JP3036837U - コンピュータゲーム装置における記憶媒体再生装置 - Google Patents
コンピュータゲーム装置における記憶媒体再生装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 コンピュータゲーム装置の記憶媒体再生装置
において繰返し再生を行なう際に、シーク動作が発生し
てもデータを途切らすことなく再生処理し、且つCPU
の負担を軽減する。 【解決手段】 外部記憶装置1と再生処理装置2の間に
配備される先読みバッファ4に関して、先読みバッファ
4の容量は、シーク動作中に再生処理装置2が処理でき
るデータ量よりも多く、且つ2つのセット40、40に分れ
ており、CPU3は、外部記憶装置1から先読みバッフ
ァ4へのデータ転送を制御する手段を具えており、該制
御手段は、所定のタイミング毎に割込んで実行される手
段であり、再生すべきデータ列の最後尾のデータが先読
みバッファ4に転送されると、前記データ列の先頭に読
出し位置を移動させる手段と、何れかのセット40の記憶
領域が空いているかを調査する手段と、空きセット40が
あれば、該空きセット40に記憶媒体からのデータを転送
させる手段とを具える。
において繰返し再生を行なう際に、シーク動作が発生し
てもデータを途切らすことなく再生処理し、且つCPU
の負担を軽減する。 【解決手段】 外部記憶装置1と再生処理装置2の間に
配備される先読みバッファ4に関して、先読みバッファ
4の容量は、シーク動作中に再生処理装置2が処理でき
るデータ量よりも多く、且つ2つのセット40、40に分れ
ており、CPU3は、外部記憶装置1から先読みバッフ
ァ4へのデータ転送を制御する手段を具えており、該制
御手段は、所定のタイミング毎に割込んで実行される手
段であり、再生すべきデータ列の最後尾のデータが先読
みバッファ4に転送されると、前記データ列の先頭に読
出し位置を移動させる手段と、何れかのセット40の記憶
領域が空いているかを調査する手段と、空きセット40が
あれば、該空きセット40に記憶媒体からのデータを転送
させる手段とを具える。
Description
【0001】
本考案は、コンピュータゲーム装置において、ハードディスク、CD(コンパ クトディスク)、光磁気ディスク等の大容量外部記憶媒体からデジタルデータを 再生する記憶媒体再生装置に関し、特に、該記憶媒体再生装置に配備される先読 みバッファに関する。
【0002】
近時のコンピュータゲーム装置は、リアル且つ迫力ある映像及びサウンドをゲ ームユーザに提供するために、再生処理すべき映像、サウンド等のデジタルデー タ(以下、「データ」と略す)量が非常に多くなっている。該データを記憶する ために、通常は、CD等の大容量外部記憶媒体が用いられる。 従って、前記コンピュータゲーム装置は、図2のように、大容量外部記憶媒体 からデータを読み出して転送する外部記憶装置(1)と、該外部記憶装置(1)から 転送されたデータを所望の再生信号に変換する再生処理装置(2)と、前記外部記 憶装置(1)及び再生処理装置(2)の動作を制御するCPU(3)を具える。
【0003】
外部記憶装置(1)は、外部記憶媒体からデータを読み出す検出部と、該検出部 または記憶媒体を、所望の検出位置に移動させる機構部とを具えている。このよ うに、検出部または記憶媒体を所望の検出位置に移動させる動作は、シーク動作 と呼ばれている。シーク動作中、外部記憶装置(1)は、外部記憶媒体からデータ を読み出すことができず、従って、再生処理装置(2)におけるデータの再生処理 が途切れることとなる。このことは、以下の問題点を生じることになる。 コンピュータゲーム装置において、ゲームのプレイ中に、外部記憶媒体から所 定の音楽データを繰り返し再生することが頻繁に行なわれる。例えば、ある映像 シーンに対応する音楽データを、BGMとして継続的に再生する場合である。こ のとき、該映像シーンが長時間に亘ると、該音楽データを繰り返す必要がある。 音楽データを繰り返すには、外部記憶媒体に記録されている該音楽データの終 了位置から開始位置に戻って、音楽データを再び再生し始める必要があり、この とき、シーク動作が発生する。従って、音の再生が途切れることとなり、ゲーム プレイヤーが興覚めする結果となる。 また、シーンチェンジ時に、再生していた映像データ及び音楽データとは別の データを読み出す際にもシーク動作が発生する。しかしながら、これは、ゲーム が別の展開を迎えるときであり、その際に音が途切れてもプレイヤーがさほど興 覚めすることはない。従って、本願考案の直接の課題ではないため、子細は省略 する。なお、このときに映像データが途切れないようするために、外部記憶媒体 における映像データの記憶位置に工夫を施した装置があり、例えば、特再平6− 829789、特開平7−193774等に記載されている。
【0004】 シーク動作時に音の再生が途切れることを防止した記憶媒体再生装置としては 、特開平5−282788に記載の記録媒体再生装置がある。この記録媒体再生装置は 、記憶媒体における複数箇所の位置を任意に選択し、それらの箇所を連続再生で きるようにしたものである。そのため、この記録媒体再生装置は、先読みバッフ ァ用のRAMを具え、CPU(3)の制御により、外部記憶装置(1)から読出され たデータを該RAMに格納し、該格納されたデータを、再生処理装置(2)が所望 の再生信号に変換するようにしている。先読みバッファ(4)の容量を、シーク動 作中に再生処理装置(2)が処理できるデータ量よりも多くすることにより、シー ク動作中でも、先読みバッファ(4)に先読みしたデータを再生処理装置(2)に転 送でき、再生処理装置(2)におけるデータ処理を途切らすことなく、前記複数箇 所を連続再生することができる。
【0005】 しかしながら、前記記憶媒体再生装置は、記憶媒体において任意に選択した複 数箇所を連続再生するために、本願の課題である繰り返し再生と比べると、装置 内に不要な構成があり、さらに、目的実現のための制御手段も異なる。 また、前記記録媒体再生装置は、記憶媒体から音楽データのみを再生する装置 である。従って、グラフィック処理等その他の処理も必要とされるコンピュータ ゲーム装置においては、各処理におけるCPU(3)の負担を軽減する必要がある 。特に、グラフィック処理は、単位時間当りに処理すべきデータ量がサウンド処 理のそれよりも遥かに多いから、CPU(3)の負担が大きく、従って、サウンド 処理においては、CPU(3)の負担を極力抑える必要がある。
【0006】
本考案の目的は、外部記憶媒体から読み出された所定のデータを途切らすこと なく繰返し再生でき、且つ、繰返し再生時のCPU(3)の負担を抑えたコンピュ ータゲーム装置を提供することを目的とする。
【0007】
本考案は、上記課題を解決するため、以下のように構成される。 本考案のコンピュータゲーム装置における記憶媒体再生装置は、大容量外部記 憶媒体からデータを読み出して転送する外部記憶装置と、該外部記憶装置から転 送されたデータを記憶する先読みバッファと、先読みバッファに記憶されたデー タを読み出して所望の再生信号に変換し、該再生信号を出力する再生処理装置と 、前記外部記憶装置、先読みバッファ及び再生処理装置の動作を制御するCPU を具える。先読みバッファの記憶容量は、外部記憶装置が、再生すべきデータ列 において最後尾から先頭までシーク動作を行なって、該データ列の先頭からデー タを読み出す期間に、再生処理装置が処理できるデータ量よりも多い。該記憶容 量を有する先読みバッファの記憶領域は、2つのセットに分割される。CPUは 、外部記憶装置から先読みバッファへのデータ転送を制御する手段を具える。該 制御手段は、CPUに対して所定のタイミング毎に割込んで実行される手段であ り、該制御手段は、前記データ列における最後尾のデータが先読みバッファに転 送されたとき、前記データ列の先頭に読出し位置を移動するように、外部記憶装 置に命令する手段を具え、且つ、該制御手段は、先読みバッファにおける何れか のセットの記憶領域が空いているかを調べる調査手段と、該調査手段の結果を受 けて、空きセットが存在するならば、該空きセットに記憶媒体からのデータを転 送するように外部記憶装置に命令する手段とを具える。
【0008】
外部記憶装置が、再生すべきデータ列において最後尾から先頭までシーク動作 を行なって該データ列の先頭からデータを読み出す期間に、再生処理装置が処理 できるデータ量よりも多い記憶容量を先読みバッファが有することにより、外部 記憶装置にてシーク動作が発生しても、再生処理装置が先読みバッファに残って いるデータを処理し尽くす前に、シーク動作が完了してデータが読み出され、読 出されたデータが先読みバッファに転送される。従って、外部記憶装置において 、再生すべきデータ列を繰返し再生する際に、シーク動作が発生しても、再生処 理装置における再生処理が途切れることがない。 また、外部記憶装置から先読みバッファへのデータ転送を制御する制御手段は 、CPUに対して所定のタイミング毎に割込んで実行されるから、該割込みの実 行後、CPUは、他の処理を実行でき、処理に無駄がない。 さらに、この割込みは、最大で、先読みバッファの1セット内に記憶できるデ ータ量を、再生処理装置が処理する期間毎に行なえばよく、従って、前記制御手 段に対するCPUの負担を更に軽減できる。
【0009】
以下、本考案の実施形態について図面に沿って詳述する。 本実施形態の記憶媒体再生装置は、コンピュータゲームに使用される装置であ り、外部記憶媒体として、CDを使用する。該記憶媒体再生装置は、図2のよう に、外部記憶装置(1)としてCDドライブ装置(10)を具え、再生処理装置(2)と してサウンド処理装置(20)を具え、その他の再生処理装置(2)としてグラフィッ ク処理装置(90)等を具える。また、記憶媒体再生装置は、CDドライブ装置(10) 、サウンド処理装置(20)、グラフィック処理装置(90)等を制御するCPU(3)を 具え、CPU(3)が実行するプログラムやデータを格納する主記憶装置(6)を具 える。各種装置(3)(6)(10)(20)(90)は、バス(5)を介して接続される。 CDの記憶領域は、所定の再生データ長(2352バイト)毎に分割されている。 分割された記憶領域をセクタと呼び、1つのセクタに記憶できる前記データ長を セクタ長と呼ぶ。CDドライブ装置(10)は、セクタ単位で、CDからデータを読 み出す。 本実施形態では、一般に広く使用されているCD−DA方式で記録されたCD (80)からサウンド用のデジタルデータを読み出して再生し、スピーカ(23)からサ ウンド出力する場合を考える。なお、CD−DA方式では、1セクタの再生デー タは、全てサウンド出力に供されるPCM(パルス符号変調方式)データである が、CD−ROM方式では、1セクタの再生データの中に同期信号、ID信号等 の各種の付加情報を含んでいる。従って、1セクタ内でユーザが利用できるデー タ長は、CD−DA、CD−ROM等のCDの仕様によって異なるため、以下で は、データの容量をセクタ長単位で表わすことにする。
【0010】 サウンド処理装置(20)は、CDドライブ装置(10)によってCD(80)から読み出 されたデータを、適当なサウンド信号に変換して、該サウンド信号をスピーカ(2 3)に転送する。従って、サウンド処理装置(20)は、該データを記憶するサウンド 処理用メモリ(21)を具える。 前述のように、本実施形態では、CD(80)から読出されたサウンド用データは PCMデータであるから、サウンド処理装置(20)は、D/A変換により、該デー タ(デジタル信号)をアナログのサウンド信号にしてスピーカ(23)に転送され、 スピーカ(23)にて電気信号を音波に変換して、サウンドを出力する。 CD−DA方式では、サンプリング周波数が44.1kHz、量子化数が16ビット( =2バイト)、且つ、ステレオのチャンネル数が左チャンネルと右チャンネルの 2つであるから、1秒間のデータ量は、44.1×103×2×2=176400バイトとな り、これは、CD(80)の75セクタに相当する。従って、本実施形態のサウンド処 理装置(20)は、1秒間に75セクタのデータをアナログのサウンド信号に変換して 、サウンド出力する。 また、本実施形態のCDドライブ装置(10)は、コンピュータ等のCD−ROM ドライブ装置において広く使用されている2倍速のCDドライブ装置であり、シ ークが発生しないときの読出し速度が150セクタ長/秒であり、平均シーク時間 が約500ミリ秒である。
【0011】 CDドライブ装置(10)の読出し速度は、サウンド処理装置(20)における音声再 生の処理速度の2倍であるから、シーク動作が発生しないならば、サウンド処理 装置(20)は、CD(80)から読出されたデータを、音を途切らすことなく連続して 処理できる。しかしながら、シーク動作が発生するならば、CDドライブ装置(1 0)のシーク動作に要する時間が長いために、サウンド処理装置(20)は、前記デー タを連続して処理できなくなる。そこで、繰返し再生の時に、サウンド処理装置 (20)にて音を途切らさず、連続してデータを処理するためには、CDドライブ装 置(10)とサウンド処理装置(20)の間に先読みバッファ(4)を配備して、この先読 みバッファ(4)にデータを先読みしておく必要がある。
【0012】 先読みバッファ(4)は、CDドライブ装置(10)内やサウンド処理装置(20)内に 配備することもできるが、繰返し再生のみのためにこれらの装置内に配備するの では、無駄が多い。そこで、本実施形態では、先読みバッファ(4)の記憶領域は 、図1のように、主記憶装置(6)の記憶領域の一部を割り当てる。 CDドライブ装置(10)から先読みバッファ(4)へのデータ転送、及び先読みバ ッファ(4)からサウンド処理装置内メモリ(21)へのデータ転送は、バス(5)を介 して行なわれる。バス(5)のデータ転送速度は、約100MB/s以上と極めて高速で ある。前記データ転送は、通常、所定のデータ長毎に行なわれる。この転送はブ ロック転送と呼ばれ、該データ長はブロック長と呼ばれる。本実施形態では、1 セクタ長の整数倍を1ブロック長とする。従って、先読みバッファ(4)の記憶領 域は、ブロック長単位に分割される。本実施形態では、先読みバッファ(4)の容 量を4ブロック長とする。 また、先読みバッファ(4)の記憶領域は、図1のように、2ブロック長毎の2 つのセット(40)(40)に分けられ、CDドライブ装置(10)から先読みバッファ(4) へのデータ転送の制御は、セット単位で行なわれる。本実施形態では、各セット を夫々第0セット(40)及び第1セット(40)と呼び、第0セット(40)内の各ブロッ ク長毎の領域を、夫々第0バッファ(41)及び第1バッファ(41)と呼び、第1セッ ト(40)内の各ブロック長毎の領域を、夫々第2バッファ(41)及び第3バッファ(4 1)と呼ぶ。
【0013】 また、サウンド処理装置(20)内のメモリ(21)には、先読みバッファ(4)からブ ロック転送されるデータを格納する記憶領域が割当てられる。該記憶領域は、2 ブロック長であり、一方のブロック長領域は、先読みバッファ(4)から転送され るデータを格納し、他方のブロック長領域は、格納されたデータをサウンド処理 装置(20)の処理に供される。又はそれぞれが逆にもなる。各ブロック長毎の領域 をそれぞれ第0ブロック(22)及び第1ブロック(22)と呼ぶ。 さらに、本実施形態は、CDドライブ装置(10)、サウンド処理装置(20)、先読 みバッファ(4)等から要求を受けて、各装置に指示するCPU(3)を具える。C PU(3)の実行プログラム(30)は、主記憶装置(6)に格納されている。
【0014】 次に、CPU(3)による処理の流れを図3〜図5のフローチャートに沿って説 明する。なお、以下では、CD(80)の繰返し再生すべきデータ列における何番目 のブロックのデータであるかを、変数a(aは0以上の整数である)で示し、先 読みバッファ(4)の何れのセット(40)であるかを、変数s(s=0、1)で示し 、先読みバッファ(4)の中の何れのブロックのバッファ(41)であるかを、変数t (t=0、1、2、3)または変数x(x=0、1、2、3)で示し、サウンド 処理装置内のメモリ(21)に割当てられたブロック(22)の中の何れのブロックであ るかを、変数y(y=0、1)で示すことにする。さらに、変数の増分は、+1 ずつとし、変数が最大値であるとき、更に変数を増分した場合には0にする。 まず、図には示されていないが、CDがCDドライブ装置(10)に配備されると 、CPU(3)は、CDの最内周部に記録されているTOC(Table Of Contents )を読み出して主記憶装置(6)に格納する。該TOCには、曲番や各曲目毎の演 奏時間等のメニュー情報が記載されている。従って、TOCから、再生すべきデ ータ列の開始位置と終了位置が判明する。 次に、図3(a)のように、繰返し再生の開始プログラムが作動し、主記憶装 置及びサウンド処理装置内のメモリ(21)上に、それぞれ先読みバッファ(4)及び 先読みバッファ(4)からのデータを格納する記憶領域を確保し(S10)、必要な 初期化(a、s、t、x、y=0等)を行い(S11)、各種の割込みを設定して (S12)終了する。前記割込みには、CD読出し割込み(図4)とサウンド処理 装置へのデータ転送割込み(図5)とが含まれる。この2つの割込みは、本実施 形態では、CDドライブ装置(10)がCD(80)から1ブロック長を読出す期間毎に 発生する。
【0015】 CD読出し割込みルーチンは、図4のように、まず、演奏停止命令が出ている か否かを判断し(S20)、出ていなければ以下の処理を行ない、出ていれば終了 プログラム(図3(b))を実行する。 次に、先読みバッファ(4)の第sセット(40)における最後のバッファ(41)が空 き領域であるか否かを判断し(S21)、空き領域であれば以下の処理を行ない、 空き領域でなければこのルーチンを終了する。ここで、空き領域とは、ある記憶 領域が確保された直後であって、該記憶領域にデータが全く格納されていないか 、或いは、該記憶領域に格納されていたデータが既に転送されたり処理されたり していることにより、別のデータを格納できる状態にある記憶領域をいう。バッ ファの記憶領域が空いているか否かを示すフラグ又はポインタを設けて、空き領 域となったときにフラグをセットしたり、ポインタを移動することによって、バ ッファの記憶領域が空き領域か否かを知ることができる。 次に、CD(80)の繰返し再生すべきデータ列におけるa番目のブロックのデー タを読み出して、第sセット(40)の第tバッファ(41)に転送する(S22)。 次に、a番目のブロックが、該データ列の最後尾のブロックであるか否かを判 断して(S23)、最後尾であればaの値を0にして、先頭(0番目)のブロック へシーク動作を行ない(S24)、最後尾でなければaの値を増分する(S25)。 そして、第tバッファ(41)が第sセット(40)の最後尾のバッファ(41)であるか 否かを判断して(S26)、最後尾でなければ、tの値を増分して(S27)、上記 データの転送(S22)まで戻り、最後尾であれば、tの値及びsの値を増分して (S28)、このルーチンを終了する。
【0016】 一方、サウンド処理装置へのデータ転送割込みルーチンは、図5のように、ま ず、サウンド処理装置内のメモリ(21)の第yブロック(22)が空き領域であるか否 かを判断し(S30)、空き領域であれば以下の処理を行ない、空き領域でなけれ ばこのルーチンを終了する。 次に、先読みバッファ(4)の第xバッファ(41)に、第yブロック(22)へ転送す べきデータが存在するか否かを判断し(S31)、存在すれば以下の処理を行ない 、存在しなければこのルーチンを終了する。 そして、第xバッファ(41)のデータを第yブロック(22)に転送し(S32)、x とyの値を増分して(S33)、このルーチンを終了する。 最後に、終了プログラムは、図3(b)のように、割込み設定を解除し(S40 )、先読みバッファ(4)のバッファ領域及びサウンド処理装置(20)のブロック領 域を解放して(S41)、この繰返し再生するプログラム全体が終了する。
【0017】 図6は、上記再生プログラムに従って、CD(80)における連続する16個のブ ロック(ブロックA〜ブロックP)のサウンド用データ列を繰り返し読み出し、 スピーカ(23)からサウンドを再生出力するときに、CD(80)から読み出されてい るデータ、先読みバッファ(4)内の各バッファ(41)及びサウンド処理装置(20)内 のメモリ(21)の各ブロック(22)に格納されているデータ、並びに、サウンド再生 中のデータを示したものである。以下、図6に沿って説明する。 まず、先読みバッファ(4)とサウンド処理装置(20)内のメモリ(21)とにデータ が格納されていないから、CDドライブ装置(10)にてブロックAのデータから順 に読み出され、CDドライブ装置(10)から先読みバッファ(4)に、第0バッファ (41)から順に格納され、先読みバッファ(4)からサウンド処理装置(20)内のメモ リ(21)に、第0ブロック(22)から順に格納される。 そして、図6におけるのときに、ブロックFのデータは、先読みバッファ( 4)における第0セット(40)の第1バッファ(41)への転送が完了し、その後、C Dドライブ装置(10)及び先読みバッファ(4)は待機する。サウンド処理装置(20) が1ブロックのデータを処理し終われば、空いたブロック(22)に先読みバッファ (4)から1ブロックのデータが転送される。先読みバッファ(4)におけるセット (40)内のデータ全てがサウンド処理装置(20)に転送されていれば、CDドライブ 装置(10)から次のブロックが読み出されて、該セット(40)内のバッファ(41)に転 送され、該セット(40)内の全てのバッファ(41)にデータが格納されるまで続けら れる。
【0018】 それから、図6におけるのときに、最後尾のブロックPのデータが先読みバ ッファ(4)における第1セット(40)の第3バッファ(41)に転送されると、CDド ライブ装置(10)は、CD(80)の先頭ブロックAのデータを再度読み出すためにシ ーク動作を行なう。この時点では、サウンド処理装置(20)は、ブロックLのデー タの半分を再生出力した所である。 従って、サウンド処理装置(20)がブロックLの残り半分から最後尾のブロック Pまでのデータを再生し終わる前に、CDドライブ装置(10)のシーク動作が完了 し、CD(80)のブロックAのデータを読み出して先読みバッファ(4)に転送し、 さらに該データを先読みバッファ(4)からサウンド処理装置内のメモリ(21)に転 送されていれば、サウンドを途切らすこと無しに繰り返し再生することができる 。
【0019】 例えば、1ブロック長を、75セクタ長、即ちサウンドを1秒間再生できるデー タ量とすると、CD(80)のブロックLの残り半分からブロックPまでを再生する 時間は、4.5秒である。また、2倍速CDドライブ装置(10)が1ブロックを読み 出す時間が1/2秒であり、この時間が割込みの発生する時間であるから、CD(80 )のブロックAのデータを読み出して先読みバッファ(4)に転送され、さらに該 データを先読みバッファ(4)からサウンド処理装置内のメモリ(21)に転送される のに要する時間は、1秒である。従って、サウンドを途切らすこと無しに再生可 能なシーク時間の最大値は、4.5−1=3.5秒となる。 同様に、例えば1ブロック長を4セクタ長として計算すると、前記シーク時間 の最大値は、3.5×(4/75)≒187ミリ秒となる。 また、CDドライブ装置(10)のシーク時間は、装置毎に異なるが、実験により 容易に測定することができる。従って、測定したシーク時間をもとにして、先読 みバッファ(4)の必要容量を決定することができる。
【0020】 図4のCD読出し割込みルーチンを、上記2つのセット単位で行なうことに代 えて、ブロック単位で行なった場合のタイムチャートを図7に示す。図6と図7 を比べると、セット単位で行なう場合は、サウンドを途切らすこと無しに再生可 能なシーク時間の最大値が、ブロック単位で行なう場合よりも僅かに小さくなる 。しかしながら、セット単位で行なう場合は、1つのセットに含まれる複数のブ ロックを連続して処理することにより、図6ののように、CD(80)から先読み バッファ(4)へのデータ転送を実行しない期間の間隔を広げることができ、その 間にCPU(3)をグラフィック処理等の他の大きなプログラムの実行に供するこ とができる。また、セット単位で行なう場合では、該データ転送を実行しない期 間の間隔が広がることから、CD読出し割込みの発生間隔を広げることができ、 CPU(3)の負担をさらに軽減できる。
【0021】 なお、上記実施形態では、CD−DA方式で記録されたCD(80)を用いて説明 してきたが、CD−XA方式等のように、サウンド用データを圧縮して記録され たCDに関しても適用できる。その場合、CD−DA方式に比べて、CDに記録 される容量が圧縮されるから、先読みバッファ(4)の容量及びサウンド処理装置 内メモリ(21)に割当てられるブロックの容量も減らすことができる。なお、圧縮 されたサウンド用データは、サウンド処理装置(20)にて伸張され、D/A変換さ れて、サウンド出力される。 また、上記実施形態では、2倍速CDドライブ装置(10)を用いて説明してきた が、4倍速、6倍速等のCDドライブ装置を用いることもできる。その場合、1 ブロック長のデータを読み出す時間が短くなるから、シーク動作後に、CDドラ イブ装置(10)から先読みバッファ(4)を介してサウンド処理装置内のメモリ(21) に転送する時間も短くなる。従って、サウンドを途切らすこと無しに再生可能な シーク時間の最大値は、その分長くなる。
【0022】 上記実施形態の説明は、本考案を説明するためのものであって、実用新案登録 請求の範囲に記載の考案を限定し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。 又、本考案の各部構成は上記実施形態に限らず、実用新案登録請求の範囲に記載 の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。 例えば、本実施形態では、記憶媒体としてCD−DA方式で記録されたCDを 使用したが、ハードディスク、光磁気ディスク等、シーク動作が生じる外部記憶 装置の記憶媒体であれば、任意に選択できる。その際に、再生すべきデータ列の 先頭と最後尾の位置を知るために、TOCに代えて、FAT(ファイルアロケー ションテーブル)及びディレクトリを用いることが考えられる。 また、本実施形態では、先読みバッファ(4)の容量を4ブロック長としたが、 該容量は、サウンドを途切らすことなく再生可能なシーク時間に依存して変化さ せることができる。 また、本実施形態では、CD(80)から1ブロック長を読み出す期間毎に割込み が起こるようにしていたが、サウンドを途切らすことなく再生処理できるもので あれば、任意の割込みが選択できる。
【図1】本実施形態において、CDからデータを読み出
して再生し、サウンド出力するまでの流れを示すブロッ
ク図である。
して再生し、サウンド出力するまでの流れを示すブロッ
ク図である。
【図2】本実施形態のコンピュータゲーム装置における
記憶媒体再生装置を示すブロック図である。
記憶媒体再生装置を示すブロック図である。
【図3】本実施形態の動作の一部を示すフローチャート
であって、(a)は繰返し再生の開始プログラムであ
り、(b)はその終了プログラムである。
であって、(a)は繰返し再生の開始プログラムであ
り、(b)はその終了プログラムである。
【図4】本実施形態の動作の一部を示すフローチャート
であって、CDの読出し割込みルーチンを示すフローチ
ャートである。
であって、CDの読出し割込みルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図5】本実施形態の動作の一部を示すフローチャート
であって、サウンド処理装置へのデータ転送割込みルー
チンを示すフローチャートである。
であって、サウンド処理装置へのデータ転送割込みルー
チンを示すフローチャートである。
【図6】本実施形態において、CDから読み出されてい
るデータ、先読みバッファ及びサウンド処理装置内のメ
モリに格納されているデータ、並びに、サウンド再生中
のデータを示すタイムチャートである。
るデータ、先読みバッファ及びサウンド処理装置内のメ
モリに格納されているデータ、並びに、サウンド再生中
のデータを示すタイムチャートである。
【図7】図6に対して、CDドライブ装置から先読みバ
ッファへの転送をセット単位からブロック単位に変えた
場合のタイムチャートである。
ッファへの転送をセット単位からブロック単位に変えた
場合のタイムチャートである。
(1) 外部記憶装置 (2) 再生処理装置 (3) CPU (4) 先読みバッファ
Claims (2)
- 【請求項1】 デジタルデータを記憶した大容量外部記
憶媒体から、該データを読み出して転送する外部記憶装
置(1)と、該外部記憶装置(1)から転送されたデータを
記憶する先読みバッファ(4)と、先読みバッファ(4)に
記憶されたデータを読み出して所望の再生信号に変換
し、該再生信号を出力する再生処理装置(2)と、前記外
部記憶装置(1)、先読みバッファ(4)及び再生処理装置
(2)の動作を制御するCPU(3)を具えるコンピュータ
ゲーム装置における記憶媒体再生装置に於て、 先読みバッファ(4)の容量は、外部記憶装置(1)が、再
生すべきデータ列において最後尾から先頭までシーク動
作を行なって、該データ列の先頭からデータを読出す期
間に、再生処理装置(2)が処理できるデータ量よりも多
く、先読みバッファ(4)の記憶領域は、2つのセット(4
0)(40)に分れており、CPU(3)は、外部記憶装置(1)
から先読みバッファ(4)へのデータ転送を制御する手段
を具えており、該制御手段は、CPU(3)に対して所定
のタイミング毎に割込んで実行される手段であり、該制
御手段は、前記データ列における最後尾のデータが先読
みバッファ(4)に転送されたとき、前記データ列の先頭
に読出し位置を移動するように、外部記憶装置(1)に命
令する手段を具え、該制御手段は、何れかのセット(40)
の記憶領域が空いているかを調べる調査手段と、該調査
手段の結果を受けて、空きセット(40)が存在するなら
ば、該空きセット(40)に記憶媒体からのデータを転送す
るように外部記憶装置(1)に命令する手段とを具える、
コンピュータゲーム装置における記憶媒体再生装置。 - 【請求項2】 コンピュータゲーム装置は、主記憶装置
(6)を具えており、該主記憶装置(6)の記憶領域の一部
が先読みバッファ(4)として用いられることを特徴とす
る、請求項1に記載のコンピュータゲーム装置における
記憶媒体再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996010389U JP3036837U (ja) | 1996-10-16 | 1996-10-16 | コンピュータゲーム装置における記憶媒体再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996010389U JP3036837U (ja) | 1996-10-16 | 1996-10-16 | コンピュータゲーム装置における記憶媒体再生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3036837U true JP3036837U (ja) | 1997-05-06 |
Family
ID=32983505
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1996010389U Expired - Lifetime JP3036837U (ja) | 1996-10-16 | 1996-10-16 | コンピュータゲーム装置における記憶媒体再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3036837U (ja) |
-
1996
- 1996-10-16 JP JP1996010389U patent/JP3036837U/ja not_active Expired - Lifetime
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