JP3034307B2 - セメントクリンカ製造において鉄鋼スラグを使用するための方法と装置 - Google Patents
セメントクリンカ製造において鉄鋼スラグを使用するための方法と装置Info
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Description
ントクリンカの製造に関する。特に、本発明は、原料及
び鉄鋼スラグ(steel slag)の流れが前記キルンの加熱
口で熱の方へ移動するにしたがい、セメントクリンカを
形成するために原料材料中に溶融されかつ拡散されるよ
うに、石灰を含む原料材料の流れとともにキルンの投入
口において、前記鉄鋼スラグが添加される従来の長い湿
式又は乾式ロータリキルンにおけるセメントクリンカの
製造のための方法及び装置に関する。
に、前記文献は、セメント成分をか焼(calcining)及
びクリンカ化(clinkering)が完遂できるプロセスを十
分に載せている。湿式であれ乾式であれロータリキルン
を用いる典型的なプロセスは周知である。前記キルンの
投入又は供給口において実質的に均質な混合物を提供す
るために、石灰石、土と砂、又はそれらに類似するもの
のセメント未加工材料は、微細に破砕され、そして密に
混合される。キルンの加熱口が供給口より下になるよう
な角度で下方に傾けられている。キルンは一般的に、予
備か焼(precalcining)域、か焼域、クリンカ化域、そ
して冷却域を含む4つの操作域を有する。従来の燃料
は、予備加熱された空気と混合され、そして加熱口にお
いてキルンに吹き込まれる。天然ガス、オイル又は粉末
にされた石炭のような燃料がセメント製造プロセスに一
般的に使用されている。
おいてロータリキルンへ投入されるにしたがい、その材
料は予備か焼域において周辺温度近くから約1000゜Fま
で加熱される。この域では、か焼域からの燃焼ガスの熱
が未加工の材料の温度を上げるために用いられる。さら
に、キルンにおいては、連鎖システム又はそのようなも
のがキルンの内部に付属されることができ、そして前記
ガスと未加工材料との間の熱交換の効率を改善するため
に使用される。
約1000゜Fから約2000゜Fまで上げられ、この域において
CaCO3はCO2の放出とともに分解される。
温度が約1500℃(2732゜F)に上げられているクリンカ
化又は燃焼域に投入される。前記主要な未加工材料が、
トリカルシウムシリケート、ジカルシウムシリケート、
トリカルシウムアルミネート(tricalcium aluminat
e)、及びテトラカルシウムアルミノフェライト(tetra
calciumaluminoferrite)のような典型的なセメント化
合物に転化されるのは、この域においてである。セメン
トクリンカはついで、前記クリンカが冷却されそしてそ
の後に破砕化によるようなさらなる加工されるクリンカ
化域を離れる。
ラグの使用は1774年までさかのぼる。鉄の製造におい
て、送風炉は頭部から酸化鉄源、融剤石(fluxing ston
e)、及び燃料で充満させられる。二つの製品が炉から
得られる。それは、炉の底部において積もる溶融(molt
en)鉄と鉄のプールに浮いている液状鉄送風炉(liquid
iron blast−furnace)スラグである。両者は、周期的
に約1500℃(2732゜F)の温度で炉から抜き取られる。
スラグは、融剤石からの酸化カルシウム及び酸化マグネ
シウムと組み合わされたシリカ及びアルミナから主とし
てなる。モルタル又はコンクリートにおける用途のため
のこのスラグのセメント質活性は、その組成と溶融材料
が炉から出て来るときに冷却されるときの比率により測
定される。
のプールに浮くという同様なプロセスが起きる。さら
に、鉄鋼スラグは、酸化カルシウム及び酸化マグネシウ
ムと組み合わされたシリカ及びアルミナから主としてな
る。鉄鋼スラグ及び送風炉スラグの両方を処理すること
は、それらの製造者にとり大きな廃棄物問題を提起す
る。
子からなる。鉄鋼スラグはガラスを切るのに十分に堅
い。送風炉スラグは、使用されるときは、常に微細に粉
末にされた形であった。このことは、多量のエネルギー
がスラグを微細に粉末にされた形に破砕しそして微粉化
するために使用されなければならないことを意味する。
かかるプロセスは、米国特許第2、600、515号に開示さ
れており、それによれば送風炉スラグが、石灰石ととも
に微細に粉末にされた混合物でロータリセメントキルン
に供給であり、そしてキルンの炎の中に直接導入され
る。スラグ粉末が同時に、そして燃料、すなわち微粉に
された石炭、重油又はガスと同じ経路によって吹き込ま
れる。このプロセスにはいくつかの不利な点がある。最
も重大な不利な点の一つは、炉の中に吹き込まれ得るよ
うに材料を微粉状にしそして乾燥するために莫大な量の
エネルギーが必要とされることである。
メント化合物と共通しており、それらの生成熱はすでに
それぞれのプロセスにおいて完遂されている。鉄鋼スラ
グのX線回折分析は、その組成物が高度に融解した(fl
uxed)ベータ(β)ジカルシウムシリケート2CaO・SiO2
(C2S)であることを示す。この化合物は、CaOの添加と
ともに、ロータリキルンの燃焼域において3CaO・SiO
2(C2S)に転化され得る。
有害な影響がないことを経験が示す。スラグが先に熱処
理されそしてほとんどの揮発性材料、すなわち二酸化炭
素、炭素、揮発性有機物、及びそれらに類似するものは
取り除かれているので、ロータリキルンからの揮発性材
料の放出は改善される。しかしながら、述べたように、
スラグの微細な破砕又は微粉化又は粉砕は、必要とさ
れ、このようにセメント製造プロセスに費用のかかる工
程が付加される。
であることが長らく認識されてきているため、そして鉄
鋼スラグは大量に入手可能であり大きな廃棄物問題を提
起するために、現在必要とされる粉砕された状態よりも
かなり粗大な状態で使用可能であるなら、そしてその加
熱口に代わってキルンの供給口においてキルンに供給さ
れる原料材料に添加され得るのであれば、セメント製造
プロセスにおける鉄鋼スラグを使用することができるこ
とは有利なものとなるであろう。
て原料材料とともにキルンの投入口に供給される粗大な
スラグを2インチまでの直径の成分の粗大な状態にし、
これによってスラグの微細な破砕、粉砕又は微粉化を提
供するための必要性の不利な点なしに、すべての鉄鋼ス
ラグの使用の利点を得ることを提供する。
運転に関して有害な影響がないことを示した。スラグが
先に熱処理されそしてほとんどの揮発性材料、すなわち
二酸化炭素、炭素、揮発性有機物、及びそれらに類似す
るものは取り除かれているので、ロータリキルンからの
揮発性の材料の放出は改善される。鉄鋼スラグの以前の
歴史ため、必要とされる鉄鋼スラグの化学はすでにセメ
ント製造プロセスにおいて鉄鋼製造プロセスの間にこの
ように節約して使うエネルギーに到達していた。このよ
うにこのスラグの使用の多くの利点がある。第1に、先
に述べたように、いかなるスラグの微細な破砕、粉砕又
は微粉化も必要としない。大量の粗大なスラグは(ここ
で、粗大なスラグとは直径が2インチまでの成分を有す
る鉄鋼スラグと定義される)、ロータリキルンへの通常
の材料供給にわずかな化学的変化を伴ってセメントクリ
ンカ組成物に組み込まれ得る。破砕と篩い分けが、直径
2インチを越えるスラグ粒子のためにのみ必要とされ
る。
有湿度は通常1%から6%の間変化する。湿式プロセス
ロータリキルンシステムにおいて、実質的な湿度の低下
及び節約は認められる。乾式プロセスロータリキルンシ
ステムにおいて、鉄鋼スラグが乾燥されることは必要と
されない。
積のためのキルンの閉塞は経験していない。湿式及び乾
式プロセスロータリキルンの両方において、粗大な鉄鋼
スラグが、キルンを通じて移動するにしたがい、材料の
蓄積に関して清浄効果を有する。
て利用されることができ、その供給口においてキルンに
導入される。鉄鋼スラグ及び湿式原料は、別個の材料と
してロータリキルンの供給口に注入され、そして予備混
合なしにキルンの供給口においてともに注入され得る。
みが、鉄鋼スラグに適応させるために通常の原料に対し
て必要とされる。これは通常は原料が石灰の含有量がよ
り多いものでなければならないことを意味する。
てロータリキルン内の熱処理の間所望のセメントクリン
カ構造に転換する。
鋼スラグのいかなる破砕又は粉砕も必要とされないた
め、鉄鋼スラグが利用されるときに実質的エネルギーの
節約が認識される。
比例する。
ラグの低揮発分含有の理由により改善する。
量の鉄鋼スラグの重要な用途を提供しそして現在の鉄鋼
スラグの処分が環境問題を示すことから、環境を改善す
る。
グの豊富な供給のために、セメント製造のコストは実質
的に低減される。
鉄鋼スラグを用いるセメントクリンカの製造のためのロ
ータリキルンを運転するための改善された方法及び装置
を提供することが、本発明の目的である。
大な鉄鋼スラグを導入することは、本発明のさらなる目
的である。
種々の粒子サイズを有する粗大な鉄鋼スラグを使用する
ことは、本発明のまたさらなる目的である。
して下方に傾けられた加熱口を有する延長されたロータ
リセメントキルンを用いるセメントクリンカ製造の方
法、熱源からの熱をキルンの加熱口に導入すること、原
料材料の流れがキルンの加熱口において熱に向かって移
動するように石灰を含む原料材料の流れをキルンの供給
口に導入すること、及び原料材料と鉄鋼スラグの流れが
キルンの加熱口に向かって移動するにしたがい、鉄鋼ス
ラグがセメントクリンカを形成するために熱により溶融
され原料材料中に拡散されるように、キルンの加熱口に
おいて原料材料の流れに予め決められた量の破砕され篩
い分けられた鉄鋼スラグを添加することの各工程からな
る方法に関する。
給口に関して下方に傾けられているロータリセメントキ
ルン、加熱口においてロータリキルンの内部を加熱する
ための熱源、及び原料材料と鉄鋼スラグの流れがキルン
の加熱口に向かって移動するにしたがい、鉄鋼スラグが
セメントクリンカを形成するために原料材料中に拡散さ
れるように、石灰を含む原料材料と鉄鋼スラグを前記ロ
ータリキルンの供給口に導入するための運搬手段からな
るセメントクリンカ形成のための装置に関する。
の詳細な説明中により十分に開示されるであろう。
ンの投入口に供給されるセメントクリンカを形成するた
めの本発明のロータリキルンの基本的ダイヤグラム表示
である。
ンの投入口に供給されるダイヤグラム表示である。
物でキルンの投入口に供給されるプロセスのフローチャ
ート表示である。
ンの投入口又は供給口に供給される代わりのプロセスの
フローチャート表示である。
グを直径で最大2インチ間での種々の粒子サイズで別個
の構成要素としてキルンの供給に添加されることを許
す。ほとんどの鉄鋼スラグは、直径で2インチ以下の粒
子を有し、そしてこのため破砕及び篩い分けプロセスは
所望の最大粒子サイズとするためにのみ必要とされる。
本発明によれば、いかなる微細破砕、粉砕又は微粉化も
必要とされない。本発明は、ロータリセメントキルンプ
ロセスにおいて従前に認識されていたよりかなり粗大な
状態で種々の鉄鋼スラグの利用方法を提供する。このこ
とは鉄鋼スラグ中の化合物、すなわちC2S及びそれらに
類似するものにおける要素をセメントクリンカの肝要な
部分となることを許容する。本技術分野の当業者によっ
て理解されるように、スラグの化学はセメントの全体に
わたる構成要素の部分として理解され制御されなければ
ならない。そして原料に添加される鉄鋼スラグの量は原
料材料及びそれらの化合物とバランスされなければなら
ない。
融点が測定されそしてそれはセメントキルンにおける使
用の鍵である。表1にみられるように、融点は、スラグ
を直径で2インチまでのかなり大きな粒子サイズでキル
ンの供給口に添加されることを許容する2372゜F/1300℃
であると測定された。
イズで各温度において15分間行われたものである。テス
トの結果として、スラグは粒子サイズの理由からロータ
リキルンのチェーンセクションにおいてスラリーを濃く
したり、マッドリングを起こしたり、又は灰損失(dust
loss)を増大させたりはしないであろうことが測定さ
れた。さらに、2.2%まで湿分含有量を引き下げるであ
ろう。鉄鋼スラグは、ロータリキルン内のか焼域と燃焼
域との間のどこかで溶融し始めそして他の未加工の材料
と混合される。低融点のため、他の構成要素との化学的
組み合わせのために材料の80%が200メッシュの篩いを
通過することを要求する先行技術におけるように、この
材料を破砕し、粉砕し又は微粉化する必要はない。C2S
生成は既に鉄鋼スラグ中で完遂されており、C3Sの生成
はそれが溶融する同一温度域でロータリキルン内で起こ
る.鉄鋼スラグのX線回折分析は、組成が高度に融解し
た(fluxed)ベータ(β)ジカルシウムシリケート2CaO
・SiO2(C2S)であることを示す。この化合物は、CaOの
添加により、ロータリキルンの燃焼域において3CaO・Si
O2(C3S)に転化され得る。C3Sはセメント中で主要な強
度負担(strength bearing)化合物である。
とともに回転するフランジ14によって周知の方法で支持
されたロータリキルン12を含む。キルンは、供給口16及
び加熱口又は燃焼域18を有する。加熱口18は、本技術分
野において周知のように供給口16に関して下方に傾けら
れている。燃料源20は、およそ1500℃(2732゜F)の温
度を提供するためにロータリキルン12の加熱口18におい
て炎22を創り出す。石灰石、土(clay)、砂(sand)及
びそれらに類似するものなどセメント未加工材料又は原
料は、種々のスピードコンベアベルト24によってロータ
リキルン12へ運ばれる。湿潤スラリーが使用されるとき
には、種々のスピードコンベアベルト24は、原料をグラ
インダ26へそしてグラインダ26からロータリキルン12の
供給口16に運ぶであろう。周知の化学プロセスがキルン
12の中で起こり、セメントクリンカ30はさらなる加工の
ためにキルン12の加熱口18から出ていく。汚染制御装置
32及び34は、本技術分野において周知であるが、キルン
12のそれぞれ加熱口及び供給口において存在する。加熱
口18において、汚染制御装置32からでた廃ガス38は大気
に放出され、そして回収された廃生産物40は再生され
る。
ス36を取り除き、42において廃生産物を回収する。
供給口16においてダストホッパ56(図2)を通じて供給
される原料材料48に、種々のスピードコンベアベルトの
ような運搬装置46により運ばれる。コントローラ25は、
鉄鋼スラグ44の適切な比率がその化学組成物に依存する
原料に関連して与えられるようにコンベアベルト24と46
の速度を制御する。かかるコントローラは本技術分野に
おいて周知であり詳細には議論しない。
原料の別個の供給を提供する装置のダイヤグラム表示で
ある。図2において、鉄鋼スラグ50はホッパ52に投下さ
れそして運搬システム54により上向きに運ばれ、そこで
ダストホッパ56を通じて回転するキルン12の投入口16に
送り込むために55において沈積される。
法で実施され得る。同様な方法において、原料材料58は
ホッパ60に投下され、そこで運搬手段62によって上向き
に運ばれ、ロータリキルン12の投入口16に供給するため
に64においてホッパ56に投下される。図1、図2のいず
れの装置も望ましい結果を与える。
鉄鋼スラグの6サンプルの化学分析結果を示す。無論、
鉄鋼スラグの化学分析は、スラグに依存して表2の値か
ら変わり得る。
ることがわかる。また、平均の遊離石灰が0.50%である
こと、及び燃焼損失(Loss on Ignition,LOI)が1.40で
あることがわかる。遊離の湿度は1%であり結合された
湿度は1%である。
解したベータ(β)ジカルシウムシリケート2CaO・SiO
(C2S)であることを示す。この化合物は追加的CaOを用
いて燃焼域でトリカルシウムシリケート3CaO・2SiO2(C
3S)に転化され得る。その反応は、2CaO・SiO2+CaO+
熱→3CaO・SiO2である。C3Sは、セメント中で主要な強
度化合物である。
%の頁岩(shale)、4.92%の砂、及び0.99%の頁岩を
有する原料のための典型的な混合計算を示す。
石、3.64%の頁岩、5.36%の砂、及び0.21%の鉱石(or
e)の原料のための混合計算を示し、 そして表5は、10%のスラグの添加とともに91.43%の
石灰石、2.75%の頁岩、5.82%の砂、及び0%の鉱石の
原料のための計算を示す。
トクリンカの製造のための未加工材料として好適である
ことがわかる。
に、その供給口においてキルンに入る前に結合される本
発明のプロセスを示す。工程76において、原料材料が供
給され、工程80において2インチの最大直径を得るため
破砕され篩い分けられた鉄鋼スラグと工程78において結
合される。結合された材料はそれから工程82においてロ
ータリキルンの供給口に供給される。
に示したように別個にロータリキルンの供給口に供給す
る。かかる場合、工程66において原料材料が供給されそ
して工程68において運搬手段によってロータリキルンの
投入口又は供給口に運ばれる。鉄鋼スラグは、工程72に
おいて2インチの最大直径を得るために破砕されそして
篩い分けされ、そして結果として合わされた最終生産物
は工程74においてロータリキルンの投入口又は供給口に
運ばれる。工程70において、原料及び鉄鋼スラグはセメ
ントクリンカが形成されるまでロータリキルン中で加熱
される。
ともに、供給される粗大な鉄鋼スラグの添加をともなう
セメントクリンカを形成するための方法及び装置を開示
した。粗大な鉄鋼スラグとは、2インチの最大直径に破
砕され篩い分けされた鉄鋼スラグとしてここに定義され
る。多くの利点が本発明により得られる。いかなるスラ
グの微細な破砕、粉砕、又は微粉化も必要とされない。
大量の2インチ粒子サイズまでの粗大なスラグは、ロー
タリキルンに供給される通常の材料において要求される
ほんの小さな化学変化のみを伴ってセメントクリンカ組
成物に組み入れられ得る。
普通1から6%の範囲である。湿式プロセスロータリキ
ルンシステムにおいて、実質的湿度低下と節約が認めら
れる。乾式プロセスロータリキルンシステムにおいて、
鉄鋼スラグは乾燥され得るが、それは必要ではない。
としてロータリキルンを通ってセメントクリンカの製造
において利用され得る。鉄鋼スラグ及び湿式(又は乾
式)原料は、別個の材料としてロータリキルンの供給口
に注入される。それらはまた予備混合でキルンの供給入
口において一緒に注入され得る。マッドリングやクリン
カの蓄積のためのキルンの閉塞は経験されなかった。湿
式及び乾式プロセスロータリキルンの両方において、鉄
鋼スラグはそれがキルンを通じて移動するにしたがい材
料の蓄積に関して清浄効果を有する。
原料に必要とされるのみである。このことは通常原料が
石灰含量においてより豊富でなければならないことを意
味する。粗大な鉄鋼スラグの化合物の構造は拡散によっ
てロータリキルン中で加熱処理の間に所望のセメントク
リンカ構造に転換する。鉄鋼スラグの破砕、粉砕、又は
微粉化が必要とされないため、実質的エネルギー節約は
セメントクリンカを製造するために本発明を使用して認
識される。生産の増大は、利用されるスラグの量にほと
んど比例する。さらに、ロータリキルンプロセスの環境
状態は、鉄鋼スラグの低揮発分含量のため改善する。さ
らに、鉄鋼スラグの再利用は環境を改善し、そして鉄鋼
スラグが貯蔵のために景色の莫大な面積を占領するより
鉄鋼スラグのための有用な流出口を提供する。このよう
に鉄鋼スラグの再利用は環境を改善しそしてセメント製
造のコストを実質的に低下する。
これは本発明の範囲を記述された特定の形態に限定する
ことを意図するものではないが、これに反して、添付さ
れたクレームによって定義される本発明の精神及び範囲
の中に含まれ得るような代替、改変、及び均等なものを
含むことが意図されている。
Claims (6)
- 【請求項1】供給口及び加熱口を有する延長されたロー
タリセメントキルンを用いるセメントクリンカ製造の方
法であって、前記加熱口が前記供給口に関して下方に傾
けられており、前記方法が、加熱源からの熱をキルンの
前記加熱口に向けること、原料材料の流れが前記キルン
の加熱口において前記熱に向かって移動するように前記
キルンの供給口に石灰を含む原料材料の流れを導入する
こと、及び原料材料及び鉄鋼スラグの流れが前記加熱口
の方へ移動するにしたがい、セメントクリンカを形成す
るために鉄鋼スラグが前記熱により溶融され前記原料材
料に拡散されるように、前記キルンの供給口においてあ
る量の破砕されかつ篩い分けされた、最大直径が実質的
に2インチの粒子である鉄鋼スラグを前記原料材料の流
れに添加することの各工程からなることを特徴とする方
法。 - 【請求項2】請求項1の方法において、前記鉄鋼スラグ
が前記原料材料から別個の材料として前記供給口に添加
されることを特徴とする方法。 - 【請求項3】請求項1の方法において、前記キルンの前
記供給口に導入されるに先だって、前記鉄鋼スラグ及び
前記原料材料が混合されることを特徴とする方法。 - 【請求項4】請求項1の方法がさらに、原料材料及び鉄
鋼スラグの流れを受けるために湿式プロセスロータリキ
ルンを用いる工程を含むことを特徴とする方法。 - 【請求項5】請求項1の方法がさらに、原料材料及び鉄
鋼スラグを受けるために乾式プロセスロータリキルンを
用いる工程を含むことを特徴とする方法。 - 【請求項6】請求項1の方法において、前記鉄鋼スラグ
が2CaO・SiO2(C2S)の化学組成を有することを特徴と
する方法。
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