JP6210846B2 - マイクロバブルスプレー装置 - Google Patents

マイクロバブルスプレー装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6210846B2
JP6210846B2 JP2013232707A JP2013232707A JP6210846B2 JP 6210846 B2 JP6210846 B2 JP 6210846B2 JP 2013232707 A JP2013232707 A JP 2013232707A JP 2013232707 A JP2013232707 A JP 2013232707A JP 6210846 B2 JP6210846 B2 JP 6210846B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
adapter
hole
diameter
holder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013232707A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015093219A (ja
Inventor
能幸 樹生
能幸 樹生
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Spraying Systems Japan Co
Original Assignee
Spraying Systems Japan Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Spraying Systems Japan Co filed Critical Spraying Systems Japan Co
Priority to JP2013232707A priority Critical patent/JP6210846B2/ja
Publication of JP2015093219A publication Critical patent/JP2015093219A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6210846B2 publication Critical patent/JP6210846B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

この発明は、微細気泡を内包する液体を噴霧するマイクロバブル発生装置を用いてなるマイクロバブルスプレー装置に関する。
マイクロバブル(微細気泡)を発生させ、被洗浄物を洗浄処理するノズルとしては、特開2008−114098、特開2012−96216及び特開2009−273966などがある。
従来のこの種のノズルとしては、被洗浄物が水中にあり、ノズルを水中にセットして使用する水中用のものが殆どである。
特開2008−114098 特開2012−096216 特開2009−273966
文献1、2のものは、水中でマイクロバブルを発生させるため、水を溜めておく水槽や、ノズルを水中に設置するため、空気吸入配管を大気中まで引き出す作業を要したり、その水槽を設置するスペースが必要になり、加えて被洗浄物を水中に入れる手間等、時間がかかり設備面や作業時間からコスト高となってしまうという課題があった。また、水槽内の水が抵抗になってしまい、マイクロバブルを高速で被洗浄物に衝突させるインパクト洗浄が利用できないという課題もあった。
文献3では空中に微細気泡を含んだ液を噴霧するノズルが示されている。しかし、噴霧口からの液体をガイド壁に沿わせる構成のため、インパクト洗浄が弱い。また、0.7MPa以上の圧力で使用した場合、ガイド壁が液体で削られスプレー形状やスプレーの均一性が損なわれるなどの耐久性の問題がある。
また、強いインパクトを得るためにマイクロバブル水(50μm以下の微細気泡を内包する液体)をポンプで昇圧し、スプレーしようとすると、バブルによるキャビテーションの発生や気泡により昇圧しなくなる可能性がある。また、気体を強制注入する場合、液圧が高圧(例:圧力2MPaの液体中に強制的に気体を入れる場合気体の圧力は2MPa以上必要)になると、コンプレッサーの能力等を考えると不可能である。
なお、水中用でなく大気中で使用するものとしては、マイクロバブル水を大気中に噴霧する市販のシャワーヘッドがある。このシャワーヘッドはマイクロバブル水は非常に低圧で噴霧されるため、被洗浄物の受けるインパクトも非常に小さいという課題があった。
この発明は上記のことに鑑み提案されたもので、その目的とするところは、マイクロバブル水を高圧で空中に噴射し、対象物に対し十分な衝撃力、すなわちインパクトを与えることができる簡易構造であってコスト高をおさえたマイクロバブル発生装置を用いてなるマイクロバブルスプレー装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に係る本発明によるマイクロバブルスプレー装置は、ほぼ円筒状をなし、外部から内側に向って気体を導入する気体導入孔8が形成されたホルダー1と、このホルダー1内のほぼ中央部から液体流入口側にかけて設けられたインレットアダプター2と、前記ホルダー1内のほぼ中央部から液体流出口側にかけて設けられ、前記インレットアダプター2とホルダー1内において相互の内端面が対向し接続されるミキシングアダプター5とを備え、前記インレットアダプター2は前記ホルダー1の液体流入口側に位置する円筒部2aおよび内側に位置する円錐部2bを有し、それらの内部に液体流路3が形成され、かつ前記円錐部2bの内径は前記ホルダー1の中央部に向って縮小し、前記ミキシングアダプター5の内部は内端部から外端開口部の液体流出側に向って内径が拡径していく液体流路6が形成され、前記インレットアダプター2の円錐部2bの内端部中央には液体流路の孔3aが形成され、これと対向する前記ミキシングアダプター5の内端部中央にも当接して連通する液体流路の孔6aが形成され、前記インレットアダプター2側の液体流路の孔3aと前記ミキシングアダプター5の孔6aとは連通しストレート状の円筒形状をなし、かつ前記ミキシングアダプター5の内端部に、前記気体導入孔8から前記ホルダー1内に導入された気体を前記液体流路6の拡径の始まり部分に吸引させる気体吸引孔7を形成し、
前記インレットアダプター2と前記ミキシングアダプター5の液体流路3、6と気体吸引孔7はベンチュリー管構造をなし、前記液体流路3、6を流れる液体によるベンチュリー効果によって前記気体吸引孔7から大気中の空気を吸引し、微細気泡を含んだ液を生成するように構成し、
前記ホルダー1の液体流出口側に、ノズル噴射口11aを有し、空中にマイクロバブル水を噴霧するノズルチップ11が先端部に着脱自在に設けられたほぼ円筒状のスプレー用アダプター10を取付け、前記円錐部2bの流体流路の孔3aの径φB1と前記ミキシングアダプター5の液体流路の孔6aの径φB2は等しく、これらの径より前記ノズル噴射口11aの径は大とし、
前記ホルダー1の気体導入孔8の外周部に気体を供給するコンプレッサー接続部12を接続し、このコンプレッサー接続部12の気体供給孔12aと前記気体導入孔8を連通させ、前記拡径の始まる部分に強制的に気体を供給することを特徴とする。
前記ホルダー1の液体流出口側に、ノズル噴射口11aを有し、空中にマイクロバブル水を噴霧するノズルチップ11が先端部に着脱自在に設けられたほぼ円筒状のスプレー用アダプター10を取付け、前記円錐部2bの液体流路の孔3aの径φB1と前記ミキシングアダプター5の液体流路の孔6aの径φB2は等しく、これらの径より前記ノズル噴射口11aの径は大であることを特徴とする。
本発明によれば、特定構造のベンチュリー管構造を用い、液体流路を流れる液体によるベンチュリー効果で、気体吸引孔7から大気中の空気を吸引し、微細気泡を含んだマイクロバブル液を生成することができ、この場合、ホルダー1の気体導入孔8に強制的に気体供給用のコンプレッサー接続部12を設け、気体を強制的に供給できるため、気液混合で大量のマイクロバブル水を強いインパクトでもって噴霧できる。
また、これに加え、交換可能なノズル噴射口11aにより、マイクロバブル水の目的と用途により様々なスプレーパターンを得ることができ、マイクロバブル水の洗浄力と適切なスプレーパターンのスプレー水のインパクトの相乗効果により洗浄力を向上させることができる。
本発明に用いられる気体自吸式タイプのマイクロバブル発生装置縦断面図を示す。 同上の装置の気体吸引孔の数の好適な一例を示す説明図。 同上の装置の変形例を示す。 同上の装置を用いたマイクロバブルスプレー装置の基本構成。 同上の装置を気体強制供給式とした本発明の一実施例を示す。 同上の気体強制供給式のマイクロバブルスプレー装置の実施例を示す。
以下、図面に沿って本発明の好ましい実施例を説明するが、本発明は図示の実施例に限定されるものでなく、本発明の精神に逸脱しない範囲内で種々の設計変更が可能である。
図1は本発明に用いられる気体自吸タイプのマイクロバブル発生装置にかかり、図中1はほぼ円筒状のホルダーである。このホルダー1内のほぼ中央部から一端部側、すなわち液の流入口側にかけて中空状の液体供給部としてのインレットアダプター2が設けられ、インレットアダプター2内の中空部は液体流路3となっている。
インレットアダプター2は、ホルダー1の液体流入口側に位置するほぼ円筒状をなす円筒部2aと、ホルダー1内の中央部側に位置し、かつ先端に向って次第に先細となる円錐部2bとを備えている。円筒部2aと円錐部2bとは一体構造をなし、円筒部2aの液体流入口側にはホルダー1の液体流入口側の端部から外側に突出した段部2cが形成されている。
また、段部2cの内側位置、すなわちホルダー1の液体流入口側であってホルダー1の液体流入口側の内周部に対向する円筒部2aの外周には取付用のネジ部2dが形成され、かつこれと対応するホルダー1の内周部にもネジ部1aが形成され、インレットアダプター2の円錐部2bの先端部側をホルダー1内に挿入してゆき、相互のネジ部1a、2dを螺合させることにより、ホルダー1に対しインレットアダプター2を容易に取付けることができる。なお、段部2cは螺合させていく際、段部2cの内端面がホルダー1の液体流入口側の外端面と当接し、ストッパーとして機能し、所定の位置にインレットアダプター2を取付けることができる。
また、円錐部2bと円筒部2aとの境界部分に0リング溝2eが形成され、そこに密封用の0リング4が設けられる。
インレットアダプター2の円筒部2aの内径は一定となっているが、円錐部2bの内径はホルダー1のほぼ中央部側に向って徐々に小さくなるテーパ状をなし、右側の矢印で示すように、液体流路3の液体流入口から供給された水のような液体の流路は絞られ、液体の流速が速まるように設計されている。なお、この場合、液体は水に限定されるものではない。
5はホルダー1内のほぼ中央部から図中左側の液体流出口側にかけて設けられた中空状のミキシングアダプターである。このミキシングアダプター5内の中空部にも液体流路6が形成されている。この液体流路6はその液体流出口に向って内径が徐々に拡径するテーパ状となっている。
ホルダー1内に位置するミキシングアダプター5の外周の一部にも0リング溝5aが形成され、そこに0リング4が設けられる。
また、ホルダー1の他端部側、すなわちホルダー1の液体流出口側の内周にはネジ部1a’が形成され、これと対応してミキシングアダプター5の外周にもネジ部5bが形成され、ミキシングアダプター5の底部(ホルダー1の中央部側に位置する内端側)をホルダー1内に挿入し、相互のネジ部5b、1a’を螺合させればミキシングアダプター5をホルダー1に対し取付けることができる。この場合、ホルダー1から突出するミキシングアダプター5の外周面にはインレットアダプター2の段部2cと同様、位置決め用の段部5cが形成されている。
ホルダー1にミキシングアダプター5を取付けた場合、その底部である内端とインレットアダプター2の先端部とは接合され、インレットアダプター2側の液体流路3と、後述する気体吸引孔7を有するミキシングアダプター5の液体流路6とが接続され、インレットアダプター2側の液体流出側の孔3aと、ミキシングアダプター5側の液体流入側の孔6aとが連通し、インレットアダプター2とミキシングアダプター5の内部は全体としてベンチュリー管構造をなすように構成されている。
この接続部分の孔3a、6aの内径はストレート状の円筒となっており、この接続部分において、インレットアダプター2側の円錐部中央の液体流出側の液体流路の孔3aの内径φB2と、ミキシングアダプター5の底部中央の液体流路の孔6aの内径φB1の関係は、種々の試作品の性能試験の結果、φB2=φB1、に設定している。
液体はインレットアダプター2の液体流路の孔3a側からミキシングアダプター5の液体流路の孔6aへ入るが、ミキシングアダプター5の液体流路6の拡径が始まる部分に複数個の気体吸引孔7が形成されている。すなわち、この気体吸引孔7はミキシングアダプター5内に入ってきた液体に対し空気の如き気体を混入させ、マイクロバブル水を生成するためのもので、液体流路6の拡径が始まる部分に形成され、図2に示すように、好ましくは等間隔に4個形成されている。なお、吸引する気体は空気に限定されるものではない。
これら複数個の気体吸引孔7は空気を細かく粉砕する観点から、小径とし、かつその数としては、4個〜8個の範囲とすることが好ましい。すなわち、気体吸引孔7は、その径が小さく、また、数が多いほど微細で多量のマイクロバブルを発生させることが可能である。しかしながら、ミキシングアダプター5の加工性とコスト面、およびマイクロバブル生成性から孔数は4〜8個が最も加工性が良く、安価にミキシングアダプター5を製造でき、かつ性能的にも良好である。すなわち、孔数が3個以下ではマイクロバブルの生成量が少なく、9個以上では加工に手間取り、生産性が悪く、かつコスト高を招来するためである。
気体吸引孔7に気体を供給するためにホルダー1のほぼ中央部であってインレットアダプター2の円錐部2bの根元側に位置する部分に複数個の気体導入孔8が等間隔に形成されている。この気体導入孔8はホルダー1の軸方向に対し直交して形成され、気体が気体導入孔8を介しホルダー1の内部に導入される。
ホルダー1内には、ホルダー1の内周面、円錐部2bのテーパ状をなす外周面およびミキシングアダプター5の底部外周面とによって空間部からなる気体導入部9が区画形成され、そこに気体吸引孔7の入口はミキシングアダプター5の底部外周面に設けられているため、気体導入孔8から気体導入部9に導入された気体は気体吸引孔7を介しミキシングアダプター5の液体流路の孔6aの液体流出口近傍の拡径の始まる部分に吸引されるように構成されている。
上記マイクロバブル水発生装置の主要部材は、上記したように、ホルダー1、インレットアダプター2、ミキシングアダプター5からなり、部品点数が少なく、また、組み立てにあたっては、ホルダー1の液体流入口側からインレットアダプター2を0リング4とともに挿入してネジ部1a、2dを介し取付け、かつホルダー1の液体流出口側からミキシングアダプター5を同じようにして取付ければ容易に完成させることができる。
なお、ホルダー1の外周の適位置には、必要に応じ他の部品装着に際しての凹状をなす0リング溝が形成され、かつ必要に応じ液体流入口側外周や液体流出口側外周に他の部品連結用のネジ部が形成されている。
次に動作を説明する。
所望の液圧の液体はインレットアダプター2の液体流路3の液体流入口から供給される。この液体流路3の内径は奥にいくに従って次第に先細になって絞られるため、ベンチュリー効果により液体の流速は増加し、圧力が低下していく。
液体は、インレットアダプター2の内径φB2の液体流路の孔3aから内径φB1のミキシングアダプター5の孔6aに入り、流速が増加し、小径から液体流出口に向って次第に拡径するミキシングアダプター5の液体流路6へ入る。この場合、液体の流速が早く最も負圧となり、気体の吸引効果が大きくなっているこの拡径が始まる部分に気体吸引孔7を設けているため、気体はホルダー1の気体導入孔8、気体導入部9、気体吸引孔7を介して拡径の始まる部分に速やかに吸引され、液体中に気泡が生じる。
試作品を作製し、実験したところ、気体吸引孔7を設ける位置をインレットアダプター2の液体流路の孔3aとミキシングアダプター5の孔6aからなるストレートの円筒部分にした場合、拡径が始まる近傍に設けた場合に比べると吸引効果が悪い。したがって、拡径の始まる部分が最も負圧が大であることに着目し、その部分に気体吸引孔7を設け、気泡を発生させている。
気泡を内包する液体はミキシングアダプター5の液体流路6を進むが、その内径はテーパ状に拡径しているため、流速が遅くなり圧力が高くなるため、気泡が潰され、微細気泡であるマイクロバブルが発生する。この微細気泡は測定したところ50μm以下であった。
このマイクロバブルは、ミキシングアダプター5の先端の開口部の径φD、拡径のテーパ角θにより調整することができる。
この装置では、テーパによる効果と、インレットアダプター2の液体流路の孔3aとミキシングアダプター5の孔6aのオリフィスによる流速の加速により、気体吸引部(ミキシングアダプター5の液体流路6の拡径の始まる部分)の負圧が大きくなり、インレットアダプター2の液体流路3の液体流入口側の供給液圧が高くなっても気体の自給ができ、コンプレッサー等の気体圧縮機がなくても吸引した気体によりマイクロバブル水を生成でき、高圧・高速でスプレーすることができる。
ミキシングアダプター5の拡径の始まり部分に流入し、気泡が混入した液体は、液体流路6の径φDの出口に向って流れていくが、この液体流路6の内径は次第に拡径していくテーパ状になっているため、流速が遅くなり圧力が高くなる。このため、気泡が潰されマイクロバブル水が発生し、このマイクロバブル水はミキシングアダプター5の開口部、すなわち液体流路6の液体流出口からスプレーさせることができる。
なお、インレットアダプター2のφB2の液体流路の孔3aと、ミキシングアダプター5側のφB1の液体流路の孔6aの径サイズを変えた試作品と同径のものを製作したが、孔3a、6aの径φB2、φB1が同径のものが良好な吸引効果が得られた。
また、ミキシングアダプター5のテーパ角θを異ならせ、テーパ角θを10〜30度の試作品を製作したが、角度が10度が気体吸引力が強く、気体混入量の調整が出来、良好であった。
図3は上記装置の変形例を示す。この例では、ホルダー1内のほぼ中央部に位置するミキシングアダプター5の内端部の外周形状を中央に孔6aを有する有底円筒状にし、底面に気体吸引孔7の入口を設けたものである。他の構成、作用効果は同じであり、同一部材には同じ符号を示し詳細説明は省略する。
図4は、図1に示したマイクロバブル発生装置にノズルチップを有するアダプターを液体流出口側に取付けマイクロバブルスプレーユニットとした例である。
すなわち、10はほぼ円筒状をなすスプレー用アダプターで、一端部内周部にはホルダー1の他端部外周部に取付けるためのネジ部10aが形成され、このネジ部10aを介しホルダー1の他端部に形成されたネジ部を介し取付ければ良い。
スプレー用アダプター10の先端部にノズル噴射口11aを有するノズルチップ11が設けられている。このノズルチップ11もネジ式によりスプレー用アダプター10の先端部に着脱自在になっており、所望のスプレーパターンが得られるノズル噴射口11aを有するものに交換可能となっている。
スプレー用アダプター10の内部には中空部10bが形成され、この中空部10bはミキシングアダプター5の液体流路6と連通し、また、ノズルチップ11のノズル噴射口11aとも連通し、ノズル噴射口11aを介しマイクロバブル水をスプレーできるように構成されている。マイクロバブル発生装置の構成は図1に示した例と同様である。
なお、スプレー用アダプター10のノズル噴射口11aの径は、インレットアダプター2側の液体流路の孔3a、ミキシングアダプター5側の液体流路の孔6aの径(φB1、φB2)より大となっている。
すなわち、ノズル噴射口11aの径が液体流路の孔3a、6aの径(φB1、φB2)より小さいと、液体流路の内圧が高くなり気体吸引はできないため、マイクロバブル水は生成できない。また、ノズル噴射口11aの径と液体流路の孔3a、6aの径(φB1、φB2)とが等しいと、供給液圧が低圧の場合には気泡混入量は少なく、供給液圧が高圧の場合には気体吸引はできず、液体が気体吸引孔7に逆流などして、良好なマイクロバブル水を噴射できない。良好なマイクロバブル水を噴射するには、ノズル噴射口11aの径が液体流路の孔3a、6aの径(φB1、φB2)より大であることが必要である。この、径(φB1、φB2)<径11aの場合には、液体流路の内圧が高くなることがなく、また、気体吸引孔7付近の液体流路における液体の流速が低下することがないため、ベンチュリー管効果による気体吸引力が高く保たれるからである。
この例では、マイクロバブル発生装置とスプレー用アダプター10との組み合わせにより、マイクロバブル水を高速でスプレーし、洗浄や剥離、掘削などに利用できるマイクロバブルスプレー装置を提供することができる。
以上、図1、図3および図4に示したタイプの例は、ベンチュリー効果により大気中から空気を吸い込んでマイクロバブル水を生成するもので、気体吸引孔7の位置を、ミキシングアダプター5の液体流路6の拡径の始まる部分近傍に設けたため、利用できる供給液圧の範囲が広く、供給液圧0.1MPaから30MPaまでの高圧での使用ができ、良好なマイクロバブル水を生成、噴射できる。この場合、供給液圧が高ければ高いほど、対象物に液が当たる衝撃力(インパクト)は強いものとなる。インパクトが強ければ、大きな洗浄効果、剥離効果などが期待できる。
図5は、本発明の実施例で図1に示したマイクロバブル発生装置を気体強制供給式とし、大気中から空気を吸い込むタイプではなく、圧縮機からの圧力気体を導入する構成としたものである。
すなわち、ホルダー1の外周部に0リング4を介し圧縮機(図示せず)と連結されたコンプレッサー接続部12を接続し、その中空状の気体供給孔12aを介し気体導入孔8に気体を強制的に送り込むことができるように構成されている。
この場合、ポンプでインレットアダプター2の液体流路3に圧送する液体にはバブル(気泡)が含まれないので、バブルによるポンプの問題は発生しない。問題とは、バブルによるエアー噛み現象による昇圧不能や、キャビテーション現象によるポンプの損傷等である。
この実施例では、気体を圧送することで、気液混合の大量のミストを効率よく散布することができる。
図6は図5に示した気体強制供給式のマイクロバブル発生装置に、図4に示したノズルチップ11を有するスプレー用アダプター10を液体流出口側に取付けた例を示す。他の構成は前述の実施例と同様である。
1 ホルダー
1a、1a’ ネジ部
2 インレットアダプター
2a 円筒部
2b 円錐部
2c 段部
2d ネジ部
2e 0リング溝
3 液体流路
3a 液体流路の孔
4、4’ 0リング
5 ミキシングアダプター
5a 0リング溝
5b ネジ部
6 液体流路
6a 液体流路の孔
7 気体吸引孔
8 気体導入孔
9 気体導入部
10 スプレー用アダプター
10a ネジ部
10b 中空部
11 ノズルチップ
11a ノズル噴射口
12 コンプレッサー接続部
12a 気体供給孔

Claims (1)

  1. ほぼ円筒状をなし、外部から内側に向って気体を導入する気体導入孔(8)が形成されたホルダー(1)と、このホルダー(1)内のほぼ中央部から液体流入口側にかけて設けられたインレットアダプター(2)と、前記ホルダー(1)内のほぼ中央部から液体流出口側にかけて設けられ、前記インレットアダプター(2)とホルダー(1)内において相互の内端面が対向し接続されるミキシングアダプター(5)とを備え、前記インレットアダプター(2)は前記ホルダー(1)の液体流入口側に位置する円筒部(2a)および内側に位置する円錐部(2b)を有し、それらの内部に液体流路(3)が形成され、かつ前記円錐部(2b)の内径は前記ホルダー(1)の中央部に向って縮小し、前記ミキシングアダプター(5)の内部は内端部から外端開口部の液体流出側に向って内径が拡径していく液体流路(6)が形成され、前記インレットアダプター(2)の円錐部(2b)の内端部中央には液体流路の孔(3a)が形成され、これと対向する前記ミキシングアダプター(5)の内端部中央にも当接して連通する液体流路の孔(6a)が形成され、前記インレットアダプター(2)側の液体流路の孔(3a)と前記ミキシングアダプター(5)の孔(6a)とは連通しストレート状の円筒形状をなし、かつ前記ミキシングアダプター(5)の内端部に、前記気体導入孔(8)から前記ホルダー(1)内に導入された気体を前記液体流路(6)の拡径の始まり部分に吸引させる気体吸引孔(7)を形成し、
    前記インレットアダプター(2)と前記ミキシングアダプター(5)の液体流路(3、6)と気体吸引孔(7)はベンチュリー管構造をなし、前記液体流路(3,6)を流れる液体によるベンチュリー効果によって前記気体吸引孔(7)から大気中の空気を吸引し、微細気泡を含んだ液を生成するように構成し、
    前記ホルダー(1)の液体流出口側に、ノズル噴射口(11a)を有し、空中にマイクロバブル水を噴霧するノズルチップ(11)が先端部に着脱自在に設けられたほぼ円筒状のスプレー用アダプター(10)を取付け、前記円錐部(2b)の流体流路の孔(3a)の径φB1と前記ミキシングアダプター(5)の液体流路の孔(6a)の径φB2は等しく、これらの径より前記ノズル噴射口(11a)の径は大とし、
    前記ホルダー(1)の気体導入孔(8)の外周部に気体を供給するコンプレッサー接続部(12)を接続し、このコンプレッサー接続部(12)の気体供給孔(12a)と前記気体導入孔(8)を連通させ、前記拡径の始まる部分に強制的に気体を供給し、
    前記ホルダー(1)の液体流出口側に、ノズル噴射口(11a)を有し、空中にマイクロバブル水を噴霧するノズルチップ(11)が先端部に着脱自在に設けられたほぼ円筒状のスプレー用アダプター(10)を取付け、前記円錐部(2b)の液体流路の孔(3a)の径φB1と前記ミキシングアダプター(5)の液体流路の孔(6a)の径φB2は等しく、これらの径より前記ノズル噴射口(11a)の径は大であることを特徴とするマイクロバブルスプレー装置。
JP2013232707A 2013-11-11 2013-11-11 マイクロバブルスプレー装置 Active JP6210846B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013232707A JP6210846B2 (ja) 2013-11-11 2013-11-11 マイクロバブルスプレー装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013232707A JP6210846B2 (ja) 2013-11-11 2013-11-11 マイクロバブルスプレー装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015093219A JP2015093219A (ja) 2015-05-18
JP6210846B2 true JP6210846B2 (ja) 2017-10-11

Family

ID=53196009

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013232707A Active JP6210846B2 (ja) 2013-11-11 2013-11-11 マイクロバブルスプレー装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6210846B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109589037A (zh) * 2018-11-30 2019-04-09 陈溢 一种纺织机械专用负压清洁机
KR102041434B1 (ko) * 2018-10-01 2019-11-27 (주)지티앤 미세버블을 이용한 세척장치
KR102159671B1 (ko) * 2019-10-17 2020-09-24 (주)지티앤 나노버블수를 이용한 이동형 세척시스템

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6603593B2 (ja) * 2015-07-13 2019-11-06 Jfeエンジニアリング株式会社 凝縮器
JP6129390B1 (ja) * 2016-07-28 2017-05-17 株式会社カクイチ製作所 ナノバブル生成ノズル及びナノバブル生成装置
JP2019171242A (ja) * 2018-03-27 2019-10-10 栗田エンジニアリング株式会社 噴射洗浄方法
JP2020124756A (ja) * 2019-02-01 2020-08-20 株式会社ディスコ 加工装置
JP7332136B2 (ja) * 2019-04-09 2023-08-23 株式会社塩 ノズル及びノズルモジュール
CN110743406B (zh) * 2019-10-30 2024-02-02 西安交通大学 一种利用圆形直管制造引射器的方法
CN112746454A (zh) * 2019-10-31 2021-05-04 青岛海尔滚筒洗衣机有限公司 微气泡发生器及具有该微气泡发生器的洗涤设备
CN112899990A (zh) * 2019-12-04 2021-06-04 青岛海尔洗衣机有限公司 洗涤设备的进水方法及使用该进水方法的洗涤设备
KR102118842B1 (ko) * 2020-01-17 2020-06-03 우창수 마이크로버블 발생장치
DK180704B1 (en) * 2020-02-28 2021-12-03 Aquateq Dev Ivs Water accelerator
CN111742910B (zh) * 2020-07-17 2021-12-07 唐山市会恩科技有限公司 一种旋转预膜型的喷雾头
JP7214277B1 (ja) 2022-04-27 2023-01-30 株式会社サイエンス バブル液発生ノズル

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5121263A (en) * 1974-08-14 1976-02-20 Ito Shoji Ryutaino konnyusochi
JP2722373B2 (ja) * 1993-08-05 1998-03-04 和泉電気株式会社 微細泡沫製造方法及び製造装置
JP2001104839A (ja) * 1999-10-05 2001-04-17 Aiteku Kk 液体噴射方法及び噴射器
JP2002361239A (ja) * 2000-09-27 2002-12-17 Tokyo Flow Meter Kenkyusho:Kk 微生物を含む被処理体の処理装置
CA2364735C (en) * 2001-12-11 2009-11-03 Jan A. Korzeniowski Air aspirator-mixer
JP2004267868A (ja) * 2003-03-06 2004-09-30 Kosuke Chiba ラインアトマイザーによる気体の溶存化及び貯蔵・供給システム
JP4587436B2 (ja) * 2003-07-07 2010-11-24 株式会社計算流体力学研究所 気液混合物生成装置、汚水浄化装置及び燃料噴射装置
JP2008114099A (ja) * 2006-10-31 2008-05-22 Sanyo Facilities Industry Co Ltd マイクロバブル生成装置及びバブル微小化器具。
JP5257819B2 (ja) * 2011-02-25 2013-08-07 成和工業株式会社 マイクロバブル発生器

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102041434B1 (ko) * 2018-10-01 2019-11-27 (주)지티앤 미세버블을 이용한 세척장치
CN109589037A (zh) * 2018-11-30 2019-04-09 陈溢 一种纺织机械专用负压清洁机
CN109589037B (zh) * 2018-11-30 2020-12-25 湛江中湛纺织有限公司 一种纺织机械专用负压清洁机
KR102159671B1 (ko) * 2019-10-17 2020-09-24 (주)지티앤 나노버블수를 이용한 이동형 세척시스템

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015093219A (ja) 2015-05-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6210846B2 (ja) マイクロバブルスプレー装置
JP6210857B2 (ja) 空中噴霧用マイクロバブルノズル
CN106660842B (zh) 微气泡喷嘴
JP4759553B2 (ja) 微細気泡発生装置における気液溶解タンク
JP2008086868A (ja) マイクロバブル発生装置
KR20150003473U (ko) 기체를 액체에 용해시키는 생성 장치 및 유체 노즐
JP2010075838A (ja) 気泡発生ノズル
JP2008136931A (ja) 液吐出装置
JP2007117799A (ja) 微細気泡生成器及びこれを用いた微細気泡生成装置
JP5588582B2 (ja) 洗浄装置
JP6449531B2 (ja) 微細気泡発生装置
KR20150019299A (ko) 미세 기포 발생 모듈
JP2006346611A (ja) 洗浄液噴射装置
JP2013086084A (ja) 洗浄水噴射装置
JP5456564B2 (ja) 気液溶解タンク
JP5024144B2 (ja) 気体溶解器
JP2548635Y2 (ja) 浴室用シャワーヘッド
KR20170096674A (ko) 미세기포 발생장치
JP4631561B2 (ja) 微細気泡発生装置
JP2010115586A (ja) 微細気泡発生装置
KR100843390B1 (ko) 워터젯 커팅장치
JP5081801B2 (ja) 微細気泡発生装置における気液溶解タンク
JP2005279562A (ja) マイクロミスト発生方法及びその装置
JP2006297568A (ja) ブラストノズル及びこれを備えたブラストガン
KR20180067250A (ko) 노즐 장치 및 이를 포함하는 피닝 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160930

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170519

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170530

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170726

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170905

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170912

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6210846

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250