JP3033634B2 - 照明器具 - Google Patents

照明器具

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JP3033634B2
JP3033634B2 JP10143692A JP10143692A JP3033634B2 JP 3033634 B2 JP3033634 B2 JP 3033634B2 JP 10143692 A JP10143692 A JP 10143692A JP 10143692 A JP10143692 A JP 10143692A JP 3033634 B2 JP3033634 B2 JP 3033634B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、器具本体にルーバ体が
着脱自在な照明器具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の照明器具は、例えば図13および
図14に示すように、例えば直管型の蛍光ランプ1を内
包する器具本体2を天井などの被取付面に設けられた天
井枠3に取り付ける。そして、ランプ1の軸方向の両端
に、平面略等脚台形の端板4が器具本体2に設けられた
ランプソケット取付台5に係合されて取り付けられてい
る。さらに、ランプ1の下方にランプ1の軸方向と垂直
に位置して等間隔に配設され、上辺がランプ1に接触し
ないように切り欠かれた切欠部5が形成された複数の略
等脚台形のルーバ片6を有するルーバ体7を、器具本体
2に取り付けられた端板4にねじ8にて取り付ける構成
が採られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の照明器具は、1つ1つねじ8にて固定する取付作業
を行わなければならず、多数配設される例えば大きなオ
フィスビルなどにおいては、非常に大きな労力を必要と
し、取付作業の効率向上に制限を来す問題がある。ま
た、ランプ1の交換などの保守点検時には両端のねじ8
をはずしてルーバ体7を取り外し、再びねじ8にて固定
する取付作業が強いられ、大きな労力が必要で、保守点
検の効率も低下する問題を有している。
【0004】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、着脱作業が一動作で容易に行える照明器具を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の照明器具は、下
面に照射開口を有し対向して略平板状で動作孔を有する
端部が設けられた器具本体と;端部と略相似形の平板状
のルーバ片を有し器具本体の照射開口に端部の対向する
面にルーバ片を略面接触させて着脱自在に取り付けられ
るルーバ体と;動作孔に進退自在に挿通された係止ボタ
ンおよび端部のルーバ片が面接触する側と反対側の面に
取り付けられ係止ボタンを動作孔からルーバ体に向けて
突出付勢する動作ばね体を備えた係止手段と;ルーバ体
に設けられ係ボタンに係脱自在に係止される取付
具備したものである。
【0006】
【作用】本発明の照明器具は、器具本体の略平板状の
に、ルーバ体のルーバ片が面接する側と反対側の面に
端部の動作孔に進退自在に挿通した係止ボタンを動作孔
からルーバ体に向けて突出付勢させてルーバ体の取
止させる動作ばね体を設けるため、光学特性が変化
することなくルーバ体を容易で確実に着脱できる
【0007】
【実施例】以下、本発明の照明器具の一実施例を図面を
参照して説明する。
【0008】図1ないし図3において、11は天井枠で、
この天井枠11は略逆T字型で、例えば1.2mあるいは
1.5mなど充分に大きな間隔で略平行に配設され、図
示しない天井スラブに固定された吊りボルトに吊持され
ている。
【0009】そして、この天井枠11の下辺の上面には載
置部12が形成され、これら天井枠11,11の載置部12,12
上に図示しない天井板が夫々支持され、天井板が取り付
けられていない天井枠11,11間には照射開口13,13が形
成されている。
【0010】また、14は支持脚体で、この支持脚体14は
照射開口13側に対向してそれぞれ断面略コ字状の支持部
材15,15が取り付けられ、また、下端には支持片部16,
16が取り付けられており、この支持片部16,16を介し
井枠11,11の上端に支持されている。
【0011】一方、図1および図2において、21は器具
本体で、この器具本体21は中央に開口部22が形成された
上板部23と、この上板部23の周縁より下方に略垂直に折
曲された側板部24とから下面を開口した箱状に形成され
ている。
【0012】そして、対向する側板部24,24の一部が互
いに対向し内側に折曲され、支持部材15,15に係合され
る2本のフレーム部25,25が天井枠11,11と略平行に形
成されている。
【0013】また、上板部23の長手方向の開口部の縁部
には、下方に向かい相対する断面略L字形状の取付台26
が形成されている。さらに、上板部23の長手方向の両端
付近の下面には図示しない下方に突出し鉤型状の爪体が
設けられている。
【0014】そして、器具本体21の長手方向の両端に
は、下方に向かって断面略L字形状に相対して切り起こ
されたソケット取付台27が設けられている。さらに、こ
のソケット取付台27には、例えば直管型の蛍光ランプ28
が装着されるランプソケット29の基部がそれぞれ係合固
定されている。
【0015】また、器具本体21の上板部23の上面には、
幅方向に図示しない電源線が接続される端子台や安定器
などの点灯装置を内設した点灯部材30が取り付けられて
いる。
【0016】一方、図2および図3において、31は反射
板で、この反射板31は、下面に反射面32を有し、長方形
状の天板部33とこの天板部33の長手方向両縁部が補強の
ため斜め下方に拡開して折曲された斜面部34とから断面
略コ字形状に形成されている。
【0017】そして、反射板31は、反射面32が下面に位
置するように化粧ねじ35にて器具本体21の取付台26に固
定されている。
【0018】一方、図4および図5において、41は端部
となる平面略等脚台形の略平板状の端板で、この端板41
は、内面に反射面42を有し上端部に器具本体21の爪体に
掛けられる中央に係止孔43a を有した掛止具43を上方に
突出して形成しており、反射面42が対向するように支持
されている。
【0019】そして、端板41の下端部は反射面42に対し
て略垂直に外方に折曲された断面略L字状の支持片部44
が形成され、この支持片部44は天井枠11,11の載置部1
2,12に載置支持される支持面45を形成するように折曲
形成されている。
【0020】さらに、端板41の中央には対面するランプ
ソケット29に装着される例えば直管型の蛍光ランプ28が
挿通される略円形状の挿通口46が設けられている。
【0021】また、端板41の下部略中央には作動孔47が
穿設され、この作動孔47の水平方向両側に一定距離を介
して背面側に突出してダボ部48が膨出形成され、ダボ部
48の略中央には係止孔49が穿設されている。
【0022】一方、図4ないし図11において、51は係
止手段としての係止部で、この係止部51は、軸方向の一
端面に鍔部52が形成された係止ボタン53と、この係止ボ
タン53が嵌合する略H字状に打ち抜き開口された切溝54
を有する動作ばね体55とからなり、係止ボタン53が動作
ばね体55に嵌合して一体に形成されている。
【0023】また、動作ばね体55は、切溝54の長手方向
の内方に向かって相対して突出する付勢片56が形成さ
れ、さらに、係止ボタン53の外周側面に沿って切溝54の
幅方向の上下に、係止ボタン53の外周側面が係合され係
止ボタン53の鍔部52が係止される凹弧状の切欠係止部57
が形成されている。
【0024】そして、係止部51は、端板41に穿設された
作動孔47に端板41の対向する面と反対側の面である背面
から内方に突出して挿通される係止ボタン53が、動作ば
ね体55の付勢片56によって直管型の蛍光ランプ28の軸方
向内方に付勢されて、端板41の背面に端板41のダボ部48
上端にダボ部48の係止孔49を介してリベット58にて固
定されている。
【0025】一方、図1ないし図3において、61は遮光
用のルーバ体で、このルーバ体61は、図1および図2に
示すように、端板41と略相似形の平面が略等脚台形で上
端縁部に凹状の切欠部62を有した複数のルーバ片63と、
この複数のルーバ片63の左右両斜辺を連結して接続する
ルーバ側片64とから形成されている。そして、ルーバ片
63およびルーバ側片64のいずれもが、表面が鏡面に形成
されている。なお、鏡面に形成しなくてもよい。
【0026】そして、ルーバ側片64の下端は、ルーバ片
63の下底辺の延長線上に外方に折り返した支持部65を形
成し、この支持部65の先端は上方に折曲され、摺動距離
を規制する規制部66が形成されている。
【0027】そして、ルーバ体61は、天井枠11の載置部
12,12にルーバ体61の両端の支持部65が係止され、器具
本体21内に取り付けられている。この際、ルーバ片63
管型の蛍光ランプ28の軸方向と垂直で、蛍光ランプ28
の下方にルーバ片63の切欠部62が位置し、この切欠部62
が蛍光ランプ28に間隙を介して対向して取り付けられ
る。
【0028】また、ルーバ片63の切欠部62は、蛍光ラン
プ28の外周表面に沿って凹状に湾曲するように形成され
ている。
【0029】さらに、ルーバ体61の軸方向の両端のルー
バ片63の下部略中央に、端板41に取り付けられた係止部
51の係止ボタン53が嵌合し、端板41の作動孔47に連通す
る取付孔67を開口形成する。
【0030】次に、上記実施例の装着動作について説明
する。
【0031】また、ランプソケット29や点灯部材30など
が配設された器具本体21を、天井枠11,11の対向する載
置部12,12間に形成された照射開口13,13内に挿入し、
器具本体21のフレーム部25を支持脚体14の支持部材15に
係合して支持脚体14に支持する。
【0032】また、端板41も照射開口13,13内に挿入
し、支持脚体14に支持された器具本体21の爪体に反射面
42が内方に対向するように端板41の掛止具43の係止孔43
a を引っ掛け係止するとともに、下端に形成された支持
片部44の支持面45の長さ方向の両端部を天井枠11,11の
載置部12,12の上面に載置させて支持する。
【0033】さらに、器具本体21の取付台26に反射板31
の上面を接合させて、化粧ねじ35によって反射板41をね
じ止め固定する。
【0034】そして、配設された器具本体21のランプソ
ケット29間に、端板41の挿通口46を介して蛍光ランプ28
を装着する。
【0035】次に、図12(a)に示すように、ルーバ
体61のルーバ片63の切欠部62を上端に位置するようにル
ーバ体61を器具本体内に挿入する。
【0036】そして、この挿入の際、図12(b)に示
すように、ルーバ体61を長手方向の中心を軸として斜め
にし、ルーバ体61の外方に折り曲がった支持部65の長手
方向一端のどちらか一方を照射開口13から器具本体21内
に挿入する。
【0037】さらに、図12(c)に示すように、端板
41に取り付けられた係止部51の係止ボタン53を付勢片56
の付勢に抗して押圧しながら、ルーバ体61を蛍光ランプ
28の外周がルーバ片63の切欠部62の湾曲に沿うように挿
入し、この蛍光ランプ28の軸を中心とするように回転さ
せて、ルーバ体61の他方の支持部65を照射開口13から器
具本体21内に挿入する。
【0038】そして、図12(d)に示すように、ルー
バ体61を後から挿入された支持部65の折り曲げられた規
制部66の折曲する方向に水平移動させて、ルーバ体61の
支持部65のそれぞれを天井枠11の載置部12に係止して、
蛍光ランプ28の幅方向に支持部65を摺動移動させる。
【0039】さらに、この摺動移動は、ルーバ体61の取
付孔67に端板41の係止ボタン53が位置するように
止ボタン53にルーバ体61の取付孔67が位置することによ
係止部51の作動ばね体55に形成された付勢片56によっ
て付勢される係止ボタン53を取付孔67に嵌合させ、ルー
バ体61をルーバ片63が端板41に略面接触するように器具
本体21内に取り付ける。
【0040】上記実施例によれば、器具本体21に取り付
けられた端板41の背面に、器具本体21に装着される蛍光
ランプ28の軸方向に摺動可能で軸方向の内方に向かって
付勢された係止ボタン53を嵌合する作動ばね体55を取り
付け、また、係止ボタン53が嵌合するように、ランプ28
の軸方向に対して垂直に位置して取り付けられた複数の
ルーバ片63を有するルーバ体61の軸方向の両端で端板41
に略面接触するルーバ片63に取付孔67を設ける。このた
め、この取付孔67に係止ボタン53を嵌合させるのみで、
ルーバ体61を器具本体21に取り付けることができるの
で、取付作業が一動作で済み、ルーバ体61を容易で確実
に取り付けることができる。そして、蛍光ランプ28の交
換などの保守点検の際にルーバ体61を着脱させる場合に
も、一動作で済み、ルーバ体61の確実な着脱作業性
上できる。さらに、ルーバ体61には、端板41の裏面側に
設けられた動作ばね体55にて突出付勢される係止ボタン
53が係止する取付孔67を設けるのみで、ランプ28からの
光が遮光や反射されることにより光学特性が変化するこ
とを防止できる。
【0041】また、係止ボタン53は端板41の作動孔47と
作動ばね体55の切欠係止部57との2点で支持されてお
り、係止ボタン53の傾きがなく安定した摺動移動が得ら
れる。さらに、ルーバ体61は下端の支持部65が天井枠11
の載置部12に支持され、かつ、端板41の係止部51の係止
ボタン53がルーバ体61の取付孔67に嵌合してルーバ体61
を支持するため、ルーバ体61が確実に安定して固定でき
る。
【0042】なお、上記実施例において、係止手段とし
ての係止部51を係止ボタン53と作動ばね体55とから形成
したが、作動ばね体55のほかにスプリングなどを用いて
もできる。
【0043】また、器具本体21を天井枠11に取り付ける
ことについて説明したが、天井枠11と器具本体21とが一
体に形成されたものや、例えば吊索などの取り付け手段
によって被取付材に間隙を介して取り付けられる器具本
体21にもできる。
【0044】
【発明の効果】本発明の照明器具によれば、器具本体
端部のルーバ片が面接触する側と反対側の面に進退自
在の係止ボタンを動作孔からルーバ体に向けて突出付勢
せてルーバ体の取孔に止させる動作ばね体を設け
るため、光学特性が変化することなくルーバ体を容易
確実に着脱できる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の照明器具の一実施例を示す斜視図であ
る。
【図2】同上の一部切欠いた幅方向の断面図である。
【図3】同上の長手方向の断面図である。
【図4】同上の端板の背面側の分解斜視図である。
【図5】同上の端板の反射面側の斜視図である。
【図6】同上の端板の上下方向の断面図である。
【図7】同上の端板の幅方向の断面図である。
【図8】同上の端板の幅方向の要部を拡大した側面図で
ある。
【図9】同上の係止部の斜視図である。
【図10】同上の係止部の分解斜視図である。
【図11】同上の端板の背面側の係止ボタンの摺動状況
説明図である。
【図12】同上のルーバ体の取り付け説明図である。
【図13】従来の照明器具の一実施例の一部切欠いた幅
方向の断面図である。
【図14】従来の照明器具の一実施例の長手方向の断面
図である。
【符号の説明】
13 照射開口 21 器具本体 41 端部としての端板47 動作孔 51 係止手段としての係止部53 係止ボタン 55 動作ばね体 61 ルーバ体63 ルーバ片 67 付孔

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下面に照射開口を有し対向して略平板状
    で動作孔を有する端部が設けられた器具本体と 端部と略相似形の平板状のルーバ片を有し 器具本体の照
    射開口に端部の対向する面にルーバ片を略面接触させて
    着脱自在に取り付けられるルーバ体と 動作孔に進退自在に挿通された係止ボタンおよび端部の
    ルーバ片が面接触する側と反対側の面に取り付けられ係
    止ボタンを動作孔から ルーバ体に向けて突出付勢する動
    作ばね体を備えた係止手段と ーバ体に設けられ係ボタンに係脱自在に係止される
    取付と; を具備したことを特徴とする照明器具。
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