JP3033541U - スプレーフラクサー用ノズル - Google Patents

スプレーフラクサー用ノズル

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JP3033541U
JP3033541U JP1996007486U JP748696U JP3033541U JP 3033541 U JP3033541 U JP 3033541U JP 1996007486 U JP1996007486 U JP 1996007486U JP 748696 U JP748696 U JP 748696U JP 3033541 U JP3033541 U JP 3033541U
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pump
outflow
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三郎 大沢
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Senju Metal Industry Co Ltd
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Senju Metal Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のスプレーフラクサー用ノズルは、フラ
ックスの供給をポンプで圧送しなればならなかった。そ
のためポンプ内に松脂や活性剤が付着し、ポンプの稼働
を妨げてフラックスの均一塗布が行えないことがあり、
またフラックスの噴出口が詰まることがあった。 【解決手段】 本考案は、フラックスの流出部3先端を
空気の吹き出し口18よりも突出させることにより、流
出部からのフラックスの吸い込み力を強くしてポンプで
圧送しなくともフラックスを流出部から安定供給できる
ようにするとともに、流出部の詰まりもなくすようにし
た。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、プリント基板をはんだ付けする際に液状のフラックスを霧状にして プリント基板に塗布するスプレーフラクサー用ノズルに関する。
【0002】
【従来の技術】
プリント基板のはんだ付けは、プリント基板にフラクサーでフラックス塗布、 プリヒーターで予備加熱、はんだ槽ではんだの付着、そして冷却機で冷却等の処 理を経て行われる。
【0003】 このプリント基板のはんだ付けでは、それぞれの処理工程での条件がはんだ付 けの良否に関係しているが、特にフラックス塗布工程は最もその影響が大きいも のである。
【0004】 はんだ付けに使用するフラクサーとしては、発泡式フラクサーとスプレー式フ ラクサーがある。
【0005】 発泡式フラクサーとは、フラックスを入れた容器の下部に発泡管が設置されて おり、該発泡管全面から圧縮空気を流出させることにより、フラックスを泡状に して盛り上げる。プリント基板は、この盛り上がった泡状のフラックスに接触し てフラックスが塗布されるようになっている。この発泡式フラクサーは、泡の大 きさが均一で、泡の盛り上がり状態が凹凸のない平坦な状態となっていれば均一 塗布ができるものであり、また構造が簡単であるため製造費用が安価であるとい う経済的な特長も有している。
【0006】 しかしながら、発泡式フラクサーは、フラックスを発泡させるためにフラック ス中に松脂のように発泡しやすい固形成分を多く添加しなければならない。とこ ろがフラックス中に固形成分が多く添加されていると、はんだ付け後のフラック ス残渣も多くなって、これが絶縁抵抗の低下や腐食生成物発生等という好ましく ない現象を起こしてしまう。そこで信頼性が要求される電子機器に組み込まれる プリント基板では発泡式フラクサーではんだ付けした後は、フラックス残渣を洗 浄除去しなければならなかった。
【0007】 フラックス残渣の除去には、松脂をよく溶解するフロンやトリクレンのような 洗浄液を使用していたが、これらの洗浄液は地球を取り巻くオゾン層を破壊し、 太陽の有害な紫外線を多量に地球に到達させて人類に皮膚癌を発生させる原因と なることから、その使用が禁止されている。そのため近時では、はんだ付け後に フラックス残渣を洗浄しなくても済むように固形成分の添加量を少なくした所謂 「無洗浄用フラックス」というものが使用されるようになってきた。
【0008】 しかしながら、無洗浄用フラックスは固形成分が少ないため発泡しにくく、発 泡フラクサーでは使用できないものである。
【0009】 また発泡式フラクサーは、前述の如く泡や泡の盛り上がり状態が安定していれ ばフラックスを均一塗布できるものであるが、塗布量の調節ができず過剰に付着 してしまうものであった。それも原因して発泡式フラクサーを使用してのはんだ 付けでは洗浄をせざるを得ないことが多かったものでもある。
【0010】 一方、スプレー式フラクサーは、液状フラックスを圧縮空気で吹き飛ばすこと により霧状にしてプリント基板に塗布するものであるため、固形成分の少ないフ ラックスでも塗布が可能であり、しかも塗布量の調節も容易であるという発泡式 フラクサーにはない優れた特長を有している。
【0011】 従来のスプレー式フラクサーに使用されていたノズルは、特開平3−2263 66号や同226367号に示されているように、フラックスを加圧供給する流 出部と、その周囲にリング状の空気吹き出し口が形成されたものであった。
【0012】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来のスプレーフラクサー用ノズル(以下、単にノズルという)は、フラ ックスを流出部の先端から流出させるためにフラックス加圧用のポンプが絶対に 必要不可欠なものであった。なぜならば、従来のノズルは空気の吹き出しによる フラックスの吸引力が弱かったからである。しかしながら、フラクサーにポンプ を使用するとポンプの稼働が一定とならず、流出部からのフラックスの流出量が 変化してしまい、その結果プリント基板への塗布量も均一とはならなくなって、 はんだ付け状態に影響をきたすようになってしまうことがあった。
【0013】 また従来のノズルは、フラックスの流出部が詰まってしまい、この詰まりによ る塗布量の変化や塗布不良を起こすことがあった。そのため、従来のノズルは、 掃除やメインテナンスの回数を多くしなければならないという手間のかかるもの であった。本考案は、常に塗布量が一定であり、掃除やメインテナンスの手間が 少なくて済むというノズルを提供することにある。
【0014】 本考案者が、フラックス供給用ポンプの稼働が一定とならなかったり、故障し やすくなったりする原因について検討を重ねた結果、フラックス中の松脂や活性 剤等の固形成分がポンプに悪影響を及ぼしていることが判明した。つまりフラッ クス中には粘着性の強い松脂や金属を腐食させるハロゲン化物の活性剤が含まれ ているため、作業終了後、ポンプ内に溜っていたフラックスをポンプから除去し てもポンプ内に松脂や活性剤が付着する。そのため翌日に作業を再開すると、ポ ンプの回転部に付着した松脂が回転を妨げるようになる。また活性剤がポンプの 金属部分に付着したままであると、該金属部分を腐食させ、長年月の間にはポン プを故障させるようになる。
【0015】 従って、作業終了後にはフラックスの溶剤であるアルコールをポンプ内に流入 させ、それをノズルから噴出させてポンプやノズルの洗浄を行っていた。しかし ながら単にアルコールを流動させるだけでは強固に付着した松脂や活性剤等の固 形成分を除去することができず、これら固形成分が少しずつポンプ内に堆積して しまうものであった。
【0016】 スプレー式フラクサーにおけるフラックスの流出部の詰まりの原因は、空気の 吹き出し口と流出部の先端が同一面にあるためである。つまり空気の吹き出し口 と流出部の先端が同一面にあると、空気の吹き出し口から吹き出した空気が噴出 口方向に流動した場合、この流動した空気が流出部から流出したフラックスを流 出部の流出口に押し付けて付着させてしまうものと考えられるからである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
そのため流出部からのフラックスの流出にポンプを使用しなければポンプの駆 動不良や停止等という心配が全くなくなり、また吹き出し口から吹き出される空 気が流出部の方向に流動しないようにすれば、流出口へのフラックスの付着は起 こらないものである。
【0018】 流速の早い流体の近くのものは、この流体に引かれるため流体よりも圧力が下 がるという負圧の状態になる。しかも流速の早い流体とその近くのものの圧力差 は、流速の早い流体と近くのものとが同一面にあるものよりも、近くのものが流 体の吹き出る面よりも前方にあった方が大きくなる。本考案者はノズルをこのよ うな構造、即ちフラックスの流出部の先端を空気の吹き出し口よりも前方にする と、該先端の負圧の状態は大きくなって、ポンプで押し出さなくても強く吸い出 されるようになり、また流出部の周囲のリング状の空気吹き出し口から吹き出す 空気は中央の流出部の方向に流動しないようにもなることに着目して本考案を完 成させた。
【0019】 本考案は、フラックスを流出させる流出部と該流出部の周囲にリング状に形成 された空気吹き出し口から構成されたスプレーフラクサー用ノズルにおいて、流 出部の先端を空気吹き出し口よりも突出させてあることを特徴とするスプレーフ ラクサー用ノズルである。
【0020】
【考案の実施の形態】
本考案では空気の吹き出し口よりも流出部の先端が前方に突出しているもので あり、この突出長さはフラックスの霧状の大きさに影響するため、流出部の突出 状態は調整可能となっている。
【0021】
【実施例】
以下、図面に基づいて本考案のノズルを説明する。図1は本考案のノズルの正 面断面図、図2は同平面図である。
【0022】 本考案のノズルは、本体1、空気の吹き出し部2、流出部3から構成されてい る。
【0023】 本体1は円筒状であり、内側に牝ネジ4が螺設されている。本体1の側面には 、外方に貫通した空気流入口5が穿設されており、該空気流入口にはホースジョ イント6を介してエアーホース7が接続されている。エアーホース7は図示しな いコンプレッサーに接続され、矢印Aのように圧縮空気を本体1内に流入させる ことができるようになっている。
【0024】 空気の吹き出し部2は、外径が前述本体の内側と同一径の円筒状であり、外側 に牡ネジ8が螺設されている。また吹き出し部2の上部は内方フランジ9となっ ていて、その中央には開口10が穿設されている。空気吹き出し部2は本体1の 上部に螺入されて固定される。
【0025】 流出部3は、上方から下方に三段階で径が太くなった円柱状である。流出部3 の最上部11の径は前述吹き出し部2の開口10よりも細く、中間部12の径は 本体1の内径よりも細く、そして下部13の径は本体1の内径と同一となってお り、下部13には牡ネジ14が螺設されている。流出部3は下部13の牡ネジ1 4を本体1の牝ネジ4に螺入することにより取り付けられる。流出部3の中央に は軸方向に流通路16が穿設されており、該流通路は上部が細く、下部が太くな っており、太くなった流通路には供給管17が接続されている。供給管17の端 部は図示しないフラックスタンクの中に挿入されているだけであり、途中にポン プは設置されていない。
【0026】 このようにして構成されたノズルは、流出部3の先端が吹き出し部2の内方フ ランジ9よりも上方に突出しており、最上部11と吹き出し部2の開口10でリ ング状の吹き出し口18が形成される。吹き出し部2からの最上部11の突出状 態は、本体1への供給部3の螺入状態を調節することにより調整が可能となって いる。
【0027】 本体1の内部は、空気の吹き出し部2と流出部3の下部13間で空洞部15が 形成されるようになっている。該空洞部は空気流入口5と一致するところである 。
【0028】 次に上記構造のノズルにおけるフラックスの塗布状態について説明する。
【0029】 図示しないコンプレッサーを稼働させると圧縮空気が矢印Aのように空気流入 口5から空洞部15内に流入し、リング状の吹き出し口18から吹き出される。 このとき吹き出し口18から吹き出された空気は流出部3の最上部11に沿って 上方に勢いよく流出するため、最上部11の中央は負圧になる。そのため、流通 路16の内部は上方に引かれ、フラックスは図示しないフラックスタンクの中に 挿入された供給管17を通って矢印Bの如く流出部3に流入し、流出部3の先端 から流出する。すると流出部3の最上部11の周囲は、空気を上方に吹き上げて いるため、流出部3の先端から流出したフラックスは該空気で細かく分散され、 空気とともに上方に吹き上げられる。ノズルの上方では、図示しないプリント基 板が走行しており、吹き上げられたフラックスは該プリント基板に当たって均一 に塗布される。
【0030】
【考案の効果】 以上説明したように、本考案のノズルは、フラックスの供給にポンプを使用し ないためポンプの不良や故障等の不都合が全くなく、しかもフラックスの流出部 の先端が空気の吹き出し口よりも突出しているため、吹き出す空気が流出口方向 に流動しなくなって、流出部をフラックスで詰まらせることがないという従来の ノズルにはない優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のノズルの正面断面図
【図2】本考案のノズルの平面面図
【符号の説明】
1 本体 2 吹き出し部 3 流出部 5 空気流入口 10 開口 15 空洞部 16 流通路 17 供給管 18 吹き出し口

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フラックスを流出させる流出部と該流出
    部の周囲にリング状に形成された空気吹き出し口から構
    成されたスプレーフラクサー用ノズルにおいて、流出部
    の先端を空気吹き出し口よりも突出させてあることを特
    徴とするスプレーフラクサー用ノズル。
  2. 【請求項2】 前記流出部は、突出高さが調整可能とな
    っていることを特徴とする請求項1記載のスプレーフラ
    クサー用ノズル。
JP1996007486U 1996-07-12 1996-07-12 スプレーフラクサー用ノズル Expired - Lifetime JP3033541U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007283281A (ja) * 2005-05-20 2007-11-01 Nishimura Kikai Kk 超音波霧化装置

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