JP3035249U - 掲示板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 押しピン及びマグネット片のいずれの使用
も可能な掲示板を提供すること。 【構成】 芯材１の表面側に押しピンＰが刺し通し可能
なピン支持材２を貼着し、このピン支持材２の表面に
は、多数の押しピン挿入孔３が全域にわたって穿設され
た磁性材からなる表面材４を貼着し、更に前記芯材１の
裏面に裏面材５を貼着してなること。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、掲示板に関するもので、被掲示物を固定するのに、押しピンとマグ ネット片のいずれの使用も可能な掲示板に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来使用されている掲示板としては、コルク板や不織布等からなる表面材上に 被掲示物を押しピンにより止め付けるようにした押しピン専用の掲示板、あるい は表面材に鋼板を使用し、この上に被掲示物をマグネット片で押さえて固定する ようにしたマグネット式掲示板がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記のように従来の掲示板は、押しピン専用またはマグネット専用の掲示板で あって、それぞれ一長一短を有するが、被掲示物には、大きさが大小異なったり 、また厚みが異なるような種々のものがあるため、その被掲示物によっては、押 しピンを使用する方が良い場合、またマグネット片を使用した方が便利な場合、 あるいは両方を併用すると都合の良い場合がある。

【０００４】 そこで本考案は、押しピン及びマグネット片のいずれの使用も可能な掲示板を 提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

請求項１に係る掲示板は、芯材１の表面側に押しピンＰが刺し通し可能なピン 支持材２を貼着し、このピン支持材２の表面には、多数の押しピン挿入孔３が全 域にわたって穿設された磁性材からなる表面材４を貼着し、更に前記芯材１の裏 面に裏面材５を貼着してなることを特徴とする。

【０００６】 請求項２は、請求項１に記載の掲示板において、芯材１は、パーティクルボー ド、発泡スチロール、段ボールまたは繊維板からなるものである。

【０００７】 請求項３は、請求項１または２に記載の掲示板において、ピン支持材２は、軟 質合成樹脂製のシート材からなるものである。

【０００８】 請求項４は、請求項１〜３のいずれかに記載の掲示板において、表面材４は、 鋼板製のパンチングプレートからなるものである。

【０００９】 請求項５は、請求項１〜４のいずれかに記載の掲示板において、裏面材２５は 、金属板からなるものである。

【００１０】 請求項６は、請求項１〜４のいずれかに記載の掲示板において、裏面材１５は 、硬質合成樹脂製の板材からなるものである。

【００１１】 請求項７は、請求項１〜４のいずれかに記載の掲示板において、前記裏面材は 、金属板とこれの内面側に貼着される合成樹脂製の板材とからなる。

【００１２】

【実施例】

図１は本考案に係る掲示板の正面図、図２は背面図、図３はその拡大詳細縦断 面図である。この掲示板は、正面視矩形状の掲示板本体Ａと、この本体Ａの周縁 に取り付けられる周枠Ｂとからなり、掲示板本体Ａは、芯材１の表面側に押しピ ンＰが刺し通し可能なピン支持材２を貼着し、このピン支持材２の表面には、多 数の押しピン挿入孔３が全域にわたって穿設された磁性材からなる表面材４を貼 着し、更に芯材１の裏面に裏面材５を貼着することによって形成される。この掲 示板本体Ａの縦横のサイズを参考的に例示すれば、縦が約８９０ｍｍ、横が約１ １８０ｍｍである。

【００１３】 芯材１は、パーティクルボードからなるもので、その厚みは例えば８ｍｍとさ れる。尚、パーティクルボードとは、所要の木材を破砕して粒状にしたものを接 着剤を加えて熱圧縮成形した板材料のことであり、軽量で十分な強度もあり、し かも安価である。芯材１としては、パーティクルボード以外に、発泡スチロール 、段ボールまたは繊維板が使用され、これらは特に軽量で、安価に入手できるも のである。また、これらのパーティクルボード、発泡スチロール、段ボール、繊 維板は、押しピンＰが刺し通し可能であるから、ピン支持材２が十分に厚く形成 されていなくても、ピン支持材２に刺した押しピンＰを芯材１まで通し入れるこ とができる。

【００１４】 ピン支持材２は、刺し通された押しピンＰを確実に支持し得る軟質合成樹脂製 のシート材からなるもので、例えばビニールレザーが使用され、その厚みは、例 えば３ｍｍとされる。

【００１５】 表面材４は、厚みが例えば０．５ｍｍの鋼板製パンチングプレートからなるも ので、図１に示すように、多数の押しピン挿入孔３が表面材４の全域にわたって 縦横それぞれ一定のピッチで穿設されている。各押しピン挿入孔３の直径は例え ば１６ｍｍとされ、またこの押しピン挿入孔３の縦列のピッチは約２０ｍｍ、横 列のピッチは１７．５ｍｍとされる。尚、押しピン挿入孔３は、図１には表面材 ４の一部にしか図示していないが、実際には表面材４の全面にわたって穿設され ている。また、この表面材４、即ちパンチングプレートの表面には所望の色のカ ラー塗装が施してある。鋼板製パンチングプレートは、市販のものを安価で入手 できる。

【００１６】 裏面材５は、鋼板あるいはアルミニウム板等の金属板６と、この金属板６の内 面側に接着剤で貼着されたビニールレザー等からなる合成樹脂製の板材７とによ って形成され、金属板６には所望の色のカラー塗装が施されている。これらの厚 みは、金属板６が例えば０．２５ｍｍ、合成樹脂製板材７が３ｍｍとされる。こ の裏面材５は、芯材１を補強する機能と裏面側の化粧機能を有するもので、この ように裏面材５を金属板６と合成樹脂製板材７とで形成することにより、金属板 ６の厚みを上記のように０．２５ｍｍ程度と薄くすることができる。

【００１７】 また、周枠Ｂは、図１〜図３から分かるように、上下の横枠８，８と左右の縦 枠９，９と、これら上下横枠８，８と左右の縦枠９，９との各コーナー部を接続 するコーナー枠１０とから構成され、これらの各枠８，９，１０は、それぞれア ルミニウムまたは硬質合成樹脂によって一体形成される。

【００１８】 上記のような構成よりなる掲示板の組み立てるには、芯材１の表面にピン支持 材２を、このピン支持材２の表面に表面材４をそれぞれ接着剤により接着し、ま た表面材４の裏面には、合成樹脂製板材７を接着剤で接着した後、その外面に金 属板６を接着して裏面材５を形成することによって、掲示板本体Ａを組み立てる 。こうして組み立てた掲示板本体Ａの周縁に、上下横枠８，８、左右縦枠９，９ 及び各コーナー枠１０を嵌合して、それぞれ裏側からビス１１で固着し、それに よって図１及び図２に示すような掲示板が組み立てられる。

【００１９】 この掲示板の使用において、被掲示物Ｓをマグネット片Ｍで固定したいときは 、表面材４に当接させた被掲示物Ｓ上の所望位置にマグネット片Ｍを当て置けば 、各マグネット片Ｍが、磁性体である表面材４に吸着して被掲示物Ｓを固定する ことができる。また、押しピンＰを使用したいときは、多数の押しピン挿入孔３ が表面材４の全域に設けてあるから、表面材４に当接させた被掲示物Ｓ上の所望 位置で押しピンＰを押しピン挿入孔３からピン支持材２に刺し通すことによって 、被掲示物Ｓを固定することができる。また、押しピンＰとマグネット片Ｍを併 用するときも、上記のような要領で、表面材４上の被掲示物Ｓを押しピンＰとマ グネット片Ｍとによって適宜に固定させることができる。

【００２０】 図４の（Ａ）及び（Ｂ）は、他の形態による掲示板本体１０Ａ，２０ａを示す もので、図４（Ａ）に示す掲示板本体１０Ａは、例えば厚さが３ｍｍ程度の硬質 合成樹脂製の板材からなる裏面材１５を有する点が異なり、他の構成については 図１〜図３に示す前記掲示板本体Ａと同様である。この裏面材１５としては、例 えば塩化ビニルが使用される。これによれば、裏面材１５が硬質合成樹脂製の板 材からなるため、その厚みを厚くすることにより十分な強度が得られ、また金属 板に比べ安価となる。

【００２１】 図４（Ｂ）に示す掲示板本体２０Ａは、例えば厚さ１ｍｍ程度の鋼板またはア ルミニウム板等の金属板からなる裏面材２５を有する点が異なり、他の構成につ いては前記掲示板本体Ａと同様である。これによれば、裏面材２５が金属板から なるため、こき金属板だけで十分な補強機能が得られると共に、裏面材２５の厚 みを薄くでき、それだけ掲示板本体Ａ全体の厚みを薄くできる。

【００２２】

【考案の効果】

請求項１に係る掲示板によれば、この掲示板は、芯材の表面側に押しピンが刺 し通し可能なピン支持材を貼着し、その表面に、多数の押しピン挿入孔が全域に わたって穿設された磁性材からなる表面材を貼着し、更に芯材の裏面に裏面材を 貼着してなるものであるから、被掲示物をマグネット片で固定したいときは、表 面材に張り付けた被掲示物上の所望位置にマグネット片を当て置けば、各マグネ ット片が、磁性体である表面材に吸着して被掲示物を固定することができる。ま た、押しピンを使用したいときは、多数の押しピン挿入孔が表面材全域に設けて あるから、表面材に張り付けた被掲示物上の所望位置で押しピンを押しピン挿入 孔からピン支持材に刺し通すことによって、被掲示物を固定することができる。 また、押しピンとマグネット片を併用するときも、上記のような要領で、表面材 に張り付けた被掲示物を押しピンとマグネット片とによって適宜に固定すること ができる。また、芯材の表側にピン支持材を介して表面材が、また裏側に裏面材 がそれぞれ積層状に重合配置されるため、全体として十分な強度が確保され、ま た外観上の体裁も良い。

【００２３】 請求項２によれば、芯材として、パーティクルボード、発泡スチロール、段ボ ールまたは繊維板を使用すれば、芯材が軽量となり、また芯材のコストを安くで きる。また、これらのパーティクルボード、発泡スチロール、段ボールまたは繊 維板は、押しピンが刺し通し可能であるから、ピン支持材が十分に厚く形成され ていなくても、ピン支持材に刺した押しピンを芯材まで通し入れることができて 、押しピンを確実に支持することができる。

【００２４】 請求項３によれば、ピン支持材が軟質合成樹脂製のシート材からなるため、押 しピンの刺し通しが容易であると共に、刺した押しピンを確実に支持できる。

【００２５】 請求項４によれば、表面材が鋼板製のパンチングプレートからなるものであっ て、この鋼板製パンチングプレートは市販のものを安価で入手できるから、製作 コストの低減化を図ることができる。

【００２６】 請求項５によれば、裏面材として金属板のみを使用するから、それ自体で十分 な補強機能が得られると共に、裏面材の厚みを薄くでき、それだけ掲示板本体全 体の厚みを薄くできる。

【００２７】 請求項６によれば、裏面材が硬質合成樹脂製の板材からなるため、その厚みを 厚くすることにより十分な強度が得られ、また金属板に比べ安価となる。

【００２８】 請求項７によれば、裏面材が金属板と合成樹脂製板材とからなるため、金属板 の厚みを薄くでき、従ってそのコストを低減できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案に係る掲示板の一実施例を示す正面図
である。

【図２】 同上の掲示板の背面図である。

【図３】 図１のＸ−Ｘ線に沿った拡大断面図である。

【図４】 （Ａ）及び（Ｂ）は、それぞれ掲示板本体の
他の実施例を示す一部断面図である。

【符号の説明】

Ａ 掲示板本体 Ｂ 周枠 １ 芯材 ２ ピン支持材 ３ 押しピン挿入孔 ４ 表面材 ５ 裏面材 ６ 金属板 ７ 合成樹脂製の板材 １５ 裏面材 ２５ 裏面材 Ｐ 押しピン Ｍ マグネット片

Claims (7)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 芯材の表面側に押しピンが刺し通し可能
   なピン支持材を貼着し、このピン支持材の表面には、多
   数の押しピン挿入孔が全域にわたって穿設された磁性材
   からなる表面材を貼着し、更に前記芯材の裏面に裏面材
   を貼着してなることを特徴とする掲示板。
2. 【請求項２】 前記芯材は、パーティクルボード、発泡
   スチロール、段ボールまたは繊維板からなる請求項１に
   記載の掲示板。
3. 【請求項３】 前記ピン支持材は、軟質合成樹脂製のシ
   ート材からなる請求項１または２に記載の掲示板。
4. 【請求項４】 前記表面材は、鋼板製のパンチングプレ
   ートからなる請求項１〜３のいずれかに記載の掲示板。
5. 【請求項５】 前記裏面材は、金属板からなる請求項１
   〜４のいずれかに記載の掲示板。
6. 【請求項６】 前記裏面材は、硬質合成樹脂製の板材か
   らなる請求項１〜４のいずれかに記載の掲示板。
7. 【請求項７】 前記裏面材は、金属板とこれの内面側に
   貼着される合成樹脂製の板材とからなる請求項１〜４の
   いずれかに記載の掲示板。