JP3036329U - ケーブルラック用上下カバー取付金具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】ケーブルラックＰに装着するカバーＱ１と
底板Ｑ２とに兼用するカバー兼用底板Ｑを連結する取付
金具であって、係止体２の親桁Ｐ１の上面に係止する係
止部２Ａの幅を、親桁Ｐ１の上面より広く形成し、係止
体２の側面２ＢをカバーＱ１の屈曲した側縁に重合し、
この重合した係止体２の側面２Ｂ内側と係止部２Ａ内側
とで形成する角部から親桁Ｐ１に当接する補強突部２Ｃ
を突設する。 【効果】一つの金型を兼用できるタイプの取付金具を提
供する。従来の取付金具と比較して勝るとも劣らない連
結強度を有する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、ケーブルラックの上下にカバーを装着する際に用いるケーブルラ ック用上下カバー取付金具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ケーブルラックの上下にカバーを装着する場合、上下のカバーを押さえ るクランプと、ケーブルラックの親桁側面に係止し、このクランプに連結する取 付金具を使用して装着している。このとき、ケーブルラックの親桁の寸法は、種 々のものがあるから、この取付金具においても、ケーブルラックの寸法に適した ものを使用している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、種々の取付金具を成形するには、種々の金型が必要になり、製造コ ストがかかることになる。そこで、各部の曲げ角度や曲げ寸法、及び取付孔の位 置を統一することで、全長が異なっても、一つの金型を兼用できるタイプの取付 金具が提案されることになった。

【０００４】 しかしながら、これら各部の曲げ角度や曲げ寸法、及び取付孔の位置を統一し た状態で、取付金具の全長を種々変更した場合は、取付金具と上部のクランプと を連結するフックボルトが傾斜して連結の妨げになるなど、取付金具の長さによ って連結強度の問題が生じる場合があることが分った。

【０００５】 そこで、本考案は、上述の課題を解決するため案出されたもので、一つの金型 を兼用できるタイプの取付金具であって、従来の取付金具と比較して勝るとも劣 らない連結強度を有するケーブルラック用上下カバー取付金具の提供を目的とす る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上述の目的を達成すべくこの考案の第１の手段は、ケーブルラックＰに装着す るカバーＱ１と底板Ｑ２とに兼用するカバー兼用底板Ｑを連結する取付金具であ って、ケーブルラックＰの幅方向に配され底板Ｑ２下面に当接する底板用杆体１ と、屈曲された帯板状を成し親桁Ｐ１の外側面に配して親桁Ｐ１の上面に係止し て底板用杆体１に連結する係止体２と、ケーブルラックＰの幅方向に配されカバ ーＱ１の上面に載置するカバー用杆体３と、係止体２からカバー用杆体３にネジ 止め連結する連結具４とから成るケーブルラック用上下ラックカバー取付金具に おいて、係止体２の親桁Ｐ１の上面に係止する係止部２Ａの幅を、親桁Ｐ１の上 面より広く形成し、係止体２の側面２ＢをカバーＱ１の屈曲した側縁に重合し、 この重合した係止体２の側面２Ｂ内側と係止部２Ａ内側とで形成する角部から親 桁Ｐ１に当接する補強突部２Ｃを突設したことにある。

【０００７】 また、第２の手段における補強突部２Ｃは、係止体２の側面２Ｂと係止部２Ａ とで形成する角部を、外側から内側に向けて押圧変形させた側面略三角形状を成 すものである。

【０００８】

【考案の実施の形態】

以下、図面を参照して、この考案の実施の形態を詳細に説明する。

【０００９】 この考案取付金具は、底板用杆体１と係止体２とカバー用杆体３と連結具４と から構成されるもので、カバーＱ１と底板Ｑ２とに兼用するカバー兼用底板Ｑを 連結する（図１参照）。

【００１０】 底板用杆体１は、ケーブルラックＰの幅方向に配され底板Ｑ２下面に当接する 。この底板用杆体１に使用する杆材は、断面ハット型鋼状のチャンネル材を使用 している。そして、この底板用杆体１に挿通孔１Ａを開穿し、連結具４を挿通し ている。また、このカバー用杆体３は、断面コ字状を成した底板用杆体１より軽 量のチャンネル材を使用しており、挿通孔３Ａを開穿して連結具４を挿通する（ 図１及び図２参照）。

【００１１】 係止体２は、屈曲された帯板状を成し、親桁Ｐ１の上面に係止して親桁Ｐ１の 外側面に配する。この係止体２は、親桁Ｐ１の上端に係止するように屈曲した係 止部２Ａを上部に設け、底板用杆体１にネジ止めする連結部２Ｅを下部に設けて いる（図２参照）。

【００１２】 そして、この係止部２Ａの幅を、親桁Ｐ１の上面より広く形成し、係止体２の 側面２ＢをカバーＱ１の屈曲した側縁に重合するように設けている（図２又は図 ３参照）。

【００１３】 更に、重合した係止体２の側面２Ｂ内側と係止部２Ａ内側とで形成する角部か ら親桁Ｐ１に当接する補強突部２Ｃを突設する（図３参照）。図示の補強突部２ Ｃは、係止体２の側面２Ｂと係止部２Ａとで形成する角部を、外側から内側に向 けて押圧変形せしめ、角部内側に突出する側面略三角形状を成している（図４参 照）。

【００１４】 連結具４は、係止体２の側面２Ｂに開穿した連結孔２Ｄに係止して、カバーＱ １の上面に載置するカバー用杆体３にネジ止め連結するフックボルト状のもので ある。この連結具４は、カバーＱ１の屈曲した側縁と、係止体２の側面２Ｂとに 沿って垂直に配されるものである。

【００１５】 本考案において、係止体２の全長を変更する場合は、係止体２の側面２Ｂの長 さを変更するものとし、各部の曲げ角度や曲げ寸法、及び取付孔の位置は変更し ないで形成するものである。

【００１６】

【考案の効果】

この考案は、上述の如く構成したことにより、当初の目的を達成する。

【００１７】 すなわち、請求項１により、従来の取付金具と比較して勝るとも劣らない連結 強度を有するものになった。この結果、一つの金型を兼用して形成したタイプに 生じる連結強度の問題は解消された。

【００１８】 また、請求項２により、親桁Ｐ１と係止体２との間に生じるガタ付きを解消す ると共に、親桁Ｐ１上面より幅広に形成した係止部２Ａの強度を高めることがで きる。

【００１９】 このように、本考案では、一つの金型を兼用できるタイプの取付金具でも、従 来の取付金具と比較して勝るとも劣らない連結強度を有するなどといった実用上 有益な種々の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案を示す斜視図。

【図２】この考案の使用状態を示す要部側面図。

【図３】この考案の使用状態を示す要部断面図。

【図４】この考案の係止体を示す斜視図。

【符号の説明】

Ｐ ケーブルラック Ｐ１ 親桁 Ｑ カバー兼用底板 Ｑ１ カバー Ｑ２ 底板 １ 底板用杆体 １Ａ 挿通孔 ２ 係止体 ２Ａ 係止部 ２Ｂ 側面 ２Ｃ 補強突部 ２Ｄ 連結孔 ２Ｅ 連結部 ３ カバー用杆体 ３Ａ 挿通孔 ４ 連結具 ４Ａ 係止部 ４Ｂ ナット

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ケーブルラックに装着するカバーと底板
   とに兼用するカバー兼用底板を連結する取付金具であっ
   て、ケーブルラックの幅方向に配され底板下面に当接す
   る底板用杆体と、屈曲された帯板状を成し親桁の外側面
   に配して親桁の上面に係止して底板用杆体１に連結する
   係止体と、ケーブルラックの幅方向に配されカバーの上
   面に載置するカバー用杆体と、係止体からカバー用杆体
   にネジ止め連結する連結具とから成るケーブルラック用
   上下ラックカバー取付金具において、係止体の親桁の上
   面に係止する係止部の幅を、親桁の上面より広く形成
   し、係止体側面をカバーの屈曲した側縁に重合し、この
   重合した係止体側面内側と係止部内側とで形成する角部
   から親桁に当接する補強突部を突設した事を特徴とする
   ケーブルラック用上下カバー取付金具。
2. 【請求項２】 前記補強突部は、係止体の側面と係止部
   とで形成する角部を、外側から内側に向けて押圧変形さ
   せた側面略三角形状を成した請求項１記載のケーブルラ
   ック用上下カバー取付金具。