JP3034213B2 - 金属錯体形成用水溶液、錫−銀合金めっき浴およびこのめっき浴を用いためっき物の製造方法 - Google Patents

金属錯体形成用水溶液、錫−銀合金めっき浴およびこのめっき浴を用いためっき物の製造方法

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JP3034213B2 JP09016557A JP1655797A JP3034213B2 JP 3034213 B2 JP3034213 B2 JP 3034213B2 JP 09016557 A JP09016557 A JP 09016557A JP 1655797 A JP1655797 A JP 1655797A JP 3034213 B2 JP3034213 B2 JP 3034213B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は金属を錯体にするた
めの金属錯体形成用水溶液、錫−銀合金めっき浴、およ
びこのめっき液を用いためっき物製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】金属を錯体にする技術は、めっきや分析
等の分野で常に必要な技術である。そこで従来シアン化
合物、アンモニア、有機酸等が錯化剤として用いられて
きた。しかし、すべての金属に対して有効な錯化剤はな
く、また、錯化剤として優れているシアン化合物は、人
体への有害性や排水処理上の問題があった。そこで、人
体に無害でより多くの金属に対して有効な錯体形成物の
提供が求められていた。
【0003】一方、鉛による地下水の汚染が問題とな
り、鉛含有製品に対する規制が強化される折、従来はん
だ付けに用いられてきた錫−鉛はんだを無鉛はんだに変
更する動きが強まっている。このような状況の中、めっ
きによる錫−鉛はんだ皮膜も鉛を含まないはんだへの変
更が必要となっている。
【0004】錫−銀合金は錫−鉛代替はんだ合金として
有望視されており、最近、松下電器産業でも錫−銀系ソ
ルダーペーストの実用化を発表している(日経産業新聞
平成8年2月1日)。よってめっきによる錫−銀はんだ
皮膜の形成技術が課題となっている。また、錫−銀合金
は耐硫化性のある合金として、銀代替材料としても用途
がある。
【0005】ところが銀と錫の析出電位は標準酸化還元
電位で900mV以上離れているため、従来の錫−銀合
金めっき皮膜の作成では、銀と錫が共析するように、シ
アン化カリウム等のシアン化合物を含有するめっき浴を
用いていた。よって、作業安全上または排水処理上等、
多くの問題があり、シアン化合物を含まない、錫−銀合
金めっき浴の開発が望まれていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、シアン化合
物を含有しない金属錯体形成用水溶液、錫−銀合金の組
成を任意に変更できる錫−銀合金めっき浴およびこのめ
っき浴を用いた効果的なめっき物の製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の金属錯体形成用水溶液は少なくともピロリ
ン酸化合物とヨウ素化合物を含有することを特徴として
いる。錫−銀合金めっき浴は、少なくとも錫化合物、銀
化合物並びにこれらの錯化剤としてピロリン酸化合物と
ヨウ素化合物を基本組成として含有することを特徴とす
る。上記のピロリン酸化合物として、ピロリン酸カリウ
ム、ピロリン酸ナトリウム等のピロリン酸塩および/ま
たはピロリン酸を含有することができる。また上記のヨ
ウ素化合物として、ヨウ化カリウム、ヨウ化ナトリウム
等のヨウ化物、亜ヨウ素酸カリウム、亜ヨウ素酸ナトリ
ウム等の亜ヨウ素酸塩および/またはヨウ素を含有する
ことができる。
【0008】また本発明に係る錫−銀合金めっき浴で
は、少なくとも錫化合物、銀化合物並びにこれらの錯化
剤としてピロリン酸化合物とヨウ素化合物を含むことを
特徴としている。上記のピロリン酸化合物として、ピロ
リン酸カリウム、ピロリン酸ナトリウム等のピロリン酸
塩および/またはピロリン酸を含有することができる。
また上記のヨウ素化合物として、ヨウ化物、亜ヨウ素酸
塩および/またはヨウ素を含有することができる。
【0009】上記の錫化合物として塩化錫、硫酸錫、ピ
ロリン酸錫、ヨウ化錫、錫酸、錫酸カリウム、酢酸錫、
メタンスルホン酸錫、アルカノールスルホン酸錫、フェ
ノールスルホン酸錫等の無機酸または有機酸錫を含有さ
せることができる。また上記の銀化合物としてヨウ化
銀、塩化銀、硝酸銀、硫酸銀、ピロリン酸銀、ヨウ素酸
銀、酢酸銀、メタンスルホン酸銀、アルカノールスルホ
ン酸銀、フェノールスルホン酸銀等の無機酸または有機
酸銀を含有させることができる。上記ピロリン酸化合物
とヨウ素化合物の添加量は錫と銀が錯イオンとして存在
するのに必要な量添加するとよい。
【0010】また本発明に係るめっき物の製造方法で
は、被めっき物上に、錫化合物、銀化合物並びにこれら
の錯化剤としてピロリン酸化合物とヨウ素化合物を含有
する錫−銀合金めっき液により電解めっきを施し、錫−
銀合金めっき部を形成することを特徴とする。さらに本
発明に係るめっき物の製造方法では、被めっき物上に樹
脂膜を形成する工程と、該樹脂膜を所要パターンに形成
する工程と、該パターンの樹脂膜をマスクとして、被め
っき物上に、錫化合物、銀化合物並びにこれらの錯化剤
としてピロリン酸化合物とヨウ素化合物を含有する錫−
銀合金めっき液により電解めっきを施し、錫−銀合金め
っき部を形成する工程とを含むことを特徴としている。
前記樹脂膜に感光性樹脂膜を用い、該感光性樹脂膜をフ
ォトリソグラフにより所要パターンに形成することがで
きる。上記のピロリン酸化合物として、ピロリン酸カリ
ウム、ピロリン酸ナトリウム等のピロリン酸塩および/
またはピロリン酸を含有することができる。また上記の
ヨウ素化合物として、ヨウ化カリウム、ヨウ化ナトリウ
ム等のヨウ化物、亜ヨウ素酸カリウム、亜ヨウ素酸ナト
リウム等の亜ヨウ素酸塩および/またはヨウ素を含有す
ることができる。上記の錫化合物として塩化錫、硫酸
錫、ピロリン酸錫、ヨウ化錫、錫酸、錫酸カリウム、酢
酸錫、メタンスルホン酸錫、アルカノールスルホン酸
錫、フェノールスルホン酸錫等の無機酸または有機酸錫
を含有させることができる。また上記の銀化合物として
ヨウ化銀、塩化銀、硝酸銀、硫酸銀、ピロリン酸銀、ヨ
ウ素酸銀、酢酸銀、メタンスルホン酸銀、アルカノール
スルホン酸銀、フェノールスルホン酸銀等の無機酸また
は有機酸銀を含有させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】金属錯体形成用水溶液では、ピロ
リン酸化合物の添加量は、生成させる金属のピロリン酸
錯イオンをより安定化させるため、金属の配位数に応じ
金属に対してピロリン酸イオンを等モルまたは2倍モル
以上になるように添加すると効果的である。錫−銀合金
めっき浴でも同様に、ピロリン酸化合物の添加量は、生
成する金属のピロリン酸錯イオンをより安定にするた
め、金属の配位数に応じ金属に対してピロリン酸イオン
を添加する。錫に対してピロリン酸イオンは2倍モル以
上添加するとより効果的である。これらピロリン酸化合
物には、ピロリン酸カリウム、ピロリン酸ナトリウム等
のピロリン酸塩やピロリン酸を単独もしくは併用して用
いることができる。
【0012】金属錯体形成用水溶液では、ヨウ素化合物
の添加量は、金属が錯イオンとして安定に存在する範囲
で任意に変更できるが、生成させる金属のヨウ化物錯イ
オンをより安定にするため、ヨウ素イオン(I- ) の濃
度が0.5mol/l以上になるように添加する。好ま
しくはヨウ素イオン(I- )として1.5mol/l以
上添加するとより効果的である。また錫−銀合金めっき
浴でも同様に、ヨウ素化合物の添加量は、銀が錯イオン
として安定に存在する範囲で任意に変更できるが、生成
する金属のヨウ化物錯イオンをより安定にするため、ヨ
ウ素イオン(I- ) の濃度が0.5mol/l以上にな
るように添加する。好ましくはヨウ素イオン(I- ) と
して1.5mol/l以上添加するとより効果的であ
る。これらヨウ素化合物には、ヨウ化カリウム、ヨウ化
ナトリウム等のヨウ化物、亜ヨウ素酸カリウム、亜ヨウ
素酸ナトリウム等の亜ヨウ素酸塩、ヨウ素をそれぞれ単
独もしくは2種以上併用して用いることができる。
【0013】上記金属錯体形成用水溶液および錫−銀合
金めっき浴のpHは、ピロリン酸、塩酸等の酸や、水酸
化カリウム、水酸化ナトリウム等のアルカリの添加によ
り調整できる。pHが5〜10の範囲に調整するのが好
ましいが、ピロリン酸化合物やヨウ素化合物が変質、ま
たは分解しない範囲であれば任意にpH調整できる。
【0014】上記金属錯体形成用水溶液では、ニッケ
ル、ビスマス、銅、亜鉛、錫、銀等の金属の一つまたは
それ以上を錯体形成できる。この時更に目的に応じてグ
リシン、酒石酸塩、シュウ酸塩、クエン酸塩、亜硫酸
塩、チオ硫酸塩、サッカリン、ブチンジオール、ホルム
アルデヒド、ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナ
トリウム、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテ
ル、ジシクロヘキシルアンモニウムナイトライト等を単
独もしくは併用して添加できる。
【0015】上記錫−銀合金めっき浴でも同様に、目的
に応じてグリシン、酒石酸塩、シュウ酸塩、クエン酸
塩、亜硫酸塩、チオ硫酸塩、サッカリン、ブチンジオー
ル、ホルムアルデヒド、ポリエチレングリコール、ラウ
リル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンノニルフェニ
ルエーテル、ジシクロヘキシルアンモニウムナイトライ
ト等を単独もしくは併用して添加できる。また、錯化
剤、光沢剤、酸化防止剤、界面活性剤等を添加すること
ができる。錯化剤としては、シュウ酸塩、亜硫酸塩、チ
オ硫酸塩、酒石酸塩等を単独もしくは併用して添加でき
る。光沢剤としては、ペプトン、β−ナフトール、アミ
ンアルデヒド、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、
ポリエチレングリコール、アクリル酸、アクリル酸メチ
ル、酸化ビスマス、トリエタノールアミン、2−ジエチ
ルアミノエタノール、サリチル酸、N,N´−ジメチル
ホルムアミド、ヘキサエチレンテトラミン、マロン酸等
を単独もしくは併用して添加できる。また、特に錫の酸
化防止剤としてはL−アスコルビン酸、フェノール、ハ
イドロキノン、レゾルシン等を単独もしくは併用して添
加できる。界面活性剤としては、ラウリル硫酸ナトリウ
ム、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、塩化
ベンザルコニウム等を単独もしくは併用して添加でき
る。
【0016】上記錫−銀合金めっき浴に配合する錫化合
物は特に限定的ではなく、塩化錫、塩化錫2水和物、硫
酸錫、ピロリン酸錫、錫酸、メタンスルホン酸錫等の前
記した無機酸または有機酸錫を単独もしくは2種以上併
用して用いることができる。
【0017】また錫−銀合金めっき浴に配合する銀化合
物は特に限定的ではなく、ヨウ化銀、塩化銀、硝酸銀、
硫酸銀、メタンスルホン酸銀等の前記した無機酸または
有機酸錫を単独もしくは2種以上併用して用いることが
できる。
【0018】本発明の錫−銀合金めっき浴に配合する銀
化合物および錫化合物の配合比は任意でよい。銀含有量
の多い合金皮膜を得る場合は銀化合物の配合比を大きく
し、錫含有量の多い合金皮膜を得る場合は錫化合物の配
合比を大きくする。
【0019】しかしながら、本発明の錫−銀合金めっき
浴では同じ組成のめっき浴でも電流密度等の条件により
得られる合金皮膜の組成を変えることができるので、様
々な組成の錫−銀合金皮膜が得られる。同じ組成であれ
ば、電流密度が増大するほど合金皮膜中の銀の含有量は
少なくなる傾向があり、一定電流密度以上では合金皮膜
の組成はほぼ一定になることがわかった。
【0020】上記錫−銀合金めっき浴を用いて、めっき
を行うには、通常の電気めっき法がいずれも採用でき
る。例えば、直流法以外にパルスめっき法や電流反転法
等を用いてもよい。めっき条件としては、例えば浴温2
0〜80℃程度、無かく拌またはかく拌下で定電流また
は定電位でめっきを行えばよい。陽極としては、例えば
錫、銀、錫−銀合金、白金、白金めっきチタン、カーボ
ン等を用いることができる。
【0021】本発明の錫−銀合金めっき浴でめっきを行
う場合、被めっき物としては特に限定されず、電気めっ
きが可能なものであればいずれも使用できる。
【0022】
【実施例】以下、金属錯体形成用水溶液の実施例を実施
例1〜4で、また錫−銀合金めっき浴およびめっき物の
製造方法の実施例について実施例5〜28で説明する
が、本発明はこれらの数例に限定されるものではなく、
前述した目的の主旨に添って金属錯体形成用水溶液の成
分、錫−銀合金めっき液の組成およびめっき条件は任意
に変更することができる。
【0023】実施例1 K4P2O7 165g/l KI 166g/l 上記の金属錯体形成用水溶液を調整した。この水溶液に
NiSO4 ・6H2O 53g 、AgNO3 2.4gを添加したところいずれ
の金属も錯イオンとして溶解し、黄緑色で透明な水溶液
となった。pHは9.1 であった。また、1ヶ月以上の放
置試験後も外観変化は認められなかった。
【0024】実施例2 K4P2O7 165g/l KI 250g/l 上記の金属錯体形成用水溶液を調整した。この水溶液に
CuSO4 ・5H2O 12.5g、AgI 4.7gを添加したところいずれ
の金属も錯イオンとして溶解し、濃青色で透明な水溶液
となった。pHは9.2 であった。また、1ヶ月以上の放
置試験後も外観変化は認められなかった。
【0025】実施例3 K4P2O7 165g/l KI 330g/l 上記の金属錯体形成用水溶液を調整した。この水溶液は
無色透明で、3ヶ月以上の放置試験後も外観変化は全く
認められなかった。pHは8.9 であった。この水溶液に
SnP2O7 42 g、CuP2O7 0.5g、AgI 1.2 gを添加したと
ころ、いずれの金属も錯イオンとして溶解し、薄青色で
透明な水溶液となった。また、3 ヶ月以上の放置試験後
も沈殿等の外観変化は認められなかった。
【0026】実施例4 K4P2O7 180g/l KI 350g/l 上記の金属錯体形成用水溶液を調整した。この水溶液は
無色透明で、3ヶ月以上の放置試験後も外観変化は全く
認められなかった。pHは9.0 であった。この水溶液に
SnP2O7 42 g、ZnSO4 ・7H2O 1.5 g、AgI 0.5 gを添加
したところ、いずれの金属も錯イオンとして溶解し、無
色透明な水溶液となった。また、3 ヶ月以上の放置試験
後も沈殿等の外観変化は認められなかった。
【0027】実施例5 SnCl2 ・2H2O 45g/l K4P2O7 200g/l AgI 1.2g/l KI 330g/l 上記の組成の錫−銀合金めっき浴を建浴した。この浴は
無色透明であり、3ヶ月の放置試験後も沈殿等の外観変
化は全く認められなかった。また、pH=8.9であっ
た。この浴を用いて温度25℃、無かく拌、電流密度0.1
〜1A/dm2の条件で純銅基板に直流めっきを行った。各電
流密度で得られた錫−銀合金皮膜の銀含有量(重量
%)、電流効率、外観を表1に示す。この結果から、こ
の組成の浴からは高電流効率で銀含有量5 〜19%の錫−
銀合金皮膜が得られることが判る。
【0028】
【表1】
【0029】実施例6 SnCl2 ・2H2O 45g/l K4P2O7 200g/l AgI 4.7g/l KI 330g/l 上記の組成の錫−銀合金めっき浴を建浴した。この浴は
無色透明であり、3ヶ月の放置試験後も沈殿等の外観変
化は全く認められなかった。また、pH=8.9であっ
た。この浴を用いて温度25℃、無かく拌、電流密度0.1
〜1A/dm2の条件で純銅基板に直流めっきを行った。各電
流密度で得られた錫−銀合金皮膜の銀含有量(重量
%)、電流効率、外観を表2に示す。この結果から、こ
の組成の浴からは高電流効率で、銀含有量20〜75%の錫
−銀合金皮膜が得られることが判る。
【0030】
【表2】
【0031】実施例7 Sn2P2O7 74g/l K4P2O7 120g/l AgI 4.7g/l KI 330g/l 上記の組成の錫−銀合金めっき浴を建浴した。この浴は
無色透明、pH=7.0であり、1ヶ月の放置試験後の沈
殿等の外観変化は認められなかった。この浴を用いて、
温度25℃、無かく拌、電流密度0.1 〜1A/dm2の条件で純
銅基板に直流めっきを行った。各電流密度で得られた錫
−銀合金皮膜の銀含有量(重量%)、電流効率、外観を
表3に示す。この結果から、この組成の浴からは、高電
流効率で、銀含有量20〜75%の錫−銀合金皮膜が得られ
ることが判る。
【0032】
【表3】
【0033】実施例8 Sn2P2O7 103g/l K4P2O7 330g/l AgI 1.2g/l KI 330g/l 上記の組成の錫−銀合金めっき浴を建浴した。この浴は
無色透明、pH=8.9であり、1 ヶ月以上の放置試験後
も沈殿等の外観変化は認められなかった。この浴を用い
て、温度25℃、無かく拌、電流密度0.2 〜2.2A/dm2の条
件で純銅基板に直流めっきを行った。各電流密度で得ら
れた錫−銀合金皮膜の銀含有量(重量%)、電流効率、
外観を表4に示す。この結果から、この組成の浴から
は、高電流効率で、銀含有量2 〜18%の錫−銀合金皮膜
が得られることが分かる。特にはんだ合金として用いら
れる錫−銀合金は銀含有量が3.5 %前後の組成が合金の
融点等の観点から好ましいが、本浴では電流密度0.8 〜
2.2A/dm2の範囲で銀含有量2〜5 %の錫−銀合金皮膜が
得られている。
【0034】
【表4】
【0035】実施例9〜13 下記表5の9〜13に記載のめっき浴を建浴した(各成
分の添加量はすべてg/l )。これらのめっき浴はいずれ
も無色透明で、1ヶ月以上の放置試験後も外観変化は認
められなかった。
【表5】 これらのめっき浴を用いて、陰極に銅板、陽極に白金板
を使用し電流密度0.1〜2.5 A/dm2 、 温度45℃、無
かく拌の条件で直流めっきを行った。各電流密度条件で
得られた合金めっき皮膜の銀含有量(重量%)、外観
(△:灰色無光沢、○:白色無光沢、◎白色半光沢)を
表6〜表9に示す。また、電流効率はいずれも90%以上
であった。
【表6】
【表7】
【表8】
【表9】
【0036】実施例14 Na4P2O7 10H20 224g/l SnCl2 ・2H2O 45.2g/l AgNO3 0.5g/l KI 250g/l 上記の組成の錫−銀合金めっき浴を建浴した。この浴は
無色透明、pH=8.2であった。この浴を用いて、温度6
0℃、無かく拌、電流密度0.1 〜2.5A/dm2の条件で純銅
基板に直流めっきを行った。各電流密度で得られた錫−
銀合金皮膜の銀含有量(重量%)、外観(△:灰色無光
沢、○:白色無光沢、◎:白色半光沢)を表10に示
す。この結果から本めっき浴からは上記条件で銀含有量
1.5 〜6.2%の錫−銀合金膜が得られることが分かる。
【表10】
【0037】実施例15 K4P2O7 166g/l SnCl2 ・2H2O 45.2g/l Ag2SO4 0.42g/l KI 250g/l 上記の組成の錫−銀合金めっき浴を建浴した。この浴は
無色透明、pH=9.0であった。この浴を用いて、温度8
0℃、無かく拌、電流密度0.5 〜3.0A/dm2の条件で純銅
基板に直流めっきを行った。各電流密度で得られた錫−
銀合金皮膜の銀含有量(重量%)、外観(△:灰色無光
沢、○:白色無光沢、◎:白色半光沢)を表11に示
す。この結果から本めっき浴からは上記条件で銀含有量
2.5 〜4.8%の錫−銀合金膜が得られることが分かる。
【表11】
【0038】実施例16 K4P2O7 330g/l Sn2P2O7 103g/l AgI 1.2g/l KI 250g/lラウリル 硫酸ナトリウム 0.5g/l 上記の組成の錫−銀合金めっき浴を建浴した。この浴は
無色透明、pH=9.2であった。この浴を用いて、温度8
0℃、無かく拌、電流密度0.5 〜3.0A/dm2の条件で純銅
基板に直流めっきを行った。各電流密度で得られた錫−
銀合金皮膜の銀含有量(重量%)、外観(△:灰色無光
沢、○:白色無光沢、◎:白色半光沢)を表12に示
す。この結果から本めっき浴からは上記条件で銀含有量
1.4 〜5.2%の錫−銀合金膜が得られることが分かる。
【表12】
【0039】実施例17 K4P2O7 250g/l Sn2P2O7 62g/l AgI 0.7g/l KI 250g/lサリチル 酸 50g/l 上記の組成の錫−銀合金めっき浴を建浴した。この浴は
無色透明、pH=6.6であった。この浴を用いて、温度2
5℃、無かく拌、電流密度0.1 〜1.5A/dm2の条件で純銅
基板に直流めっきを行った。各電流密度で得られた錫−
銀合金皮膜の銀含有量(重量%)、外観(△:灰色無光
沢、○:白色無光沢、◎:白色半光沢)を表13 に示
す。この結果から本めっき浴からは上記条件で白色半光
沢の錫−銀合金膜が得られることが分かる。
【表13】
【0040】実施例18 K4P2O7 250g/l SnCl2 ・2H2O 68g/l AgI 0.7g/l KI 250g/l N,N´-ジメチルホルムアミド 100ml/l 上記の組成の錫−銀合金めっき浴を建浴した。この浴は
無色透明、pH=8.9であった。この浴を用いて、温度2
5℃、無かく拌、電流密度0.1 〜1.0A/dm2の条件で純銅
基板に直流めっきを行った。各電流密度で得られた錫−
銀合金皮膜の銀含有量(重量%)、外観(△:灰色無光
沢、○:白色無光沢、◎:白色半光沢、☆:光沢)を表
14に示す。この結果から本めっき浴からは光沢のある
錫−銀合金膜が得られることが分かる。
【表14】
【0041】実施例19 実施例8に記載の組成のめっき浴を用いて、温度25℃、
スターラーかく拌の条件で純銅板上に直流めっきを行っ
た。電流密度、皮膜組成(銀含有量wt% )、電流効率、
外観(○:白色無光沢、◎:白色半光沢)の結果を表1
5に示す。また、かく拌を行っても、めっき浴の外観変
化は認められなかった。
【表15】
【0042】実施例20 実施例8に記載の組成のめっき浴にピロリン酸を添加し
pHを8.9 から7 に調整後、温度25℃、無かく拌及びスタ
−ラーかく拌条件下で、純銅板上に直流めっきを行っ
た。皮膜厚さは6 〜7 μmである。電流密度、皮膜組成
(銀含有量:wt% )、電流効率、外観(○:白色無光
沢、◎:白色半光沢)の結果を表16に示す。また、pH
調整及びかく拌によるめっき浴の外観変化は認められな
かった。
【表16】
【0043】実施例21 実施例8に記載のめっき浴を空気かく拌した結果、外観
変化は認められなかった。また、実施例8に記載のめっ
き浴を用い、ハルセル試験により空気かく拌条件、温度
25℃で純銅板上に直流めっきを行った。電流密度、皮膜
組成(銀含有量:wt% )、外観(○:白色無光沢、◎:
白色半光沢)を表17に示す。
【表17】
【0044】実施例22 実施例8に記載のめっき浴を用いて約80μmの厚さにめ
っきした錫−銀合金皮膜(銀含有量:3.3wt%)の断面を
電子線マイクロアナライザーで面分析した。その結果、
得られた皮膜は厚さ方向に均一な組成であった。
【0045】実施例23 実施例8に記載のめっき浴を用いて、25℃、かく拌(ス
ターラーかく拌、空気かく拌)条件でハルセル試験によ
り純銅板上に電析した錫−銀合金皮膜の密着性試験をJI
S H 8504に記載の曲げ試験方法により行った結果、どの
場所においても皮膜のはく離、膨れ等は認められなかっ
た。
【0046】実施例24 鋳造法により作製した銀含有量3.5 %の錫−銀合金棒
(千住金属製)と上記実施例8のめっき浴を用いてめっ
きした錫−銀合金皮膜(銀含有量2 〜5wt %)の融点を
熱分析装置(DSC)を用いて測定した。その結果、め
っきした合金皮膜はいずれも、鋳造により作製した錫−
銀合金(銀3.5wt %含有)と同じく融点(溶け始め温
度)221 ℃であった。
【0047】実施例25 上記実施例8のめっき浴を用い、下記の条件で5 ×30×
0.5 mmの純銅板にめっきを行った。得られた錫−銀め
っき銅板について、はんだ濡れ試験機(ソルダーチェッ
カー:((株)レスカ SAT−2000)を用い、錫
−銀はんだ(3.5wt %銀含有)槽、温度250 ℃、30%W
Wロジンまたは市販の無洗浄タイプのフラックス塗布条
件ではんだ濡れ性試験を行った。その結果、はんだはじ
き等も認められず良好なはんだ濡れ性が得られた。
【0048】 陰極電流密度 1.5 〜2.5 A/dm2 浴 温 20℃または50℃ かく拌 無しまたはスターラーかく拌 膜厚 約6 μm
【0049】実施例26 実施例8に記載のめっき浴を用い、5 ×30×0.5 mmの
純銅板の端から30mmまで全面にめっきを行った。得ら
れた錫−銀めっき銅板について、はんだ濡れ試験機(ソ
ルダーチェッカー:((株)レスカ SAT-2000)を用
い、錫−銀共晶はんだ(銀含有量:3.5wt%)槽、温度25
0 ℃、30% WWロジン塗布、浸漬深さ4 mm、大気中の
条件ではんだ濡れ性試験を行った。銀含有量3.0wt%の錫
−銀合金めっきの厚さとぬれ時間の関係を表18に、ま
た錫−銀合金皮膜(厚さ約6 μm)の組成とぬれ時間の
関係を表19に示す。ぬれ性試験後の浸漬部分の外観
は、いずれもはんだはじき等も認められず光沢が有り良
好であった。
【0050】
【表18】
【表19】
【0051】実施例27 純銅板上に厚さ約25μmの感光性樹脂膜(レジスト
膜)を形成し、フォトリソグラフによりレジスト膜に直
径100μmの穴を100μmおきに縦、横50個、計
2500個形成し下地の銅板を露出させた。この穴の中
に実施例8に記載のめっき浴を用いて、電流密度1.5
A/dm2 、無かく拌、25℃の条件で錫−銀めっきを
約25μmの厚さまで行った。めっき後、レジスト膜を
剥離し、めっき物(錫−銀合金めっき部)を電子顕微鏡
で観察した結果、レジストの穴の形状に忠実にめっき物
が形成されていた。またこのめっき物の組成を電子線ア
ナライザーで分析した結果、めっき物は銀含有量2.8
重量%の錫−銀合金でできており、厚さ方向への組成の
ばらつきは認められなかった。実施例8のめっき浴はP
H8.9であるが、このめっき液中にレジスト膜を浸漬
してめっきを施した場合にあってもレジスト膜の剥離は
見られなかった。なお、レジスト膜は感光性のものでな
くともよい。この場合レジスト膜を所要パターンに形成
するには、エキシマレーザー等のレーザー加工によって
行える。
【0052】実施例28 純銅板上に厚さ約25μmの感光性樹脂膜(レジスト
膜)を形成し、フォトリソグラフによりレジスト膜に直
径100μmの穴を100μmおきに縦、横50個、計
2500個形成し下地の銅板を露出させた。この穴の中
にまずニッケルめっきを約5μm行い、次に実施例8に
記載のめっき浴を用いて、電流密度2.0A/dm2
無かく拌、25℃、通電量50C/cm2 の条件で錫−
銀めっきを行った。めっき後、レジスト膜を剥離し、め
っき物を電子顕微鏡で観察した結果、めっき物はレジス
ト膜の厚さ以上に成長し、茸形(レジスト膜上に突出す
る部分が穴径よりも大きな半球状をなす)の形状になっ
ていた。この茸形のめっき物を水素雰囲気中で溶融させ
て再び電子顕微鏡により外観を観察した結果、直径約1
00μm、高さ70μmの全体がほぼ半球状をなす形状
物が得られていた。この半球状の形状物を電子線マイク
ロアナライザーで断面分析した結果、この半球状の形状
物中に銀と錫が均一に分布しており、銀の含有量は3w
t%であった。レジスト膜は感光性のものでなくともよ
い。この場合レジスト膜を所要パターンに形成するに
は、エキシマレーザー等のレーザー加工によって行え
る。
【0053】
【発明の効果】以上述べてきたように本発明の金属錯体
形成用水溶液は、多種類の金属を安定な錯イオンとする
ことができる。即ち本発明は、互いに悪影響を及ぼし合
わず、かつ他種類の金属に対して有効な錯化作用をもつ
2種類の化合物の組み合わせを見い出した点に新規性が
あり、非常に画期的である。一方、本発明の錫−銀合金
めっき浴は、人体に有害なシアン化合物を全く用いずに
高電流効率で、任意の組成の錫−銀合金皮膜を得ること
ができるので従来のシアン系錫−銀めっき浴よりも優位
性がある。また、本めっき浴は空気かく拌にも耐え、非
常に安定であり、かつ本めっき浴からめっきした錫−銀
合金皮膜の外観、密着性、はんだ濡れ性は良好で、鉛を
含まないはんだめっき合金として従来の錫−鉛はんだめ
っき合金よりも人体に無害で優位性がある。

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくともピロリン酸化合物とヨウ素化合
    物を含有することを特徴とする金属錯体形成用水溶液。
  2. 【請求項2】上記のピロリン酸化合物として、ピロリン
    酸塩および/またはピロリン酸を含有することを特徴と
    する請求項1記載の金属錯体形成用水溶液。
  3. 【請求項3】上記のヨウ素化合物として、ヨウ化物、亜
    ヨウ素酸塩および/またはヨウ素を含有することを特徴
    とする請求項1または2記載の金属錯体形成用水溶液。
  4. 【請求項4】少なくとも錫化合物、銀化合物並びにこれ
    らの錯化剤としてピロリン酸化合物とヨウ素化合物を
    有することを特徴とする錫−銀合金めっき浴。
  5. 【請求項5】上記のピロリン酸化合物として、ピロリン
    酸塩および/またはピロリン酸を含有することを特徴と
    する請求項4記載の錫−銀合金めっき浴。
  6. 【請求項6】上記のヨウ素化合物として、ヨウ化物、亜
    ヨウ素酸塩および/またはヨウ素を含有することを特徴
    とする請求項4または5記載の錫−銀合金めっき浴。
  7. 【請求項7】少なくとも錫化合物として錫の無機酸また
    は有機酸化合物を含有し、また銀化合物として銀の無機
    酸または有機酸化合物を含有することを特徴とする請求
    項4,5または6記載の錫−銀合金めっき浴。
  8. 【請求項8】上記の錫化合物として塩化錫、硫酸錫、ピ
    ロリン酸錫、ヨウ化錫、錫酸、錫酸カリウム、酢酸錫、
    メタンスルホン酸錫、アルカノールスルホン酸錫、フェ
    ノールスルホン酸錫のうちから選ばれる1種以上の無機
    酸または有機酸錫を含有することを特徴とする請求項7
    記載の錫−銀合金めっき浴。
  9. 【請求項9】上記の銀化合物としてヨウ化銀、塩化銀、
    硝酸銀、硫酸銀、ピロリン酸銀、ヨウ素酸銀、酢酸銀、
    メタンスルホン酸銀、アルカノールスルホン酸銀、フェ
    ノールスルホン酸銀のうちから選ばれる1種以上の無機
    酸または有機酸銀を含有することを特徴とする請求項7
    記載の錫−銀合金めっき浴。
  10. 【請求項10】錫と銀が錯イオンとして存在するのに必
    要な量のピロリン酸化合物とヨウ素化合物を含有するこ
    とを特徴とする請求項4、5、6、7、8または9記載
    の錫−銀合金めっき浴。
  11. 【請求項11】被めっき物上に、錫化合物、銀化合物並
    びにこれらの錯化剤としてピロリン酸化合物とヨウ素化
    合物を含有する錫−銀合金めっき液により電解めっきを
    施し、錫−銀合金めっき部を形成することを特徴とする
    めっき物の製造方法。
  12. 【請求項12】被めっき物上に樹脂膜を形成する工程
    と、 該樹脂膜を所要パターンに形成する工程と、 該パターンの樹脂膜をマスクとして、被めっき物上に、
    錫化合物、銀化合物並びにこれらの錯化剤としてピロリ
    ン酸化合物とヨウ素化合物を含有する錫−銀合金めっき
    液により電解めっきを施し、錫−銀合金めっき部を形成
    する工程とを含むことを特徴とするめっき物の製造方
    法。
  13. 【請求項13】前記樹脂膜は感光性樹脂膜であり、該感
    光性樹脂膜をフォトリソグラフにより所要パターンに形
    成することを特徴とする請求項12記載のめっき物の製
    造方法。
  14. 【請求項14】上記のピロリン酸化合物として、ピロリ
    ン酸塩および/またはピロリン酸を含有することを特徴
    とする請求項11、12または13記載のめっき物の製
    造方法。
  15. 【請求項15】上記のヨウ素化合物として、ヨウ化物、
    亜ヨウ素酸塩および/またはヨウ素を含有することを特
    徴とする請求項11、12、13または14記載のめっ
    き物の製造方法。
  16. 【請求項16】少なくとも錫化合物として錫の無機酸ま
    たは有機酸化合物を含有し、また銀化合物として銀の無
    機酸または有機酸化合物を含有することを特徴とする請
    求項11、12、13、14または15記載のめっき物
    の製造方法。
  17. 【請求項17】上記の錫化合物として塩化錫、硫酸錫、
    ピロリン酸錫、ヨウ化錫、錫酸、錫酸カリウム、酢酸
    錫、メタンスルホン酸錫、アルカノールスルホン酸錫、
    フェノールスルホン酸錫のうちから選ばれる1種以上の
    無機酸または有機酸錫を含有することを特徴とする請求
    項16記載のめっき物の製造方法。
  18. 【請求項18】上記の銀化合物としてヨウ化銀、塩化
    銀、硝酸銀、硫酸銀、ピロリン酸銀、ヨウ素酸銀、酢酸
    銀、メタンスルホン酸銀、アルカノールスルホン酸銀、
    フェノールスルホン酸銀のうちから選ばれる1種以上の
    無機酸または有機酸銀を含有することを特徴とする請求
    項16記載のめっき物の製造方法。
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