JP3033527B2 - コンクリート躯体表面防塵方法 - Google Patents

コンクリート躯体表面防塵方法

Info

Publication number
JP3033527B2
JP3033527B2 JP16514297A JP16514297A JP3033527B2 JP 3033527 B2 JP3033527 B2 JP 3033527B2 JP 16514297 A JP16514297 A JP 16514297A JP 16514297 A JP16514297 A JP 16514297A JP 3033527 B2 JP3033527 B2 JP 3033527B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dust
fixing means
metal
dustproof
sealant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP16514297A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10338976A (ja
Inventor
雅彦 簑島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP16514297A priority Critical patent/JP3033527B2/ja
Publication of JPH10338976A publication Critical patent/JPH10338976A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3033527B2 publication Critical patent/JP3033527B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Building Environments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート躯体
表面防塵方法に関し、特に、コンクリート製建屋内にク
リーンルームを構成する場合における、コンクリート躯
体表面の防塵方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリート製建屋内にクリーンルーム
を構成する場合、クリーンルームを構成するコンクリー
ト躯体からの発塵を防止する必要がある。図2は、従来
のクリーンルームの防塵方法を説明するための図であ
る。従来の防塵方法では、その簡便さと低コストから、
クリーンルーム建設の直前に、コンクリート躯体21表
面にエポキシ系の防塵塗料22を吹き付け塗装23、又
はローラ塗装24にて塗布していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、ウェハ製造プロ
セスの高度化に伴い、クリーンルーム雰囲気に対する要
求が厳しくなっており、特に、化学増幅型レジストを使
用している場合、アンモニアや有機アミンの影響を受け
易いことから、雰囲気中のアンモニア濃度に関しては、
pg/m3オーダーの制御が必要であるといわれてい
る。
【0004】しかしながら、クリーンルームのコンクリ
ート躯体の防塵に使用されているエポキシ系防塵塗料
は、硬化する際にアンモニアを発生し、密閉系で建設さ
れるクリーンルーム内に放出し続け、数μg/m3程度
の濃度で、C/R(クリーンルーム)中に存在し、問題
となっており、このため、クリーンルーム内にケミカル
フィルタを装着するなど、雰囲気中のアンモニア対策が
必要となっている。
【0005】また、その他のプロセスでも、クリーンル
ーム中の有機物の製品への影響が懸念されており、防塵
塗料のような有機物塗布方法では塗膜から脱ガスされる
有機物の問題が取りざたされている。
【0006】また有機物の問題は、防塵塗料だけにとど
まらず、C/R(クリーンルーム)建材で使用される接
着剤やシール剤の脱ガスについても問題となるので、施
工方法から考え直す必要がある。
【0007】また、クリーンルーム立ち上げ後の生産開
始を考えた場合、竣工後の数ケ月間はアンモニア、有機
物の濃度が極めて高いために、製品の立ち上げが遅れる
要因にもなっている。
【0008】したがって、本発明は、上記問題点に鑑み
てなされたものであって、その目的は、アンモニアや有
機物の発生原因となるエポキシ系防塵塗料を塗布するこ
と無しにコンクリート躯体面の防塵可能とした防塵方法
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明のコンクリート防塵方法は、その概略を述べ
れば、コンクリート躯体表面に機械的固定手段で金属薄
膜を設置することにより、防塵を図るようにしたもので
ある。
【0010】本発明は、好ましくは、コンクリート躯体
に金属薄板を機械的な固定手段により貼付し、前記金属
薄板は、端面が重なるように設置され、その重合部は機
械的な固定手段にて固定し、さらに、前記金属薄板の重
合面及び前記固定手段による固定部に生じる間隙は、発
塵、脱ガスの少ない材料よりなるシール剤によって封止
する、ことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態につ
いて以下に説明する。本発明の防塵方法は、その好まし
い実施の形態において、コンクリート躯体に金属薄板を
機械的な固定手段により貼付し、該金属薄板は、端面が
重なるように設置され、その重合部は機械的な固定手段
にて固定する。そして該金属薄板の重合面及び前記固定
手段による固定部に生じる間隙は所定のシール剤によっ
て封止する。
【0012】本発明の実施の形態においては、固定手段
としては金属錨等の締結手段が用いられ、また金属薄膜
は耐食性の優れた材料が用いられる。またシール剤は、
発塵・脱ガスの少ない材料が用いられる。
【0013】上記した本発明の好ましい実施の形態の作
用効果について説明すると、コンクリート躯体表面の防
塵対策として金属薄板を貼付することで対応したことに
より、従来法のエポキシ系防塵塗装によるアンモニア脱
ガスによるクリーンルーム内アンモニア濃度をpg/m
3オーダーに低減することができる。
【0014】また、本発明の実施の形態においては、防
塵塗装を用いず、金属薄板の設置のために接着剤を使用
せず、機械的固定手段を用いているため、有機物の使用
量が減少し、結果的に、有機物濃度を激減することがで
きる。そして、竣工直後のクリーンルーム内の化学物質
濃度を従来法よりも低減することができるため、竣工後
のライン立ち上げ期間を短縮することができる。
【0015】
【実施例】上記した本発明の実施の形態について更に具
体例に即して説明すべく、本発明の実施例について図面
を参照して以下に説明する。
【0016】図1は本発明の一実施例を説明するための
断面図である。図1を参照して、本発明の一実施例のコ
ンクリート防塵方法について説明する。
【0017】本実施例のコンクリート防塵方法では、コ
ンクリート躯体11に対し、防塵の目的で、直接、耐食
性のある外部構造用材料であるSUS(ステンレス鋼
材)製薄板12を、金属錨13を用いて、貼付してい
る。このため、塗料・接着剤など脱ガスのある防塵方法
を用いていない。
【0018】次に、本発明の一実施例のコンクリート躯
体防塵方法の施工手順について図1を参照して説明す
る。図1は、RC造の建物内にクリーンルームを展開す
る場合を示したものである。
【0019】まず、コンクリート打設後の躯体11表面
に、SUS製薄板12を、金属錨13を用いて直接固定
する。このとき使用するSUS製薄板12は、コンクリ
ート躯体の形状に合わせ予め整形されたものを用いる。
【0020】この場合、特に、天井部分につきだしてい
る梁14等に施工する場合においては、図に示すよう
に、予め寸法通りに、折り曲げ加工しておく。
【0021】この整形済みのSUS製薄板12を固定す
るときに用いる固定用金属錨13の打設間隔は、SUS
製薄板12の厚さにもよるが、0.5mm程度の厚さの
SUS製薄板であれば、例えば500mmピッチ程度の
間隔で打設することが好ましい。
【0022】そして、SUS製薄板12同士の端面同士
は、互いに重なるように設置される。
【0023】図1(b)は、SUS製薄板12端面の重
合部の断面を拡大して示した部分拡大図である。図1
(b)に示すように、その重なり部分を縫うように、鋲
(錨)13を打つことにより、コンクリート躯体11や
SUS製薄板12の伸びに対しても良好に追従すること
ができ、かつ、金属錨13の打設本数を低減することが
できる。
【0024】次に、金属錨13によってコンクリート躯
体11表面に貼付されるSUS製薄板12の重合面、及
び、金属錨13の打設箇所に生じる間隙からの発塵を防
止するため、当該間隙にシール剤15を充填してシール
(封止)を行う(図1(b)参照)。
【0025】このシール剤14については、発塵・脱ガ
スの少ない材質、例えば、シロキサンの含有量の少ない
低シロキサンシーラント等が好ましい。
【0026】上記した本実施例のコンクリート躯体防塵
方法の施工手順に従って防塵処理を施すことにより、防
塵塗装に起因するアンモニウム濃度を、pg/m3オー
ダーに抑えることが可能となり、また、防塵塗料起因の
有機物脱ガスを防止することも可能となる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
コンクリート躯体表面の防塵対策として金属薄板を貼付
することで対応したことにより、従来法のエポキシ系防
塵塗装によるアンモニア脱ガスによるクリーンルーム内
アンモニア濃度をpg/m3オーダーに低減することが
可能となる。
【0028】また、本発明においては、防塵塗装はもと
より、金属薄板の設置に接着剤を使用せず機械的固定方
法を使用しているので、有機物の使用量が減少し、結果
的に有機物濃度を激減させることが可能となる。
【0029】さらに、本発明によれば、竣工直後のクリ
ーンルーム内の化学物質濃度が、従来法よりも低減でき
るため、竣工後のライン立ち上げ期間を短縮することが
できるという効果を奏するものであり、その実用的価値
は極めて高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を説明するためのの断面図で
ある。
【図2】従来技術の概要を説明するための図である。
【符号の説明】
11、21 コンクリート躯体 12 SUS製薄板 13 金属錨 14 梁 15 シール剤 22 防塵塗料 23 吹き付け塗装 24 ローラ塗装

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンクリート躯体に金属薄板を機械的な固
    定手段により貼付し、前記金属薄板は、端部が重なるよ
    うに設置され、その重合部は機械的な固定手段にて固定
    し、さらに、前記金属薄板の重合面及び前記固定手段に
    よる固定部に生じる間隙は、発塵、脱ガスの少ない材料
    よりなるシール剤によって封止する、ことを特徴とする
    防塵方法。
  2. 【請求項2】前記機械的な固定手段として金属錨などの
    締結手段を用いる、ことを特徴とする請求項記載の防
    塵方法。
  3. 【請求項3】前記金属薄膜が、ステンレス鋼材など、耐
    食性の構造用材料よりなる、ことを特徴とする請求項
    記載の防塵方法。
  4. 【請求項4】前記シール剤が、シロキサンの含有量の少
    ない低シロキサンシーラントなど、発塵脱ガスの少な
    い材料よりなる、ことを特徴とする請求項記載の防塵
    方法。
JP16514297A 1997-06-06 1997-06-06 コンクリート躯体表面防塵方法 Expired - Fee Related JP3033527B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16514297A JP3033527B2 (ja) 1997-06-06 1997-06-06 コンクリート躯体表面防塵方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16514297A JP3033527B2 (ja) 1997-06-06 1997-06-06 コンクリート躯体表面防塵方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10338976A JPH10338976A (ja) 1998-12-22
JP3033527B2 true JP3033527B2 (ja) 2000-04-17

Family

ID=15806696

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16514297A Expired - Fee Related JP3033527B2 (ja) 1997-06-06 1997-06-06 コンクリート躯体表面防塵方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3033527B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4711276B2 (ja) * 2001-02-16 2011-06-29 株式会社竹中工務店 コンクリートを発生源とする有害ガスの遮断方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10338976A (ja) 1998-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3033527B2 (ja) コンクリート躯体表面防塵方法
US4756132A (en) External veneer cap for an existing wall framing system and method of installation
JP4030717B2 (ja) コンクリート躯体表面の耐蝕処理工法
WO2020183512A1 (ja) エレベータの操作表示装置
JP2014036920A (ja) 塗装保護カバー
JP3541065B2 (ja) 鋼材の耐火被覆方法と耐火被覆構造
JPH09165855A (ja) パネル状壁材の取り付け方法
JP2019078153A (ja) 折板屋根用ドリルねじ及び折板屋根工法
JP2008111252A (ja) 外壁の改修方法
JPH0647050Y2 (ja) 外壁パネルのジョイント構造
JP2769888B2 (ja) 略l形断面コンクリートパネルの取付構造
JP2009002066A (ja) 外壁の改修方法
JP3103925B2 (ja) 耐火被覆材の取付装置
JP2000136613A (ja) 壁面材継ぎ目構造と建物
JP3010723B2 (ja) 伸縮継手装置の取付け方法
JPH0429023Y2 (ja)
JP3420921B2 (ja) タイルパネル
JP2000110322A (ja) 住宅外壁構造およびその施工方法
JP3076550B2 (ja) 壁用仮枠板及びその設置構造
JP2002129665A (ja) 構造物構築時の鉄骨防錆方法
AU2021202162A1 (en) Interior wall system
JPS6153956A (ja) 下地材への面材の貼り付け構造
JP3166342B2 (ja) 外壁パネルの接合構造
JPS6327641A (ja) 壁パネルの取付構造
JP4503808B2 (ja) 床パネル間の接合方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000118

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees