JP2837654B2

JP2837654B2 - ジグソーパズル

Info

Publication number: JP2837654B2
Application number: JP8059526A
Authority: JP
Inventors: 博近藤
Original assignee: Tenyo Co Ltd
Current assignee: Tenyo Co Ltd
Priority date: 1996-03-15
Filing date: 1996-03-15
Publication date: 1998-12-16
Anticipated expiration: 2016-03-15
Also published as: JPH09248382A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、デコパージュ兼用
のジグソーパズルに係り、特に複数個のピースをその２
辺乃至４辺の凹凸を合わせながら嵌め込んで平面板の描
画や写真やパターン等を完成させるジグソーパズル本来
のパズルとして楽しむことができ、また完成させたジグ
ソーパズル板にデコパージュ用の小部品を接着固定する
ことにより立体的なデコパージュの装飾品としても楽し
むことができるデコパージュ兼用のジグソーパズルに関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】ジグソーパズルは、一般に、少なくとも
一面に描画や写真やパターン等を付した平面板を縦横に
ジグザグに切断して複数個のピースを形成し、その複数
個のピースをその２辺乃至４辺の凹凸を合わせながら嵌
め込んで平面板の描画や写真やパターン等を完成させる
ものである。そして、このジグソーパズルには、その平
面板の描画や写真やパターン等を完成させるためのパズ
ルとして楽しむことができ、完成させた描画や写真やパ
ターン等の平面板を額縁やパネル等のホルダにセット保
持して室内を装飾する室内装飾品としても楽しむことも
できる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の従来
のジグソーパズルは、平面板を縦横にジグザグに切断し
てなるものであるから、完成後室内装飾品として楽しむ
場合、平面的であると言う課題がある。

【０００４】本発明の目的は、ジグソーパズル本来のパ
ズルとして楽しむことができ、また完成後には立体的な
デコパージュの装飾品としても楽しむことができるデコ
パージュ兼用のジグソーパズルを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、少なくとも一面に描画や写真やパター
ン等が付された平面板が縦横にジグザグに切断されて複
数個のピースが形成されており、その複数個のピースの
２辺乃至４辺の凹凸を合わせながら嵌め込んで平面板の
描画や写真やパターン等を完成させるジグソーパズル板
と、デコパージュ小部品と、このデコパージュ小部品を
完成させたジグソーパズル板の一面に接着固定する接着
部材と、前記ジグソーパズル板に前記コパージュ小部品
を接着固定した完成品を保持する額縁と、その額縁に配
置された透明板及びマットと、その透明板及びマットと
前記完成品との間に介在された介在部材と、を備えたこ
とを特徴とする。

【０００６】この結果、本発明のジグソーパズルは、複
数個のピースをその２辺乃至４辺の凹凸を合わせながら
嵌め込んでジグソーパズル板の描画や写真やパターン等
を完成させるジグソーパズル本来のパズルとして楽しむ
ことができる。また、完成されたジグソーパズル板にデ
コパージュ小部品を接着部材により接着固定することに
より、完成後には立体的なデコパージュの装飾品として
も楽しむことができる。さらに、上述の完成品のジグソ
ーパズル板及びコパージュ小部品を額縁等に保持するこ
とにより、室内装飾品としても楽しむことができる。し
かも、完成品とマット及び透明板との間に介在部材が介
在されているので、透明板が完成品から浮いているの
で、デコパージュ小部品の立体効果が損なわれない。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、本発明のジグソーパズルの
一実施の形態を添付図面を参照して説明する。図におい
て、１はパズルの平面板（ジグソーパズル板）である。
この平面板１は、図４及び図５に示すように、例えば厚
紙等からなり、少なくとも一面（平面）に描画や写真や
パターン等１０を施す。この平面板１の描画や写真やパ
ターン等１０は、例えばサッカー場を施してなる。この
平面板１を縦横にジグザグに切断して複数個のピース１
００を形成する。なお、この複数個のピース１００の２
辺乃至４辺（４角部のピース１００の場合は２辺、平面
板１の４角を除いた４周辺のピース１００の場合は３
辺、その他のピース１００の場合は４辺）の係合凹部１
０１と係合凸部１０２とにおいて、組み合わさる凹凸の
ものは同一であるが、その他の凹凸の形状はそれぞれ異
なる。この結果、複数個のピース１００は、全て形状が
異なることとなる。なお、この凹凸は深く高いものやほ
ぼ直線的な浅く低いものもある。

【０００８】図において、２はデコパージュ小部品であ
る。このデコパージュ小部品２は、図６に示すように、
例えば厚紙やウレタン樹脂等の板材からなり、上述のジ
グソーパズル板１のかっぱを擬人化したサッカー選手と
サッカーボールと同一のかっぱを擬人化したサッカー選
手とサッカーボールとを印刷して切り抜いてなるもので
ある。このデコパージュ小部品２において、ジグソーパ
ズル板１と同一のものを使用すれば、原画コストが安価
となる。

【０００９】図において、４は接着部材である。この接
着部材４は、図２及び図３に示すように、例えばシリコ
ン系の接着剤からなり、デコパージュ小部品２のジグソ
ーパズル板１への押し込み量若しくは押し込み力によ
り、デコパージュ小部品２のジグソーパズル板１からの
高さが調整できるように構成されている。

【００１０】図において、６は背面板である。この背面
板６は、図２及び図３に示すように、例えば厚紙等から
なり、外側の寸法が前記ジグソーパズル板１の外側の寸
法とほぼ等しい。

【００１１】この実施の形態における本発明のジグソー
パズルは、以上の如き構成からなるので、まず、背面板
６の上において、複数個のピース１００を、その２辺乃
至４辺（４角部のピース１００の場合は２辺、平面板１
の４角を除いた４周辺のピース１００の場合は３辺、そ
の他のピース１００の場合は４辺）の係合凹部１０１と
係合凸部１０２とを合わせながら嵌め込んで平面板（ジ
グソーパズル板）１の描画や写真やパターン等１０、す
なわち、サッカー場の描画や写真やパターン等１０を完
成させることにより、ジグソーパズル本来のパズルとし
て楽しむことができる。この完成させたジグソーパズル
板１自体を接着剤や糊等により固定したり、又は完成さ
せたジグソーパズル板１を背面板６に接着固定する。

【００１２】そして、完成されたジグソーパズル板１の
かっぱを擬人化したサッカー選手とサッカーボールに、
かっぱを擬人化したサッカー選手のデコパージュ小部品
２とサッカーボールのデコパージュ小部品２とを接着部
材４によりそれぞれ接着固定することにより、このかっ
ぱを擬人化したサッカー選手とサッカーボールとのデコ
パージュ小部品２が接着部材４を介してジグソーパズル
板１から浮いた状態で接着固定されているので、このデ
コパージュ小部品２のかっぱを擬人化したサッカー選手
が同じくデコパージュ小部品２のサッカーボールを蹴っ
ている状態が浮き上がって立体的に見える。

【００１３】このように、完成後には立体的なデコパー
ジュの装飾品としても楽しむことができる。また、完成
されたジグソーパズル板１のかっぱを擬人化したサッカ
ー選手とサッカーボールに、かっぱを擬人化したサッカ
ー選手のデコパージュ小部品２とサッカーボールのデコ
パージュ小部品２とを接着部材４によりそれぞれ接着固
定するので、ジグソーパズル板１のジグザグのカットラ
インがデコパージュ小部品２により覆い隠され、このジ
グソーパズル板１のジグザグのカットラインが無くな
り、装飾効果が向上される。さらに、このジグソーパ
ズル板１にデコパージュ小部品２を接着固定した完成品
を後述する額縁等に保持させることにより、室内装飾品
としても楽しめる。

【００１４】以下、額縁等について説明する。図におい
て、５はホルダとしての額縁である。この額縁５は、図
１及び図２に示すように、例えば、木製若しくは樹脂製
若しくは金属製からなり、２本の長い枠体５０と、２本
の短い枠体５１とからなる。前記４本の枠体５０及び５
１によりロ字形状の枠を構成すると共に、長方形の開口
部５４（又は正方形の開口部の場合もある）を形成す
る。この４本の枠体５０及び５１の裏面側に止め具５２
を取り付ける。また、この４本の枠体５０及び５１の内
側面に係合溝５３をそれぞれ設ける。この係合溝５３で
形成される長方形の後面側開口部の寸法が上述のジグソ
ーパズル板１及び背面板６の外形寸法とほぼ等しいか若
干大である。

【００１５】図において、３はマットである。このマッ
ト３は、図７に示すように、例えば、厚紙等からなり、
中央に開口部３０を設けたロ形状の枠形状をなす。この
マット３の外側の寸法は前記平面板１とほぼ等しく、ま
たこのマット３の開口部３０の寸法は額縁５の前面側の
開口部５４の寸法よりも若干小さい。このマット３の内
側の上面には傾斜面３１が設けられている。なお、この
上面の傾斜面３１は必ずしも設けなくても良い。

【００１６】図において、７は外形寸法が上述のジグソ
ーパズル板１の外形寸法とほぼ等しい透明板である。７
０は介在部材である。この介在部材７０はロ形状をなす
もの、又は小ピース形状をなすもの等からなる。

【００１７】そして、上述の額縁５の止め具５２を開き
（図２に示す状態からほぼ９０°回転させた状態）、こ
の額縁５の係合溝５３に、透明板７、マット３、介在部
材７０、完成品（ジグソーパズル板１、デコパージュ小
部品２、接着部材４及び背面板６からなる）をセットし
て、止め具５２をほぼ９０°回転させて図２に示す状態
に止めることにより、完成品１、２、４、６を額縁等
３、５、７、７０に保持させることができる。このと
き、マット３の後面とジグソーパズル板１の前面との間
に介在部材７０が介在されているので、透明板７がデコ
パージュ小部品２から浮いているので、デコパージュ小
部品２の立体効果が損なわれない。

【００１８】

【００１９】図８は、デコパージュ小部品２の変形例を
示した一部断面図である。（Ａ）に示すデコパージュ小
部品２Ａはその縁を、例えば右側のように湾曲させた
り、あるいは左側のように折り曲げたりしたものであ
る。（Ｂ）に示すデコパージュ小部品２Ｂは段差２０を
介して高さが異なるものである。（Ｃ）に示すデコパー
ジュ小部品２Ｃは異なる大きさのデコパージュ小部品２
Ｃを複数枚貼り合わせたものである。（Ｄ）に示すデコ
パージュ小部品２Ｄは同一大きさのデコパージュ小部品
２Ｄを複数枚貼り合わせたものである。

【００２０】なお、上述の（Ａ）及び（Ｂ）に示すデコ
パージュ小部品２Ａ、２Ｂは、高さが調整できる例えば
シリコン系の接着剤からなる接着部材４を用いてジグソ
ーパズル板１から浮かした状態で接着固定されているの
で、立体的に見える。また、（Ｃ）及び（Ｄ）に示すデ
コパージュ小部品２Ｃ、２Ｄは、複数枚貼り合わせてな
るものであるから、ジグソーパズル板１から突出して立
体的に見える。この複数枚貼り合わせたデコパージュ小
部品２Ｃ、２Ｄの場合、高さが調整できる例えばシリコ
ン系の接着剤からなる接着部材４を用いずに、通常の接
着剤からなる接着部材を使用しても良い。

【００２１】また、接着部材としては、上述の高さが調
整できる例えばシリコン系の接着剤からなる接着部材４
や通常の接着剤からなる接着部材以外に、ジグソーパズ
ル板１とデコパージュ小部品２との間に介在させる発泡
ウレタン等の小ピース（介在部材）の上下両面に例えば
両面接着テープを接着したものを使用しても良い。この
場合、小ピースにより、ジグソーパズル板１とデコパー
ジュ小部品２との間の高さが小ピースの高さに一定にか
つ確実に保たれる。

【００２２】

【発明の効果】以上から明らかなように、本発明のジグ
ソーパズルは、ジグソーパズル本来のパズルとして楽し
むことができ、また完成後には立体的なデコパージュの
装飾品としても楽しむことができる。さらに、上述の完
成品のジグソーパズル板及びコパージュ小部品を額縁等
に保持することにより、室内装飾品としても楽しむこと
ができる。しかも、完成品とマット及び透明板との間に
介在部材が介在されているので、透明板が完成品から浮
いているので、デコパージュ小部品の立体効果が損なわ
れない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のジグソーパズルの一実施の形態を示
し、完成後のジグソーパズル板にデコパージュ用の小部
品を接着固定してなる完成品を額縁に保持させた状態の
正面図である。

【図２】図１におけるＩＩ−ＩＩ線断面のうちの両端部
の断面図である。

【図３】図１におけるＩＩ−ＩＩ線断面のうちの中央部
の断面図である。完成途中の平面板（パズル）の正面図
である。

【図４】完成途中のジグソーパズル板の一部正面図であ
る。

【図５】完成後のジグソーパズル板の正面図である。

【図６】デコパージュ用の小部品の正面図である。

【図７】マットの正面図である。

【図８】デコパージュ用の小部品の変形例を示した一部
断面図、（Ａ）は小部品の縁を湾曲乃至折り曲げた変形
例を示した一部断面図、（Ｂ）は段差を介して高さが異
なる小部品の変形例を示した一部断面図、（Ｃ）は異な
る大きさの小部品を複数枚貼り合わせた変形例を示した
一部断面図、（Ｄ）は同一大きさの小部品を複数枚貼り
合わせた変形例を示した一部断面図である。

【符号の説明】

１…平面板（ジグソーパズル板）、１０…描画や写真や
パターン等、１００…ピース、１０１…嵌合凹部、１０
２…嵌合凸部、２、２Ａ、２Ｂ、２Ｃ、２Ｄ…デコパー
ジュ小部品、３…マット、４…接着部材、５…額縁（ホ
ルダ）、６…背面板、７…透明板、７０…介在部材。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】少なくとも一面に描画や写真やパターン
等が付された平面板が縦横にジグザグに切断されて複数
個のピースが形成されており、その複数個のピースの２
辺乃至４辺の凹凸を合わせながら嵌め込んで平面板の描
画や写真やパターン等を完成させるジグソーパズル板
と、デコパージュ小部品と、前記デコパージュ小部品を完成させた前記ジグソーパズ
ル板の一面に接着固定する接着部材と、完成させた前記ジグソーパズル板の一面に前記デコパー
ジュ小部品を前記接着部材により接着固定してなる完成
品をセットする額縁と、前記額縁に前記完成品よりも前面側に配置される透明板
と、前記透明板の後面に配置され、前記額縁の開口部よりも
一回り小さい開口部を設けたマットと、前記マットの後面と前記完成品の前面との間に介在さ
れ、前記透明板を前記完成品の前面から浮かす介在部材
と、を備えたことを特徴とするジグソーパズル。
【請求項２】前記デコパージュ小部品は前記ジグソー
パズル板の一面に浮いた状態で前記接着部材により接着
固定されていることを特徴とする請求項１に記載のジグ
ソーパズル。
【請求項３】前記デコパージュ小部品の縁は後方に湾
曲若しくは折り曲げられていることを特徴とする請求項
２に記載のジグソーパズル。
【請求項４】前記デコパージュ小部品は、段差を介し
て前記ジグソーパズル板の一面からの高さがそれぞれ異
なる部分からなることを特徴とする請求項２に記載のジ
グソーパズル。
【請求項５】前記デコパージュ小部品は、異なる大き
さのものを複数枚貼り合わせてなることを特徴とする請
求項１、２、３又は４に記載のジグソーパズル。
【請求項６】前記デコパージュ小部品は、同一大きさ
のものを複数枚貼り合わせてなることを特徴とする請求
項１、２、３又は４に記載のジグソーパズル。
【請求項７】前記接着部材は、前記デコパージュ小部
品の前記ジグソーパズル板への押し込み量若しくは押し
込み力により、前記デコパージュ小部品の前記ジグソー
パズル板からの高さが調整できる部材から構成されてい
ることを特徴とする請求項１、２、３、４、５又は６に
記載のジグソーパズル。