JP3033419B2 - カプセルシェルの寸法測定装置 - Google Patents

カプセルシェルの寸法測定装置

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JP3033419B2
JP3033419B2 JP5345216A JP34521693A JP3033419B2 JP 3033419 B2 JP3033419 B2 JP 3033419B2 JP 5345216 A JP5345216 A JP 5345216A JP 34521693 A JP34521693 A JP 34521693A JP 3033419 B2 JP3033419 B2 JP 3033419B2
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泰三 山本
元啓 柳生
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シオノギクオリカプス株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カプセル製造機により
製造されたカプセルシェルのキャップシェル及びボディ
ーシェルの寸法を自動的に計測する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、カプセル剤を構成するカプセ
ルシェルは、カプセル製造機により連続的に自動製造さ
れており、この場合品質管理のために得られたカプセル
シェルの中から複数のカプセルシェルを無作為にサンプ
リングし、そのキャップシェル及びボディーシェルの寸
法を計測することが行われている。特に、カプセル製造
のスタート時には、条件設定との関係で、カプセルシェ
ルのフィルムが厚かったり薄かったりする場合があり、
目的寸法のカプセルシェルが安定的に得られるようにな
るまでの間、得られたカプセルシェルの寸法測定を頻繁
に行い、その結果を製造機の条件設定にフィードバック
することが行われている。
【0003】この場合、カプセルシェルの寸法測定は、
図10(A),(B)に示したように、カプセルシェル
AをキャップシェルCとボディーシェルBとに分離し、
それぞれの軸心方向の長さl,l、閉鎖端部の頭部肉厚
1,t1及び開放端部の肉厚t2,t2を測定し、これら
の測定値に応じて製造機の条件調整を行うのが一般的で
あるが、従来これらの測定は、作業員が製造機から所定
時間ごとにカプセルシェルをサンプリングし、キャップ
シェルとボディーシェルとに手作業で分離した後、特殊
な計測器を用いて逐一手作業で寸法測定を行っている。
そして、これらの測定値は測定するごとに作業員が用紙
に記録し、この記録に基づいてカプセル製造機の条件調
整を行っている。
【0004】また、このような手作業による寸法測定の
煩雑さを解消するために、本出願人は、先に特願昭59
−26776号(特開昭60−169710号公報)に
おいて自動的な薬用ハードカプセル寸法測定装置を提案
した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の測定方法には、測定精度や人為的ミスによる
誤差が介入するおそれがあり、品質管理の観点からは必
ずしも十分な検査方法とは言えない。即ち、いずれの寸
法測定も分離したカプセルシェルを手で保持して行うた
め、常に一定の条件で測定を行うことが実質的に不可能
であり、特に開放端部の肉厚t2の測定は、カプセルシ
ェルB,Cの開放端部を通常爪でしごくことにより該端
部を潰してシェル殻2枚分の肉厚として測定するため、
潰し方により測定値がどうしても変化してしまう。ま
た、計測器の目盛のよみ間違えや記録ミスが生じるおそ
れも多分にある。
【0006】従って、従来の測定方法に基づいてカプセ
ル製造機の条件調整を行う場合、測定値に含まれた誤差
のためになかなか目的寸法のカプセルシェルが得られ
ず、生産歩留まりを低下させることになり、更には得ら
れたカプセルの寸法精度も信頼性の低いものとなってし
まう。
【0007】また、寸法測定は品質管理のために生産中
も所定時間ごとに随時行われ、寸法測定のために多量の
カプセルシェルがサンプリングされるが、上記従来の測
定方法ではサンプリングしたカプセルシェルを破壊して
しまうため、測定後のカプセルシェルを再利用(再測
定)することができず、非常に不経済である。更に、上
記特願昭59−26776号(特開昭60−16971
0号公報)の自動寸法測定装置については、その構造が
極めて複雑なものであり、必然的に当該装置が高価なも
のになるという欠点がある。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、カプセルシェルを構成するキャップシェルとボディ
ーシェルの軸心方向の長さ、開放端部の肉厚及び閉鎖端
部の頭部肉厚を自動的に測定,記録することができ、人
為的ミスが介在することなく精度の高い寸法測定を能率
よく行うことができると共に、サンプルを破壊すること
なく寸法測定を行うことができ、測定後のカプセルシェ
ルを再利用することが可能であり、しかも比較的簡単な
構造で安価に作製することができるカプセルシェルの寸
法測定装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、カプセルシェルを構成するキャップシェル
とボディーシェルの軸心方向の長さ、開放端部の肉厚及
び閉鎖端部の頭部肉厚を自動的に測定するカプセルシェ
ルの寸法測定装置であって、間歇回転する測定ドラム
と、該測定ドラムの外周面に該測定ドラムの径方向に沿
って突設され、先端側を分離した前記シェルの内部に挿
入密着させて該シェルを保持する肉厚測定ピンと、前記
測定ドラムの外周面に該測定ドラムの径方向に沿って突
設され、先端側を分離した前記シェルの内部に挿入させ
て該シェルを保持すると共に、このとき軸方向中間部に
形成したリング状段差部にシェルの開放端周縁部が当接
してピン先端とシェル閉鎖端部の頭頂部内面との間に間
隙が形成されるように構成した長さ測定ピンと、前記測
定ドラムの周面と所定間隔離間した状態に配設され、該
測定ドラムの径方向に沿って進退する長厚測定ゲージ
と、前記測定ドラムの周面に近接して配設され、該測定
ドラムの軸方向に沿って進退する厚さ測定ゲージと、測
定したシェルの軸心方向の長さ、開放端部の肉厚及び閉
鎖端部の頭部肉厚を自動的に記録する測定値記録手段と
を具備してなり、分離したシェルを前記肉厚測定ピン及
び長さ測定ピンに被せて前記測定ドラムに保持し、該測
定ドラムを間歇回転させることにより、該シェルを前記
長厚測定ゲージ及び厚さ測定ゲージが配設された測定セ
クションに移送して保持し、肉厚測定ピンに保持したシ
ェルの開放端部に前記厚さ測定ゲージを当接させてシェ
ル開放端部の肉厚を測定すると共に、シェルの閉鎖端頭
頂部に前記長厚測定ゲージを当接させてシェル閉鎖端部
の頭部肉厚を測定し、また前記長さ測定ピンに保持した
シェルの閉鎖端頭頂部に前記長厚測定ゲージを当接させ
てシェルの軸心方向の長さを測定し、得られた各測定値
を前記測定値記録手段により自動的に記録するように構
成したことを特徴とするカプセルシェルの寸法測定装置
を提供する。
【0010】また、本発明は、好適な実施態様として、
測定ドラムとして、キャップシェルの寸法測定を行うキ
ャップ測定ドラムと、ボディーシェルの寸法測定を行う
ボディー測定ドラムとの2種類の測定ドラムを設け、こ
れらキャップ測定ドラム及びボディー測定ドラムのそれ
ぞれに肉厚測定ピン及び長さ測定ピンを設けると共に、
それぞれに長厚測定ゲージ及び厚さ測定ゲージを付設
し、かつカプセルシェルを自動的に供給するカプセル供
給手段と、カプセルシェルをキャップシェルとボディー
シェルとに自動的に分離して前記キャップ測定ドラムと
ボディー測定ドラムとに分配供給するカプセル分離手段
とを設け、前記カプセル供給手段からカプセルシェルを
自動供給し、該カプセルシェルを前記カプセル分離手段
で自動的にキャップシェルとボディーシェルとに分離す
ると共に、これら分離したキャップシェルとボディーシ
ェルとをそれぞれ前記キャップ測定ドラムとボディー測
定ドラムとに選択的に分配供給して、キャップシェルの
寸法測定とボディーシェルの寸法測定とを並行して行う
ように構成したカプセルシェルの寸法測定装置を提供す
る。
【0011】
【作用】本発明の寸法測定装置は、カプセルシェルを構
成するキャップシェルとボディーシェルの軸心方向の長
さ、開放端部の肉厚及び閉鎖端部の頭部肉厚を自動的に
測定するもので、分離したシェルを前記肉厚測定ピン及
び長さ測定ピンに被せて前記測定ドラムに保持し、該測
定ドラムを間歇回転させることにより、該シェルを前記
長厚測定ゲージ及び厚さ測定ゲージが配設された測定セ
クションに移送して保持し、肉厚測定ピンに保持したシ
ェルの開放端部に前記厚さ測定ゲージを当接させて、該
厚さ測定ゲージの変位量からシェル開放端部の肉厚を求
めると共に、シェルの閉鎖端頭頂部に前記長厚測定ゲー
ジを当接させて、該長厚測定ゲージの変位量からシェル
閉鎖端部の頭部肉厚を求め、また前記長さ測定ピンに保
持したシェルの閉鎖端頭頂部に前記長厚測定ゲージを当
接させて該長厚測定ゲージの変位量からシェルの軸心方
向の長さを求め、得られた各測定値を前記測定値記録手
段により自動的に記録するものである。
【0012】即ち、分離したカプセルシェルを肉厚測定
ピン及び長さ測定ピンに被せることにより保持させる
と、肉厚測定ピンにおいては、ピンがシェルの内面に密
着した状態となり、また長さ測定ピンにおいては、ピン
の軸方向中間部に形成したリング状段差部にシェルの開
放端周縁部が当接してピン先端とシェル閉鎖端部の頭頂
部内面との間に間隙が形成され、この状態で測定ドラム
が回転することにより、これら測定ピンに保持されたシ
ェルが測定セクションに移送される。この測定セクショ
ンにおいて、上記肉厚測定ピンに保持されたシェルの開
放端部に上記厚さ測定ゲージを当接させ、シェルを保持
していない肉厚測定ピンに当接させた状態を0点として
その変位量からシェル開放端部の肉厚を求め、またこの
肉厚測定ピンに保持されたシェルの閉鎖端頭頂部に上記
長厚測定ゲージを当接させて、該長厚測定ゲージの変位
量を求め、シェルを保持していない肉厚測定ピンの先端
に該長厚測定ゲージを当接させた状態を0点としてその
変位量からシェル閉鎖端頭頂部の肉厚を求める。一方、
上記長さ測定ピンに保持されたシェルの閉鎖端頭頂部に
上記長厚測定ゲージを当接させ、シェルを保持していな
い長さ測定ピンの先端に該長厚測定ゲージを当接させた
状態を0点としてその変位量を求め、ピンのリング状段
差部とピン先端との距離(既知)にこの変位量を加える
ことにより、シェルの長さを得るものである。
【0013】そして、上記長厚測定ゲージ及び厚さ測定
ゲージにより得られた測定結果は、前記測定値記録手段
により、自動的に記録される。
【0014】従って、本発明の測定装置によれば、適宜
な手段でカプセルシェルをキャップシェルとボディーシ
ェルとに分離し、分離したシェルを測定ドラムの肉厚測
定ピン及び長さ測定ピンに取り付けることにより、長厚
測定ゲージ及び厚さ測定ゲージにより自動的に寸法測定
されると共にその測定値が測定値記録手段により自動的
に記録され、測定操作、測定値の読み取り及びその記録
が、人為作業が介在することなく自動的に行われるの
で、人為的ミスが介在することなく精度の高い寸法測定
を能率よく行うことができる。
【0015】また、すべての寸法測定は分離したカプセ
ルシェルを測定ピンに被せた状態に保持して行われ、従
来の測定方法のようにシェルを潰して破壊する必要がな
いので、シェルを再利用することが可能である。更に、
本発明の測定装置によればカプセル製造機からのサンプ
リング、カプセルの分離及び分離したシェルの測定ドラ
ムへの供給を人の手が介在しない自動操作とすることが
でき、きわめて衛生的である。
【0016】ここで、カプセル製造機からのサンプリン
グ、カプセルシェルの分離及び分離したシェルの測定ド
ラムへの供給を自動化するために、上記実施態様のよう
に、測定ドラムとして、キャップシェルの寸法測定を行
うキャップ測定ドラムと、ボディーシェルの寸法測定を
行うボディー測定ドラムとの2種類の測定ドラムを設
け、これらキャップ測定ドラム及びボディー測定ドラム
のそれぞれに肉厚測定ピン及び長さ測定ピンを設けると
共に、それぞれに長厚測定ゲージ及び厚さ測定ゲージを
付設し、かつカプセルシェルを自動的に供給するカプセ
ル供給手段と、カプセルシェルをキャップシェルとボデ
ィーシェルとに自動的に分離して前記キャップ測定ドラ
ムとボディー測定ドラムとに分配供給するカプセル分離
手段とを設けることが好適である。
【0017】即ち、サンプリングシュート等の自動サン
プリング装置によってカプセル製造機からサンプリング
したカプセルシェルを上記カプセル供給手段から自動供
給し、該カプセルシェルを上記カプセル分離手段で自動
的にキャップシェルとボディーシェルとに分離すると共
に、これら分離したキャップシェルとボディーシェルと
をそれぞれ前記キャップ測定ドラムとボディー測定ドラ
ムとに選択的に分配供給して、キャップシェルの寸法測
定とボディーシェルの寸法測定とを並行して行うように
することができる。
【0018】このように構成することにより、人為的作
業を一切排除してカプセルシェルの寸法測定及び測定結
果の記録を全自動的に行うことができ、しかも分離した
キャップシェルとボディーシェルは、それぞれキャップ
シェル測定用のキャップ測定ドラムとボディーシェル測
定用のボディー測定ドラムとで別々に並行して寸法測定
されるので、キャップシェルの測定値とボディーシェル
の測定値が混同するようなことなく、正確な寸法測定を
確実かつ効率よく行うことができる。
【0019】即ち、キャップシェルとボディーシェルと
は寸法設定が異なっており、それぞれの寸法設定に適合
させた肉厚測定ピン及び長さ測定ピンが必要であるが、
キャップシェル測定用の測定ピンとボディーシェル測定
用の測定ピンとを1つの測定ドラムに設けると、分離し
たキャップシェルとボディーシェルとをそれぞれの測定
ピンに正確に供給するため、非常に複雑な選択供給機構
が必要となり、また処理速度も非常に遅くなるが、上記
実施態様のように、キャップシェルの寸法測定を行うキ
ャップ測定ドラムとボディーシェルの寸法測定を行うボ
ディー測定ドラムとの2種類の測定ドラムを設け、分離
したシェルをこれらの測定ドラムに分配供給することに
より、分離操作時にカプセルシェルを方向規制して分離
作業を行い、分離したシェルをそれぞれ別経路でキャッ
プ測定ドラムとボディー測定ドラムとに供給すること
で、複雑な選択供給機構を要することなく正確にそれぞ
れの測定を行うことができ、しかもキャップシェルの測
定とボディーシェルの測定とが並行して行われるので、
処理速度の点でも有利である。
【0020】本発明の測定装置によれば、得られた測定
結果が自動的に記録され、その記録により良好な品質管
理及びカプセル製造機の製造条件調整を行うことができ
るが、この場合コンピュータ等を介して測定結果を自動
的にカプセル製造機の条件設定にフィードバックするこ
とにより、より確実な品質管理及び条件調整を行うこと
ができ、更に自動サンプリング装置を付設すると共に、
上記実施態様のように、カプセルシェルを自動供給する
カプセル供給手段と、カプセルシェルをキャップシェル
とボディーシェルとに自動的に分離して測定ドラムに供
給するカプセル分離手段とを設けて寸法測定を完全自動
化し、所定時間ごとにサンプリング、寸法測定及び製造
条件調整を行うようにすることによって、品質管理及び
製造機の条件調整を完全無人化で行うようにすることも
できる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1〜図9は、本発明の一実施例にかかる
カプセルシェルの寸法測定装置を示すもので、この寸法
測定装置は、図1に示されているように、装置本体1に
カプセル供給部2、カプセル分離部3及びカプセル測定
部4を設けたものである。
【0022】上記カプセル供給部2は、図1に示されて
いるように、略ロート状の内空部を有するカプセル供給
ホッパー21と、図中反時計回りに間歇回転するカプセ
ル供給ドラム22とを具備し、このカプセル供給ホッパ
ー21とカプセル供給ドラム22との間を筒状のカプセ
ル供給シュート23で連絡した構成となっている。
【0023】即ち、カプセル供給ホッパー21の下面に
形成されたカプセル排出口24の下方にカプセル供給シ
ュート23上端開口部が位置し、更にカプセル供給ドラ
ム22がその周面をこのカプセル供給シュート23の下
端開口部に近接させた状態に配設されている。ここで、
上記カプセル供給ホッパー21のカプセル排出口24は
カプセルシェルAが縦方向に1つずつ通過し得る大きさ
となっていると共に、上記カプセル供給シュート23も
その内空部をカプセルシェルAが縦方向に1つずつ通過
し得るようになっており、カプセルシェルAがカプセル
供給ホッパー21からカプセル排出口24及びカプセル
供給シュート23を通って、カプセル供給ドラム22に
1つずつ導入されるようになっている。なお、上記カプ
セル供給ホッパー21は振盪運動するようになってお
り、これにより内部のカプセルシェルAがカプセル排出
口24から確実に排出され、カプセル供給ドラム22に
供給されるようになっている。
【0024】上記カプセル供給ドラム22には、その周
面の互いに対向する位置に径方向に沿ってカプセルシェ
ルAを完全に収容し得る2つのカプセル供給ポケット2
5,25が形成されており、このカプセル供給ポケット
25,25が交互に上記カプセル供給シュート23の下
端開口部と一致するように、図中反時計回りに1/4回
転ずつ間歇回転するようになっている。そして、カプセ
ル供給ポケット25が上記カプセル供給シュート23の
下端開口部と一致した時点で該ポケット25にカプセル
シェルAがカプセル供給シュート23から移されるよう
になっており、このカプセルシェルAはカプセル供給ド
ラム22が1/2回転して、カプセル供給ポケット25
が最下部に達した時点でカプセル分離部3に供給される
ようになっている。なお、このカプセル供給ドラム22
の周囲は、円形の壁体によって囲まれており、カプセル
供給シュート23からカプセルシェルAを受け取る部分
及びカプセル分離部3にカプセルシェルAを移す部分の
みが切り欠かれてカプセルシェルAの受渡しができるよ
うになっており、その他の部分でカプセルシェルAがカ
プセル供給ポケット25から脱落するようなことがない
ようになっている。
【0025】上記カプセル分離部3は、上記カプセル供
給ドラム22の下方に設けられた方向規制ドラム31
と、該方向規制ドラム31の下方に設けられたキャップ
ドラム32と、該キャップドラム32の一側方(図中左
側)に並設されたボディードラム33とを具備してお
り、これらのドラム31,32,33はすべて上記カプ
セル供給ドラム22と同期的に1/4回転ずつ間歇回転
するようになっている。
【0026】上記方向規制ドラム31には、2つの方向
規制ポケット34,34がドラム周面の互いに対向する
位置に設けられており、これら方向規制ポケット34,
34は、図2に示したように、カプセルシェルAをドラ
ム31の周方向に沿って横向きに収容する上部34aと
該上部34aの一端部(ドラム回転方向前方端部)に連
通したボディーシェルBのみをドラム31の径方向に沿
って縦向きに収容可能な下部34bとから構成されてい
る。そして、この方向規制ドラム31は、上記カプセル
供給ドラム22の下方に互いの周面を近接させた状態に
配設されており、カプセル供給ドラム22と同期的に1
/4回転ずつ図中時計回りに間歇回転し、一回転角度に
おいてカプセル供給ドラム22のカプセル供給ポケット
25と方向規制ポケット34とが一致するようになって
いると共に、この時カプセルシェルAがカプセル供給ポ
ケット25から方向規制ポケット34に移されるように
なっている。
【0027】この場合、カプセル供給ポケット25から
方向規制ポケット34に移されたカプセルシェルAは、
そのボディーシェルB(図10参照)側から方向規制ポ
ケット34内に進入した場合は、図1に示されているよ
うに、カプセルシェルAのボディーシェルBが方向規制
ポケット34の下部34b内に進入し、該カプセルシェ
ルAがドラム31の径方向に沿って縦向きに完全に収容
される。一方、キャップシェルC(図10参照)側から
方向規制ポケット34内に進入した場合は、図2(A)
に示したように、方向規制ポケット34の下部34bは
キャップシェルCの外径より小さく形成されているので
この下部34b内に進入できず、カプセルシェルAのボ
ディーシェルB側が、ドラム31の周面から突出した状
態となる。この状態で方向規制ドラム31が回転するこ
とにより、ドラム31が収容されている周壁の角部(方
向規制体)35にカプセルシェルAの突出端部(ボディ
ーシェルB)が当接してカプセルシェルAが倒され、図
2(B)に示したように、カプセルシェルAが方向規制
ポケット34の上部34a内にキャップシェルCをドラ
ム31の回転方向前方にした状態で、ドラム31の周方
向に沿って横向きに収容される。
【0028】そして、この方向規制ポケット34に収容
されたカプセルシェルAは、ドラム31の径方向に沿っ
て縦向きに収容されたものも、方向規制ポケット34の
上部34a内にドラム31の周方向に沿って横向きに収
容されたものも、いずれも下方に配設された上記キャッ
プドラム32にキャップシェルC側から供給される。
【0029】上記キャップドラム32には、2つのキャ
ップポケット36,36がドラム周面の互いに対向する
位置に設けられており、これらキャップポケット36,
36は、カプセルシェルAをドラム32の径方向に沿っ
て完全に収容し得るように形成されている。そして、こ
のキャップドラム32は、上記方向規制ドラム31の下
方に互いの周面を近接させた状態に配設されており、方
向規制ドラム31と同期的に1/4回転ずつ図中反時計
回りに間歇回転し、一回転角度において方向規制ドラム
31の方向規制ポケット34と上記キャップポケット3
6とが一致するようになっていると共に、この時カプセ
ルシェルAが方向規制ポケット34からキャップポケッ
ト36にすべてキャップシェルC側から移されるように
なっている。
【0030】また、このキャップドラム32の一側方
(図中左側)には、該キャップドラム32と同期的に図
中時計回りに1/4回転ずつ間歇回転するボディードラ
ム33が並設されていると共に、このボディードラム3
3と上記キャップドラム32との間には、中央に貫通孔
39を有する分離ブロック38がその両側面を両ドラム
32,33の周面に近接させた状態に配設されている。
上記ボディードラム33には、ボディーシェルBを収容
可能な2つのボディーポケット37,37がボディード
ラム33周面の互いに対向する位置にボディードラム3
3の径方向に沿って設けられており、また上記分離ブロ
ック38の貫通孔39にはカプセルシェルAのキャップ
シェルCは通過できずにボディーシェルBのみが通過可
能な分離ブッシュ39a(図3,4参照)が嵌着固定さ
れている。そして、上記キャップドラム32のキャップ
ポケット36とボディードラム33のボディーポケット
37とは、図4に示したように、両ドラム32,33の
一回転角度において上記分離ブロック38の貫通孔39
を介して直線状に互いに連通した状態になるようになっ
ている。
【0031】上記方向規制ドラム31からキャップドラ
ム32に供給されたカプセルシェルAは、このキャップ
ドラム32とボディードラム33との間で上記分離ブロ
ック38を介してキャップシェルCとボディーシェルB
とに分離されるようになっている。
【0032】即ち、図3に示したように、方向規制ドラ
ム31の方向規制ポケット34からキャップドラム32
のキャップポケット36に移されたカプセルシェルA
は、すべてキャップCを下(ドラム32の中心側)にし
てキャップポケット36内に収容されている。ここで、
該カプセルシェルAが方向規制ポケット34からキャッ
プドラム32のキャップポケット36に移される際、キ
ャップポケット36の最深部と連通した通気路361が
装置本体1に形成された通気シュー321と重なり合う
と共に、該通気シュー321が吸引状態となり、これと
連通したキャップポケット36内が吸引状態となって、
カプセルシェルAが確実に方向規制ポケット34からこ
のキャップポケット36に移されるようになっている。
【0033】この状態で、キャップドラム32が図中反
時計回りに1/4回転し、図4に示したように、キャッ
プポケット36と上記分離ブロック38の貫通孔39と
が一致した状態となると共に、これと同期的に上記ボデ
ィードラム33が図中時計回りに1/4回転してボディ
ーポケット37と分離ブロック38の貫通孔39とが一
致した状態となり、キャップポケット36、貫通孔39
及びボディーポケット37が一直線に連通した状態とな
る。
【0034】この状態で、上記通気シュー321が吸引
から吹き出し状態に切り替わり、カプセルシェルAが分
離ブロック38側へと押し出されると共に、上記ボディ
ーポケット37の最深部と連通した通気路371が装置
本体1に形成された吸引シュー331と重なり合って、
ボディーポケット37内が吸引状態となり、分離ブロッ
ク38の貫通孔39を通してキャップポケット36内の
カプセルシェルAがボディーポケット37内へと吸引さ
れる。この場合、貫通孔39内に嵌着された分離ブッシ
ュ39aは、上述のようにキャップシェルCは通過でき
ずにボディーシェルBのみが通過できるように形成され
ているので、上記吸引力によりボディーシェルBがキャ
ップシェルCから分離し、貫通孔39を通ってボディー
ドラム33のボディーポケット37内に吸引収容される
と共に、キャップシェルCがキャップドラム32のキャ
ップポケット36内に残留し、カプセルシェルAがキャ
ップシェルCとボディーシェルBとに分離される(図4
参照)。
【0035】このように、分離されたキャップシェルC
とボディーシェルBとは、それぞれキャップドラム3
2、ボディードラム33が回転することにより、下方へ
と運ばれ、これらドラム32,33の下方に配設された
カプセル測定部4(図1参照)に供給される。
【0036】カプセル測定部4は、上記キャップドラム
32の下方に配設されたキャップ測定ドラム41と、上
記ボディードラム33の下方に配設されたボディー測定
ドラム42とを備えている。
【0037】上記キャップ測定ドラム41には、図3,
4に示されているように、キャップシェルCの大きさに
適応させた肉厚測定ピン43c及び長さ測定ピン44c
がドラム周面の互いに対向する位置にドラムの径方向に
沿って突設されており、また上記ボディー測定ドラム4
2には、ボディーシェルBの大きさに適応させた肉厚測
定ピン43b及び長さ測定ピン44bが同様に突設され
ている。更に、上記肉厚測定ピン43c,43bの先端
側は、それぞれキャップシェルC及びボディーシェルB
の内空部と同一の形状,寸法に形成されており、この肉
厚測定ピン43c,43bの先端側にキャップシェルC
及びボディーシェルBを被せることにより、該シェル
C,Bが密着保持されるようになっていると共に、上記
長さ測定ピン44c,44bの先端側軸方向中間部に
は、リング状の段差部45c,45bが形成されてお
り、この長さ測定ピン44c,44bの先端側にキャッ
プシェルC及びボディーシェルBを被せると、これらシ
ェルC,Bの開放端がこの段差部45c,45bに当接
してピン44c,44b先端とシェルC,B閉鎖端部の
頭頂部内面との間に間隙が形成されるようになっている
(図8参照)。
【0038】そして、上記キャップ測定ドラム41は図
中時計回りに、またボディー測定ドラム42は図中反時
計回りに、それぞれ上記キャップドラム32及びボディ
ードラム33と同期的に1/4回転ずつ間歇回転するよ
うになっている。また、これらキャップ及びボディー測
定ドラム41,42が配設されている装置本体1に形成
された空間部46は、筒状のキャップシェル供給シュー
ト40c及びボディーシェル供給シュート40bにより
上記キャップドラム32及びボディードラム33が配設
された空間部と連通されており、キャップドラム32、
ボディードラム33及びキャップ測定ドラム41、ボデ
ィー測定ドラム42が1/2回転するごとに、図3に示
されているように、キャップポケット36、キャップシ
ェル供給シュート40c及び肉厚又は長さ測定ピン43
c,44cが鉛直方向に沿って一直線上に並ぶと共に、
ボディーポケット37、ボディーシェル供給シュート4
0b及び肉厚又は長さ測定ピン43b,44bが同様に
鉛直方向に沿って一直線上に並ぶようになっている。
【0039】そして、上記キャップドラム32及びボデ
ィードラム33からそれぞれキャップシェルC、ボディ
ーシェルBがキャップシェル供給シュート40c、ボデ
ィーシェル供給シュート40bを通ってキャップ測定ド
ラム41及びボディー測定ドラム42の肉厚測定ピン4
3c,43b及び長さ測定ピン44c,44bに供給さ
れる。この場合、図3に示されているように、キャップ
ポケット36の通気路361及びボディーポケット37
の通気路371がそれぞれ装置本体1に形成された吹き
出しシュー322及び332と一致した状態となり、キ
ャップポケット36内及びボディーポケット37内から
キャップシェルC及びボディーシェルBが押し出される
と共に、肉厚測定ピン43c,43b及び長さ測定ピン
44c,44bに形成された通気路431,441が装
置本体に形成された吸引シュー411,421と一致し
た状態となり、ピン先端がキャップシェルC及びボディ
ーシェルBを吸引し、キャップシェルC,ボディーシェ
ルBがそれぞれキャップシェル供給シュート40c及び
ボディーシェル供給シュート40bを通って確実に測定
ピン43c,43b,44c,44bの先端部に移し変
えられ、キャップシェルC,ボディーシェルBがこれら
測定ピン先端部に被着保持されるようになっている。更
にこの際、上記キャップシェル供給シュート40c及び
ボディーシェル供給シュート40bに形成された通気路
401から各シュート40c,40b内に下向きに補助
圧空が噴出され、各シュート40c,40b内に下向き
の気流が形成されるようになっており、これによりキャ
ップシェルC及びボディーシェルBがスムーズに供給シ
ュート40c,40b内を通過するようになっている。
【0040】このように、測定ピン43c,43b,4
4c,44bに保持されたキャップシェルC,ボディー
シェルBは、キャップ測定ドラム41が図中時計回り、
ボディー測定ドラム42が図中反時計回りにそれぞれ1
/4回転することにより、各測定ドラム41,42の外
側方に設けられた測定セクション5,5に送られる(図
1,4参照)。
【0041】測定セクション5,5には、図1に示され
ているように、ぞれぞれキャップシェルC又はボディー
シェルBの軸心方向の長さl及び閉鎖端部の頭部肉厚t
1(図10(B)参照)を測定する長厚測定ゲージ5
1,51、開放端部の肉厚t2(図10(B)参照)を
測定する厚さ測定ゲージ52,52が配設されている。
【0042】上記長厚測定ゲージ51,51は、図1に
示されているように、上記キャップ測定ドラム41及び
ボディー測定ドラム42の外側方にこれらドラム41,
42の周面と所定間隔離間した状態で配設されており、
キャップ測定ドラム41及びボディー測定ドラム42が
回転することにより、長厚測定ゲージ51,51とドラ
ム周面との間の隙間を上記各測定ピン43c,43b,
44c,44bが通過し得るようになっている。また、
上記厚さ測定ゲージ52,52は、図7に示したよう
に、第1ゲージ52aと第2ゲージ52bの一対のゲー
ジから構成されており、測定ドラム41,42の周面に
近接して上記測定ピン43c,43b,44c,44b
を第1,第2両ゲージ52a,52bで挟むように配設
されている。なお、これら長厚測定ゲージ51及び厚さ
測定ゲージ52は、キャップ測定ドラム41に付設され
たものも、ボディー測定ドラム42に付設されたものも
同様の構成になっているので、以下キャップ測定ドラム
41側の長厚測定ゲージ51及び厚さ測定ゲージ52を
例として説明する。
【0043】上記長厚測定ゲージ51は、図5,6に示
したように、プレート状の測定子511と、該測定子5
11の一面側上下両端部に突設された直動軸512,5
12と、リニアゲージ513とを具備しており、基体5
14に上記直動軸512,512が摺動可能に支持さ
れ、この直動軸512,512と一体に上記測定子51
1がキャップ測定ドラム41の径方向に沿って進退し得
るようになっている。また、上記リニアゲージ513は
その長さ方向中間部が基体514に固定されていると共
に、その先端部が上記測定子511の中央部に連結され
ている。また、このリニアゲージ513はその先端側に
設けられた蛇腹状伸縮部518により先端側が伸縮する
ようになっており、先端部が上記直動軸512,512
及び測定子511と共にキャップ測定ドラム41の径方
向に沿って進退するようになっている。ここで、特に図
示していないが、リニアゲージ513の伸縮部518内
にはコイルスプリングが配設されており、このコイルス
プリングによりリニアゲージ513の先端部が伸び方向
に付勢されて、これと共に測定子511が前方(図中左
側)に付勢されている。そして、このリニアゲージ51
3は上記伸縮部518の伸縮量を計測し得るようになっ
ている。更に、この長厚測定ゲージ51には、特に図示
していないが、上記コイルスプリングの付勢力に抗して
測定子511を後退(図中右側に移動)させ、また停止
させる制御機構(図示せず)が設けられている。なお、
図5,6中515はベアリング、516はストッパ、5
17はクッション部材である。
【0044】この長厚測定ゲージ51は、キャップ測定
ドラム41が1/2回転して肉厚測定ピン43c及び長
さ測定ピン44cが測定セクション5に移動して停止す
るごとに作動し、肉厚測定ピン43cに保持されたキャ
ップシェルCの閉鎖端頭頂部の肉厚t1(図10(B)
参照)及び長さ測定ピン44cに保持されたキャップシ
ェルCの軸心方向の長さl(図10(B)参照)を測定
するものである。
【0045】即ち、図5に示されているように、肉厚測
定ピン43cがキャップシェルCを保持した状態で、こ
の測定セクション5に移動して停止すると、上記制御機
構(図示せず)によるロック状態が解除されて、長厚測
定ゲージ51の先端側が上記コイルスプリング(図示せ
ず)の付勢力により前方(図中左側)に移動し、測定子
511が肉厚測定ピン43cの先端部に被着されたキャ
ップシェルCの頭頂部に当接して停止する。そして、図
9に示したように、肉厚測定ピン43cにキャップシェ
ルCが被着されていない状態で該肉厚測定ピン43c先
端に測定子511を当接させた状態を0点とした測定子
511の変位量mをリニアゲージ513先端側の伸び量
から求め、その伸び量によりキャップシェルCの閉鎖端
頭頂部の肉厚t1を求めるものである。
【0046】また、図6に示されているように、長さ測
定ピン44cがキャップシェルCを保持した状態で、こ
の測定セクション5に移動して停止した時も同様に、測
定子511をキャップシェルCの頭頂部に当接させ、図
8に示したように、長さ測定ピン44cにキャップシェ
ルCが被着されていない状態で該長さ測定ピン44c先
端に測定子511を当接させた状態を0点とした測定子
511の変位量nをリニアゲージ513先端側の伸び量
から求め、更に長さ測定ピン44cのリング状段差45
cからピン44c先端までの長さp(既知)とこの変位
量nとからキャップシェルCの軸心方向の長さlを求め
るものである。
【0047】なお、上記測定時に測定子511はリニア
ゲージ513内に配設されたコイルスプリングの付勢力
に応じた圧力でキャップシェルCの頭部に圧接され、こ
の場合その圧力は、測定するカプセルシェルの材質や大
きさ(号数)により適宜設定されるが、通常は100〜
300g程度とすることが好ましく、300gよりも大
きい圧力とすると、シェルが破壊される場合があり、ま
た100g未満であると正確な測定値が得られない場合
がある。
【0048】一方、上記肉厚測定ゲージ52は、図7に
示したように、第1ゲージ52aと第2ゲージ52bと
からなる一対のゲージから構成されている。第1ゲージ
52aは一面側((B)図中右側)中央部に測定子52
1aが固定された第1測定プレート522aの一面側上
下端部に直動軸523a,523aを突設したもので、
この直動軸523a,523aが基体524に摺動可能
に支持され、この直動軸523a,523aと一体に上
記第1測定プレート522aがキャップ測定ドラム41
の軸方向に沿って進退し得るようになっている。また、
第2ゲージ52bは他面側(図中左側)中央部に測定子
521bが固定された上記第1測定プレート522aよ
り小さい第2測定プレート522bの一面側上下端部に
直動軸523b,523bを突設したもので、この直動
軸523b,523bが基体524に摺動可能に支持さ
れ、この直動軸523b,523bと一体に上記第2測
定プレート522bがキャップ測定ドラム41の軸方向
に沿って進退し得るようになっている。
【0049】そして、上記第2ゲージ52bが上記第1
ゲージ52aの内側に位置し、それぞれの測定子521
a,521bで測定ピン43c,44cを挟んだ状態に
なっており、第1ゲージ52a及び第2ゲージ52bが
進退運動することにより、これと一体に両測定子521
a,521bが互いに近接又は離間するように運動す
る。また、第1ゲージ52aの両直動軸523a,52
3aはそれぞれの先端部(図中右側端部)が第1スプリ
ング押え板525aで互いに連結固定されていると共
に、、第2ゲージ52bの両直動軸523b,523b
も同様に、それぞれの先端部(図中右側端部)が上記第
1スプリング押え板525aの内側において第2スプリ
ング押え板525bで互いに連結固定されており、これ
ら第1スプリング押え板525aと第2スプリング押え
板525bとの間にコイルスプリング526,526が
圧縮状態で配設されている。これにより、第1,第2両
スプリング押え板525a,525b間が拡大方向に付
勢されていると共に、直動軸523a,523a,52
3b,523bを介して両測定子521a,521bが
互いに近接する方向に付勢されている。
【0050】更に、上記第1ゲージ52aの両直動軸5
23a,523aの長さ方向中間部は、連絡板527に
より連結固定されており、この連絡板527にリニアゲ
ージ528の長さ方向中間部が固定されている。また、
このリニアゲージ528の先端部は上記第2ゲージ52
bの第2測定プレート522bに連結されており、第
1,第2両ゲージの測定子521a,521bが互いに
近接する方向に移動する際、リニアゲージ528の基体
部分(図中右側部分)が上記連絡板527と一体に図中
右側へと移動すると共に、リニアゲージ528の先端部
(図中左端部)が第2測定プレート522bと一体に図
中左側へと移動して、リニアゲージ528の蛇腹状伸縮
部529が伸長し、第1,第2両ゲージの測定子521
a,521bが互いに離間する方向に移動する際には、
リニアゲージ528の基体部分(図中右側部分)が上記
連絡板527と一体に図中左側へと移動すると共に、リ
ニアゲージ528の先端部(図中左端部)が第2測定プ
レート522bと一体に図中右側へと移動して、リニア
ゲージ528の蛇腹状伸縮部529が短縮するようにな
っている。そして、このリニアゲージ528は、この伸
縮部529の伸縮量を計測し得るようになっている。な
お、この厚さ測定ゲージ52には上記コイルスプリング
526,526の付勢力に抗して第1,第2両ゲージ5
2a,52bの測定子521a,521bを互いに離間
する方向に移動させ又は停止させる制御機構(図示せ
ず)が設けられており、この制御機構により常時は上記
両測定子521a,521b間にキャップシェルCを保
持した測定ピン43c,44cが通過するに十分な間隙
が形成されるようになっている。また、図7中530は
ベアリングである。
【0051】この厚さ測定ゲージ52は、キャップ測定
ドラム41が1回転して肉厚測定ピン43cが測定セク
ション5に移動して停止するごとに作動し、肉厚測定ピ
ン43cに保持されたキャップシェルCの開放端部の肉
厚t2(図10(B)参照)をシェル殻2枚分の厚さと
して測定するものである。
【0052】即ち、図7(A),(B)に示されている
ように、肉厚測定ピン43cがキャップシェルCを保持
した状態で、この測定セクション5に移動して停止する
と、上記制御機構(図示せず)によるロック状態が解除
されて、上記コイルスプリング526,526の付勢力
により第1ゲージ52a及び第2ゲージ52bが互いの
測定子521a,521bを近接させる方向に移動し、
両測定子521a,521bが肉厚測定ピン43cの先
端部に被着されたキャップシェルCを挟んだ状態で該キ
ャップシェルCの開放端部に当接して停止する。そし
て、図9に示したように、肉厚測定ピン43cにキャッ
プシェルCが被着されていない状態で該肉厚測定ピン4
3cに測定子521a,521bを当接させた状態を0
点とした測定子521a,521bの変位量s,sをリ
ニアゲージ528先端側の伸び量から求め、その伸び量
によりキャップシェルCの開放端部の肉厚t2を該端部
シェル殻2枚分(図9中のt2+t2)として求めるもの
である。
【0053】なお、上記測定子521a,521bは上
記コイルスプリング526,526の付勢力に応じた圧
力でキャップシェルCの開放端部に圧接され、この圧力
はカプセルシェルの材質や大きさ(号数)に応じて適宜
設定されるが、通常は100〜300g程度とすること
が好ましく、300gを超えるとシェルが破壊されるお
それがあり、また100g未満であると正確な測定値が
得られない場合がある。
【0054】このように、測定セクション5,5(図1
参照)で寸法測定を行った後のキャップシェルC及びボ
ディーシェルBは、キャップ測定ドラム41及びボディ
ー測定ドラム42が回転することにより、これら測定ド
ラム41,42の下方へと運ばれ、このとき図3に示さ
れているように、測定ピン43c,44c,43b,4
4bの通気路431,441が装置本体1に設けられた
吹き出しシュー412,422と一致した状態となり、
測定ピン43c,44c,43b,44b先端から圧空
が噴出してその先端部に保持されたキャップシェルC及
びボディーシェルBがピンからはずされ、測定部4の下
方に設けられた回収ボックス6(図1参照)に回収され
るようになっている。
【0055】なお、図示していないが、この寸法測定装
置には、上記測定セクション5,5で測定した各測定
値、即ち測定したキャップシェルC及びボディーシェル
Bの軸心方向の長さ、開放端部の肉厚及び閉鎖端部の頭
部肉厚を自動的に記録する記録部(測定値記録手段)が
設けられており、測定値を各項目ごとに自動的にかつ正
確に記録するようになっている。
【0056】次に、本測定装置の動作を測定手順に沿っ
て説明する。本実施例の寸法測定装置を用いてカプセル
シェルの寸法測定を行う場合、カプセル製造機から寸法
測定用のカプセルシェルAを適宜サンプリングし、キャ
ップシェルCとボディーシェルBとが連結された状態の
カプセルシェルAをカプセル供給ホッパー21(図1参
照)に収容する。この場合、カプセルシェルAのサンプ
リングは、作業員等が手作業で行っても適宜なサンプリ
ング装置をカプセル製造機と本測定装置との間に設け、
自動的に行うようにしてもよい。
【0057】上記カプセル供給ホッパー21に収容され
たカプセルシェルAは、カプセル供給ホッパー21が振
盪することにより、カプセル排出口24から一つずつ確
実にカプセル供給シュート23に落される。カプセル供
給シュート23に導入されたカプセルシェルAは、1/
4回転ずつ間歇回転しているカプセル供給ドラム22が
1/2回転するごとに該カプセル供給ドラム22のカプ
セル供給ポケット25に導入され、この場合ポケット2
5内のカプセルシェルAはキャップシェルC側からポケ
ット25に導入されたものと、ボディーシェルB側から
ポケット25に導入されたものとが混在している。な
お、特に説明しなかったが、カプセルシェルAがカプセ
ル供給シュート23からカプセル供給ドラム22のカプ
セル供給ポケット25に移される際、カプセル供給ポケ
ット25内が吸引状態となり、カプセルの移動が確実に
行われるようになっている。
【0058】そして、カプセル供給ドラム22が1/2
回転してカプセルシェルAを収容したカプセル供給ポケ
ット25がドラム22の最下部に達すると、カプセルシ
ェルAがカプセル供給ポケット25から方向規制ドラム
31の方向規制ポケット34に移される。この場合も、
特に説明しなかったが、カプセル供給ポケット25内が
空気吹き出し状態となると共に、方向規制ポケット34
内が吸引状態となりカプセルシェルAの移動が確実かつ
スムーズに行われるようになっている。
【0059】ここで、方向規制ポケット34に移された
カプセルシェルAは、ボディーシェルB側から方向規制
ポケット34に導入されたものについては、図1に示さ
れているように、ボディーシェルB部分がポケット34
の下部34b(図2参照)にまで進入してドラム31の
径方向に沿って完全にポケット34内に収容されるが、
キャップシェルC側から方向規制ポケット34に導入さ
れたものについては、図2(A)に示されているよう
に、キャップシェルC部分がポケット34の下部34b
にまで進入することができず、ボディーシェルB部分が
ドラム31の周面から突出した状態となる。この場合、
この突出した状態のカプセルシェルAは方向規制ドラム
31が回転することにより、突出したボディーシェルB
部分が周壁の角部35(方向規制体)に当接して倒さ
れ、図2(B)に示されているように、方向規制ポケッ
ト34の上部34a内にキャップシェルCをドラム31
の回転方向前方にして横向きに(周方向に沿って)収容
される。
【0060】そして、方向規制ドラム31が1/2回転
してカプセルシェルAを収容した方向規制ポケット34
がドラム31の最下部に達すると、カプセルシェルAが
方向規制ポケット34から同期的に1/4回転ずつ間歇
回転しているキャップドラム32のキャップポケット3
6に移される。この場合、方向規制ポケット34にドラ
ム31の径方向に沿って収容されたカプセルシェルAは
そのままキャップシェルC側からキャップポケット36
内に移され、また方向規制ポケット34の上部34a内
に横向きに収容されたカプセルシェルAも、キャップシ
ェルC側がドラム31の回転方向前方となっているの
で、キャップシェルC側からキャップポケット36内に
移される。従って、このキャップドラム32のキャップ
ポケット36に移されたカプセルシェルAは全てボディ
ーシェルBを上(ドラム32の周面側)にした状態で収
容される(図3参照)。
【0061】次に、このキャップドラム32が1/4回
転すると、これと同期して1/4回転ずつ間歇回転して
いるボディードラム33のボディーポケット37とカプ
セルシェルAが収容されたキャップポケット36とが分
離ブロック38の貫通孔39を介して一直線に連通した
状態となる。この状態で、上述したように、キャップポ
ケット36が空気吹き出し状態となると共に、ボディー
ポケット37が吸引状態となり、貫通孔39の分離ブッ
シュ39aを通過できないキャップシェルCをキャップ
ポケット36内に残して分離ブッシュ39aを通過でき
るボディーシェルBがボディーポケット37内に移動
し、カプセルシェルAがキャップシェルCとボディーシ
ェルBとに分離される。
【0062】そして、更にキャップドラム32及びボデ
ィードラム33が同期的に1/4回転することにより、
キャップシェルC及びボディーシェルBがドラム32,
33の最下方位置に移動し、図3に示されているよう
に、これらドラム32,33の下方において同期的に1
/4回転ずつ間歇回転しているキャップ測定ドラム41
及びボディー測定ドラム42の周面に突設された肉厚測
定ピン43c,43b及び長さ測定ピン44c,44b
に供給される。この場合、上述したように、キャップポ
ケット36及びボディーポケット37内が空気吹き出し
状態となると共に、肉厚測定ピン43c,43b及び長
さ測定ピン44c,44b先端部が吸引状態となり、キ
ャップシェルC及びボディーシェルBがそれぞれキャッ
プポケット36及びボディーポケット37から排出され
ると共に、キャップシェル供給シュート40c及びボデ
ィーシェル供給シュート40b内の気流に乗って肉厚測
定ピン43c,43b及び長さ測定ピン44c,44b
の先端部に移動し、これら測定ピン43c,43b,4
4c,44b先端に被された状態に取付けられる。
【0063】次いで、これらキャップ測定ドラム41及
びボディー測定ドラム42が1/4回転することによ
り、キャップシェルC及びボディーシェルBが測定セク
ション5,5(図1参照)に送られ、該測定セクション
5,5でキャップシェルC及びボディーシェルBの寸法
測定が行われる。即ち、肉厚測定ピン43c,43bに
被着されたキャップシェルC及びボディーシェルBに対
して、図9に示されているように、長厚測定ゲージ51
により閉鎖端部の頭部肉厚t1の測定及び厚さ測定ゲー
ジ52により開放端部の肉厚t2の測定を行い、また長
さ測定ピン44c,44bに被着されたキャップシェル
C及びボディーシェルBに対して、図8に示されている
ように、長厚測定ゲージ51により軸心方向の長さlの
測定を行う。そして、これらの測定結果が記録部(図示
せず)により自動的に記録される。なお、上記長厚測定
ゲージ51及び厚さ測定ゲージ52による寸法測定の手
順及び動作は、上述した通りであり、この場合上記の説
明ではキャップシェルCの測定を例として説明したが、
ボディーシェルBについてもキャップシェルCの場合と
同様の手順及び動作により測定が行われる。
【0064】そして、測定が終了したキャップシェルC
及びボディーシェルBは、キャップドラム41及びボデ
ィードラム42が1/4回転することにより、下方へと
移動し、ドラム41,42の最下方位置で、上述したよ
うに、測定ピン43c,43b,44c,44b先端か
ら空気が噴出して、キャップシェルC及びボディーシェ
ルBが測定ピン43c,43b,44c,44b先端か
ら取り外され、キャップドラム41及びボディードラム
42の下方に配設された回収ボックス6(図1参照)に
回収される。
【0065】以下、上記カプセル供給ドラム22、方向
規制ドラム31、キャップドラム32、ボディードラム
33、キャップ測定ドラム41及びボディー測定ドラム
42が同期的に回転することにより、上述した動作が連
続的に繰り返され、多数の測定サンプルに対して連続的
かつ自動的に寸法測定が行われる。ここで、上記カプセ
ル分離部3で分離されなかったカプセルシェルAは、そ
のまま分離されたキャップシェルCと同様にキャップポ
ケット36から排出されるが、キャップシェルCとボデ
ィーシェルBとが連結された状態のカプセルシェルA
は、測定ピン43c,43b,44c,44bに保持さ
れることなく、そのまま回収ボックス6に回収される。
この場合、長厚測定ゲージ51及び厚さ測定ゲージ52
による寸法測定の結果は測定値が全て0になるので、こ
れにより分離不良を確認することができる。
【0066】このように、本実施例の寸法測定装置によ
れば、カプセル製造機からサンプリングしたカプセルシ
ェルAがカプセル供給部2により自動供給され、これが
カプセル分離部3の方向規制ドラム31で一定姿勢に規
制されてキャップドラム32に供給され、更にこのキャ
ップドラム32とボディードラム33との間で、カプセ
ルシェルAがキャップシェルCとボディーシェルBとに
分離され、これらシェルC,Bがキャップドラム32,
ボディードラム33からそれぞれカプセル測定部4のキ
ャップ測定ドラム41,ボディー測定ドラム42に供給
されてこれらドラム41,42の肉厚測定ピン43c,
43b及び長さ測定ピン44c,44bに取付けられ、
長厚測定ゲージ51,51及び厚さ測定ゲージ52,5
2により自動的に寸法測定が行われ、その測定結果が記
録部(図示せず)により自動的に記録される。従って、
サンプリングしたカプセルシェルAの供給、分離、寸法
測定、測定値の読み取り及びその記録が人為的作業が介
在することなく自動的に行われるので、人為的ミスが介
在することなく精度の高い寸法測定を能率よく行うこと
ができる。
【0067】また、すべての寸法測定は、分離したキャ
ップシェルC及びボディーシェルBを肉厚測定ピン43
c,43b及び長さ測定ピン44c,44bに被せた状
態に保持して行われ、従来の測定方法のようにシェルを
潰して破壊する必要がないので経済的である。更に、カ
プセル製造機からのサンプリングをサンプリング装置等
を用いて自動的に行うことにより、サンプリングから寸
法測定までを全自動的に行うことができる。
【0068】更に、本実施例の寸法測定装置は、測定ド
ラムとしてキャップ測定ドラム41とボディー測定ドラ
ム42との2つの測定ドラムを設け、分離したキャップ
シェルCの寸法測定とボディーシェルBの寸法測定を別
々に並行して行うように構成されているので、キャップ
シェルCの測定値とボディーシェルBの測定値が混同す
るようなことなく、正確な寸法測定を確実かつ効率的に
行うことができる。また、本実施例の寸法測定装置にお
いては、分離したシェルC,Bの開放端部の肉厚t2
測定を一対の測定ゲージ52a,52bでシェル殻2枚
分の厚さとして測定するようになっているので、1つの
測定ゲージを用いて開放端部の1点を測定する場合に比
べて開放端部全周の肉厚平均値により近い値を得ること
ができる。
【0069】本実施例の寸法測定装置によれば、得られ
た測定結果が自動的に記録され、その記録により良好な
品質管理及びカプセル製造機の製造条件調整を行うこと
ができる。またこの場合、コンピュータ等を介して測定
結果を自動的にカプセル製造機の条件設定にフィードバ
ックすることにより、より確実な品質管理及び条件調整
を行うことができ、更にカプセル製造機から自動的にカ
プセルシェルをサンプリングする自動サンプリング装置
等を設けて、所定時間ごとにサンプリング、寸法測定及
び製造条件調整を行うようにすることによって、品質管
理及び製造機の条件調整を完全無人化で行うようにする
こともできる。更にこの場合、寸法測定後のカプセルシ
ェルに破損(破壊)や汚染が生じることがないので、測
定後のカプセルシェルを再利用することかでき、短時間
ごとに寸法測定を行って厳格な品質管理を行うようにし
た場合でも、歩留まりを低下させることがない。
【0070】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、そ
の構成は種々変更することができる。例えば、上記カプ
セル供給部2やカプセル分離部3は必須の構成ではな
く、これらを省略してサンプリングしたカプセルシェル
を手作業でキャップシェルCとボディーシェルBとに分
離して肉厚測定ピン43c,43b及び長さ測定ピン4
4c,44bに供給するようにしてもよく、この場合で
も寸法測定及び測定値の記録は自動的に行われ、正確な
測定結果を能率よく得ることができ、更に測定後のシェ
ルも破壊されることなく、再利用が可能である。また、
測定ドラムは必ずしもキャップシェル測定用のドラムと
ボディーシェル測定用のドラムの2種類を設ける必要は
なく、1つの測定ドラムにキャップシェル用の肉厚測定
ピン及び長さ測定ピンとボディーシェル用の肉厚測定ピ
ン及び長さ測定ピンとを設け、1つの測定ドラムでキャ
ップシェルC及びボディーシェルBの寸法測定を行うよ
うにすることもできる。更に、上記実施例では特に分離
不良のカプセルシェルを検出して除去する機構を設け
ず、そのまま回収ボックス6に回収するようにしたが、
分離不良が生じた場合にこれを検知し、分離された測定
後のシェルと分別して回収するようにすることもでき
る。この場合、分離不良のカプセルシェルを検知し、分
別回収する機構として、以下の機構を例示することがで
きる。
【0071】即ち、図4に示したように、ボディードラ
ム33のボディーポケット37内にボディーシェルBが
収容されたことを検知する分離センサー7を設けると共
に、キャップドラム32の一側方(図中右側)にドラム
32の周面に近接して不良カプセル回収ボックス8を設
け、分離センサー7でボディーシェルBが検知されない
場合に分離不良発生と判断し、この場合通気シュー33
1が吸引から吹き出しに切り替わると共に、通気シュー
321が吹き出しから吸引に切り替わって分離不良のカ
プセルシェルA’をキャップポケット36内に戻し、こ
の状態でキャップドラム32を図中時計回りに1/2回
転逆転させてカプセルシェルA’を反対側へと運び、こ
のときキャップポケット36の通気路361が吹き出し
シュー9と一致してカプセルシェルA’がキャップポケ
ット36から押し出され、上記不良カプセル回収ボック
ス8に回収されるように構成することができる。なお、
この場合キャップドラム32が1/2回転逆転するのと
同期して全てのドラム22,31,33,41,42が
1/2回転逆転するように構成することにより、各ポケ
ット36,37及び測定ピン43c,43b,44c,
44bに空きを生じることなく、スムーズに測定を再開
することができる。
【0072】なお、各ドラムに各ポケット及び測定ピン
を3つ以上設けると共に、ドラムの回転運動をより多段
階の間歇回転とし、より多くのカプセルシェルを短時間
で測定し得るように変更したり、シェルの開放端部の肉
厚を1つの測定ゲージを用いてシェル殻1枚分の厚さと
して測定するように変更するなど、上記以外の構成につ
いても本発明の要旨を逸脱しないかぎり種々変更して差
支えない。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のカプセル
シェルの寸法測定装置によれば、カプセルシェルを構成
するキャップシェルとボディーシェルの軸心方向の長
さ、開放端部の肉厚及び閉鎖端部の頭部肉厚を自動的に
測定,記録することができ、人為的ミスが介在すること
なく精度の高い寸法測定を能率よく行うことができると
共に、サンプルを破壊することなく寸法測定を行うこと
ができ、測定後のカプセルシェルを再利用することが可
能である。更に、特に複雑な機構を有さず、比較的安価
に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるカプセルシェルの寸
法測定装置を示す概略図である。
【図2】同装置を構成する方向規制ドラムの動作を説明
する概略図である。
【図3】同装置におけるカプセルシェルの分離及び分離
したシェルを測定ピンに供給する際の動作を説明する概
略図である。
【図4】同装置におけるカプセルシェルを分離する際の
動作を説明する概略図である。
【図5】同装置を構成する長厚測定ゲージの構成及び該
長厚測定ゲージによりシェルの閉鎖端部の肉厚を測定す
る際の動作を説明する部分断面概略図である。
【図6】同装置を構成する長厚測定ゲージの構成及び該
長厚測定ゲージによりシェルの軸心方向の長さを測定す
る際の動作を説明する部分断面概略図である。
【図7】同装置を構成する厚さ測定ゲージの構成及び該
厚さ測定ゲージによりシェルの開放端部の肉厚を測定す
る際の動作を説明するもので、(A)は概略図、(B)
は部分断面概略図である。
【図8】同装置を構成する長厚測定ゲージによりシェル
の軸心方向の長さを測定する際の動作を説明する一部を
断面とした部分拡大図である。
【図9】同装置を構成する長厚測定ゲージ及び厚さ測定
ゲージによりシェルの開放端部及び閉鎖端部の肉厚を測
定する際の動作を説明する一部を断面とした部分拡大図
である。
【図10】カプセルシェルを示す断面図であり、(A)
はキャップシェルとボディーシェルとを連結した状態、
(B)はキャップシェルとボディーシェルとを分離した
状態である。
【符号の説明】
1 装置本体 2 カプセル供給部(カプセル供給手段) 21 カプセル供給ホッパー 22 カプセル供給ドラム 23 カプセル供給シュート 25 カプセル供給ポケット 3 カプセル分離部(カプセル分離手段) 31 方向規制ドラム 32 キャップドラム 33 ボディードラム 34 方向規制ポケット 34a 方向規制ポケットの上部 34b 方向規制ポケット下部 35 周壁角部(方向規制体) 36 キャップポケット 37 ボディーポケット 38 分離ブロック 39 貫通孔 4 カプセル測定部 40c キャップシェル供給シュート 40b ボディーシェル供給シュート 41 キャップ測定ドラム 42 ボディー測定ドラム 43c,43b 肉厚測定ピン 44c,44b 長さ測定ピン 45c,45b リング状段差部 5 測定セクション 51 長厚測定ゲージ 52 厚さ測定ゲージ 6 回収ボックス A カプセルシェル B ボディーシェル C キャップシェル l 軸心方向の長さ t1 閉鎖端部の頭部肉厚 t2 開放端部の肉厚

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カプセルシェルを構成するキャップシェ
    ルとボディーシェルの軸心方向の長さ、開放端部の肉厚
    及び閉鎖端部の頭部肉厚を自動的に測定するカプセルシ
    ェルの寸法測定装置であって、間歇回転する測定ドラム
    と、該測定ドラムの外周面に該測定ドラムの径方向に沿
    って突設され、先端側を分離した前記シェルの内部に挿
    入密着させて該シェルを保持する肉厚測定ピンと、前記
    測定ドラムの外周面に該測定ドラムの径方向に沿って突
    設され、先端側を分離した前記シェルの内部に挿入させ
    て該シェルを保持すると共に、このとき軸方向中間部に
    形成したリング状段差部にシェルの開放端周縁部が当接
    してピン先端とシェル閉鎖端部の頭頂部内面との間に間
    隙が形成されるように構成した長さ測定ピンと、前記測
    定ドラムの周面と所定間隔離間した状態に配設され、該
    測定ドラムの径方向に沿って進退する長厚測定ゲージ
    と、前記測定ドラムの周面に近接して配設され、該測定
    ドラムの軸方向に沿って進退する厚さ測定ゲージと、測
    定したシェルの軸心方向の長さ、開放端部の肉厚及び閉
    鎖端部の頭部肉厚を自動的に記録する測定値記録手段と
    を具備してなり、分離したシェルを前記肉厚測定ピン及
    び長さ測定ピンに被せて前記測定ドラムに保持し、該測
    定ドラムを間歇回転させることにより、該シェルを前記
    長厚測定ゲージ及び厚さ測定ゲージが配設された測定セ
    クションに移送して保持し、肉厚測定ピンに保持したシ
    ェルの開放端部に前記厚さ測定ゲージを当接させてシェ
    ル開放端部の肉厚を測定すると共に、シェルの閉鎖端頭
    頂部に前記長厚測定ゲージを当接させてシェル閉鎖端部
    の頭部肉厚を測定し、また前記長さ測定ピンに保持した
    シェルの閉鎖端頭頂部に前記長厚測定ゲージを当接させ
    てシェルの軸心方向の長さを測定し、得られた各測定値
    を前記測定値記録手段により自動的に記録するように構
    成したことを特徴とするカプセルシェルの寸法測定装
    置。
  2. 【請求項2】 測定ドラムとして、キャップシェルの寸
    法測定を行うキャップ測定ドラムと、ボディーシェルの
    寸法測定を行うボディー測定ドラムとの2種類の測定ド
    ラムを設け、これらキャップ測定ドラム及びボディー測
    定ドラムのそれぞれに肉厚測定ピン及び長さ測定ピンを
    設けると共に、それぞれに長厚測定ゲージ及び厚さ測定
    ゲージを付設し、かつカプセルシェルを自動的に供給す
    るカプセル供給手段と、カプセルシェルをキャップシェ
    ルとボディーシェルとに自動的に分離して前記キャップ
    測定ドラムとボディー測定ドラムとに分配供給するカプ
    セル分離手段とを設け、前記カプセル供給手段からカプ
    セルシェルを自動供給し、該カプセルシェルを前記カプ
    セル分離手段で自動的にキャップシェルとボディーシェ
    ルとに分離すると共に、これら分離したキャップシェル
    とボディーシェルとをそれぞれ前記キャップ測定ドラム
    とボディー測定ドラムとに選択的に分配供給して、キャ
    ップシェルの寸法測定とボディーシェルの寸法測定とを
    並行して行うように構成した請求項1記載のカプセルシ
    ェルの寸法測定装置。
  3. 【請求項3】 カプセル供給手段が、カプセル供給ホッ
    パーと、該カプセル供給ホッパーの下方に配設され、周
    面にカプセル供給ポケットが形成された間歇回転するカ
    プセル供給ドラムとを具備し、かつカプセル分離手段
    が、カプセルシェルをドラムの周方向に沿って横向きに
    収容する上部と該上部の一端部に連通するボディーシェ
    ルのみをドラムの径方向に沿って縦向きに収容可能な下
    部とからなる方向規制ポケットが周面に形成された間歇
    回転する方向規制ドラムと、該方向規制ドラムの周面に
    近接して設けられ、前記方向規制ドラムが回転すること
    により、前記方向規制ポケットから突出したカプセルシ
    ェルの端部が当接する方向規制体と、周面にカプセルシ
    ェルを収容可能なキャップポケットが形成された間歇回
    転するキャップドラムと、該キャップドラムに隣接して
    設けられ、周面にボディーシェルを収容可能なボディー
    ポケットが形成された間歇回転するボディードラムと、
    前記キャップドラムとボディードラムとの間に配設さ
    れ、ボディーシェルのみが通過可能な貫通孔を有する分
    離ブロックとを具備してなり、前記カプセル供給ドラム
    によりカプセルシェルを前記カプセル供給ホッパーから
    前記方向規制ドラムの方向規制ポケットに移し、該方向
    規制ドラムが回転することにより前記方向規制体との衝
    合によりカプセルシェルを方向規制して前記キャップド
    ラムのキャップポケットに移し、このカプセルシェルの
    ボディーシェルのみを前記分離ブロックの貫通孔を通し
    て前記ボディードラムのボディーポケットに吸引収容す
    ることにより、カプセルシェルをキャップシェルとボデ
    ィーシェルとに分離し、キャップシェルをキャップドラ
    ムからキャップ測定ドラムに供給すると共に、ボディー
    シェルをボディードラムからボディー測定ドラムに供給
    するように構成した請求項2記載のカプセルシェルの寸
    法測定装置。
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