JP3034935U - 除湿用具 - Google Patents

除湿用具

Info

Publication number
JP3034935U
JP3034935U JP1996008453U JP845396U JP3034935U JP 3034935 U JP3034935 U JP 3034935U JP 1996008453 U JP1996008453 U JP 1996008453U JP 845396 U JP845396 U JP 845396U JP 3034935 U JP3034935 U JP 3034935U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silica gel
moisture
dehumidifying
dehumidifying tool
permeable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1996008453U
Other languages
English (en)
Inventor
譲 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Silysia Chemical Ltd
Original Assignee
Fuji Silysia Chemical Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Silysia Chemical Ltd filed Critical Fuji Silysia Chemical Ltd
Priority to JP1996008453U priority Critical patent/JP3034935U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3034935U publication Critical patent/JP3034935U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Drying Of Gases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一般家庭でも簡単に吸湿性能を回復させて再
使用することのできる除湿用具を提供すること。 【解決手段】 除湿用具1は、半透明の合成樹脂製のフ
ィルム10と、透湿性のある不織布12とを重ね合わせ
て、その外周部14で両者を固着して袋状の容器を形成
すると共に、その内部に白色(無色)のシリカゲル粒1
6と、青色のシリカゲル粒18を、適当な割合で混合し
て封入した構造になっている。白色のシリカゲル粒16
は、0.80ml/g程度の細孔容積を有するB形シリ
カゲルからなる。青色のシリカゲル粒18は、同じく
0.80ml/g程度の細孔容積を有するB形シリカゲ
ルを基材として、その基材に塩化コバルトを担持させた
ものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、タンスや引き出し等に設置して使用される除湿用具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、除湿用具として、湿気が透過可能な透湿性容器に、シリカゲル等の 吸湿剤を収納したものが知られており、タンス、引き出し、衣装ケース等といっ た湿気を嫌う場所に設置されて、周囲の乾燥を促すために使われている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の除湿用具では、一般に、吸湿剤としてA形シリカゲルを 使っているが、この様な除湿用具では、吸湿性能が低下してきた場合に、未使用 の新しいものと交換せざるを得ず、経済的でないという問題があった。
【0004】 A形シリカゲルの吸収した水分を除去するには、約150℃〜180℃程度ま で加熱するという方法があり、これによりシリカゲル自体の再生を図ることはで きるが、こうした加熱を行うには、透湿性容器にも相応の耐熱性が要求されるた め、安価で成形性の高い熱可塑性樹脂を使った容器等は採用できなくなり、新品 に交換するよりもかえって不経済となる恐れがあった。
【0005】 また、一般家庭において、適切な温度調整を行って加熱することは容易かつ安 全ではないため、経済的か否かとは別に、上述のような温度管理が必要な再生処 理は現実的でないという問題もあった。 本考案は、上記問題を解決するためになされたものであり、その目的は、一般 家庭でも簡単に吸湿性能を回復させて再使用することのできる除湿用具を提供す ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段、および考案の効果】 上述の目的を達成するため、本考案は、請求項1記載の通り、 湿気が透過可能な透湿性容器に、吸湿剤を収納してなる除湿用具において、 前記吸湿剤が、B形シリカゲルからなる第1の粒状体と、B形シリカゲルに塩 化コバルトを担持させてなる第2の粒状体からなる ことを特徴とする。
【0007】 本考案の除湿用具によれば、吸湿剤が、B形シリカゲルを主成分とするものな ので、吸湿性能が低下してきた場合には、天日に干す程度の処理を施すだけで、 吸着した水分を脱着させることができる。したがって、透湿性容器には何ら過剰 な耐熱性は要求されず、また、再生処理に当たって面倒な温度管理も必要なくな るので、除湿用具を繰り返して再使用することができ、未使用の新しいものと交 換するよりもきわめて経済的である。
【0008】 また、本考案の除湿用具は、B形シリカゲルからなる第1の粒状体と、B形シ リカゲルに塩化コバルトを担持させてなる第2の粒状体を備えているので、吸湿 に伴って第2の粒状体が青色から赤色(桃色)へと変色する一方、乾燥させると 赤色(桃色)から青色へと変色する。したがって、赤色(桃色)になれば乾燥処 理を施すべきとの判断ができ、また、乾燥処理によって青色になれば再使用可能 であるとの判断ができる。
【0009】 ここで、塩化コバルトを担持させた青色のシリカゲルは、従来より知られてい るが、こうした従来品は、A形シリカゲルに塩化コバルトを担持させたものであ ったため、一旦赤色(桃色)に変色したものは、天日干し程度で青色に再生する ことはない。その点、本考案の第2の粒状体は、B形シリカゲルに塩化コバルト を担持させてあるため、天日干し程度で十分再生することが可能である。なお、 第1、第2の粒状体では、吸湿性能にほぼ差がないので、第2の粒状体の色で、 吸湿剤全体の吸湿性能を判断することができる。
【0010】 なお、本考案の除湿用具において使用されるシリカゲルは、JIS規格におい てB形に分類されるものであればよいが、特に、請求項2記載の如く、 前記B形シリカゲルの細孔容積が、0.50ml/g〜1.00ml/gの範 囲に調製されていると、 良好な吸湿性能と天日干しによる再生能力をバランス良く兼ね備えることがで きるので、繰り返し利用するのに好適なものとなり、特に、細孔容積が、0.6 5ml/g〜0.85ml/gの範囲に調製されていると、吸湿性能と再生能力 のバランスがきわめて良好なものとなる。
【0011】 ところで、透湿性容器は、湿気が透過可能なものであれば、具体的な形態につ いては特に限定されないが、例えば請求項3記載の如く、 前記透湿性容器の少なくとも一部が、透湿性のある不織布によって形成されて いると、 容器に対して穴開け加工等を施さなくても、不織布部分によって透湿性を付与 できるので、簡単に透湿性容器を構成することができる。
【0012】 特に、請求項4記載の如く、 前記透湿性容器が、透明又は半透明のフィルムと透湿性のある不織布とを重ね 合わせて、その外周部で両者を固着してなる袋状体であると、 2枚のシート材で吸湿剤を挟み込むように包装し、外周部で両者を固着すれば よいので、工業的に生産するのに好適である。また、吸湿剤の変色状態は、フィ ルム側から目視で確認できるので、簡単に吸湿状態を把握することができる。
【0013】
【考案の実施の形態】
次に、本考案の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する除 湿用具は、本考案の実施形態の一例に過ぎず、本考案は下記の一例に限定されな い。
【0014】 除湿用具1は、図1(a)、同図(b)に示す通り、内容物を透視可能な半透 明の合成樹脂製のフィルム10と、透湿性のある白色の不織布12とを重ね合わ せて、その外周部14で両者を固着して袋状の容器を形成すると共に、その内部 に白色(無色)のシリカゲル粒16と、青色のシリカゲル粒18を、適当な割合 で混合して封入した構造になっている。
【0015】 このうち、白色のシリカゲル粒16は、約0.80ml/gの細孔容積を有す るB形シリカゲルからなる。 一方、青色のシリカゲル粒18は、同じく約0.80ml/gの細孔容積を有 するB形シリカゲルを基材として、その基材に塩化コバルトを担持させたもので ある。この様な青色のシリカゲル粒18は、例えば、B形シリカゲルの粒状体を 塩化コバルトの3%水溶液中に浸漬して、塩化コバルト水溶液をシリカゲルの細 孔内に含浸させ、ここで得られた粒状体を150℃程度の温度で乾燥して、シリ カゲル中の水分を除去することによって得ることができる。
【0016】 以上のように構成された除湿用具1によれば、タンス、引き出し、衣装ケース 等といった湿気を嫌う場所に設置して、周囲の乾燥を促すことができる。そして 、吸湿に伴って青色のシリカゲル粒18が徐々に赤色(桃色)を呈するようにな ってくるので、吸湿性能の低下を簡単に目視で確認することができる。
【0017】 また、シリカゲル粒16、18は、いずれもB形シリカゲルをベースにしてい るので、吸湿性能が低下した場合は、天日に晒すことにより、吸着した水分を脱 着させて吸湿性能を回復させることができる。この時、赤色(桃色)に変色して いたシリカゲル粒18は、水分の脱着に伴って青色に変化するため、この変色状 態に基づいて、十分な天日干しがなされたか否かを判断することができる。
【0018】 更に、シリカゲル粒16、18は、フィルム10と不織布12を重ねて固着し た袋状体に封入されているだけなので、この様な透湿性容器であれば、製造に手 間がかからず、比較的安価に大量生産することができる。 以上、本考案の実施形態について説明したが、本考案の構成手段については上 記実施形態以外にも種々考えられる。
【0019】 例えば、上記例では、透湿性容器をフィルム10と不織布12によって形成し てあったが、これ以外の容器でも適当な透湿性があればよい。 また、上記例では、B形シリカゲルの細孔容積が、約0.80ml/gに調製 されていたが、この細孔容積は、0.50ml/g〜1.00ml/g、望まし くは、0.65ml/g〜0.85ml/gの範囲に調製されているものであれ ば、良好な吸湿性能と天日干しによる再生能力をバランス良く兼ね備えることが できる。
【0020】 更に、上記例では、青色のシリカゲル粒18を作製するに当たり、B形シリカ ゲルの粒状体を塩化コバルトの3%水溶液中に浸漬していたが、この塩化コバル ト水溶液の濃度は、約3%〜10%の範囲に調製されたものであればよく、いず れの場合も、吸湿に伴って変色する青色のシリカゲルを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一例としての除湿用具を示し、
(a)はフィルム面側から見た斜視図、(b)は不織布
面側から見た斜視図である。
【符号の説明】
1・・・除湿用具、10・・・フィルム、12・・・不
織布、14・・・外周部、16,18・・・シリカゲル
粒。

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 湿気が透過可能な透湿性容器に、吸湿剤
    を収納してなる除湿用具において、 前記吸湿剤が、B形シリカゲルからなる第1の粒状体
    と、B形シリカゲルに塩化コバルトを担持させてなる第
    2の粒状体からなることを特徴とする除湿用具。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の除湿用具において、 前記B形シリカゲルの細孔容積が、0.50ml/g〜
    1.00ml/gの範囲に調製されていることを特徴と
    する除湿用具。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の除湿用具に
    おいて、 前記透湿性容器の少なくとも一部が、透湿性のある不織
    布によって形成されていることを特徴とする除湿用具。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の除湿用具において、 前記透湿性容器が、透明又は半透明のフィルムと透湿性
    のある不織布とを重ね合わせて、その外周部で両者を固
    着してなる袋状体であることを特徴とする除湿用具。
JP1996008453U 1996-08-21 1996-08-21 除湿用具 Expired - Lifetime JP3034935U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1996008453U JP3034935U (ja) 1996-08-21 1996-08-21 除湿用具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1996008453U JP3034935U (ja) 1996-08-21 1996-08-21 除湿用具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3034935U true JP3034935U (ja) 1997-03-07

Family

ID=43169759

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1996008453U Expired - Lifetime JP3034935U (ja) 1996-08-21 1996-08-21 除湿用具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3034935U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5092008A (en) Absorbent sheet like mat
CN108579706A (zh) 用于从室内空气降低二氧化碳的吸着剂
CN109499276A (zh) 一种干燥降温除雾用的微过滤器膜组件
JPH04323007A (ja) 吸着性フィルター
JP3034935U (ja) 除湿用具
JPH0717582A (ja) インジケーター付き除湿剤用包装袋
CN209696629U (zh) 一种干燥降温除雾用的微过滤器膜组件
JPS61200834A (ja) 乾燥用資材
JP4263268B2 (ja) アルミニウム製担体に触媒層を固定化する方法
JPS59160518A (ja) 除湿用包装物
WO2001015747A1 (en) An odor removing article and method for making same
JP2950683B2 (ja) 空気浄化剤及び空気浄化装置
KR20140057146A (ko) 반복 재생 가능한 실리카겔 제습제
KR890002209Y1 (ko) 공지청정기용 탈취필터
JPH10180093A (ja) 活性炭及びその複合吸着材の再生方法
JP3242261U (ja) 内部キャビティを備える除湿バッグ
JPS63162022A (ja) 除湿材料
JPH0527442Y2 (ja)
JP2015150523A (ja) 除湿具
JPH0640942B2 (ja) 乾燥剤
JPS58170519A (ja) 脱臭具およびその製造方法
JPS6125849Y2 (ja)
US20060222791A1 (en) Moisture-permeable dehumidifying capsule
JPH02229522A (ja) 除湿剤包装体
JP3302716B2 (ja) 除湿剤