JP3032497B2 - 断熱材の構造 - Google Patents

断熱材の構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として、床暖房
設備などにおいて使用される断熱構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】例えば家屋を構成する柱体としての床根
太の間に設置される床暖房設備では、例えば図5に示す
ように、床板109の底側において、伝熱および放熱を
行うため、パイプ107と板状の伝熱部材108とによ
る伝熱パネル106が配設されている。また、上記伝熱
パネルの熱を床下側に逃がさないように、伝熱パネルの
底側であって略平行に施工された柱体としての床根太1
05の間に断熱材101(101A、101B、101
C)が配されている。
【0003】従来、このような断熱材の構造は、図5に
示すように、床根太105の間にグラスウール、ロック
ウール、セルローズファイバーなどからなる繊維質の断
熱材101Aが配設されていて、その下側には、断熱材
101Aを受ける仮床110が設けられている。この仮
床110は床根太105の底側に固定されている。
【0004】また、別の断熱材の構造として、図6に示
すように、柱体としての床根太105の間にコルク、発
砲ウレタン、発砲スチロール、押出成形ポリウレタンな
どからなる多孔構造の断熱材101Bが配設されてい
る。この多孔構造の断熱材101Bは、床根太105の
間の寸法に合わせてきつくなるように形成されていて、
床根太105の間に嵌め込むように架設されている。
【0005】また、別の断熱材の構造として、図7に示
すように、パイプ107と伝熱部材108と断熱材10
1Cとが一体であって、さらに断熱材101Cの底側に
補強板111が一体に配されており、これらが床板10
9の底側に配設されるように構成されたものもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の断熱材の構造では、図5に示す断熱材の構造の
場合、繊維質の断熱材101Aが軽量であり、且つ綿状
に形成されていることから、床根太105の間からの脱
落を防ぐために断熱材101Aを受ける仮床110が必
須となってしまい、部品点数が多く、施工時に手間がか
かるという問題がある。
【0007】さらに、図5に示す断熱材の構造では、繊
維質の断熱材101Aの材質により、断熱材101Aの
内部に空気の対流が生じてしまうために断熱効果が劣る
という問題点がある。この空気の対流は、伝熱パネル1
06による温度の上昇に伴って比例的に大きくなるので
断熱効果はさらに低下してしまう。
【0008】また、図6に示す断熱材の構造の場合、多
孔構造の断熱材101Bは上記繊維質の断熱材101A
に比べると硬質であるために、仮床110は必須でない
ものの、床根太105の間に嵌め込むように架設させる
ため、断熱材101Bおよび床根太105間の間隔に高
い寸法精度が要求されるという問題がある。また、施工
時に寸法精度を合わせたとしても、時間の経過によって
断熱材101Bが痩せてしまったり、地震などの振動に
よって断熱材101Bが床根太105間から脱落する恐
れもあるため、結果的に仮床110を配さなければなら
なくなる。
【0009】そして、図6に示す断熱材の構造では、床
板109の底側であってパイプ107の側方に隙間が生
じるため、この隙間によって空気の対流が生じてしま
い、断熱効果が低下するという問題がある。このため、
断熱材101Bにパイプ107が嵌まるべき凹溝を形成
することが考えられるが、コルク、発砲ウレタン、発砲
スチロール、押出成形ポリウレタンでは凹溝の加工が容
易でなく加工コストが嵩んでしまうという問題がある。
【0010】さらに、図6に示す断熱材の構造では、断
熱材101Bが配される各床根太105間の各対面壁1
05Aが平行に施工されていない場合、断熱材101B
と床根太105との間に隙間ができるので、この隙間に
よっても空気の対流が生じてしまい、断熱効果が低下す
るという問題がある。
【0011】また、図7に示す断熱材の構造の場合、施
工状態が床根太105との間に配設されないこととなる
ため、断熱材101Cの厚みを大きくすることができ
ず、十分な断熱効果が得られないという問題がある。
【0012】さらに、図7に示す断熱材の構造では、パ
イプ107と伝熱部材108と断熱材101Cと補強板
111とを一体に構成するために、接着剤などで接着し
なければならず、これら接着された品々が異なる素材で
あることから、分解することができず、資源の回収が困
難となってしまう。
【0013】そこで本発明は、上記課題を解消するため
に、容易かつ適宜に施工し、十分な断熱効果を得るとと
もに、有効な資源の回収を行うことができる断熱材の構
造を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明による断熱材の構造は、複数の柱体の各対面壁の
間に嵌挿される断熱材の構造において、所定厚みを有し
て断面略矩形状に形成された長尺体をなす一方の断熱材
と、該一方の断熱材と同様の所定厚みを有して断面略矩
形状の長尺体をなし、前記一方の断熱材に対して前記所
定厚みを有した互いの対向面を合わせた際に、前記柱体
の各対面壁の間に嵌まるべき幅となるように形成された
他方の断熱材と、前記一方の断熱材と他方の断熱材との
前記対向面を合わせた状態で、該対向面が接離し得るよ
うに折曲可能に連結する連結部材と、前記連結された一
方の断熱材と他方の断熱材とにおける、前記対向面と相
反する面となる両側端に設けられ、前記連結された一方
の断熱材および他方の断熱材が前記柱体の各対面壁の間
に嵌挿された状態で、前記側端と対面壁との間より突出
し得る鍔部材と、を備え、前記一方の断熱材と他方の断
熱材とを連結部材を介して折曲させて前記柱体の各対面
壁の間に挿入した後、前記折曲状態を元に戻すことによ
り前記柱体の各対面壁の間に嵌挿されることを特徴とし
ている。
【0015】また、前記一方の断熱材および/または他
方の断熱材における前記対向面に係わり、前記連結部材
を介して折曲した際の開放側の角部が長手状に切削形成
された入隅部を備え、前記対向面を合わせた際、該入隅
部が床暖房設備を構成する伝熱パネルのパイプを嵌挿さ
せる凹溝をなすことを特徴としている。
【0016】また、前記一方の断熱材および他方の断熱
材はコルクにて形成され、前記連結部材および鍔部材は
紙材あるいは布材にて形成されたことを特徴としてい
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して具体的に説明する。図1は本発明による断熱
材を示す断面図である。
【0018】この実施の形態における断熱材の構造に採
用される断熱材1は、図1に示すように、一方の断熱材
1Aと他方の断熱材1Bとに分割して構成されている。
【0019】一方の断熱材1Aは、コルク、発砲ウレタ
ン、発砲スチロール、押出成形ポリウレタンなどからな
る多孔構造の材料によって形成されている。この一方の
断熱材1Aは、所定厚みWを有して断面が略矩形状に形
成された長尺体であり、単一の角部分が略L字状に切削
された入隅部2を有している。なお、上記所定厚みW
は、後述の床根太5の間に嵌まり得る厚みでありる。
【0020】他方の断熱材1Bは、上記一方の断熱材1
Aと同じ材料によって形成され、一方の断熱材1Aと対
称形状となるように、所定厚みWを有した断面略矩形状
で、入隅部2を有した長尺体として形成されている。
【0021】これら一方の断熱材1Aと他方の断熱材1
Bとは、入隅部2を備えて、且つ、前記所定厚みWを有
した面1Ab、1Bb(以下、各対向面1Ab、1Bb
という)を合わせ、互いの入隅部2を対向させて凹溝2
Aをなすようにして連結部材3を介して連結されてい
る。この連結部材3は、布材、紙材、弾性あるいは可撓
性を有した合成樹脂材からなる薄葉体として形成されて
いる。そして、連結部材3は、図1に示すように凹溝2
Aをなす各入隅部2を上側に位置した状態の断熱材1の
底面側において、一方の断熱材1Aと他方の断熱材1B
との間を跨ぐようにして取り付けられている。
【0022】このように連結部材3を介して連結された
断熱材1は、略平行に複数施工された柱体としての床根
太5において、対面する各対面壁5Aの間の間隔Hより
も若干大きくなるように形成されているとともに、凹溝
2Aが伝熱パネル6のパイプ7を受けるべき凹みとなる
ように形成されている。
【0023】また、連結部材3を介して連結された断熱
材1の両側端1Aa、1Baには、鍔部材4が配設され
ている。この鍔部材4は、布材、紙材、弾性あるいは可
撓性を有した合成樹脂材からなる薄葉体であり、断熱材
1の両側端1Aa、1Baに沿って取り付けられ、断熱
材1の上面より側方乃至上方に延出するように形成され
ている。
【0024】なお、この実施の形態における連結部材3
と鍔部材4とは、同一の材料によって形成されていると
ともに、断熱材1の底面側から両側端1Aa、1Baに
かかるようにして一体に形成されている。
【0025】以下、上述した断熱材1の採用した床暖房
設備の組み立てを説明する。図2(a)〜(c)は同断
熱材の施工手順を示す工程図である。
【0026】まず、間隔Hをおいて施工された床根太5
の各対面壁5A間に上記断熱材1を配設する。この断熱
材1は、上述したように、底面側が連結部材3にて連結
され、さらに連結部材3の材質により、図2(a)に示
すように、一方の断熱材1Aと他方の断熱材1Bとが連
結部材3を介して連結された状態で各対向面1Ab、1
Bbが略V字状に離れ、断熱材1全体が略へ字状に折り
曲げられるようになっている。
【0027】そして、鍔部材4を床根太5の上面側に突
出させるようにして、折り曲げた断熱材1を各床根太5
の各対面壁5Aの間に挿通させる。
【0028】さらに、鍔部材4を床根太5の上面側に合
わせるようにして、各床根太5の間に挿通させた断熱材
1を元の連結状態(図1参照)に戻すことにより、断熱
材1が床根太5の間に嵌め込まれる。このように、断熱
材1が床根太5の間に嵌め込まれた状態では、鍔部材4
が断熱材1の両側端1Aa、1Baと床根太5の各対面
壁5Aとの間から突出される。
【0029】次に、図2(b)に示すように、断熱材1
の上側に伝熱パネル7を配設する。伝熱パネル6は、パ
イプ7と板状の伝熱部材8とによる構成であり、そのパ
イプ7を凹溝2Aに嵌挿させるとともに、伝熱部材8を
伝熱材1の上面に沿うように重ね合わせて配置する。さ
らに、伝熱部材8の両側縁8Aと鍔部材4とを重ね合わ
せるようにして、ステープル、クギなどの固定手段(図
示せず)によって適宜床根太5に固定する。
【0030】次に、図2(c)に示すように、伝熱パネ
ル6の上側に床板9を配置することにより、床暖房設備
が組み立てられる。
【0031】また、上記のように組み立てられた床暖房
設備を解体する場合には、床板9を外し、固定手段を取
り除いて伝熱パネル6を外した後に、鍔部材4を持って
引き上げることにより、床根太5の間から断熱材1が取
り出される。
【0032】したがって、このように構成された断熱材
の構造では、断熱材1を一方の断熱材1Aと他方の断熱
材1Bとに分割し、これらの底側を連結部材3で連結す
るように構成して、断熱材1を折り曲げられるように構
成したことにより、断熱材1を床根太5の間に配置する
際、無理やり押し込むようなことなく容易に取り付け作
業を行える。
【0033】さらに、断熱材1の左右幅は、各床根太5
の間の間隔Hよりも若干大きく形成されているため、折
り曲げられた断熱材1を元に戻した時には、断熱材1は
床根太5の間に適宜に嵌合されることとなる。
【0034】また、断熱材1の両側端1Aa、1Baに
鍔部材4を設けたことにより、断熱材1を床根太5の間
に取り付けた後に、その上面に配された伝熱パネル6の
伝熱部材8と共に重ね合わされた上で床根太5の上面に
固定することができるので、床根太5の間に取り付けら
れた断熱材1が脱落しないように支持することが可能と
なり、従来必要であった仮床を要することなく施工性を
向上させることとなる。
【0035】さらに、鍔部材4は、断熱材1の両側端1
Aa、1Baに配設された部分を備え、この部分が断熱
材1と床根太5との間に介在されることにより、断熱材
1の床根太5間への嵌合状態を助勢することが可能であ
る。そして、例えば各床根太5の対面壁5Aが平行に施
工されていない場合や、断熱材1の寸法誤差により断熱
材1の側端1Aa、1Baと床根太5の対面壁5Aとの
間に隙間が生じるおそれのある場合には、鍔部材4の上
記部分が断熱材1と床根太5との間に出来得る隙間を塞
ぐこととなるので、断熱効果も助勢することが可能とな
る。なお、断熱材1と床根太5との間に出来得る隙間を
塞ぐ場合には、鍔部材4が弾性を有していることが好ま
しい。
【0036】また、この鍔部材4は、床暖房設備を解体
する際に、断熱材1を取り出すための引手ともなるの
で、断熱材1の取り外しを容易に行うことも可能とな
る。
【0037】なお、上述した実施の形態では、上記連結
部材3と鍔部材4とを一体の構成としているが、これに
限らず、図3に示すように、連結部材3と鍔部材4とが
別体に構成されていてもよい。
【0038】また、断熱材1の上面には、伝熱パネル6
のパイプ7が嵌挿される凹溝2Aが設けられていること
から、伝熱部材8の底面と、断熱材1の上面とを重ね合
わせることができ、従来あった伝熱部材8の底面と、断
熱材1の上面との間の隙間を塞いで断熱効果を向上する
ことが可能となる。さらに上記のように隙間がないこと
により音の響きをも低減するので、防音効果も得ること
が可能である。
【0039】さらに、上記凹溝2Aは、分割された一方
の断熱材1Aと他方の断熱材1Bとに形成された入隅部
2を以て形成されるものであるため、その施工が容易で
あり、従来の問題が解消される。
【0040】なお、上述した実施の形態では、凹溝2A
を一方の断熱材1Aと他方の断熱材1Bとの双方に形成
された入隅部2を以て形成しているが、これに限らず、
図4に示すように、一方の断熱材1Aと他方の断熱材1
Bとが対称形状でなく、一方の断熱材1Aには入隅部2
が設けられずに、他方の断熱材1Bに対してパイプ7が
嵌挿され得る入隅部2を設けた構成(あるいはこの逆の
構成)であっても、施工の容易な凹溝2Aを得ることが
可能である。ゆえに、一方の断熱材1Aと他方の断熱材
1Bとは共に対称形状でなくてもよい。
【0041】さらに、入隅部2に関し、上述した実施の
形態では、角部分が略L字状に切削されて形成されてい
ると説明したが、角部分が略J字状に切削された入隅部
(図示せず)を設け、この入隅部を対向させて略U字状
の凹溝をなすように構成してもよい。
【0042】また、上記断熱材の構造において、特に断
熱材1をコルクにて形成し、連結部材3および鍔部材4
を紙材または布材で形成するようにすれば、個々の材料
を容易に分解することができるとともに、それらの材料
をリサイクルすることができるので、資源を有効的に活
用したり環境によい廃材を出すことが可能となる。
【0043】さらに、断熱材1がコルクにて形成されて
いる場合には、コルク自体に木の栄養分がないために虫
が付くことがない。
【0044】なお、パイプ7および伝熱部材8は、銅材
により形成されていることが好ましく、銅の特徴として
の殺菌効果を得ることが可能となる。
【0045】また、本発明の断熱材の構造では、その実
施の形態として床暖房設備において床に配される断熱材
を例としているが、床暖房節設備に限らず、壁、天井な
どにおいて間柱(柱体)などの間に配される断熱材とし
て採用してもその効果を得ることが可能である。この場
合、上記床暖房設備の伝熱パネル6、および断熱材1に
おいてパイプ7が嵌挿される凹溝2Aの構成は不要とな
る。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明による断熱材
の構造は、複数の柱体の各対面壁の間に嵌挿される断熱
材を、一方の断熱材と他方の断熱材とに分割し、これら
一方の断熱材と他方の断熱材とを互いに対面する対向面
が接離し得るように折曲可能に連結する連結部材と、断
熱材の両側端に設けられて柱体の各対面壁の間に嵌挿さ
れた状態で側端と対面壁との間より突出し得る鍔部材と
を備えている。これにより、一方の断熱材と他方の断熱
材とを折曲させて柱体の各対面壁の間に挿入した後、そ
の折曲状態を元に戻せば、断熱材が柱体の各対面壁の間
に嵌挿されるので、断熱材を無理やり押し込むようなこ
となく容易に取り付け作業を行える。
【0047】上記鍔部材は、断熱材を柱体の各対面壁の
間に嵌挿させた状態で側端と対面壁との間より突出して
いるので、柱体の表面に床板、壁板などを取り付ける際
に、ステイプルやクギなどの固定手段を以て床板、壁板
などと共に鍔部材を固定すれば、断熱材が柱体からズレ
たり、脱落したりすることなく適宜に固定することがで
きる。
【0048】また、鍔部材が側端と対面壁との間より突
出しているので、断熱材を取り外す場合に、この鍔部材
が引手となって、取り外しも容易となる。
【0049】さらに、鍔部材は、断熱材の側端に設けら
れていることから、断熱材と柱体との間に介在されるこ
ととなるので、断熱材と柱体との間に出来得る隙間を塞
ぐことができ、断熱効果とともに防音効果をも向上させ
ることができる。
【0050】そして、柱体の対面壁が平行に施工されて
いない場合であっても、鍔部材を以て断熱材を支持する
ので、断熱材の取り付け施工を容易に行うことができ
る。この場合、連結部材と鍔部材とが一連に連続形成さ
れていれば、断熱材の固定状態がさらに向上される。
【0051】また、上記断熱材を床暖房設備に用いる際
であっても上記効果を得ることができる。そして、特に
上記構成の断熱材を床暖房設備の断熱材として用いる場
合には、一方の断熱材および/または他方の断熱材の対
向面側の角部に入隅部を備えれば、対向面を合わせた際
の入隅部を以て伝熱パネルのパイプを嵌挿させる凹溝を
容易に形成できる。さらに、凹溝にパイプが嵌挿される
ことにより、床板、伝熱パネル、断熱材を重ね合わせ
て、パイプの側部に隙間が生じることないので、十分な
断熱効果および防音効果を得ることができる。
【0052】また、一方の断熱材および他方の断熱材が
コルクにて形成され、連結部材および鍔部材が紙材ある
いは布材にて形成されていることにより、個々の材料を
容易に分解することができるとともに、それらの材料を
リサイクルすれば資源を有効的に活用することができ、
あるいは環境によい廃材を出すことができる。
【0053】さらに、断熱材がコルクにて形成されてい
る場合には、コルク自体に木の栄養分がないために虫が
付くことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による断熱材の構造を示す断面図。
【図2】(a)(b)(c)同断熱材の施工手順を示す
工程図。
【図3】断熱材の別構成の例を示す断面図。
【図4】断熱材の別構成の例を示す断面図。
【図5】従来の断熱材の構造を示す断面図。
【図6】従来の別の断熱材の構造を示す断面図。
【図7】従来の別の断熱材の構造を示す断面図。
【符号の説明】
1…断熱材、1A…一方の断熱材、1B…他方の断熱
材、2…入隅部、3…連結部材、4…鍔部材、5…床根
太(柱体)、6…伝熱パネル、7…パイプ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 1/80 E04F 15/18

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の柱体の各対面壁の間に嵌挿される
    断熱材の構造において、 所定厚みを有して断面略矩形状に形成された長尺体をな
    す一方の断熱材と、 該一方の断熱材と同様の所定厚みを有して断面略矩形状
    の長尺体をなし、前記一方の断熱材に対して前記所定厚
    みを有した互いの対向面を合わせた際に、前記柱体の各
    対面壁の間に嵌まるべき幅となるように形成された他方
    の断熱材と、 前記一方の断熱材と他方の断熱材との前記対向面を合わ
    せた状態で、該対向面が接離し得るように折曲可能に連
    結する連結部材と、 前記連結された一方の断熱材と他方の断熱材とにおけ
    る、前記対向面と相反する面となる両側端に設けられ、
    前記連結された一方の断熱材および他方の断熱材が前記
    柱体の各対面壁の間に嵌挿された状態で、前記側端と対
    面壁との間より突出し得る鍔部材と、 を備え、前記一方の断熱材と他方の断熱材とを連結部材
    を介して折曲させて前記柱体の各対面壁の間に挿入した
    後、前記折曲状態を元に戻すことにより前記柱体の各対
    面壁の間に嵌挿される構造になり、 前記一方の断熱材および/または他方の断熱材における
    前記対向面に、前記連結部材を介して折曲した際の開放
    側の角部が長手状に切削形成された入隅部を備え、前記
    対向面を合わせた際、該入隅部が床暖房設備を構成する
    伝熱パネルのパイプを嵌挿させる凹溝をなす ことを特徴
    とする断熱材の構造。
  2. 【請求項2】 前記一方の断熱材および他方の断熱材は
    コルクにて形成され、前記連結部材および鍔部材は紙材
    あるいは布材にて形成されたことを特徴とする請求項
    記載の断熱材の構造。
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