」は、前述した第二段階「剪
断動作」と同時期の状態ニ〜状態ヘ間において行なわれ
る。カッター体回転にて前記剪断エッジ11aが点接触円
弧移動すると共に、この頭頂整形領域Hも縮小していく
わけであるが、この縮小過程において頭頂整形領域H
は、頭頂整形領域H内に存在する食品材料を、押し搾る
ようにしながら上下方向へ押出して切断処理面を球状に
整形するのである。
【0041】即ち、図14〜図16中の各指示線(S4 −S
4 線等)における垂直断面図に示す如く、頭頂整形領域
Hが縮小するに従い、この頭頂整形領域H内に位置する
食品材料は、整形捻曲面12a斜面によって四方から搾る
ように押圧され、剪断分離した多層包被食品F′方向へ
搾り押出しされる。このとき、多層包被食品F′を前記
ベルトコンベア5にて下から支持するのである。このこ
とにより、多層包被食品F′側へ搾り押出しされた食品
材料は、単に下方へ押出されるだけでなく多層包被食品
F′内部側方に向かっても流動することになるのである
(図14および図15中の垂直断面図中の「太矢印」参
照)。
【0042】この結果、多層包被食品F′は、頭頂整形
領域Hから搾り押出しされた食品材料の分量だけ周方向
へ膨張することになり、この搾り押出しによる膨張作用
によって、図14の状態ニ時点で、食品頭頂部に形成され
ていた略四角錘状突起を丸く整形することが可能になる
のである。
【0043】この第三段階「搾り押出し動作」において
注目すべきことは、斜面の整形捻曲面12aの水平移動に
よって、角錐状突起の押し潰しが行われるという点にあ
る。従前のスタンピング処理による二次整形のように、
単に上方より押さえるわけではないので、多層包被食品
F′全体を扁平化してしまうこともなく、しかも、整形
捻曲面12a斜面が、外皮材f2 と接触して中心O方向へ
それぞれ水平移動するので、外皮材f2 の食品頭頂部へ
の皮まわりも良好になるのである。
【0044】以上に説明した、第一段階「締め括びり動
作」、第二段階「剪断動作」、及び第三段階「搾り押出
し動作」から成る本装置の包被切断動作によって、多層
棒状食品F(芯材f1 、外皮材f2 )を、その切断処理
面に如何なる突起も残すことなく、切断処理面を丸く整
形しつつ包被切断することが可能になった。しかし、こ
れらの動作だけでは多層包被食品F′の外皮材f2 の厚
みを調節することはできず、このままでは多層棒状食品
Fの種類・材質(特に外皮材の粘弾性等)によって多層
包被食品の外皮材の厚みが区々になってしまうことにな
る。
【0045】そこで、本発明製造方法においては、前述
した第一段階「締め括びり動作」時において、整形切断
ゲートGの縮小速度および下降速度を、多層棒状食品F
の材質・種類に応じて適宜に調節するという手段を採用
したのである。以下、図17〜図26を参照しながら説明す
る。
【0046】『整形切断ゲートGの縮小速度制御』ま
ず、本発明方法では、多層棒状食品Fに応じて整形切断
ゲートGの縮小速度を変化させるようにした。前述した
ように、本実施例装置のカッター体1の回動動作は、駆
動軸の回転方向、回転角度、回転開始タイミング及び回
転終了タイミングに関する設定値を種々入力可能な制御
器42により制御モータ41を制御することによって行なわ
れる。即ち、装置オペレータが包被切断すべき多層棒状
食品Fに応じて、制御モータ41の回転角度、回転開始タ
イミング及び回転終了タイミングを設定器43を介して制
御器42に入力設定すれば、これによって整形切断ゲート
Gの縮小速度が自由に変更調節できるのである。
【0047】この整形切断ゲートGの縮小速度を変更す
ることによって、前述した第一段階「締め括びり動作」
時に、カッター体1により棒状食品中央部に移動される
外皮材f2 の分量を調節するのである。例えば、図17の
模式図中、符号J1 で示すように、多層棒状食品Fに対
しカッター体1をゆっくりと動かし整形切断ゲートGを
ゆっくり縮小させるようにすれば、カッター体1により
棒状食品中央部に移動する外皮材f2 の分量は多くな
り、これとは逆に、図18の模式図中、符号J2 で示すよ
うに、多層棒状食品Fに対してカッター体1を素早く動
かして整形切断ゲートGを素早く縮小させれば、カッタ
ー体1により棒状食品中央部に移動する外皮材f2 の分
量は少なくなる。
【0048】この図17及び図18に示す典型例では、同一
のカッター体1で同一の多層棒状食品Fを締め括びった
状態を示しているのであるが、勿論、このカッター体1
による外皮材f2 移動量は、各カッター体1の前記整形
捻曲面12aの勾配や、押圧部12bの幅によっても変化す
る。しかし、本発明では、整形切断ゲートGの縮小速度
の違いによる外皮材f2 移動量の差異を積極的に利用す
ることで、各カッター体の交換を行なわずに、これらの
カッター体構成に関する条件を所与のものとして、各種
の多層棒状食品Fに最適な包被切断を簡単に行い得るよ
うにしている。
【0049】例えば、外皮材f2 が弾力性の大きいパン
生地の場合には、カッター体1により中央部に移動した
外皮材f2 は、その弾性力ゆえに大変縮みやすい。そこ
で、より多くの外皮材f2 を中央部に移動させるため
に、図17に示すように、整形切断ゲートGをゆっくりと
縮小させるようにする。外皮材f2 を中央部へより多く
移動させれば、整形切断ゲートGの閉塞時(図8及び図
14参照)に、棒状食品の周囲から集めた外皮材f2 同士
を棒状食品中央部において確実に癒着結合させることが
でき、従来のように、外皮材f2 が縮んで切断面中央で
芯材f1 が露出してしまうこともなくなるのである。
【0050】『整形切断ゲートGの下降速度制御』本発
明方法においては、第一段階「締め括びり動作」時に、
さらに多層棒状食品Fの押し出し速度と整形切断ゲート
Gの下降速度との相対速度を多層棒状食品Fに応じて変
化させるようにしている。前述したように、本実施例装
置において多層棒状食品Fは前記エクストルダ8のベー
ンポンプの回転により定まる、一定速度にて垂直下方へ
押し出しされ、他方、整形切断ゲートGは、モータ71に
連動するゲート昇降カム73により、前記切断機構部9を
支持するフレームロッド63を従動節として、エクストル
ダ8に対して上昇・下降運動を行なう(図1参照)。本
発明では、図19〜図21に示すように、一定の垂下速度で
押出し供給される多層棒状食品Fに対して、整形切断ゲ
ートGの下降速度を適宜に変更可能にすることにより、
整形切断ゲートGの相対的下降速度を調節するようにし
ている。
【0051】例えば、図19に示す如く、多層棒状食品F
の一定押出速度Vfよりも大きな下降速度V1 で整形切
断ゲートGを下降させて整形切断ゲートGを縮小させれ
ば、第一段階「締め括びり動作」時において、カッター
体1は多層棒状食品Fの外皮材f2 を多層棒状食品F押
出し方向(下方)へより多く移動させることになる。こ
のことにより、括びれ部の下側において、棒状食品中央
部に集まる外皮材f2の量は多くなり、括びれ部の上側
において、棒状食品中央部に集まる外皮材f2の量は少
なくなる。この結果、製造される多層包被食品F′の外
皮材f2 は、図22に示すように、頭頂部で厚く、底面部
で薄くなる。
【0052】また、図20に示す如く、多層棒状食品Fの
一定垂下速度Vfと同じ大きさの下降速度V2 で整形切
断ゲートGを下降させて整形切断ゲートGを縮小させれ
ば、第一段階「締め括びり動作」において、括びれ部の
下側において棒状食品中央部に集まる外皮材f2 の量
と、括びれ部の上側において棒状食品中央部に集まる外
皮材f2 の量とは略同じになる。この結果、製造される
多層包被食品F′の外皮材f2 は、図23に示すように、
多層包被食品F′全周面に亙ってほぼ一様になることに
なる。
【0053】また、図21に示すように、多層棒状食品F
の一定垂下速度Vfよりも小さな下降速度V3 で整形切
断ゲートGを下降させて整形切断ゲートGを縮小させれ
ば、第一段階「締め括びり動作」時において、カッター
体1は多層棒状食品Fの外皮材f2 を上方へより多く移
動させることになる。このことによって、括びれ部の下
側において棒状食品中央部に集まる外皮材f2 の量は少
なくなり、括びれ部の上側において棒状食品中央部に集
まる外皮材f2 の量は多くなる。この結果、製造される
多層包被食品F′の外皮材f2 は、図24に示すように頭
頂部で薄く、底面部で厚くなることになる。
【0054】以上、図19〜図21を参照しつつ、本発明方
法に係る整形切断ゲートGの下降速度制御の効果を説明
したが、実際には、多層棒状食品Fの材質(特に外皮材
の粘弾性等)や、多層棒状食品Fの直径(特に外皮材f
2 の厚み等)に応じて、しかも前述した整形切断ゲート
Gの縮小速度の調節を考慮しながら、この整形切断ゲー
トGの相対的下降速度の設定を行なう。
【0055】例えば、薄い外皮材で芯材を包被しなけれ
ばならない「焼物」と呼ばれる饅頭菓子類を製するに
は、まず、前記エクストルダ8からは、外皮材f2 を薄
くした状態で多層棒状食品Fを押し出しする。この外皮
材f2 が薄い多層棒状食品Fに対し整形切断ゲートGを
ゆっくりと縮小させると、棒状食品中央部に外皮材f2
が多く集まってしまい、頭頂部が厚くなって皮まわりの
一様性が損なわれることになるばかりか、側面部におい
て外皮材f2 が破れてしまうことにもなる。かと言っ
て、整形切断ゲートGを素早く縮小させるのみでは、今
度は薄い外皮材f2をうまく中央部に集めることができ
なくなってしまう。
【0056】しかし、本発明では、整形切断ゲートGの
縮小速度の設定だけでなく、同時に整形切断ゲートGの
相対的下降速度の設定も可能なので、このような二律背
反的な問題も簡単に解決することができる。つまり、前
記制御器42にて、整形切断ゲートGを素早く縮小せしめ
ると同時に、整形切断ゲートGの下降速度を、多層棒状
食品Fの押出速度よりも若干大きくなるように設定すれ
ば、薄い外皮材f2 が全周面で一様な多層包被食品F′
が得られるのである。
【0057】このように本実施例方法によれば、一定速
度で押し出し供給される多層棒状食品Fに応じて整形切
断ゲートGの縮小速度を適宜に変更設定できると共に、
この整形切断ゲートG全体の上下動速度をも変更設定す
ることが可能なので、第一段階「締め括びり動作」の締
め括びり速度ばかりでなく、多層棒状食品Fに対する締
め括びり角度も、多層棒状食品Fの材質等に応じて簡単
に調節することが可能となり、如何なる種類の多層包被
食品F′をも簡単に綺麗に包被切断処理することができ
るのである。
【0058】以上、本発明に係る多層包被食品製造方法
を説明してきたが、本実施例装置において、この整形切
断ゲートGの相対的下降速度の調節は、前記ゲート昇降
カム73(図1参照)を、必要とするカム形状のものと交
換することで行なうことができるのは勿論であるが、こ
の他、整形切断ゲートGの縮小動作開始タイミングを変
更することにより簡単に行なうことも可能である。
【0059】図25および図26に示すのは、整形切断ゲー
トGを上下動させる前記ゲート昇降カム73のカム線図で
ある。同図に示す如く、本実施例装置では、整形切断ゲ
ートGの下降変位線を直線としてではなく、上に凸の曲
線としており、したがって、この整形切断ゲートGの下
降は、時間とともにその速度が変化する。このゲート昇
降カム73による整形切断ゲートGの下降速度変化を利用
するのである。
【0060】つまり、必要とする幾つかの下降速度を得
ることができるゲート昇降カム73を前記モータ71で回転
駆動すれば、切断機構部9の整形切断ゲートGは、ゲー
ト昇降カム73に従い、その速度を刻々と変化させながら
上下反復運動を行なうわけであるが、この整形切断ゲー
トGの上下反復運動の、どの時点で、第一段階「締め括
びり動作」を開始させるかを、オペレータが適宜に入力
設定するのである。即ち、整形切断ゲートGが、所望す
る相対速度で下降する時点に、各カッター体による多層
棒状食品F周囲の締め括びり動作が開始されるように、
整形切断ゲートGの縮小開始タイミングを前記制御器42
に入力設定することによって、当該多層棒状食品Fの材
質等に最適な、整形切断ゲートGの相対的下降速度を得
るようにしているのである。
【0061】例えば、図25に示す如く、整形切断ゲート
G下降動作の初期の、まだ下降速度が小さいときに、第
一段階「締め括びり動作」を開始させるように、制御器
42を入力設定して制御モータ41の回転開始タイミングを
制御すれば、この設定により整形切断ゲートGは、図25
中の二点鎖線傾斜で表現できる下降速度E1 で下降中
に、第一段階「締め括びり動作」を行なうことになり、
また、図26に示す如く、この制御モータ41の回転開始タ
イミングを、図25より少し遅らせるよう設定すれば、整
形切断ゲートGは、図26中の二点鎖線傾斜で表現できる
下降速度E2 (>E1 )で下降中に、第一段階「締め括
びり動作」を行なうことになる。
【0062】このように、本実施例装置においては、前
述したとおり、設定器43を介して制御モータ41の回転開
始タイミングと回転終了タイミングを多層棒状食品Fに
応じて入力設定することにより、整形切断ゲートGの縮
小速度を調節するわけであるが、この制御モータ41の回
転開始タイミングの設定により、整形切断ゲートGの下
降速度も同時に調節することができるのである。通常の
多層包被食品製造にはゲート昇降カム73を交換するまで
もなく、この制御モータ41の回転開始タイミング等の入
力設定だけで十分対応することができ、各種の多層棒状
食品に最適な包被切断処理を実行することができるので
ある。
【0063】本発明を実施する装置は、概ね上記のとお
りであるが、この製造装置は上述の実施例に限定される
ものではなく「特許請求の範囲」の記載内で種々の変更
が可能であり、例えば、切断機構部9を上下動させるゲ
ート昇降カム73を、回転速度等を自由に制御できる第二
制御モータで駆動することにより、整形切断ゲートGの
下降速度制御を行なうようにしても良く、また、この切
断機構部9を、第二制御モータで制御駆動するピニオン
−ラック機構を用いて上下動させるようにしても良い。
【0064】このように、整形切断ゲートGの下降速度
を制御するのに、整形切断ゲートG縮小速度を制御する
制御モータ41を利用するのではなく、別個の第二制御モ
ータを付設するように構成すれば、その分、装置オペレ
ータの各種速度の設定値入力作業は増加するものの、整
形切断ゲートGの縮小速度制御と下降速度制御とを、完
全に独立させて行なうことが可能となる。
【0065】
【本発明の効果】以上、実施例をもって説明したとお
り、本発明に係る多層包被食品の製造方法にあっては、
一定速度で押し出し供給される二種以上の食品材料から
成る多層棒状食品を、各カッター体側辺部に設けた括約
側縁が揉み擦り整形しながら締め括びり、次いで締め括
びった棒状食品を各カッター体先端部に設けた剪断エッ
ジが互いに擦れ違いながら接触移動することによって剪
断分離し、さらにこの剪断分離動作と同時に、各カッタ
ー体の括約側縁斜面が互いに組み合いながら水平移動す
ることによって切断処理面を丸く整形するので、従来の
ように、包被切断処理後に別途に二次整形を施す必要が
なく、多層包被食品の製造能率を格段に向上させること
ができる。
【0066】また、本発明方法にあっては、多層棒状食
品に対する締め括びり動作時において、各カッター体の
多層棒状食品に対する締め括びり速度、及び/又は多層
棒状食品に対する締め括びり方向を、包被切断すべき多
層棒状食品に合わせて簡単に調節することができるの
で、所望する外皮材厚みの多層包被食品を、如何なる種
類の多層棒状食品からも簡単に製することができる。し
たがって、例えば冷えてしまって弾力性が増大して復元
力が過大となった餅生地を外皮材とする多層棒状食品で
も、外皮材の厚みが全周面に亙って一様な多層包被食品
に製造することも可能となり、従来のように、装置の包
被切断可能条件に合わせて食品材料の方をを調整し管理
するといった面倒で非能率的な対応策を採る必要がな
く、産業上の利用可能性は頗る高いものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施する多層包被食品製造装置の
全体構成を示す部分断面側面図である。
【図2】同装置の整形切断ゲートGを含む切断機構部9
の構成を示す平面図である。
【図3】同装置のカッター体1の構成を示す斜視図であ
る。
【図4】同カッター体の基本円弧12Aを説明する押圧部
における水平断面図である。
【図5】同カッター体の動作の様子を段階的に示した部
分斜視図である。
【図6】同カッター体の動作の様子を段階的に示した部
分斜視図である。
【図7】同カッター体の動作の様子を段階的に示した部
分斜視図である。
【図8】同カッター体の動作の様子を段階的に示した部
分斜視図である。
【図9】同カッター体の動作の様子を段階的に示した部
分斜視図である。
【図10】同カッター体の動作の様子を段階的に示した部
分斜視図である。
【図11】同カッター体動作段階毎の平面図と押圧部の水
平断面図と垂直断面図である。
【図12】同カッター体動作段階毎の平面図と押圧部の水
平断面図と垂直断面図である。
【図13】同カッター体動作段階毎の平面図と押圧部の水
平断面図と垂直断面図である。
【図14】同カッター体動作段階毎の平面図と押圧部の水
平断面図と垂直断面図である。
【図15】同カッター体動作段階毎の平面図と押圧部の水
平断面図と垂直断面図である。
【図16】同カッター体動作段階毎の平面図と押圧部の水
平断面図と垂直断面図である。
【図17】同装置の整形切断ゲートGをゆっくり縮小させ
た場合の外皮材f2 の移動状態を説明する部分拡大断面
図である。
【図18】同装置の整形切断ゲートGを素早く縮小させた
場合の外皮材f2 の移動状態を説明する部分拡大断面図
である。
【図19】同装置の整形切断ゲートGを多層棒状食品Fの
押し出し速度よりも速く下降させた場合の外皮材f2
移動状態を説明する部分拡大断面図である。
【図20】同装置の整形切断ゲートGを多層棒状食品Fの
押し出し速度と同速度で下降させた場合の外皮材f2
移動状態を説明する部分拡大断面図である。
【図21】同装置の整形切断ゲートGを多層棒状食品Fの
押し出し速度よりも遅く下降させた場合の外皮材f2
移動状態を説明する部分拡大断面図である。
【図22】本発明方法により製される多層包被食品F′の
外皮材f2 状態を説明する拡大断面図である。
【図23】本発明方法により製される多層包被食品F′の
外皮材f2 の皮まわり状態を説明する拡大断面図であ
る。
【図24】本発明方法により製される多層包被食品F′の
外皮材f2 状態を説明する拡大断面図である。
【図25】本実施例装置の整形切断ゲートGの上下運動状
態と包被切断動作タイミングとを比較説明するカム線図
である。
【図26】本実施例装置の整形切断ゲートGの上下運動状
態と包被切断動作タイミングとを比較説明するカム線図
である。
【符号の説明】
1 カッター体 11a 剪断エッジ 12 括約側縁 41 制御モータ 42 制御器 5 コンベア 73 ゲート昇降カム 9 切断機構部 G 整形切断ゲート A ゲート昇降手段 F 多層棒状食品 F′ 多層包被食品 H 頭頂整形領域

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二種類以上の食品材料から成る、芯材f
    1 外皮材f2 の多層棒状食品Fを一定速度で連続的に押
    し出す一方、先端部に剪断エッジ11aを有し当該剪断エ
    ッジ11aから支点P側へは括約側縁12を備える少なくと
    も3つのカッター体1を各カッター体の剪断エッジ11a
    が隣りのカッター体の括約側縁12上を常に摺動移動する
    如く中心O半径Rの円周Cを等分割した各点を支点Pと
    してそれぞれ回動自在に配設して切断機構部9を構成し
    この切断機構部9の各カッター体1が前記括約側縁12で
    囲んで作出する整形切断ゲートG内へ前記多層棒状食品
    Fを導き、この多層棒状食品Fが当該整形切断ゲートG
    内を一定速度で流れているときに、各カッター体1を同
    期的に一斉回動させることにより、前記整形切断ゲート
    Gを拡縮開閉せしめ、 まず、この整形切断ゲートGの縮小過程で、 各括約側縁12が多層棒状食品Fの周囲を締め括びると共
    に、当該多層棒状食品Fの締め括びり部分を揉み擦って
    整形し、 次いで、前記剪断エッジ11aが前記中心Oを越えて円弧
    移動する過程で、 各剪断エッジ11aが互いに擦れ違いながら接触移動する
    ことにより締め括びった多層棒状食品Fを剪断分離する
    と共に、この剪断分離した多層包被食品F′を上下動自
    在に配したコンベア5にて支持した状態において、前記
    括約側縁12が組合って作出する、多層包被食品F′切断
    処理面を丸く整形するための頭頂整形領域Hを縮小させ
    ることによって、当該頭頂整形領域H内に位置する前記
    剪断された食品材料を搾り押し出しして当該切断処理面
    を丸く整形してゆくにあたって、前記整形切断ゲートG
    の縮小過程で、各カッター体1が多層棒状食品Fの周囲
    を締め括びる際に、この各カッター体1を駆動する制御
    モータ41の回転方向、回転角度、回転開始タイミング及
    び回転終了タイミングを制御器42で制御することによ
    り、この整形切断ゲートGの縮小速度及び縮小開始タイ
    ミングを前記多層棒状食品Fに合わせて調節可能とし、
    この多層棒状食品F周囲の締め括びり時における、多層
    棒状食品F中心部への外皮材f2 の移動量を任意に調節
    できるようにしたことを特徴とする多層包被食品の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 切断機構部9を全体的に上下動せしめる
    ゲート昇降手段Aの上下動速度及び上下動タイミングを
    制御することにより、当該整形切断ゲートGの下降速度
    と多層棒状食品Fの押出し速度との相対速度を当該多層
    棒状食品Fに合わせて調節可能とし、多層棒状食品F周
    囲の締め括びり時における、多層棒状食品F押出し方向
    への外皮材f2 の移動量を任意に調節できるようにした
    ことを特徴とする請求項1記載の多層包被食品の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 切断機構部9を全体的に上下動させるゲ
    ート昇降手段Aを、必要とするいくつかのカム変位速度
    を得ることのできる交換自在なゲート昇降カム73で構成
    し、 当該ゲート昇降カム73に従い整形切断ゲートGが多層棒
    状食品Fに対して目的とする相対速度で下降する時点
    に、各カッター体1による多層棒状食品F周囲の締め括
    びり動作を開始させる如く整形切断ゲートGの縮小開始
    タイミングを設定することによって、当該整形切断ゲー
    トGの下降速度と多層棒状食品Fの押出し速度との相対
    速度を当該多層棒状食品Fに合わせて調節可能とし、多
    層棒状食品F周囲の締め括びり時における、多層棒状食
    品F押出し方向への外皮材f2 の移動量を任意に調節で
    きるようにしたことを特徴とする請求項1記載の多層包
    被食品の製造方法。
  4. 【請求項4】 多層棒状食品Fを構成する外皮材f2
    粘弾性に合わせて、整形切断ゲートGの縮小速度および
    縮小開始タイミングを制御することにより、多層棒状食
    品F周囲の締め括びり時における、外皮材f2 の移動量
    を任意に調節できるようにしたことを特徴とする請求項
    1又は請求項3記載の多層包被食品の製造方法。
  5. 【請求項5】 多層棒状食品Fを構成する外皮材f2
    厚みに合わせて、整形切断ゲートGの縮小速度および縮
    小開始タイミングを制御することにより、多層棒状食品
    F周囲の締め括びり時における、外皮材f2 の移動量を
    任意に調節できるようにしたことを特徴とする請求項1
    又は請求項3記載の多層包被食品の製造方法。
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