JP2001098645A - ユニット建物における制振構造の施工方法 - Google Patents

ユニット建物における制振構造の施工方法

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JP2001098645A
JP2001098645A JP28305099A JP28305099A JP2001098645A JP 2001098645 A JP2001098645 A JP 2001098645A JP 28305099 A JP28305099 A JP 28305099A JP 28305099 A JP28305099 A JP 28305099A JP 2001098645 A JP2001098645 A JP 2001098645A
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floor
building
damping material
unit
building units
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Hirotoshi Okazaki
宏俊 岡崎
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 相隣る上階建物ユニットの床構造体の側面間
に制振材を簡易かつ確実に介挿すること。 【解決手段】 ユニット建物1における制振構造の施工
方法において、相隣る上階建物ユニット12A、12B
の一方の床パネル13の側面に制振材20を先付けして
おく工程と、相隣る上階建物ユニット12A、12Bを
並べて据付けた状態で、両建物ユニット12A、12B
の床パネル13を上記制振材20を挟んだ状態で接合す
る工程とを有してなるもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はユニット建物におけ
る制振構造の施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ユニット建物において、上階の床
衝撃音が下階に伝わるのを防止する制振構造として、特
開平8-302829号公報に記載の如く、相隣る上階建物ユニ
ットの床大梁間にゴム弾性を有する制振材を介挿するも
のがある。
【0003】この従来技術では、建築現場で下階建物ユ
ニットの上に上階建物ユニットを据付けた後、相隣る上
階建物ユニットの床大梁が互いに形成する間隙に、制振
材を差し込み、両建物ユニットの床大梁をこの制振材を
挟んだ状態で接合することとしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術には以下の問題点がある。 制振材は重量物であり、この制振材を建築現場で相隣
る上階建物ユニットの床大梁間に介挿する作業は、片手
で重い制振材を持ち、他方の片手で床大梁を制振材を挟
んだ状態で釘打ちするものとなり、作業性が悪い。
【0005】上階建物ユニットの床大梁に沿う位置に
間仕切壁が設けられている場合には、この床大梁の側面
に制振材を介挿できない。即ち、相隣る上階建物ユニッ
トの相対する床大梁の両方に間仕切壁が設けられている
ときには、両床大梁の間に制振材を差し込むスペースが
ない。また、相対する床大梁の一方にだけ間仕切壁が設
けられているときにも、間仕切壁の壁面材が床大梁の側
面より外側(他方の床大梁の側)に張り出るため、この
場合にも他方の床大梁との間の間隙に制振材を差し込む
ことができない(図1(B)参照)。
【0006】本発明の課題は、相隣る上階建物ユニット
の床構造体の側面間に制振材を簡易かつ確実に介挿する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、複数の建物ユニットを上下及び水平方向に組み立て
て形成され、相隣る上階建物ユニットの床構造体の側面
間に制振材を介挿してなるユニット建物における制振構
造の施工方法において、相隣る上階建物ユニットの一方
の床構造体の側面に制振材を先付けしておく工程と、相
隣る上階建物ユニットを並べて据付けた状態で、両建物
ユニットの床構造体を上記制振材を挟んだ状態で接合す
る工程とを有してなるようにしたものである。
【0008】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の本発明において更に、前記相隣る上階建物ユニット
の少なくとも一方で、前記制振材が設けられる予定の、
床構造体の側面に沿う位置に間仕切壁が設けられてなる
ようにしたものである。
【0009】請求項3に記載の本発明は、請求項1に記
載の本発明において更に、前記建物ユニットは木質構造
であり、その床根太に制振材を釘打ちにより固定するよ
うにしたものである。
【0010】
【作用】請求項1の発明によれば下記の作用がある。 制振材は相隣る上階建物ユニットの一方の床構造体の
側面に先付けされる。従って、建築現場で、上階建物ユ
ニットを据付ければ直ちに、相隣る上階建物ユニットの
床構造体の側面間に制振材が配置されるものとなる。作
業者は両建物ユニットの床構造体をこの制振材を挟んだ
状態で釘打ちする等にて接合するだけでその介挿作業を
完了できる。即ち、制振材を建物ユニットの工場生産段
階等で仮固定しておくことができ、建築現場での作業性
を向上できる。
【0011】請求項2の発明によれば下記の作用があ
る。 制振材は相隣る上階建物ユニットの一方の床構造体の
側面に先付けされ、両建物ユニットの据付け後にそれら
の床構造体の側面間に差し込むものでない。従って、両
建物ユニットの一方又は両方に間仕切壁が設けられてい
ても、それに関係なくそれらの床構造体の間に制振材を
介挿できる。
【0012】請求項3の発明によれば下記の作用があ
る。 釘打ちという簡便な方法で制振材を固定できる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1はユニット建物の制振構造を
示し、(A)は全体斜視図、(B)は要部断面図、図2
は建物ユニットへの制振材の仮固定状態を示し、(A)
は全体斜視図、(B)は要部側面図、図3は上階建物ユ
ニットの据付状態を示す斜視図、図4は相隣る建物ユニ
ットへの制振材の本固定状態を示す要部斜視図、図5は
制振材を示し、(A)は斜視図、(B)は平面図、
(C)は拡大端面図である。
【0014】ユニット建物1は、図1に示す如く、工場
生産された建物ユニットを建築現場に輸送し、複数の下
階建物ユニット11A、11Bを基礎(不図示)の上に
据付け、それらの下階建物ユニット11A、11Bの上
に上階建物ユニット12A、12Bを据付けて構築され
たものである。
【0015】このとき、上階建物ユニット12A、12
Bは、工場生産段階で、床パネル13(床構造体)の外
縁に壁パネル14、間仕切壁15を立設して構成され
る。床パネル13は、四角枠状をなす床大梁13A、相
対する床大梁13A、13Aの間に掛け渡される床小梁
13B、床小梁13Bの上に貼設される床面材13Cと
を有する。上記下階建物ユニット11A、11B、上階
建物ユニット12A、12Bは、枠組壁工法の構造を有
する木質建物ユニットである。
【0016】しかるに、ユニット建物1にあっては、上
階の床衝撃音が下階に伝わるのを防止するため、相隣る
上階建物ユニット12A、12Bの床パネル13の床大
梁13Aの間に制振材20を介挿してある。
【0017】制振材20は、図5に示す如く、ブチルア
クリレートとアクリル酸とを紫外線で共重合させたアク
リル樹脂を主成分とするアクリル制振板21と、鋼板等
の金属板22とを交互に積層し、両側のアクリル制振板
21、21の外面に構造用合板23A、23Bを積層し
た積層構造体である。一方の構造用合板23Aは、図5
(A)、(B)に示す如く、アクリル制振板21、金属
板22より左右両側に張り出る長尺状とされ、この張り
出し部で一方の建物ユニット12Aの床大梁13Aに釘
打ちされて仮固定される。両構造用合板23A、23B
は図5(A)、(C)に示す如く、アクリル樹脂板2
1、金属板22より上下両側に張り出る広巾状とされ、
この張り出し部で両上階建物ユニット12A、12Bの
床大梁13Aに釘打ちされて本固定される。
【0018】従って、ユニット建物1における制振構造
の施工は以下の如くなされる。 (1) 工場生産段階で、上階建物ユニット12Aは床パネ
ル13の床大梁13Aの側面に制振材20が先付けされ
る(図2)。制振材20は、釘31により、長尺の構造
用合板23Aの左右の端部を床大梁13Aに釘打ちにて
仮固定される。本実施形態では、上階建物ユニット12
Aにおいて、制振材20が設けられる予定の、床パネル
13の床大梁13Aに沿う位置に予め間仕切壁15が立
設されている。
【0019】(2) 建築現場で、相隣る上階建物ユニット
12A、12Bが下階建物ユニット11A、11Bの上
に並べて据付けられる(図3)。これにより、相隣る上
階建物ユニット12A、12Bの床パネル13の床大梁
13Aの間に制振材20が配置される(図4)。
【0020】(3) 両上階建物ユニット12A、12Bの
床パネル13の床大梁13A同士を、上記制振材20を
挟んだ状態で接合する(図5)。制振材20は、両床大
梁13A同士を接合する釘32により、広巾の構造用合
板23A、23Bの上下の端部をそれらの床大梁13
A、13Aとともに釘打ちされて本固定される。
【0021】本実施形態によれば、以下の作用がある。 制振材20は相隣る上階建物ユニット12A、12B
の一方の床パネル13の側面に先付けされる。従って、
建築現場で、上階建物ユニット12A、12Bを据付け
れば直ちに、相隣る上階建物ユニット12A、12Bの
床パネル13の側面間に制振材20が配置されるものと
なる。作業者は両建物ユニット12A、12Bの床パネ
ル13をこの制振材20を挟んだ状態で釘打ちする等に
て接合するだけでその介挿作業を完了できる。即ち、制
振材20を上階建物ユニット12Aの工場生産段階等で
仮固定しておくことができ、建築現場での作業性を向上
できる。
【0022】制振材20は相隣る上階建物ユニット1
2A、12Bの一方の床パネル13の側面に先付けさ
れ、両建物ユニット12A、12Bの据付け後にそれら
の床パネル13の側面間に差し込むものでない。従っ
て、両建物ユニット12A、12Bの一方又は両方に間
仕切壁15が設けられていても、それに関係なくそれら
の床パネル13の間に制振材20を介挿できる。
【0023】制振材20を釘打ちという簡便な方法で
固定できる。尚、本実施形態で用いる制振材20のアク
リル制振板21としては、弾性率が1.0×108〜1.0×109
パスカル、損失係数が0.4〜1.5であることが好ましい。
損失係数とは、入力と出力との差、即ち、エネルギを失
う度合、言い換えれば、材料の内部摩擦の大きさを表す
量である。
【0024】また、制振材20において用いられた金属
板22は、アクリル制振板21より重く振動し難いの
で、この金属板22によってアクリル制振板21の振動
を低減し、アクリル制振板21のみからなるものに比し
て遮音性が良い。
【0025】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限
られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、本
発明の実施においては、相隣る上階建物ユニットの一方
の床構造体の側面に、制振材と並べて、剛性を有するス
ペーサを先付けしておくことにより、両床構造体の間に
制振材とスペーサを並べて介挿するものとしても良い。
スペーサは、両床構造体を強固に結合し、上階建物ユニ
ットの振動を更に制振できる。
【0026】また、本発明は、壁式建物ユニットに限ら
ず、軸組式建物ユニットにおいても適用できる。
【0027】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、相隣る上
階建物ユニットの床構造体の側面間に制振材を簡易かつ
確実に介挿することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はユニット建物の制振構造を示し、(A)
は全体斜視図、(B)は要部断面図である。
【図2】図2は建物ユニットへの制振材の仮固定状態を
示し、(A)は全体斜視図、(B)は要部側面図であ
る。
【図3】図3は上階建物ユニットの据付状態を示す斜視
図である。
【図4】図4は相隣る建物ユニットへの制振材の本固定
状態を示す要部斜視図である。
【図5】図5は制振材を示し、(A)は斜視図、(B)
は平面図、(C)は拡大端面図である。
【符号の説明】
1 ユニット建物 11A、11B 下階建物ユニット 12A、12B 上階建物ユニット 13 床パネル(床構造体) 15 間仕切壁 20 制振材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の建物ユニットを上下及び水平方向
    に組み立てて形成され、相隣る上階建物ユニットの床構
    造体の側面間に制振材を介挿してなるユニット建物にお
    ける制振構造の施工方法において、 相隣る上階建物ユニットの一方の床構造体の側面に制振
    材を先付けしておく工程と、 相隣る上階建物ユニットを並べて据付けた状態で、両建
    物ユニットの床構造体を上記制振材を挟んだ状態で接合
    する工程とを有してなることを特徴とするユニット建物
    における制振構造の施工方法。
  2. 【請求項2】 前記相隣る上階建物ユニットの少なくと
    も一方で、前記制振材が設けられる予定の、床構造体の
    側面に沿う位置に間仕切壁が設けられてなる請求項1記
    載のユニット建物における制振構造の施工方法。
  3. 【請求項3】 前記建物ユニットは木質構造であり、そ
    の床根太に制振材を釘打ちにより固定する請求項1記載
    のユニット建物における制振構造の施工方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019097622A (ja) * 2017-11-29 2019-06-24 ミサワホーム株式会社 ユニット家具
JP2021166816A (ja) * 2020-08-12 2021-10-21 ミサワホーム株式会社 ユニット家具
JP7547299B2 (ja) 2021-09-14 2024-09-09 ミサワホーム株式会社 ユニット家具

Cited By (4)

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