JP3567046B2 - 画像データの転送方法及び画像入力装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は画像データの転送方法に関するもので、詳しくは光学画像をイメージセンサで撮像して得た画像データを、大容量のフレームメモリなどを用いずに効率的にパーソナルコンピュータなどの外部機器に転送する方法及び画像入力装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パーソナルコンピュータ(パソコン)の普及に伴い、例えば写真撮影した画像を一画面分の画像データとしてパーソナルコンピュータに取り込んで様々な画像処理を試みることが一般ユーザの間でも広く行われつつある。こうした要請から、光学画像を電気的な画像データに変換してパソコンなどの外部機器に転送できるようにした画像入力装置が種々商品化されている。
【0003】
こうした画像入力装置には固体撮像素子が用いられるが、ライン型の固体撮像素子(ラインセンサ)を利用し、原稿をラインセンサと直交する方向に送りながら1ラインずつ撮像を行うスキャナタイプのものと、エリア型の固体撮像素子(エリアセンサ)を利用し、一画面分の画像を同時に撮像するタイプのものとがある。そして、いずれのタイプの画像入力装置においても、撮像して得られた画像信号はデジタル変換の後、一画面分の記憶容量をもったフレームメモリに画素ごとの画像データとして書き込まれる。また、特開平4−104692号公報に記載された手法では、上記フレームメモリに代えて2つのフィールドメモリを用いており、奇数ラインの画像データと偶数ラインの画像データとを個別のフィールドメモリに書き込むようにしている。
【0004】
フレームメモリに書き込まれた画像データは、画像入力装置あるいは外部機器からのコマンド入力によって順次に読み出される。外部機器としてパソコンが接続されている場合には、読み出された画像データはパソコンに内蔵あるいは増設された画像メモリに展開され、以後はドットマップメモリから読み出した画像データごとに様々な画像処理を加えることが可能となる。また、2つのフィールドメモリを用いたものでは、各メモリからラインごとに交互に画像データの読み出しを行ってデータ転送が行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、これまでの画像入力装置は、フレームメモリ,フィールドメモリのいずれを用いるにせよ、少なくとも一画面分の画像データを格納するに足る記憶容量をもった画像データメモリを必要としている。しかし、こうした画像データメモリは、画像入力装置を構成している他の構成部品と比較してかなり高価なものとなっているため、低価格,普及型の画像入力装置を商品化する上では大きな妨げとなっていた。
【0006】
本発明は上記難点に鑑みてなされたもので、フレームメモリやフィールドメモリのような大容量,高価格の画像データメモリを用いることなく、簡便に一画面分の画像データを外部機器に転送することができるようにした画像データの転送方法及び画像入力装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するにあたり、一画面分の撮像信号を一定周期ごとに出力するエリア型のイメージセンサから入力される一画面分の撮像信号の中から、ライン番号の指定により選択された水平走査ラインに属する撮像信号だけをデジタル化された画像データに変換してデータメモリに書き込み、この書き込み順にしたがって画像データを外部機器に転送した後、前記一定周期ごとに前記ライン番号の指定を順次に変更しながら、逐次に指定変更されたライン番号の水平走査ラインに属する撮像信号を画像データに変換して前記データメモリへの書き込み、外部機器への転送を繰り返すことによって、一画面分の画像データを複数回に分けて外部機器に転送するようにしてある。
【0008】
前記データメモリとしては、画像データの書き込み時及び読出し時にアドレス指定を要しない先入れ先出し式のデータメモリを用いるのが画像データの書き込み,読出し処理の簡略化を図る上で有効であり、また水平走査ラインのライン番号の指定は複数本ずつ行われ、かつ指定されたライン番号は一定間隔を開けて指定するのが画像のアウトラインを早めに識別する上で効果的である。
【0009】
さらに、上記の画像データの転送方法を用いた画像入力装置は、撮像面上に多数のピクセルがマトリクス状に配列され、一画面分の撮像信号を一定周期ごとに出力するエリア型のイメージセンサと、前記一定周期ごとに水平走査ラインのライン番号を順次に指定変更するライン番号指定手段と、このライン番号指定手段で指定されたライン番号の水平走査ラインに属する撮像信号をデジタル化された画像データに変換するデータ変換手段と、このデータ変換手段から出力される画像データが書き込まれるデータメモリと、このデータメモリに書き込まれた画像データを順次に外部機器に転送するデータ転送手段とが用いられ、前記一定周期ごとに異なる水平走査ラインに属する撮像信号を順次に画像データに変換しながら外部機器に転送することで、一画面分の画像データを複数回に分けて外部機器に転送するように構成される。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明を用いた画像入力装置の一例を図1に示す。この画像入力装置は、プリント写真のようなシート状をした一般の反射原稿の画像を撮像することができる他、図示のようにセッティングすることによって、現像済みの写真フイルムを透過型の原稿として写真画像を簡便に撮像することができるようになっている。撮影レンズ及びCCDイメージセンサなどの回路部品を内蔵した本体部2の上部には、垂直軸の回りに回動自在なマウント部3が設けられている。マウント部3にはスリット4が形成され、このスリット4にフイルムホルダ5を挿入することができる。フイルムホルダ5は2枚の薄板を開閉自在に連結したもので、背面板(図中上面側)は乳白色の拡散板となっており、前面板には矩形の開口が形成されている。フイルムホルダ5の前面板と背面板との間にシート状に切断された写真フイルム6を挟み、これをスリット4に挿入する。
【0011】
マウント部3の上部には一対の照明ユニット7が設けられ、その中に組み込まれたランプを点灯させることによって写真フイルム6に背後から照明を与えて写真画像を撮像することができる。なお、写真フイルム6としてはネガ,ポジいずれでもよく、ネガの場合には得られた画像信号に対してネガポジ反転処理が行われる。なお、写真画像が縦姿勢で撮影されたものであるか横姿勢で撮影されたものであるかに応じてマウント部3を回動させることによって、常に正立姿勢で撮像を行うことができる。本体部2に軸着された一対の支持脚8,8を図示位置からさらに上方に回動させ、また一対の照明ユニット7を開くことによって、この画像入力装置を倒立させた状態にして使用することもできる。この状態では、照明ユニット7で照明を与えながら、例えば下に置かれた一般のシート状原稿の画像も撮像することが可能となる。
【0012】
本体部2には、本装置の使用,操作に必要な端子類,操作つまみが設けられている。例えば電源端子10には直流電源供給用のプラグが接続される。また、ビデオ端子11にCRTなどのモニタ機器を接続することによって、撮像した画像を簡便に観察することができるようになる。コネクタ端子12はパソコンなどの外部機器との接続に用いられる。そして、この画像入力装置から得られた画像データはこのコネクタ端子12を経て外部機器に転送され、また外部機器からの制御信号をコネクタ端子12を通して入力することによって、画像入力装置の作動を外部から制御することもできるようになっている。ダイヤル14,15は、それぞれ本体部2に内蔵された撮影レンズを調節するためのもので、一方はフォーカシング操作、他方はズーミング操作に用いられる。また、その他にも露光調節やホワイトバランス調節をマニュアルでも設定できるようにするための操作部や、ネガ/ポジ反転切換用操作部などが設けられている。
【0013】
図2に上記画像入力装置の電気的構成の概略を示す。照明ユニット7に組み込まれたランプ7aで照明された写真フイルム6の画像は、撮影レンズ20によってイメージセンサ21の撮像面上に結像される。撮影レンズ20は簡略に図示してあるが、ダイヤル14,15の操作によりフォーカシング,ズーミングを行うことが可能であり、オートフォーカス装置や電動ズーミング装置と組み合わせることも可能である。
【0014】
イメージセンサ21は、周知のように、電荷蓄積部を備えた受光体からなる微少なピクセルを撮像面上にマトリクス状に多数配列したエリア型のCCDイメージセンサからなり、光学画像を撮像信号に変換して出力する。各ピクセルの前面には、イエロー,マゼンタ,シアンの補色をそれぞれ透過する微少なカラーフィルタが設けられており、ピクセルごとに撮像信号を得ることができる。このCCDイメージセンサ21には、有効な水平走査ラインが480本設定されており、1本の水平走査ラインについて504画素分の撮像信号が得られる。そして、1/60sec ごとの垂直同期期間(1V)内に480回の水平走査(480H)が行われる。
【0015】
CCDイメージセンサ21からの撮像信号はオートゲインコントロール(AGC)回路22に入力され、色ごとに所定のゲインで増幅される。AGC回路22で増幅された撮像信号はA/Dコンバータ26によってデジタル化され、デジタル信号処理(DSP)回路27に入力される。DSP回路27はデジタル化された撮像信号の信号レベルを色ごとに評価し、これらが照明光の色温度に依存した偏りを示しているときには自動的にホワイトバランス調節を行い、またγ補正処理もこのDSP回路27によって行われる。ホワイトバランス調節はマニュアル操作で設定することも可能となっている。なお、色バランス調節は、AGC回路22で色ごとのゲインを変更することでも対応が可能である。電子ボリューム(EVR)25は、マイクロコンピュータ(マイコン)24から入力されるデジタルデータに基づいて、AGC回路22,A/Dコンバータ26,DSP回路27に適宜の制御信号,制御データを入力するために用いられている。
【0016】
DSP回路27は、1/60sec ごとに入力されてくるデジタル化された撮像信号に基づいて画素ごとの輝度信号Yと色差信号Cとからなる画像データを作る。こうして得られた画像データはさらにNTSC方式に準拠した信号形態に変換された後、D/Aコンバータ28を介してコンポジット画像信号としてビデオ端子11から出力される。したがって、ビデオ端子11にテレビジョン受像機などの一般の外部モニタを接続しておけば、この画像入力装置で撮像した画像を再生することができる。
【0017】
なお、1/60sec ごとに入力されてくる一画面分の撮像信号は同じもので、これをそのまま第1,第2フィールドごとに用いてもよいが、例えば水平走査ごとに入力されてくる撮像信号を、第1フィールドでは奇数ラインと偶数ラインの順に組み合わせて加算,平均処理したものに基づいて第1フィールドの画像信号を作り、第2フィールドでは偶数ラインと奇数ラインの順に組み合わせて加算,平均処理したものに基づいて第2フィールドの画像信号を作って、これらの画像信号をインターレース方式で利用してもよい。また、CCDイメージセンサ21の一水平走査ライン当りの画素数や水平走査ラインの本数が、外部モニタのラスター一本当りの画素数や1V期間内のラスター本数と一致していなくても、周知の画素数変換手法や垂直補間法を用いることによって良好な再生画像の表示を行うことができる。
【0018】
DSP回路27は、A/Dコンバータ26とともにCCDイメージセンサ21の各ピクセルから得られる撮像信号を画素ごとの画像データ(輝度信号Yと色差信号C)に変換するデータ変換手段を構成し、デジタル信号として入力された撮像信号に演算処理を行い、画素ごとの輝度信号Yと色差信号Cとを算出する。なお、この画素数はCCDイメージセンサ21の撮像面に配列されたピクセルの総数と同数である。画素ごとに求められた一画面分の輝度信号Y及び色差信号Cは、前述したようにビデオ端子11からNTSC方式に準拠したコンポジット信号として出力される他、後述するように一画面分の画像データのうちの一部だけがファーストイン/ファーストアウト(FIFO)メモリ31,32にそれぞれ書き込まれる。
【0019】
FIFOメモリ31,32はアドレス指定なしにデータの書込み,読出しが可能なメモリで、マイコン24からの書込みコマンドによりDSP回路27からの入力順に輝度信号Yと色差信号Cとを順次に格納してゆき、またマイコン24からの読出しコマンドにより書込み順に輝度信号Yと色差信号Cとを出力する。これらのFIFOメモリ31,32の記憶容量はそれぞれ水平走査ライン8本分の画素数であり、前述したようにCCDイメージセンサ21の水平走査ライン本数が480本であるから、一画面分の画像データのうちの1/60が書き込める記憶容量となっている。
【0020】
この画像入力装置の全体的な作動シーケンスはマイコン24によって管制されている。メモリ33のROM領域はそのシーケンスプログラムの格納に用いられ、またRAM領域はシーケンス処理に際して記憶,更新されるデータ,フラグの保存に用いられる。メモリ33のROM領域には、さらに基準画像データが用意されており、この基準画像データを外部からのコマンド入力によってFIFOメモリ31,32に転送した後、これを読み出して外部機器に転送して画像観察を行うことによって、破線で囲んだデジタル出力部DSの作動確認を行うことができるようになっている。マイコン24は、さらにCCDイメージセンサ21を駆動するためのCCDドライバ34や、照明用のランプ7aを駆動するインバータ35の作動も制御している。
【0021】
パラレルI/F制御回路36は、コネクタ端子12にパソコン38を接続したときに、I/Fバッファメモリ39,インタフェース回路40を介してパソコン38とマイコン24との間の制御信号やデータ信号の授受を制御し、またFIFOメモリ31,32から読み出された画像データの転送制御を行う。この画像入力装置にパソコン38を接続して用いるときには、パソコン38に専用のドライブソフトを読み込ませる必要があるが、これには例えば磁気ディスク41や、CDROMなどの一般の記憶媒体を用いることができる。
【0022】
この画像入力装置からパソコン38に転送される画像データは、前述したようにFIFOメモリ31,32に書き込まれる。しかし、FIFOメモリ31,32の記憶容量は、一画面分を構成している480本の水平走査ラインのうちの8本分(1/60)に限られているので、一画面分の画像データを転送するには、その都度、FIFOメモリ31,32に書き込む画像データを水平走査ライン8本ずつ更新してゆく必要がある。このため、マイコン24,メモリ33は、DSP回路27から出力される水平走査ライン480本のうちの8本分だけを指定するライン番号指定手段として機能しており、A/Dコンバータ26から一画面分の撮像信号が入力されるごとに、FIFOメモリ31,32に書き込むべき画像データが属する水平走査ラインの垂直方向でのアドレス(ライン番号)を切り換える。
【0023】
なお、磁気ディスク41に書き込まれたドライブソフトによって、画像データを粗く読み取ってパソコン38のモニタ38a上に簡便に画像表示を行うプレビューモードと、標準的に画像データを読み取って画像表示を行う通常モードとが用意されており、各々画像データの読み込み中においても逐次に画像観察を行うことができるようになっている。画像データの読み込み中に並行して画像表示を行うと一画面分の画像データの転送に時間がかかるようになるが、これらの場合に表示画像のアウトラインを早めに確認することができるように、FIFOメモリ31,32に書き込まれる画像データが属する水平走査ラインは隣接した8本ではなく、プレビューモードでは例えば8本おきに間隔を開けた8本に設定され、通常モードでは4本おきに間隔を開けた8本に設定されている。
【0024】
上記画像入力装置にパソコン38を接続して使用するときの作用について説明する。図3に、画像入力装置にパソコン38を接続してドライブソフトを立ち上げたときにモニタ38aに表示されるメイン画面を示す。メイン画面内には、プレビュー画の表示枠50と、明るさ調節用のインジケータ,プレビューボタン,取り込みボタン,画質調節ボタン,設定ボタン,閉じボタンがそれぞれ表示される。キー操作ヤマウス操作によってカーソルを上記の各インジケータ,ボタンに移動させ、クリック入力を行うことによって、それぞれのプログラムを起動させることができる。
【0025】
明るさ調節用のインジケータに対してクリック操作を行い、カーソルを適宜の位置に移動操作することによって、画像入力装置側での明るさ調節に優先してパソコン38側からの明るさ調節用のデータがマイコン24に送信される。これにより、CCDイメージセンサ21の電子シャッタ秒時(電荷蓄積時間)と、AGC回路22のゲイン調節とが所定の組み合せのもとで変更され、撮像信号の信号レベルをマニュアル調節することができる。画質設定ボタンに対してクリック操作を行うと、ドライブソフトによりモニタ38aに画質調節用のウインドゥが開かれ、モニタ38aに画像表示を行うときの明るさ,コントラスト,色の濃さ,シャープネスを適宜に設定することができ、またホワイトバランス調節もマニュアル設定することができる。なお、こうしてパソコン38側で設定された画像入力装置駆動用の制御データはパソコン38のメモリに更新して保存される。そして、次に画像入力装置にこのパソコン38を接続して使用する際には、メモリに保存されている制御データが読み出され、これにより画像入力装置立ち上げ時の初期設定が行われるようになっている。
【0026】
設定ボタンをクリック操作すると、設定メニュー画面がモニタ38aに開かれ、画像データを取り込むときの画素サイズ,マスキングサイズ,ネガの種類などを設定することができる。モニタ38a上に画像表示を行うときの画素数は最大で「640×480」であるが、この画素サイズの設定によって、モニタ38a上に画像表示を行うときに、その表示態様をフルサイズの写真画像についてフィールド画の「640×480」ドット(通常画)にするか、フレーム画の「640×480」ドット(精細画)にするか、さらにはハーフサイズの写真画像についてフィールド画の「320×240」ドット(通常画)にするか、フレーム画の「320×240」ドット(精細画)にするかを選択することができる。
【0027】
マスキングサイズは、写真画像のサイズが横フルサイズ,ハイビジョンサイズ,パノラマサイズ,縦サイズのいずれであるかに応じて設定され、これにより各々の写真画像をモニタ38a上に表示するときに、不要な部分に電気的なマスキング処理を行うことができるようになる。ネガの種類は、原稿となる写真フイルム6の種類に応じて設定され、これらの設定データはパソコン38内のメモリに保存される。そして、画像入力装置から画像データを取り込んで表示を行うときに、メモリに保存されたデータに対応した補正が行われる。
【0028】
プレビューボタンをクリック操作すると、画像入力装置側のマイコン24がプレビューモードで画像データの読み込みを開始し、読み込んだ画像データをパソコン38に転送する。こうして転送された画像データは、パソコン38に内蔵もしくは増設された画像メモリに格納され、これと並行して表示枠50にプレビュー画像の表示が行われる。
【0029】
プレビュー画の表示枠50には、水平走査ライン60本、水平走査ライン一本当り160画素で画像表示が行われる。このため画像入力装置は、ビデオ端子11にコンポジット信号を出力するために一画面分の撮像信号をそのまま取り込むのと同時に、転送用の画像データ作成のために原理的に図5に示す処理にしたがって撮像信号の取り込みを行う。すなわち、DSP回路27に1/60sec ごとに入力されてくる一画面分(水平走査ライン480本分)の撮像信号のうち、最初の読み込み時にはライン番号「1,9,17,25,33,41,49,57」(=8N+1)の8本の水平走査ラインに属する撮像信号だけが転送用の画像データ作成のためにDSP回路27内に取り込まれる。
【0030】
これにより、1回目の一画面分の撮像信号の中からライン番号「1,9,17,25,33,41,49,57」のものが選択され、1水平走査ライン当り504画素分の撮像信号から、126画素分の輝度信号Yと色差信号Cの画像データが算出され、FIFOメモリ31,32にそれぞれ書き込まれる。こうして8ライン分の画像データがFIFOメモリ31,32に書き込まれると、マイコン24からのコマンドにしたがい、パラレルI/F制御回路36,I/Fバッファメモリ39,インターフェース回路40を介して書込み順に画像データがパソコン38に転送され、パソコン38側の画像メモリに書き込まれる。なお、パソコン38側の画像メモリにはアドレスが付与されており、パソコン38側ではアドレス指定によって画像データを画素単位で読み出すことが可能となっている。
【0031】
こうしてパソコン38側の画像メモリに展開された画像データは、水平走査ラインが60本、一水平走査ライン当り126画素のデータとなっているのに対し、表示枠50における表示画素数は水平走査ライン本数は60本で一致しているが、一水平走査ラインあたりの画素数は160画素となっている。このため、パソコン38はそのドライブソフトにしたがい、一水平走査ライン当り126画素分の画像データから160画素分への画像データの変換処理を行って表示枠50に画像表示を行う。前述したように、1回目に入力される一画面分の撮像信号の中からは、ライン番号「1,9,17,25,33,41,49,57」に属する画像データが取り込まれるため、水平走査ラインの本数比率からは1/60(=8/480)分の画像データではあるが、水平走査ラインは8本間隔であることからCCDイメージセンサ21の撮像面上での面積比率では1/7.5(=64/480)分のエリアに属する画像データがFIFOメモリ31,32に書き込まれることになる。
【0032】
2回目の撮像信号がDSP回路27に入力されると、マイコン24,メモリ33からなるライン番号指定手段は、次にFIFOメモリ31,32に書き込むべき画像データの属する水平走査ラインのライン番号の指定変更を行い、ライン番号が「65,73,81,89,97,105,113」のものを同様に画像データに変換して同様にFIFOメモリ31,32に書き込む。そして、同様にしてパソコン38に画像データの転送が行われ、並行して表示枠50には、次の8本分の画像データに基づいてプレビュー画の表示が継続して行われる。
【0033】
こうして8回の画像データの転送が行われると、水平走査ライン60本分、一水平走査ラインあたり126画素分の画像データによって表示枠50にプレビュー画の表示が行われる。ユーザーはこのプレビュー画を確認した後、これが目的とする画像であるときには図3のメニュー画面上でカーソルを取り込みボタンに合わせてクリック操作を行って正規の画像データの取り込みを行い、目的とする画像でないときには、フイルムホルダ5を移動させた後に同様のプレビュー操作を行う。
【0034】
プレビュー画の確認の後、取り込みボタンをクリック操作すると、モニタ38aの画面表示が図4に示す画面に切り換えられ、前述した設定メニュー画面上で設定したモードで画像データの通常読み込みが実行される。設定メニュー画面で精細画モード、すなわちフレーム画の「640×480」ドットでの画像表示が設定されているときには、原理的に図6の処理にしたがって撮像信号から画像データへの変換が行われ、やはり水平走査ライン8本分ごとに画像データがFIFOメモリ31,32に書き込まれ、転送される。
【0035】
図6に示すように、画像データの通常読み込み時には、最初にDSP回路27に入力されてくる一画面分の撮像信号の中から、ライン番号「1,5,9,13,17,21,25,29」の8本分の水平走査ラインに属する撮像信号から、一水平走査ライン当り504画素分の画像データが作られ、これらの画像データがFIFOメモリ31,32に順次に書き込まれる。そして、水平走査ライン8本分の画像データの書込みが完了した時点で、同様にこれらの画像データはパソコン38に転送される。
【0036】
こうして水平走査ライン8本分、一水平走査ラインあたり504画素分の画像データは、パソコン38側の画像メモリに展開され、ここから読み出された画像データによって図4に示すモニタ画面上の表示枠51に画像表示が行われる。このとき、表示枠51における表示画素数は一水平走査ラインあたり640画素であるから、パソコン38はドライブソフトにしたがい、504画素から640画素へのデータ変換を行って画像表示を行う。この結果、表示枠51には水平走査ライン8本分ずつの画像データの転送を受けるごとに水平走査ライン8本分ずつの画像表示が行われる。
【0037】
最初の水平走査ライン8本分の画像データの転送が完了すると、次の読み込みのために水平走査ラインのライン番号の指定変更処理が行われる。2回目ではライン番号「33,37,41,45,49,53,57,61」の水平走査ラインの画像データがFIFOメモリ31,32に書き込まれ、同様にしてパソコン38側の画像メモリに展開される。同様の処理が15回行われ、15回目でライン番号「449,453,457,461,465,469,473,477」の水平走査ライン8本分のデータ転送が行われた時点では、水平走査ライン120本分のデータ転送が行われることになる。
【0038】
こうして水平走査ライン120本分の画像データの転送が完了すると、水平走査ライン4本間隔ではあるが、表示枠51には撮像対象となっている1画面分の画像が表示される。したがって、水平走査ライン480本のうちの120本分の画像データを取り込んだ時点で、現在取り込み中の画像のアウトラインを識別することができるようになる。また、図4に示すように、画像データの取り込み中には画像入力装置やフイルムホルダ5が不用意に移動されることがないように、「取り込み中 動かさないで」という警告メッセージが表示される。
【0039】
引続き水平走査ラインのライン番号の指定変更が行われるが、このときには図6の「Z」の値が変更され、最初の水平走査ライン120本分の画像データ取り込みのときに飛ばされたライン番号「3,7,11,15,19,23,27,31」の8本の水平走査ラインに属する画像データがFIFOメモリ31,32に書き込まれる。したがって、同様の処理を4回行うことによって、一画面全ての画像データが順次にFIFOメモリ31,32に書き込まれ、パソコン38に転送されるようになる。そして、その都度、表示枠51に表示される画像が精細なものになってゆく。
【0040】
また、フレーム画の「640×480」ドットでの画像表示が設定されているため、上記のように水平走査ライン480本分の全ての画像データがパソコン38に転送され、一水平走査ラインおきに奇数フィールド,偶数フィールドの各々のフィールド画が作られ、インターレース方式でモニタ38aにフレーム画の表示が行われる。一方、フィールド画の「640×480」ドットでの画像表示に設定されている場合には、図6において「K=2」の時点、すなわち水平走査ライン240本分の画像データの取り込みが完了した時点で画像データの取り込みが終わる。そして、こうして得られた画像データにより、奇数フィールド,偶数フィールドの各々のフィールド画が構成される。
【0041】
なお、画像入力装置からパソコン38に転送される画像データの中には、映像期間だけでなくブランキング期間が含まれているが、パソコン38側ではこのブランキング期間データの削除が行われ、映像期間内の画像データだけを連続させたものだけがアドレス順にパソコン38側の画像メモリに書き込まれる。また、ハーフサイズの写真画像について撮像を行ったときには、一水平走査ライン当りの画素数が504画素の半分の252画素しか得られないので、モニタ38a上に表示するときの表示画素数320に合わせて、パソコン38で補間処理が行われる。また、画像データ取り込み時の水平走査ラインの本数は、フレーム画の表示モードでは、図6において「K=2」の時点、すなわち水平走査ライン240本分の画像データの取り込みで完了し、フィールド画の表示モードでは「K=1」すなわち水平走査ライン120本分の画像データの取り込みで完了する。
【0042】
その他の機能として、画像入力装置のメモリ33には基準画像データが用意されている。この基準画像データは、パソコン38からの特定コマンドによって呼び出され、DSP回路27を経てFIFOメモリ31,32に書き込まれた後に、これまでと同様の処理のもとでパラレルI/F制御回路36,I/Fバッファメモリ39,インタフェース回路40を経てパソコン38の画像メモリに転送される。この基準画像データとしては、例えば赤,緑,青の三原色を所定輝度で表示するための輝度信号Y,色差信号Cが用意される。
【0043】
この基準画像データがDSP回路27に入力されると、水平走査ライン8本分の基準画像データが同様にFIFOメモリ31,32に書き込まれ、パソコン38に転送される。この結果、モニタ38aには赤,緑,青の三原色がカラーバーとして表示され、ユーザーはマイコン24,DSO回路27を含むデジタル出力部DSが適正に作動していることを確認することができる。なお、撮像部が適正動作しているか否かは、ビデオ端子11に接続したモニタの画像を観察して確認することができる。
【0044】
以上、図示した実施形態をもとに本発明について説明してきたが、FIFOメモリ31,32に書き込む画像データとしては必ずしも輝度信号と色差信号に限られない。例えば画像処理機能をもったパソコン38にはRGB入力端子を備えているものも少なくない。そこで、DSP回路27に入力される撮像信号を画素ごとにデジタル化されたR,G,Bの色信号に変換した後、色ごとに用意されたFIFOメモリにこれらの画像データを書き込むようにしてもよい。また、CCDイメージセンサ21の撮像面に設けられた微少カラーフィルタとしても、補色型ではなく赤色透過,緑色透過,青色透過のものを用いることも可能である。
【0045】
さらに、水平走査ラインの指定変更処理は、図5や図6に示すような処理だけでなく、例えばメモリ33の所定アドレス領域に、指定すべきライン番号を順次に配列したテーブルメモリを用意しておき、水平走査ライン8本ごとにアドレスポインタを移動しながらライン番号の指定変更を行うようにしてもよい。また、FIFOメモリの記憶容量は水平走査ライン8本分にしてあるが、コスト的に余裕があればこの記憶容量を増やすことも可能である。また、画像入力装置に接続される外部機器としても、ビデオプリンタなどの出力装置や、ICメモリ,磁気ディスク,CDなどの外部記憶装置を対象にすることもできる。
【0046】
【発明の効果】
上記のように、本発明によればCCDイメージセンサから一定周期で入力される一画面分の撮像信号ごとに異なる水平走査ラインを指定して順次に画像データに変換しながら逐次に外部機器に転送できるようにしてあるから、これまでのように撮像装置側にはフレームメモリなどの膨大な記憶容量をもつメモリが不要になり、簡便に画像データを得ることができるようになる。
【0047】
さらに、上記のデータ転送方法を適用することにより、画像入力装置のローコスト化が可能となり、しかも一画面分の撮像信号を水平走査ラインのライン番号の指定により区画して画像データに変換し、外部機器に転送する構成であるから、画像入力装置側のハード構成が複雑化することもなく、簡便なデータ処理で画像データの転送が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を用いた画像入力装置の外観図である。
【図2】本発明に用いられる電気的構成の概略を示すブロック図である。
【図3】画像入力装置に接続されたパソコンのモニタに表示される初期画面の一例を示す説明図である。
【図4】画像データの通常取り込み時にパソコンのモニタに表示される画面の一例を示す説明図である。
【図5】プレビュー画の画像データ取り込み時に行われるライン番号の指定変更処理を示すフローチャートである。
【図6】通常モードでの画像データ取り込み時に行われるライン番号の指定変更処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
21 CCDイメージセンサ
24 マイクロコンピュータ
27 デジタル信号処理回路
31,32 ファーストイン/ファーストアウトメモリ
33 メモリ
38 パーソナルコンピュータ
Claims (4)
- 一画面分の撮像信号を一定周期ごとに出力するエリア型のイメージセンサから入力される一画面分の撮像信号の中から、ライン番号の指定により選択された水平走査ラインに属する撮像信号だけをデジタル化された画像データに変換してデータメモリに書き込み、この書き込み順にしたがって画像データを外部機器に転送した後、前記一定周期ごとに前記ライン番号の指定を順次に変更しながら、逐次に指定変更されたライン番号の水平走査ラインに属する撮像信号を画像データに変換して前記データメモリへの書き込み、外部機器への転送を繰り返すことによって、一画面分の画像データを複数回に分けて外部機器に転送するようにしたことを特徴とする画像データの転送方法。
- 前記データメモリは、画像データの書き込み時及び読出し時にアドレス指定を要しない先入れ先出し式のデータメモリであることを特徴とする請求項1記載の画像データの転送方法。
- 水平走査ラインのライン番号の指定は複数本ずつ行われ、かつ指定されたライン番号は一定間隔を開けて指定されることを特徴とする請求項1又は2記載の画像データの転送方法。
- 撮像面上に多数のピクセルがマトリクス状に配列され、一画面分の撮像信号を一定周期ごとに出力するエリア型のイメージセンサと、前記一定周期ごとに水平走査ラインのライン番号を順次に指定変更するライン番号指定手段と、このライン番号指定手段で指定されたライン番号の水平走査ラインに属する撮像信号をデジタル化された画像データに変換するデータ変換手段と、このデータ変換手段から出力される画像データが書き込まれるデータメモリと、このデータメモリに書き込まれた画像データを順次に外部機器に転送するデータ転送手段とを有し、前記一定周期ごとに異なる水平走査ラインに属する撮像信号を順次に画像データに変換しながら外部機器に転送することで、一画面分の画像データを複数回に分けて外部機器に転送することを特徴とする画像入力装置。
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