JP3036606B2 - 画像読み取り装置 - Google Patents

画像読み取り装置

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JP3036606B2
JP3036606B2 JP3278882A JP27888291A JP3036606B2 JP 3036606 B2 JP3036606 B2 JP 3036606B2 JP 3278882 A JP3278882 A JP 3278882A JP 27888291 A JP27888291 A JP 27888291A JP 3036606 B2 JP3036606 B2 JP 3036606B2
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/11Scanning of colour motion picture films, e.g. for telecine

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  • Color Television Image Signal Generators (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、カラーフィルムなど
における画像を読み取ってビデオ信号を得るための画像
読み取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】イメージスキャナやフィルムスキャナの
ような画像読み取り装置によれば、紙などに印刷された
画像やカラーフィルム上の画像を読み取ってビデオ信号
を得ることができる。
【0003】まず、そのような画像読み取り装置の一例
について、図1により説明する。
【0004】図1において、1は被読み取り画像を示
し、この例においては、簡単のため、35mmのリバーサル
フィルムとする。また、20は、この装置の各部の動作
あるいは処理を統括的に制御するマイクロコンピュータ
を示し、30は各種のタイミングのクロックを形成する
クロック形成回路、50はメモリコントローラを示し、
このコントローラ50は、後述するメモリ15R〜15
Bのための書き込みアドレス信号の形成回路及び読み出
しアドレス信号の形成回路(ともに図示せず)を有す
る。
【0005】そして、光源2からの白色光が、色分解フ
ィルタ3を通じてフィルム1に照射され、このフィルム
1の画像が撮像レンズ4によりラインセンサ11に結像
される。この場合、フィルム1は、撮像時に、駆動用モ
ータ21により、水平方向H(副走査方向)に所定の速
度で移動するようにされている。さらに、色分解フィル
タ3は、3原色光をそれぞれ透過させるフィルタ部、す
なわち、赤色光を透過させるフィルタ部Rと、緑色光を
透過させるフィルタ部Gと、青色光を透過させるフィル
タ部Bとを有するとともに、駆動用モータ23により回
転させられ、フィルタ部R〜Bが、光源2とフィルム1
との間の光路上に順に位置するようにされている。
【0006】さらに、ラインセンサ11は、垂直方向V
(主走査方向)の画素数に対応した多数のフォトセンサ
部を有するとともに、その配列方向が垂直方向Vとなる
ようにレンズ4の結像位置に設けられ、クロック形成回
路30から垂直走査用の読み出しクロックRDCKが供給さ
れる。
【0007】また、12は利得制御アンプ、13はガン
マ補正アンプ、14は例えば8ビットのA/Dコンバー
タ、15R〜15Bはフレームメモリを示す。そして、
ガンマ補正アンプ13は、被読み取り画像1が、リバー
サルフィルムのとき、ネガフィルムのとき、一般の原稿
のときなどに対応して最適なガンマ補正を行うものであ
り、その補正特性がマイコン20からの制御信号により
制御される。また、フレームメモリ15R〜15Bは、
例えば出力用のラインバッファを有するデュアルポート
のメモリとされ、メモリコントローラ50から書き込み
アドレス信号及び読み出しアドレス信号(及び書き込み
・読み出しの制御信号)が供給される。
【0008】さらに、16R〜16Bはルックアップテ
ーブル、17R〜17BはD/Aコンバータ、18はマ
トリックス回路を示す。この場合、ルックアップテーブ
ル16R〜16Bは、被読み取り画像1の種類などに対
応して色相や階調などの補正を行うためのものであり、
その補正内容はマイコン20により制御される。さら
に、マトリックス回路18は、3原色信号から輝度信号
及び色差信号を形成するためのものである。
【0009】そして、フィルム1の読み取りは、次のよ
うにして行われる。すなわち、マイコン20によりモー
タ23が制御され、色分解フィルタ3の赤色フィルタ部
Rが光源2とフィルム1との間の光路上に位置される。
続いて、マイコン20によりモータ21が制御され、目
的とするコマを対象としてフィルム1が所定の速度で水
平方向Hに移送されるとともに、形成回路30からライ
ンセンサ11に読み出しクロックRDCKが供給される。
【0010】したがって、ラインセンサ11からは、フ
ィルム1の移動速度及び読み出しクロックRDCKの周波数
に対応した速度で、フィルム1の目的とするコマの赤色
成分の撮像信号S11が取り出される。
【0011】そして、この赤色成分の信号S11が、アン
プ12及びガンマ補正アンプ13を通じてA/Dコンバ
ータ14に供給されてデジタル赤色信号R14にA/D変
換され、この信号R14がフレームメモリ15Rに順に書
き込まれる。なお、このときの書き込みアドレスは、ラ
インセンサ11の垂直及び水平走査位置に対応したアド
レスとされる。すなわち、図5Aに矢印により示すよう
に、書き込みアドレスは、垂直走査方向に1画素分ずつ
インクリメントされるとともに、1垂直走査分が終了す
るごとに1画素分だけ水平走査方向にインクリメントさ
れる(メモリ15Rのアドレスは、水平走査方向に向か
って、さらに、1水平走査分ごとに垂直走査方向に向か
って大きくなっているとする。以下同様)。
【0012】こうして、フィルム1の目的とするコマ
ラインセンサ11により撮像され、その1フレーム分の
赤色信号R14がフレームメモリ15Rにストアされる。
【0013】次に、モータ23により色分解フィルタ3
の緑色フィルタ部Gが光源2とフィルム1との間の光路
上に位置されるとともに、モータ21により目的とする
コマを対象としてフィルム1が所定の速度で水平方向H
に移送される。
【0014】したがって、ラインセンサ11からは、フ
ィルム1の目的とするコマの緑色成分の撮像信号S11が
取り出され、この信号S11がA/Dコンバータ14によ
りデジタル緑色信号G14にA/D変換され、この信号G
14がフレームメモリ15Gに順に書き込まれる。こうし
て、フィルム1の目的とするコマの1フレーム分の緑色
信号G14がフレームメモリ15Gにストアされる。
【0015】続いて、モータ23により色分解フィルタ
3の青色フィルタ部Bが光源2とフィルム1との間の光
路上に位置されるとともに、モータ21により目的とす
コマを対象としてフィルム1が所定の速度で水平方向
Hに移送される。
【0016】したがって、ラインセンサ11からは、フ
ィルム1の目的とするコマの青色成分の撮像信号S11が
取り出され、この信号S11がA/Dコンバータ14によ
りデジタル青色信号B14A/D変換され、この信号B
14がフレームメモリ15Bに順に書き込まれる。こうし
て、フィルム1の目的とするコマの1フレーム分の青色
信号B14がフレームメモリ15Bにストアされる。
【0017】こうして、フィルム1の目的とするコマ
が、色分解フィルタ3及びラインセンサ11により面順
次に撮像され、そのデジタル色信号R14〜B14が、フレ
ームメモリ15R〜15Bにそれぞれストアされる。
【0018】続いて、あるいはメモリ15R〜15Bへ
の書き込みと同時に、メモリ15R〜15Bに対して、
読み出しが実行される。この場合、例えば図5Bに矢印
により示すように、その読み出しアドレスは、水平走査
方向に1画素分ずつインクリメントされるとともに、1
水平走査分が終了するごとに2画素分(2ライン分)だ
け垂直走査方向にインクリメントされる。また、このと
きの読み出し速度は、NTSC方式あるいはPAL方式
の同期速度に対応したものとされるとともに、この読み
出しは、1フレーム分ごとに繰り返される。したがっ
て、メモリ15R〜15Bからは、NTSC方式あるい
はPAL方式における同期速度のデジタル色信号R15〜
B15が取り出される。
【0019】そして、この信号R15〜B15がルックアッ
プテーブル16R〜16Bを通じてD/Aコンバータ1
7R〜17Bに供給されてアナログ色信号R17〜B17に
D/A変換され、この信号R17〜B17がマトリックス回
路18に供給され、出力端子19Y、19R、19B
に、NTSC方式あるいはPAL方式における輝度信号
Y18、赤及び青の色差信号R18、B18が取り出される。
【0020】したがって、これら信号Y18〜B18を、C
RTディスプレイ(テレビ受像機)に供給すれば、フィ
ルム1の画像が表示される。
【0021】また、メモリ15R〜15Bからの信号R
15〜B15の読み出し時、図5Cに矢印で示すように、そ
の読み出しアドレスを、垂直走査方向に1画素分ずつデ
ィクリメントするとともに、1垂直走査分が終了するご
とに2画素分だけ水平走査方向にインクリメントすれ
ば、フィルム1の画像が時計方向に90°回転した状態で
表示される。あるいは図5Dに矢印で示すように、その
読み出しアドレスを、垂直走査方向に1画素分ずつイン
クリメントするとともに、1垂直走査分が終了するごと
に2画素分だけ水平走査方向にディクリメントすれば、
フィルム1の画像が反時計方向に90°回転した状態で表
示される。
【0022】以上が、画像読み取り装置の一般的な構成
及びその動作である。なお、以後、90°回転させない状
態の表示画像を「正立の画像」と呼ぶ。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般に、デ
ジタルビデオ機器においては、ビデオ信号のサンプリン
グ周波数(量子化周波数)は、色副搬送周波数の4倍に
選定されている。このため、上述のような画像読み取り
装置においても、A/Dコンバータ17R〜17Bに供
給される信号R15〜B15のサンプリング周波数は、色副
搬送周波数の4倍となるようにされている。すると、出
力信号Y18〜B18がNTSC方式の場合、表示画面にお
いて有効に表示される画素の数及びブランキング期間に
おける画素の数は、図6Aに示すような値となり、PA
L方式の場合には、図6Bに示すような値となる。
【0024】ところが、共通のメモリ15R〜15Bに
対して、NTSC方式のモードの場合には、図6Aに示
すような画素数となるように、また、PAL方式のモー
ドの場合には、図6Bに示すような画素数となるよう
に、信号R15〜B15を読み出すためには、その読み出し
モードに対応してメモリ15R〜15Bから読み出す信
号R15〜B15に対して補間や間引きを行う必要がある。
このため、メモリ15R〜15Bに対する読み出しアド
レス信号の形成回路が非常に複雑になってしまう。
【0025】さらに、表示画像を90°回転した状態で表
示する場合には、メモリ15R〜15Bの読み出しアド
レスを、図5C、Dに示すように変化させなければなら
ないので、読み出しアドレス信号の形成回路はさらに複
雑になってしまう。
【0026】しかも、その読み出しは、NTSC方式あ
るいはPAL方式の同期速度に対応して高速で行わなけ
ればならない。したがって、メモリ15R〜15Bに対
する読み出しアドレス信号の形成回路は、高速化のため
より高価なものになってしまう。
【0027】この発明は、このような問題点を解決しよ
うとするものである。
【0028】
【課題を解決するための手段】このため、この発明にお
いては、各部の参照符号を後述の実施例に対応させる
と、ラインセンサ11を使用する画像読み取り装置にお
いて、ラインセンサ11の読み出しクロックRDCKが供給
されるPLL64と、このPLL64の出力信号S62を
分周する可変分周回路66とを設ける。
【0029】PLL64の出力信号S62を分周する可変
分周回路66の出力信号S66を、A/Dコンバータ14
にそのクロックとして供給するとともに、PLL64の
出力信号S62を分周する可変分周回路66の出力信号S
66から、メモリ15R〜15Bの書き込みアドレス信号
を形成してメモリ15R〜15Bに供給し、出力される
ビデオ信号R18〜B18のフォーマット及びこのビデオ信
号Y18〜B18により表示される画像の方向に対応して、
書き込みアドレス信号及び2つの可変分周回路63、6
6の分周比N、Mを変化させるとともに、メモリ15R
〜15Bに、出力されるビデオ信号Y18〜B18のフォー
マットに対応して変化する読み出しアドレス信号を供給
してビデオ信号Y18〜B18を得るようにしたものであ
る。
【0030】
【作用】メモリ15R〜15Bに対する読み出しアドレ
ス信号は、出力されるビデオ信号Y18〜B18のフォーマ
ットに関係するだけとなる。
【0031】
【実施例】この発明においても、回路全体は図1に示す
ように構成される。ただし、この例においては、CD
ラインセンサ11は2048画素分のフォトセンサ部を有す
るものとされる。
【0032】また、図2はクロック形成回路30の一部
を示すもので、形成回路31において、ラインセンサ1
1の読み出しクロックRDCKが形成され、この読み出しク
ロックRDCKがラインセンサ11に供給される。この場
合、この読み出しクロックRDCKの周波数f31は、例えば
1.2 MHzとされる。
【0033】さらに、この読み出しクロックRDCKが位相
比較回路61にも供給される。この比較回路61は、V
CO62及び可変分周回路63とともにPLL64を構
成しているもので、VCO62から周波数がNf31の発
振信号S62が取り出され、この信号S62が分周回路63
に供給されて1/Nの周波数の信号、すなわち、周波数
f31の信号に分周され、この分周信号が比較回路61に
供給され、その比較出力がVCO62にその制御信号と
して供給される。
【0034】さらに、VCO62からの信号S62が、分
周回路65に供給されて1/8の周波数の信号S65に分
周され、この信号S65が可変分周回路66に供給されて
1/Mの周波数f66、すなわち、 f66=N・f31/(8M) の信号S66に分周され、この信号S66がA/Dコンバー
タ14にそのA/D変換用のクロックとして供給され
る。また、この信号S66は、メモリコントローラ50に
書き込みアドレス信号の形成用のクロックとしても供給
される。なお、分周回路63、66の分周比N、Mは、
マイコン20により、後述の〜のように制御され
る。
【0035】さらに、コントローラ50からメモリ15
R〜15Bに読み出しアドレス信号が供給されるが、こ
の読み出しアドレス信号は、表示される画像が正立の画
像であるか、90°回転した画像であるかにかかわらず、
図3Dに矢印で示すように、その読み出しアドレスは、
水平走査方向に1画素分ずつインクリメントされるとと
もに、1水平走査分が終了するごとに2画素分だけ垂直
走査方向にインクリメントされるものである。また、こ
の読み出しアドレス信号の同期速度は、端子19Y〜1
9Bから取り出すビデオ信号が方式(NTSC方式ある
いはPAL方式)に対応した速度とされる。
【0036】そして、分周回路63、66の分周比N、
Mが、NTSC方式のモードとPAL方式のモードとに
対応して、また、正立の画像と90°回転した画像とに対
応して、マイコン20により、次のように制御される。 NTSC方式で正立の画像を表示する場合。 この場合には、N=8、M=4に設定する。また、図3
Aに矢印で示すように、メモリ15R〜15Bに対する
書き込みアドレスを、垂直走査方向に1画素分ずつイン
クリメントするとともに、1垂直走査分が終了するごと
に1画素分だけ水平走査方向にインクリメントする。
【0037】このような書き込みによれば、ラインセン
サ11が垂直走査及び水平走査を行った画素の順序が、
メモリ15R〜15Bの書き込みアドレスの順序とが一
致する。また、図3Dに示すように、メモリ15R〜1
5Bの読み出しアドレスの順序が、CRTディスプレイ
の走査の順序に一致している。したがって、CRTディ
スプレイには、正立の画像が表示される。
【0038】そして、この場合、ラインセンサ11に
は、周波数f31(=1.2 MHz)の読み出しクロックRDCK
が供給されているのに対し、A/Dコンバータ14には
周波数f66が f66=N・f31/(8M) =f31・N/(8M) の信号S66がクロックとして供給されている。したがっ
て、ラインセンサ11の1垂直走査分の撮像信号S11の
うち、N/(8M)の画素に対応する信号がA/Dコン
バータ14において有効にA/D変換され、信号R14
(G14、B14)として取り出されることになる。
【0039】そして、今は、N=8、M=4であるか
ら、信号S66の周波数f66は、 f66=f31・8/(8×4) =f31・(1/4) (=300 kHz) となる。したがって、図4の欄にも示すように、ライ
ンセンサ11の1垂直走査ごとに2048画素分の撮像信号
S11が得られるが、そのうちの1/4(3画素おきに1
画素)である512 画素分の信号が、信号R14(あるいは
G14、B14)にA/D変換されることになる。
【0040】すなわち、垂直方向の画素数は512 画素と
なる。また、水平方向の画素数は、フィルム1の移動及
びラインセンサ11の垂直走査の回数により例えば756
画素とされる。
【0041】なお、この場合、垂直方向の画素数が512
画素で、図6Aに示した垂直方向の有効画素数よりもや
や多いが、これは、フィルム1に対してやや広い範囲を
有効範囲として読み取ることを意味する。 NTSC方式で90°回転した画像を表示する場合。 この場合には、N=11、M=6に設定する。そして、表
示画像を時計方向に回転させるときには、図3Bに矢印
で示すように、メモリ15R〜15Bに対する書き込み
アドレスを、水平走査方向に1画素分ずつディクリメン
トするとともに、1水平走査分が終了するごとに1画素
分だけ垂直走査方向にインクリメントする。
【0042】また、表示画像を反時計方向に回転させる
ときには、図3Cに矢印により示すように、メモリ15
R〜15Bに対する書き込みアドレスを、水平走査方向
に1画素分ずつインクリメントするとともに、1水平走
査分が終了するごとに1画素分だけ垂直走査方向にディ
クリメントする。
【0043】このような書き込みによれば、ラインセン
サ11が垂直走査及び水平走査を行った画素の順序が、
メモリ15R〜15Bの書き込みアドレスの順序とが直
交するので、CRTディスプレイには、90°回転した画
像が表示される。
【0044】そして、今は、N=11、M=6であるか
ら、信号S66の周波数f66は、 f66=f31・11/(8×6) =f31・(11/48) (=275 kHz) となる。したがって、図4の欄にも示すように、ライ
ンセンサ11の1垂直走査ごとに2048画素分の撮像信号
S11が得られるが、そのうちの11/48である469画素分
の信号が、信号R14(あるいはG14、B14)にA/D変
換されることになる。
【0045】すなわち、水平方向の画素数は469 画素と
なる。また、垂直方向の画素数は、フィルム1の移動及
びラインセンサ11の垂直走査の回数により例えば485
画素とされる。
【0046】なお、図4の欄(及び欄)では、ライ
ンセンサ11を90°回転した状態で示しているが、これ
は、ラインセンサ11からの撮像信号S11が、その画素
順に(一部は上記のように間引かれるが)メモリの水平
方向に書き込まれることを模型的に示したものであり、
ラインセンサ11を機械的に90°回転させることを意味
するものではない。
【0047】また、この場合、水平方向の画素数が469
画素で、図6Aに示した垂直方向の有効画素数よりも少
ないが、これは、カメラを縦にかまえてフィルム1に撮
影したときのように、フィルム1のコマを縦にして表示
をするとき、その全部が表示されるようにするためであ
る。そして、メモリ15R〜15Bの、信号R14〜B14
の書き込まれないエリアには、例えば白色の画素データ
が書き込まれる。 PAL方式で正立の画像を表示す
る場合。この場合には、N=10、M=4に設定する。ま
た、図3Aに矢印で示すように、メモリ15R〜15B
に対する書き込みアドレスを、垂直走査方向に1画素分
ずつインクリメントするとともに、1垂直走査分が終了
するごとに1画素分だけ水平走査方向にインクリメント
する。
【0048】このような書き込みによれば、ラインセン
サ11が垂直走査及び水平走査を行った画素の順序が、
メモリ15R〜15Bの書き込みアドレスの順序とが一
致するので、CRTディスプレイには、正立の画像が表
示される。
【0049】そして、今は、N=10、M=4であるか
ら、信号S66の周波数f66は、 f66=f31・10/(8×4) =f31・(5/16) (=375 kHz) となる。したがって、図4の欄にも示すように、ライ
ンセンサ11の1垂直走査ごとに2048画素分の撮像信号
S11が得られるが、そのうちの5/16である640画素分
の信号が、信号R14(あるいはG14、B14)にA/D変
換されることになる。
【0050】すなわち、垂直方向の画素数は640 画素と
なる。また、水平方向の画素数は、フィルム1の移動及
びラインセンサ11の垂直走査の回数により例えば739
画素とされる。 PAL方式で90°回転した画像を表示する場合。 この場合には、N=9、M=5に設定する。そして、表
示画像を時計方向に回転させるときには、図3Bに矢印
で示すように、メモリ15R〜15Bに対する書き込み
アドレスを、水平走査方向に1画素分ずつディクリメン
トするとともに、1水平走査分が終了するごとに1画素
分だけ垂直走査方向にインクリメントする。
【0051】また、表示画像を反時計方向に回転させる
ときには、図3Cに矢印により示すように、メモリ15
R〜15Bに対する書き込みアドレスを、水平走査方向
に1画素分ずつインクリメントするとともに、1水平走
査分が終了するごとに1画素分だけ垂直走査方向にディ
クリメントする。
【0052】このような書き込みによれば、ラインセン
サ11が垂直走査及び水平走査を行った画素の順序が、
メモリ15R〜15Bの書き込みアドレスの順序とが直
交するので、CRTディスプレイには、90°回転した画
像が表示される。
【0053】そして、今は、N=9、M=5であるか
ら、信号S66の周波数f66は、 f66=f31・9/(8×5) =f31・(9/40) (=270 kHz) となる。したがって、図4の欄にも示すように、ライ
ンセンサ11の1垂直走査ごとに2048画素分の撮像信号
S11が得られるが、そのうちの9/40である461画素分
の信号が、信号R14(あるいはG14、B14)にA/D変
換されることになる。
【0054】すなわち、水平方向の画素数は461 画素と
なる。また、垂直方向の画素数は、フィルム1の移動及
びラインセンサ11の垂直走査の回数により例えば575
画素とされる。
【0055】
【発明の効果】上述のようにして、この発明によれば、
フィルム1の画像の表示が行われるが、この場合、特に
この発明によれば、メモリ15R〜15Bに対する読み
出しは、取り出す信号Y18〜B18がNTSC方式のとき
とPAL方式のときとで変更するだけでよいので、その
読み出しアドレスの形成回路は簡単な構成とすることが
できる。
【0056】また、NTSC方式のときと、PAL方式
のとき、及び、正立の画像を表示するときと、90°回転
した画像を表示するときとで、メモリ15R〜15Bに
対する書き込みアドレスを変更する必要があるが、その
書き込みの速度は、の場合の信号S66の周波数f66=
375 kHzが最高であり、この程度の周波数であれば、処
理も容易で、書き込みアドレス信号の形成回路が高価に
なることがない。また、その書き込みアドレス信号の形
成回路に必要なクロックも信号S66により容易に形成す
ることができる。
【0057】さらに、NTSC方式のときと、PAL方
式のときとで、CCDラインセンサ11を変更する必要
もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一例を示す系統図である。
【図2】この発明の一部の一例を示す系統図である。
【図3】フレームメモリに対するアクセスの順序を説明
するための図である。
【図4】有効な画素数を説明するための図である。
【図5】フレームメモリに対するアクセスの順序を説明
するための図である。
【図6】画面と画素数との関係を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
1 被読み取り画像 2 光源 3 色分解フィルタ 4 撮像レンズ 11 CCDラインセンサ 12 利得制御アンプ 13 ガンマ補正アンプ 14 A/Dコンバータ 15R〜15B フレームメモリ 16R〜16B ルックアップテーブル 17R〜17B D/Aコンバータ 18 マトリックス回路 20 マイクロコンピュータ 21、23 駆動用モータ 30 クロック形成回路 50 メモリコントローラ 61 位相比較回路 62 VCO 63、66 可変分周回路 64 PLL 65 分周回路
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 9/79 H04N 1/04 H04N 1/387 H04N 5/253 H04N 9/11

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラインセンサに読み出しクロックを供給
    して被読み取り画像に対する主走査を行うとともに、 上記ラインセンサと、上記被読み取り画像とを、上記主
    走査の方向とは直交する方向に相対的に移動させて上記
    被読み取り画像に対する副走査を行い、 上記主走査及び副走査により上記被読み取り画像の撮像
    信号を得、 この撮像信号をA/Dコンバータに供給してデジタル信
    号にA/D変換してからメモリに書き込み、 このメモリから上記撮像信号を読み出して所定のフォー
    マットのビデオ信号を出力するようにした画像読み取り
    装置において、 上記読み出しクロックが供給されるPLLと、 このPLLの出力信号を分周する可変分周回路とを有
    し、 上記PLLは、VCOと、 このVCOの出力信号を分周する別の可変分周回路と、 この可変分周回路の出力信号と、上記読み出しクロック
    とを位相比較し、その比較出力を上記VCOにその制御
    信号として供給する位相比較回路とを有し、 上記PLLの出力信号を分周する上記可変分周回路の出
    力信号を、上記A/Dコンバータにそのクロックとして
    供給するとともに、 上記PLLの出力信号を分周する上記可変分周回路の出
    力信号から、上記メモリの書き込みアドレス信号を形成
    して上記メモリに供給し、 上記出力されるビデオ信号のフォーマット及びこのビデ
    オ信号により表示される画像の方向に対応して、上記書
    き込みアドレス信号及び上記2つの可変分周回路の分周
    比を変化させるとともに、 上記メモリに、上記出力されるビデオ信号のフォーマッ
    トに対応して変化する読み出しアドレス信号を供給して
    上記ビデオ信号を得るようにした画像読み取り装置。
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